JP3143691B2 - フライホイルハウジング付きエンジン - Google Patents

フライホイルハウジング付きエンジン

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JP3143691B2
JP3143691B2 JP08266847A JP26684796A JP3143691B2 JP 3143691 B2 JP3143691 B2 JP 3143691B2 JP 08266847 A JP08266847 A JP 08266847A JP 26684796 A JP26684796 A JP 26684796A JP 3143691 B2 JP3143691 B2 JP 3143691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フライホイルハウ
ジング付きエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】フライホイルハウジング付きエンジンの
従来技術として図2または図3に示すものがある。これ
らは、本発明と同様、クランクケース101に椀形のフ
ライホイルハウジング102を取り付け、このフライホ
イルハウジング102のハウジング端壁103をクラン
クケース101のケース壁105に沿わせ、このケース
壁105とハウジング端壁103とにクランク軸106
を貫通させ、このクランク軸106にフライホイル10
7を固着し、このフライホイル107をフライホイルハ
ウジング102に収容し、相互に対向するハウジング端
壁103とフライホイル端面108との間に端面対向空
間109を設け、相互に対向するハウジング周壁110
とフライホイル周面111との間に周面対向空間112
を設けている。
【0003】この種のエンジンでは、クランク軸106
のみそすり運動等によってフライホイル107の回転姿
勢にぶれが生じると、端面対向空間109内の空気密度
が不均一化されて疎密波となり、これが端面対向空間1
09から周面対向空間112に伝播し、フライホイルハ
ウジング102外に騒音となって放出される。
【0004】図2に示す従来技術1では、フライホイル
端面108の最外縁部分113よりも中心寄りの部分に
向けてハウジング端壁103の一部119を隆起させる
ことにより、端面対向空間109の途中に絞り隙間11
5を設けるとともに、フライホイル周面111に向けて
ハウジング周壁110の開口縁部分121を隆起させる
ことにより、周面対向空間112の開口位置に第2の絞
り隙間122を設けている。
【0005】図3に示す従来技術2では、フライホイル
ハウジング102の後部に蓋体123を取り付け、フラ
イホイル後端面124の最外縁部分に向けて、蓋体12
3の外縁部分126を隆起させることにより、周面対向
空間112の開口部127の外側に絞り隙間128を設
けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1では、
次の問題がある(図2参照)。 絞り隙間115よりも中心寄りで発生した疎密波は、
この絞り隙間115によってその外側への伝播が抑制さ
れるが、端面対向空間109の最外縁部分129で発生
した疎密波は自由に周面対向空間112に伝播されるた
め、第2の絞り隙間122によって周面対向空間112
からフライホイルハウジング102外への伝播を抑制す
る必要がある。このため、2個所の絞り隙間115・1
22を形成するためにフライホイルハウジング102に
2個所の隆起部を形成する必要があり、フライホイルハ
ウジング102の製作が繁雑になる。
【0007】ハウジング周壁110の開口縁部分12
1を内向きに隆起させているため、フライホイルハウジ
ング102にフライホイル107を収容する際、フライ
ホイル107がハウジング周壁110の開口縁部分12
1に接触しやすく、フライホイル107の収容作業が困
難になる。
【0008】これに対し、従来技術2では、上記問題
・はないものの、次の新たな問題が生じる(図3参
照)。 クランクケース101へのフライホイルハウジング1
02の取付誤差とフライホイルハウジング102への蓋
体123の取付誤差の集積によって、絞り隙間115の
寸法誤差が大きくなり、その寸法管理が困難になる。
【0009】第1発明の課題は、次の点にある。フラ
イホイルハウジングの製作を簡易化すること。フライ
ホイルの収容作業を簡易化すること。絞り隙間の寸法
管理を容易にすること。フライホイルハウジングを軽
量化すること。第2発明の課題は第1発明の課題に加
え、次の点にある。 絞り隙間の寸法調節を容易にする
こと
【0010】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)第1発明は、図1(A)に示すように、ク
ランクケース1に椀形のフライホイルハウジング2を取
り付け、このフライホイルハウジング2のハウジング端
壁3をクランクケース1のケース壁5に沿わせ、このケ
ース壁5とハウジング端壁3とにクランク軸6を貫通さ
せ、このクランク軸6にフライホイル7を固着し、この
フライホイル7をフライホイルハウジング2に収容し、
相互に対向するハウジング端壁3とフライホイル端面8
との間に端面対向空間9を設け、相互に対向するハウジ
ング周壁10とフライホイル周面11との間に周面対向
空間12を設けた、フライホイルハウジング付きエンジ
ンにおいて、次のようにしたことを特徴とする。
【0011】すなわち、図1(B)〜(D)に示すよう
に、ハウジング端壁3とハウジング周壁10の境界部分
をフライホイルハウジング2内に侵入する山折り形状と
することにより、ハウジング端壁3の外縁部分14をフ
ライホイル端面8の最外縁部分13に向けて隆起させ、
端面対向空間9の最外縁位置に絞り隙間15を形成した
ことを特徴とする。
【0012】(第2発明)第2発明は、図1(B)・
(C)に示すように、フライホイル7としてフライホイ
ル本体16に始動用リングギヤ17を外嵌固定したもの
を用い、この始動用リングギヤ17の端面18をフライ
ホイル端面8の最外縁部分13とした、ことを特徴とす
る。
【0013】
【0014】
【発明の作用及び効果】
(第1発明)第1発明は次の作用効果を奏する(図1参
照)。 絞り隙間15が端面対向空間9の最外縁位置にあるた
め、端面対向空間9で発生した疎密波の全てがこの絞り
隙間15で絞られ、周面対向空間12に伝播しにくく、
他に絞り隙間を設ける必要がなくなる。このため、フラ
イホイルハウジング2に他の絞り隙間用の隆起を形成す
る必要がなくなり、フライホイルハウジング2の製作が
簡易化される。
【0015】ハウジング周壁10の開口縁部分21を
隆起させる必要がないので、フライホイルハウジング2
にフライホイル7を収容する際、フライホイル7がハウ
ジング周壁10の開口縁部分21に接触しにくくなり、
フライホイル7の収容作業が簡易化される。
【0016】フライホイルハウジング2への蓋体の取
付誤差が絞り隙間15の寸法に影響しないため、絞り隙
間15の寸法管理が容易になる。ハウジング端壁3と
ハウジング周壁10との境界部分を山折り形状とするた
め、ハウジング端壁3に肉盛りする場合に比べ、フライ
ホイルハウジング2を軽量化できる。
【0017】(第2発明) 第2発明は第1発明の作用効果に加え、次の作用効果を
奏する(図1参照)。 始動用リングギヤ17の位置調
節によって絞り隙間15の寸法調節が容易に行える。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の実施形態に係るフライホ
イルハウジング付きエンジンを説明する図である。この
エンジンの構成は次の通りである。すなわち、図1
(A)に示すように、クランクケース1に椀形のフライ
ホイルハウジング2を取り付け、このフライホイルハウ
ジング2のハウジング端壁3をクランクケース1のケー
ス壁5に沿わせ、このケース壁5とハウジング端壁3と
にクランク軸6を貫通させ、このクランク軸6にフライ
ホイル7を固着し、このフライホイル7をフライホイル
ハウジング2に収容し、相互に対向するハウジング端壁
3とフライホイル端面8との間に端面対向空間9を設
け、相互に対向するハウジング周壁10とフライホイル
周面11との間に周面対向空間12を設けている。
【0020】フライホイルハウジング2は取付ボルト3
0でクランクケース1に固定してある。クランクケース
1のケース壁5に軸受け孔31をあけ、この軸受け孔3
1にクランク軸6を軸受けさせてある。そして、ハウジ
ング端壁3に軸挿通孔32をあけ、この軸挿通孔32に
クランク軸6を挿通してある。フライホイル7は作業機
等の入力軸との連結部33を備えている。フライホイル
ハウジング2には蓋体(図外)を装着できるようにして
ある。
【0021】この実施形態では、フライホイルハウジン
グ2の製作を簡易化する等の目的で、図1(B)に示す
ように、フライホイル端面8の最外縁部分13に向け
て、これに対向するハウジング端壁3の外縁部分14を
隆起させることにより、端面対向空間9の最外縁位置に
絞り隙間15を形成してある。
【0022】図1(B)に示すように、絞り隙間15の
寸法調節を容易にする目的で、フライホイル7としてフ
ライホイル本体16に始動用リングギヤ17を外嵌固定
したものを用い、この始動用リングギヤ17の端面18
をフライホイル端面8の最外縁部分13としてある。絞
り隙間15は、始動用リングギヤ17の歯34全体とリ
ム35の一部に沿わせてある。
【0023】図1(B)に示すように、フライホイルハ
ウジング2を軽量化する目的で、ハウジング端壁3とハ
ウジング周壁10の境界部分をフライホイルハウジング
2内に侵入する山折り形状とすることにより、ハウジン
グ端壁3の外縁部分14をフライホイル端面8の最外縁
部分13に向けて隆起させている。
【0024】図1(C)に示す変更例では、絞り隙間1
5を始動用リングギヤ17の歯34の歯先36の部分に
のみ沿わせてある。このような絞り隙間15でも効果が
ある。図1(D)に示す変更例では、始動用リングギヤ
を備えていないフライホイル7を用いているこれら各
種変更例の他の構造は全て図1(A)のものと同一であ
る。
【0025】本発明の実施形態及びその各種変更例の構
成は以上の通りであるが、本発明はこれらに限定される
ものではない。例えば、相互に対向するフライホイル端
面8の最外縁部分13とハウジング端壁3の外縁部分1
4の両方をそれぞれ他方に向けて隆起させて絞り隙間を
形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフライホイルハウジン
グ付きエンジンを説明する図で、図1(A)はフライホ
イルハウジング及びその周辺部分の縦断側面図、図1
(B)は図1(A)のB矢視部の拡大図、図1(C)〜
図1(D)は各種変更例の図1(B)対応図である。
【図2】従来技術1の要部縦断側面図である。
【図3】従来技術2の要部縦断側面図である。
【符号の説明】
1…クランクケース、2…フライホイルハウジング、3
…ハウジング端壁、5…ケース壁、6…クランク軸、7
…フライホイル、8…フライホイル端面、9…端面対向
空間、10…ハウジング周壁、11…フライホイル周
面、12…周面対向空間、13…最外縁部分、14…外
縁部分、15…絞り隙間、16…フライホイル本体、1
7…始動用リングギヤ、18…端面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 77/00 F02B 77/11 F02B 77/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース(1)に椀形のフライホイ
    ルハウジング(2)を取り付け、このフライホイルハウジ
    ング(2)のハウジング端壁(3)をクランクケース(1)の
    ケース壁(5)に沿わせ、このケース壁(5)とハウジング
    端壁(3)とにクランク軸(6)を貫通させ、このクランク
    軸(6)にフライホイル(7)を固着し、このフライホイル
    (7)をフライホイルハウジング(2)に収容し、相互に対
    向するハウジング端壁(3)とフライホイル端面(8)との
    間に端面対向空間(9)を設け、相互に対向するハウジン
    グ周壁(10)とフライホイル周面(11)との間に周面対
    向空間(12)を設けた、フライホイルハウジング付きエ
    ンジンにおいて、ハウジング端壁(3)とハウジング周壁(10)の境界部分
    をフライホイルハウジング(2)内に侵入する山折り形状
    とすることにより、ハウジング端壁(3)の外縁部分(1
    4)をフライホイル端面(8)の最外縁部分(13)に向け
    て隆起させ、 端面対向空間(9)の最外縁位置に絞り隙間
    (15)を形成した、ことを特徴とするフライホイルハウ
    ジング付きエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したフライホイルハウジ
    ング付きエンジンにおいて、フライホイル(7)としてフ
    ライホイル本体(16)に始動用リングギヤ(17)を外嵌
    固定したものを用い、この始動用リングギヤ(17)の端
    面(18)をフライホイル端面(8)の最外縁部分(13)と
    した、ことを特徴とするフライホイルハウジング付きエ
    ンジン。
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