JP3215659B2 - 車両用ウエザーストリップ - Google Patents

車両用ウエザーストリップ

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JP3215659B2 JP25172297A JP25172297A JP3215659B2 JP 3215659 B2 JP3215659 B2 JP 3215659B2 JP 25172297 A JP25172297 A JP 25172297A JP 25172297 A JP25172297 A JP 25172297A JP 3215659 B2 JP3215659 B2 JP 3215659B2
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誠 岡崎
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車体のドア開口縁
等に装着される車両用のウエザーストリップ、特に内装
用ガーニッシュの端縁を覆うトリムリップを一体に備え
たウエザーストリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ウエザーストリップとして
は、例えば図4に示す実開平5−26661号公報に記
載のように、厚肉部40と薄肉部41とからなるトリム
リップ35を備えたものが知られている。
【0003】このウエザーストリップ31は車両のドア
部の開口縁を覆うもので、内部に芯金32が埋設された
断面ほぼU字形のウエルト部33と、このウエルト部3
3の室外側脚部の外側面に形成された中空シール部34
と、上記ウエルト部33から連続し室内側に延設された
トリムリップ35とから大略構成されている。
【0004】上記ウエルト部33の左右脚部36、37
の内側には、フランジ部38(図5参照)を挟持するフ
ランジ保持リップ39がウエルト部33の頂部へ向かっ
て斜めに突設されている。
【0005】また、上記トリムリップ35は、基部であ
る厚肉部40と先端部である薄肉部41とからなり、か
つ上記厚肉部40と上記薄肉部41との境界部42が、
上記薄肉部41の先端部より室内側に位置するように形
成され、全体として略く字状に湾曲した形状を呈してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
トリムリップ35を備えた従来のウエザーストリップ3
1においては、フランジ部38に嵌合装着したとき、図
5に示すように、トリムリップ35の薄肉部41の先端
がガーニッシュ43に巻き込まれてしまうことがあっ
た。そして、このような状態で取付けられてしまうと見
映えが悪くなり、竹ベラ等を用いて巻き込まれた薄肉部
41先端を引き出すための作業時間がかかってしまうと
いう問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、一
対の脚部を有した断面ほぼU字形をなし、かつ車体パネ
ルからなるフランジ部に嵌合装着されるウエルト部と、
このウエルト部の頂部側面から一方の脚部の外表面を覆
うように舌片状に延長形成され、かつ上記フランジ部に
隣接されたガーニッシュ表面に当接して該ガーニッシュ
の端縁を覆うトリムリップと、を備えてなる車両用ウエ
ザーストリップにおいて、上記トリムリップが、外側へ
向って凸となる円弧状に湾曲した基端側リップ部と、こ
の基端側リップ部の先端に滑らかに連続し、かつ外側へ
向って凹となる円弧状に湾曲した先端側リップ部と、か
らなり、トリムリップ全体として断面ほぼS字形状に形
成されていることを特徴としている。
【0008】これによって、ウエザーストリップがフラ
ンジ部に嵌合装着される時、ガーニッシュとトリムリッ
プの接触角度は常に鋭角に保たれると共に、上記ガーニ
ッシュと上記トリムリップとの接触部に作用する応力は
上記トリムリップ先端が巻き込まれることを抗う方向
(室内側)に働くので、トリムリップ先端部の巻き込み
が防止される。そのため、外観上の見映えも良好とな
る。
【0009】また、コーナー部などにウエザーストリッ
プを曲げて取り付ける場合であっても、室内側に向って
凸の湾曲した断面形状を有する基端側リップ部により、
トリムリップはガーニッシュに押し付けられる方向の力
を受けるので、上記トリムリップ部先端部と上記ガーニ
ッシュとの間に間隙が生じることを防止することができ
る。
【0010】請求項2の発明では、上記基端側リップ部
と上記先端側リップ部との境界部にある上記トリムリッ
プの断面中心線上の湾曲の変曲点Aが、円弧の一部が上
記トリムリップの先端部を形成する仮想円と上記トリム
リップの断面中心線との交点Bより、上記ウエルト部に
近接するように形成されていることを特徴としている。
【0011】請求項3の発明では、円弧の一部が上記ト
リムリップの先端部を形成する仮想円の中心Cと上記ト
リムリップの基端部とを結ぶ直線と、上記フランジ部に
嵌合装着された際に上記フランジ部の装着位置と一致す
ウエルト部の中心線とのなす角θ1が、θ1≦45°と
なるように形成されていることを特徴としている。
【0012】請求項4の発明では、先端側リップ部が基
端側リップ部より厚肉に形成されていることを特徴とし
ている。これによって、先端側リップ部の剛性が大きく
なり該先端側リップ部の巻き込みが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0014】この実施例のウエザーストリップ1は、車
両のドア開口縁に装着され、図示せぬドアをシールして
いる。
【0015】ウエザーストリップ1は、図1に示すよう
に、芯金3が埋設された断面ほぼU字形をなしソリッド
ゴムからなるウエルト部2と、このウエルト部2の中心
線17に対し図右側の脚部、つまり室外側の脚部7の外
側面に形成されたスポンジゴムからなる中空シール部4
と、上記中心線17を挟んで図左側となる室内側の脚部
6の外表面を覆うように上記ウエルト部2の室内側寄り
の頂部から室内側斜め下方に舌片状に延長形成されたト
リムリップ5とから大略構成されている。
【0016】上記のように構成されたウエザーストリッ
プ1は、図2に示すように、ウエルト部2が車体パネル
からなるフランジ部16に嵌合装着されると共に、上記
ウエルト部2の中心線17の左側、つまり室内側で上記
フランジ部16に隣接しているガーニッシュ15の端縁
が上記トリムリップ5により覆われている。
【0017】上記ウエルト部2の脚部6、7の先端は僅
かにウエルト部2の中心線17に向かって傾いている。
上記脚部6、7の内側面には2組の互いに対向するフラ
ンジ保持リップ8a、8b、8c、8d、が突設されて
いる。これらのフランジ保持リップ8a、8b、8c、
8dはウエルト部2の頂部へ向かって斜めに、かつ互い
に対向するフランジ保持リップの先端がウエルト部中心
線17上で当接するように形成されている。
【0018】また、室外側脚部7先端の内側面には、フ
ランジ用シールリップ9がウエルト部2の頂部へ向かっ
て斜めに形成されている。
【0019】上記トリムリップ5はウエルト部2と一体
のソリッドゴムからなり、図3に示すように、上記ウエ
ルト部2から滑らかに連続する基端側リップ部10と該
基端側リップ部10の先端から滑らかに連続する先端側
リップ部11とに大別される。 基端側リップ部10
は、室内側に向って凸となる円弧状に湾曲している。
尚、この基端側リップ部10の肉厚はほぼ一定肉厚であ
るが、該基端側リップ部10の外側面及び内側面の曲率
1、R2は、僅かに異なっている。
【0020】先端側リップ部11は、逆に室内側に向っ
て凹となる円弧状に湾曲している。尚、この先端側リッ
プ部11の外側面及び内側面は互いに等しい曲率R3
有している。また、先端側リップ11の肉厚は、ほぼ一
定肉厚であるが、上記基端側リップ部10より僅かに肉
厚となっている。つまり、トリムリップ5は全体として
断面ほぼS字形状に形成されている。
【0021】また上記先端側リップ部11の先端部つま
りトリムリップの先端部12は、仮想円13の円弧の一
部からなり、断面ほぼ半円形状に形成されている。
【0022】ここで、上記基端側リップ部10と先端側
リップ部11との境界部は、先端側リップ部11の先端
部よりも上記ウエルト部2に近接している。具体的に
は、上記トリムリップ5の湾曲に沿った断面中心線19
と上記仮想円13との交点をB点とする。そして、上記
断面中心線19上における上記基端側リップ部10と上
記先端側リップ部11との湾曲の変曲点をA点とする。
このとき、ウエルト部2の中心線17からの距離を比較
するとA点がB点よりも中心線17に近く、つまり相対
的に室外側に位置している。
【0023】また、上記室内側脚部6の外表面の延長線
18と断面中心線19との交点14を上記基端側リップ
部10の基端部とすると、この交点14と上記仮想円1
3の中心Cとを結ぶ直線Lがウエルト部中心線17とな
す角θ1は、45°以下となっている。
【0024】この実施例の構成においては、ウエザース
トリップ1がフランジ部16に嵌合装着されるときに、
トリムリップ5が断面ほぼS字形状で、室内側に向って
凹の湾曲した断面形状を有する先端側リップ部11を有
しているので、ガーニッシュ15と上記先端部12との
接触角度θ2は常に鋭角となり、該先端部12と上記ガ
ーニッシュ15との接点には、常に室内側に向う力が作
用する。これにより、上記先端部12は、ウエルト部2
をフランジ部16に押し込んでいくに伴い、ガーニッシ
ュ15に沿って室内側に容易に摺動し、上記トリムリッ
プ5の先端部12の巻き込みが防止される。
【0025】また、コーナー部などにウエザーストリッ
プ1を取り付ける場合に、ウエルト部2が上記中心線1
7を含む平面に沿って曲げられると、室内側に向って凸
の湾曲した断面形状を有する基端側リップ部10は、図
2において下方側へ湾曲しようとする。従って、先端側
リップ部11はガーニッシュ15に押し付けられる方向
の力を受けるので、上記先端側リップ部11と上記ガー
ニッシュ15との間に間隙が生じることを防止できる。
【0026】そして、先端側リップ11を基端側リップ
10より厚肉にすることで、該トリムリップ先端の剛性
が上がり、先端部12の巻込みをより確実に防止でき
る。
【0027】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、トリムリ
ップを断面ほぼS字形状に形成したことで、トリムリッ
プ先端部の巻込みを防止でき、トリムリップの外観上の
見映えが良くなる。また、ウエザーストリップが曲げら
れて取付けられるコーナー部等においても、ガーニッシ
ュとトリムリップ先端部との間に隙間が生じることを防
止できる。また、請求項4の発明によれば、トリムリッ
プ先端の剛性が大きくなりトリムリップ先端部の巻込み
をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウエザーストリップの一実施例を
示す断面図。
【図2】このウエザーストリップをフランジ部へ嵌合装
着した状態において示す断面図。
【図3】図1のウエザーストリップのトリムリップ部分
の拡大図。
【図4】従来のウエザーストリップの断面図。
【図5】フランジ部へ嵌合装着した従来のウエザースト
リップの断面図。
【符号の説明】
1…ウエザーストリップ 2…ウエルト部 5…トリムリップ 10…基端側リップ部 11…先端側リップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/06 B60J 10/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の脚部を有した断面ほぼU字形をな
    し、かつ車体パネルからなるフランジ部に嵌合装着され
    るウエルト部と、このウエルト部の頂部側面から一方の
    脚部の外表面を覆うように舌片状に延長形成され、かつ
    上記フランジ部に隣接されたガーニッシュ表面に当接し
    て該ガーニッシュの端縁を覆うトリムップと、を備えて
    なる車両用ウエザーストリップにおいて、上記トリムリ
    ップが、外側へ向って凸となる円弧状に湾曲した基端側
    リップ部と、この基端側リップ部の先端に滑らかに連続
    し、かつ外側へ向って凹となる円弧状に湾曲した先端側
    リップ部と、からなり、トリムリップ全体として断面ほ
    ぼS字形状に形成されていることを特徴とする車両用ウ
    エザーストリップ。
  2. 【請求項2】 上記基端側リップ部と上記先端側リップ
    部との境界部にある上記トリムリップの断面中心線上の
    湾曲の変曲点Aが、円弧の一部が上記トリムリップの先
    端部を形成する仮想円と上記トリムリップの断面中心線
    との交点Bより、上記ウエルト部に近接するように形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ウ
    エザーストリップ。
  3. 【請求項3】 円弧の一部が上記トリムリップの先端部
    を形成する仮想円の中心Cと上記トリムリップの基端部
    とを結ぶ直線と、上記フランジ部に嵌合装着された際に
    上記フランジ部の装着位置と一致するウエルト部の中心
    線とのなす角θ1が、θ1≦45°となるように形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに
    記載の車両用ウエザーストリップ。
  4. 【請求項4】 先端側リップ部が基端側リップ部より厚
    肉に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の車両用ウエザーストリップ。
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