JP3215594U - 吊荷姿勢制御装置 - Google Patents

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麻子 高見沢
麻子 高見沢
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成幸 矢内
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Abstract

【課題】作業安全性および作業効率性を確保しつつ、揚重装置を介して吊持される建設資材等の吊荷を所望の吊り姿勢にて建て込むことの可能な、吊荷姿勢制御装置を提供する。【解決手段】揚重装置と吊荷6の間に設けられ、水平面内における吊荷6の回転鉛直軸周りの回転を制御する回転制御機構Aを備える吊荷姿勢制御装置1であって、回転制御機構Aを構成し、吊荷6を支持する吊荷支持体2に、吊荷6の重心位置を回転鉛直軸上に制御しつつ、吊荷6の鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御する傾斜制御機構Bを備える。【選択図】図2

Description

本考案は、揚重装置を介して吊持される吊荷の姿勢を制御しつつ建て込むための、吊荷姿勢制御装置に関する。
建設工事において、建設資材を所定位置に建て込み据え付ける際には、タワークレーン等の揚重装置を用いて吊持した状態で実施する場合が多い。しかし、建設資材等の吊荷は、風の影響やクレーンの動きに伴う慣性力により旋回しやすいことから、建て込み作業時における作業安全性や作業効率性に課題が生じていた。
このような中、特許文献1で示すように、吊荷の水平面内における向きを制御することの可能な吊荷姿勢制御装置が提案されている。この吊荷姿勢制御装置は、揚重装置と吊荷との間に配置して用いる装置であり、吊荷を水平面内で旋回させる旋回力を強制的に発生させることのできるジャイロスコープを搭載することによって、吊荷に対して風等の外乱が作用し旋回する挙動を示した際に、これに抵抗して外乱による旋回を抑えるものである。
特許3342162号公報
上記特許文献1の吊荷姿勢制御装置によれば、建て込み作業時における吊荷について、水平面内の向きを回転制御することが可能となるが、鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御することができない。したがって、例えば水平に吊時した長尺な吊荷を、狭隘な挿入口を通過させて所定位置に据え付けたい場合には、作業員が吊荷に介錯ロープを取り付け、介錯ロープを介して人力で吊荷を鉛直軸に対して傾斜させるなどして、平面投影長さを短縮させていた。このため、作業安全性に課題が生じているだけでなく、高所では作業できない場合があるなど、作業効率性も不十分である。
そこで本考案は、上記のような課題に鑑みなされたものであって、作業安全性および作業効率性を確保しつつ、揚重装置を介して吊持される建設資材等の吊荷を所望の吊り姿勢にて建て込むことの可能な、吊荷姿勢制御装置の提供を目的とする。
上記のような課題を解決する本考案の吊荷姿勢制御装置は、揚重装置と吊荷の間に設けられ、水平面内における前記吊荷の回転鉛直軸周りの回転を制御する回転制御機構を備える吊荷姿勢制御装置であって、前記回転制御機構を構成し、前記吊荷を支持する吊荷支持体に、前記吊荷の重心位置を前記回転鉛直軸上に制御しつつ、該吊荷の鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御する傾斜制御機構を備えることを特徴とする。
また、本考案の吊荷姿勢制御装置は、前記傾斜制御機構に、一端が前記吊荷に連結されるワイヤーと、該ワイヤーを巻き取る巻取装置と、該巻取装置より前記ワイヤーを繰り出す繰出装置との組合わせを、複数備えることを特徴する。
さらに、本考案の吊荷姿勢制御装置は、前記傾斜制御機構に、両端各々が前記吊荷に連結されるワイヤーと、間隔を有して配置され該ワイヤーの延在方向を転換する一対のプーリーと、該プーリーにて方向転換されることにより垂下する前記ワイヤーの両端部近傍各々の垂下長さを調整する長さ調整装置と、を備えることを特徴する。
本考案によれば、吊荷の水平面内における向きを制御する回転制御機構に加えて、吊荷の鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御する傾斜制御機構を設けることにより、いずれの条件下においても人力に頼ることなく、所望の吊り姿勢にて吊荷を建て込むことができ、建て込み作業時の作業安全性および作業効率性を確保することが可能となる。
本実施形態における吊荷姿勢制御装置の外観図である。 本実施形態における吊荷姿勢制御装置の断面図である。 本実施形態における吊荷姿勢制御装置の他の事例(その1)の側面図である。 本実施形態における吊荷姿勢制御装置の他の事例(その2)の側面図である。 本実施形態における吊荷姿勢制御装置の他の事例(その2)の底面図である。
以下、図面を参照しながら本考案の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、吊荷がH形鋼や鋼管のような長尺な棒状部材である場合を事例とし、詳細を説明する。
図1で示すように、吊荷姿勢制御装置1は、タワークレーン等の揚重装置に備えられたのクレーンワイヤ5に対して、スイベル51を介して連結された装置吊具52に吊り下げられた状態で、建設資材等の吊荷6を吊持する装置であり、水平面内における吊荷6の鉛直軸周りの回転を制御する回転制御機構Aと、吊荷6の鉛直軸に対する傾斜を制御する傾斜制御機構Bと、を備える。
回転制御機構Aは、ジャイロスコープの原理を採用したものであり、詳細は特許3342162号公報に譲るが、本実施の形態では図2(a)(b)で示すように、矩形箱状の外殻よりなる吊荷支持体2と、吊荷支持体2に設置されたジャイロフレーム31と、ジャイロフレーム31内に配置されたジンバルフレーム32と、ジンバルフレーム32内に配置されるフライホイール33と、を備えている。
吊荷支持体2は、吊り下げられた状態で水平面を形成する底板21と天井板22とを備え、ジャイロフレーム31は、水平面を形成する底板21の上面であって中央部に配置されている。ジンバルフレーム32は、吊荷支持体2の底板21と平行な回転軸34を中心として適宜方向に適宜速度で回転可能に設置され、フライホイール33は、ジンバルフレーム32の回転軸34と直交するスピン軸35を中心として、高速回転が可能となっている。
このような構成の回転制御機構Aは、吊荷支持体2と、ジンバルフレーム32と、フライホイール33とによりジャイロスコープを構成しており、作動時はフライホイール33が所定方向に高速回転している。
そして、吊荷6の水平面内における向きを、吊り上げ時のまま保持して所定位置に建て込みたい場合には、吊荷6の吊り上げ時に、ジンバルフレーム32の回転をフリー状態としておく。これにより、風等の外乱により吊荷6に対して鉛直軸周りに旋回する力が作用した際に、この旋回力が吊荷支持体2およびジャイロフレーム31を介して、ジンバルフレーム32、フライホイール33に伝達される。
すると、フライホイール33のジャイロ効果によりジンバルフレーム32が回転するため、このときに生ずるフライホイール33の慣性の反作用により、吊荷6の旋回を阻止しようとする抵抗力が働き、吊荷6は、外乱を受ける前の水平面内における向きを保持することができる。
一方、吊荷6の水平面内における向きを、所望の方向に向き変えて所定位置に建て込みたい場合には、吊荷6の吊り上げ時に、フライホイール33を高速スピンさせた状態でジンバルフレーム32を適宜方向に適宜速度で強制回転させる。これにより、ジンバルフレーム32の回転に対するジャイロスコープのジャイロ効果により、鉛直軸まわりの旋回力が発生する。
すると、この旋回力により吊荷支持体2を介して吊荷6を、鉛直軸を中心とした水平面内で旋回させることができるため、この状態で、ジンバルフレーム32を強制回転からフリーに切り替えることにより、フライホイール33のジャイロ効果により吊荷6の旋回を停止させることができる。
なお、いずれの態様にて吊荷6が鉛直軸周りに旋回する場合にも、吊荷6が旋回する鉛直軸である回転鉛直軸は、クレーンワイヤ5が通過する鉛直軸上に配置される態様となっている。これは、吊荷姿勢制御装置1の重心位置および吊荷6の重心位置がともに、クレーンワイヤ5が通過する鉛直軸上に配置されていることによる。
上記の回転制御機構Aにて、この回転鉛直軸周りの回転を制御される吊荷6は、傾斜制御機構Bを介して、鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御される。
傾斜制御機構Bは、一端が吊荷6に連結されるワイヤー41と、ワイヤー41を巻き取る巻取装置42と、巻取装置42からワイヤー41を繰り出す繰出装置43、とによる組合わせを複数備えている。本実施の形態ではこれらの組み合わせを、吊荷支持体2の内方であって四隅の近傍にそれぞれ1組づつ合計4組配置している。また、巻取装置42としては、線状部材の巻き取りに一般に用いられているウィンチを採用し、これを吊荷支持体2の天井板22の下面に配置している。
繰出装置43としてはセンターホールジャッキを採用し、これを吊荷支持体2の底板21の上面に立設させた状態で配置している。センターホールジャッキは、線状部材を把持することの可能な2体のクランプ431と、クランプ431を両端に1体づつ設置した伸縮ジャッキ432とを備えている。なお、繰出装置43は必ずしもセンターホールジャッキに限定されるものではなく、ワイヤー41を把持でき、かつワイヤー41を巻取装置42から繰り出すことのできる機構を有するものであれば、いずれを採用してもよい。
上記の構成により、巻取装置42に巻き取られた状態で収納されているワイヤー41は、繰出装置43により繰り出される。そして、吊荷支持体2の底板21には、繰出装置43の設置位置に挿通孔(図示せず)が設けられており、繰り出されたワイヤー41は、この挿通孔を貫通することにより、吊荷支持体2の下方に垂下する。
また、底板21の下面であって挿通孔の近傍には、ワイヤー41の延在方向を自在に転換できるプーリー(図示せず)が設けられている。したがって、底板21の挿通孔から垂下したワイヤー41は、プーリに接触することによりその延在方向を鉛直下方向から水平方向の範囲で自在に転換できる態様となっている。こうして、吊荷支持体2の底板21からの繰り出し量および延在方向が自在に構成されたワイヤー41の一端は、吊荷6に対して着脱自在に設置された複数の吊荷治具61に取り付けられている。
上述した構成により、傾斜制御機構Bは、巻取装置42による繰り出しもしくは巻取装置42の巻取により、ワイヤー41各々の繰り出し量を適宜調整した後、繰出装置43のクランプ431にてワイヤー41を把持する、さらには巻取装置42の回転を停止させることにより、図2(b)で示すように、吊荷6を所望の傾斜姿勢にすることができる。
なお、本実施の形態では、吊荷6に吊荷治具61を間隔を設けて2つ設置し、図1で示すように、1つの吊荷治具61に対して隣り合う2本のワイヤー41を取り付けている。しかし、吊荷6の吊荷治具61に4本のワイヤー41を取り付けるにあたっては、吊荷治具61を4つ吊荷6に設置し、1つの吊荷治具61に1本のワイヤー41を連結する構成としてもよい。
また、傾斜制御機構Bを構成するワイヤー41と巻取装置42と繰出装置43とによる組合わせは、必ずしも吊荷支持体2の四隅各々に1組づつ配置するものでなくてもよく、例えば、吊荷姿勢制御装置1の重心位置を挟んで対向する2箇所に配置する構成としてもよい。
さらに、傾斜制御機構Bは、ワイヤー41と、巻取装置42と、繰出装置43との組み合わせに限定されるものではない。以下に、図3(a)(b)を参照して傾斜制御機構Bにおける他の事例を説明する。
図3(a)で示す傾斜制御機構Bは、両端各々が吊荷6に連結されるワイヤー41と、間隔を有して配置されワイヤー41の延在方向を転換する一対のプーリー44、44と、プーリー44にて方向転換されることにより垂下するワイヤー41の両端部近傍各々の垂下長さを調整する一対の長さ調整装置45とを備える。
一対のプーリー44は、吊荷支持体2の天井板22の下面に間隔を有して設置され、ワイヤー41は、一対のプーリー44各々に架け渡されることで中間部が水平に配置され、また、その両端部近傍はぞれぞれ、プーリー44によって方向転換されて垂下される。そして、垂下したワイヤー41の両端部近傍各々と同軸となる位置に、一対の長さ調整装置45が、吊荷支持体2の底板21の上面に立設させた状態で配置される。なお、長さ調整装置45には、前出の繰出装置43と同様に、2体のクランプ451と、クランプ451を両端に1体づつ設置した伸縮ジャッキ452とを備えるセンターホールジャッキを採用している。
また、吊荷支持体2の底板21には、長さ調整装置45の設置位置に挿通孔(図示せず)が設けられており、一対のプーリー44各々に架け渡された状態のワイヤー41は、長さ調整装置45および上記の挿通孔を貫通することにより、吊荷支持体2の底板21より下方に垂下する。さらに、底板21の下面であって挿通孔の近傍にも、ワイヤー41の延在方向を自在に転換できるプーリー(図示せず)が設けられている。したがって、底板21の挿通孔から垂下したワイヤー41は、底板21の下面に設置したプーリに接触することによりその延在方向を鉛直下方向から水平方向の範囲で自在に転換できる態様となっている。
このような構成のワイヤー41は、底板21の挿通孔から垂下した両端部近傍のうち、いずれか一方側の垂下長さを長く確保したい場合、例えば、ワイヤー41の両端部近傍における、他方側の挿通した長さ調整装置45のクランプ451を開放した状態で、一方側が挿通する長さ調整装置45を作動させることによりワイヤー41を移動させ、一対のプーリー44各々から垂下される両端部近傍の垂下長さを調整する。こうして、吊荷支持体2の底板21からの垂下長さおよび延在方向が自在に構成されたワイヤー41の両端は、吊荷6に対して着脱自在に設置された一対の吊荷治具61に取り付けられる。
上述した構成により、傾斜制御機構Bは、ワイヤー41の両端部近傍のうち、垂下長さを長く確保したいいずれか一方側を挿通している長さ調整装置45を作動させて、ワイヤー41の底板21の底面からの垂下長さを適宜調整した後、調整した垂下長さを維持するようにして、一対の長さ調整装置45各々のクランプ451にてワイヤー41を把持することにより、図3(b)で示すように、吊荷6を所望の傾斜姿勢にすることができる。
なお、本実施の形態では、吊荷支持体2の底板21に対して、ワイヤー41と一対のプーリー44、44と長さ調整装置45の組合わせを一体のみ設置しているが、ワイヤー41と一対のプーリー44と長さ調整装置45の組合わせは複数設置してもよい。なお、これらの組み合わせは、何組用いる場合であっても、その設置位置は、吊荷支持体2の底板21が水平を保持できる位置に適宜設置する。
上記の実施の形態では、傾斜制御機構Bを吊荷支持体2の内方に設置する場合の事例を示したが、必ずしもこれに限定するものではない。以下に、傾斜制御機構Bを吊荷支持体2の外方に設置する場合の事例を説明する。
傾斜制御機構Bは、図4(a)で示すように、両端各々が吊荷6に連結されるワイヤー41と、間隔を有して配置されワイヤー41の延在方向を転換する一対のプーリー44、44と、プーリー44にて方向転換されることにより垂下するワイヤー41の両端部近傍各々の垂下長さを調整する長さ調整装置45とを備える。
一対のプーリー44は、吊荷支持体2の外方であって底板21の下面に設置され、長さ調整装置45は、これら一対のプーリー44の間に設置されている。長さ調整装置45は、前出の繰出装置43と同様にセンターホールジャッキを採用しており、伸縮ジャッキ452の両端各々に備えたクランプ451を一対のプーリー44、44各々と対向するようにして、水平方向に倒伏した姿勢で底板21の下面に設置している。
したがって、ワイヤー41は、長さ調整装置45に挿通されることにより中間部が水平に配置され、また、長さ調整装置45を挟んだ両側にて一対のプーリー44各々に架け渡されることにより、その両端部近傍各々が垂下される。そして、ワイヤー41の両端部近傍は、プーリー44により延在方向を水平方向から鉛直下方向の範囲で自在に転換できる態様となる。
また、ワイヤー41は、長さ調整装置45を介して一対のプーリー44のいずれか一方に向けて移動させることができ、これにより一対のプーリー44各々から垂下される両端部近傍の垂下長さが調整される。こうして、一対のプーリー44各々からの垂下長さおよび延在方向が自在に構成されたワイヤー41の両端は、吊荷6に対して着脱自在に設置された一対の吊荷治具61に取り付けられる。
上述した構成により、傾斜制御機構Bは、長さ調整装置45を介してワイヤー41の一対のプーリー44各々からの垂下長さを適宜調整した後、長さ調整装置45のクランプ431にてワイヤー41を把持することにより、図4(b)で示すように、吊荷6を所望の傾斜姿勢にすることができる。
なお、本実施の形態では図5(a)で示すように、吊荷支持体2の底板21に対して、ワイヤー41と一対のプーリー44、44と長さ調整装置45の組合わせを一体のみ設置している。しかし、ワイヤー41と一対のプーリー44と長さ調整装置45の組合わせは例えば、図5(b)で示すように2組設置してもよく、この場合には、吊荷支持体2の底板21が水平を保持できる位置に適宜設置する。
また、長さ調整装置45は、必ずしもセンターホールジャッキに限定されるものではなく、ワイヤー41を把持でき、かつワイヤー41を一対のプーリー44の一方側および他方側へ移動させることのできる機構を有するものであれば、いずれを採用してもよい。
そして、いずれの傾斜制御機構Bを採用して吊荷6の傾斜姿勢を制御する場合であっても、吊荷支持体2の底板21におけるワイヤー41の垂下位置、ワイヤー41の長さ、吊荷6に対する吊荷治具61の設置位置等を適宜調整し、吊荷6の重心が、吊荷6の回転鉛直軸上、つまりクレーンワイヤ5が通過する鉛直軸上に位置するよう制御する。
上記のとおり、吊荷姿勢制御装置1は、吊荷6の水平面内における向きを制御する回転制御機構Aに加えて、吊荷6の鉛直方向における傾斜姿勢を制御する傾斜制御機構Bを設置する。これにより、いずれの条件下においても人力に頼ることなく、水平面内における吊荷6の向きと鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御でき、所望の吊り姿勢にて吊荷6を建て込むことができる。これにより、建て込み作業時の作業安全性および作業効率性を確保することが可能となる。
以上、本考案を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、本実施の形態では、傾斜制御機構Bを吊荷支持体2の底板21または天井板22に設置したが、必ずしもこれに限定するものではない。ジャイロフレーム31、ジンバルフレーム32およびフライホイール33が配置されている吊荷支持体2の底板21を、吊り下げられた状態で水平に保持できる位置であれば、吊荷支持体2のいずれに設置してもよい。
また、ジャイロフレーム31、ジンバルフレーム32およびフライホイール33についても、本実施の形態では吊荷支持体2の底板21における中央に配置したが、必ずしもこれに限定されるものではない。吊り下げられた吊荷支持体2において、水平面を形成する部位であり、かつ吊荷姿勢制御装置1の重心をクレーンワイヤ5が通過する鉛直軸上に配置できる位置であれば、吊荷支持体2のいずれに設置してもよい。
1 吊荷姿勢制御装置
2 吊荷支持体
21 底板
22 天井板
31 ジャイロフレーム
32 ジンバルフレーム
33 フライホイール
34 回転軸
35 スピン軸
41 ワイヤー
42 巻取装置
43 繰出装置
431 クランプ
432 伸縮ジャッキ
44 プーリー
45 長さ調整装置
451 クランプ
452 伸縮ジャッキ
5 クレーンワイヤ
51 スイベル
52 装置吊具
6 吊荷
61 吊荷治具

A 回転制御機構
B 傾斜制御機構

Claims (3)

  1. 揚重装置と吊荷の間に設けられ、水平面内における前記吊荷の回転鉛直軸周りの回転を制御する回転制御機構を備える吊荷姿勢制御装置であって、
    前記回転制御機構を構成し、前記吊荷を支持する吊荷支持体に、前記吊荷の重心位置を前記回転鉛直軸上に制御しつつ、該吊荷の鉛直軸に対する傾斜姿勢を制御する傾斜制御機構を備えることを特徴とする吊荷姿勢制御装置。
  2. 請求項1に記載の吊荷姿勢制御装置において、
    前記傾斜制御機構に、一端が前記吊荷に連結されるワイヤーと、該ワイヤーを巻き取る巻取装置と、該巻取装置より前記ワイヤーを繰り出す繰出装置との組合わせを、複数備えることを特徴する吊荷姿勢制御装置。
  3. 請求項1に記載の吊荷姿勢制御装置において、
    前記傾斜制御機構に、両端各々が前記吊荷に連結されるワイヤーと、間隔を有して配置され該ワイヤーの延在方向を転換する一対のプーリーと、該プーリーにて方向転換されることにより垂下する前記ワイヤーの両端部近傍各々の垂下長さを調整する長さ調整装置と、を備えることを特徴する吊荷姿勢制御装置。
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