JP3215360B2 - 包装用材料 - Google Patents

包装用材料

Info

Publication number
JP3215360B2
JP3215360B2 JP20718597A JP20718597A JP3215360B2 JP 3215360 B2 JP3215360 B2 JP 3215360B2 JP 20718597 A JP20718597 A JP 20718597A JP 20718597 A JP20718597 A JP 20718597A JP 3215360 B2 JP3215360 B2 JP 3215360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
aluminum foil
aluminum
packaging material
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20718597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1136199A (ja
Inventor
山田  和範
薫 片桐
Original Assignee
東海アルミ箔株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東海アルミ箔株式会社 filed Critical 東海アルミ箔株式会社
Priority to JP20718597A priority Critical patent/JP3215360B2/ja
Publication of JPH1136199A publication Critical patent/JPH1136199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3215360B2 publication Critical patent/JP3215360B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は表面光沢と印刷適性
が優れたアルミニウム表面を有し、特にガム、キャンデ
ー等の包装に適した包装用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ガム、キャンデー等のいわゆるスティッ
ク菓子は、包装された個々の菓子を更にいくつかまとめ
て包装し、販売される。この外装に用いられる包装材料
としては紙とアルミニウム箔の積層シートが一般的であ
る。図2はこのような従来のスティック用包装材料とし
て使用される積層シートの一例の断面を模式的に表した
図である。ベースとなる紙1の上にアルミニウム箔2が
ラミネートされており、更にその上に防湿セロファン3
がラミネートされている。紙1の反対側にはホットメル
ト剤9がコーティングされている。4、5は接着剤であ
る。防湿セロファン3は外装がばらけないよう接着する
ためにヒートシール性を持たせるために、表裏両面に塩
化ビニリデン系等の樹脂コーティングがなされている。
セロファンの裏側には商品名、ロゴその他の印刷6がさ
れている。
【0003】この様な従来の外装用積層シートは上述の
ように防湿セロファンをラミネートすることが必要であ
り、このため工程や装置が複雑になる上、コスト的にも
不利であった。従って、セロファンを使用しない包装材
料が望まれていた。セロファンをラミネートしない場
合、印刷はアルミニウム箔の表面に施すことになるが、
アルミニウム箔を紙と貼合した場合はアルミニウム表面
の印刷適性が劣り、鮮やかな印刷は望むべくもなかっ
た。その上セロファンをラミネートした場合に比べてア
ルミニウム箔の表面は光沢がない。スティック菓子は外
装の美麗さが直接商品の売れ行きを左右するため、印刷
適性が悪く光沢のない材料は外装材としては使用するこ
とができない。従って、上記のような欠点があるにかか
わらず、セロファンをラミネートしたアルミニウム箔と
紙の積層シートを使用せざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は光沢が
優れ、きれいな印刷が施されたアルミニウム表面を有す
る包装材料を提供することである。本発明の他の目的は
ヒートシール可能な前記包装材料を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、包装材料の基材となる紙の性質がアルミニウム層の
表面の印刷適性及び光沢に大きな影響を与えることを見
出し、本発明に到達した。即ち、本発明はベック表面平
滑度が200秒以上、透気度が1000秒以下の紙にア
ルミニウム箔がラミネートされ、その上に印刷が施され
た包装用材料、ベック表面平滑度が200秒以上、透気
度が1000秒以下の紙にアルミニウムが蒸着され、そ
の上に印刷が施された包装用材料およびこれらの上の一
部または全面にヒートシーラブルコートが施された包装
材料である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の包装用材料の一例の断面を模式的に表し
た図である。1は基材となる紙であり、接着剤層または
ポリエチレンフィルム層4を介してアルミニウム箔2と
ラミネートされている。アルミニウムの表面は通常プレ
コート7が施されている。その上に商品名等の各種印刷
6がなされ、好ましくはその上にヒートシール性を付与
するためにヒートシーラブルコート8がコーティングさ
れている。
【0007】本発明においては基材となる紙1の表面平
滑度と透気度がアルミニウム箔の印刷適性に重要な影響
を及ぼす。即ち紙の表面の微細な凹凸がラミネートされ
るアルミニウム箔の表面に反映され、その結果アルミニ
ウム表面の光沢が低下し、印刷適性が低下する。また、
紙にアルミニウム箔をラミネートする工程では水分や紙
とアルミニウムの層間の空気の一部が紙を通して脱気さ
れるが、紙の透気度が劣る場合はこの脱気が十分に行わ
れないため層間に残存し、その結果アルミニウム表面の
凹凸の原因となる。
【0008】紙のアルミニウムとラミネートする面の平
滑度はベック表面平滑度で200秒以上であることが必
要である。200秒未満ではアルミニウム表面の光沢が
劣り、且つ印刷適性が低下する。好ましくは400秒以
上である。また透気度は1000秒以下であることが必
要である。1000秒を越えるとアルミニウムとの貼合
時に気泡が発生し、印刷適性が低下する。好ましくは5
00秒以下である。
【0009】紙の種類としてはクレーコート紙でないも
のが好ましい。クレーコート紙はクレー層内の強度が低
いためアルミニウム箔と紙の接着強度が弱く、剥離する
ことがある。紙の厚さに特に制限はなく目的に応じて適
宜選択すればよい。通常は坪量で40〜90g/m2
ある。紙の裏側にはヒートシール性を向上させるために
必要に応じてホットメルトコート9が施してあってもよ
い。ホットメルト剤としては従来使用されているものは
全て使用可能である。
【0010】アルミニウム箔2と紙1のラミネートは接
着剤またはポリエチレンフィルム4を介してなされる。
接着剤としては特に制限はなく、従来用いられているア
クリル系、酢酸ビニル系等が使用できる。アルミニウム
箔の厚さは特に制限はなく、目的に応じて適宜選択すれ
ばよい。通常は6〜12μである。アルミニウム箔は少
なくともその片面がプレコート7をしてあるものを使用
するか、プレコートを施すのが好ましい。プレコートに
より印刷適性が向上する。プレコートとしては塩化ビニ
ル系、酢酸ビニル系等従来使用されているものは全て使
用可能である。
【0011】商品名、ロゴその他の印刷6は好ましくは
プレコート層7の上になされる。好ましくは包装がばら
けないようヒートシール可能とするために印刷した上に
ヒートシーラブルコート8を施す。このヒートシーラブ
ルコートは全面でもよく或いはヒートシールされる部分
だけでもよい。ヒートシーラブルコートとしては通常使
用されるものでよく、例えば塩化ビニルと酢酸ビニルの
コポリマー、ポリエステル系の樹脂等を使用することが
できる。
【0012】以上は、アルミニウム箔をラミネートする
場合であるが、アルミニウムを蒸着する場合もこれに準
ずる。紙の表面にはプライマーがコーティングされるか
ポリエチレンがラミネートされ、この上にアルミニウム
が蒸着されている。プライマーとしては塩化ビニル系、
酢酸ビニル系、ウレタン系等公知のプライマーが使用で
きる。蒸着膜の厚さに制限はないが通常、20〜100
nmである。この上にプレコートが施される。更にその
上に印刷がされ、好ましくはヒートシーラブルコートが
される。紙の種類、プレコート、印刷、ヒートシーラブ
ルコートについては前記と同様である。
【0013】本発明の包装材料を製造するには例えば次
のような方法によることができる。アルミニウム箔をラ
ミネートする場合は、少なくとも片面を予めプレコート
したアルミニウム箔に、接着剤を公知のコーティングマ
シン、例えばロールコーター、ブレードコーター等でコ
ーティングし、これを上記の平滑度と透気度を有する紙
とラミネートする。ラミネートはドライラミネート、無
溶剤ラミネート、ワックスラミネート、ウェットラミネ
ート等の公知の方法でよい。あるいはTダイ押出機によ
りポリエチレンフィルムをアルミニウム箔と紙の間に押
し出しつつラミネートするポリエチレンラミネートでも
よい。ポリエチレンとしては通常のポリエチレンの他に
アイオノマーのような接着性ポリエチレンを用いてもよ
い。いずれの場合もアルミニウム箔表面はプレコートし
た面となるようにする。
【0014】このアルミニウム箔表面に印刷をする。印
刷方式は凸版、凹版、平版のいずれでもよい。好ましく
はグラビヤ印刷である。好ましくはこの上全面または必
要部分にヒートシーラブルコートをする。最後に所望に
より紙の裏面は所望によりホットメルト剤をコーティン
グしてもよい。
【0015】アルミニウム蒸着の場合は例えば次のよう
な方法によることができる。少なくとも片面を予めプレ
コートしたアルミニウム箔に、前記と同様に接着剤をコ
ーティングする。或いはポリエチレンフィルムを押出し
てアルミニウム箔にラミネートしてもよい。この上にア
ルミニウムを蒸着する。蒸着の方法、条件等は公知の方
法、条件で差し支えない。アルミニウム蒸着膜の上に塩
化ビニル系、酢酸ビニル系等のプレコートをする。この
後、第一の発明と同様印刷、ヒートシーラブルコートを
する。これらの工程は、インラインでもよく、各工程が
独立したものであっても差し支えない。好ましくはイン
ライン方式である。
【0016】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらにより何等制限されない。
【0017】実施例1 片面に酢酸ビニル系のプレコートがされた厚さ7μmの
アルミニウム箔の非コート面にアクリル系の接着剤(ヘ
キスト合成株式会社、モビニール)をウェットベースで
1〜2g/m2塗布し、これを表1に示したようなベッ
ク表面平滑度と透気度を有する坪量60g/m2の純白
ロール紙とラミネートした。アルミニウム表面に8色グ
ラビヤ印刷機でアルミニウム箔用印刷インキを用いてグ
ラビヤ印刷をし、さらにその上全面に塩化ビニルと酢酸
ビニルのコポリマーでヒートシーラブルコートを行っ
た。紙の他面にはホットメルトコートをし、スティック
包装材料を製造した。この様にして得られた包装材料の
表面の60゜鏡面光沢とアルミニウムと紙の剥離強度を
測定するともに、印刷の鮮明さを評価した。なお、表面
平滑度はJISP8119、透気度はJISP811
7、表面光沢はJISZ8741により、アルミニウム
と紙の剥離強度はセロテープ剥離により測定し、印刷の
鮮明さは版調の再現性を目視より判定した。
【0018】実施例2 実施例1と同様の紙とアルミニウム箔を用い、ポリエチ
レン押し出しにより両者をラミネートする以外は実施例
1と同様にしてスティック包装材料を製造し、実施例1
と同様に評価した。
【0019】比較例1 紙として表1に示した坪量50g/m2の上質紙を使用
した以外は実施例1と同様にしてスティック包装材料を
製造し、実施例1と同様に評価した。
【0020】表1に評価結果を示した。参考例1は従来
用いられていた紙とアルミニウム箔の積層材に防湿セロ
ファンをラミネートした包装材料である。
【0021】
【表1】表1 *1) 印刷鮮明性 ◎ 極めて良い ○ 良い × 悪い *2)剥離強度 ◎ 100/100 ○ 80/100以上
【0022】
【発明の効果】以上から明らかな様に、本発明の範囲外
である比較例1は光沢と印刷鮮明性が悪い。これに対し
て本発明の範囲内である実施例1、2は光沢、印刷鮮明
性、剥離強度のいずれも従来品である防湿セロファンラ
ミネート品並みに優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用材料の一例の断面を模式的に表
した図である。
【図2】従来の包装材料の一例の断面を模式的に表した
図である。
【符号の説明】
1 紙 2 アルミニウム箔 3 防湿セロファン 6 印刷 8 ヒートシーラブルコート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−163294(JP,A) 特開 昭52−12311(JP,A) 特開 平9−59894(JP,A) 特開 昭49−124313(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベック表面平滑度が200秒以上、透気
    度が1000秒以下の紙にアルミニウム箔がラミネート
    され、その上に印刷が施された包装用材料。
  2. 【請求項2】 さらにその上の少なくとも一部または全
    面にヒートシーラブルコートが施された請求項の包装
    用材料。
  3. 【請求項3】 紙は非クレーコート紙である請求項1又
    は2の包装用材料。
JP20718597A 1997-07-16 1997-07-16 包装用材料 Expired - Lifetime JP3215360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20718597A JP3215360B2 (ja) 1997-07-16 1997-07-16 包装用材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20718597A JP3215360B2 (ja) 1997-07-16 1997-07-16 包装用材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1136199A JPH1136199A (ja) 1999-02-09
JP3215360B2 true JP3215360B2 (ja) 2001-10-02

Family

ID=16535663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20718597A Expired - Lifetime JP3215360B2 (ja) 1997-07-16 1997-07-16 包装用材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3215360B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105421153B (zh) * 2015-11-26 2018-03-13 南京金陵金箔集团股份有限公司 一种高光铝箔内衬纸的生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1136199A (ja) 1999-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0492571A1 (en) Heat transfer sheet and base sheet therefor
WO2010114953A1 (en) Methods of making customized articles for applying color on surfaces
JP3215360B2 (ja) 包装用材料
JP4489204B2 (ja) 蓋材
JP4170423B2 (ja) スティック状包装体用外装材及びその製造方法
JP4935448B2 (ja) 遮光性蓋材および遮光性蓋材の製造方法
JPS5836685Y2 (ja) 容器口部密封用インナ−シ−ル材
JP2000118546A (ja) 蓋 材
JPH08332690A (ja) 複合積層樹脂フィルム
JPH10217622A (ja) 熱転写用受容タックシート
JP2931138B2 (ja) 易開封包材の製造方法
JPH1088086A (ja) 粘着ラベル
JPH11157225A (ja) 熱転写受像シートおよび印画物
JP4529251B2 (ja) 蓋材
JP3075069B2 (ja) カップ状容器の蓋材
JPS5922046Y2 (ja) 容器口部密封用インナ−シ−ル
JP3576287B2 (ja) 紙製カップ用蓋材
JPS60240638A (ja) 紙器
JP3435617B2 (ja) 各種梱包材料、袋、箱などの表層材料用の紙クロス
JPH072637Y2 (ja) 合成皮革製造用工程剥離紙
JP3047065U (ja) 熱転写受像シート
JPH11263069A (ja) 擬似接着感熱記録シート積層体の製造方法
JPH0634348Y2 (ja) ブリスター包装用台紙
JPH10305868A (ja) 外装材及びそれを用いたスティック状包装体
JP2004122752A (ja) 剥離貼着可能な染料熱転写受像シート

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term