JP3214998B2 - スフレ用焼成容器およびスフレの製造法 - Google Patents

スフレ用焼成容器およびスフレの製造法

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JP3214998B2 JP00246595A JP246595A JP3214998B2 JP 3214998 B2 JP3214998 B2 JP 3214998B2 JP 00246595 A JP00246595 A JP 00246595A JP 246595 A JP246595 A JP 246595A JP 3214998 B2 JP3214998 B2 JP 3214998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スフレ用焼成容器およ
びスフレの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】スフレとはフランス語で「膨らんだ」の
意味からきており、卵白を泡立てたメレンゲを使用した
スフレ生地から作る柔らかく、ふんわりとしたケーキで
あり、スフレケーキとも称される。スフレの製造には金
属容器、陶器が利用されているが、これらの容器を利用
すると湯煎をするような蒸し焼き法を取らないと安定し
た品質の物を作るのは非常に難しかった。また、日本で
広く普及しているスフレは焼き立てを楽しむのではな
く、蒸し焼きした後、型から取り出し、冷やした後、販
売されるが、直焼きをすると、焼成後生地のボリューム
ダウンがひどく、商品価値の無い物になる。これを直焼
きするために発泡PETなど、熱伝導率を抑制した素材
を使用する方法があるが(特願平6−97297号)、
かかる容器を使用しても、蒸し焼きと比較して同等の熱
伝導率を得ることは出来ず、粉を多く添加したり、水分
を減少させるなどのスフレ生地配合上の制約や、特定の
乳化剤、安定剤の添加が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑
み、本発明者らは、特殊な素材や添加剤を使用せずに、
直焼きをしても安定的に高品質で従来の蒸し焼きの品質
のスフレが得られるスフレ用焼成容器を開発すべく、鋭
意検討を重ね、本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題が解決するための手段】本発明は、側面および底
面または側面のみが二重壁で構成された二重構造を有し
ており、当該二重壁間の間隙部分が外気と遮断されてい
る、スフレ用焼成容器および該容器を用いてスフレ生地
を直焼きするスフレの製造法を提供するものである。こ
とに本発明の二重構造容器においては、その間隙部分の
空洞率(空洞部分の容量/内側容器の容量×100)が
15%〜100%であることが好ましい。
【0005】本発明によれば、焼成用のケーキ型の側
面、もしくは側面および底面が二重構造になるようにす
ることで、素材の熱伝導率を問わずに直焼きによって良
好なスフレが焼成出来る。すなわち、二重構造にするこ
とにより、内壁と外壁による空間が熱伝導を抑制する働
きをし、かかる容器でスフレを直焼き焼成すると、丁
度、湯煎焼きをしたときと同じように緩やかに熱が伝わ
るため、通常のスフレケーキの配合にてボリュームがあ
り、かつ、ソフトな、蒸し焼きスフレと同等以上のもの
が焼き上がる。また、湯煎焼きをした場合、窯内に不要
な蒸気がこもるため、スチーム抜きの操作が必要な他、
焼成時間がかかるという難点があったが、直焼きだと、
特別な操作を必要とせず、また、短時間で焼き上がる。
【0006】本発明の容器の素材は、二重構造の外側壁
(外側の型)を金属素材とし、内側壁(内側の型)に熱
伝導率を抑制した非金属素材、例えば、発泡PETなど
を使用するとケーキ生地への熱伝導率が抑制され、蒸し
焼きスフレよりもさらにケービングの少ない良好なスフ
レが得られる。熱伝導率を抑制した非金属素材としては
発泡PET、段ボール紙などが挙げられ、一般に、熱伝
導率1kcal/m・h・℃以下の素材が好ましい。二重構
造の型の間隙は空洞であってもよい。例えば、金属型を
使用する場合、内側の金属型の外側(間隙部分)に上記
のような熱伝導率を抑制した素材、例えば、段ボールや
発泡PETなどを張り付けておくと、ケーキへの熱伝導
率が抑制され、金属型と発泡PETとの組み合わせとの
同等の効果を得ることができる。
【0007】間隙が空洞であり、使用する容器素材が金
属である場合、その間隙の容量は内壁の型の容量に対し
て、15%〜100%であることが望ましい。間隙の容
量が大きすぎると間隙の空間の温度が雰囲気温度と同等
になり、ケーキ生地に熱が伝わり易くなる。逆に、間隙
の容量が内側の型の容量に対して15%以下であれば、
間隙部分の温度が雰囲気温度により上昇しやすく、ケー
キに熱が伝わりやすくなる。間隙部分の容量が内側の型
の容量に対し15%〜100%の範囲であれば、間隙の
空気の熱と、容器にはいったケーキ生地との熱交換によ
り、間隙の空気の温度が適度に保たれ、蒸し焼きした場
合と同様の熱の伝わり方をする。
【0008】いずれにせよ、要は、二重構造の容器で、
適宜な空間を設けることにより、空気による熱伝導率の
抑制作用を容器の一部に利用することが肝要であり、そ
れによって、直焼きであっても蒸し焼きと同等、もしく
はそれ以上に、ボリュームがあり、ジューシーなスフレ
を短時間で焼成することができる。この二重構造の容器
は適宜の素材を用いて成型してもよく、また、二種類の
別々の容器を組み合わせて構成することもできる。
【0009】本発明のスフレ用焼成容器を用いるスフレ
の製造は、自体公知の方法で行うことができ、用いるス
フレ生地の原料、その配合も特に限定するものではな
い。
【0010】
【実施例】以下の型を使用してスフレチーズケーキを直
焼きした。 1.直径18cm高さ5.5cm金属型に直径18cm
底部直径16cm高さ5cm発泡PET容器を組み合わ
せたもの(図1)。容器内部容量1100cm3 間隙
容量300cm3 2.直径21cm高さ6.5cm金属型に直径18cm
高さ5.5cmの金属型を内側に組み合わせたもので、
内側の型の外側に厚さ1mmの発泡PETを張り付けた
もの(図2)。 3.1の組み合わせで発泡PETに変え、段ボール紙を
張り付けたもの(図3)。 4.直径18cm底部直径16cm高さ5cm発泡PE
T容器(図4および図5、比較例)。 5.直径18cm高さ6.5cm金属型(図6および図
7、比較例)。
【0011】上記1〜7の型を使用し、以下の二種の配
合および工程でスフレケーキを作成した。 配合1 クリームチーズ500g、牛乳450g、小麦粉80
g、砂糖40g、卵黄200g、バター160g、卵白
400g、砂糖200g、小麦でんぷん60gおよび
レモン果汁30g。 配合2 クリームチーズ500g、牛乳250g、小麦粉80
g、砂糖40g、卵黄200g、バター100g、卵白
400g、砂糖200g、小麦でんぷん60gおよびレ
モン果汁30g。 配合2は配合1に比べ、水分が少なく、バターも少ない
ため、ジューシーさの点で劣るが、保形性良く、焼成し
やすい。
【0012】工程(配合1および2共通) クリームチーズと牛乳を鍋に入れ沸騰させ、小麦粉、砂
糖(40g)、卵黄をすりあわせたものの中に入れ、よ
く混ぜ合わせた。その中にバターを入れて溶かし、カス
タードクリーム状のものを作った。卵白と砂糖を泡立て
た中に小麦でんぷんとレモン果汁を入れ、しっかりとし
たメレンゲを作り、先に作ったカスタード状のものの中
に入れ、上記1から7の容器の中に入れて160℃オー
ブンにて焼成した。表1に焼成結果を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の容器にてスフレを直焼きするこ
とにより、蒸し焼きで焼成したものと変わらない高品質
なスフレを、安定的、かつ、短時間で製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例1で使用した容器の模式的断面図。
【図2】 例2で使用した容器の模式的断面図。
【図3】 例3で使用した容器の模式的断面図。
【図4】 例4(比較例)で使用した容器の模式的断面
図。
【図5】 例4(比較例)で使用した容器の模式的斜視
図。
【図6】 例5(比較例)で使用した容器の模式的断面
図。
【図7】 例5(比較例)で使用した容器の模式的斜視
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平2−58929(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/32 A21B 3/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面および底面または側面のみが二重壁
    で構成された二重構造を有しており、当該二重壁間の間
    隙部分が外気と遮断されている焼成容器であって、二重
    壁の外側壁が金属素材製、内側壁が熱伝導率を抑制した
    非金属素材製である、スフレ用焼成容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の容器を使用してスフレ生
    地を直焼きすることを特徴とする、スフレの製造法。
JP00246595A 1995-01-11 1995-01-11 スフレ用焼成容器およびスフレの製造法 Expired - Fee Related JP3214998B2 (ja)

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JP2008054583A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Fuji Oil Co Ltd 気泡含有菓子生地の製造法
JP4978510B2 (ja) * 2008-02-26 2012-07-18 不二製油株式会社 スフレ様菓子
KR20170073046A (ko) * 2015-12-18 2017-06-28 롯데제과주식회사 머랭 조성물 및 이를 이용한 머랭과자의 제조방법

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