JP3214933B2 - 排水構造体 - Google Patents

排水構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な排水構造体に関
する。詳しくは、例えば、人工地盤、地下室、地下駐車
場等の構造物上に形成され、該構造物上に落下する雨水
等を目地より浸透でき、浸透した雨水等の排水を長期間
にわたり安定して行うことができ、且つメンテナンスも
容易な排水構造体である。
【0002】
【従来の技術】人工地盤、地下室、地下駐車場等の構造
物上に溜まる雨水等の水は、該構造物の耐久性を低下す
るばかりでなく、構造物内への雨水の浸入という事態を
生じるため、これを効率よく排水することが望まれる。
また、一方、上記構造物上に歩道等のような外装部を形
成する場合、外装部に落下した雨水がその表面を流れる
ことなく、速やかに浸透し排水されることが機能上望ま
れる。
【0003】従来、かかる要望に対して、図2に断面図
を示すような排水構造体が提案されている。かかる排水
構造体は、空目地2を形成するように配列された外装パ
ネル1、コンクリート層3、砂利によって構成された通
水層15及び防水層14よりなり、空目地2と排水層1
5とが網状部材を充填した連通部6によって連通された
構造を有する。尚、16は接着層である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
水構造体は、外装材層の隙間に木の葉、石等の粗粒の異
物が詰まり、美観を損ねるだけでなく、その除去が容易
でなかった。また、通水部が網状部材で構成されてお
り、砂等の細粒の異物が詰まり易く、長期間の使用にお
いて排水能力が低下する。更に、排水層を構成する砂利
層も上記編み目状部材と同様、長期間の使用において排
水能力が低下するという問題を有する。特に排水層に詰
まった異物は実質的に除去が不可能である
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決することを目的とするものであり、外装材パネル間を
空目地とし、該空目地に平行して下部に排水パイプを埋
設し、上記の空目地と排水パイプとを連通させると共
に、該排水パイプの一端に排水システムを接続すること
により、外装パネルに落下した雨水等の排水処理能力を
大きくでき、また、該排水パイプの他端に給水システム
を接続することにより、排水パイプ内に洗浄水を供給で
きるようにし、該排水パイプ内及び空目地内の異物を極
めて容易に除去することを可能とした排水用構造体を提
供する。
【0006】以下、本発明を添付図面に従って詳細に説
明するが、本発明は、これらの添付図面に限定されるも
のではない。
【0007】図1は、本発明の排水構造体の代表的な態
様を示す概略図である。また、図3は、本発明の外装パ
ネルによって形成される空目地と排水パイプの構造の具
体的構造の一例を示す斜視図(部分破断図)である。
【0008】本発明の排水構造体は、外装パネル(図
中、破線によって示す)1によって形成された空目地2
と該空目地2の下部に排水パイプ3が該空目地に対して
平行に配置され、該空目地2と排水パイプ3とは中空の
連通部6で連通され、且つ該排水パイプ3の一端に排水
システム4を、他端に給水システム5をそれぞれ接続し
て構成される。
【0009】本発明において、外装パネルは、歩道等の
外装材として使用されている公知の外装材よりなるもの
が特に制限なく使用される。例えば、コンクリート、自
然石、樹脂成形体、金属等の非透水性部材、連続性空隙
を有する多孔性コンクリート等の透水性部材が適宜使用
される。
【0010】本発明において、上記外装パネル1によっ
て形成される空目地2の幅、形成する間隔等は、排水能
力に応じて適宜決定すればよい。一般には、空目地2の
幅は、5〜30mmが適当であり、また、空目地の間隔
は、50〜300cmが適当である。
【0011】また、本発明において、空目地2は、図1
に示すように、直線状に形成し、これを平行に配列する
ように設けるのが一般的であるが、外装パネルの形状を
変えることによって、曲線状、矩形状等の形状に形成す
ることも可能である。また、各空目地が交差するように
構成することも可能であるが、施工の容易性より、各空
目地が交差しないように形成することが好ましい。
【0012】上記外装パネル1は、図3に示すように、
その下地としてコンクリート層7を形成し、モルタル等
の接着層(図示せず)によって該コンクリート層7に固
定するのが一般的である。
【0013】本発明において、排水パイプ3は、上記空
目地2の下部に設けられる。かかる排水パイプの径、断
面形状等は、特に制限されず、目的とする処理能力に応
じて適宜決定される。一般には、相当直径100〜30
0mm程度が、後記する排水能力の確保及び給水時の洗
浄効果の点で適当である。また、排水パイプの断面形状
は、円形が一般的であるが、その他、楕円形、四角形、
三角形、多角形等の形状も採用することができる。
【0014】排水パイプ3は、後記の排水システム側が
低くなるように、水平面に対して1/200〜1/50
の勾配で傾斜させて設けることが好ましい。
【0015】上記排水パイプ3の固定方法は、特に制限
されない。一般には、図3に示すように、コンクリー
ト、土等の支持部材8内に埋設して固定する方法が採用
される。また、その他の固定方法としては、前記コンク
リート層7を支持用構造体によって支えて空間とし、該
空間部に排水用パイプを固定具で支持する態様も挙げら
れる。
【0016】本発明において、前記空目地2と排水パイ
プ3とを連通する連通部6は、特に制限されないが、空
目地に流れ込んだ雨水等の排水能力を向上させるため、
該空目地の開口面積の80%の断面積を有することが好
ましい。この場合、連通部6は、図1に示すように、空
目地2に対して連続して設けてもよいし、複数個に区画
して設けてもよい。上記の連通部6の幅は、適宜決定す
ればよいが、一般に空目地2の幅とほぼ同じ幅とすれば
十分である。尚、図3に示す態様において、連通部6
は、支持部材8及びコンクリート層7を貫通して形成さ
れる。
【0017】本発明の排水構造体は、空目地2、連通部
6及び排水パイプ3によって形成される排水ユニットを
単数使用して構成してもよいし、図1に示すように複数
配列して構成してもよい。複数の排水ユニットを使用す
る場合、各排水パイプ3は、連通管13により連結し
て、後記の排水システム及び給水システムに接続するの
が一般的であるが、必要に応じて、各排水パイプ3をそ
れぞれ排水システム及び給水システムに接続することも
可能である。また、この場合、各排水パイプに給水シス
テムより均一な圧力で給水できるように、給水側の連通
管の各排水パイプ間圧力を調節するためのオリフィス等
の圧力調節手段を設けることが好ましい。
【0018】本発明において、排水システム4は、排水
パイプ3からの水を処理し得る公知の機能を有するもの
が特に制限なく採用される。例えば、ヒューム管等の暗
渠や蓋付きの開渠などの排水構造を有するものが一般的
である。
【0019】また、給水システム5は、排水パイプ3に
水を圧入し得る機能を有するものであれば特に制限され
ない。例えば、貯水タンク、これに連結するポンプ及び
該ポンプと排水パイプ3とを結合するジョイントより構
成される。尚、ポンプと排水パイプとは、常時接続して
いる必要はなく、これらを切り放し可能となるように構
成することが好ましい。上記給水システムにおいて、供
給される水圧及び水量は、排水パイプ3内の異物が排水
システム4へ移動すると共に、空目地2間に詰まった異
物の大部分が該空目地より外部に水と共に排出される程
度の水圧及び水量を確保することが好ましい。
【0020】本発明の排水構造体の製造方法は、特に制
限されない。代表的な製造方法を図3に示す態様につい
て具体的に説明する。
【0021】先ず、構造物上に形成された防水層14上
に、排水用パイプ3をその側面に設けた鍔状の止め具1
1に高さ調節機構を備えた支持具12を取り付けること
により、所期の位置に固定する。上記排水パイプは、そ
の上部がスリット状に開口し、開口部は、上部に案内板
9が連続して形成されている。上記案内板9の間にその
間隙に挿着可能な厚みに調節された板状体を挿着した
後、コンクリート、土等の支持部材8によって、排水パ
イプ3を埋設する。この場合、板状体の周囲は、少なく
とも支持部材は、硬化するものを使用し、硬化後に板状
体を抜き取ることにより、支持部材8内に連通部6が形
成される。従って、上記板状体としては、ポリプロピレ
ン、フッ素樹脂等、コンクリートと比較的接着力の弱い
ものが好適に使用される。また、挿着した板状体の上端
を一定に合わせることにより、支持部材8の高さ調節に
利用することが可能である。
【0022】上記支持部材8上には、必要に応じて、コ
ンクリート層7が形成される。かかるコンクリート層
は、外装パネル1の傾斜角度を精密に調節するの場合に
有効である。コンクリート層7を形成する場合、連通部
6を保護するために、型材10を設けることが好まし
い。
【0023】コンクリート層7への外装パネル1の積層
は、一般に、モルタル等の接着層を介して行えばよい。
【0024】
【作用】本発明の排水構造体によれば、外装パネル1に
降雨があった場合、雨水は、空目地1より連通部6を経
て排水パイプ3に流れ込み、排水システム4に流入す
る。上記外装パネルの目地は空目地であり、且つ連通
部、排水パイプが中空であるため、高い排水能力を発揮
することが可能である。また、空目地、連通部及び排水
パイプに異物も詰まり難く、また、蓄積した異物は、給
水システムより排水パイプ内に圧力水を供給することに
より、その大部分を瞬時に除去することが可能である。
【0025】
【効果】以上の説明より理解されるように、本発明の排
水構造体は、人工地盤、地下室、地下駐車場等の構造物
上に形成され、該構造物上に落下する雨水等を目地より
浸透でき、浸透した雨水等の排水能力が極めて高いとい
う特徴を有する。
【0026】また、空目地及び排水パイプに蓄積した異
物も容易に除去することが可能であり、メンテナンスが
極めて容易な排水構造体である。
【0027】また、排水のための手段としては、前記し
たように地中に埋設する排水パイプのみに勾配をつけれ
ばよい。従って、かかる排水構造の影響で外装パネルに
勾配をつけざるを得ないという問題が生じることがない
というメリットも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水構造体の代表的な態様を示す斜視
【図2】従来の排水構造体を示す断面図
【図3】本発明の外装パネルによって形成される空目地
と排水パイプの構造の具体的構造の一例を示す斜視図
(部分破断図)
【符号の説明】
1 外装パネル 2 空目地 3 排水パイプ 4 排水システム 5 給水システム 6 連通部 7 コンクリート層 8 支持部材 9 案内板 10 型材 11 止め具 12 支持具 13 連通管 14 防水層 15 通水層 16 接着層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外装パネルによって形成された空目地と該
    空目地の下部に排水パイプが該空目地に対して平行に配
    置され、該空目地と排水パイプとは中空の連通部で連通
    され、且つ該排水パイプの一端に排水システムを、他端
    に給水システムをそれぞれ接続したことを特徴とする排
    水構造体。
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