JP3214642U - 誘引具及び誘引具本体部 - Google Patents

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充基 菅野
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Abstract

【課題】長段栽培の蔓性植物の茎を、その成長に合わせて誘引紐により誘引するための誘引具を提供する。【解決手段】蔓性植物の栽培列に沿って架設されたワイヤ1に着脱自在に吊り下げられる誘引具本体12と、誘引具本体12の下端で枢結して回転することで誘引紐を巻き上げ・繰り出し可能なローラ部15と、誘引具本体12に対して上下方向にスライド可能に装着されるストッパ部11とを備えている。ローラ部15には、その回転軸方向両端部15cにそれぞれ略円板状の回転部材15aを備え、回転部材15aは、径方向に長い突出部15dを有し、ストッパ部11が誘引具本体12に対して下方にスライドすると突出部15dがストッパ部11に当接してローラ部15の繰り出し方向の回転を規制し、ストッパ部11が誘引具本体12に対して上方にスライドするとストッパ部11が突出部15dより上方に移動してローラ部15の繰り出し方向の回転を規制を解除する。【選択図】図2

Description

本発明は、長段(長期)栽培のトマトやキュウリなどの蔓性植物の茎や蔓(植物体)を、その成長に合わせて誘引ひもにより誘引するトマト等の長段栽培植物の誘引具及びその誘引具本体部に関する。
一般に、トマト等の蔓性植物(以下、「トマト」で説明する)の場合、支持体に枝を巻き付け倒れないようにしながら栽培する必要がある。ビニルハウス等の施設では、所定高さごとに水平に張られたワイヤを支持体として、これを多段にして各ワイヤに巻き付けていく長段(長期)栽培が採用されている。この栽培において茎や蔓を誘引紐(誘引線)に固定し、紐の先端を誘引具を介してワイヤから吊り下げることでトマトの成長の向きや株のバランスなどを良くするために誘引が行われる。トマトのような長段(長期)栽培植物では、栽培期間中に何度も蔓下ろし作業が行われ、その都度、誘引が行われる。
トマトの長期栽培においては、トマトの成長に従って培地から伸びた茎を培地から所定高さ位置のワイヤ上を横方向に移動可能に取り付けられた誘引具により茎を上方に誘引し、かつ茎が伸びるに従って培地から離れるように横方向に誘引するようにしている。誘引は、培地の上方に略水平に張設されている誘引紐に移動可能に結合された茎支持部材と、茎支持部材に茎を繋ぐ誘引紐と誘引紐に連結してワイヤから横移動可能に吊り下げる吊り下げ部とで構成された誘引具と、で行われる。また、従来よく利用されている誘引具では、誘引具の下方に予め誘引紐を巻き付けるローラ部を設け、ローラ部で誘引紐を巻き上げることで誘引し、ローラ部を逆回転させ誘引紐を繰り出すこと蔓下しをしていくこととなる。
上記ローラ部を設けた従来式の誘引具の場合、植物の成長に従って茎が伸びるのに応じて、ローラ部を回転させ、誘引紐の長さを長くして誘引紐により茎支持部材に結び付けた茎を結び直したり、吊り下げ部を横に移動させたりする必要があった。
具体的には、例えば図9に示すような誘引具100の場合、誘引紐2の巻き上げ又は繰り出しを行うローラ部102と、下方でローラ部102を回転又は固定可能に支持しながら上方でワイヤ1に吊り下げることが可能な吊り下げ部(誘引具本体部)104と、で構成されている。吊り下げ部104は、一本の金属棒を折り曲げ加工して形成されており、ワイヤ1の2点に引っ掛けるフック部104aと、フック部104aから鉛直方向略平行に延びて下方でローラ部102の回転軸102aに巻き付ける支持部104bと、支持部104bの一方側が折り曲げられローラ部102の外周を横方向全長にわたって延びてローラ部102の他方側に設けた突起102bに当接して上方に延びるロック部104cと、で構成されている。
通常の栽培状態では、(1)フック部104aが横方向に連結されていること、(2)金属棒の弾性力により支持部104bがローラ部102を回転軸102aの内側方向に挟み込んでいること、(3)ロック部104cが突起104bに当接してローラ部102の矢印R方向(誘引紐2の繰り出し方向C)の回転を規制すること、(4)誘引紐2の張力がフック部104aを介してワイヤ1に作用すること、により誘引具100がワイヤ1に固定されている。一方、トマトの茎が伸びた場合等、誘引具100をワイヤ1に沿って横方向(矢印A)に移動させたり、誘引紐2を繰り出したりする(矢印C)場合には、図9に示すように農作業者の手力でロック部104cと支持部104bとを矢印B方向に挟み込んで、上記(2)の金属棒の弾性力を解放して支持部104bのローラ部102への挟み込みと上記(3)のロック部104cと突起102bとの当接とを解放し、支持部104bに対してローラ部102を回転可能とする。この状態にして誘引紐2を繰り出して伸びた茎を茎支持部材に繋いだり、フック部102aをワイヤ1上を横方向に移動させたりしながら誘引紐2の長さ調整を行う。
特開2005−229933号公報 特開2005−328824号公報 特開2000−209955号公報
しかしながら、上記誘引具100の場合、ロック部104cと支持部104bとに矢印B方向に手力を加えながら誘引紐2の繰り出しやフック部102aの横移動を行う作業は、農作業者にとって負担であり、多数のトマト株を有する施設では作業効率が悪く及び作業人数確保の点でも改良が求められていた。
本考案は、以上の事情に鑑みて創作されたものであり、安価かつ簡単な構造でありながら作業性及び耐久性が高い長段栽培植物の誘引具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案は、
長段栽培の蔓性植物の茎を、その成長に合わせて誘引紐により誘引するための誘引具であって、前記蔓性植物の栽培列の上方で栽培列に沿って架設されたワイヤに着脱自在に吊り下げられる誘引具本体と、該誘引具本体の下端で誘引具本体に対して枢結して回転することで誘引紐を巻き上げ・繰り出し可能なローラ部と、前記誘引具本体に対して上下方向にスライド可能に装着されるストッパ部とを備えている。
また、前記ローラ部には、その回転軸方向両端部にそれぞれ略円板状の回転部材を備え、該回転部材は、径方向に長い突出部(突起)を有し、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して下方にスライドすると前記突出部が前記ストッパ部に当接して前記ローラ部の繰り出し方向の回転を規制し、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して上方にスライドすると前記ストッパ部が前記突出部より上方に移動して前記ローラ部の繰り出し方向の回転を規制を解除する構成を有する。
本発明の誘引具によれば、簡単な構造でありながら、従来のように手力で誘引紐を巻き付けたローラ部の回転の規制・解除をする必要がなく、単にストッパ部を誘引具本体に対して上下方向にスライドさせるだけで、ローラ部の回転の規制・解除を行うことができる。したがって、農業作業者の負担を大幅に低減することができ、作業の迅速化も図ることができる。また、従来のようにローラ部の回転の規制・解除を金属棒の弾性力に依存するものではないため、弾性劣化のおそれがなく複数回使用、長期間使用に耐える誘引具として提供され、長段栽培の過程で誘引具の劣化チェックや交換に伴う人的・経費的な負担を低減することができる。
具体的には、前記誘引具本体の下端は、幅側縁部それぞれの両側から下方に延びる脚部を備え、該脚部の下端には、前記ローラ部の回転軸の端部を幅方向に挿入可能な貫通孔を有し、該貫通孔は、前記ローラ部の回転軸が枢結されて該ローラ部を回転させる小径孔と、その上方で小径孔の径より大きい幅の大径孔とが連続した一体の開口を形成する構成が例示される。
また、本誘引具では、前記誘引具本体及びストッパ部とは樹脂材料で成形され、前記貫通孔は、前記ローラ部の回転軸の端部を大径孔に挿入した状態で下方に押圧すると該端部が前記小径部にスナップ留めされて該小径部と枢結することが好ましい。
この誘引具の構成を採用すると、誘引具本体の脚部を拡げて、その貫通孔の大径にローラ部の回転軸を挿入して挟む込み、ローラ部を下方に引き下げて脚部の小径部に入れるだけで誘引具本体に対してローラ部をしっかり固定して回転させることができる。
また、前記誘引具本体は、前記フック部から下方に延びる板状部材と、該板状部材の両端部で上下方向にわたって前後方向に起立する板状の縁部とを備え、該縁部と前記脚部とは連続して一体に形成され、 前記ストッパ部は、前記誘引具本体の縁部に対して上下方向にスライドするように前記誘引具本体を入れ子状に覆う構造を有することができる。
また、前記誘引具本体の前記縁部は、前記ストッパ部を下方にスライドさせると該ストッパ部の内壁と当接するまで互いの隙間距離が漸近して小さくなる形状を有することが好ましい。
上記誘引具の構成によれば、ストッパ部を下方(トマトの自重方向)にスライドさせると誘引具本体の縁部がストッパ部の内壁に当接することでしっかりと固定され、茎が揺れたりしても固定状態が解除されることがなく、一方、蔓下し等のローラ部を回転させたいときにはスライド部を上方に移動させるだけで固定状態を解除することができる点で有利である。
さらに本発明では上記誘引具におけるローラ部以外の誘引具本体部(誘引具本体及びストッパ部)も提供される。具体的には、長段栽培の蔓性植物の茎を、その成長に合わせて誘引紐により誘引するための誘引具の本体部であって、前記蔓性植物の栽培列の上方で栽培列に沿って架設されたワイヤに着脱自在に吊り下げられる誘引具本体と、前記誘引具本体に対して上下方向にスライド可能に装着されるストッパ部とを備え、回転軸方向両端部にそれぞれ略円板状の回転部材を備えている。この回転部材は、径方向に長い突出部を有したローラ部が、前記誘引具本体の下端に枢結された場合に、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して下方にスライドするとローラ部の突出部が前記ストッパ部に当接して前記ローラ部の繰り出し方向の回転を規制し、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して上方にスライドすると前記ストッパ部がローラ部の突出部より上方に移動してローラ部の繰り出し方向の回転を規制を解除する。
本発明の誘引具本体部を用いれば、従来式誘引具のローラ部を代替えて使うこともできるため、既存のローラ式誘引具を設置した栽培列であっても誘引紐を茎に取り付けた状態で誘引具本体を交換するだけで、本誘引具を取り付けた栽培列に変えていくことができ、汎用性が高い点で有利である。
本考案によれば、安価かつ簡単な構造でありながら作業性及び耐久性が高い長段栽培植物の誘引具が提供される。
ワイヤに吊り下げた誘引具を前方左側から見た斜視図である。 ワイヤに吊り下げた誘引具を後方左側から見た斜視図である。 ローラ部を取り外した状態の誘引具本体を前方右側から見た斜視図である。 誘引具本体の前面が上方に向くように回転させた斜視図である。 ワイヤに吊り下げた誘引具であり、(a)が誘引具の左側面図、図5(b)が誘引具の正面図(前面図)を示している。 ワイヤに吊り下げた誘引具であり、(a)が図5(a)のラインA−A断面図、(b)が図5(b)のラインB−B断面図を示している。 誘引具本体の分解図であり、(a)が左側面図、(b)が正面図、(d)が(b)のラインA−A断面図、(e)が底面図、(f)が平面図、(g)が(b)のラインB−B断面図を示している。 誘引具のストッパ部の分解図であり、(a)が左側面図、(b)が正面図、(d)が(b)のラインA−A断面図、(e)が底面図、(f)が平面図、(g)が(b)のラインB−B断面図、(h)が右側面図を示している。 従来型の誘引具の構成、及びその使い方を示す図である。
≪本考案の実施形態の例示≫
本考案の誘引具の実施形態例について図1〜図8を参照しつつ以下、説明する。
図1はワイヤに吊り下げた誘引具を前方左側から見た斜視図であり、図2はワイヤに吊り下げた誘引具を後方左側から見た斜視図である。図3はローラ部を取り外した状態の誘引具本体を前方右側から見た斜視図であり、図4はその誘引具本体の前面が上方に向くように回転させた斜視図である。また、図5〜図6は、ワイヤに吊り下げた誘引具であり、図5(a)が誘引具の左側面図、図5(b)が誘引具の正面図(前面図)、図6(a)が図5(a)のラインA−A断面図、図6(b)が図5(b)のラインB−B断面図を示している。
また、図7〜図8は誘引具の分解図として、それぞれ誘引具本体、ストッパ部を示している。詳細には、図7(a)が、誘引具本体の左側面図、図7(b)が誘引具本体の正面図(前面図)、図7(e)が誘引具本体の底面図(下方図)、図7(f)が誘引具本体の平面図(上方図)、図7(d)が図7(b)のラインA−A断面図、図7(g)が図7(b)のラインB−B断面図を示している。また、図8(a)が、ストッパ部の左側面図、図8(b)がストッパ部の正面図(前面図)、図8(h)が、ストッパ部の右側面図、図8(e)がストッパ部の底面図(下方図)、図8(f)がストッパ部の平面図(上方図)、図8(d)が図8(b)のラインA−A断面図、図8(g)が図8(b)のラインB−B断面図を示している。なお、図5〜図8の各図に示す(a)〜(h)が同一のものは概ね同一方向視を示している。
図1〜図8に示すように誘引具10は、誘引具本体12と、ストッパ部14と、ローラ部15とで構成されている。誘引具本体12は、上下方向に延びる板状部材13と、板状部材13の上端を折り返してワイヤ1に吊り下げ可能にしたフック部14とを設けている。フック部14は中空の筒状部材14aとなるように折り返され、その端部14bは下方に向かって拡がって板状部材12との間に隙間17を設けている。フック部14はワイヤ1の上方から引っ掛けることでワイヤ1を隙間17から筒状部材14aの中空空間18まで案内することで誘引具10を吊り下げている(図5(a)も参照)。これにより誘引具10は蔓下し時等にワイヤ1に沿って横方向(図1矢印A方向)に移動させることができる。
誘引具本体12は、フック部14の下方に板状部材13が延びている。板状部材13には材料コスト低減のため1つ又は複数の開口13aが設けられている。板状部材13の幅方向(図1の矢印A方向)両側に沿って前方向(図5の紙面方向)に起立する縁部20が設けられている。それぞれの縁部20は板状部材13の上下方向の略中間位置から前方向に起立し、略同高さで板状部材13の下端を超えて脚部16にまで連続する。また、縁部20は前方向に起立しはじめた位置より下方位置から後方にも徐々に所定高さに到達する形状で起立する(図5(a)等参照)。なお、それぞれの縁部20の前後方向の高さは同一の上下位置の場合は同一である。
本実施形態では図7に示すように、誘引具本体12の前面側の縁部20は、誘引具本体12の上下長さ(フック部14及び脚部16の長さを含む)の上側1/3程度から前方に急激に高さが大きくなり、概ねそこから下方全域にわたって同一の高さを有する平坦部20aを形成している。また、誘引具本体12の後面側の縁部20は、上記前面側の縁部20よりも下方から緩やかに高さが大きくなる傾斜部20bを有し、所定距離進むとそこから下方全域が同一の高さを有する形状をなしている。なお、図7(b)では、縁部20下方の前後側とも平坦な部分における前後高さをw1としている。
板状部材13の下端の幅方向両側からは下方に向かって脚部16が延びている。脚部16は上記縁部20の下端が延長された形状になっている。脚部下端16aは幅方向(横方向(図1の矢印A方向))に貫通する貫通孔21を設けている。貫通孔21は、上から径の大きい大径孔21aと径の小さい小径孔21bとが連結して1つの開口をなしている(図7参照)。大径孔21aは、後述するローラ部15の回転軸端部15cが隙間を空けて挿入できるような大きさを有する。また、大径孔21aの下方は開放されており、そのまま小径孔21bに繋がっているので大径孔21aに挿入された回転軸端部15cを小径孔21bまで下方に移動させることができる。
小径孔21bは大径孔21aよりも径が小さく、ローラ部15の回転軸端部15cが挿入されると隙間なく回転する程度の大きさである。また、大径孔21aと小径孔21bとを繋ぐ部分は、それぞれ大径孔21aの中心角が鋭角となるその下方の円弧分、小径孔21bの中心角が鋭角となるその上方の円弧分、が開放されて形成されてる狭隘部21cとなっている。したがって、大径孔21aに挿入された回転軸端部15cを下方の小径孔21bに移動させるときには狭隘部21cを押し込んで移動させる必要があり、この狭隘部21cにより回転軸端部15cは小径孔21bに所謂スナップ留めされて位置決めされる。これにより回転軸端部15cは脚部下端16aで回転可能に枢結されることとなる。大径孔21aと小径孔21bの具体的には、図9に示すように従来式誘引具100で使用されるローラ部102の回転軸端部が挿入して使用できる寸法にしている。
次に、ローラ部15について説明する。
ローラ部15は、回転軸15bの幅方向(横方向)両側に円板部材15aが設けられ、回転軸15の両端は円板部材15aから回転軸端部15cが突出した一体形状の両輪形状である。ローラー部15は、図9に示す従来型の誘引具100のローラ部102と概ね同一形状であり、図1〜図8では図示しないが、図9と同様に回転軸15bに誘引紐2が巻き付けられる。図2に示す矢印Cの方向に回転軸15が回転すると誘引紐2を繰り出し、逆方向に回転すると誘引紐2が巻き付くようにしている。上述するようにローラ部15は、誘引具本体12の両側の脚部16で円板部材15aを挟み込んで回転軸端部15cを大径孔21aに挿入し、その後、ローラ部15を下方に引き下げて回転軸端部15cを小径孔21bに移動させてスナップ留めすることで誘引具本体12に対して枢結回転する。
それぞれの円板部材15aは、略円形であるが、両者ともに同位相の回転位置の径が大きく突出した突起15dを有する(図2参照)。具体的には、誘引紐2の繰り出し方向(図2の矢印C方向)に径が大きくなっていき、所定の位相で階段状に径が小さくなる形状を有する。この突起15dの作用については後述する。
次にストッパ部11について説明する。ストッパ部11は誘引具本体12の外周を入れ子状に覆う形状を有している。図8に示すようにストッパ部11は、誘引具本体12の板状部材13の前面を覆う前面部11aと、前面部11aの幅方向両端が後方に折り曲げられて板状部材13の縁部20の外側面を覆う側部11dと、側部11dが折り曲げられて縁部20の後方及び板状部材13の後方の一部を覆う後部11eと、後部11eの内壁から前方に突出して上下方向に延びる突出部11fとで構成されている。なお、前面部11aと側部11dとの外表面には把持できるように凹凸形状の滑り止め11cが設けられている。
ストッパ部11は、誘引具本体12上を上下方向に移動するとき前面部11aの内壁と後部11eの内壁との間の隙間(図8(f)の長さw2の位置)に縁部20が入り、縁部20の平坦部20aがガイドになってスライドする。まず縁部20の平坦部20aがストッパ部11の前面部の裏面11bに接触し縁部20の裏面側が接触していない状態から、ストッパ部11を下方にスライドさせると平坦部20aがストッパ部11の裏面11bに当接しながら下方に案内し、ストッパ部11の後部11eが縁部20の傾斜部20bまで移動すると後部11eの内壁が徐々に傾斜部20bの頂端に近づいていく。そして、後部11eの内壁が傾斜部20bの頂端に接触し(w1≒w2)、ストッパ部11の裏面11bと後部11eの内壁とのともに当接しながら下方に押し込んでいくことでストッパ部11がしっかりと固定された状態でストッパ部11の下端がローラ部15の円板部材15aで停止する。
ストッパ部11の下端が円板部材15aに到達すると図2に示すように上記円板部材15aの突起15dがストッパ部11の裏面11bに当接し、円板部材15aの矢印C方向の回転を規制する。これにより誘引紐2の繰り出しができなくなる。逆に、図2の状態からストッパ部11を上方に引き上げるとストッパ部11の下端が突起15dより上方に離間し、円板部材15aが矢印C方向に回転可能となる(誘引紐2を繰り出すことができる)。
したがって、本実施形態の誘引具10では、農作業者がストッパ部11を単に上下にスライドさせるだけでローラ部15の繰り出し方向の回転を規制又は回転させることが可能となる。実際には、通常の長期栽培中は、ストッパ部11を下げておいて誘引紐2が緩まないようにしっかり固定しておき、トマトの茎が延びた場合等の誘引調整するときにストッパ部11を引き上げて誘引紐2を繰り出し、その終了時に誘引紐2が緩んでない状態でストッパ部11を自重方向に下げて固定する作業を行う。このようにストッパ部11を上下スライドさせるだけで通常の栽培時にはしっかり誘引され、蔓下し等の時にも容易に作業することができる。
なお、本実施形態の誘引具本体12、ストッパ部11、ローラ部15は安価で及び弾性変形しやすい樹脂材料による一体成型で製造されることが想定される。また、この誘引具10の場合、各部材が樹脂材料による射出成形できる点でも有利である。
以上、本考案における誘引具(上記実施形態における誘引具10)及び誘引具本体部(上記実施形態における誘引具本体12及びストッパ部11)についての実施形態およびその概念及び周辺技術について説明してきたが本考案はこれに限定されるものではなく特許請求の範囲および明細書等に記載の精神や教示を逸脱しない範囲で他の変形例、改良例が得られることが当業者は理解できるであろう。
1…ワイヤ
2…誘引紐
10…誘引具
11…ストッパ部
11a…前面部
11b…前面部の裏面
11c…滑り止め
11d…側部
11e…後部
11f…突出部
12…誘引具本体
13…板状部材
13a…開口
14…フック部
14a…筒状部材
14b…端部
15…ローラ部
15a…円板部材
15b…回転軸
15c…回転軸端部
15d…突起
16…脚部
16a…脚部下端
17…隙間
18…中空空間
20…縁部
20a…平坦部
20b…傾斜部
21…貫通孔
21a…大径孔
21b…小径孔
21c…狭隘部

Claims (6)

  1. 長段栽培の蔓性植物の茎を、その成長に合わせて誘引紐により誘引するための誘引具であって、
    前記蔓性植物の栽培列の上方で栽培列に沿って架設されたワイヤに着脱自在に吊り下げられる誘引具本体と、
    該誘引具本体の下端で誘引具本体に対して枢結して回転することで誘引紐を巻き上げ・繰り出し可能なローラ部と、
    前記誘引具本体に対して上下方向にスライド可能に装着されるストッパ部とを備え、
    前記ローラ部には、その回転軸方向両端部にそれぞれ略円板状の回転部材を備え、該回転部材は、径方向に長い突出部を有し、
    前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して下方にスライドすると前記突出部が前記ストッパ部に当接して前記ローラ部の繰り出し方向の回転を規制し、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して上方にスライドすると前記ストッパ部が前記突出部より上方に移動して前記ローラ部の繰り出し方向の回転を規制を解除する構成を有する、誘引具。
  2. 前記誘引具本体の下端は、幅側縁部それぞれの両側から下方に延びる脚部を備え、
    該脚部の下端には、前記ローラ部の回転軸の端部を幅方向に挿入可能な貫通孔を有し、該貫通孔は、前記ローラ部の回転軸が枢結されて該ローラ部を回転させる小径孔と、その上方で小径孔の径より大きい幅の大径孔とが連続した一体の開口を形成する、請求項1に記載の誘引具。
  3. 前記誘引具本体及びストッパ部とは樹脂材料で成形され、
    前記貫通孔は、前記ローラ部の回転軸の端部を大径孔に挿入した状態で下方に押圧すると該端部が前記小径部にスナップ留めされて該小径部と枢結する、請求項2に記載の誘引具。
  4. 前記誘引具本体は、前記フック部から下方に延びる板状部材と、該板状部材の両端部で上下方向にわたって前後方向に起立する板状の縁部とを備え、該縁部と前記脚部とは連続して一体に形成され、
    前記ストッパ部は、前記誘引具本体の縁部に対して上下方向にスライドするように前記誘引具本体を入れ子状に覆う構造を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘引具。
  5. 前記誘引具本体の前記縁部は、前記ストッパ部を下方にスライドさせると該ストッパ部の内壁と当接するまで互いの隙間距離が漸近して小さくなる形状を有する、請求項4に記載の誘引具。
  6. 長段栽培の蔓性植物の茎を、その成長に合わせて誘引紐により誘引するための誘引具本体部であって、
    前記蔓性植物の栽培列の上方で栽培列に沿って架設されたワイヤに着脱自在に吊り下げられる誘引具本体と、
    前記誘引具本体に対して上下方向にスライド可能に装着されるストッパ部とを備え、
    回転軸方向両端部にそれぞれ略円板状の回転部材を備え、該回転部材は、径方向に長い突出部を有したローラ部が、前記誘引具本体の下端に枢結された場合に、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して下方にスライドするとローラ部の突出部が前記ストッパ部に当接して前記ローラ部の繰り出し方向の回転を規制し、前記ストッパ部が前記誘引具本体に対して上方にスライドすると前記ストッパ部がローラ部の突出部より上方に移動してローラ部の繰り出し方向の回転を規制を解除する、誘引具本体部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101986047B1 (ko) * 2018-04-13 2019-06-04 김홍민 넝쿨작물용 간편유인재배장치
JP2019208426A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 タキゲン製造株式会社 吊り下ろし栽培装置用誘引紐吊り下げ装置

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