JP3214450U - 簡便帯 - Google Patents
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Abstract
【課題】任意の締め付け感が得られ着用感に優れるとともに、着用が極めて簡便な和装帯を提供する。【解決手段】帯本体1と予め帯結びが形成された作り帯2とが一体となった和装帯であって、帯本体1内側に取り付けられた連結具4a、5aと帯本体1外側巻始部に取り付けた連結具4b、5bとを各々係合することで帯本体1を着用者の腰部に係止出来、さらに帯本体1巻終側上端部に設けた折返し部6を同部内側に取り付けた連結具4c、4aを介して固着出来る。連結具4a〜4c、5a、5bを介して適度な締付けと密着性が得られるとともに、一巻きで簡便に帯を着用することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、作り帯を有し帯本体内側及び折返し部並びに巻始側端部に連結具を備えた、着物や浴衣に合わせて誰でも簡単に着用することができる帯に関する。
簡易に着用できる帯としては、予め形作られた結び目と帯本体とを一体とした軽装帯がある。このような軽装帯としては、例えば、胴巻部用の帯板部とお太鼓部とが一体化され、帯板部の一方端部及び帯板部の巻始側の他方端部に相互に着脱自在な一対の面ファスナーが設けられ、巻始側のテープと帯板部との間に伸縮可能な弾性部材を介装してなる軽装帯がある(特許文献1)。
この軽装帯は、面ファスナーによって簡易に着脱ができ、かつ、巻始側面ファスナーと帯板部との間に介装されている弾性材によって、着用者の胴のサイズに対する適応性、密着性や適当な締め付け強さを得ることが可能である。
この軽装帯は、面ファスナーによって簡易に着脱ができ、かつ、巻始側面ファスナーと帯板部との間に介装されている弾性材によって、着用者の胴のサイズに対する適応性、密着性や適当な締め付け強さを得ることが可能である。
また、帯本体と帯姿が一体化され、背中部に長さ調整部並びに硬くて弾性のあるパネルを設けるとともに、同背中部と帯本体側端に補助バンド及び連結具を取付け、帯本体巻終部内側と帯本体外側とに一対の粘着テープを設けてなる簡易型帯がある(非特許文献1)。
この簡易型帯は、連結具を介して両補助バンドを連結させ、且つ、帯本体巻終部巻きつけ、帯本体巻終部内側と帯本体外側とに設けられている一対の粘着テープを介して固定することによりベルト感覚で手軽に締めることが出来る。
この簡易型帯は、連結具を介して両補助バンドを連結させ、且つ、帯本体巻終部巻きつけ、帯本体巻終部内側と帯本体外側とに設けられている一対の粘着テープを介して固定することによりベルト感覚で手軽に締めることが出来る。
他例として、帯本体と作り帯が一体となり、帯側端部と内側とに弾性の補助バンドを有するとともに、両補助バンドの先端及び帯の側端部と内側とに各々一対となる連結具を設けてなる浴衣帯がある(特許文献2)。
この浴衣帯は、連結具を介して補助バンドを連結させて帯を腰部に一時的に係止し、次いで帯本体に設けられた一対の連結具を固着させることで、帯を簡易に着用することが出来る。
この浴衣帯は、連結具を介して補助バンドを連結させて帯を腰部に一時的に係止し、次いで帯本体に設けられた一対の連結具を固着させることで、帯を簡易に着用することが出来る。
特開2005−54291号公報
しかしながら、面ファスナーと弾性部材とを併用した軽装帯は、フィット感及び装着の簡便さがある程度改善されているものの、帯を装着した際の、腰部の屈み、曲げ等の動作時の追随性に乏しく、位置ズレやずり落ちが生じる、或いはフィット感が低下するなど不十分であった。
また、長さ調整部並びに硬くて弾性のあるパネルと補助バンドを併用した簡易型帯は、着用の手軽さや帯姿の安定性に優れ、着用者の胴回り寸法に対する適応性もある程度の改善が図られ動作時の追随性がある程度向上している。また、補助バンドを用いて帯本体を腰部に一時係止を可能にするなど着用の利便性をある程度向上させることに成功している。
一方で、補助バンドは両手でもって連結する必要がある他、調節部の調整作業などが別途必要となっており、不都合を有している。
帯本体の内側に帯状となる連結具を設けた簡易着用帯においては、調整作業を要せず任意の締付け感で腰部に係止を可能としており着用の簡易さを改善しているものの、補助バンドの連結時の帯本体巻終部の垂れ下がりや着用工程の煩雑さなどに不都合を有し簡便性は不十分であった。
また、長さ調整部並びに硬くて弾性のあるパネルと補助バンドを併用した簡易型帯は、着用の手軽さや帯姿の安定性に優れ、着用者の胴回り寸法に対する適応性もある程度の改善が図られ動作時の追随性がある程度向上している。また、補助バンドを用いて帯本体を腰部に一時係止を可能にするなど着用の利便性をある程度向上させることに成功している。
一方で、補助バンドは両手でもって連結する必要がある他、調節部の調整作業などが別途必要となっており、不都合を有している。
帯本体の内側に帯状となる連結具を設けた簡易着用帯においては、調整作業を要せず任意の締付け感で腰部に係止を可能としており着用の簡易さを改善しているものの、補助バンドの連結時の帯本体巻終部の垂れ下がりや着用工程の煩雑さなどに不都合を有し簡便性は不十分であった。
そこで本考案は、着用者の胴サイズに適した密着感、フィット感が得られるとともに、着付け工程を大幅に短縮し、着用を簡便化させた和装帯を提供することを目的とする。
本考案者は、和装帯において、帯本体内側に設けた連結具と巻始側端部の連結具とを係合させ、さらに巻終側折返し部の連結具を帯本体内側の連結具に固着することで着用工程を簡便化でき、かかる構成は、作り帯を一体とした和装帯に好適であることを見出した。さらに、作り帯の取り付け位置を帯本体巻終側とすることで、着用の効率性が著しく向上することを見出し、本考案に至った。
本考案は、予め帯結びが形成された作り帯と帯本体とが一体となった和装帯であって、該作り帯は帯本体巻終側に位置し、帯本体内側と巻始側端部及び折返し部とに対となる連結具を備え、該帯本体内側及び巻始側端部の連結具が固着することで帯を腰部に一時係止でき、さらに該帯本体巻終側上端部に設けた折返し部と帯本体内側とを連結具によって固着できることを特徴とする。
請求項2記載の考案にあっては、前記作り帯を帯本体に取付けるにあたり、作り帯を帯本体に取付けるための差込部が形成され、又、帯本体には、前記差込部を収容固定する差込みポケットが設けられ、差込部を差し込みポケットに装入し、作り帯端部を帯本体に縫着してなることを特徴とする。
請求項3記載の考案にあっては、前記作り帯を帯本体に直接縫着のみにて取り付けてなることを特徴とする。
又、請求項4記載の考案にあっては、帯本体内側に設けた連結具が横長の形状であって、巻始側端部及び折返し部に設けられた各連結具と該連結具とを任意の箇所で固着し、締め付け具合の調整が可能であることを特徴とする。
本考案の和装帯は、予め形成された作り帯が巻終部に位置し、帯本体内側及び巻始側端部並びに折返し部に連結具を有しており、帯本体内側及び巻始側端部の対となる連結具を介して着用者の胴サイズへの適応性を確保出来る。
さらに、折返し部及び帯本体内側の背中部上部に設けた連結具を介して巻終側端部を固着出来、適度な締付けと密着性が得られる。
一連の着用工程は、作り帯部を保持しながら着用者の胴回りを巻始部から一巻きにて実施出来、帯を簡便に着用することが出来る。
以下、添付図面に基づいて、本考案に係る簡便帯について説明する。
図1は本考案に係る簡便帯の内側、外側を各々示し、内側図においては左方が巻終側、右方が巻始側を表し、外側図においては左方が巻始側、右方が巻終側を夫々表している。
同図の簡便帯は、帯本体1及び作り帯2に大別され、各々は別体として製造された後、帯本体1の差込ポケット3に作り帯の差込部を差込み、作り帯端部は帯本体1に縫着される。帯本体及び作り帯は別々の図柄、素材であってもよいが、一本の和装帯に見えることが望ましいため、同一の図柄、素材を用いることが望ましい。
また、同構造は性別を問わず角帯や浴衣帯などで共通に用いることができるが、角帯などは作り帯部が軽量であることから帯本体に直接縫着するなどしてもよい。
同図の簡便帯は、帯本体1及び作り帯2に大別され、各々は別体として製造された後、帯本体1の差込ポケット3に作り帯の差込部を差込み、作り帯端部は帯本体1に縫着される。帯本体及び作り帯は別々の図柄、素材であってもよいが、一本の和装帯に見えることが望ましいため、同一の図柄、素材を用いることが望ましい。
また、同構造は性別を問わず角帯や浴衣帯などで共通に用いることができるが、角帯などは作り帯部が軽量であることから帯本体に直接縫着するなどしてもよい。
帯本体1は長尺帯状の部材であって、帯本体内側に連結具4a、5aが取り付けられ、帯本体外側巻始部に連結具4b、5bを取り付けている。着用時に巻始部を腰部に押し付けて保持し、帯本体を巻きつけながら任意の締め付け感が得られる箇所で連結具4a及び4b、5a及び5bを係合することで、帯本体を腰部に一時係止出来る。連結具4a及び4b、5a及び5bの大きさ、形状は同一でも相異なっていても良いが、4b及び5bは帯締め時に帯本体に覆い隠される形状であることが望ましい。
また、帯本体1の巻終側上部に折返部6を設け、折返部内側に連結具4cを取り付け、帯本体を胴に巻きつけ折返部を折返して帯内側に差込み、連結具4a、4cを介して帯巻終側を固着することが出来る。連結具4aに対し、連結具4cを任意の箇所で係合することで帯の締付け感を簡便に調整できる。図1の例では、連結具4aよりも4cが小さい。
尚、前記連結具の何れも、例えばマジックテープ(登録商標)である、面ファスナーを用いても良い。
図1の簡便帯は、連結具4a及び4b並びに4c、連結具5a及び5bの係止により簡便に着用出来、動作時の追随において柔軟性を得るとともに、着用者の胴サイズに適した密着感、フィット感が得られる。
1 帯本体
2 作り帯
3 差込ポケット
4a 連結具(帯状)
4b 連結具
4c 連結具
5a 連結具(帯状)
5b 連結具
6 折返部
2 作り帯
3 差込ポケット
4a 連結具(帯状)
4b 連結具
4c 連結具
5a 連結具(帯状)
5b 連結具
6 折返部
Claims (4)
- 作り帯及び胴巻き用の帯本体からなり、該作り帯は、予め帯結びが形成されて帯本体巻終側に取付けられ、該帯本体は、巻終側上端部に折返し部を設けてなり、折返し部及び帯本体内側並びに巻始側端部に連結具が取り付けられけた帯であって、
帯本体内側及び巻始側端部の該連結具並びに折返し部及び帯本体内側の該連結具により帯本体を胴に巻きつけて腰部に係止出来ることを特徴とする簡便帯。 - 前記作り帯には、前記帯本体に取付けるための差込部が形成され、上記帯本体には、前記差込部を収容固定する差込ポケットが設けてなる、請求項1記載の簡便帯。
- 前記作り帯を前記帯本体に縫着のみにて取り付けてなる、請求項1記載の簡便帯。
- 前記帯本体内側の連結具を帯状としてなる請求項1又は2又は3記載の簡便帯。
Priority Applications (1)
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JP2017005078U JP3214450U (ja) | 2017-10-19 | 2017-10-19 | 簡便帯 |
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JP2017005078U JP3214450U (ja) | 2017-10-19 | 2017-10-19 | 簡便帯 |
Publications (1)
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2017
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