JP3214399B2 - クラスタ圧延機の形状制御方法 - Google Patents

クラスタ圧延機の形状制御方法

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JP3214399B2
JP3214399B2 JP14557697A JP14557697A JP3214399B2 JP 3214399 B2 JP3214399 B2 JP 3214399B2 JP 14557697 A JP14557697 A JP 14557697A JP 14557697 A JP14557697 A JP 14557697A JP 3214399 B2 JP3214399 B2 JP 3214399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラスタ圧延機の形
状制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クラスタ圧延機は、側面から見たときに
ぶどうの房(CLUSTER)の様に、ワークロールを
中間ロール及びバックアップロールで囲んだ形式の圧延
機の総称である。また、クラスタ圧延機に限らず、板を
圧下する圧延機においては圧延後の板の形状(平坦度、
板厚均一性など)が良好である程よい。そのために形状
制御が重要となる。
【0003】ところで、圧延前の素材がスラブ、インゴ
ットである場合は、造塊の段階で偏析が発生するなどし
て部位によって冶金的性質に差がでるため、単にワーク
ロールのロールギャップを一様にするだけでは均一な圧
延は行なえない。圧延材を更に圧延する場合も、圧延前
の圧延材に歪が内在しているために、単にワークロール
のロールギャップを一様にするだけでは均一な圧延は行
なえない。従って、圧延機の形状制御は複雑で高度な技
術が必要となる。
【0004】例えば、特開昭61−255710号公報
「クラスタ圧延機の形状制御装置」は、同公報の第1図
に示されるとおり、クラスタ圧延機1はバックアップロ
ールクラウン調整サーボ系7、ロールベンダサーボ系8
及び圧下レベリングサーボ系9を備え、同公報の第
(3)頁右下欄第20行〜第(4)頁右上欄第1行によ
れば、「以上の実施例装置の動作は、まず・・・(略)・・・
バックアップロールクラウン調整サーボ系7に指令して
バックアップロールクラウンのプリセットを行なう。次
に、圧延中は、・・・(略)・・・1次モードについては・・・
(略)・・・圧下レベリングサーボ系9に入力し、A1 *
1になる様にフイードバック制御をする。同時に2次
モードについても・・・(略)・・・ロールベンダサーボ系8
に入力し、A2 *=A2になる様にフイードバック制御を
する。」というものである。
【0005】更に、特開昭63−16804号公報「多
段クラスタ圧延機における板形状制御方法」は、それの
特許請求項の範囲の後半に記載された通り、「2次の成
分量に応じて中間ロールベンディング装置を操作し、4
次の成分量に応じてバックアップロールクラウン調整装
置のクオータ調整部及びエッジ調整部を作動させる」こ
とを特徴としたものである。上記2つの技術から、1
次、2次及び4次モードを制御することで板形状を制御
する方法が考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1次、2次及
び4次モードを制御する従来の形状制御は、比較的固い
ステンレス板では不十分であることが分かった。その具
体例を次に説明する。
【0007】図12(a),(b)は従来の複合伸び圧
延材のグラフである。(a)は形状制御なしでの圧延で
得た圧延材のグラフであり、横軸は圧延材の断面ポジシ
ョン、縦軸は各断面における伸び率(%)を示す。すな
わち、このときの供試材は前工程までの製造上の要因か
ら歪が板中心に対して非対称となり、中心から左側より
中心から右側が大きく伸びる結果となる。この様に伸び
率が板中心に対して非対称のものを以下「複合伸び」と
いうことにする。
【0008】(b)は1次、2次及び4次モードによる
従来の形状制御を施した圧延材のグラフであり、細線グ
ラフは前記(a)の曲線を写したもので、太線グラフは
従来の形状制御を施したときのグラフである。形状制御
を実施すると左エッジ側の伸びが矢印のごとく若干増
加し、中心付近が矢印のように伸びが増加し、右エッ
ジ側の伸びが矢印のように減少して、「形状制御な
し」よりは「従来の形状制御」を施した方が、対称形に
近づいたので、効果は認められる。なお、伸び量が対称
であれば、次工程で再圧延するにしても圧延が容易にな
り、次工程で別の処理をするときでも取扱が容易になる
から好ましい。
【0009】しかし、上記(b)に示した従来の形状制
御では対称形に程遠く、不満足である。そこで、本発明
者らは上記(b)を詳細に検討し、1次・2次モードが
複合して作用しているが、概念的に次のごとく考察し
た。1次モードを制御したことにより、1次曲線の傾き
を変更することができたので矢印及びの通りに細線
グラフを時計回りに回転させることができた。そして、
2次モードを制御したことにより、矢印のごとく細線
グラフは中心を頂点とした2次曲線に近づけることがで
きた。しかし、ステンレスの複合伸び圧延においては、
1次モード制御は左エッジ部に示すとおり伸びが増加さ
れ、2次モード制御は矢印に示すとおりにグラフを平
行移動する結果となって、非対称を対称に是正する作用
に乏しいことが分かった。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記(b)において、点Rを図中で強制的に下げるか点
Lを上げてやれば、直接的に対称形に近づけることがで
きることに着目し、左右エッジ近傍における伸び率を強
制的に合致させるという制御を加えることにより、対称
形を得ることに成功した。具体的には、請求項1は、形
状検知機構で検出した検出値から板の左端付近における
最大値と最小値をピックアップして左の最大伸びを求
め、同時に右端付近における最大値と最小値をピックア
ップして右の最大伸びを求め、これらの最大伸び同士が
一致するように前記非対称ロールベンダ制御機構で非対
称ロールベンダ制御を実施し、形状検知機構で検出した
板形状の検出値から板形状の歪分布に対応する4次直交
関数を演算し、この4次直交関数の係数のうち1次の係
数を目標値に一致する様に圧下レベリング制御機構で圧
下レベリング制御を実施し、4次直交関数の係数のうち
2次の係数を目標値に一致する様に対称ロールベンダ制
御機構で対称ロールベンダ制御を実施し、4次直交関数
の係数のうち4次の係数を目標値に一致する様にバック
アップロールクラウン制御機構でバックアップロールク
ラウン制御を実施することを特徴としたクラスタ圧延機
の形状制御方法である。
【0011】非対称ロールベンダ制御機構で圧延材の左
右の最大伸びを互いに一致させると、非対称伸びを効率
よく対称伸びにすることができる。従って、複合伸び圧
延材を良好に圧延することができ、圧延材の仕上り品質
を大幅に改善することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るクラスタ圧延機の概念
図であり、クラスタ圧延機1は上下一対のワークロール
2,2と、これらのワークロール2,2を中間ロール
3,3,4,4を介してバックアップする大径バックア
ップロール6・・・(・・・は複数本を示す。以下同様。)及
び小径バックアップロール7,7と、圧延機の出口にお
いて圧延材8の形状を測定する形状検知機構10と、上
下のワークロール2,2における左右のロールギャップ
を変更する圧下レベリング制御機構20と、中間ロール
3,3を圧延ライン中心に対称に湾曲させる対称ロール
ベンダ制御機構30と、中間ロール4を圧延ライン中心
に非対称に湾曲させる非対称ロールベンダ制御機構40
と、バックアップロール6を圧延ライン中心に対称に湾
曲させるバックアップロールクラウン制御機構60と、
これらの機構10〜60を制御する制御部及びコントロ
ーラと、各種の演算部とからなる。以下、要部の構成若
しくは原理を説明する。
【0013】図2(a)〜(d)は本発明で採用した形
状検知機構の原理図である。(a)において、形状検知
機構10は、例えばロール11に軸方向に一定ピッチt
でロードセル12・・・を埋め込んだものである。ロード
セル12は圧力を電気信号に置き換える荷重計のことで
ある。(b)はロール断面を示し、ロードセル12・・・
を一周に4〜8個を等ピッチ(等角度)で配置する。
【0014】(c)は形状検知機構10の作用図であ
り、圧延材8のある断面に張力Tが作用し且つロール1
1に巻きついていれば、ロードセル12に分力Lが作用
する。巻付け角が一定であるから、この分力Lは張力T
に比例し、分力Lを知ることにより、張力Tを逆算する
ことができる。(d)は圧延材8の平面図であり、中央
に対して左エッジが伸びていれば、左エッジは浮き加減
になり、前記分力Lは小さくなり、逆算して求めた張力
Tは小さくなる。従って、圧延材8を中央から左右に細
かく分割して前記ロードセル12・・・にて分力L・・・を計
測し、張力T・・・を逆算すれば、各部における「伸び」
を演算することができる。この伸びを形状の指標にす
る。
【0015】図3は圧下レベリング制御機構の原理図で
あり、圧下レベリング制御機構20は、下部のワークロ
ール2、下部の中間ロール3,4及び下部のバックアッ
プロール6を一括して左右の油圧シリンダ21,22で
上げ下げする様にしたものであり、圧下レベリング制御
部23の作用で、ワークロール2,2間隔、すなわち右
のロールギャップGr及び左のロールギャップGlを任
意に変更することができる。
【0016】図4は対称ロールベンダ制御機構の原理図
であり、対称ロールベンダ制御機構30は、中間ロール
3をロールチョック31,32で回転自在に支持し、か
つロール端部をシリンダ33,34で図面上下に押し引
きする構造とし、対称ロールベンタ制御部35で左右の
シリンダ33,34を同時に制御するように構成したも
のである。図5(a),(b)は対称ロールベンダ制御
機構の作用図である。(a)において中間ロール3の両
端に下向きの力F1,F1を掛けたとすれば中間ロール
3は上に凸に撓み且つ最大撓みは中央で発生する。
(b)において中間ロール3の両端に上向きの力F2,
F2を掛けたとすれば中間ロール4は下に凸に撓み且つ
最大撓みは中央で発生する。すなわち、この対称ロール
ベンダ制御は圧延ライン中心に対称にベンディングを掛
けるものである。
【0017】図6は非対称ロールベンダ制御機構の原理
図であり、非対称ロールベンダ制御機構40は、中間ロ
ール4をロールチョック41,42で回転自在に支持
し、かつロール端部をシリンダ43,44で図面上下に
押し引きする構造とし、非対称ロールベンダ制御部45
で左のシリンダ43と右のシリンダ44を個別に制御す
るように構成したものである。図7(a),(b)は非
対称ロールベンダ制御機構の作用図である。(a)にお
いて、例えば中間ロール4の左端に大きな下向き力F3
を掛け、右端に小さな下向き力F4を掛けると最大撓み
は圧延ライン中心から左により、曲り形状が非対称にな
る。この形状はF3とF4との差が大きいほど顕著であ
る。(b)において、中間ロール4の左端に下向き力F
5、右端に上向き力F6を掛けると中間ロール4は横S
字型、すなわち3次曲線的に変形する。
【0018】図8は本発明に係るバックアップロールク
ラウン制御機構の原理図であり、バックアップロールク
ラウン制御機構60は、固定軸61に偏心カム62A〜
62C及び62D〜62Gを嵌め、これらの偏心カム6
2A〜62C及び62D〜62Gにリング63A〜63
C及び63D〜63Gを嵌めた、中央に円筒ロール62
Dを嵌め、この円筒ロール62Dにリング63Dを嵌め
た構造のバックアップロール6を、バックアップロール
クラウン制御部65及び油圧制御部66で、偏心カム6
2A〜62C及び62D〜62Gを各々油圧シリンダな
どである角度回すことにより、矢印のごとくリング6
3A〜63C及び63D〜63Gが出入させるように構
成したものである。リング63A〜63C及び63D〜
63Gで図示せぬ中間ロールを介してワークロールを曲
げることができる。なお、原則として偏心カム62Aと
偏心カム62Gとを同時に制御し、同様に偏心カム62
Bと62F、偏心カム62Cと62Eとを同時に制御す
ることで、このバックアップロールクラウン制御で圧延
ライン中心に対称な2次曲線又は4次曲線を作ることが
できる。
【0019】以上に述べたクラスタ圧延機における形状
制御方法を次に説明する。図9は本発明に係るクラスタ
圧延機の形状制御フロー図であり、ST××はステップ
番号を示す。また、説明中の演算部や機構は図1を参照
願う。 ST01:圧延に先立って、ラインを統轄しているコン
ピュータ(不図示)から、圧延条件(鋼種、板厚、板
幅、圧下率、鋼材の入口における温度など)が与えられ
るので、この圧延条件に基づいてプリセット演算部71
で、バックアップロールクラウンのクラウン形状を決定
し、これに基づいてバックアップロールクラウン制御部
65でバックアップロール6をプリセット(初期設定)
する。 ST02:同時に、圧延条件に基づいて目標係数演算部
72で、モード係数の目標値である目標A1,A2及び
A4を演算する。 ST03:圧延を開始する。 ST04:図2の形状検知機構10で圧延材の各部の伸
び率を計測し、これを形状演算部73で形状信号βi
(iは測定箇所でありチャンネルNo.である)に変換
する。
【0020】図10は圧延材の左右伸びを示すグラフで
あり、形状制御なしの場合、板の左端部付近における最
大値と最小値との差を「左の最大伸びε1l」とし、右端
部付近における最大値と最小値との差を「右の最大伸び
ε1r」としすれば、ε1l>ε1rであることが分かる。
これは、右側の最小値は比較的上に行っているためにε
1rが小さくなったと考えられる。すなわち、伸びの非
対称性と左右の最大伸びの差とが関連していることに着
目した。そこで左の最大伸びとε1lと右の最大伸びε1
rとを互いに同じにすれば対称伸びが達成できると予測
した。
【0021】具体的に、左端部付近における伸び率の最
大値εmaxlと最小値εminlとから、(εmaxl−εm
inl)の算式により、左の最大伸びε1lを求める。同
様に、右端部付近における伸び率の最大値εmaxrと最
小値εminrとから、(εmaxr−εminr)の算式に
より、右の最大伸びε1rを求める。なお、ステンレス
鋼の圧延材の幅は900mm〜1300mmであり、左
右端における最小値εminl,εminrは、経験的にエ
ッジからほぼ150mm中心へ寄った位置に出現する。
従って、左右の「端付近」はエッジから200mm又は
300mmの範囲を注目していればよいことになる。
【0022】図9に戻って、ST05:左・右最大伸び
演算器74で、形状演算器73(又は直接、形状検知機
構10)の情報から左の最大伸びε1lと右の最大伸び
ε1rとを演算する。 ST06:左の最大伸びε1lと右の最大伸びε1rとが
同じになるように形状コントローラ75で非対称ロール
ベンダ制御部35を作動する。
【0023】ST07:形状モード係数演算部76に
は、予め次に示す4次正規直交関数がインプットされて
いる。
【0024】
【数1】
【0025】ST04で求めた形状信号βiを代入する
ことにより、形状モード係数A1,A2及びA4を形状
モード係数演算部76で計算する。
【0026】ST08:形状コントローラ75は、目標
A1,A2及びA4と形状モード係数A1,A2及びA
4とに基づいて、次の制御を実施する。形状モード係数
A1と目標A1との偏差ΔA1を求め、このΔA1がゼ
ロになるように、圧下レベリング制御機構20で圧下レ
ベリング制御を実施する。同様に形状モード係数A2と
目標A2との偏差ΔA2を求め、このΔA2がゼロにな
るように、対称ロールベンダ制御機構30で対称ロール
ベンダ制御を実施する。形状モード係数A4と目標A4
との偏差ΔA4を求め、このΔA4がゼロになるよう
に、バックアップロールクラウン制御機構60でバック
アップロールクラウン制御を実施する。 ST09:圧延が継続中であればST04に戻り、圧延
完了であれば制御を終了する。なお、ST01とST0
2は同時進行のステップであるが、便宜上、順を付け
た。
【0027】図11は本発明による形状制御で実施した
複合伸び圧延材のグラフである。太線は、本発明の形状
制御を実施したものであり、左の最大伸びε2lと右の最
大伸びε2rとが同一であることを示し、矢印で示し
たとおりに右エッジ側が下り(伸びが減少し)、また中
心付近の伸びが矢印のごとく回転してほぼ水平なカー
ブになり、結果としてほぼ左右対称の形状を得ることが
できた。図の太線と前記図12(b)の太線とを比較す
ると、両者の差は明らかであり、この差は本発明で非対
称ベンダ制御機構を採用し、非対称ロールベンダ制御を
実施したことによるものである。
【0028】尚、本発明は、炭素鋼を対象とする圧延に
適用できるが、非対称な複合伸びの出やすいステンレ
ス、チタンなどの難圧延材の圧延に格別の効果がある。
【0029】また、クラスタ圧延機は図1に示すロール
アレンジのものに限らず、バックアップロール6,7の
本数に変更があってもよい。さらには、形状検知機構1
0、圧下レベリング制御機構20、対称ロールベンダ制
御機構30、非対称ロールベンダ制御機構40及びバッ
クアップロールクラウン制御機構60は、実施例で説明
した機能を発揮するものであれば、構造は実施例に限る
ものではない。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、形状検知機構で検出した検出値から
板の左端付近における最大値と最小値をピックアップし
て左の最大伸びを求め、同時に右端付近における最大値
と最小値をピックアップして右の最大伸びを求め、これ
らの最大伸び同士が一致するように前記非対称ロールベ
ンダ制御機構で非対称ロールベンダ制御を実施し、形状
検知機構で検出した板形状の検出値から板形状の歪分布
に対応する4次直交関数を演算し、この4次直交関数の
係数のうち1次の係数を目標値に一致する様に圧下レベ
リング制御機構で圧下レベリング制御を実施し、4次直
交関数の係数のうち2次の係数を目標値に一致する様に
対称ロールベンダ制御機構で対称ロールベンダ制御を実
施し、4次直交関数の係数のうち4次の係数を目標値に
一致する様にバックアップロールクラウン制御機構でバ
ックアップロールクラウン制御を実施することを特徴と
したクラスタ圧延機の形状制御方法である。
【0031】非対称ロールベンダ制御機構で圧延材の左
右の最大伸びを互いに一致させると、非対称伸びを効率
よく対称伸びにすることができる。従って、複合伸び圧
延材を良好に圧延することができ、圧延材の仕上り品質
を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラスタ圧延機の概念図
【図2】本発明で採用した形状検知機構の原理図
【図3】圧下レベリング制御機構の原理図
【図4】対称ロールベンダ制御機構の原理図
【図5】対称ロールベンダ制御機構の作用図
【図6】非対称ロールベンダ制御機構の原理図
【図7】非対称ロールベンダ制御機構の作用図
【図8】本発明に係るバックアップロールクラウン制御
制御の原理図
【図9】本発明に係るクラスタ圧延機の形状制御フロー
【図10】圧延材の左右伸びを示すグラフ
【図11】本発明による形状制御で実施した複合伸び圧
延材のグラフ
【図12】従来の複合伸び圧延材のグラフ
【符号の説明】
1…クラスタ圧延機、2…ワークロール、3,4…中間
ロール、6…バックアップロール、8…圧延材、10…
形状検知機構、20…圧下レベリング制御機構、30…
対称ロールベンダ制御機構、40…非対称ロールベンダ
制御機構、60…バックアップロールクラウン制御機
構、εmaxl,εmaxr…最大値、εminl,εminr…最
小値、ε1l…左の最大伸び、ε1r…右の最大伸び。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 重明 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工 業株式会社鹿島製鉄所内 (72)発明者 出倉 直樹 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工 業株式会社鹿島製鉄所内 (56)参考文献 特開 平10−263650(JP,A) 特開 平10−328712(JP,A) 特開 昭61−255710(JP,A) 特開 昭63−16804(JP,A) 特開 平6−523(JP,A) 特開 平4−178208(JP,A) 特開 昭63−260614(JP,A) 特開 昭62−158517(JP,A) 特開 昭58−116915(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/38 B21B 13/14 B21B 37/28 B21B 37/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延後の板形状を検出する形状検知機構
    と、上ワークロールと下ワークロールとにおける左右の
    ロールギャップを変更する圧下レベリング制御機構と、
    中間ロールを圧延ライン中心に対称に湾曲させる対称ロ
    ールベンダ制御機構と、中間ロールを圧延ライン中心に
    非対称に湾曲させる非対称ロールベンダ制御機構と、バ
    ックアップロールを圧延ライン中心に対称に湾曲させる
    バックアップロールクラウン制御機構とを備えたクラス
    タ圧延機において、 前記形状検知機構で検出した検出値から板の左端付近に
    おける最大値と最小値をピックアップして左の最大伸び
    を求め、同時に右端付近における最大値と最小値をピッ
    クアップして右の最大伸びを求め、これらの最大伸び同
    士が一致するように前記非対称ロールベンダ制御機構で
    非対称ロールベンダ制御を実施し、前記形状検知機構で
    検出した板形状の検出値から板形状の歪分布に対応する
    4次直交関数を演算し、この4次直交関数の係数のうち
    1次の係数を目標値に一致する様に圧下レベリング制御
    機構で圧下レベリング制御を実施し、4次直交関数の係
    数のうち2次の係数を目標値に一致する様に対称ロール
    ベンダ制御機構で対称ロールベンダ制御を実施し、4次
    直交関数の係数のうち4次の係数を目標値に一致する様
    にバックアップロールクラウン制御機構でバックアップ
    ロールクラウン制御を実施することを特徴としたクラス
    タ圧延機の形状制御方法。
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