JP3516726B2 - 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法 - Google Patents

冷間圧延時のエッジドロップ制御方法

Info

Publication number
JP3516726B2
JP3516726B2 JP21425994A JP21425994A JP3516726B2 JP 3516726 B2 JP3516726 B2 JP 3516726B2 JP 21425994 A JP21425994 A JP 21425994A JP 21425994 A JP21425994 A JP 21425994A JP 3516726 B2 JP3516726 B2 JP 3516726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge drop
stand
edge
intermediate roll
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21425994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0857515A (ja
Inventor
敦 相沢
健治 原
一成 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP21425994A priority Critical patent/JP3516726B2/ja
Publication of JPH0857515A publication Critical patent/JPH0857515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3516726B2 publication Critical patent/JP3516726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板圧延時に発生し
がちな端部の形状不良を抑えるエッジドロップ制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延された金属板は、板幅方向に関
する厚み分布が均一であることが要求される。しかし、
板幅方向端部近傍では、圧延時の塑性流動に起因してエ
ッジドロップが生じる。エッジドロップを抑制する手段
として、ロール胴端部が先細りになってワークロールを
板幅方向にシフトさせるテーパ付きワークロールシフト
法が通常採用されている。たとえば、複数スタンドで構
成される圧延機においてエッジドロップを防止するた
め、テーパ付きワークロールの最適シフト量を制御する
ことが特開平4−91811号公報に紹介されている。
この方法では、エッジプロフィールを複数のパラメータ
で表している。そして、圧延時のエッジプロフィールと
最終パス出側における目標エッジプロフィールとの差を
従属変数とし、圧延前のエッジプロフィールを表すパラ
メータ及びシフト位置を独立変数とする数式モデルに従
ってワークロールの幅方向シフト量を時々刻々調整して
いる。また、特開平3−243204号公報では、複数
スタンドからなる圧延機でのエッジドロップを制御する
ため、テーパ付きワークロールの最適シフト量を設定す
ることが開示されている。この方法では、予め求めてい
る数式モデルから最終パス圧延機出側のエッジドロップ
量を予測し、予測結果に応じて上流側圧延機のワークロ
ールシフト量を設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】テーパ付きワークロー
ルシフト法では、圧延中にワークロールのシフト量を常
時補正することにより、エッジドロップを制御してい
る。そのため、ワークロールの移動に時間がかかり、応
答性も低い。ロール胴端部にテーパを付けるためには、
ワークロールの研磨が必要とされる。また、板幅が大き
く異なる金属板を圧延するとき、ロールシフトに関する
圧延機の制約から、板幅に応じて複数のテーパ付きワー
クロールを使い分ける必要が生じる。その結果、ロール
交換が必要となり、通常の圧延に比較して操業性が低下
する。本発明は、このような問題を解消すべく案出され
たものであり、テーパ付きワークロール以外のワークロ
ールベンダー,中間ロールベンダー,中間ロールシフト
等によってエッジドロップを効果的に制御し、板幅方向
に関して板厚分布の均一性に優れた金属板を得ることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のエッジドロップ
制御方法は、その目的を達成するため、板端からの距離
が異なる複数の地点において基準位置に対する板厚の差
を複数のパラメータとして冷間圧延される金属板のエッ
ジドロップを表し、これらパラメータを表す数式モデル
を予め作成すると共に、圧延前の素材プロフィール又は
最終スタンド出側のプロフィールを連続的に測定し、こ
の実測値を変数として前記数式モデルに基づき、最終ス
タンド出側のエッジドロップが目標値に一致するよう
に、第1スタンドから最終の1段手前のスタンドまでの
うちの複数スタンドにおいてワークロールベンダー,中
間ロールベンダー及び中間ロールシフトの一つ又は複数
を制御することにより各スタンドで与える板端からの所
要距離における最終スタンド出側のエッジドロップ改善
量を常時補正してフィードフォワード制御又はフィード
バック制御することを特徴とする。
【0005】プロフィールの連続測定は、素材又は最終
スタンド出側の圧延材に対して行われ、それぞれに応じ
ワークロールベンダー,中間ロールベンダー,中間ロー
ルシフト等がフィードフォワード制御又はフィードバッ
ク制御される。或いは、実測値を変数として前記数式モ
デルに基づき、最終スタンド出側のエッジドロップが目
標値に一致するように、第1スタンドから最終の1段手
前のスタンドまでのうちの複数スタンドにおいてワーク
ロールベンダー,中間ロールベンダー及び中間ロールシ
フトの一つ又は複数を制御することにより各スタンドで
与える板端からの所要距離における最終スタンド出側の
エッジドロップ改善量を設定するプリセット方式も採用
可能である。
【0006】素材のエッジドロップは、式(1)及び
(2)でそれぞれ定義されるFx 及びFy で表される。
x 及びFy は、図1に示すように板幅方向端部から距
離x及びyの位置における素材の肉厚減少量を示す。最
終スタンド出側のエッジドロップは、式(3)及び
(4)でそれぞれ定義されるEx ,Ey で表される。E
x 及びEy も、図2に示すように板幅方向端部から距離
x及びyの位置における肉厚減少量を示す。 Fx =Hk −Hx ・・・・(1) Fy =Hk −Hy ・・・・(2) Ex =hk −hx ・・・・(3) Ey =hk −hy ・・・・(4)
【0007】式中、Hx ,Hy 及びHk は板端からそれ
ぞれx,y及びkの距離における素材の板厚であり、h
x ,hy 及びhk は板端からそれぞれx,y及びkの距
離における最終スタンド出側での板厚である。ただし、
x<y<kとする。距離x,y及びkは、エッジドロッ
プを適切に表し、且つ精度のよい数式モデルが得られる
ように経験的に選定される。以上のように定義された最
終スタンド出側のエッジドロップEx 及びEy は、図3
〜図6に示すように、ワークロールベンダー,中間ロー
ルベンダー,中間ロールシフト量及び同一位置における
素材のエッジドロップとほぼリニアな関係にある。した
がって、エッジドロップは、次式(5)及び(6)で予
測することができる。
【0008】
【数1】
【0009】式中、iは上流スタンド側からiスタンド
目の圧延機,nはスタンド数,Wiはiスタンドのワー
クロールベンダーの制御量,Ii はiスタンドの中間ロ
ールベンダーの制御量,δi はiスタンドの中間ロール
シフトの制御量,a1i,a2i,a3i,a4 ,a5
1i,b2i,b3i,b4 ,b5 は影響係数を示す。影響
係数a1i,a2i,a3i,a4 ,b1i,b2i,b3i,b4
は、実験又はロールの弾性変形解析と素材の塑性変形解
析とを連成させた解析モデルによるシミュレーションか
らそれぞれ求められる。すなわち、他の圧延条件を全て
一定にし、各形状制御手段の制御量Wi ,Ii ,δi
素材のエッジドロップ量F10,F30等を変化させたと
き、制御量Wi ,Ii ,δi と素材のエッジドロップ量
10,F30及び最終スタンド出側のエッジドロップ量E
10,E30との間で成立しているリニアーの関係における
傾きとして求められる。なお、影響係数a5 ,b5 は、
その関係における定数項として求められる。
【0010】同一スタンドにおいては、ワークロールベ
ンダー,中間ロールベンダー及び中間ロールシフトのエ
ッジドロップ制御特性は、図7に示すように非常によく
類似しており、式(7)の関係で表すことができる。 b1i/a1i=b2i/a2i=b3i/a3i ・・・・(7) したがって、iスタンドで与える板端からxの距離にお
けるエッジドロップ改善量(最終スタンド出側)をSxi
とすると、Ex 及びEy はそれぞれ次式(8)及び
(9)で表される。
【0011】
【数2】
【0012】ここで、b6iは影響係数であり、式(1
0)で表される。 b6i=b1i/a1i ・・・・(10) フィードフォワード制御では、圧延前の素材プロフィー
ルを連続的に測定し、式(1)及び(2)からFx 及び
y を算出する。そして、式(8)及び(9)で表され
るEx 及びEy がそれぞれ目標値Ex'及びEy'となるよ
うに、iスタンドで与える板端から距離xの地点におけ
る最終スタンド出側のエッジドロップ改善量Sxiを常時
補正する。ここで、圧延前の素材プロフィールの測定に
は、板幅方向に関して移動可能なX線板厚計等が使用さ
れる。プリセット制御では、式(8)及び(9)で表さ
れるEx 及びEy がそれぞれ目標値Ex'及びEy'となる
ように、iスタンドで与える板端から距離xの地点にお
ける最終スタンド出側のエッジドロップ改善量Sxiを決
定する。
【0013】各スタンドにおけるエッジドロップ改善量
が大きすぎる場合、途中形状が悪化し、板破断を生じる
危険がある。この板破断は、各スタンドにおけるエッジ
ドロップ改善量に上限値Sxi MAX を設けることによって
防止できる。上限値Sxi MAXの設定によってエッジドロ
ップの目標値Ex',Ey'が得られない場合、式(11)
で示す評価関数J1 を導入し、評価関数J1 が最小とな
るように各スタンドにおけるエッジドロップ改善量Sxi
を常時補正する。 J1 =wx(Ex −Ex')2+wy(Ey −Ey')2 ・・・・(11) 式中、wx ,wy は重み係数を示す。4スタンド以上の
圧延機でエッジドロップの目標値Ex'及びEy'が得られ
る場合、各スタンドにおけるエッジドロップ改善量Sxi
に関しては任意の組合せを採用できる。しかし、途中形
状を考慮し、たとえば式(12)に示すような評価関数
2 を導入し、評価関数J2 が最小となるように各スタ
ンドにおけるエッジドロップ改善量Sxiを常時補正する
ことが好ましい。
【0014】
【数3】
【0015】各スタンドにおけるエッジドロップの改善
量Sxiに対するワークロールベンダーの制御量Wi ,中
間ロールベンダーの制御量Ii ,中間ロールシフトの制
御量δi は、任意の組合せで設定することができる。し
かし、応答性を考慮して、中間ロールシフトよりもワー
クロールベンダー及び中間ロールベンダーの制御量を優
先させることが好ましい。また、最終スタンド出側のエ
ッジドロップを式(3)及び(4)で示したEx及びEy
で表したが、式(13)で表されるEz を取り込んで
表すこともできる。式(13)のEz は、更に式(1
4)の関係から式(15)で表すこともできる。
【0016】
【数4】
【0017】式中、c6iは影響係数を示し、次式(1
6)で表される。 c6i=c1i/a1i ・・・・(16) また、次式(17)で表される評価関数J3 が使用され
る。 J3 =wx(Ex −Ex')2+wy(Ey −Ey')2+wz(Ez −Ez')2 ・・・・(17) フィードバック制御では、最終スタンド出側のエッジド
ロップがワークロールベンダー,中間ロールベンダー,
中間ロールシフト等とリニアーな関係にあるので、次式
(18)及び(19)に従ったエッジドロップ制御式を
使用する。
【0018】
【数5】
【0019】式中、iは上流スタンド側からiスタンド
目の圧延機,nはスタンド数,ΔWi はiスタンドのワ
ークロールベンダー力Wi の補正量,ΔIi はiスタン
ドの中間ロールベンダー力Ii の補正量,Δδi はiス
タンドの中間ロールシフト量δi である。Ex 1及びEy 1
は、それぞれ連続的に測定される最終スタンド出側のプ
ロフィールから式(3)及び(4)によって算出された
x 及びEy の値であり、式(20)及び(21)でそ
れぞれ表される。 Ex 1=hk 1−hx 1 ・・・・(20) Ey 1=hk 1−hy 1 ・・・・(21)
【0020】ここで、hx 1,hy 1及びhk 1は、連続的に
測定された板端からそれぞれx,y及びkの距離におけ
る最終スタンド出側の板厚を示す。この場合も同一スタ
ンドでのワークロールベンダー,中間ロールベンダー及
び中間ロールシフトのエッジドロップ制御特性は非常に
よく類似しており、前掲した式(7)が成立する。した
がって、iスタンドで与える板端からxの距離における
最終スタンド出側のエッジドロップ改善量Sxiの補正量
をΔSxiで表すと、Ex 及びEy はそれぞれ次式(2
2)及び(23)で表される。
【0021】
【数6】
【0022】そこで、圧延中の最終スタンド出側のプロ
フィールを連続的に測定し、式(20)及び(21)に
従ってEx 1,Ey 1を算出し、式(22)及び(23)で
表されるEx 及びEy がそれぞれ目標値Ex'及びEy'に
なるように、iスタンドで与えられる板端から距離xの
地点における最終スタンド出側のエッジドロップ改善量
xiの補正量ΔSxiを常時設定する。この場合にも、各
スタンドにおける過大なエッジドロップ改善量に起因し
た途中形状が悪化する虞れがあるとき、前掲した式(1
1)で表される評価関数J1を導入し、評価関数J1
最小となるように各スタンドにおけるエッジドロップ改
善量Sxiの補正量ΔSxiを常時設定することもできる。
また、式(12)で表される評価関数J2 を導入し、評
価関数J2 が最小となるように各スタンドにおけるエッ
ジドロップ改善量Sxiの補正量ΔSxiを常時設定するこ
ともできる。
【0023】
【作用】ワークロールベンダー,中間ロールベンダー及
び中間ロールシフトによるエッジドロップ制御は、テー
パ付きワークロールシフト法と異なり、テーパを付ける
ためのワークロール研磨が不要であり、テーパ付きワー
クロールを板幅に応じて使い分けるロール交換も省略さ
れる。そのため、操業性を低下させることなく、エッジ
ドロップが制御される。また、ワークロールベンダー,
中間ロールベンダー及び中間ロールシフトによるエッジ
ドロップ制御では、ワークロールに移動に時間を要する
テーパ付きワークロールシフト法に比較して応答性が高
い。しかも、テーパ付きワークロールシフト法よりも板
端部の張力上昇が抑えられ、板破断を生じにくい利点も
ある。
【0024】エッジドロップを改善するスタンドの板端
近傍の張力を、板端部から10mmの位置で測定したと
ころ、図8に示すように、エッジドロップの改善量が増
加するに従って大きくなっている。しかし、同一のエッ
ジドロップ改善量で比較すると、テーパ付きワークロー
ルシフト法に比較して、ワークロールベンダー,中間ロ
ールベンダー及び中間ロールシフトによりエッジドロッ
プを改善する場合は、板端近傍の張力増加量が少ない。
これは、両者におけるエッジドロップの改善停滞が異な
ることに由来する。ワークロールベンダー,中間ロール
ベンダー及び中間ロールシフトによりエッジドロップを
改善する場合、板幅方向全域で板幅中央に対する伸び率
の差が変化する。これに対し、テーパ付きワークロール
でエッジドロップを改善する場合、板幅中央に対する伸
び率の差がテーパを付けた板端近傍でのみ変化するた
め、板端近傍で集中的に張力が増加し易い。その結果、
テーパ付きワークロール法では、前述したように板破断
が生じる危険が高くなる。
【0025】エッジドロップの最適な制御方法は、プリ
セット制御+フィードフォワード制御又はプリセット制
御+フィードバック制御である。プリセット制御は、各
形状制御手段の制御量を初期設定するものであり、圧延
の初期からエッジドロップを制御していくために欠かせ
ない。また、圧延中には、素材のプロフィールが変動す
るので、圧延後のプロフィールも変動する。これに対応
して、圧延中に各形状制御手段の制御量を補正する制御
として、フィードフォワード制御及び/又はフィードバ
ック制御がある。フィードフォワード制御は、制御の時
間遅れがフィードバック制御よりも少ない利点がある
が、制御モデルの誤差を生じ易い。精度面では、フィー
ドバック制御の方が優れている。
【0026】
【実施例】
実施例1(フィードフォワード制御) 本実施例では、図9に示すように4スタンド1〜4を備
えたタンデム圧延機5を使用した。圧延条件は、上位コ
ンピュータ6に入力し、プロセスコンピュータ7でNo.
1〜3スタンドにおける最適なエッジドロップ改善量を
算出し、形状制御手段8に入力した。また、板幅方向に
移動可能なX線板厚計9によって、圧延中の鋼板10の
圧延前プロフィールを連続的に測定し、測定値を上位コ
ンピュータ6に取り込んだ。プロセスコンピュータ7で
は、実測値及び製造品種ごとに予め求められている影響
係数に基づき最適なエッジドロップ改善量を算出する。
算出値は形状制御手段8に入力され、各スタンドで圧延
条件をフィードフォワード制御する。
【0027】板厚保証点が10mmであるので、x=1
0mmに設定した。また、エッジドロップを制御して減
少させたとき、後工程で問題となるエッジアップが板端
から30mm近傍に生じ易いことから,y=30mmと
した。本実施例の圧延条件では、エッジドロップ制御に
よって板厚が変わらない範囲が板端から50〜100m
mよりも板幅方向中央側にあることから、エッジドロッ
プ量評価の基準点をk=100mmに設定した。素材の
エッジドロップを式(24)及び(25)に示すF10
30で定義し、最終スタンド出側のエッジドロップを式
(26)及び(27)に示すE10,E30で定義した。 F10=H100 −H10 ・・・・(24) F30=H100 −H30 ・・・・(25) E10=h100 −h10 ・・・・(26) E30=h100 −h30 ・・・・(27)
【0028】E10及びE30は、それぞれ式(28)及び
(29)で表される。E10及びE30がそれぞれ目標値E
10' 及びE30' になるように、圧延前の素材プロフィー
ルをX線板厚計9で連続的に測定し、式(24)及び
(25)に従ってF10及びF30を算出する。そして、N
o.1〜3スタンドで与える板端から10mmの距離にお
ける最終スタンド出側のエッジドロップ改善量S10i
次式(28)及び(29)に従って常時補正した。
【0029】
【数7】
【0030】このとき、途中形状の悪化に起因した板破
断を防止するため、各製造品種ごとに各スタンドにおけ
るエッジドロップ改善量の上限値S10i MAXを、余裕を持
たせて板破断を生じない条件で設定した。上限値S10i
MAXの設定によってエッジドロップの目標値E10' 及び
30' が得られない場合、式(30)に示す評価関数J
1 を導入し、評価関数J1 が最小となるように各スタン
ドにおけるエッジドロップ改善量S10i を補正した。 J1 =w10(E10−E10')2 +w30(E30−E30')2 ・・・・(30) 式中の重み係数w10及びw30は、それぞれw10=1及び
30=2とした。エッジドロップの目標値E10' 及びE
30' が得られる場合、各スタンドにおけるエッジドロッ
プ改善量S10i に関して任意の組合せが採用できるが、
途中形状の如何による悪影響を考慮して、式(31)の
評価関数J2 を導入し、評価関数J2 が最小となるよう
に各スタンドにおけるエッジドロップ改善量S10i を常
時補正した。
【0031】
【数8】
【0032】なお、エッジドロップ改善量S10i の補正
にあたっては、応答性を考慮してワークロールベンダー
及び中間ロールベンダーの制御量を補正した。図10
は、以上に説明した手順を示すフローである。エッジド
ロップの実績値を目標値E10' 及びE30' と比較し、図
11及び図12に示す。また、従来法によるエッジドロ
ップの実績値を、目標値E10' 及びE30' と比較して図
13及び図14に示す。なお、従来法では、手動により
オペレータが経験的に各形状制御手段の制御量を設定し
ている。従来法では、エッジドロップの実績値と目標値
10' 及びE30' との差は±10μm以上であり、エッ
ジドロップの制御が不十分であった。
【0033】これに対し、本発明に従って制御したと
き、図11及び図12に示されているようにエッジドロ
ップの実績値は目標値E10' 及びE30' を基準として±
5μmの範囲に収まっており、高精度でエッジドロップ
が改善されていることが判る。また、各製造品種ごとに
各スタンドにおけるエッジドロップ改善量の上限S10i M
AXを設定しているため、途中形状の悪化に起因した板破
断も防止されている。その結果、No.4スタンドでは、
エッジドロップ制御を行わずに形状制御することから、
良好な形状をもつ製品が得られた。
【0034】実施例2(フィードバック制御) 本実施例では、No.4スタンド出側にX線板厚計9を配
置する外は図9と同じ設備構成で、No.4スタンド出側
における圧延中の鋼板10のプロフィールをX線板厚計
9により連続的に測定した。板厚の実測値を上位コンピ
ュータ6に取り込み、実測値及び製造品種ごとに予め求
められた影響係数に応じてプロセスコンピュータ7によ
りNo.1〜3スタンドにおけるエッジドロップ改善量の
最適補正量を算出し、形状制御手段8によるフィードバ
ック制御を行った。
【0035】このとき、実施例1と同様にx=10m
m,y=30mm及びk=100mmに設定し、No.4
スタンド出側のエッジドロップを式(32)及び(3
3)で定義されるE10及びE30で表した。 E10=h100 −h10 ・・・・(32) E30=h100 −h30 ・・・・(33) E10及びE30は、それぞれ式(34)及び(35)で表
される。E10及びE30がそれぞれ目標値E10' 及び
30' になるように、圧延中のNo.4スタンド出側にお
けるプロフィールをX線板厚計9で連続的に測定し、式
(36)及び(37)に従ってE10 1 及びE30 1 を算出
する。そして、No.1〜3スタンドで与える板端から距
離10mmの地点で最終スタンド出側におけるエッジド
ロップ改善量S10i の補正量ΔS10i を次式(34)及
び(35)に従って常時設定した。
【0036】
【数9】
【0037】このとき、途中形状の悪化に起因した板破
断を防止するため、各製造品種ごとに各スタンドにおけ
るエッジドロップ改善量の上限値S10i MAXを設けた。上
限値S10i MAXの設定によってエッジドロップの目標値E
10' 及びE30' が得られない場合、式(38)に示す評
価関数J1 を導入し、評価関数J1 が最小となるように
各スタンドにおけるエッジドロップ改善量S10i の補正
量ΔS10i を常時設定した。 J1 =w10(E10−E10')2 +w30(E30−E30')2 ・・・・(38) 式中の重み係数w10及びw30は、それぞれw10=1及び
30=2とした。エッジドロップの目標値E10' 及びE
30' が得られる場合、各スタンドにおけるエッジドロッ
プ改善量S10i の補正量ΔS10i に関して任意の組合せ
が採用できるが、途中形状の如何による悪影響を考慮し
て、式(39)の評価関数J2 を導入し、評価関数J2
が最小となるように各スタンドにおけるエッジドロップ
改善量S10i の補正量ΔS10i を常時設定した。
【0038】
【数10】
【0039】なお、エッジドロップ改善量S10i の補正
にあたっては、応答性を考慮してワークロールベンダー
及び中間ロールベンダーの制御量を補正した。図15
は、以上に説明した手順を示すフローである。エッジド
ロップの実績値を目標値E10' 及びE30' と比較し、図
16及び図17に示す。図16及び図17に示されてい
るようにエッジドロップの実績値は、目標値E10' 及び
30' を基準として±5μmの範囲に収まっており、高
精度でエッジドロップが改善されていることが判る。ま
た、各製造品種ごとに各スタンドにおけるエッジドロッ
プ改善量の上限S10i MAXを設定しているため、途中形状
の悪化に起因した板破断も防止されている。その結果、
No.4スタンドでは、エッジドロップ制御を行わずに形
状制御することから、良好な形状をもつ製品が得られ
た。
【0040】実施例3(プリセット制御) 本実施例では、図18に示す設備構成の4スタンド1〜
4を備えたタンデム圧延機5を使用し、素材のエッジド
ロップ情報及び圧延条件を上位コンピュータ6に入力し
た。プロセスコンピュータ7では、製造品種ごとに予め
求められた影響係数に基づき上位コンピュータ6からの
情報に応じてNo.1〜3スタンドにおけるエッジドロッ
プの最適改善量を算出し、形状制御手段8を介してプリ
セットした。実施例1と同様にx=10mm,y=30
mm及びk=100mmに設定し、最終スタンド出側の
エッジドロップを式(40)及び(41)に示すE10
30で定義した。 E10=h100 −h10 ・・・・(40) E30=h100 −h30 ・・・・(41) E10及びE30は、それぞれ式(42)及び(43)で表
される。E10及びE30がそれぞれ目標値E10' 及び
30' になるように、No.1〜3スタンドで与える板端
から距離10mmの地点における最終スタンド出側のエ
ッジドロップ改善量S10i を決定した。
【0041】
【数11】
【0042】このとき、途中形状の悪化に起因した板破
断を防止するため、各製造品種ごとに各スタンドにおけ
るエッジドロップ改善量の上限値S10i MAXを設けた。上
限値S10i MAXの設定によってエッジドロップの目標値E
10' 及びE30' が得られない場合、式(44)に示す評
価関数J1 を導入し、評価関数J1 が最小となるように
各スタンドにおけるエッジドロップ改善量S10i を決定
した。 J1 =w10(E10−E10')2 +w30(E30−E30')2 ・・・・(44) 式中の重み係数w10及びw30は、それぞれw10=1及び
30=2とした。エッジドロップの目標値E10' 及びE
30' が得られる場合、各スタンドにおけるエッジドロッ
プ改善量S10i に関して任意の組合せが採用できるが、
途中形状の如何による悪影響を考慮して、式(45)の
評価関数J2 を導入し、評価関数J2 が最小となるよう
に各スタンドにおけるエッジドロップ改善量S10i を決
定した。
【0043】
【数12】
【0044】図19は、以上に説明した手順を示すフロ
ーである。エッジドロップの実績値を目標値E10' 及び
30' と比較し、図20及び図21に示す。エッジドロ
ップの実績値は、図20及び図21に示されているよう
に目標値E10' 及びE30' を基準として±5μmの範囲
に収まっており、高精度でエッジドロップが改善されて
いることが判る。また、各製造品種ごとに各スタンドに
おけるエッジドロップ改善量の上限S10i MAXを設定して
いるため、途中形状の悪化に起因した板破断も防止され
ている。その結果、No.4スタンドでは、エッジドロッ
プ制御を行わずに形状制御することから、良好な形状を
もつ製品が得られた。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によると
き、最終スタンド出側のエッジドロップを目標エッジド
ロップに一致させることができると共に、途中形状の悪
化に起因した板破断が防止され、最終スタンド出側で良
好な形状が得られる。また、ワークロールベンダー,中
間ロールベンダー,中間ロールシフト等をエッジドロッ
プ制御手段として用いているので、テーパ付きワークロ
ールシフト法によるエッジドロップ制御のように操業性
を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2個のパラメータFx ,Fy で表した素材の
エッジドロップ
【図2】 2個のパラメータEx ,Ey で表した最終ス
タンド出側のエッジドロップ
【図3】 ワークロールベンダーの制御量と最終スタン
ド出側のエッジドロップとの関係
【図4】 中間ロールベンダーの制御量と最終スタンド
出側のエッジドロップとの関係
【図5】 中間ロールシフトの制御量と最終スタンド出
側のエッジドロップとの関係
【図6】 同一位置における素材のエッジドロップと最
終スタンド出側のエッジドロップとの関係
【図7】 同一スタンドにおけるワークロールベンダ
ー,中間ロールベンダー及び中間ロールシフトのエッジ
ドロップ制御特性を示す比較図
【図8】 エッジドロップ改善量と板端部近傍の張力と
の関係
【図9】 実施例1で使用したタンデム圧延機
【図10】 実施例1における手順を示すフロー
【図11】 実施例1におけるエッジドロップの実績値
と目標値E10' との比較
【図12】 実施例1におけるエッジドロップの実績値
と目標値E30' との比較
【図13】 従来法におけるエッジドロップの実績値と
目標値E10' との比較
【図14】 従来法におけるエッジドロップの実績値と
目標値E30' との比較
【図15】 実施例2における手順を示すフロー
【図16】 実施例2におけるエッジドロップの実績値
と目標値E10' との比較
【図17】 実施例2におけるエッジドロップの実績値
と目標値E30' との比較
【図18】 実施例3で使用したタンデム圧延機の制御
機構
【図19】 実施例3における手順を示すフロー
【図20】 実施例3におけるエッジドロップの実績値
と目標値E10' との比較
【図21】 実施例3におけるエッジドロップの実績値
と目標値E30' との比較
【符号の説明】
1〜4:スタンド 5:タンデム圧延機 6:上位
コンピュータ 7:プロセスコンピュータ 8:形
状制御手段 9:X線板厚計 10:鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−319011(JP,A) 特開 昭60−148610(JP,A) 特開 昭50−46545(JP,A) 特開 昭50−45761(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板端からの距離が異なる複数の地点にお
    ける基準位置に対する板厚の差を複数のパラメータとし
    て冷間圧延される金属板のエッジドロップを表し、これ
    らパラメータを表す数式モデルを予め作成しておくと共
    に、圧延前の素材プロフィールを連続的に測定し、この
    実測値を変数として前記数式モデルに基づき、最終スタ
    ンド出側のエッジドロップが目標値に一致するように、
    第1スタンドから最終の1段手前のスタンドまでのうち
    の複数スタンドにおいてワークロールベンダー,中間ロ
    ールベンダー及び中間ロールシフトの一つ又は複数を制
    御することにより各スタンドで与える板端からの所要距
    離における最終スタンド出側のエッジドロップ改善量を
    常時補正してフィードフォワード制御することを特徴と
    する冷間圧延時のエッジドロップ制御方法。
  2. 【請求項2】 板端からの距離が異なる複数の地点にお
    ける基準位置に対する板厚の差を複数のパラメータとし
    て冷間圧延される金属板のエッジドロップを表し、これ
    らパラメータを表す数式モデルを予め作成しておくと共
    に、圧延中の最終スタンド出側のプロフィールを連続的
    に測定し、この実測値を変数として前記数式モデルに基
    づき、最終スタンド出側のエッジドロップが目標値に一
    致するように、第1スタンドから最終の1段手前のスタ
    ンドまでのうちの複数スタンドにおいてワークロールベ
    ンダー,中間ロールベンダー及び中間ロールシフトの一
    つ又は複数を制御することにより各スタンドで与える板
    端からの所要距離における最終スタンド出側のエッジド
    ロップ改善量を常時補正してフィードバック制御するこ
    とを特徴とする冷間圧延時のエッジドロップ制御方法。
  3. 【請求項3】 板端からの距離が異なる複数の地点にお
    ける基準位置に対する板厚の差を複数のパラメータとし
    て冷間圧延される金属板のエッジドロップを表し、これ
    らパラメータを表す数式モデルを予め作成しておくと共
    に、圧延前の素材プロフィールを測定し、この実測値を
    変数として前記数式モデルに基づき、最終スタンド出側
    のエッジドロップが目標値に一致するように、第1スタ
    ンドから最終の1段手前のスタンドまでのうちの複数ス
    タンドにおいてワークロールベンダー,中間ロールベン
    ダー及び中間ロールシフトの一つ又は複数を制御するこ
    とにより各スタンドで与える板端からの所要距離におけ
    る最終スタンド出側のエッジドロップ改善量を設定して
    プリセット制御することを特徴とする冷間圧延時のエッ
    ジドロップ制御方法。
JP21425994A 1994-08-16 1994-08-16 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法 Expired - Lifetime JP3516726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21425994A JP3516726B2 (ja) 1994-08-16 1994-08-16 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21425994A JP3516726B2 (ja) 1994-08-16 1994-08-16 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0857515A JPH0857515A (ja) 1996-03-05
JP3516726B2 true JP3516726B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=16652794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21425994A Expired - Lifetime JP3516726B2 (ja) 1994-08-16 1994-08-16 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3516726B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19625442B4 (de) 1996-06-26 2005-02-03 Siemens Ag Verfahren und Einrichtung zur Verringerung der Kantenanschärfung eines Walzbandes
MY134084A (en) * 1996-07-18 2007-11-30 Jfe Steel Corp Rolling method and rolling mill of strip for reducing edge drop

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0857515A (ja) 1996-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4847111B2 (ja) 多段式圧延機及び多段式圧延機の制御方法
JP3253013B2 (ja) 熱間圧延における板クラウン・形状制御方法
JP3516726B2 (ja) 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法
JP4986463B2 (ja) 冷間圧延における形状制御方法
JPH08238509A (ja) 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法
JP4162622B2 (ja) 冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法
CN109226279B (zh) 一种五机架冷连轧高强钢板带的四分之一浪板形控制方法
JP4227686B2 (ja) 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法
JP4164306B2 (ja) 冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法
JP4086119B2 (ja) 酸洗前熱延鋼帯の冷間圧延における形状制御方法
JP4470667B2 (ja) 調質圧延機における形状制御方法
KR19990052681A (ko) 열연 판 폭방향 두께 프로파일을 고려한 고정도 판 크라운 예측방법
JP2719216B2 (ja) 板圧延のエッジドロップ制御方法
JP2000301221A (ja) 冷間圧延時のエッジドロップ制御方法
JP2002292414A (ja) 冷間圧延における形状制御方法
JP2661515B2 (ja) 熱間圧延における板クラウン制御方法
JP3156568B2 (ja) 冷間圧延方法
JPH0234241B2 (ja)
JP2661497B2 (ja) 板クラウン制御装置及び熱間圧延時の板クラウン制御方法
JPH11123427A (ja) 圧延材の形状制御方法および装置
JPH05269516A (ja) 厚板圧延の形状制御方法
JP2005059053A (ja) 冷間タンデム圧延における板幅制御方法
JP3449168B2 (ja) 板圧延における板クラウン予測方法及び板クラウンセットアップ方法
JPH0441010A (ja) 冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法
JP2003290808A (ja) 冷間タンデム圧延における板幅制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term