JP3213237B2 - 三枚刃剃刀における刃先構造 - Google Patents

三枚刃剃刀における刃先構造

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JP3213237B2 JP12579296A JP12579296A JP3213237B2 JP 3213237 B2 JP3213237 B2 JP 3213237B2 JP 12579296 A JP12579296 A JP 12579296A JP 12579296 A JP12579296 A JP 12579296A JP 3213237 B2 JP3213237 B2 JP 3213237B2
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達也 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、三枚刃剃刀の各
刃体において、刃先部の突出距離の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ホルダ
の上端部に剃刀ヘッドを支持したいわゆるT型剃刀とし
ては、一枚刃のものや二枚刃のものや三枚刃のものなど
が知られている。これらのT型剃刀において、刃体の刃
先部の突出距離は、切れ味の維持と、感触の柔らかさと
に影響を与える。そこで、特に、切れ味の維持と感触の
柔らかさに優れた三枚刃剃刀に着目し、その使用時、切
れ味をより一層向上させるとともに、感触もより一層柔
らかくすることを目的にして改良を加えた。
【0003】
【課題を解決するための手段】後記実施形態の図面(図
1)の符号を援用して本発明を説明する。本発明にかか
る三枚刃剃刀は、下記のように構成されている。
【0004】刃台(2)と天板(3)との間で下刃体
(4)と中刃体(5)と上刃体(6)とを挟着し、刃台
(2)の前側にあるガイド部(10)と天板(3)の前
側にある挟持部(13)との間で各刃体(4,5,6)
の刃先部(14,15,16)を並設している。
【0005】前記中刃体(5)の刃先部(15)の尖端
縁(15a)を通り且つ前記刃台(2)のガイド部(1
0)上に接する下刃体ひげ剃り基準平面(P)を想定
し、この下刃体ひげ剃り基準平面(P)に対する前記下
刃体(4)の刃先部(14)の尖端縁(14a)の突出
距離を(A)とする。
【0006】前記上刃体(6)の刃先部(16)の尖端
縁(16a)を通り且つ前記下刃体(4)の刃先部(1
4)の尖端縁(14a)を通る中刃体ひげ剃り基準平面
(Q)を想定し、この中刃体ひげ剃り基準平面(Q)に
対する前記中刃体(5)の刃先部(15)の尖端縁(1
5a)の突出距離を(B)とする。
【0007】前記中刃体(5)の刃先部(15)の尖端
縁(15a)を通り且つ前記天板(3)の挟持部(1
3)上に接する上刃体ひげ剃り基準平面(R)を想定
し、この上刃体ひげ剃り基準平面(R)に対する前記上
刃体(6)の刃先部(16)の尖端縁(16a)の突出
距離を(C)とする。
【0008】この場合、下記1)または2)または3)の関係
を有している。 1) 下刃体突出距離(A)>中刃体突出距離(B)>上刃体突出距離(C) 2) 下刃体突出距離(A)=中刃体突出距離(B)>上刃体突出距離(C) 3) 下刃体突出距離(A)>中刃体突出距離(B)=上刃体突出距離(C)
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施形態にかかる
三枚刃剃刀を図1を参照して説明する。 (三枚刃剃刀の概略構造について)この剃刀において
は、図示しないホルダの上端部に剃刀ヘッド1が着脱可
能に支持される。この剃刀ヘッド1は、刃台2と天板3
と下刃体4と中刃体5と上刃体6と下スペーサ7と上ス
ペーサ8とからなる。
【0010】刃台2においては、載置台部9の前側にガ
イド部10がひげかす排除孔11を介して形成されてい
る。天板3においては、その下側にかしめピン12が突
設され、このかしめピン12よりも前側で挟持部13が
形成されている。
【0011】前記刃台2の載置台部9上に下刃体4と下
スペーサ7と中刃体5と上スペーサ8と上刃体6とが順
次載せられて重合され、それらに天板3のかしめピン1
2が挿着されて各刃体4,5,6及び各スペーサ7,8
が載置台部9と天板3との間で挟着されている。
【0012】各刃体4,5,6の刃先部14,15,1
6は、各スペーサ7,8により所定間隔を持たせて、刃
台2のガイド部10と天板3の挟持部13との間で並設
されている。各刃体4,5,6は平板状をなし、その刃
先部14,15,16に尖端縁14a,15a,16a
が直線状に形成されて互いに平行に延設されている。
【0013】(刃先構造の詳細について)前記中刃体5
の刃先部15の尖端縁15aを通り且つ前記刃台2のガ
イド部10上の接点P10に接する下刃体ひげ剃り基準平
面Pを想定する。そして、この下刃体ひげ剃り基準平面
Pに対する前記下刃体4の刃先部14の尖端縁14aの
突出距離(この尖端縁14aを通りこの基準平面Pに対
し平行に延びる平面がこの基準平面Pに対しなす距離)
をAとする。
【0014】前記上刃体6の刃先部16の尖端縁16a
を通り且つ前記下刃体4の刃先部14の尖端縁14aを
通る中刃体ひげ剃り基準平面Qを想定する。そして、こ
の中刃体ひげ剃り基準平面Qに対する前記中刃体5の刃
先部15の尖端縁15aの突出距離(この尖端縁15a
を通りこの基準平面Qに対し平行に延びる平面がこの基
準平面Qに対しなす距離)をBとする。
【0015】前記中刃体5の刃先部15の尖端縁15a
を通り且つ前記天板3の挟持部13上の接点R13に接す
る上刃体ひげ剃り基準平面Rを想定する。そして、この
上刃体ひげ剃り基準平面Rに対する前記上刃体6の刃先
部16の尖端縁16aの突出距離(この尖端縁16aを
通りこの基準平面Rに対し平行に延びる平面がこの基準
平面Rに対しなす距離)をCとする。
【0016】前記下刃体突出距離Aと中刃体突出距離B
と上刃体突出距離Cは、下記1)または2)または3)の関係
を有する。 1) 下刃体突出距離A>中刃体突出距離B>上刃体突出距離C 2) 下刃体突出距離A=中刃体突出距離B>上刃体突出距離C 3) 下刃体突出距離A>中刃体突出距離B=上刃体突出距離C ちなみに、下刃体突出距離Aは100μ±25μ(+1
25μ〜+75μ)に、中刃体突出距離Bは50μ±2
5μ(+75μ〜+25μ)に、上刃体突出距離Cは0
μ±25μ(+25μ〜−25μ)になっている。な
お、下刃体4の刃先部14の厚さと中刃体5の刃先部1
5の厚さと上刃体6の刃先部16の厚さとは、互いにほ
ぼ等しく設定され、0.08mm〜0.12mmになっ
ている。また、下刃体4の刃先部14の刃先角度と中刃
体5の刃先部15の刃先角度と上刃体6の刃先部16の
刃先角度とは、互いにほぼ等しく設定され、18°〜2
6°になっている。
【0017】互いに平行に延びる各刃体4,5,6の載
置平面H4 ,H5 ,H6 に対し垂直で且つ前記ガイド部
10上の接点P10、挟持部13上の接点R13及び各尖端
縁14a,15a,16aを通る鉛直平面V10,V13
14,V15,V16を想定する。そして、各尖端縁14
a,15a,16a上の鉛直平面V14,V15,V16は両
接点P10,R13上の鉛直平面V10,V13間に位置し、接
点P10上の鉛直平面V10に対する各尖端縁14a,15
a,16a上の鉛直平面V14,V15,V16及び接点R13
上の鉛直平面V13の距離をそれぞれL14,L15,L16
13とした場合、L14<L15<L16<L13の関係を有し
ている。
【0018】本実施形態は下記(イ)〜(ロ)の特徴を
有する。 (イ) 顔面に剃刀ヘッド1を当てがってひげを剃る
時、剃刀ヘッド1を上から下へ移動させると、まず前記
下刃体ひげ剃り基準平面Pが顔面に沿い、下刃体4の尖
端縁14aによりひげが切断される。次に、中刃体ひげ
剃り基準平面Qが顔面に沿い、中刃体5の尖端縁15a
によりひげが切断される。最後に、上刃体ひげ剃り基準
平面Rが顔面に沿い、上刃体6の尖端縁16aによりひ
げが切断される。
【0019】例えば、前述したように、下刃体突出距離
A>中刃体突出距離B>上刃体突出距離Cの関係にある
場合、最も突出距離Aの大きい下刃体4が最初にひげを
剃るので、硬いひげ(倒れにくいひげ)でも切れ味は良
くなるが、皮膚に対して切断抵抗があるために感触はさ
ほど良くない。しかし、硬いひげでも一度剃ったものは
かなり短くなるので、中刃体5の突出距離Bは下刃体4
の突出距離Aより小さくても良く、逆に感触は良くな
る。さらに、下刃体4及び中刃体5により二度剃ったひ
げはより一層短くなるので、上刃体6の突出距離Cは中
刃体5の突出距離Bより小さくても良く、逆に感触はよ
り一層良くなる。従って、剃刀ヘッド1を剃り下ろすに
従い、次第に皮膚に対する切断抵抗がなくなって感触が
柔らかくなる。その場合でも、下刃体4と中刃体5と上
刃体6とによる三度のひげ剃り動作により、切れ味も維
持することができる。
【0020】(ロ) 一方、前述したように、下刃体突
出距離A=中刃体突出距離B>上刃体突出距離Cの関係
にある場合には、下刃体突出距離Aと中刃体突出距離B
とが等しいので、下刃体4と中刃体5とでは感触の差が
さほど生じないかもしれないが、下刃体4及び中刃体5
と比較して上刃体6の感触は確実に良くなる。また、前
述したように、下刃体突出距離A>中刃体突出距離B=
上刃体突出距離Cの関係にある場合には、中刃体突出距
離Bと上刃体突出距離Cとが等しいので、中刃体5と上
刃体6とでは感触の差がさほど生じないかもしれない
が、下刃体4と比較して中刃体5及び上刃体6の感触は
確実に良くなる。いずれにしても、下刃体4と中刃体5
と上刃体6とによる三度のひげ剃り動作により、切れ味
も維持することができる点は相違がない。
【0021】
【発明の効果】本発明にかかる三枚刃剃刀によれば、使
用時、切れ味を向上させることができるばかりではな
く、感触も柔らかくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る三枚刃剃刀の剃刀ヘッドを
示す断面図である。
【符号の説明】
1…剃刀ヘッド、2…刃台、3…天板、4…下刃体、5
…中刃体、6…上刃体、10…ガイド部13…挟持
部、14,15,16…刃先部、14a,15a,16
a…尖端縁、P…下刃体ひげ剃り基準平面、Q…中刃体
ひげ剃り基準平面、R…上刃体ひげ剃り基準平面、A…
下刃体突出距離、B…中刃体突出距離、C…上刃体突出
距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26B 21/22 B26B 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃台(2)と天板(3)との間で下刃体
    (4)と中刃体(5)と上刃体(6)とを挟着し、刃台
    (2)の前側にあるガイド部(10)と天板(3)の前
    側にある挟持部(13)との間で各刃体(4,5,6)
    の刃先部(14,15,16)を並設した三枚刃剃刀に
    おいて、 前記中刃体(5)の刃先部(15)の尖端縁(15a)
    を通り且つ前記刃台(2)のガイド部(10)上に接す
    る下刃体ひげ剃り基準平面(P)を想定し、この下刃体
    ひげ剃り基準平面(P)に対する前記下刃体(4)の刃
    先部(14)の尖端縁(14a)の突出距離を(A)と
    し、 前記上刃体(6)の刃先部(16)の尖端縁(16a)
    を通り且つ前記下刃体(4)の刃先部(14)の尖端縁
    (14a)を通る中刃体ひげ剃り基準平面(Q)を想定
    し、この中刃体ひげ剃り基準平面(Q)に対する前記中
    刃体(5)の刃先部(15)の尖端縁(15a)の突出
    距離を(B)とし、 前記中刃体(5)の刃先部(15)の尖端縁(15a)
    を通り且つ前記天板(3)の挟持部(13)上に接する
    上刃体ひげ剃り基準平面(R)を想定し、この上刃体ひ
    げ剃り基準平面(R)に対する前記上刃体(6)の刃先
    部(16)の尖端縁(16a)の突出距離を(C)とし
    た場合、下記1)または2)または3)の関係を有することを
    特徴とする三枚刃剃刀における刃先構造。 1) 下刃体突出距離(A)>中刃体突出距離(B)>上刃体突出距離(C) 2) 下刃体突出距離(A)=中刃体突出距離(B)>上刃体突出距離(C) 3) 下刃体突出距離(A)>中刃体突出距離(B)=上刃体突出距離(C)
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