JP3212945U - 加熱調理容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で安価に製作が可能でありながら、ガスバーナーによる燃焼ガスの容器底下面から容器胴側方への熱逃げと炎逃げを著しく低減して容器内液体の対流むらによる加熱調理むらを防止すると共に熱効率を高く維持し、しかも手入れも極めて簡単で、耐久性に優れ長期間使用を有利に可能にした加熱調理容器を提供する。【解決手段】加熱調理容器としてのフライパンFPは、浅底の円形フライパン本体100の側部に取り柄101を装着し、容器底下面の全周囲に沿って均等高さのリング状のスカート102を設けてある。スカート102により、ガスバーナーによる燃焼ガスのフライパンFP底下面からフライパン胴側方への熱逃げと炎逃げを著しく低減すると共に、フライパンFP底下面の全面を均一に加熱すると同時に、スカート102自体を加熱し、スカート102自体からの熱伝導にてフライパンFP胴下端周面を均一に加熱することが可能となる。【選択図】図1

Description

本考案は、熱効率を極めて高くした、業務用又は一般家庭用等で使用する煮炊き用の鍋、フライパン等の加熱調理容器に関する。
従来、業務用又は一般家庭用等で使用する煮炊き用の鍋、フライパン等の加熱調理容器は、一般に、容器底の中央部又は周囲がガスバーナーにより集中的に加熱され、容器内の蒸気や液体の対流むらにより食材が加熱調理むら、容器底内面での焦げ付きを生じる。
一方、ガスバーナーによる燃焼ガスの多くは、容器底下面からの容器胴側方への熱逃げと炎逃げにより、著しい熱効率の低下を来たす。
そこで、加熱調理容器の熱効率を高めるための対策として、特許文献1から特許文献4にて各種の改善が紹介されている。
特許文献1(特開平7−296962号公報)には、アルミニウムで作製された鍋の底部に、アルミニウムとフェライト系ステンレス鋼とからなるクラッド材側のアルミニウムを熱間固相接合させた調理器用鍋が紹介されている。
特許文献2(特開平8−273819号公報)には、底部に磁性金属を埋設した調理器用鍋が紹介されている。
特許文献3(特開平11−113755号公報)には、加熱ガスを鍋内に導き入れるガス通孔群を一様な密度で配設し、そのガス通孔の出口を鍋内にし、鍋内に入った加熱ガスを食材8間の間隙を通して上昇させて食材を直接加熱する加熱調理鍋が紹介されている。
特許文献4(特開2000−5049号公報)には、鍋本体と鍋本体を覆う外壁で二重構造にした空洞を設け、鍋本体を覆う外壁底部に鍋全ての号数に装着とガスコンロに十字に組み合わせ安定させる為にコンロ組み込みボコ部を設け、鍋本体上部に噴きこぼれ防止に受け口を深くした鍋蓋受を設け、鍋本体を覆う外壁底部にガスバーナーの火力を最大に取り込む大きな口径の通気孔を設け、鍋本体を覆う外壁上部に冷えた空気を外部に逃がす小さな口径の通気孔を設けた加熱調理鍋が紹介されている。
特開平7−296962号公報 特開平8−273819号公報 特開平11−3755号公報 特開2000−5049号公報
前記紹介の公知例はいずれも構造が複雑であり、製作費が高く、手入れが煩雑で劣化が早いなどの問題がある。
本考案は、簡単な構造で安価に製作が可能でありながら、ガスバーナーによる燃焼ガスの容器底下面から容器胴側方への熱逃げと炎逃げを著しく低減して容器内液体の対流むらによる加熱調理むらを防止すると共に熱効率を高く維持し、しかも手入れも極めて簡単で、耐久性に優れ長期間使用を有利に可能にした加熱調理容器を提供する。
本考案は前記の課題を全て満足するものであり、その特徴とするところは次の(1)の通りである。
(1)、容器底下面周囲に沿って均等高さの筒状又は末広がりのラッパ状のスカートを設けたことを特徴とする加熱調理容器。
本考案の加熱調理容器は、前記の如く「容器底下面周囲に沿って均等高さのリング状のスカートを設ける」のみの簡単な構造で安価に製作が可能でありながら、該スカートにより、ガスバーナーによる燃焼ガスの容器底下面から容器胴側方への熱逃げと炎逃げを著しく低減すると共に、容器底下面の全面を均一に加熱すると同時に、スカート自体を加熱し、スカート自体からの熱伝導にて容器胴下端周面を均一に加熱することが可能となる為、熱効率を極めて高く維持すると共に、容器内液体や蒸気の対流を活性的に均等に促進して、容器内食材の加熱調理むらを防止して効率的な調理を可能にすると共に、手入れも極めて簡単で、しかも耐久性に優れ長期間使用を有利に可能にしたものである。
本考案の実施例の図2に示すフライパンの縦断面図である。 図1に示すフライパンを示す下方から見た底面図である。 フライパンへのスカートを取り外し可能に取り付る一例を示す部分拡大説明図である。 フライパンのスカートで他の例を示す縦断面図である。
本考案を実施するための形態を、図1〜図3に示す実施例により詳細に説明する。
図1と図2において、加熱調理容器としてのフライパンFPは、浅底の円形フライパン本体100の側部に取り柄101を装着し、容器底下面の全周囲に沿って均等高さのリング状のスカート102を設けてある。
前記スカート102により、ガスバーナーによる燃焼ガスのフライパンFP底下面からフライパン胴側方への熱逃げと炎逃げを著しく低減すると共に、フライパンFP底下面の全面を均一に加熱すると同時に、スカート102自体を加熱し、スカート102自体からの熱伝導にてフライパンFP胴下端周面を均一に加熱することが可能となり、熱効率を極めて高く維持する。
そしてフライパンFP内の食材の加熱調理むらを防止して効率的な調理を可能にする。またスカート102と共にフライパンFPの手入れも極めて簡単で、しかも耐久性に優れ長期間使用を有利に可能にした等の優れた作用効果を享受することができた。
スカート102は、加熱調理容器の容量や深さ等及びガスバーナの燃焼ガス吐出容量等に応じて例えば1〜10cm程度の高さにして、該燃焼ガスの容器底下面から容器胴側方への熱逃げと炎逃げを防止する。
叉、スカート102は、本例のように筒状でフライパンFPの底部に一体的に突出形成する。また別の例としてフライパンFPの底部に着脱交換可能に設ける。
フライパンFPの底部に着脱交換可能に設ける場合の一例は、図3に示すように、フライパンFPの底部周囲105に所定の角度間隔で雄の係合継手103を形成し、スカートの上端周囲に同じ所定の角度間隔で雌の係合継手104を形成し雄の係合継手103を雌の係合継手104に矢印Yのように嵌入接続すればよい。
更に、スカートは、本例のように筒状に、或いは図4に示すように末広がりにしたラッパ状に形成のスカート120にすることにより、該燃焼ガスの容器底下面から容器胴側方への熱逃げと炎逃げをより効率的に防止するようにしてもよい。
本実施例では加熱調理容器としてフライパンを例にしたが、本例に限らずその他蒸し鍋、煮込み鍋、炊飯釜、湯沸し器等々、多種多様な加熱調理容器に本考案を適用することができる。
考案の産業上の利用
本考案の加熱調理容器は、前述した優れた作用効果を呈するため、一般家庭、調理容器類等の製造販売使用産業界に、顕著に貢献すること多大なものがある。
FP:調理容器例のフライパン
100:浅底の円形フライパン本体
101:取り柄
102:スカート
103:雄の係合継手
104:雌の係合継手
105:フライパンの底周縁部

Claims (1)

  1. 容器底下面周囲に沿って均等高さの筒状又は末広がりのラッパ状のスカートを設けたことを特徴とする加熱調理容器。
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