JP2005204819A - 加熱調理容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱調理容器全体がほぼ均等に加熱され、過大な時間やエネルギーを要することなく、ムラのない炊飯などの加熱調理を実現することができる加熱調理容器、特には炊飯釜を提供することを課題とする。
【解決手段】 容器側壁の外側に1又は複数のフィンを有している加熱調理容器、特には炊飯釜を提供することによって上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱調理容器に関し、詳細には、高い伝熱効率と大きな熱容量を有し、少ないエネルギーロスで効率良く、かつ、効果的に炊飯などの加熱調理を行うことができる加熱調理容器、特には炊飯釜に関するものである。
従来、炊飯システムで使用される業務用の炊飯釜としては、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されたような形状の炊飯釜が用いられている。すなわち、これら従来の炊飯釜は、いずれも、内部に空間を備え上部に開口部を有する容器本体と、その開口部を覆う蓋とから構成され、その容器本体の内部空間に被調理物である米と水とを収容し、蓋をして、例えばガスバーナなどの加熱装置の上に搬送又はセットされ、加熱を受けることによって、炊飯という加熱調理を行うものである。
これら従来の炊飯釜によっても炊飯は十分に可能である。しかしながら、本発明者が新たに見出した知見によれば、これら従来の炊飯釜にあっては、炊飯釜の底部やその周辺のようにガスバーナなどが発する火炎等によって直接に加熱される部分における温度上昇は十分であるけれども、例えば炊飯釜の側部のように、火炎が直接当たらず、周囲を流れる燃焼ガスなどによって間接的に加熱される部分においては、温度上昇が十分ではなく、炊飯されたご飯がべとついた炊き上がりとなり易いということが分かった。このような現象を避けるために、炊飯時間を長くしたり、ガスバーナ等の加熱手段の火力を強くしたりして、炊飯釜側部においても十分な温度上昇を得ることも考えられるが、そうすると、今度は火炎等が直接当たる炊飯釜の底部の温度上昇が過大となり、焦げ付きが生じる恐れがある上に、炊飯に要する時間やエネルギーも過大なものとなるという不都合が生じる。
また、さらに本発明者が新たに見出した知見によれば、上記従来の炊飯釜においては、例えば炊飯後のむらし工程において、炊飯釜の側部の温度低下が早く、炊飯後の余熱だけで十分なむらしを行うことができない場合があることが分かった。このため、従来の炊飯釜においては、十分なむらしを行うためには再加熱を行わなければならないことがあり、余分な熱量を必要とするという不都合があった。以上のような不都合は、炊飯釜だけでなく、材料を容器内部に収容して加熱調理を行う全ての加熱調理容器にも当てはまるものである。
特開平9−140577号公報 特開2001−224499
本発明は、上記のような炊飯釜に代表される従来の加熱調理容器が有する不都合を解決するために為されたもので、加熱調理容器全体がほぼ均等に加熱され、過大な時間やエネルギーを要することなく、ムラのない炊飯などの加熱調理を実現することができる加熱調理容器、特には炊飯釜を提供することを課題とするものである。
本発明は、上記の課題を、容器側壁の外側に1又は複数のフィンを有している加熱調理容器を提供することによって解決するものである。フィンは、容器側壁の凸部として形成され、好ましくは、容器側壁の表面に沿って延びる直線状若しくは曲線状またはそれらを組み合わせた線状の凸部として、更に好ましくは、容器側壁の表面に沿って上下方向に延びる線状部分を含む凸部として形成するのが良い。本発明の加熱調理容器は、例えば、被調理物を収容する内部空間を備え上部が開口した容器本体と、その容器本体の開口を覆う蓋とを含み、そのような加熱調理容器の代表的なものとしては炊飯釜が挙げられる。
本発明の加熱調理容器においては、1又は複数のフィンが、容器側壁の外側に容器側壁の凸部として形成されているので、ガスバーナ等の加熱手段が発生する燃焼ガスや加熱空気などが加熱調理容器側壁表面に沿って上昇してくるときに、その持っている熱量をフィンを介して加熱調理容器に効率良く伝達することができるという利点がある。その結果、加熱調理容器の側部も加熱され、十分な温度上昇を実現することができ、炊飯ムラ等の加熱調理ムラがなく、しかも、燃焼ガスや加熱空気の持つ熱量を有効に利用することができるので、エネルギー効率を高め、省エネルギーでもある。さらには、加熱調理容器の側壁にフィンがあるので、加熱調理容器全体の熱容量が増し、加熱を停止しても冷めにくく、例えば炊飯の場合を例にとれば、炊飯後のむらし工程では追加加熱の必要がなく、また、例えば水や芋などの熱容量の大きな被加熱物を内部に収容して加熱調理を行う場合でも、十分な熱量で被加熱物を加熱することができるという利点がある。
以下、代表的な加熱調理容器として炊飯釜を例にとり、図面を用いて、本発明について説明するが、本発明が図示のものに限られる訳ではないことは勿論である。
図1は、本発明の炊飯釜の一例を示す側面の部分断面図であり、図2は、図1の炊飯釜を下から見た部分底面図である。図1において、1は本発明の炊飯釜であり、炊飯釜1は水平断面が円形の釜本体2と蓋3とからなっている。4は釜本体2の側壁であり、5は釜本体2の底部である。釜本体2の側部には、外側に向かって張り出した鍔部6a、6bが設けられている。図示の例では、鍔部6a、6bは二重に設けられているけれども、鍔部6a、6bはどちらか一方だけを残して一重としても良く、場合によっては特に設けなくても良い。この炊飯釜1は、釜本体2の内部に所定量の米と水、及び必要に応じて適宜の調味料が加えられ、図示しない適宜の搬送装置によって炊飯装置上に搬送され、そこで炊飯加熱を受けるものである。
7a、7b、7c・・・は、釜本体2の側壁4の外側に設けられた複数のフィンであり、側壁4の表面に沿って上下方向に延びる複数の直線状の凸部として形成されている。本例においては、フィン7a、7b、7c・・・の断面形状は、図3に拡大して示すように、角部が丸く面取りされた長方形状であるが、フィン7a、7b、7c・・・の断面形状が長方形状に限られるものでないことは言うまでもない。フィン7a、7b、7c・・・は、図示の例においては、互いに9度の間隔をあけて、釜本体2の周囲に計40個設けられている。しかしながら、フィン7a、7b、7c・・・の数には特段の制限はなく、更に少数であっても良いし、更に多数であっても良い。
図示の例において、フィン7a、7b、7c・・・は、下側の鍔部6bの直下から釜本体2の底部5に至る手前まで設けられている。底部5は、釜本体2を図示しない平らな台の上に載置したときに、その平らな台と接する部分である。場合によっては、フィン7a、7b、7c・・・を釜本体2の底部5の部分にも設けるようにしても良いが、釜本体2の底部5にフィン7a、7b、7c・・・のような凸部があると、釜本体2の座りが悪くなるので、底部5の部分にはフィン7a、7b、7c・・・は設けない方が良い。また、フィン7a、7b、7c・・・は、必ずしも鍔部6bの直下からスタートさせる必要はなく、鍔部6bとの間に間隙を開けて設けるようにしても良いし、同様に、底部5に至る十分手前の位置で終わるようにしても良い。また、鍔部6a、6bが存在しない場合、フィン7a、7b、7c・・・を釜本体2の上端まで延ばして設けても良い。
上述のように、フィン7a、7b、7c・・・は側壁4の表面に沿って上下方向に延びる直線状の凸部として形成されているが、側壁4の底部5の近辺は曲面であるので、フィン7a、7b、7c・・・も、底部5近辺ではその側壁4の表面に沿って3次元的には曲がっている。しかしながら、その場合でも、フィン7a、7b、7c・・・は側壁4の表面上では直線状である。本明細書において釜本体2の側壁4の表面に沿って延びる凸部が直線状であるとは、このような場合も含むものである。また、釜本体2の側壁4の表面に沿った上下方向とは、釜本体2を通常の姿勢で保持したときの上下の方向であり、図1においては、紙面上での上下の方向と一致している。なお、図示の例においては、釜本体2の側壁4は垂直に立ち上がっているので、側壁4の表面に沿った上下方向は、側壁4の立ち上がっている部分では垂直方向と一致している。しかしながら、例えば、釜本体2が外側に膨らんで、側壁4の立ち上がっている部分が垂直でない場合には、側壁4の表面に沿った上下方向も当然に垂直方向とは一致しなくなる。
図1の左側の断面図に示すように、釜本体2の内側には段差8が設けられており、この段差8と当接することによって蓋3は所定の位置に保持される。図4に拡大して示すように、この段差8は、釜本体2の内側方向に向かって下がる方向に傾斜している。一方、蓋3の外周下面3aには、段差8の傾斜と逆向きに、釜本体2の内側方向に向かって上がる方向に傾斜が設けられており、かつ、その傾斜の先端部で、段差8と当接する部分は、滑らかな丸味を持つように面取りされた形状を有している。このように、段差8及び蓋3の外周下面3aに傾斜が設けられているので、蓋3の外周下面3aを段差8に当接させて釜本体2内部の所定位置にセットしたときに、蓋3の外周下面3aと段差8とは、面接触ではなく、線接触することになる。このように蓋3の外周下面3aと釜本体2とが線接触状態にあるので、蓋3をセットした状態で炊飯を行い、釜本体2の内部が沸騰状態を経過して仮に陰圧になっても、蓋3の取り外しが困難になることがないという利点が得られる。また、蓋3の外周下面3aが滑らかな丸味を持つように面取りされた形状を有しているので、外周下面3aが段差8に当接しても、段差8に傷が付くことがない。段差8を水平に形成し、蓋3の外周下面3aだけに傾斜を設けても良いし、逆に、蓋3の外周下面3aを水平に形成し、段差8だけに傾斜を設けても良い。また、蓋3の外周下面3aの傾斜の先端部を滑らかな丸味を持つように面取りされた形状とはせずに、外周下面3aを斜めに切断したままの形状としても良い。このように蓋3と釜本体2との当接面のいずれか一方又は両方を傾斜させ、好ましくは、蓋3の外周下面3aの傾斜の先端部に丸味を持たせ、蓋3と釜本体2の段差8とを線接触状態として、蓋3の取り外しを容易にするという技術思想は、フィンのない従来の炊飯釜においても有効であり、フィンのあるなしに関わらず、炊飯釜一般に適用できる技術である。
図5は、図1及び図2に示した本発明の炊飯釜1を基に、本発明の炊飯釜1の使用状態を説明する概略図である。図5において、9はかまどであり、かまど9の上面には図示しない板状の炊飯釜受けが、板状面を垂直にして90度間隔に4個設けられており、炊飯釜1の鍔部6bの下面とその図示しない炊飯釜受けの上面とが当接することによって、炊飯釜1は、鍔部6bとかまど9の上面との間に所定の間隙を保持しつつ、かまど9の所定位置にセットされるようになっている。10はガスバーナであり、11はガスバーナ10の火炎である。12は、炊飯釜1の底部に接触して温度を測定する温度センサ、13は、温度センサ12からの信号を外部に伝える信号線や、場合によっては、温度センサ12の冷却手段などを内臓した測温ユニットである。
この状態で、ガスバーナ10に点火して炊飯を開始すると、火炎11は、炊飯釜1の底部5に当たり、炊飯釜1を加熱する。同時に、ガスバーナ10において燃料ガスと空気との混合ガスが燃焼することによって発生した燃焼ガスが、図中矢印で示すように、炊飯釜1の底部5から側壁4に沿って上昇し、炊飯釜1の鍔部6bとかまど9との隙間からかまど9の外部へと排出される。このとき、炊飯釜1の側壁4にはフィン7a、7b、7c・・・が設けられているので、燃焼ガスは、かまど9の外部へと排出される前にフィン7a、7b、7c・・・と接触し、その持っている熱量をフィン7a、7b、7c・・・を介して炊飯釜1の側壁4に伝達することができる。側壁4に伝達された熱量は、炊飯釜1の側部を加熱することになり、従来は不足していた側部に十分な温度上昇をもたらすこととなる。また、かまど9の外部への排出される燃焼ガスは、持っていた熱量をフィン7a、7b、7c・・・を介して炊飯釜1の側壁4に伝達することによって自身の温度が下がり、周囲温度の無用の上昇を避けることができるという利点もある。
このように、本発明の炊飯釜1は、その側壁4にフィン7a、7b、7c・・・を有しているので、炊飯釜1の側壁4に沿って上昇してくる燃焼ガスの熱量を有効に吸収し炊飯釜1の内部に伝えることができ、炊飯釜1内部の温度上昇のムラを解消することができる上に、従来は燃焼ガスとともに外部へと排出していた熱量を有効に利用することができ、エネルギー効率を高め、エネルギーロスを少なくすることができるという優れた作用効果を発揮するものである。なお、上記のように、燃焼ガスが炊飯釜1の側壁4に沿って上昇してくる関係上、燃焼ガスの上昇運度の妨げにならないという意味でも、フィン7a、7b、7c・・・は、水平方向を向いているよりも、図1に示すように上下方向、特に、垂直方向を向いている方が好ましい。
ガスバーナ10としては、火炎11が立ち上がる通常のブンゼン式ガスバーナであっても、多孔質のセラミックス、セラミックス繊維、金属繊維、耐熱金属繊維製編物(メタルニット)、耐熱金属繊維製編物と金属製多孔板との積層体などを保炎体とし、その表面で燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させる、いわゆる表面燃焼ガスバーナであっても良い。また、ガスバーナ10ではなく、電熱式のヒータを加熱手段として用いる場合であっても、ヒータによって加熱された空気が炊飯釜1の側壁4に沿って上昇する限り、本発明の炊飯釜1に設けられたフィン7a、7b、7c・・・はその効果を発揮する。
また、本発明の炊飯釜1は、上述のとおり、その側壁4にフィン7a、7b、7c・・・を有しているので、側壁部分の熱容量が大きく、例えば、炊飯終了後にむらし工程に移行させた場合でも、炊飯釜1の側部の温度低下は従来の炊飯釜に比べて緩慢であり、特に追加的に加熱しなくても、内部のご飯を十分にむらすことができるという利点を備えている。このように、本発明の炊飯釜1は、むらし工程においても省エネルギーを実現するものである。
図6は、本発明の炊飯釜の他の例を示す側面図であり、左半分は右半分と同様に現れるので、便宜上、右半分だけを示している。図示の例においては、フィン7a、7b、7c・・・は、それぞれ、途中に間隙を置いて上下に連なる複数のフィン、例えば7a、7a、7a・・・から構成されている。このように、フィン7a、7b、7c・・・は、必ずしも連続した1本の線状の凸部でなくても良い。この炊飯釜1を例えば図5に示すようなかまど9上にセットした場合には、図1に示す炊飯釜1と同様に、フィン7a、7b、7c・・・が側壁4に沿って上昇する燃焼ガスの熱量を有効に吸収し、炊飯釜1の側壁4に効率良く伝達することになる。また、フィン7a、7b、7c・・・を有しているので側壁4の熱容量は大きく、そのままむらし工程に移行させても、追加加熱を要することなく、十分なむらしを行うことができるものである。なお、本例においても、鍔部6a、6bを一重にしたり、全く設けないようにしても良いことは勿論である。
図7は、本発明の炊飯釜の更に他の例を示す側面図であり、左半分は右半分と同様に現れるので、便宜上、右半分だけを示している。図示の例においては、フィン7a、7b、7c、7d・・・は、交互に配置された長さの長いフィン7a、7c・・・と、長さの短いフィン7b、7d・・・とから構成されている。このように、フィン7a、7b、7c、7d・・・の長さを変え、交互に配置することによって、炊飯釜1の側壁4の上部においては、フィンを密に存在させてフィンの存在密度を高くし、炊飯釜1の側壁4の下部においては、フィンを粗に存在させてフィンの存在密度を低くすることができる。このようにフィンの存在密度に違いを持たせることによって、ガスバーナの火炎が当たる部分に近い側壁4の下部よりも、ガスバーナの火炎からは遠い側壁4の上部において、燃焼ガスからの熱量の吸収を多くして、不足する熱量をより有効に補足することが可能となる。また、側壁4の上部に限らず、特に熱量を吸収させて温度上昇を図りたい部分のフィン密度を高くすることも勿論可能である。
この炊飯釜1を例えば図5に示すようなかまど9上にセットした場合には、図1に示す炊飯釜1と同様に、フィン7a、7b、7c、7d・・・が側壁4に沿って上昇する燃焼ガスの熱量を有効に吸収し、炊飯釜1の側壁4に効率良く伝達する上に、特に、側壁4上部に伝達される熱量が増し、炊飯釜1内部の温度上昇の一層の均一化が図られることとなる。また、フィン7a、7b、7c、7d・・・を有しているので側壁4の熱容量は大きく、そのままむらし工程に移行させても、追加加熱を要することなく、十分なむらしを行うことができるものである。なお、本例においても、鍔部6a、6bを一重にしたり、全く設けないようにしても良いことは勿論である。
図8は、本発明の炊飯釜の更に他の例を示す側面図であり、左半分は右半分と同様に現れるので、便宜上、右半分だけを示している。図示の例においては、フィン7a、7b、7c・・・は、それぞれ、右から左に向かって斜めに傾いた曲線状の凸部として形成されている。フィン7a、7b、7c・・・は斜めに傾いてはいるけれども、側壁4の表面に沿って上下方向に延びていることに変わりはない。このような斜めに傾いたフィン7a、7b、7c・・・を有する本例の炊飯釜1を、例えば図5に示すようなかまど9上にセットした場合には、側壁4に沿って上昇する燃焼ガスは、フィン7a、7b、7c・・・に導かれて斜めに上昇し、フィン7a、7b、7c・・・との接触行程が真っ直ぐに上昇する場合に比べて長くなり、より多くの熱量を炊飯釜1の側壁4に伝達することができるという利点が得られる。フィン7a、7b、7c・・・を傾斜させる方向を、図8と逆に、右から左に向かって斜めに傾けるようにしても良いし、フィン7a、7b、7c・・・を、曲線状の凸部ではなく、斜めに傾いた直線状の凸部として形成しても良い。そのような場合も、当然に本例における開示の範囲内である。本例の炊飯釜1は、フィン7a、7b、7c・・・を有しているので側壁4の熱容量は大きく、そのままむらし工程に移行させても、追加加熱を要することなく、十分なむらしを行うことができるものである。なお、本例においても、鍔部6a、6bを一重にしたり、全く設けないようにしても良いことは勿論である。
図9は、本発明の炊飯釜の更に他の例を示す側面図であり、左半分は右半分と同様に現れるので、便宜上、右半分だけを示している。図示の例においては、フィン7a、7b、7c・・・は、それぞれ、S字状に曲折した曲線状の凸部として形成されている。フィン7a、7b、7c・・・は曲折してはいるけれども、側壁4の表面に沿って上下方向に延びていることに変わりはない。このようなS字状に曲折したフィン7a、7b、7c・・・を有する本例の炊飯釜1を、例えば図5に示すようなかまど9上にセットした場合には、側壁4に沿って上昇する燃焼ガスは、フィン7a、7b、7c・・・に導かれて蛇行しながら上昇し、フィン7a、7b、7c・・・との接触行程が真っ直ぐに上昇する場合に比べて長くなり、より多くの熱量を炊飯釜1の側壁4に伝達することができるという利点が得られる。曲折部の途中に直線状の部分を介在させても良い。本例の炊飯釜1は、フィン7a、7b、7c・・・を有しているので側壁4の熱容量は大きく、そのままむらし工程に移行させても、追加加熱を要することなく、十分なむらしを行うことができるものである。なお、本例においても、鍔部6a、6bを一重にしたり、全く設けないようにしても良いことは勿論である。
以上の例においては、フィン7a、7b、7c・・・を構成する線状の凸部は、図3に示すように、全てが角部が丸く面取りされた長方形状の断面を有するものであったけれども、フィン7a、7b、7c・・・の断面形状は、図3に示すようなものに限られない。例えば、図10に示すように、断面が三角形状であっても良いし、図示はしないけれども、半円状、半楕円状、半長円状、四角形状など、どのような断面形状であっても良い。また、例えば、図11に示すように、フィン7a、7b、7c・・・が更にフィン14、14、14・・・を有していても良い。このようにフィン14、14、14・・・を更に設けることによってフィン7a、7b、7c・・・の表面積をより大きくすることができ、より効率の良い熱伝達を実現することが期待できる。
図12は、フィン7a、7b、7c・・・の更に他の例を示す図であり、この図の例においては、フィン7aは、砲弾型の凸部として形成されている。このような砲弾型の凸部として形成されているフィン7a、7b、7c・・・を側壁4の表面に沿って線状に配置することによって、これまで述べた例と同様に、燃焼ガスの熱を有効に炊飯釜1の側壁4に伝達することができる。しかしながら、フィンが燃焼ガスと接する有効な面積をより多くするという観点からは、フィンを上述したような線状の凸部として形成するのが好ましい。
以上の例を通じて、フィン7a、7b、7c・・・を設ける方法に特に制限はなく、例えば鋳造などの方法によって釜本体2と一体的に形成しても良いし、例えば溶接等の方法で釜本体2に対し取り付けるようにしても良い。また、フィン7a、7b、7c・・・の材質にも特に制限はないけれども、フィン7a、7b、7c・・・を設ける目的からして、熱伝導性の良い材料を用いるのが好ましく、例えば、アルミニウム若しくはアルミニウム剛合金、鉄、ステンレス、銅若しくは銅合金などから適宜の材料を選択使用すれば良い。
また、以上の例においては、炊飯釜1としては、その水平断面形状が円形のものについて説明をしたが、炊飯釜1の形状は上記のものに限られない。炊飯釜1としては、その水平断面形状が四角形のものであっても、長方形のものであっても、長円形のものであっても、その側壁表面にフィンを設けて、本発明の炊飯釜とすることができる。更に、以上の例においては、加熱調理容器として、その代表的なものである炊飯釜に基づいて説明を行ったけれども、本発明は、米の炊飯を行う炊飯釜だけに限られず、素材を容器内に入れて加熱して調理する全ての加熱調理容器を対象とするものである。しかしながら、本発明は、加熱調理の途中で容器内部をかき混ぜて内部温度の均一化を図ることのない炊飯に適用して最も効果的であり、本発明の加熱調理容器は炊飯釜である場合にその優れた特性を最大限に発揮することができるものである。
本発明の加熱調理容器、特に炊飯釜は、以上のように構成されているので、容器側壁に沿って上昇する燃焼ガスなどの高温気体が有している熱量をその側壁から有効に吸収して、加熱調理容器の側部においても十分な温度上昇を実現することが可能である。したがって、例えば加熱調理が炊飯の場合には炊きムラのない品質の良いご飯を炊き上げることができる。また、これまでは単に外部に排出していた燃焼ガスの持つ熱量を有効に利用することができるので、エネルギーロスも少なく、効率的である。したがって、外食産業や弁当製造業者、ホテル、レストラン、病院等、大量に炊飯などの加熱調理を行うことを求められている産業分野において、極めて高い利用価値があり、極めて優れた発明である。
本発明の炊飯釜の一例を示す側面部分断面図である。 図1の部分底面図である。 フィンの拡大図である。 炊飯釜内部の部分拡大図である。 本発明の炊飯釜の使用状態を示す概略図である。 本発明の炊飯釜の他の一例を示す部分側面図である。 本発明の炊飯釜の更に他の一例を示す部分側面図である。 本発明の炊飯釜の更に他の一例を示す部分側面図である。 本発明の炊飯釜の更に他の一例を示す部分側面図である。 フィンの他の一例を示す拡大図である。 フィンの更に他の一例を示す拡大図である。 フィンの更に他の一例を示す拡大図である。
符号の説明
1 炊飯釜
2 釜本体
3 蓋
3a 蓋外周下面
4 側壁
5 底部
6a、6b 鍔部
7a、7b、7c・・・ フィン
8 段差
9 かまど
10 ガスバーナ
11 火炎
12 温度センサ
13 測温ユニット
14 フィン

Claims (8)

  1. 容器側壁の外側に1又は複数のフィンを有している加熱調理容器。
  2. フィンが、容器側壁の凸部として形成されている請求項1記載の加熱調理容器。
  3. フィンが、容器側壁の表面に沿って延びる直線状若しくは曲線状またはそれらを組み合わせた線状の凸部として形成されている請求項2記載の加熱調理容器。
  4. 線状の凸部が容器側壁の表面に沿って上下方向に延びる線状凸部部分を含む請求項3記載の加熱調理容器。
  5. 加熱調理容器が、被調理物を収容する内部空間を備え上部が開口した容器本体と、その容器本体の開口を覆う蓋とを含み、フィンが、容器本体の側壁の外側に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理容器。
  6. 容器本体の側壁の内側に、蓋外周下面と接し蓋を保持する段差を有し、その段差と蓋とが線状に接触するように、段差及び/又は蓋外周下面が傾斜を有している請求項5記載の加熱調理容器。
  7. 蓋外周下面が傾斜を有しており、容器本体側壁内側の段差と当接する該傾斜の先端部が、滑らかな丸味を持つように面取りされた形状を有している請求項6記載の加熱調理容器。
  8. 加熱調理容器が炊飯釜である請求項1〜7のいずれかに記載の加熱調理容器。
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