JP3212736B2 - 光学観察装置 - Google Patents

光学観察装置

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JP3212736B2
JP3212736B2 JP03507593A JP3507593A JP3212736B2 JP 3212736 B2 JP3212736 B2 JP 3212736B2 JP 03507593 A JP03507593 A JP 03507593A JP 3507593 A JP3507593 A JP 3507593A JP 3212736 B2 JP3212736 B2 JP 3212736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長時間に亘る利用に際し
ても、観察者(使用者)の近視眼化の危険性を低減する
ことができるようにした光学観察装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ルーペ等を用いて拡大観察するものとし
ては顕微鏡、望遠鏡をはじめとして、多くのものが実用
に供されている。これらのものは、対象物に対して焦点
を合わせるための合焦装置(ピント調整装置)を有して
おり、観察者は接眼レンズ側から覗きながらこの合焦装
置を操作し、自己の眼で像がはっきりと観察できるよう
に、合焦すなわち、ピント合わせをする。特に、観察者
は個人個人でそれぞれ視力が異なるのが普通であること
から、観察実施前に必ず、合焦操作を行う必要がある。
【0003】この合焦操作を行うにあたり、遠視側、近
視側のどちら側から合焦させるかは、観察者それぞれで
ある。また、一般的傾向を調べてみると合焦させる時に
は、殆どの場合はその人の正しい合焦点位置より若干近
視側(像距離で1m以下)に合わせて観察しているケー
スが多く、その人の正しい合焦点位置より無限遠側に若
干ずれた位置で合焦させて観察するケースは少ない。
【0004】顕微鏡、望遠鏡のように、観察時間が比較
的短いものの場合は、光学系の合焦状態が近視側にずれ
た状態となったまま観察を続けても、眼に対する悪影響
は少ないが、長時間その状態で観察を続ける場合には近
視眼化を助長し、健康上、良くない。
【0005】そして、正しい合焦点位置より近視側に合
わせた状態で長時間に亘り、光学系を覗くような状態を
つくる懸念は今後は多く発生するものと予測される。例
えば、近年、画面と観察用の光学系をゴーグルのような
筐体内にマウントし、光学系のレンズでピント調整する
ように構成し、この筐体を顔面に装着して光学系によ
り、至近距離で画面を観察するようにした眼鏡型のテレ
ビ装置の開発や、また、近年注目を集めている「ヴァー
チュアル・リアリティ」すなわち、コンピュータによる
仮想空間内での擬似的体験技術である所謂「仮想現実」
に使用するヘッド・マウンティング・ディスプレイ装置
等の普及等が予測されるからである。
【0006】光学系を介して至近距離で画面を観察する
このような装置は、その用途と利用形態を考えると、い
ずれも長時間に亘り連続して着用し、観賞することが多
い。従って、光学系の焦点を厳密に合わせないまま使用
すると、近視眼化等、眼の健康に大きな影響を与えてし
まうおそれがある。
【0007】合焦操作にあたり、近視側にずれた状態で
使用するケースが多いことは先に述べたが、例えば、こ
のように、近視側にずれた焦点位置の場合、若年層のよ
うに眼の焦点調整機能に未だ衰えが無い観察者は、眼の
方が状況に対応して勝手に合焦させてしまうので、ピン
トがかなり深く近視側にずれてしまっても、像がはっき
りと見えてしまい、この状態を長時間に亘り保持する
と、近視眼になってしまう確率が極めて大きくなる。
【0008】一方、若年層であっても、合焦操作にあた
り遠視側にずれた状態となった場合には、像そのものが
ぼけてしまうので、見辛いことから長時間に亘りそのぼ
けた像を観察し続けると云うことは、現実には殆ど起こ
り得ない。仮にそのような状態で長時間観察したとして
も、それがために遠視眼になると云うことは殆ど起こら
ない。
【0009】従って、上記のヘッド・マウンティング・
ディスプレイ装置や、眼鏡型のテレビ受信装置等のよう
な至近距離で眼を使用する画像表示装置は、長時間利用
する場合に、近視側にずれ過ぎることなく、ピントを合
わせて使用しないと、近視眼化の原因となる心配がある
と云える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、ヴァーチ
ュアル・リアリティ用のヘッド・マウンティング・ディ
スプレイ装置や、眼鏡型のテレビ受信装置等は、長時間
に亘り連続して着用し、観賞することが多いので、被観
察体を観察者の眼に拡大あるいは縮小して結像させるル
ーペ装置の焦点を自己の視力に合わせて厳密に合わせな
いまま使用すると、眼の健康に大きな影響を与えてしま
うおそれがある。
【0011】特に近視側にずれた焦点位置の場合、若年
層のような、眼が活発な焦点調整能力を有する観察者
は、眼の方で勝手に合焦させてしまうことが多く、この
状態を長時間に亘り保持すると、近視眼になってしまう
確率は大変大きくなる。
【0012】そして、適性に合焦されているか否かは観
察者の感覚による判断に待つしかないので、合焦調整後
もそれで正しいのか否かはわからず、近視側にずれてい
る危険も大きいから、若年層の近視眼の増加の原因とな
る可能性を含んでおり、この種の装置は商品化した場合
に、社会的に問題となる要因を含んでいる。
【0013】この種の商品は、周囲に迷惑をかけずに、
個人個人がいつでも自由に利用でき、楽しめると云う利
点があるものの、上述の懸念が払拭されなれば、商品と
しての地位を確立することはできない。
【0014】そこで、この発明の目的とするところは、
合焦装置を近視側へ合焦させ難くい構造として、近視眼
の心配を解消でき、眼の健康を損なうことなく利用でき
るようにした光学観察装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、観察対象
物を照明する照明手段を有し、この観察対象物を拡大ま
たは縮小して観察者に観察させるための光学系を有する
と共に、この光学系は位置調整手段を有して上記観察対
象物に対し、遠視側から近視側までの範囲で観察位置調
整可能に構成した観察装置において、上記照明手段のオ
ンオフ操作を行う電源スイッチを設けると共に、この電
源スイッチのオンオフは上記位置調整手段に連動する構
成とし、該電源スイッチのオフ操作は上記観察光学系の
遠視側の位置にて可能にする構成とする。
【0016】
【作用】このような構成において、光学系は観察位置調
整手段を有しており、光学系を介して使用者が観察する
観察対象物に対し、遠視側から近視側までの範囲で観察
位置を調整可能にしている。そして、観察対象物を観察
するにあたり、照明手段を点灯して観察対象物を明るく
する必要があるが、この上記照明手段のオンオフ操作を
行う電源スイッチのオンオフは上記観察位置調整手段に
連動する構成となっている。そして、電源スイッチのオ
フ操作は上記光学系の遠視側の位置にて可能にする構成
であり、従って、スイッチがオフの状態では光学系は遠
視側に位置している。そのため、観察するには電源スイ
ッチをオンさせる必要があるが、これは光学系を遠視側
から近視側に移動させるかたちで行う。
【0017】その操作に伴い、スイッチがオンとなり、
照明手段が点灯して観察対象物が照明され、観察者の眼
には照明された観察対象物の像が光学系を介して結像さ
れる。しかし、調整初期の段階では光学系は観察者の眼
に対して、合焦位置が遠視側にあり、観察者にとっては
像はぼけてみえる。従って、観察者は観察位置調整手段
を操作してさらに近視側に光学系を移動調整するが、そ
の調整の過程でやがて、像ははっきりとし、ピントが合
う。従って、観察者はピントが合った段階で調整を終了
し、観察に移れば、合焦位置が近視側に必要以上に移動
した状態になることなしに観察できるようになる。
【0018】また、観察が終了した段階で使用を止める
際には照明手段のスイッチを切るが、それには観察位置
調整手段を遠視側に操作して光学系を観察対象物より遠
ざけねばならない。観察位置調整手段を遠視側に操作し
て光学系を観察対象物より遠ざけると、観察位置調整手
段に連動しているスイッチはやがてオフとなり、照明手
段は消える。
【0019】このように、観察対象物の照明用の光源の
電源スイッチのオフ操作を、遠視側への光学系(レン
ズ)の後退操作に連動して行う構成とし、観察対象物の
照明用の光源の電源スイッチオン操作は、近視側へのレ
ンズ進出操作に連動して行う構成としたことから、使用
するにあたっては必ず、遠視側から近視側へ移動させて
合焦させることになるので、遠視側でピントがずれた状
態で、徐々にピントが合うと云った状況を経て観察者の
眼にピントが合わせられることになる。
【0020】このようにして、近視側に行き過ぎて合焦
される状態を回避できるようになり、過度に近視側に移
動したかたちで知らずに観賞して近視眼化を招くと云っ
た心配が大幅に低減できるようになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。本実施例では、ヴァーチュアル・リア
リティのディスプレイ装置の光学系を例にとって、詳細
を説明する。 (第1実施例)図1は本発明の実施例を示す原理的な概
略図であり、図2は光学系の調整動作を説明するための
図であり、図3は光学系の保持調整機構を示す斜視図で
ある。
【0022】図において、1はルーペ系を構成するルー
ペレンズであり、鏡筒2内に保持されている。また、3
は画像等を表示するためのLCD(液晶)等のディスプ
レイ装置であり、4はこのディスプレイ装置3の照明用
のバックライトとなる光源、5は光源の電源、6はこの
電源5の光源4に対する通電回路の開閉用のスイッチで
ある。
【0023】また、7は鏡筒2をディスプレイ装置3の
画面に対して進退移動操作する操作機構であり、合焦装
置を構成する。合焦装置を構成する操作機構7は例え
ば、操作つまみ7aとネジ7b、移動体7cからなり、
操作つまみ7aを回転操作することによりネジ7bが回
転し、ネジ7bに螺合された移動体7cが進退移動する
と云った構成を採用しているが、これは一例であり、鏡
筒2をディスプレイ装置3の画面に対して進退移動操作
することの可能な構成であれば何でも良い。
【0024】ルーペ系におけるレンズ1は観察者の眼に
対して、ディスプレイ装置3の画面の像が例えば、拡大
されて観察できるようにする接眼レンズの役割を果たす
ものであり、観察者の眼から見ると、ディスプレイ装置
3の画面に対してルーペレンズ1が遠ざかる方向Aが遠
視側であり、近付く方向Bが近視側である。
【0025】鏡筒2と移動体7cとは適宜な接続構造に
より接続されており、移動体7cの移動に伴って鏡筒2
はディスプレイ装置3の画面に対して進退移動できる。
また、移動体7cは圧縮バネ8を介して上記スイッチ6
の操作片6aにも接続されており、ルーペレンズ1がデ
ィスプレイ装置3の画面に対して遠視側に十分移動して
いる状態で、上記スイッチ6の操作片6aがスイッチの
接点より離れるように圧縮バネ8の長さや、上記スイッ
チ6の操作片6aの位置、ネジ7bに対する移動体7c
の位置等を設定してある。
【0026】図3に示すように、本装置は観察者の眼に
合わせてルーペレンズ1は左右一対あり、左右一対のル
ーペレンズ1はそれぞれ鏡筒2に収められている。鏡筒
2はそれぞれ鏡胴10内に収められ、鏡胴10内を案内
されてディスプレイ装置3の画面に進退移動することが
できる。一対の鏡胴10の間隔は観察者の眼幅に合わせ
て調整できるように、眼幅調整機構11が設けられてい
る。
【0027】眼幅調整機構11は例えば、ノブ11a
と、このノブ11aにより回転されるネジ11bと、左
右の鏡胴10の一方に設けられた支持片11cおよび左
右の鏡胴10の他方に設けられた移動片11dとよりな
る。支持片11cはネジ11bの端部を回転自在に保持
し、移動片11dはネジ11bの中間に螺合され、ネジ
11bの回転に伴って移動することにより、鏡胴10の
位置を接離方向に平行移動させることができるようにな
っている。
【0028】また、図3において、7aは上述の操作つ
まみ、7bは上述のネジ、7cは上述の移動体である。
移動体7cの移動により、鏡胴移動操作片2b,2cが
一対の鏡胴10内の鏡筒2をそれぞれその移動量分、移
動させる。
【0029】このような構成において、観察者が健常眼
である場合に、ディスプレイ装置3の画面の像をルーペ
レンズ1により観察者に結像させるにあたって、ルーペ
レンズ1の合焦位置はディスプレイ装置3から遠ざかる
方向(図1および図2の左方向)に調整すると遠視側と
なり、また、ディスプレイ装置3に近付く方向(図1お
よび図2の右方向)に調整すると近視側となる。
【0030】本装置では電源オフの状態にある時は、健
常眼に対してルーペレンズ1の合焦位置は遠視眼の方向
にあり、電源をオンさせるには近視眼の方向に操作つま
み7aを操作しなければならない。つまり、ルーペレン
ズ1が十分に遠視側Aにある時はスイッチ6の操作片6
aはスイッチ6の接点より離れている。そして、スイッ
チ6をオンさせるには、操作片6aをスイッチ6の接点
に接触させねばならず、そのためにはバネ8を介して接
続されている移動体7cを接点への接触方向に移動させ
ねばならない。
【0031】それには操作つまみ7aを操作し、ネジ7
bを回転させる。移動体7cを接点への接触方向に移動
させるには、ネジ7bを例えば、順方向に回転させれば
良いものとすると、ネジ7bを当該順方向に操作すべ
く、操作つまみ7aを回転操作させる。これにより、移
動体7cはスイッチ6における接点への接触方向に移動
され、また、ルーペレンズ1はディスプレイ3の画面方
向に移動される。
【0032】移動体7cの移動にともない、バネ8を介
してスイッチ6の操作片6aを押すので、スイッチ6の
接点はやがてオンとなり、電源5が光源4と繋がって光
源4は点灯する。これにより、光源4はディスプレイ3
を背面より照らし、画面を明るくする。
【0033】明るく照明されたディスプレイ3の像はル
ーペレンズ1を介して観察者の眼に結像する。ルーペレ
ンズ1が遠視側にある段階では観察者にとって像はぼけ
ているので、操作者はさらに操作つまみ7aを操作し、
ネジ7bを回転させて移動体7cを移動させ、ルーペレ
ンズ1を近視側へと移動させる。この移動体7cのさら
なる移動に伴い、スイッチ6の操作片6aも押圧される
が、操作片6aはバネ8を介して移動体7cに接続され
ているので、操作片6aが接点に接触した後は、バネ8
がこの移動体7cの移動量を吸収し、操作片6aに対し
て過大な操作力が加わらないようにしてある。
【0034】操作つまみ7aの操作により、ルーペレン
ズ1はディスプレイ3にさらに近付くが、それに伴って
観察者のピント状態が変わり、やがて像がはっきりと見
えるようになる。そして、この状態で調整を終え、ディ
スプレイ装置3上の画像の観賞に移れば、近視側に行き
過ぎて合焦されることなく、最適状態で画像の観賞をす
ることが可能になる。
【0035】観賞を終えたならば、照明を切る必要があ
る。それにはスイッチ6を切る必要があるが、この時は
操作つまみ7aを逆回転操作する。操作つまみ7aの逆
回転操作により移動体7cが後退し、ルーペレンズ1も
遠視側へと後退する。ルーペレンズ1が遠視側に十分に
後退した段階で、移動体7cと操作片6aとの間にある
バネ8は圧縮が解かれて伸び切り、移動体7cの後退が
続くとがやがて操作片6aはスイッチ6の接点から離れ
る。これにより、電源5と光源4との間の回路は切ら
れ、電源オフとなる。
【0036】このように、本装置においては、ディスプ
レイの照明用の光源の電源スイッチのオフ操作を、遠視
側へのルーペレンズの後退操作に連動して行う構成と
し、ディスプレイの照明用の光源の電源スイッチオン操
作は、近視側へのレンズ進出操作に連動して行う構成と
したことから、使用するにあたっては必ず、遠視側から
近視側へ移動させて合焦させることになるので、遠視側
でピントがずれた状態で、徐々にピントが合うと云った
状況を経て観察者の眼にピントが合わせられることにな
る。
【0037】このようにして、ピントの合った状態で合
焦装置の操作を止めると、近視状態に行き過ぎて合焦さ
れる状態を回避できるようになり、過度に近視側に移動
したかたちで知らずに観賞して近視眼化を招くと云った
心配が大幅に低減することになる。 (その他の実施例)
【0038】なお、スイッチ6の開閉操作機構は図4に
示すように構成しても良い。すなわち、スイッチの操作
片6aに、係合片6bを取り付ける。この係合片6bは
先端に上記移動体7cに係合する鉤型の係合部6cを有
しており、この係合片6bは引張りバネ8aにより、ス
イッチの操作片6aをスイッチ6の接点閉路方向に常
時、偏倚させている。
【0039】そのため、移動体7cが遠視側Aに移動す
ると係合部6cが移動体7cにぶつかり、移動体7cの
遠視側A方向に対するさらなる移動に伴い、係合片6b
を引張りバネ8aに抗して遠視側Aに移動させ、スイッ
チ6の接点を開く。
【0040】一方、移動体7cを近視側B方向に移動さ
せると、係合部6cが移動体7cに接していて引張りバ
ネ8aによりスイッチ6の側に偏倚力を得ている係合片
6bは、移動体7cの近視側B方向への移動に連れてス
イッチ6側へと移動し、やがてスイッチの操作片6aを
スイッチ6の接点閉路の状態の位置にまで移動させる。
これにより、スイッチ6の接点を閉路させることができ
る。
【0041】この結果、内蔵するディスプレイ装置を観
察使用するにあたり、合焦装置を調整してルーペレンズ
を遠視側から近視側へと位置調整しながらピント合わせ
する段階で照明が点灯し、ピント合わせが済んだ状態で
観察使用し、観察使用を終えた後に合焦装置により、遠
視側にルーペレンズを移動させることにより、スイッチ
の操作片をバネに抗して開くことによってスイッチをオ
フさせ、電源を切ることができる。
【0042】次回、本装置を使用するときには、合焦装
置を操作してルーペ系を遠視側から近視側に移動させて
ゆけば、スイッチ6の操作片6aはバネ8aの偏倚力に
よって引かれてオンの状態になり、電源が入り、観察状
態にすることができる。
【0043】この時、ルーペレンズ1は遠視状態にある
ので、観察者はディスプレイ装置3に観察眼を合焦させ
るべく、合焦装置を操作してルーペレンズ1を近視方向
に移動させる。
【0044】このようにして、常に遠視方向から合焦さ
せるので、たとえ合焦位置付近で焦点位置を行き来させ
て合焦させたとしても、過度の近視状態に合焦させてし
まうことがない。従って、その位置で、長時間に亘る観
察をしたとしても、近視眼化は避けることができる。
【0045】本実施例では、ルーペ系を移動させる際に
電源スイッチを動作させるように構成しているが、ルー
ペ系を固定してディスプレイ側を移動させて電源スイッ
チを動作させても同様の効果を得ることができることは
云うまでもない。
【0046】図5にヘッドマウント・ディスプレイの概
略図を示す。図において、1はルーペレンズであって、
接眼レンズとなるものであり、20はゴーグル型の筐
体、11aは眼幅調整機構のノブ、21は顔面パッド、
22は筐体20のバンドであり、観察者はゴーグル型の
筐体20をこのバンド22により、顔面に固定してルー
ペレンズ1より観察する。
【0047】左右のルーペレンズ1間の間隔は眼幅調整
機構のノブ11aを回転操作することにより、調整して
観察者の眼の間隔に合わせるようにし、見易くする。デ
ィスプレイ装置は筐体20内に収納されており、ルーペ
レンズ1を覗くことでスクリーンを観察する。
【0048】この図の装置では、視度調節をルーペレン
ズ枠に設けたレバー30を操作することにより、行って
いる。このレバー30の遠視側の位置で、上述の電源ス
イッチを操作する構成としても同様な効果が得られる。
【0049】また、ルーペレンズ1の移動を電動で行う
ような構成にすることも、容易に考えられるが、この場
合は観察が終わってスイッチをオフすると、ルーペレン
ズを遠視側に移動させた後、電源がオフとなるように構
成する必要がある。このようにすることも公知の技術で
容易に実現可能である。
【0050】このように構成することにより、電源をオ
ンした場合は常に遠視側から合焦操作に入るので、過度
の近視側への調節を避けることができることから、近視
眼化を防止することができる。
【0051】また、ルーペが近視側にあるときに電源ス
イッチをオフすると、警報音や光の点滅等を発して、遠
視側へのルーペの移動を促すように構成することも可能
である。
【0052】以上、本発明の種々の例について説明した
が、本発明は近視眼化を防止するために、観察光学系を
常に遠視状態にして、観察合焦する時、遠視側から近視
側へ調整するように光学系を構成したものである。そし
て、本発明はディスプレイ装置の電源スイッチを操作す
る場合、光学系の合焦装置を必ず遠視側に調節しなけれ
ば、オフにできない構成とした点に特徴があり、電源オ
フの動作点が、多くの遠視眼をカバーする位置を十分に
超えた遠視位置に予め設定すれば、遠視眼の人でも電源
オンの状態にした段階で合焦位置を得ることができ、従
って、近視の人はもちろんのこと、遠視の人も十分に観
察することができるようになる。
【0053】上記のように構成することにより、観察使
用する際に電源をオンすると、ルーペ系は遠視側に位置
しているために、合焦操作は必ず遠視側から近視側へと
移行するかたちで行われるので、ぼけた状態から近視側
へと移行するに従い、像がはっきりしてくる。そして、
はっきり見えるようになった状態で合焦操作を終えれ
ば、近視方向にさらに合焦位置をずらしてしまう危険が
なく、近視化の原因をつくる心配がない。
【0054】なお、本発明は上述した実施例に限定する
ことなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して
実施し得るものであり、例えば、ルーペの合焦装置はヘ
リコイド式繰出し装置等でも良い等、公知の構成を利用
して実現できる。また、本発明は照明装置のオンオフの
みならず、ディスプレイ装置そのものの電源をオンオフ
する構成としても良い他、ディスプレイ装置もLCDデ
ィスプレイに限られるものではなく、その他のフラット
パネルパッケージや、ブラウン管などでも構わない。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、観察光学系を遠視側に移動させることで、観察物照
明系の電源スイッチの操作を可能にする構成とすること
により、常に観察物への合焦を遠視側から近視側の方向
に強制することが可能になる。従って、過度の近視位置
で合焦をすることを防止できるので、近視側での長時間
観察に起因する近視眼化の防止に効果を発揮することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
その要部の概略的構成を示す構造図。
【図2】図1の本発明の装置における観察者の眼と、レ
ンズの位置関係を説明するための図。
【図3】図1の本発明の装置における機構構成例を説明
するための斜視図。
【図4】スイッチ操作機構の別の構成例を示す概略図。
【図5】図1の本発明装置の外観を示す斜視図。
【符号の説明】
1…ルーペレンズ 2…鏡筒 3…LCD(液晶)ディスプレイ装置 4…LCD(液晶)ディスプレイの光源 5…電源 6…スイッチ 6a…操作片 7…操作機構(合焦装置) 7a…操作つまみ 7b,11b…ネジ 7c…移動体 8…圧縮バネ 10…鏡胴 11…眼幅調整機構 11a…ノブ 11c…支持片 11d…移動片。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象物を照明する照明手段を有し、
    この観察対象物を拡大または縮小して観察者に観察させ
    るための光学系を有すると共に、この光学系は位置調整
    手段を有して上記観察対象物に対し、遠視側から近視側
    までの範囲で観察位置調整可能に構成した観察装置にお
    いて、 上記照明手段のオンオフ操作を行う電源スイッチを設け
    ると共に、この電源スイッチのオンオフは上記位置調整
    手段に連動する構成とし、該電源スイッチのオフ操作は
    上記観察光学系の遠視側の位置にて可能にしたことを特
    徴とする光学観察装置。
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