JP3212585U - 小売店用販売促進媒体セット - Google Patents

Abstract

【課題】ポイントサービスと特別価格販売サービスとの両方を運用できる小売店用販売促進媒体セットを提供する。【解決手段】ビンゴゲーム実施媒体１には、顧客の買い物に応じてマトリクス状に配置されたマス目にマークが印されていく。そして、隣り合う一列のマス目の全てにマークが印されるとビンゴの達成となり、ポイントと特別価格販売サービスの対象となる商品を特別価格で購入できる特別価格購入券とを獲得できる。達成されたビンゴの数に応じて獲得できるこのポイントと特別価格購入券の枚数は、特典表示媒体２に表示されている。このようなビンゴゲーム実施媒体１と特典表示媒体２と特別価格購入券とを含む小売店用販売促進媒体セットを用いることで、ポイントサービスと特別価格購入券の使用による特別価格販売サービスの両方の運用が可能となる。【選択図】図１

Description

本考案は、小売店の販売を促進するためのツールとなる小売店用販売促進媒体セットに関する。

従来から商品を販売し又はサービスを提供する小売店等においては、販売促進及び顧客の固定化を図るなどの目的のために、顧客に対して購入額に応じてポイントを付与して、ポイントの累計残高に応じてクーポン券や景品等を提供することが行われている。このようなポイントサービスは、例えば、所定のシート上にシールを貼り付けたりスタンプを捺印していくことで獲得した累積ポイントが管理される（例えば、特許文献１を参照）。

また、販売促進のための顧客サービスとしては、単純に景品等をプレゼントするサービスではなく、市場で販売している実際の商品を特別価格で購入することができるようにした、所謂、セルフリキデーション（「自己清算方式」）と称される優待サービスが取り入れられてきている。

実用新案登録第３１１０９１５号公報

このようなセルフリキデーション（以下、通称で呼ばれている「セルリキ」と称する）の運用は、レシート等の「購入証明」となるものを集めることで特別価格により購入できる権利が得られるようにしている。よって、後日にセルリキで商品を購入しようとする顧客は、購入証明を保存しておかなければならないという煩わしさがあり、また、小売店にとっても、顧客による特別価格での購入時には提示される購入証明をいちいち確認する必要があり煩わしい作業となっている。

本考案は、上記点に鑑みて、顧客や小売店の両方にとって手間が掛らず、セルフリキデーション型の特別価格販売サービスを容易に運営することができる小売店用販売促進媒体セットを提供することを目的とする

本考案は、顧客が貯めたポイントの点数に応じて特典を提供するポイントサービスを支援する小売店用販売促進媒体セットであって、顧客による買い物に応じてマークが印されるマス目がＮ行Ｎ列（Ｎは３以上の奇数）のマトリクス状に配置されているビンゴゲーム実施媒体と、顧客が予め定められた対象商品を購入する際、引き換えにより特別価格で購入することができる特別価格購入券と、連続して一列で隣り合うＮ個の前記マス目の全てに前記マークが印されたマス目列の数に応じて付与する前記ポイント及び前記特別価格購入券の枚数を表示する特典表示媒体と、を含み、前記ビンゴゲーム実施媒体でのビンゴゲームを通じて、前記ポイントサービスと共に前記特別価格購入券の使用による特別価格販売サービスの運用も可能にしている。この場合、前記買い物状況表示媒体と前記特典表示媒体とを一つの媒体で構成してもよい。

一つの実施形態として、前記マス目は、小売店のそれぞれ異なる営業日の日付が記入される日付表示部を備えて、前記日付表示部に表示されている日付けでの顧客の買い物により前記マークが印される。これにより、小売店は顧客に来店してもらいたい日を日付表示部に表記することで、当日の売上向上が図れる。

そして、前記マス目の少なくとも１つは買い物日に拘束されずに前記マークが印されるよう前記日付表示部を省略すれば、顧客にとってはビンゴを達成しやすくなることから顧客の来店を促す効果がある。

また、前記マス目は、スタンプの捺印又はシールの貼付或いは文字や記号が書き込により前記マークが印される枠である。そして、シールを用いる場合には、このシールは、顧客による買い物の精算時に発行されるレシートに印刷されて、レシートから切り取られて前記マス目に貼付けられるものであるとよい。これにより、特別なシールチップを用意しておく必要がなく、ビンゴゲームを安価に運用することができる。

そして、小売店用販売促進媒体セットは、前記対象商品には複数の商品が予め定められて、商品毎の前記特別価格を表示している対象商品表示媒体をさらに含むとよい。この対象商品表示媒体を顧客に広く配布することにより、顧客の特別価格販売サービスのキャンペーンへの応募意欲を高めることができる。

本考案による小売店用販売促進媒体セットを用いることで、小売店で実施のポイントサービスシステムを利用してセルリキの特別価格販売サービスを運用することができるため、小売店は顧客への多大な運営費用を掛けずに特別価格販売サービスを実施することができる。

ビンゴゲーム実施媒体と特典表示媒体の構成図を示す。 特別価格購入券の券面の説明図を示す。 対象商品表示媒体の構成図を示す ポイントサービスシステムの構成をブロック図で示す。 売上明細と共にシールが印刷されているレシートの模式図を示す。

以下、本考案に係る小売店用販売促進媒体セットの好ましい実施形態を説明する。図１乃至図３は、小売店用販売促進媒体セットの構成物であるビンゴゲーム実施媒体１と、特典表示媒体２と、特別価格購入券３と、対象商品表示媒体４とを示している。本例においては、ビンゴゲーム実施媒体１と特典表示媒体２とは、一体化された１枚のカードで構成される。

ビンゴゲーム実施媒体１は、顧客毎に配布されるもので、ビンゴゲームの実施期間と共に３行３列のマトリクス状に配置される９個のマス目を備える。各マス目には、小売店のビンゴゲーム実施期間中のそれぞれ異なる営業日の日付が表記される日付表示部５が設けられており、顧客が表記されている営業日に特定の条件で、例えば、一定金額以上等の買い物を行うと、小売店によってこの営業日が表記されているマス目にマークが印される。ここでの「マス目にマークを印す」の意味は、マス目の枠内へのスタンプの捺印やシールの貼付、又は文字や記号などの書き込みが行われることである。しかし、シールの貼付については、小売店から提供されるシールを顧客自身が貼り付ける場合もある。

こうして、ビンゴゲーム実施媒体１には、買い物が行われた営業日の若い日付の順に沿って該当のマス目にマークが印されて、横・縦・斜めで連続して一列に隣り合う３個のマス目の全てにマークが印されると１列のビンゴの達成となる。こうしたビンゴ達成のマス目列は、縦列で３通り、横列で３通り、斜め列で２通りの８個がある。

図示の例では、中央のマス目の日付表示部５には３通りの日付を表示している。これにより中央のマス目にマークを印す機会が多くなり、このように中央のマス目にマークを印ことでビンゴ達成のマス目列数を増やす可能性が高くなる。さらに、ビンゴ達成のマス目列数を増やす可能性を高くさせるには、中央のマス目には日付表示部５を設けず、このマス目には日付に拘束されることなく自由にマークが印されるようにするとよい。このような、複数の日付が日付表示部５に表示されるマス目や自由にマークが印されるよう日付表示部５を省略したマス目は、必ずしも中央に設定せずともよいが、中央に設けることでビンゴ達成のマス目列数を増やす可能性が一番高くなる。

小売店においては、買い物金額に応じて顧客に提供されて、貯まったポイントで買い物の精算時におけるポイント相当金額分の値引き処理や景品等の交換を可能にするポイントサービスシステムが継続して実施されている。このポイントサービスシステムを利用して、ビンゴゲーム実施媒体１にビンゴが達成されたとき、達成されたビンゴのマス目列の数に応じたポイントが顧客に提供される。

ここでポイントサービスシステムについて説明する。図４は小売店内でのポイントサービスシステムの一例をブロック図で示しており、顧客が店舗のレジで買い物の精算を行うとき、ＰＯＳ端末６は、バーコードリーダー７によって、例えば、顧客の所持するポイント会員証８にバーコードで印刷されているポイント会員コードを読み取ると、当該顧客の精算金額に応じたポイント点数情報をポイント会員コードと共にストアコンピュータ９へ店内ＬＡＮ１２（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）を通じて送信する。

ストアコンピュータ９は、ＰＯＳ端末６が読み取ったポイント会員コードをポイント会員データベース１０に格納している会員マスターと照合する。そして、一致していると、当該ポイント会員コードに関連付けてポイントデータベース１１に格納している累計ポイント点数に今回のポイント点数を加算することで、顧客毎のポイントを管理する。ここでは詳細な説明を省くが、累計ポイント点数が所定数まで到達して、例えば、精算時におけるポイント相当金額分の値引き処理や精算時に使える割引券の交付を受けるなどして、ポイント会員の顧客がポイントを特典と交換したときには、その分のポイントがポイントデータベース１１から減算される。

このようなポイントサービスシステムを利用して、特定の期間内でビンゴゲーム実施媒体１を通じてビンゴゲームを実施したとき、顧客が達成したビンゴのマス目列の数に応じたポイントがボーナスポイントとしてポイントデータベース１１に格納しているポイントに加算される。

特典表示媒体２には、ビンゴ達成のマス目列の数に応じて顧客が獲得できるポイント数が示されており、１個のビンゴのマス目列達成で３０ポイントずつ加算されて、６個で１８０ポイント、マス目の全てにマークが印されるパーフェクトでは２５０ポイントが顧客に提供されて、ポイントデータベース１１にポイント会員コードに関連付けて格納される。

顧客にポイントと共に、ビンゴゲーム実施媒体１のビンゴ達成のマス目列の数に応じて特別価格購入券３が小売店から提供される。特別価格購入券３の券面には、特別価格販売サービスの対象商品と特別価格による購入可能期間とが表示されており、この期間内で対象商品を購入するときには、特別価格購入券３との引き換えにより対象商品を特別価格で購入することができる。よって、特典表示媒体２には、ビンゴ達成のマス目列が１個乃至３個で１枚、４個乃至６個で２枚、パーフェクトで３枚の特別価格購入券３を顧客に提供することが表示されている。このようにして、顧客は、ビンゴのマス目列を達成することで、ポイントと特別価格購入券３の両方を獲得することができる。

対象商品表示媒体４は、複数のセルリキの対象商品とその商品毎の特別購入価格を表示するもので、顧客に広く配布することで特別価格販売サービスのキャンペーンの周知を高めて応募の意欲を促す。本例では、シリーズで展開している各種調理器具を対象商品としており、顧客は、獲得した複数枚の特別価格購入券３を利用して、シリーズの商品を特別価格で購入して揃えることができる。

上記の小売店用販売促進媒体セットを用いて、顧客による一定金額以上の買い物がある度にビンゴゲーム実施媒体１のマス目にマークが印されてビンゴゲームが進行していき、ゲームの結果であるビンゴのマス目列の成立数に応じて、顧客はポイントと特別価格購入券３の提供によるセルリキの権利の両方を獲得できる。したがって、二通りの特典をビンゴゲーム実施媒体１の１枚で運営できるため、顧客にとっては別々の媒体を所持することがなく、ビンゴゲームによるポイントを獲得しつつ、セルリキの特別価格での販売サービスの資格獲得を目指すことができるため効率的である。よって、小売店では、顧客が積極的に当該小売店で買い物する意識を高めてもらえる。そして、小売店はビンゴゲーム実施媒体１のゲーム結果から特別価格購入券３の提供枚数を容易に判断できる利点もある。

ビンゴゲーム実施媒体１のマス目にマークを印す場合にシールの貼り付けを用いる場合のシールは、裏面に接着剤が塗られている紙片を台紙から剥がして貼り付ける一般的なシールでもよいが、別途シールを用意するには費用がかかる。そこで、図５に示すように、ＰＯＳ端末６から発行されるレシート１３にシール１４を印刷して発行するのが費用面で有利である。レシート１３は買い物の精算時に消費者に渡されるものであるから、そこに印刷されたシール１４は確実に顧客に渡される。よって、顧客は、レシート１３からシール１４を切り取って、マス目へ貼り付けることでマークを印す。図に示すレシート１３には、９５０円の買い物の明細と共に精算金額が３００円毎に１個の計３個のシール１４が印刷されている。

ＰＯＳ端末６は、広告等の任意の情報を内部のメモリに記憶させることで、売上の明細以外にこれらの情報をレシート１３に印刷できるような機能を通常備えている。この機能を利用して、シール１４のイメージファイルをメモリに記憶させることで、レシート１３にシール１４を印刷することができる。

以上、図示されている実施形態を参照して本考案を説明したがこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、何れのマス目にも日付表示部５を備えていないビンゴゲーム実施媒体１であってもよい。その場合は、各マス目にはマークが印される順位が予め定められており、顧客による買い物の度にこの順位にしたがってマークが印されていく。そして、ビンゴゲーム実施媒体１と特典表示媒体２とは特に一体にする必要はない。

１ ビンゴゲーム実施媒体
２ 特典表示媒体
３ 特別価格購入券
４ 対象商品表示媒体
５ 日付表示部
１３ レシート
１４ シール

本考案は、顧客が貯めたポイントの点数に応じて特典を提供するポイントサービスを支援する小売店用販売促進媒体セットであって、顧客による買い物に応じてマークが印されるマス目がＮ行Ｎ列（Ｎは３以上の奇数）のマトリクス状に配置されているビンゴゲーム実施媒体と、顧客が予め定められた対象商品を購入する際、引き換えにより特別価格で購入することができる特別価格購入券と、連続して一列で隣り合うＮ個の前記マス目の全てに前記マークが印されたマス目列の数に応じて付与する前記ポイント及び前記特別価格購入券の枚数を表示する特典表示媒体と、を含み、前記ビンゴゲーム実施媒体でのビンゴゲームを通じて、前記ポイントサービスと共に前記特別価格購入券の使用による特別価格販売サービスの運用も可能にしている。この場合、前記ビンゴゲーム実施媒体と前記特典表示媒体とを一つの媒体で構成してもよい。

また、前記マス目に印されるマークは、スタンプの捺印又はシールの貼付或いは文字又は記号の書き込みである。そして、シールを用いる場合には、このシールは、顧客による買い物の精算時に発行されるレシートに印刷されて、レシートから切り取られて前記マス目に貼付けられるものであるとよい。これにより、特別なシールチップを用意しておく必要がなく、ビンゴゲームを安価に運用することができる。

Claims (7)

1. 顧客が貯めたポイントの点数に応じて特典を提供するポイントサービスを支援する小売店用販売促進媒体セットであって、
   顧客による買い物に応じてマークが印されるマス目がＮ行Ｎ列（Ｎは３以上の奇数）のマトリクス状に配置されているビンゴゲーム実施媒体と、
   顧客が予め定められた対象商品を購入する際、引き換えにより特別価格で購入することができる特別価格購入券と、
   連続して一列で隣り合うＮ個の前記マス目の全てに前記マークが印されたマス目列の数に応じて付与する前記ポイント及び前記特別価格購入券の枚数を表示する特典表示媒体と、
   を含み、
   前記ビンゴゲーム実施媒体でのビンゴゲームを通じて、前記ポイントサービスと共に前記特別価格購入券の使用による特別価格販売サービスの運用も可能にした小売店用販売促進媒体セット。
2. 前記買い物状況表示媒体と前記特典表示媒体とを一つの媒体で構成したことを特徴とする請求項１に記載の小売店用販売促進媒体セット。
3. 前記マス目は、小売店のそれぞれ異なる営業日の日付が記入される日付表示部を備えて、前記日付表示部に表示されている日付けでの顧客の買い物により前記マークが印されることを特徴とする請求項１に記載の小売店用販売促進媒体セット。
4. 前記マス目の少なくとも１つは買い物日に拘束されずに前記マークが印されるよう前記日付表示部を備えていない請求項３に記載の小売店用販売促進媒体セット。
5. 前記マス目は、スタンプの捺印又はシールの貼付或いは文字や記号が書き込により前記マークが印される枠であることを特徴とする請求項１に記載の小売店用販売促進媒体セット。
6. 前記シールは、顧客による買い物の精算時に発行されるレシートに印刷されており、前記レシートから切り取り前記マス目に貼付けられることを特徴とする請求項５に記載の小売店用販売促進媒体セット。
7. 前記対象商品には複数の商品が予め定められて、商品毎の前記特別価格を表示している対象商品表示媒体をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の小売店用販売促進媒体セット。

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