JP3212473U - 2本の支柱を交差部で連結する固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構造で廉価に製造できる固定具を提供する。【解決手段】2本の支柱2、3を一定の角度で交差させて連結するための固定具1であって、固定具1は可撓性と弾性に富むプラスチック製の板から成り、プラスチック製の板には支柱2、3を通すことのできる穴4〜7が4か所に設けられ、穴4〜7の位置は穴4〜7の中心を結んでできる四辺形の2本の対角線のなす角度が一定の角度に等しくなる位置にあり、2本の支柱2、3のうちの1本2を四辺形の1本の対角線上に存在する2つの穴4、5に、プラスチック製の板の表面から裏面に通し、裏面から再び表面に出るように通し、他の1本3を四辺形の他の対角線上に存在する2つの穴6、7に、プラスチック製の板の裏面から表面に通し、表面から再び裏面に出るように通し、その結果2本の支柱2、3がプラスチック製の板に関して互いに反対側で交差し、一定の角度で連結するようにした。【選択図】図1

Description

本考案は、一定の角度に交差した2本の支柱を連結するための固定具に関するものである。
2本の支柱を交差部で連結する固定具は、主として農業用または園芸用として使われており、その構造は支柱の外径を包む樋形の部材を2個組み合わせたものや、1個の樋形の部材を拡張して種々の形状を施したものがよくみられるものである。
特許5798267号公報 特開2001−340029号公報
従来の固定具は構造が複雑であったり、部品点数が多かったりして、製造コストの高いことが欠点であった。
可撓性と弾性に富むプラスチック製の1枚の板に、2本の支柱を通す穴を4か所に設けたのみ、という単純な手段で課題を解決している。
本考案による固定具は、製造コストだけでなく、体積と重量が小さいので保管や輸送に要するコストの削減にも役立つ。
また、本考案による固定具は、表裏の面に存在するスペースに記号や文字や絵などを表示することができるので、種々の記録や注意書き等に使うことができるという利点もある。
本考案による固定具は主として農業用または園芸用として使われることが想定されるが、それらの分野に限らず、2本の支柱が交差部で連結されるあらゆる構造体にも使用することができる。
本考案の一実施例を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 本考案の他の実施例を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 本考案による固定具の使用前の形状の例を示し、(A)は外形が略菱形のもの、(B)は外形が略楕円形のもの、(C)および(D)はその他の外形のものである。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1(A)、(B)、(C)は、固定具1により支柱2および支柱3が互いに直交の状態に保たれていることを示すものである。
前記直交の状態とは、図1(B)に示すように、固定具1を正面から見たときに支柱2および支柱3が直交しているということであり、支柱2および支柱3が直接接触していることは要しないものとする。実際、図1(C)に示すように、支柱2および支柱3は交差部において固定具1に関して互いに反対側にあり、直接接触してはいないのである。
支柱2および支柱3を固定具1に組み込む方法の一例を、図1(A)にしたがって説明する。先ず、鉛直方向の支柱2を固定具1の表側から固定具1の下端にある穴4に差し込み、固定具1の裏側を通って上端の穴5から固定具1の表側に出した後、水平方向の支柱3を固定具1の裏側から固定具1の右端にある穴6に差し込み、固定具1の表側を通って左端にある穴7から固定具1の裏側に出す、という方法である。
また、前記方法の順序とは逆に、水平方向の支柱3を先に固定具1に取付け、その後に鉛直方向の支柱2を固定具1に取付けてもよく、また、差し込む穴の順序も、左端の穴7から右端の穴6へ、上端の穴5から下端の穴4へとしてもよいことはもちろんである。
さらに、固定具1の表側、裏側という文言は取付け方法の説明の便宜のために用いたものであり、固定具1の表側と裏側に本質的な相違はない。
図1の実施例のように、支柱2および支柱3が直交している場合の固定具1は、当然、図3(A)のように4か所の穴の中心を結んでできる四辺形の対角線も互いに直交している。
ただし、固定具の外形については、図3(A)のように略菱形の場合もあれば図3(B)のように略楕円形のものもあり、上記四辺形の対角線が直交することと、外形との必然的な関係はない。外形は、固定具の穴が支柱に及ぼす力加減や、取付け、取外しの操作性や、意匠上の要求等で決まるものである。
図2(A)、(B)は、固定具8により支柱9および支柱10が直交以外の角度に保たれていることを示すものである。固定具8の4か所の穴の位置は、図3(C)のように、穴の中心を結んでできる四辺形の対角線が支柱9と支柱10がなす角度に等しくなる位置に設定される。
また、固定具8の外形については、図3(C)では略八角形になっているが、直交の場合と同様、四辺形の対角線のなす角度と外形との必然的な関係はない。
図3(D)の固定具12は、は鉛直方向の支柱の直径が水平方向の支柱の直径よりも大きい場合の例であり、穴15と穴16の直径は穴13と穴14の直径よりも大きくなっている。
2本の支柱が直交する場合であれ、直交以外の角度をなす場合であれ、固定具は、支柱を組み込む際の変形に耐える材料でなければならないのであるが、従来の金属板では、この条件に合うものを入手することは困難である。一方、可撓性と弾性に富むプラスチック製の板はこの条件を満たし、容易に入手することが可能である。なお、前記プラスチック製の板は、その変形からの復元力を持続させて支柱を固定しているのである。
上記プラスチック製の板を使用して、前記板の厚さ、固定具の穴の直径と位置、および外形を、支柱の材質と直径に応じて適切に定めるならば、本考案による固定具は十分に実用に供することが可能である。
1 固定具
2 支柱
3 支柱
4 穴
5 穴
6 穴
7 穴
8 固定具
9 支柱
10 支柱
11 固定具
12 固定具
13 穴
14 穴
15 穴
16 穴

Claims (1)

  1. 2本の支柱を一定の角度で交差させて連結するための固定具であって、前記固定具は可撓性と弾性に富むプラスチック製の板から成り、前記プラスチック製の板には前記支柱を通すことのできる穴が4か所に設けられ、前記穴の位置は前記穴の中心を結んでできる四辺形の2本の対角線のなす角度が前記一定の角度に等しくなる位置にあり、前記2本の支柱のうちの1本を前記四辺形の1本の対角線上に存在する2つの前記穴に、前記プラスチック製の板の表面から裏面に通し、裏面から再び表面に出るように通し、他の1本を前記四辺形の他の対角線上に存在する2つの前記穴に、前記プラスチック製の板の裏面から表面に通し、表面から再び裏面に出るように通し、その結果前記2本の支柱が前記プラスチック製の板に関して互いに反対側で交差し、前記一定の角度で連結するようにした、プラスチック製の板の可撓性と弾性を利用した固定具。
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