JP7334998B2 - 棚 - Google Patents

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JP7334998B2
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    • A47F3/00Show cases or show cabinets
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Description

本発明は、例えば、組立式の棚に係り、特に、隣接・配置される棚板同士を連結するための構成を簡略化させて組立を容易にするとともに美感上の問題をも解決することができるように工夫したものに関する。
従来の棚を開示するものとして、例えば、特許文献1、等がある。
まず、特許文献1に記載された棚装置は概略次のような構成になっている。まず、複数本の支柱があり、各支柱には複数個の穴が形成されている。一方、ブラケットがあり、このブラケットには複数個の突起が形成されている。上記ブラケットは上記複数個の突起を上記穴に挿し込むことにより支柱に着脱可能に取り付けられている。上記複数個のブラケット上に棚板が設置されている。
又、棚板の前端には木見付が設置されていてこの木見付の両端には嵌合部材が取り付けられている。この嵌合部材は一対の保持片から構成されていて、この一対の保持片によって棚板の上下面を保持する。
上記支柱が3本以上立設され支柱相互間に配置される棚板が横方向に連設される場合がある。この場合には、上記嵌合部材を横方向に一部突出させ連設される二枚の棚板の接合部を保持する。これにより棚板上に載置物を載置したとき棚板が撓んで隣接する棚板との間に高低差が発生することを防止する。
特開2002-223878号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、隣接・配置される棚板同士を連結するための構成が複雑で、且つ、組立が面倒であるという問題があった。すなわち、棚板の前端に設置される木見付の端部に取り付けられる嵌合部材の一部を横方向に突出させ、それによって、隣接・配置された棚板の接合部を挟持しなければならないからである。
又、別の問題として、嵌合部材が表面に露出した状態で設けられているので美観上の問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、隣接・配置される棚板同士を連結するための構成を簡略化させて組立を容易にするとともに美感上の問題をも解決することが可能な棚を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による棚は、複数本の支柱と、上記支柱に取り付けられた支持部材と、上記支柱相互間に上記支持部材を介して取り付けられる棚板と、を具備し、上記支柱が3本以上設置され上記棚板が横方向に連接される構成にあって、上記棚板同士を棚板内に内装される棚板連結用部材を介して連結するようにし、上記棚板には棚板連結用貫通孔が棚板の長手方向に沿って延長・形成されていて、上記棚板連結用部材の片側は連接される一方の棚板の棚板連結用貫通孔に挿入され、反対側は他方の棚板の棚板連結用貫通孔に挿入され、上記棚板連結用貫通孔は上記棚の下面側に上記棚板連結用部材の外径より小さな大きさで開口していることを特徴とするものである。
又、請求項2による棚は、請求項1記載の棚において、上記棚板連結用部材は棚板連結用ピンであることを特徴とするものである。
又、請求項3による棚は、請求項記載の棚において、上記棚板連結用部材は棚板連結用プレートであることを特徴とするものである。
又、請求項4による棚は、請求項記載の棚において、上記棚板は上記支持部材を中心に上記支柱に対して上下方向に回動可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5による棚は、請求項記載の棚において、上記支持部材は上記支柱に着脱可能に取り付けられていて、上記棚板は上記支持部材を介して着脱可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による棚によると、複数本の支柱と、上記支柱に取り付けられた支持部材と、上記支柱相互間に上記支持部材を介して取り付けられる棚板と、を具備し、上記支柱が3本以上設置され上記棚板が横方向に連接される構成にあって、上記棚板同士を外部に露出しない連結構造により連結するようにしたので、隣接・配置される棚板同士を連結するための構成を簡略化させて組立を容易にするとともに美感上の問題をも解決することができる。
又、請求項2による棚によると、請求項1記載の棚において、上記棚板同士を棚板内に内装される棚板連結用部材を介して連結するようにしたので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項3による棚によると、請求項2記載の棚において、上記棚板には棚板連結用貫通孔が棚板の長手方向に沿って延長・形成されていて、上記棚板連結用部材の片側は連接される一方の棚板の棚板連結用貫通孔に挿入さ反対側は他方の棚板の棚板連結用貫通孔に挿入される構成としたので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項4による棚によると、請求項3記載の棚において、上記棚板連結用貫通孔は上記棚の下面側に上記棚板連結用部材の外径より小さな大きさで開口しているので、例えば、その開口から治具を挿し込むことにより上記棚板連結用部材を適宜位置に容易に移動させることができる。
又、請求項5による棚によると、請求項2~請求項4の何れかに記載の棚において、上記棚板連結用部材は棚板連結用ピンであるので、簡単な構成により上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項6による棚によると、請求項2~請求項4の何れかに記載の棚において、上記棚板連結用部材は棚板連結用プレートであるので、簡単な構成により上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項7による棚によると、請求項1~請求項6の何れかに記載の棚において、上記棚板は上記支持部材を中心に上記支柱に対して上下方向に回動可能に取り付けられているので、連結構造により棚板同士を連結する作業の作業性が向上する。
又、請求項8による棚によると、請求項1~請求項7の何れかに記載の棚において、上記支持部材は上記支柱に着脱可能に取り付けられていて、上記棚板は上記支持部材を介して着脱可能に取り付けられているので、棚を容易に分解・組立することができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、棚の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2(a)は棚の一部を拡大して示す斜視図、図2(b)は図2(a)のIIb部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3(a)は支柱に支持部材を設置する様子を示す斜視図、図3(b)は支柱に支持部材を設置した状態を示す斜視図、図3(c)は支柱に支持部材を設置した状態を示す正面図、図3(d)は図3(c)のIIId-IIId断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、棚板の分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5(a)は棚の一部の分解斜視図、図5(b)は図5(a)のVb部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図6(a)は棚板本体の端面図、図6(b)は棚板用ブラケットの端面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図7(a)は図2のVIIa-VIIa断面図、図7(b)は図7(a)のVIIb部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、棚の一部を拡大して示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図9(a)は棚の斜視図、図9(b)は支柱の端面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、突っ張り部材の取付構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、棚の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、スタンドの取付構造を示す断面図である。
以下、図1乃至図8を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態による棚1は、図1に示すように、複数本(この第1の実施の形態の場合は4本)の支柱3と、これら複数本の支柱3相互間に支持部材5を介して着脱可能に設置された複数枚(この第1の実施の形態の場合は12枚)の棚板7と、から構成されている。
上記支柱3は、図2、図3に示すように、その横断面形状が略コ字状をなしていて、一対の側壁3a、3bと底壁3cとから構成されており、内側に長溝8が上記支柱3の長手方向に沿って延長・形成されている。図2、図3に示すように、上記支柱3の側壁3a、3bには複数個の支持部材用貫通孔9が上記支柱3の長手方向に沿って等間隔で形成されている。又、上記底壁3cには固定用段付貫通孔10が形成されている。この固定用段付貫通孔10に上記支柱3の内側から図示しない固定ねじを挿入して壁(図示せず)に螺合することにより、上記支柱3ひいては上記棚1を上記壁に固定する。又、図2、図3に示すように、上記長溝8の左右両側には支持部材抜止用溝3d、3dが形成されている。
又、上記支持部材5は、図2、図3に示すように、平板部11とこの平板部11の端部から平板部11に直交する方向に突出・形成されたピン13とから構成されている。
上記支持部材5を上記支柱3に設置する場合は、まず、図3(a)に示すように、上記支持部材5をピン13側から上記支柱3の長溝8内に挿入する。次いで、図3(b)、図3(c)に示すように、上記支持部材用貫通孔9に上記ピン13を通して上記支柱3の外側に突出させ、上記平板部11を上記長溝8側に回転させる。次いで、図3(d)に示すように、上記平板部11を支持部材抜止用溝3dに係合させる。それによって、上記ピン13ひいては支持部材5の不用意な抜けが防止される。
図2、図3においては、上記支持部材5が上記支柱3の長溝8の側壁3a、3bの何れか一方の内面にのみ設置されているが、支柱3の両側に棚板7、7が設置される場合には、上記支柱3の長溝8の側壁3a、3bの両方の内面に支持部材5、5が設置される。
上記棚板7は、図4に示すように、棚板本体15とこの棚板本体15の両側端にそれぞれ設置されるブラケット17、17とから構成されている。上記棚板本体15は被積載物が載せられる平坦部27とこの平坦部27の基端から略L字状に立設された立設部29とから構成されている。上記平坦部27には、図6(a)に示すように、複数個(この第1の実施の形態の場合は4個)の減肉用貫通孔21、21、21、21と、複数個(この第1の実施の形態の場合は3個)のブラケット連結用貫通孔23、23、23と、棚板連結用貫通孔25とが形成されている。上記立設部29の上端には鉤状のフック29aが設けられている。又、上記棚板連結用貫通孔25の下側は開口部25aとなっている。
一方、上記ブラケット17には、図4に示すように、複数個(この第1の実施の形態の場合は3個)のブラケット連結用凹部31、31、31が設けられているとともに、図6に示すように、上記棚板連結用貫通孔25に連通する棚板連結用貫通孔33が形成されている。上記棚板連結用貫通孔33の下側も開口部33aとなっている。
上記ブラケット17、17は、図4に示すように、複数本(この第1の実施の形態の場合は3個)のブラケット連結用ピン19、19、19を、上記棚板本体15側のブラケット連結用貫通孔23、23、23とブラケット17側のブラケット連結用凹部31、31、31に挿入した状態で上記棚板本体15の両側端に取り付けられている。
そして、図5、図7に示すように、上記棚板本体15の立設部29のフック29aを支柱3、3に取り付けられた支持部材5、5のピン13、13に係合させることにより、上記棚板7が上記支柱3、3相互間に取り付けられる。その際、図2(b)に示すように、上記ブラケット17の後端面17aは上記支柱3の底壁3cの内面に当接される。それによって、ブラケット17の下方向への回動が規制される。又、上記棚板7の上方向への回動は、図2(b)に示すように、上記ブラケット17の基端部の上面17bが上記支持部材5の平板部11の下端に当接されることにより規制される。
又、この第1の実施の形態の場合には、図1に示すように、複数枚(この第1の実施の形態の場合は3枚)の棚板7、7、7が横方向に連設されている。図8に示すように、隣接した棚板7、7の棚板連結用貫通孔25、25には棚板連結用ピン35が挿入されている。この棚板連結用ピン35によって上記隣接した棚板7、7を連結することにより、上記棚1の耐荷重特性を高めている。すなわち、3枚の内の1枚の棚板7上に被載置物が載置されても、疎の荷重は上記棚板連結用ピン35を介して他の棚板7にも伝達される。つまり、3枚全ての棚板7、7、7によって荷重を受けることになり、その結果、耐荷重特性が向上する。
尚、上記棚板連結用ピン35の外径は既に説明した棚板連結用貫通孔25の開口部25a、棚板連結用貫通孔33の開口部33aより大きく設定されている。
上記棚板連結用ピン35の差込作業であるが、まず、上記棚板連結用ピン35を片側の棚板7のブラケット17の棚板連結用貫通孔33を介して棚板連結用貫通孔25内に挿入する。次に、上記開口部25aを介して棚板連結用貫通孔25内に図示しない治具を挿し込んで、上記挿入されている棚板連結用ピン35をスライドさせ、図8に示すように、隣接・配置される棚板7、7の境界部まで移動させる。それによって、隣接・配置される棚板7、7が棚板連結用ピン35を介して連結される。
次に、この第1の実施の形態の作用について説明する。
まず、棚1の組立について説明する。
最初に、固定ねじを固定用段付貫通孔10に挿し込んで壁に螺合して支柱3を壁に固定する。同様の作業を繰り返すことにより4本の支柱3を全て壁に固定する。
次に、図3に示すように、複数個の支持部材5を各支柱3の適所に設置する。例えば、図1に示す棚1において、両端に設置される支柱3、3に関しては片側にのみ支持部材5が設置される。これに対して、間に挟まれている2本の支柱3、3に関しては左右両側に支持部材5が設置される。
次に、図4に示すように、棚板本体15の幅方向両端(図4中左右方向両端)に3個のブラケット連結用ピン19、19、19を介してブラケット17、17を設置する。同様の作業を繰り返すことにより12枚全ての棚板7を完成する。
次に、図5に示すように、棚板本体15の立設部29のフック29aを支柱3、3の支持部材5、5のピン13、13に係合させることにより、支柱3、3相互間に棚板7を設置していく。その際、各棚板7の両端のブラケット17、17の背面17a、17aは上記支柱3、3の底壁3c、3cの内面に当接する。
次に、隣接・配置された棚板7、7の連結であるが、まず、棚板連結用ピン35を一方の棚板7のブラケット17の棚板連結用貫通孔33を介して棚板本体15の棚板連結用貫通孔25内に挿入する。
次に、上記一方の棚板7の棚板連結用貫通孔25の開口25aを介して図示しない治具を挿し込んで上記棚板連結用ピン35を上記他方の棚板7の棚板連結用貫通孔25側にスライドさせ、隣接・配置された棚板7、7の境界部に位置させる。
それによって、隣接・配置される棚板7、7が棚板連結用ピン35を介して連結された状態となる。
尚、連結の手順としては様々考えられ、例えば、隣接する一対の棚板7、7の一方の棚板7を少し持ち上げて他方の棚板7の棚板連結用貫通孔25内に棚板連結用ピン35を挿入し、持ち上げた一方の棚板7を下して上記棚板連結用ピン35を上記一方の棚板7の棚板連結用貫通孔25側にスライドさせるようにしても良い。
次に、上記棚1の使用時の作用について説明する。
上記棚1の棚板7の上には図示しない載置対象物が載置される。
上記棚板7には自重によって及び載置対象物によって下向きの荷重が作用するが、ブラケット17の背面17aが支柱3の底壁3cに当接されているので、棚板7の下方向への回動は規制されてその水平状態は保持される。
又、隣接する棚板7、7は棚板連結用ピン35によって連結されているので、何れかの棚板7上に載置対象物が載置されても、その荷重を連設されている全ての棚板7、7、7で支えることになる。
又、上記棚板7に上向きの力が作用しても、上記ブラケット17の基端部の上面17bが上記支持部材5の平板部11の下面に当接されているので、上記棚板7の上向きへの回動ひいては脱落は防止される。
又、支持部材5の平板部11は支持部材抜止用溝3dに係合されているので、仮に、ピン13を支持部材用貫通孔9内に押し込むような力が作用しても、ピン13が支持部材用貫通孔9から抜けるようなことなく、支持部材5が外れてしまうこともない。
次に、この第1の実施の形態による効果について説明する。
まず、横方向に連設される棚板7、7同士を連結するための構成の簡略化、組立の容易化を図ることができる。すなわち、隣接・配置される棚板7、7に設けられている棚板連結用貫通孔25、25内に棚板連結用ピン35を挿入するだけで良いからである。
又、棚板連結用貫通孔25の下面側には開口部25aが形成されているので、その開口部25aから治具を挿し込むことにより上記棚板連結用ピン35を容易にスライドさせることができるので、棚板連結用ピン35の挿入作業も簡単である。
又、棚板連結用貫通孔25、下面側の開口部25a、棚板連結用貫通孔33、下面側の開口部33a、棚板連結用ピン35は外部から視認できない状態で設置されているので、美観上も好ましい。
又、隣接・配置された棚板7、7は棚板連結用貫通孔25、25に跨るように挿入された棚板連結用ピン35を介して連結されているので、仮に一枚の棚板7上に載置物が載置されてもその荷重を全ての棚板7、7、7によってうけることになり、耐荷重特性を向上させることができる。
又、支柱3に着脱されるのは支持部材5であり、この支持部材5は平板部11とピン13とからなる極めて簡単な部品であり、従来の各種ブラケットの構成に比べるとその構成は簡単である。本実施の形態の場合にもブラケット17はあるがこれは予め棚板本体15に一体化される部品であり支柱3に着脱されるものではない。このように平板部11とピン13とからなる支持部材5を採用したことにより構成の簡略化を図ることができる。
又、組立に関しては、上記したように、支持部材5のピン13を支持部材用貫通孔9に挿し込み、そのピン13に棚板本体15の係合部29を係合させるだけで済むので、極めて簡単である。
又、上記支持部材5の平板部11は上記支柱3の支持部材抜止用溝3dに係合されるので、上記支持部材5の不用意な抜けを防止することができ、それによって、棚板7の脱落を防止することができる。その際、ピン13は平板部11の端部、すなわち、偏った位置に突出・形成されているので、ピン13を支持部材用貫通孔9に挿し込むと平板部11は自重で下方に垂れ下がることになり、その結果、平板部11は上記支柱3の支持部材抜止用溝3dに確実に係合される。
又、上記棚板7に上向きの力が作用しても、ブラケット17の基端部の上面17bが支持部材5の平板部11の下端面に当接されるので、棚板7がそれ以上上に動くことはなく脱落を防止することができる。
又、上記棚板7は、棚板本体15とブラケット17、17から構成され、上記ブラケット17の背面17bを上記支柱3の底壁3cに当接させた状態で設置されるので、載置物の荷重を確実に受けることができる。
又、上記ブラケット17はブラケット連結用ピン19を介して棚板本体15に取り付けられるので、簡易な構成により上記ブラケット17を取り付けることができる。
次に、図9、図10を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態の場合には、支柱の表側にのみ棚板を設置するようにしたが、この第2の実施の形態の場合には、支柱の表側及び裏側に棚板を設置する構成になっている。又、前記第1の実施の形態の場合には壁掛け式の棚を説明したが、この実施の形態の場合には天井・床突っ張り式になっている。以下、説明する。
まず、複数本(この実施の形態の場合には4本)の支柱103があり、これら支柱103は、図9(b)に示すように、前記第1の実施の形態における支柱3、3を背中合わせに一体化させたような形状をなしていて、中央部に中空部105が形成されているとともにその中空部105を挟んで別の中空部107、109が形成されている。又、上記中空部107側には一対の側壁103a、103bが設けられているとともに底壁103cが設けられている。又、底壁103cの両側には支持部材抜止用溝103d、103dが設けられている。同様に、上記中空部109側にも一対の側壁103a、103bが設けられているとともに底壁103cが設けられている。又、底壁103cの両側には支持部材抜止用溝103d、103dが設けられている。
又、上記支柱103の上下端には突っ張り部材111、113が取り付けられていて、これら突っ張り部材111、113を介して天井と床との間に突っ張った状態で設置される。
上記突っ張り部材111にはブロック115が取り付けられていて、このブロック115の内周側にはコイルスプリング117を介してボルト119が設置されている。上記ボルト119は上記支柱103の貫通孔105に螺合されている。上記ボルト119にはナット120が固着されている。上記ナット120を介してボルト119を適宜方向に回転させることにより突っ張り部材111を出し入れて所望の突っ張り状態を得る。
上記突っ張り部材113にもブロック115が取り付けられていて、このブロック115の内周側にはボルト119が設置されている。上記ボルト119は上記支柱103の貫通孔105に螺合されている。上記ボルト119にはナット120が固着されている。上記ナット120を介してボルト119を適宜方向に回転させることにより突っ張り部材113を出し入れて所望の突っ張り状態を得る。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分に同一符号を付して示しその説明を省略する。
この第2の実施の形態の場合も、前記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏することができる。
又、上記棚101の表側(図9(a)中左側)と裏側(図9(a)中右側)に棚板7が設置されているため、載置可能な載置対象物の量を増大させることができる。
次に、図11、図12を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。前記第2の実施の形態の場合には天井・床突っ張り式の棚であったが、この第3の実施の形態の場合には自立式になっている。すなわち、支柱ユニット103の下端にスタンド201が設置されている。
上記スタンド201の中心位置にはボルト203が挿入されていてこのボルト203は支柱103の貫通孔105内に螺合されている。また、支柱103には軸部材205が横方向に貫通・配置されていて、この軸部材205の両端部には雌ねじ部207、207が形成されている。それら雌ねじ部207、207に別のボルト209、209が螺合されている。
尚、その他の構成は前記第2の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
この第3の実施の形態の場合も前記第2の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は、前記第1乃至第3の実施の形態に限定されるものではない。
まず、前記第1乃至第3の実施の形態においては、棚板連結用部材として棚板連結用ピンを例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、例えば、棚板連結用プレートのようなものでも良い。
その他、棚板連結用部材の形状、大きさ、個数、等についてはこれを特に限定するものではない。
又、接着、溶着によって連結する構成も考えられる。
又、一方の棚板に嵌合凹部を設け他方の棚板に嵌合凸部を設けこれら嵌合凹部と嵌合凸部の嵌合により連結するようにしても良い。
又、支柱、棚板の数についてはこれを特に限定するものではなく様々な場合が考えられる。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、組立式の棚に係り、特に、隣接・配置される棚板同士を連結するための構成を簡略化させて組立を容易にするとともに美感上の問題をも解決することができるように工夫したものに関し、例えば、本棚に好適である。
1 棚
3 支柱
3a 側壁
3b 側壁
3d 抜止防止用溝
5 支持部材
7 棚板
8 長溝
9 支持部材用貫通孔
11 平板部
13 ピン
17 ブラケット
35 棚板連結用ピン

Claims (5)

  1. 複数本の支柱と、
    上記支柱に取り付けられた支持部材と、
    上記支柱相互間に上記支持部材を介して取り付けられる棚板と、
    を具備し、
    上記支柱が3本以上設置され上記棚板が横方向に連接される構成にあって、
    上記棚板同士を棚板内に内装される棚板連結用部材を介して連結するようにし、
    上記棚板には棚板連結用貫通孔が棚板の長手方向に沿って延長・形成されていて、上記棚板連結用部材の片側は連接される一方の棚板の棚板連結用貫通孔に挿入され、反対側は他方の棚板の棚板連結用貫通孔に挿入され、
    上記棚板連結用貫通孔は上記棚の下面側に上記棚板連結用部材の外径より小さな大きさで開口していることを特徴とする棚。
  2. 請求項1記載の棚において、
    上記棚板連結用部材は棚板連結用ピンであることを特徴とする棚。
  3. 請求項記載の棚において、
    上記棚板連結用部材は棚板連結用プレートであることを特徴とする棚。
  4. 請求項記載の棚において、
    上記棚板は上記支持部材を中心に上記支柱に対して上下方向に回動可能に取り付けられていることを特徴とする棚。
  5. 請求項記載の棚において、
    上記支持部材は上記支柱に着脱可能に取り付けられていて、上記棚板は上記支持部材を介して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする棚。
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