JP3212323B2 - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents
電解コンデンサの駆動用電解液Info
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- JP3212323B2 JP3212323B2 JP17062091A JP17062091A JP3212323B2 JP 3212323 B2 JP3212323 B2 JP 3212323B2 JP 17062091 A JP17062091 A JP 17062091A JP 17062091 A JP17062091 A JP 17062091A JP 3212323 B2 JP3212323 B2 JP 3212323B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolyte
- electrolytic solution
- acid
- electrolytic capacitors
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、低損失で、かつ、高い
耐電圧を有するアルミニウム電解コンデンサに用いる駆
動用電解液（以下電解液という）に関するものである。
耐電圧を有するアルミニウム電解コンデンサに用いる駆
動用電解液（以下電解液という）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来よりアルミニウム電解コンデンサの
電解液としては、エチレングリコ−ルを主体とした溶媒
に有機酸あるいはその塩を溶解した電解液が用いられて
いるが、電解液の低比抵抗化が要求されるため、中圧用
ではセバシン酸が主に使用されていた。
電解液としては、エチレングリコ−ルを主体とした溶媒
に有機酸あるいはその塩を溶解した電解液が用いられて
いるが、電解液の低比抵抗化が要求されるため、中圧用
ではセバシン酸が主に使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】電解液の低比抵抗化・
高耐電圧化に伴い、電解液の溶質としては中圧用ではセ
バシン酸が主として使用されているが、２５０Ｖ定格品
への適用は耐電圧的にみて厳しく、実用化が困難であっ
た。
高耐電圧化に伴い、電解液の溶質としては中圧用ではセ
バシン酸が主として使用されているが、２５０Ｖ定格品
への適用は耐電圧的にみて厳しく、実用化が困難であっ
た。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するもので、高温雰囲気中における信頼性を確保する
ものである。すなわち、エチレングリコ−ルを主体とし
た溶液に、１，４−ナ フタレンジカルボン酸、２，６−
ナフタレンジカルボン酸あるいはそれらの塩を溶解した
ことを特徴とする電解液である。
決するもので、高温雰囲気中における信頼性を確保する
ものである。すなわち、エチレングリコ−ルを主体とし
た溶液に、１，４−ナ フタレンジカルボン酸、２，６−
ナフタレンジカルボン酸あるいはそれらの塩を溶解した
ことを特徴とする電解液である。
【０００５】
【作用】本発明の電解液は、従来の二塩基酸を用いた電
解液に比べ、１，４−ナフタレンジカルボン酸または
２，６−ナフタレンジカルボン酸分子内のベンゼン環の
有する高いπ電子密度によって、アルミニウム電極箔へ
の溶質の吸着が適度に行なわれるため耐電圧が高く、ま
た、高温度雰囲気中においても皮膜の保護作用が大きい
ため信頼性も十分に確保することができる。
解液に比べ、１，４−ナフタレンジカルボン酸または
２，６−ナフタレンジカルボン酸分子内のベンゼン環の
有する高いπ電子密度によって、アルミニウム電極箔へ
の溶質の吸着が適度に行なわれるため耐電圧が高く、ま
た、高温度雰囲気中においても皮膜の保護作用が大きい
ため信頼性も十分に確保することができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。表
１は本発明の電解液と従来の電解液の組成、比抵抗およ
び火花発生電圧についての比較例を示す。表１中電解液
試料記号Ａは従来例、試料記号Ｂ，Ｃ，Ｄは本発明例で
ある。なお、電解液試料記号Ｂ，Ｃへは２，６−ナフタ
レンジカルボン酸を、電解液試料記号Ｄへは１，４−ナ
フタレンジカルボン酸を使用した。
１は本発明の電解液と従来の電解液の組成、比抵抗およ
び火花発生電圧についての比較例を示す。表１中電解液
試料記号Ａは従来例、試料記号Ｂ，Ｃ，Ｄは本発明例で
ある。なお、電解液試料記号Ｂ，Ｃへは２，６−ナフタ
レンジカルボン酸を、電解液試料記号Ｄへは１，４−ナ
フタレンジカルボン酸を使用した。
【０００７】
【表１】
【０００８】表１から明らかなように、本発明に係る試
料記号Ｂ，Ｃ，Ｄの電解液は従来の電解液に比べ大幅な
耐電圧の向上がみられる。表２は、表１に示す電解液を
用いて試作した定格 250V 330 uF のアルミニウム電解
コンデンサによる、105 ℃ 2000 時間 高温負荷試験を
行なった結果を示す。
料記号Ｂ，Ｃ，Ｄの電解液は従来の電解液に比べ大幅な
耐電圧の向上がみられる。表２は、表１に示す電解液を
用いて試作した定格 250V 330 uF のアルミニウム電解
コンデンサによる、105 ℃ 2000 時間 高温負荷試験を
行なった結果を示す。
【０００９】
【表２】
【００１０】表２から明らかなように、本発明に係る試
料記号Ｂ，Ｃ，Ｄの電解液を用いた電解コンデンサは、
長時間の高温雰囲気中における試験においても安定した
特性を示している。
料記号Ｂ，Ｃ，Ｄの電解液を用いた電解コンデンサは、
長時間の高温雰囲気中における試験においても安定した
特性を示している。
【００１１】なお、１，４−ナフタレンジカルボン酸ま
たは２，６−ナフタレンジカルボン酸の配合量が 1 wt%
未満の時は発明の効果が得られず、10 wt%を超える場合
は溶質の析出が発生する。
たは２，６−ナフタレンジカルボン酸の配合量が 1 wt%
未満の時は発明の効果が得られず、10 wt%を超える場合
は溶質の析出が発生する。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、本発明のエチレングリコ
−ルを主体とした溶媒に１，４−ナフ タレンジカルボン
酸、２，６−ナフタレンジカルボン酸あるいはそれらの
塩を溶解したことを特徴とする電解液を用いたアルミニ
ウム電解コンデンサは、高温度範囲で優れた特性を示
し、かつ、低損失でかつ高い耐電圧を有し、工業的なら
びに実用的価値の大なるものである。
−ルを主体とした溶媒に１，４−ナフ タレンジカルボン
酸、２，６−ナフタレンジカルボン酸あるいはそれらの
塩を溶解したことを特徴とする電解液を用いたアルミニ
ウム電解コンデンサは、高温度範囲で優れた特性を示
し、かつ、低損失でかつ高い耐電圧を有し、工業的なら
びに実用的価値の大なるものである。
Claims (2)
- 【請求項１】 エチレングリコ−ルを主体とした溶媒
に、１，４−ナフタレンジカルボン酸、２，６−ナフタ
レンジカルボン酸あるいはそれらの塩を溶解したことを
特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液。 - 【請求項２】 上記１，４−ナフタレンジカルボン酸、
２，６−ナフタレンジカルボン酸の配合量が１〜１０ｗ
ｔ％であることを特徴とする請求項１の電解コンデンサ
の駆動用電解液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17062091A JP3212323B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17062091A JP3212323B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04368112A JPH04368112A (ja) | 1992-12-21 |
| JP3212323B2 true JP3212323B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=15908251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17062091A Expired - Lifetime JP3212323B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 電解コンデンサの駆動用電解液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3212323B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP17062091A patent/JP3212323B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04368112A (ja) | 1992-12-21 |
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Legal Events
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