JP3211668U - 場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケーシング内における鉄筋かごの位置を正確に維持した状態でコンクリートを打設することができる簡易で経済性にも優れた場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーを提供すること。【解決手段】本考案は、鉄筋かご10の周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得る場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーS1であって、隣接する2本の主鉄筋11を挿通できる2個の独立した透孔2を備えた本体部1を有し、少なくとも1個の前記透孔2の水平方向断面の形状は、ケーシング30の内面に沿うような楕円状、あるいは、互いに対向する一対の直線部又は曲線部を有する横長の形状である場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーS1である。【選択図】図1
Description
本考案は、場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーに関するものであって、より詳細には、場所打ちコンクリート杭を設けるための施工に際し、ケーシング内における鉄筋かごの位置を正確に維持した状態でコンクリートを打設するために使用する場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーに関するものである。
従来、場所打ちコンクリート杭を設けるための施工に際しては、杭頭処理部の下方にのみ、鉄筋かご本体(主鉄筋)に鋼製スペーサーを設置し、杭(鉄筋)の偏心精度の確保を図っている。一般的に、場所打ちコンクリート杭の偏心精度は、鉄筋かごの中心からの偏心量を杭頭処理部直下で判定するため、この箇所の鉄筋の偏心量を低減させることが重要である。
場所打ちコンクリート杭の施工は、ケーシングを建て込んだ後、鉄筋かごを挿入し、コンクリートを打設し杭を施工する。ケーシングの建て込み精度が確保されている場合、ケーシングにスペーサーを密着させ鉄筋かごを挿入すれば、コンクリート杭の偏心精度は確保できる。
しかしながら、上記の鋼製スペーサーは鋼製であり、鉄筋(鉄筋かご)に固定されているため、コンクリート杭の鉄筋かぶりを確保する必要があり(70mm:道路橋示方書)、ケーシングに密着させて設置することはできない。また、ケーシングを引抜く際、ケーシングと鋼製スペーサーが干渉し、鉄筋かごが、とも上がりする可能性があるため、ケーシングと鋼製スペーサーの間にはある程度の空間が必要である。このことから、杭頭処理部の下方に設置される鋼製スペーサーのみでは、杭の偏心精度を十分に確保することは困難である。
一方、杭頭処理部に鋼製スペーサーを設置した場合、上記同様の理由より、鋼製スペーサーをケーシングに密着させられない他、杭頭処理の際に手間がかかる問題もある。
このことから、場所打ちコンクリート杭の偏心精度を確保するためには、杭頭処理部の下部に、ケーシングに密着可能で、杭頭処理が容易な材質で、鋼製以外の材質でつくられたスペーサーの設置が求められている。
このことから、場所打ちコンクリート杭の偏心精度を確保するためには、杭頭処理部の下部に、ケーシングに密着可能で、杭頭処理が容易な材質で、鋼製以外の材質でつくられたスペーサーの設置が求められている。
従来、鉄筋かごの上端部の鉄筋に発泡樹脂製の隔離部材又は円筒体を取り付けることが提案されているが(特許文献1、特許文献2)、これらの部品は、杭頭における余盛コンクリートを除去する手間を軽減することを目的としているため、杭頭の全周を隙間無く覆うように環状に配置されるものであり、鉄筋かごの建て込み精度を高めることについては考慮していない。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、上記従来の課題を解決し、従来の施工手順を大きく変更することがなく、迅速に作業を進めることができ、経済性にも優れ、場所打ちコンクリート杭の偏心精度を簡単かつ確実に高めることができる場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、「上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーであって、
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、
当該本体部が、ケーシングと接する外側面の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されている場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、
当該本体部が、ケーシングと接する外側面の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されている場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項2に記載の考案は、「上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーであって、
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、
少なくとも1個の前記透孔の水平方向断面の形状は、ケーシングの内面に沿うような楕円状、あるいは、互いに対向する一対の直線部又は曲線部を有する横長の形状であることを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、
少なくとも1個の前記透孔の水平方向断面の形状は、ケーシングの内面に沿うような楕円状、あるいは、互いに対向する一対の直線部又は曲線部を有する横長の形状であることを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項3に記載の考案は、「上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーであって、
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
前記主鉄筋を挿通できる1個の独立した透孔を備えた円柱状の本体部を有し、
隣接する主鉄筋が対応する上下方向に沿った凹溝を前記本体部の両側部に有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
前記主鉄筋を挿通できる1個の独立した透孔を備えた円柱状の本体部を有し、
隣接する主鉄筋が対応する上下方向に沿った凹溝を前記本体部の両側部に有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項4に記載の考案は、さらに、「前記本体部が、ケーシングと接する側の外側面がケーシングの内面形状に沿うように緩やかな曲面状に形成されている場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項5に記載の考案は、さらに、「前記透孔の水平方向断面の大きさが、30mm×30mm〜60mm×100mmの範囲内にある場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項5に記載の考案は、さらに、「前記透孔の水平方向断面の大きさが、30mm×30mm〜60mm×100mmの範囲内にある場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項6に記載の考案は、さらに、「前記本体部が、ケーシングと接する外側面の上部が上方ほど縮小する斜状に形成されている場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項7に記載の考案は、さらに、「前記本体部が、発泡合成樹脂から製造されており、外面が耐摩耗性を有する表面材にて覆われている場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項7に記載の考案は、さらに、「前記本体部が、発泡合成樹脂から製造されており、外面が耐摩耗性を有する表面材にて覆われている場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項8に記載の考案は、さらに、「前記本体部が、合成樹脂製の中空体である場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項9に記載の考案は、さらに、「比重がコンクリートよりも小さい場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
請求項9に記載の考案は、さらに、「比重がコンクリートよりも小さい場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー」を特徴とする。
(1)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けることができるものであって、さらに、当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されることで、かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されることで効果を発揮し得るものである。
本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、当該本体部が、ケーシングと接する外側面の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されている場合において、主鉄筋に対して安定的に装着することができ、主鉄筋とケーシングとの間の適正な距離を正確に維持することができる。
さらに、ケーシングの内面との接触部分を減少させ、スペーサーが損傷したり欠けることを防止することができる。また、作業中における接触によって、スペーサーが損傷したり欠けることを防止することができる。
本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、当該本体部が、ケーシングと接する外側面の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されている場合において、主鉄筋に対して安定的に装着することができ、主鉄筋とケーシングとの間の適正な距離を正確に維持することができる。
さらに、ケーシングの内面との接触部分を減少させ、スペーサーが損傷したり欠けることを防止することができる。また、作業中における接触によって、スペーサーが損傷したり欠けることを防止することができる。
(2)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、少なくとも1個の前記透孔の水平方向断面の形状が、ケーシングの内面に沿うような楕円状、あるいは、互いに対向する一対の直線部又は曲線部を有する横長の形状である場合において、鉄筋かごを構成する主鉄筋の間隔や太さが異なる場合にも柔軟に対応してスペーサーを適正な位置に調節して装着することができる。
(3)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記主鉄筋を挿通できる1個の独立した透孔を備えた円柱状の本体部を有し、隣接する主鉄筋が対応する上下方向に沿った凹溝を前記本体部の両側部に有する場合において、強度と安定性を確保する理由からスペーサーの形状が大きくなった場合であっても、隣接する主鉄筋を避けるようにしてスペーサーを主鉄筋に装着することができ、さらに、凹溝を隣接する主鉄筋と接するように合わせることで、スペーサーの装着状態を安定させることができ、スペーサーの強度を維持する上でも有利である。
(4)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記本体部が、ケーシングと接する側の外側面がケーシングの内面形状に沿うように緩やかな曲面状に形成されている場合において、前記本体部とケーシングとの接触面積を広くすることができ、本体部に加わる力を分散させ、本体部の損傷を防止できるとともに、スペーサーの装着状態を安定させることができ、主鉄筋とケーシングとの間の適正な距離を正確に維持することができる。
(5)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記透孔の水平方向断面の大きさが、30mm×30mm〜60mm×100mmの範囲内にある場合において、鉄筋かごに使用されている一般的な主鉄筋の太さ及び主鉄筋の間隔に幅広く対応することができる。
(6)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記本体部が、ケーシングと接する外側面の上部が上方ほど縮小する斜状に形成されている場合において、ケーシングの内面との接触部分を減少させてスペーサーが損傷したり欠けることを防止することができ、また、作業中における接触によって、スペーサーが損傷したり欠けることを防止することができるとともに、ケーシング引抜の際、コンクリートが抵抗なく充填される。
(6)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記本体部が、ケーシングと接する外側面の上部が上方ほど縮小する斜状に形成されている場合において、ケーシングの内面との接触部分を減少させてスペーサーが損傷したり欠けることを防止することができ、また、作業中における接触によって、スペーサーが損傷したり欠けることを防止することができるとともに、ケーシング引抜の際、コンクリートが抵抗なく充填される。
(7)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記本体部が、発泡合成樹脂から製造されており、外面が耐摩耗性を有する表面材にて覆われている場合において、軽量で強度を備えた本体部の製造が容易であり、かつ、本体部が欠けたり損傷するを防止できるため、杭内に杭の強度を低下させるものが入り込むことを防ぐとともに、主鉄筋とケーシングとの間の距離を正確に維持することができる。
(8)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、前記本体部が、合成樹脂製の中空体である場合において、軽量で強度を備えた本体部の製造が容易であるという効果を有する。
(9)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、比重がコンクリートよりも小さい場合において、万一、本体部が欠けた場合であっても、欠けた部分がコンクリートに浮くことで、杭内に杭の強度を低下させるものが入り込むことを防ぐことができる。
(9)本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、比重がコンクリートよりも小さい場合において、万一、本体部が欠けた場合であっても、欠けた部分がコンクリートに浮くことで、杭内に杭の強度を低下させるものが入り込むことを防ぐことができる。
以下、図面を用いて本考案を具体化した一実施形態を説明する。
図1〜図3に示すように、本考案を具体化した場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーS1は、鉄筋かご10を構成する上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋11に装着されて場所打ちコンクリート杭20を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーS1である。
そして、前記スペーサーS1は、前記主鉄筋11と、当該主鉄筋11の外方に配置されている筒状のケーシング30との間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋11とケーシング30との間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かご10の周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものである。
なお、従来使用されている鋼製スペーサー(図示しない)は、従来通りに鉄筋かご10に固定するとよい。
そして、前記スペーサーS1は、前記主鉄筋11と、当該主鉄筋11の外方に配置されている筒状のケーシング30との間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋11とケーシング30との間に介装されるものであり、かつ、鉄筋かご10の周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものである。
なお、従来使用されている鋼製スペーサー(図示しない)は、従来通りに鉄筋かご10に固定するとよい。
前記スペーサーS1は、上下方向に設けられ、隣接する2本の前記主鉄筋11をそれぞれ挿通できる2個の独立した透孔2を備えた本体部1を有し、当該本体部1が、ケーシング30の内面と接する外側面3の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されている。
前記透孔2は、前記本体部1の上下方向に設けられ、その水平方向断面の形状が、ケーシング30の内面に沿う互いに対向する一対の直線部と、その直線部の両端部を結ぶ円弧を有する横長の形状(陸上競技のトラック状)に形成されている。従って、鉄筋かご10を構成する主鉄筋11の間隔や太さが異なる場合にも柔軟に対応してスペーサーS1を適正な位置に調節して装着することができる。
なお、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記透孔2の水平方向断面の大きさは、50mm×80mm程度となっているが、30mm×30mm〜60mm×100mmの範囲内にて適宜変更可能である。
前記透孔2は、前記本体部1の上下方向に設けられ、その水平方向断面の形状が、ケーシング30の内面に沿う互いに対向する一対の直線部と、その直線部の両端部を結ぶ円弧を有する横長の形状(陸上競技のトラック状)に形成されている。従って、鉄筋かご10を構成する主鉄筋11の間隔や太さが異なる場合にも柔軟に対応してスペーサーS1を適正な位置に調節して装着することができる。
なお、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記透孔2の水平方向断面の大きさは、50mm×80mm程度となっているが、30mm×30mm〜60mm×100mmの範囲内にて適宜変更可能である。
前記スペーサーS1は、一実施形態において、その本体部1が発泡スチロール製であって、前記透孔2の内面を含む表面全体が耐摩耗性を有する表面材にて覆われている。この表面材としては、樹脂又は塗料にてコーテイングすることによって形成したり、布又はシートを貼り付けることなどによって適宜形成することができる。
さらに、前記スペーサーS1は、水よりも軽量な発泡合成樹脂製であるため、比重がコンクリートよりも小さいものとなっている。従って、万一、本体部1が欠けた場合であっても、欠けた部分がコンクリートに浮くことで、杭内に杭の強度を低下させるものが入り込むことを防ぐことができる。
さらに、前記スペーサーS1は、水よりも軽量な発泡合成樹脂製であるため、比重がコンクリートよりも小さいものとなっている。従って、万一、本体部1が欠けた場合であっても、欠けた部分がコンクリートに浮くことで、杭内に杭の強度を低下させるものが入り込むことを防ぐことができる。
また、本考案の前記スペーサーS1は、その本体部1が、ケーシング30と接する側の外側面3がケーシング30の内面形状に沿うように緩やかな曲面状に形成されている。従って、前記本体部1とケーシング30との接触面積を広くすることができ、本体部1に加わる力を分散させ、本体部1の損傷を防止できるとともに、スペーサーS1の装着状態を安定させることができ、主鉄筋11とケーシング30との間の適正な距離を正確に維持することができる。
なお、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記透孔2の中心と、ケーシング30の内面と接する部分における本体部1の外側面との距離は、110mmに設定されている。
また、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記2つの透孔2の中心の間隔は、主鉄筋11が固定されている間隔と一致する長さとなるように、100mmに設定されている。
なお、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記透孔2の中心と、ケーシング30の内面と接する部分における本体部1の外側面との距離は、110mmに設定されている。
また、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記2つの透孔2の中心の間隔は、主鉄筋11が固定されている間隔と一致する長さとなるように、100mmに設定されている。
さらに、本考案の一実施形態のスペーサーS1において、前記本体部1は、ケーシング30と接する外側面3の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されている。従って、前記スペーサーS1は、主鉄筋11に対して安定的に装着することができ、主鉄筋11とケーシング30との間の適正な距離を正確に維持することができる。さらに、ケーシング30の内面との接触部分を減少させ、スペーサーS1が損傷したり欠けることを防止することができる。また、作業中における接触によって、スペーサーS1が損傷したり欠けることを防止することができる。
本考案の一実施形態の前記スペーサーS1は、その本体部1が、ケーシング30と接する外側面3の上部が上方ほど縮小する斜状に形成されている。従って、ケーシング30の内面との接触部分を減少させてスペーサーS1が損傷したり欠けることを防止することができ、また、作業中における接触によって、スペーサーS1が損傷したり欠けることを防止することができる。
上記の通り構成された本考案のスペーサーS1は、発泡合成樹脂のブロックから削り出し加工によって製造したり、発泡合成樹脂のブロックを貼り合わせたり、成型加工などによって簡単かつ安価に製造可能である。
次に、場所打ちコンクリート杭20の施工方法(製造方法)について説明する。
従来、場所打ちコンクリート杭20を設けるための施工に際しては、1)コンクリート杭の設置位置の正確さと、2)内部の鉄筋に対するコンクリートのかぶり量(厚さ)の正確さが求められている。
上記の正確さを得るためには、a)掘削機械の据付け精度、b)ケーシングの建て込み精度(傾斜)、c)鉄筋かごの建て込み精度を高め、場所打ち杭の出来形におけるxy方向での偏心量を抑制する必要がある。
上記a)についての対策として、測量精度の向上により、場所打ち杭の出来形における偏心量への影響を±10mm以内とすることが可能となっている。
上記b)についての対策として、ケーシングの傾斜を0.5%以内とすることで、場所打ち杭の出来形における偏心量への影響を±15mm以内とすることが可能となっている。
上記c)については、従来用いられている鋼製スペーサーによって、場所打ち杭の出来形における偏心量への影響を±25mm以内とすることが可能となっている。
従って、従来技術においては、場所打ち杭の出来形における直交するxy方向での偏心量を10mm+15mm+25mm=50mm(偏心量d=√(x2+y2)=√(502+502)=70mm:基準値d=100mm以内)前後にて施工されている。
従来、場所打ちコンクリート杭20を設けるための施工に際しては、1)コンクリート杭の設置位置の正確さと、2)内部の鉄筋に対するコンクリートのかぶり量(厚さ)の正確さが求められている。
上記の正確さを得るためには、a)掘削機械の据付け精度、b)ケーシングの建て込み精度(傾斜)、c)鉄筋かごの建て込み精度を高め、場所打ち杭の出来形におけるxy方向での偏心量を抑制する必要がある。
上記a)についての対策として、測量精度の向上により、場所打ち杭の出来形における偏心量への影響を±10mm以内とすることが可能となっている。
上記b)についての対策として、ケーシングの傾斜を0.5%以内とすることで、場所打ち杭の出来形における偏心量への影響を±15mm以内とすることが可能となっている。
上記c)については、従来用いられている鋼製スペーサーによって、場所打ち杭の出来形における偏心量への影響を±25mm以内とすることが可能となっている。
従って、従来技術においては、場所打ち杭の出来形における直交するxy方向での偏心量を10mm+15mm+25mm=50mm(偏心量d=√(x2+y2)=√(502+502)=70mm:基準値d=100mm以内)前後にて施工されている。
次に、本考案のスペーサーS1を用いて場所打ちコンクリート杭20を施工して設ける(製造する)方法、即ち、本考案のスペーサーS1の使用方法について説明する。
まず、掘削機械を正確な位置に据付けてから地面に穴を掘削し、鋼鉄製の円筒状のケーシング30を建て込む(図3(A)に示す状態)。
次に、上下方向を向いて所定間隔にて円環状に配置して固定された複数本の主鉄筋11からなる鉄筋かご10を前記ケーシング30内に挿入する(図3(B)に示す状態)。
ここで、鉄筋かご10の上端部付近が、ケーシング30の外側に配置された状態で、主鉄筋11の上端部にコンクリートが固着しないように、主鉄筋11の上端部の周囲に筒状の発泡合成樹脂製の保護シート12を装着する(図4(B)に示す状態)。
まず、掘削機械を正確な位置に据付けてから地面に穴を掘削し、鋼鉄製の円筒状のケーシング30を建て込む(図3(A)に示す状態)。
次に、上下方向を向いて所定間隔にて円環状に配置して固定された複数本の主鉄筋11からなる鉄筋かご10を前記ケーシング30内に挿入する(図3(B)に示す状態)。
ここで、鉄筋かご10の上端部付近が、ケーシング30の外側に配置された状態で、主鉄筋11の上端部にコンクリートが固着しないように、主鉄筋11の上端部の周囲に筒状の発泡合成樹脂製の保護シート12を装着する(図4(B)に示す状態)。
次に、本考案のスペーサーS1の落ち込みを防ぐためのストッパーとして、隣接する2本の主鉄筋11に対し、前記保護シート12の上にさらに落下防止用のストッパー13を巻き付けて針金などによって締め付けて固定する(図1参照)。この落下防止用のストッパー13の太さ(外径)は、スペーサーS1の透孔2よりも大きくなるようにする。
このような落下防止用のストッパー13は、鉄筋かご10の一定間隔をおいた主鉄筋11に対して装着するものであり、均等な間隔で配置するとよい。
即ち、本考案の3個のスペーサーS1を使用する場合には、約120度間隔で鉄筋かご10に配置固定し、本考案の4個のスペーサーS1を使用する場合には、約90度間隔で鉄筋かご10に配置固定し、本考案の5個のスペーサーS1を使用する場合には、約70度間隔で鉄筋かご10に配置固定し、本考案の6個のスペーサーS1を使用する場合には、約60度間隔で鉄筋かご10に配置固定すればよい。
このような落下防止用のストッパー13は、鉄筋かご10の一定間隔をおいた主鉄筋11に対して装着するものであり、均等な間隔で配置するとよい。
即ち、本考案の3個のスペーサーS1を使用する場合には、約120度間隔で鉄筋かご10に配置固定し、本考案の4個のスペーサーS1を使用する場合には、約90度間隔で鉄筋かご10に配置固定し、本考案の5個のスペーサーS1を使用する場合には、約70度間隔で鉄筋かご10に配置固定し、本考案の6個のスペーサーS1を使用する場合には、約60度間隔で鉄筋かご10に配置固定すればよい。
次に、前記スペーサーS1の透孔2に主鉄筋11を挿通することで、前記落下防止用のストッパー13の上に載せるようにして、スペーサーS1を配置する。
さらに、スペーサーS1の浮き上がりを防ぐためのストッパーとして、スペーサーS1の上側にて2本の主鉄筋11に対し、前記保護シート12の上にさらに浮上防止用のストッパー14を巻き付けて固定する(図1参照)。この浮上防止用のストッパー14の太さ(外径)は、スペーサーS1の透孔2よりも大きくなるようにする。
前記スペーサーS1の落ち込みを防ぐためのストッパー13及びスペーサーS1の浮き上がりを防ぐためのストッパー14としては、ロープ、テープ又は発泡合成樹脂製のシートなどを巻き付けたり、樹脂製又は金属製のクリップを主鉄筋11に装着したり、針金を主鉄筋11に巻き付けるようにして実施してもよい。
さらに、スペーサーS1の浮き上がりを防ぐためのストッパーとして、スペーサーS1の上側にて2本の主鉄筋11に対し、前記保護シート12の上にさらに浮上防止用のストッパー14を巻き付けて固定する(図1参照)。この浮上防止用のストッパー14の太さ(外径)は、スペーサーS1の透孔2よりも大きくなるようにする。
前記スペーサーS1の落ち込みを防ぐためのストッパー13及びスペーサーS1の浮き上がりを防ぐためのストッパー14としては、ロープ、テープ又は発泡合成樹脂製のシートなどを巻き付けたり、樹脂製又は金属製のクリップを主鉄筋11に装着したり、針金を主鉄筋11に巻き付けるようにして実施してもよい。
上記の通り、主鉄筋11に対して3〜6個のスペーサーS1を一定間隔で装着した後、鉄筋かご10をケーシング30内に落とし込む(図3(C)に示す状態)。
この時、ケーシング30の内面と各スペーサーS1の外側面3が接することによって、ケーシング30内において鉄筋かご10の上端部がケーシング30の中心位置に正しく配置されることになる。
そして、ケーシング30内にコンクリートを打設することで、場所打ち杭の出来形におけるxy方向での偏心量を抑制することができ、具体的には、従来技術においては、場所打ち杭の出来形における直交するxy方向での偏心量を10mm+15mm+25mm=50mm(偏心量d=√(x2+y2)=√(502+502)=70mm)前後にて施工されていたものが、一試験結果においてxy方向での偏心量を0〜25mm(偏心量d=√(x2+y2)=0〜35mm程度)にて施工できた。
また、一試験結果において、内部の鉄筋に対するコンクリートのかぶり量は、設計値通り(±0mm)、あるいは±数mmに近づけることができた。
この時、ケーシング30の内面と各スペーサーS1の外側面3が接することによって、ケーシング30内において鉄筋かご10の上端部がケーシング30の中心位置に正しく配置されることになる。
そして、ケーシング30内にコンクリートを打設することで、場所打ち杭の出来形におけるxy方向での偏心量を抑制することができ、具体的には、従来技術においては、場所打ち杭の出来形における直交するxy方向での偏心量を10mm+15mm+25mm=50mm(偏心量d=√(x2+y2)=√(502+502)=70mm)前後にて施工されていたものが、一試験結果においてxy方向での偏心量を0〜25mm(偏心量d=√(x2+y2)=0〜35mm程度)にて施工できた。
また、一試験結果において、内部の鉄筋に対するコンクリートのかぶり量は、設計値通り(±0mm)、あるいは±数mmに近づけることができた。
なお、コンクリート打設後には、杭頭部の低品質のコンクリートを不要部分として取り除くために、地上付近のコンクリートを壊し、その上部のコンクリートを引き抜くように持ち上げる。この時、スペーサーS1は不要部分のコンクリートと共に抜き取られて廃棄される。
従って、本考案のスペーサーS1を使用する施工方法は、従来の施工方法を大きく変更する手順が不要であり、スペーサーS1と、当該スペーサーS1の移動を抑制するストッパーを装着する簡単な作業を加えるだけで、精度に優れた高品質の場所打ちコンクリート杭20を設けることができる。
また、本考案のスペーサーS1を用いる施工方法においては、杭頭部の全周に多くのスペーサーS1を隙間無く並べる必要が無く、コストの上昇を抑えることもでき、作業の迅速性を維持することもできる。
従って、本考案のスペーサーS1を使用する施工方法は、従来の施工方法を大きく変更する手順が不要であり、スペーサーS1と、当該スペーサーS1の移動を抑制するストッパーを装着する簡単な作業を加えるだけで、精度に優れた高品質の場所打ちコンクリート杭20を設けることができる。
また、本考案のスペーサーS1を用いる施工方法においては、杭頭部の全周に多くのスペーサーS1を隙間無く並べる必要が無く、コストの上昇を抑えることもでき、作業の迅速性を維持することもできる。
本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で前記本体部1、透孔2などの大きさ、長さ、形状などを適宜変更して実施してもよい。また、本体部1の材質を変更したり、表面の加工方法を変更したり省略して実施してもよい。
例えば、前記透孔2の形状は、図6(B1)に示すスペーサーS2のように、水平方向の断面が横長の2個の透孔2の形成位置を、スペーサーS2の湾曲した外面形状に沿うように逆「ハ」字状にしてもよい。
また、図6(B2)に示すスペーサーS3のように、水平方向の断面が横長の2個の透孔2の水平方向断面の形状を楕円形状にしてもよい。
さらに、図6(B3)に示すスペーサーS4のように、1個の透孔2の水平方向断面の形状を円形とし、他方の透孔2の水平方向断面の形状を横長の形状としてもよい。
さらに、図6(B4)に示すスペーサーS5のように、2個分の透孔2の長さをカバーする長い1個の水平方向断面の形状を有する透孔2であってもよい。
例えば、前記透孔2の形状は、図6(B1)に示すスペーサーS2のように、水平方向の断面が横長の2個の透孔2の形成位置を、スペーサーS2の湾曲した外面形状に沿うように逆「ハ」字状にしてもよい。
また、図6(B2)に示すスペーサーS3のように、水平方向の断面が横長の2個の透孔2の水平方向断面の形状を楕円形状にしてもよい。
さらに、図6(B3)に示すスペーサーS4のように、1個の透孔2の水平方向断面の形状を円形とし、他方の透孔2の水平方向断面の形状を横長の形状としてもよい。
さらに、図6(B4)に示すスペーサーS5のように、2個分の透孔2の長さをカバーする長い1個の水平方向断面の形状を有する透孔2であってもよい。
また、前記スペーサーS1などの前記本体部1は、中空であってもよい。この場合、本体部1は、合成樹脂のブロー成形によって製造することもできる。
さらに、前記本体部1の形状は、図7に示すスペーサーS6のように、上部が斜状に形成されていないものであってもよい。
さらに、前記本体部1の形状は、図8に示すスペーサーS7のように、前後の外側面3が同じ湾曲面形状であってもよい。
また、図9及び図10に示すスペーサーS8及びスペーサーS9のように、前記本体部1には、1個の透孔2のみを設けて実施してもよい。この場合、本体部1の形状としては、図9に示すスペーサーS8のように、円柱状であってもよく、図10に示すスペーサーS9のように、円柱状の両側面3に上下方向に伸びる凹溝4を形成したものであってもよい。
図10に示すスペーサーS9のように、本体部1として凹溝4を備えたものを用いる場合には、スペーサーS9の両側に隣接する主鉄筋を前記凹溝4嵌め込むように配置することで、スペーサーS9を鉄筋かご10に対して強固に安定させて装着することが可能となる。
さらに、前記本体部1は、図11に示すスペーサーS10のように、上下に2分割したものを貼り合わせることで製造してもよい。
さらに、前記本体部1の形状は、図7に示すスペーサーS6のように、上部が斜状に形成されていないものであってもよい。
さらに、前記本体部1の形状は、図8に示すスペーサーS7のように、前後の外側面3が同じ湾曲面形状であってもよい。
また、図9及び図10に示すスペーサーS8及びスペーサーS9のように、前記本体部1には、1個の透孔2のみを設けて実施してもよい。この場合、本体部1の形状としては、図9に示すスペーサーS8のように、円柱状であってもよく、図10に示すスペーサーS9のように、円柱状の両側面3に上下方向に伸びる凹溝4を形成したものであってもよい。
図10に示すスペーサーS9のように、本体部1として凹溝4を備えたものを用いる場合には、スペーサーS9の両側に隣接する主鉄筋を前記凹溝4嵌め込むように配置することで、スペーサーS9を鉄筋かご10に対して強固に安定させて装着することが可能となる。
さらに、前記本体部1は、図11に示すスペーサーS10のように、上下に2分割したものを貼り合わせることで製造してもよい。
以上のように、本考案の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーは、製造容易であって、簡単かつ安価にてケーシング内における鉄筋かごの位置を正確に維持した状態でコンクリートを打設することができ、場所打ちコンクリート杭施工用スペーサーとして産業上利用可能である。
1 本体部
2 透孔
3 ケーシングと接する外側面(側面)
4 凹溝
10 鉄筋かご
11 主鉄筋
12 保護シート
13 落下防止用のストッパー(固定材)
14 浮上防止用のストッパー(固定材)
20 場所打ちコンクリート杭
30 ケーシング
S1〜S10 場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー
2 透孔
3 ケーシングと接する外側面(側面)
4 凹溝
10 鉄筋かご
11 主鉄筋
12 保護シート
13 落下防止用のストッパー(固定材)
14 浮上防止用のストッパー(固定材)
20 場所打ちコンクリート杭
30 ケーシング
S1〜S10 場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー
Claims (9)
- 上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーであって、
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、
かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、
当該本体部が、ケーシングと接する外側面の下部が下方ほど縮小する斜状に形成されていることを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。 - 上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーであって、
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、
かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
隣接する2本の前記主鉄筋を挿通できる2個の独立した透孔を備えた本体部を有し、
少なくとも1個の前記透孔の水平方向断面の形状は、ケーシングの内面に沿うような楕円状、あるいは、互いに対向する一対の直線部又は曲線部を有する横長の形状であることを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。 - 上下方向を向いて所定間隔にて環状に配置された複数本の主鉄筋を有する鉄筋かごからなる場所打ちコンクリート杭を精度良く施工して設けるために使用するスペーサーであって、
当該スペーサーは、前記主鉄筋と、当該主鉄筋の外方に配置されている筒状のケーシングとの間隔を規定の数値範囲内とするために、当該主鉄筋とケーシングとの間に介装されるものであり、
かつ、鉄筋かごの周囲において互いに離れた位置にて3〜6個程度のみ配置されて効果を発揮し得るものであって、
前記主鉄筋を挿通できる1個の独立した透孔を備えた円柱状の本体部を有し、
隣接する主鉄筋が対応する上下方向に沿った凹溝を前記本体部の両側部に有することを特徴とする場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。 - 前記本体部は、ケーシングと接する側の外側面がケーシングの内面形状に沿うように緩やかな曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。
- 前記透孔の水平方向断面の大きさは、30mm×30mm〜60mm×100mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。
- 前記本体部は、ケーシングと接する外側面の上部が上方ほど縮小する斜状に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。
- 前記本体部は、発泡合成樹脂から製造されており、外面が耐摩耗性を有する表面材にて覆われていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。
- 前記本体部は、合成樹脂製の中空体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。
- 比重がコンクリートよりも小さいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017002198U JP3211668U (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-18 | 場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー |
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JP2017002198U Active JP3211668U (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-18 | 場所打ちコンクリート杭施工用スペーサー |
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