JP3211593B2 - スクロール型流体装置 - Google Patents

スクロール型流体装置

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JP3211593B2 JP29919594A JP29919594A JP3211593B2 JP 3211593 B2 JP3211593 B2 JP 3211593B2 JP 29919594 A JP29919594 A JP 29919594A JP 29919594 A JP29919594 A JP 29919594A JP 3211593 B2 JP3211593 B2 JP 3211593B2
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置の圧縮機等に
用いられるスクロール型流体装置に係り、特に、旋回ス
クロールをオルダム継手により支持したものに対する装
置全体の低振動化対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置の圧縮機等として、
例えば特開平6−280768号公報に示されるような
スクロール型流体装置が知られている。このスクロール
型流体装置は、圧縮機構部に固定スクロールと旋回スク
ロールとを備え、各スクロールの鏡板に立設されたラッ
プ同士が噛合し、この両者間に作用室を形成している。
そして、流体の圧縮動作としては、旋回スクロールが固
定スクロールに対して自転することなく公転運動するこ
とにより、作用室を収縮して流体を圧縮する。
【0003】また、この旋回スクロールを公転運動させ
るために、該旋回スクロールと、これを支持する支持ハ
ウジングとの間でオルダム継手が構成されている。この
オルダム継手について説明すると、該継手は旋回スクロ
ールと支持ハウジングとの間にオルダムリングが介装さ
れて成る。このオルダムリングは、円環状のリング本体
の上面で該リング本体の中心を挟んで互いに対向した位
置に一対の上側爪が突設されていると共に、この上側爪
に対してリング本体の周方向に90°だけずれた位置に
おけるリング本体の下面に一対の下側爪が突設されてい
る。そして、旋回スクロールの下面には、各上側爪をス
ライド自在に嵌め込む一対の溝が、支持ハウジングの上
面には、各下側爪を上記各上側爪のスライド方向に対し
て直交する方向にスライド自在に嵌め込む一対の溝が夫
々形成されている。そして、各爪が夫々溝に嵌め込ま
れ、オルダムリングが支持ハウジングに対して直線往復
運動し、且つ旋回スクロールがオルダムリングに対し
て、上記の往復運動方向に対して直交する方向に直線往
復運動することにより旋回スクロールが支持ハウジング
に対して公転運動する構成と成っている。また、この種
の装置では、旋回スクロールの公転運動に伴って発生す
る遠心力を相殺するために、該旋回スクロールに連結し
ているクランク軸にバランスウエイトが設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スクロール型流体装置におけるオルダムリングは、上述
したように支持ハウジングに対して直線往復運動してい
るため、この方向に装置全体を振動させる加振力の発生
源となっている。そして、この加振力は、上記バランス
ウエイトでは相殺することができない。何故なら、オル
ダムリングは水平方向に直線往復運動するものであるの
に対し、バラウスウエイトは、クランク軸の回転に伴っ
て回転するものであり、この両者の運動方向が異なるこ
とから加振力を完全に相殺することは不可能であった。
このため、従来の装置では、上記加振力による装置全体
の振動を低減することができず、騒音の発生や装置内部
の機器に対する悪影響を招いていた。
【0005】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、オルダムリングにより旋回スクロールの自
転を防止したスクロール型流体装置に対し、オルダムリ
ングの往復運動に伴って発生する振動を低減することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、オルダムリングを複数のリング部材に
よって成し、個々のリング部材によって発生する加振力
の合力が旋回スクロールの公転に伴って生ずる遠心力と
同様になるようにした。
【0007】具体的に、請求項1記載の発明は、鏡板(1
0a),(11a) の前面に渦巻状のラップ(10b),(11b) が立設
された固定スクロール(10)及び旋回スクロール(11)が、
各ラップ(10b),(11b) 同士が互いに噛合されて両鏡板(1
0a),(11a) 間に作用室(14)を形成するようにケーシング
(2) 内に収納され、上記旋回スクロール(11)は自転防止
機構(16)により支持されていて、該旋回スクロール(11)
が固定スクロール(10)に対して自転することなく公転す
ることにより、流体を作用室(14)に導入して圧縮した
後、該作用室(14)から吐出するように構成されたスクロ
ール型流体装置を前提としている。そして、自転防止機
構(16)に、旋回スクロール(11)を支持する支持ハウジン
グ(12)に形成されたガイド溝(12d),(12e) と、旋回スク
ロール(11)に形成され、上記ガイド溝(12d),(12e) に対
して直交方向に延びるガイド溝と、これら各ガイド溝に
嵌め込まれる爪(19b),(19c),(20b),(20c) を有する複数
のオルダムリング部材(19),(20) とを備えさせ、各爪(1
9b),(19c),(20b),(20c) が各々ガイド溝に嵌め込まれて
各オルダムリング部材(19),(20) が旋回スクロール(11)
及び支持ハウジング(12)に対して相対的に往復運動する
ことにより、旋回スクロール(11)が固定スクロール(10)
に対して自転することなく公転するようにする。また、
上記各オルダムリング部材(19),(20) を、互いに同重量
で同一平面上に配置し、且つ支持ハウジング(12)に対す
る往復運動方向を互いに直交する方向に設定した構成と
している。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
のスクロール型流体装置において、オルダムリング部材
(19),(20) を、大径及び小径で成る内外一対のリング部
材(19),(20) で成し、大径のリング部材(19)における支
持ハウジング(12)のガイド溝(12d) に嵌め込まれる爪(1
9c) と、小径のリング部材(20)における支持ハウジング
(12)のガイド溝(12e) に嵌め込まれる爪(20c) とを、オ
ルダムリング部材(19),(20) の周方向に90°ずれた位
置に設定する一方、大径のリング部材(19)における旋回
スクロール(11)のガイド溝に嵌め込まれる爪(19b) と、
小径のリング部材(20)における旋回スクロール(11)のガ
イド溝に嵌め込まれる爪(20b) とを、オルダムリング部
材(19),(20) の周方向に90°ずれた位置に設定した構
成としている。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載のスクロール型流体装置において、旋回スクロ
ール(11)に、該旋回スクロール(11)に公転駆動力を与え
る駆動軸(8) を連結させ、旋回スクロール(11)を駆動軸
(8) の軸心に対して偏心した位置に設ける。また、上記
駆動軸(8) に、旋回スクロール(11)の偏心方向に対して
反対側の位置にバランスウエイト(17)を回転一体に設け
た構成としている。
【0010】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、装置の
駆動時には、旋回スクロール(11)が自転防止機構(16)に
より自転が阻止されることにより、該旋回スクロール(1
1)は固定スクロール(10)に対して公転して、被圧縮流体
が作用室(14)に導入、圧縮された後、該作用室(14)から
吐出される。このような駆動時において、自転防止機構
(16)に備えられた複数のオルダムリング部材(19),(20)
は互いに直交する方向に往復運動し、また、これらは、
互いに同重量で同一平面上に配置されているため、個々
において発生する加振力の合力が旋回スクロール(11)と
同様の遠心力となる。このため、旋回スクロール(11)の
公転運動に伴って発生する遠心力を相殺するための従来
の手段を利用することにより、オルダムリング部材(1
9),(20) の移動に伴って発生する振動が容易に低減され
る。
【0011】請求項2記載の発明では、オルダムリング
部材(19),(20) の個々において発生する加振力の合力を
遠心力とするための構成を具体的に得ることができ、実
用性が向上される。
【0012】請求項3記載の発明では、旋回スクロール
(11)の公転運動に伴って発生する遠心力を相殺するため
の従来の手段であるバランスウエイト(17)により、オル
ダムリング部材(19),(20) の移動に伴って発生する振動
が低減される。つまり、バランスウエイト(17)に、旋回
スクロール(11)による遠心力とオルダムリング部材(1
9),(20) による加振力とを共に相殺する機能を兼ね備え
させることができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。本例に係るスクロール型流体装置は冷凍機用の圧縮
機として用いられ、冷媒ガスを圧縮して吐出するもので
ある。
【0014】図1に示すように、このスクロール型流体
装置(1) は、密閉ケーシング(2) 内の上部に、冷媒ガス
を吸入圧縮して吐出するためのスクロール機構(3) が、
また下部に、スクロール機構(3) を駆動するための駆動
機構(4) が夫々収容されている。また、ケーシング(2)
の側壁でスクロール機構(3) に対向した位置には、該ス
クロール機構(3) に冷媒ガスを吸入するための吸入管
(5) が、スクロール機構(3) の下側位置には、該スクロ
ール機構(3) において圧縮された冷媒ガスをケーシング
(2) から吐出するための吐出管(6) が夫々側方に向けて
突設されている。
【0015】駆動機構(4) は、電動モータ(7) にクラン
ク軸(8) が連結されて成っている。この電動モータ(7)
は、ステータ(7a)と、該ステータ(7a)に挿入されたロー
タ(7b)とから構成されている。ロータ(7b)にはクランク
軸(8) の下部が挿入されており、該クランク軸(8) の下
端部は給油ポンプ(8a)に構成され、該給油ポンプ(8a)
は、ケーシング(2) 下部の油溜め(2a)に貯留された潤滑
油に浸漬されている。また、クランク軸(8) には、給油
ポンプ(8a)によって汲み上げられた潤滑油をスクロール
機構(3) やクランク軸(8) の各摺動部分に供給するため
の給油路(8b),(8b) が貫通形成されている。
【0016】スクロール機構(3) は、固定スクロール(1
0)及び旋回スクロール(11)を備えて成っている。固定ス
クロール(10)は、ケーシング(2) に一体的に固定されて
おり、円板状の鏡板(10a) の下面に、渦巻状(インボリ
ュート状)に形成したラップ(10b) が立設されている。
また、この固定スクロール(10)の中央部には圧縮したガ
ス冷媒を上方へ吐出するための吐出口(10c) が形成され
ている。
【0017】一方、旋回スクロール(11)は、その下側に
配置され且つケーシング(2) の内面に固着された支持ハ
ウジング(12)にオルダムリング(13)を介して支持されて
いると共に、上記固定スクロール(10)と略対称な形状で
成り、円板状の鏡板(11a) の上面に、渦巻状(インボリ
ュート状)に形成したラップ(11b) が立設されて成って
おり、相対する固定スクロール(10)のラップ(10b) と夫
々互いに噛合するように配置されている。そして、図2
に示すように、旋回スクロール(11)のラップ(11b) の内
周側及び外周側の壁面が、固定スクロール(10)のラップ
(10b) の外周面及び内周面の壁面に渦巻方向の複数箇所
で夫々接触しており、これら接触部間に冷媒ガスを圧縮
するための作用室(14)が形成されている。
【0018】また、図1の如く、上記旋回スクロール(1
1)の鏡板(11a) の背面には中央に軸受孔(15a) が形成さ
れたスクロール軸(15)が突設されている。
【0019】そして、上記クランク軸(8) の上端部分
は、上記支持ハウジング(12)に形成された軸受孔(12a)
に挿通されており、その上端には、該クランク軸(8) の
軸心(O) に対して偏心され、且つ上記軸受孔(15a) の内
径に略合致した外径寸法を有する偏心カム部(8c)が一体
形成されている。そして、この偏心カム部(8c)が上記旋
回スクロール(11)の軸受孔(15a) に嵌め込まれている。
また、上記したように旋回スクロール(11)と支持ハウジ
ング(12)との間にオルダムリング(13)が介装されている
ことにより、旋回スクロール(11)の自転を防止する自転
防止機構としてのオルダム継手(16)が構成されている。
これらの構成により、クランク軸(8) の回転に伴って旋
回スクロール(11)は自転することなく公転して作用室(1
4)を収縮するようになっている。
【0020】また、図1における(17)は、偏心カム部(8
c)の偏心方向に対して反対側に位置してクランク軸(8)
と回転一体に設けられ、旋回スクロール(11)の公転に伴
って発生する遠心力を相殺するためのバランスウエイト
である。また、(18)は、クランク軸(8) の軸受け部分の
回りで該クランク軸(8) が揺動する方向に発生するモー
メントを相殺するためのカウンタウエイトである。更
に、(21)は、吐出口(10c) から吐出された高圧の冷媒ガ
スをスクロール機構(3) の下側の空間に導くための案内
通路であり、固定スクロール(10)及び支持ハウジング(1
2)の外周部に形成された切欠き部(10d),(12f) とケーシ
ング(2) の内周面との間で形成されている。
【0021】次に、本例の特徴とする構成である上記オ
ルダム継手(16)及びその周辺部の構成について詳述す
る。本オルダム継手(16)は、図3に示すように、内外一
対のリング部材(19),(20) を備えている。
【0022】外側のリング部材(19)は、円環状のリング
本体(19a) の上面で図3における上下両側に位置し、該
リング本体(19a) の中心を挟んで互いに対向した位置に
一対の上側爪(19b),(19b) が突設されていると共に、こ
の上側爪(19b),(19b) に対してリング本体(19a) の周方
向に90°だけずれた位置(図3における左右両側位
置)におけるリング本体(19a) の下面に一対の下側爪(1
9c),(19c) が突設されている。また、この各爪(19b),(1
9c) のリング中央側端部はリング本体(19a) の内周縁部
に対向した位置とされ、リング外周側端部はリング本体
(19a) の外周縁部よりも外周側に位置されている。
【0023】一方、内側のリング部材(20)は、円環状の
リング本体(20a) の上面で図3における左右両側に位置
し、該リング本体(20a) の中心を挟んで互いに対向した
位置に一対の上側爪(20b),(20b) が突設されていると共
に、この上側爪(20b),(20b)に対してリング本体(20a)
の周方向に90°だけずれた位置(図3における上下両
側位置)におけるリング本体(20a) の下面に一対の下側
爪(20c),(20c) が突設されている。また、この各爪(20
b),(20c) のリング外周側端部はリング本体(20a) の外
周縁部に対向した位置とされ、リング中央側端部はリン
グ本体(20a) の内周縁部よりも内周側に位置されてい
る。つまり、各リング部材(19),(20) 同士は、上側爪(1
9b),(20b) 同士と下側爪(19c),(20c) 同士との配設位置
が互いに周方向に90°だけずれた位置に設定されてい
ると共に、各爪(19b),(19c),(20b),(20c) の突設位置
は、相手側のリング本体(19a),(20a) に接触しないよう
な位置に設定されている。
【0024】そして、これら各内外一対のリング部材(1
9),(20) は、同重量に設定されている。具体的には、外
側のリング部材(19)が比較的比重の低い材料(アルミニ
ウム等)で形成されている一方、内側のリング部材(20)
が比較的比重の高い材料(鉄系の材料等)で形成されて
いる。
【0025】そして、旋回スクロール(11)の下面には、
上記各リング部材(19),(20) の各上側爪(19b),(20b) を
スライド自在に嵌め込む図示しない一対の溝が形成され
ており、各上側爪(19b),(20b) がこの溝に嵌め込まれて
いる。これにより、外側リング部材(19)は、旋回スクロ
ール(11)に対して図3における上下方向に相対的なスラ
イド移動が自在であり、内側リング部材(20)は、旋回ス
クロール(11)に対して図3における左右方向に相対的な
スライド移動が自在となるように該旋回スクロール(11)
に連係されている。
【0026】一方、上記支持ハウジング(12)は、図4に
示すように、上記軸受孔(12a) を有する円筒状の軸受部
(12b) と、この軸受部(12b) の外周側に形成された円盤
状のオルダムリング支持部(12c) とを備えている。そし
て、このオルダムリング支持部(12c) の上面には、上記
各リング部材(19),(20) の各下側爪(19c),(20c) をスラ
イド自在に嵌め込むための溝(12d),(12e) が形成されて
おり、各下側爪(19c),(20c) がこの溝(12d),(12e) に嵌
め込まれている。これにより、外側リング部材(19)は、
支持ハウジング(12)に対して図3における左右方向に相
対的なスライド移動が自在であり、内側リング部材(20)
は、支持ハウジング(12)に対して図3における上下方向
に相対的なスライド移動が自在となるように該支持ハウ
ジング(12)に支持されている。
【0027】このようにして、各リング部材(19),(20)
が旋回スクロール(11)及び支持ハウジング(12)に対して
相対的な直線往復運動(互いに直交する方向への往復運
動)を可能とすることにより、旋回スクロール(11)を支
持ハウジング(12)に対して公転運動させる上記オルダム
継手(16)が構成されている。
【0028】次に、上述の如く構成されたスクロール型
流体装置(1) の圧縮動作について説明する。電動モータ
(7) が駆動されると、クランク軸(8) が軸心(O) を中心
として回動する。この際、偏心カム部(8c)は、クランク
軸(8) の軸心(O) に対して公転運動する。これに伴い、
偏心カム部(8c)が連係されている旋回スクロール(11)は
オルダム継手(16)により自転が防止されていることによ
り、固定スクロール(10)に対して公転運動する。
【0029】これにより、各スクロール(10),(11) のラ
ップ(10b),(11b) の夫々の接触箇所が、スクロール機構
(3) の中心部に向って移動し、これに伴って、作用室(1
4)は中心部に向って渦巻状に移動しながら収縮される。
これら一連の動作によって低圧の冷媒ガスは吸入管(5)
から作用室(14)に流入される。そして、この作用室(14)
に流入された冷媒は、圧縮されて高圧となって作用室(1
4)の中心部に達した後、吐出口(10c) を通り、スクロー
ル機構(3) の上側の空間及び案内通路(21)を経て吐出管
(6) から吐出される。
【0030】また、この圧縮動作の際、給油ポンプ(8a)
によって汲み上げられた潤滑油は給油路(8b),(8b) を通
ってクランク軸(8) の外周側のラジアル軸受け部分や、
クランク軸(8) の上端部のスラスト軸受け部分に供給さ
れ、クランク軸(8) や旋回スクロール(11)の摺動部分を
潤滑する。
【0031】次に、本例の特徴とする動作について説明
する。上述した旋回スクロール(11)の公転運動に伴い、
該旋回スクロール(11)と支持ハウジング(12)との間に介
装されているオルダムリング(13)は、内外に一対設けら
れており、これらが互いに直交する方向に直線往復移動
する。つまり、外側のリング部材(19)は、図3における
左右方向にスライド移動して、装置全体をこのスライド
方向に振動させる加振力を発生する。一方、内側のリン
グ部材(20)は、図3における上下方向にスライド移動し
て、装置全体をこのスライド方向に振動させる加振力を
発生する。そして、この一対のリング部材(19),(20)
は、同一平面上に配置されており、且つ互いに重量が等
しく設定されているので、この両方向の加振力は等し
く、このような両力の合力が装置全体に作用することに
なる。そして、この両加振力夫々は、旋回スクロール(1
1)の2方向の変位量、つまり、図5にX方向として示す
外側リング部材(19)のスライド移動方向の変位量と、図
5にY方向として示す内側リング部材(20)のスライド移
動方向の変位量とに応じて増減し、各加振力はリング部
材(19),(20) のスライド移動(X方向及びY方向の夫々
の移動)に伴って正弦波的に変化することになる。この
ため、この両加振力の合力(図5に示すA)は、一定の
遠心力として作用することになる。つまり、各リング部
材(19),(20) による加振力F1,F2として、外側のリ
ング部材(19)では、 F1=m1・r・ω2 ・sin θ …(1) の加振力が、内側のリング部材(20)では、 F2=m2・r・ω2 ・cos θ …(2) の加振力が夫々発生している。(m1:外側リング部材
の重量、m2:内側リング部材の重量、r:旋回スクロ
ールの公転半径、ω:旋回スクロールの角速度、θ:旋
回スクロールの回転角度) そして、これらの合力は、 (F12 ・F22 1/2 であって、m1=m2であるために、この重量をmとす
ると、 (F12 ・F22 1/2 =m・r・ω2 …(3) となって、この合力により、常に一定の遠心力として装
置に作用していることになる。
【0032】つまり、本例では、リング部材(19),(20)
を内外一対設けたことによって、この各リング部材(1
9),(20) の移動に伴って発生する力を、旋回スクロール
(11)の回転に伴って発生する遠心力と同様に扱うことが
できる。更に、この合力によって生じる遠心力の方向
は、旋回スクロール(11)の公転によって生じる遠心力と
同方向に発生することになる。
【0033】このため、上記バランスウエイト(17)及び
カウンタウエイト(18)の重量を適宜設定することによ
り、このリング部材(19),(20) の移動による遠心力を相
殺することができる。つまり、これらの重量を従来のも
のよりも僅かに大きく設定するのみでリング部材(19),
(20) の移動による遠心力を相殺できる。
【0034】このように、本例によれば、リング部材(1
9),(20) を一対設け、直線往復運動する個々のリング部
材(19),(20) の合力が、旋回スクロール(11)の公転によ
って生じる遠心力と同様の遠心力となるように、各リン
グ部材(19),(20) を同重量で同一平面上に配置させたた
めに、従来から既存のバランスウエイト(17)及びカウン
タウエイト(18)によって、リング部材(19),(20) の運動
に起因して発生する振動を低減することができ、装置全
体としての騒音の低減及び装置内部の機器に対する悪影
響の回避を行うことができる。
【0035】尚、本例では、冷凍機用の圧縮機について
説明したが、本発明のスクロール型流体装置(1) は真空
ポンプや膨張機などに用いてもよい。
【0036】また、本例では材料を変えることによって
各リング(19),(20) の重量を同一にしたが、両リング(1
9),(20) を同じ材料で形成し、内側リング部材(19)の厚
さ寸法や幅寸法を外側リング部材(20)よりも大きくする
ことによって重量を同一にさせてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、複数のオルダムリング部材を設け、各
オルダムリング部材を、互いに同重量として同一平面上
に配置させ、且つ支持ハウジングに対する往復運動方向
を互いに直交する方向に設定し、リング部材の個々にお
いて発生する加振力の合力が遠心力となるようにしたた
めに、旋回スクロールの公転運動に伴って発生する遠心
力を相殺するための従来の手段を利用することにより、
オルダムリング部材の移動に伴って発生する振動が容易
に低減され、装置全体としての騒音の低減化及び装置内
部の機器に対する悪影響の回避を行うことができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、オルダムリ
ング部材を、大径及び小径で成る内外一対のリング部材
により成し、これらの支持ハウジングに対する往復移動
方向を互いに直交する方向に設定してリング部材の個々
において発生する加振力の合力が遠心力となるようにし
たために、上記請求項1記載の発明に係る効果を得るた
めの構成を具体的に得ることができ、実用性の向上を図
ることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、旋回スクロ
ールの公転運動に伴って発生する遠心力を相殺するため
の従来の手段であるバランスウエイトを利用したため
に、このバランスウエイトに、旋回スクロールによる遠
心力とオルダムリング部材による加振力とを共に相殺す
る機能を兼ね備えさせることができ、既存の構造をその
まま利用してオルダムリング部材の移動に伴って発生す
る振動を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るスクロール型流体装置の断面図で
ある。
【図2】各ラップの噛合状態を示す断面図である。
【図3】一対のリング部材の配置状態を示す平面図であ
る。
【図4】支持ハウジングの平面図である。
【図5】各リング部材の加振力及びその合力を説明する
ための図である。
【符号の説明】
(1) スクロール型流体装置 (2) 密閉ケーシング (10) 固定スクロール (11) 旋回スクロール (10a),(11a) 鏡板 (10b),(11b) ラップ (12) 支持ハウジング (12d),(12e) 溝 (14) 作用室 (16) オルダム継手(自転防止機構) (17) バランスウエイト (19) 外側リング部材 (20) 内側リング部材 (19b),(20b) 上側爪 (19c),(20c) 下側爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−248368(JP,A) 特開 平4−128583(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡板(10a),(11a) の前面に渦巻状のラッ
    プ(10b),(11b) が立設された固定スクロール(10)及び旋
    回スクロール(11)が、各ラップ(10b),(11b)同士が互い
    に噛合されて両鏡板(10a),(11a) 間に作用室(14)を形成
    するようにケーシング(2) 内に収納され、 上記旋回スクロール(11)は自転防止機構(16)により支持
    されていて、該旋回スクロール(11)が固定スクロール(1
    0)に対して自転することなく公転することにより、流体
    を作用室(14)に導入して圧縮した後、該作用室(14)から
    吐出するように構成されたスクロール型流体装置におい
    て、 自転防止機構(16)は、旋回スクロール(11)を支持する支
    持ハウジング(12)に形成されたガイド溝(12d),(12e)
    と、旋回スクロール(11)に形成され、上記ガイド溝(12
    d),(12e) に対して直交方向に延びるガイド溝と、これ
    ら各ガイド溝に嵌め込まれる爪(19b),(19c),(20b),(20
    c) を有する複数のオルダムリング部材(19),(20) とを
    備えて成り、各爪(19b),(19c),(20b),(20c) が各々ガイ
    ド溝に嵌め込まれて各オルダムリング部材(19),(20) が
    旋回スクロール(11)及び支持ハウジング(12)に対して相
    対的に往復運動することにより、旋回スクロール(11)が
    固定スクロール(10)に対して自転することなく公転する
    ようになっており、 上記各オルダムリング部材(19),(20) は、互いに同重量
    で同一平面上に配置され、且つ支持ハウジング(12)に対
    する往復運動方向が互いに直交する方向に設定されてい
    ることを特徴とするスクロール型流体装置。
  2. 【請求項2】 オルダムリング部材(19),(20) は、大径
    及び小径で成る内外一対のリング部材(19),(20) であ
    り、 大径のリング部材(19)における支持ハウジング(12)のガ
    イド溝(12d) に嵌め込まれる爪(19c) と、小径のリング
    部材(20)における支持ハウジング(12)のガイド溝(12e)
    に嵌め込まれる爪(20c) とは、オルダムリング部材(1
    9),(20) の周方向に90°ずれた位置に設定されている
    一方、 大径のリング部材(19)における旋回スクロール(11)のガ
    イド溝に嵌め込まれる爪(19b) と、小径のリング部材(2
    0)における旋回スクロール(11)のガイド溝に嵌め込まれ
    る爪(20b) とは、オルダムリング部材(19),(20) の周方
    向に90°ずれた位置に設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載のスクロール型流体装置。
  3. 【請求項3】 旋回スクロール(11)には、該旋回スクロ
    ール(11)に公転駆動力を与える駆動軸(8) が連結されて
    おり、旋回スクロール(11)は駆動軸(8) の軸心に対して
    偏心した位置に設けられており、 上記駆動軸(8) には、旋回スクロール(11)の偏心方向に
    対して反対側の位置にバランスウエイト(17)が回転一体
    に設けられていることを特徴とする請求項1または2記
    載のスクロール型流体装置。
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