JP6066708B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクロール型圧縮機に関し、特に旋回スクロールが自転するのを防止するオルダムリングの動きに起因する振動を抑制するスクロール型圧縮機に関する。
空気調和装置や冷凍装置に用いられるスクロール型の圧縮機は、渦巻状のスクロール壁をそれぞれ有する固定スクロールと旋回スクロールとを備える。そして、固定スクロールに対して旋回スクロールを自転することなく公転旋回運動させ、双方のスクロール壁の間に形成される圧縮室の容積を減少させることで、圧縮室内の冷媒を圧縮する。
旋回スクロールの自転を防止するために、旋回スクロールと、これを支持するハウジングとの間にオルダムリングを介在させる。このオルダムリングは、よく知られているように、直線往復運動するため、この方向に圧縮機全体を振動させる加振力の発生源となる。圧縮機の回転速度が低い場合にはこの加振力も許容できるが、高速回転になると振動、騒音が顕著になる。
自転する他の回転系部品はアンバランスがあったとしても、駆動源であるモータにバランスウェイトを付加することでアンバランスによる振動を理論的にはゼロにすることが可能である。しかし、オルダムリングによる加振力は、回転系部品に対して設ける従来のバランスウェイト(あるいはカウンタウェイト)で相殺することができない。オルダムリングは直線往復運動するものであるのに対し、従来のバラウスウェイトは回転軸の回転に伴って回転運動するものであり、この両者の運動方向が異なるからである。
以上に対して、特許文献1は、一対のリング部材(外側に配置されるリング部材とその内側に配置されるリング部材)を設け、直線往復運動する個々のリング部材の合力が、旋回スクロールの公転によって生じる遠心力と同様の遠心力となるように、各リング部材を同質量でかつ同一平面上に配置させたオルダム継手を提案している。特許文献1のオルダム継手によると、従来のバランスウェイト、カウンタウェイトによって、一対のリング部材の運動に起因して発生する振動を低減することができ、装置全体としての騒音の低減及び装置内部の機器に対する悪影響の回避を行うことができる、とされている。
特開平8−159050号公報
ところが、特許文献1のオルダム継手は、内側のリング部材(以下、新たなバランスウェイト、ということがある)は、旋回スクロールの下面に案内溝を形成し、新たなバランスウェイトをこの案内溝に沿って直線往復運動をさせる。したがって、新たなバランスウェイトの動作は旋回スクロールの動きに追従することになり、旋回スクロールと逆方向には動かせない。したがって、特許文献1の提案によると、旋回スクロールの遠心力が働く方向と同じ方向に、外側のリング部材と内側のリング部材(新たなバランスウェイト)の合力が加わることになり、旋回スクロールの歯面荷重が当該合力の分だけ増加するので、新たな振動・騒音の発生源になり得るし、旋回スクロール自体あるいは固定スクロールの強度の面で不安が生じる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、オルダムリングとともに用いられる新たなバランスウェイトを、旋回スクロールの動きとは独立して任意の方向に動かすことができるオルダム継手を備えるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、新たなバランスウェイトを、旋回スクロールを駆動させる主軸の偏心ブッシュに設ける偏心カムを用いて動かすことにした。この場合、偏心カムを設ける角度を任意に設定できるので、新たなバランスウェイト(第2バランスウェイト)を、旋回スクロールの動きとは独立して、任意の方向に動かすことができる。
すなわち本発明のスクロール型圧縮機は、偏心ブッシュが設けられ、駆動源により回転駆動される主軸と、主軸の偏心ブッシュに回転自在に連結される旋回スクロールと、旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、かつ圧縮された冷媒を高圧室に向けて吐出するポートを端板に有する固定スクロールと、を備える。
本発明のスクロール型圧縮機は、旋回スクロールが固定スクロールに対して自転することなく公転するように旋回スクロールの動きを規制し、第1方向に直線往復運動するオルダムリングと、偏心ブッシュとともに旋回運動する第1バランスウェイトと、偏心ブッシュとともに旋回運動する偏心カムと、主軸の回転駆動により、偏心カムを介して第2方向に直線往復運動する第2バランスウェイトと、を備え、第2バランスウェイトは、オルダムリングの直線往復運動の第1方向と平行な方向を除く任意の角度をなす第2方向に直線往復運動することを特徴とする。
第2バランスウェイトは、オルダムリングの直線往復運動の第1方向と直交する第2方向に直線往復運動することが好ましい。
本発明のスクロール型圧縮機において、第1バランスウェイトを偏心カムとして機能させ、さらに、第2バランスウェイトをオルダムリングの内側の同一平面内に配置し、オルダムリングの直線往復運動の第1方向と第2バランスウェイトの直線往復運動の第2方向を直交させることが好ましい。
このスクロール型圧縮機によると、偏心カムを別途用意する必要がない。また、第2バランスウェイトをオルダムリングの内側の同一平面内に配置するので、軸方向の質量のバランスを考慮する必要がない。
本発明は、第1バランスウェイトを偏心カムとして機能させる形態に限らず、第1バランスウェイトとは別に偏心カムを設けることができる。この偏心カムは、第1バランスウェイトとは異なる回転角の位置に設けることができる。これは、任意の回転角に偏心カムを設けることができることを示唆している。この形態においても、第2バランスウェイトが、オルダムリングの内側に配置されることが好ましい。
そして、第2バランスウェイトは、本体と、本体の中央に設けられるカム溝と、を備え、オルダムリングの内側に設けられ、偏心カムがカム溝の内部から作用することにより、第2バランスウェイトが直線往復運動を行うことが好ましい。
また、第2バランスウェイトは、オルダムリングの直線往復運動の第1方向にも直線往復運動の成分を持つことが好ましい。
本発明によれば、主軸の回転を偏心ブッシュに設けられる偏心カムを介して、第2バランスウェイト50を動かす。この偏心カムは、偏心ブッシュに任意の角度で取り付けることができる。したがって、本実施形態によると、第2バランスウェイトが直線往復運動する方向を任意に設定することができる。例えば、本発明によると、旋回スクロールの遠心力が生ずる向きとは逆の向きに第2バランスウェイトを動かすことができる。
本実施形態に係るスクロール型圧縮機の縦断面図である。 図1のスクロール型圧縮機に用いられるオルダムリングを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIIb−IIb線矢視断面図である。 図1のスクロール型圧縮機に用いられる第2バランスウェイトを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb線矢視断面図、(c)は(a)のIIIc−III線矢視断面図である。 第2バランスウェイト50の動作を回転角45度ごとに示す図であり、(a)は0度、(b)は45度、(c)は90度、(d)は135度の動作状態を示している。 図4に引き続き、(a)は180度、(b)は225度、(c)は270度、(d)は315度である。 図4にオルダムリング40を加えて示す図であり、(a)は0度、(b)は45度、(c)は90度、(d)は135度の動作状態を示している。 図6に引き続き、(a)は180度、(b)は225度、(c)は270度、(d)は315度である。 本実施形態の変形例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のVIIIb−VIIIb線矢視断面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、縦型のスクロール型圧縮機10は、ハウジング11の内部に、主軸12と、主軸12とともに回転する旋回スクロール20と、ハウジング11に固定された固定スクロール30と、を備える。
スクロール型圧縮機(以下、単に圧縮機)10は、ハウジング11に形成された冷媒導入ポートP1からハウジング11内に冷媒が導入され、旋回スクロール20と固定スクロール30との間に形成される圧縮室において冷媒が圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、ハウジング11に形成された冷媒吐出ポートP2から吐出される。
旋回スクロール20は、円板状の端板21に、渦巻き状で所定の高さを有したラップ壁22が一体に形成されている。旋回スクロール20は、後述するオルダムリング40を介してハウジング11の軸受14に支持されている。
一方、固定スクロール30は、旋回スクロール20に対向する端板31には、旋回スクロール20のラップ壁22に対向して噛み合う渦巻き状のラップ壁32が形成されている。
このようにして、旋回スクロール20と固定スクロール30は、ラップ壁22とラップ壁32を互いに組み合わせている。これにより、旋回スクロール20と固定スクロール30との間に、圧縮室PRを形成している。
これにより、旋回スクロール20、固定スクロール30の外周側から圧縮室PRに導入された冷媒は、固定スクロール30に対して旋回スクロール20が公転旋回運動することにより、外周側から内周側に順次送られて圧縮される。圧縮室PRで圧縮された冷媒は、固定スクロール30に形成された吐出孔37、吐出孔37に設けられたリード弁38、固定スクロール30を覆うように設けられた上部カバー39に設けられたリード弁38を介し、ハウジング11の他端側に形成された冷媒吐出ポートP2から吐出される。
主軸12は、その両端部が、ハウジング11に軸受13、14を介して回転自在に支持されている。主軸12は、ハウジング11の内面に固定された固定子15と、主軸12の外周面に固定され、固定子15と対向する回転子16とからなるモータ17によって回転駆動される。なお、主軸12は、一端を、ハウジング11を貫通して外部に突出させ、エンジンや外部に設けられたモータ等の図示しない駆動源が主軸12の一端に連結されることで回転駆動される構成とすることもできる。
主軸12の他端部には、主軸12の中心軸から予め定められた寸法だけ偏心した位置に、偏心ブッシュ18が突出形成されている。旋回スクロール20の主軸12側には、偏心ブッシュ18を収容する凹部23が形成されている。偏心ブッシュ18が、凹部23にドライブブッシュ(軸受)24を介して挿入されることで、この偏心ブッシュ18に、旋回スクロール20が回転自在に保持されている。これにより、旋回スクロール20は、主軸12の中心に対し、予め定められた寸法だけ偏心して設けられ、主軸12がその軸線周りに回転すると、旋回スクロール20は、主軸12の中心に対して偏心した寸法を半径とした回転(公転)を行う。旋回スクロール20が公転しつつも自転はしないよう、旋回スクロール20と主軸12との間には、オルダムリング40が介在している。
オルダムリング40は、図2に示すように、円環状の本体41と、本体41の上面で本体41の中心を挟んで互いに対向した位置に設けられる一対の上側爪43と、上側爪43に対して本体41の周方向に90°だけずれた位置の下面に設けられる一対の下側爪45と、からなる。なお、ここでいう上側とは旋回スクロール20に対向する側を意味する。以下も同様である。そして、旋回スクロール20の下面には、各上側爪43をスライド自在に嵌め込む一対の案内溝(図示を省略)が形成され、支持ハウジングの上面には、各下側爪45を各上側爪43のスライド方向に対して直交する方向にスライド自在に嵌め込む一対の案内溝(図示を省略)が形成されている。
そして、上側爪43、下側爪45が、各々、上述した案内溝に嵌め込まれ、オルダムリング40が軸受14に対して直線往復運動し、且つ旋回スクロール20がオルダムリング40に対して、上記の往復運動方向に対して直交する方向に直線往復運動することにより旋回スクロール20が軸受14に対して公転運動する。
主軸12は、第1バランスウェイト25を備えている。
第1バランスウェイト25は、旋回スクロール20の公転旋回運動による動的アンバランスを平衡させるためのものであり、主軸12に、偏心ブッシュ18と対称に、つまり、旋回スクロール20の公転旋回運動と位相が180度ずれて回転するように配置、固定されている。
第1バランスウェイト25は、主軸12の偏心ブッシュ18に固定され、図4に示されるように、平面視して概略扇型をなす接続片25aと、接続片25aから上方に向けて立設される本体25bと、からなる。本体25bは、その外周のガイド面25cは平面視して円弧状をなしている。このガイド面25cが次に説明する第2バランスウェイト50のカム溝53の内側から第2バランスウェイト50に作用することで、第2バランスウェイト50を駆動させることができる。
主軸12には、ハウジング11の底部のオイル溜りから吸い上げた潤滑油を主軸12の上端部から主軸12と凹部23との間のドライブブッシュ24に供給するための潤滑油流路12aが形成されている。
主軸12は、第2バランスウェイト50を備えている。
第2バランスウェイト50は、オルダムリング40の往復直線運動による動的アンバランスを平衡させるためのものであり、第1バランスウェイト25の回転に伴って、オルダムリング40の運動方向と直交する方向に往復直線運動する。そのために、第2バランスウェイト50は、第1バランスウェイト25の周囲に配置される。
第2バランスウェイト50は、図3に示すように、平面視して形状が矩形の本体51と、本体51の中央に表裏を貫通する角丸長方形(Rounded Rectangle)のカム溝53と、本体51の下面で本体51の中心を挟んで互いに対向した位置に設けられる一対の下側爪55と、を備えている。カム溝53は、その長径が本体51の短手方向(または幅方向)に沿って形成されており、一対の下側爪55は本体51の長手方向(または長さ方向)に沿ってその両端部に形成されている。ただし、一対の下側爪55は、軸受14に形成される一対の案内溝にスライド自在に嵌め込まれているので、第2バランスウェイト50は駆動力が与えられても、その運動の方向は本体51の長手方向に沿うように規制される。なお、この案内溝は、オルダムリング40に対する案内溝と共通のものである。
第2バランスウェイト50は、カム溝53の内部に第1バランスウェイト25が収容される。主軸12の回転に伴って第1バランスウェイト25が旋回運動すると、ガイド面25cがカム溝53の内側から第2バランスウェイト50に作用することで、第2バランスウェイト50を駆動させることができる。第2バランスウェイト50は、下側爪55が案内溝49にスライド自在に嵌め込まれているので、本体51の長手方向に沿って直線往復運動する。
さて、以上の構成を備える圧縮機10の動作を説明する。
モータ17が駆動されると、主軸12が軸心を中心として回転する。そうすると、偏心ブッシュ18は、主軸12の軸心に対して公転運動する。これに伴い、偏心ブッシュ18が連係されている旋回スクロール20はオルダムリング40により自転が防止されていることにより、固定スクロール30に対して公転運動する。これにより、各スクロール20,30のラップ壁22,32の夫々の接触箇所が、スクロール機構の中心部に向って移動し、これに伴って、圧縮室PRは中心部に向って渦巻状に移動しながら収縮される。これら一連の動作によって低圧の冷媒ガスは冷媒導入ポートP1から圧縮室PRに流入される。そして、この圧縮室PRに流入された冷媒は、圧縮されて高圧となって圧縮室PRの中心部に達した後、吐出孔37を通り、冷媒吐出ポートP2から吐出される。
また、この圧縮動作の際、図示を省略した給油ポンプによって汲み上げられた潤滑油は潤滑油流路12aを通って主軸12の外周側のラジアル軸受けや、主軸12の上端部のスラスト軸受けに供給され、主軸12や旋回スクロール20の摺動部分を潤滑する。
次に、本実施形態における動作について説明する。
上述した旋回スクロール20の公転運動に伴い、該旋回スクロール20と軸受14との間に介装されているオルダムリング40は、図1における左右方向(第1の方向)にスライド移動して、このスライド方向に圧縮機10を振動させる加振力を発生させる。
一方、オルダムリング40の内側に配置される第2バランスウェイト50は、図1の紙面に垂直な方向にスライド移動して、このスライド方向に圧縮機10を振動させる加振力を発生する。第2バランスウェイト50の動作の一例を、図4,図5に示す
図4、図5に示すように、主軸12の回転に従って偏心ブッシュ18が旋回運動すると、第1バランスウェイト25が偏心ブッシュ18の中心軸を回転軸として旋回運動する。そうすると、第1バランスウェイト25がカム溝53の内部から第2バランスウェイト50に作用して、第2バランスウェイト50を旋回運動させる。つまり、第2バランスウェイト50は、見かけ上、主軸12の回転軸を中心にして、図中、上下・左右方向に往復運動を行う。ところが、前述したように、第2バランスウェイト50は、一対の下側爪55が軸受14に形成される一対の案内溝に嵌め込まれている。したがって、軸受14に対しては、第2バランスウェイト50の移動は、案内溝が形成された方向(第2バランスウェイト50の本体51の長手方向)に規制される。なお、図4,図5における回転角とは偏心ブッシュ18の回転角をいい、回転角が0°の定義については後述する。
次に、第2バランスウェイト50にオルダムリング40を加えて両者の動作を図6,図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、第2バランスウェイト50が最も左側に寄っており、また、オルダムリング40が最も右側に寄っている状態を、偏心ブッシュ18の回転角が0°とする。また、回転角0°のときは、第2バランスウェイト50とオルダムリング40は、図中の上下方向の中心は一致しているものとする。なお、図6、図7の説明において上下・左右は、図中の上下・左右を意味する。
偏心ブッシュ18が時計回りに回転するにつれて、第2バランスウェイト50は、上方向に変位するとともに右方向に変位し、回転角が90°に達すると、最も上側に寄る。左右方向については、変位ストロークの中央に位置する。オルダムリング40は、左右方向について、変位ストロークの中央に位置する。
さらに偏心ブッシュ18が回転すると、第2バランスウェイト50は、下方向に変位し始めるとともに、右方向に変位し、回転角が180°に達すると、上下方向については変位ストロークの中心に位置する。オルダムリング40は、最も左側に位置する。
さらに偏心ブッシュ18が回転すると、第2バランスウェイト50は、下方向及び右方向に変位しつづけ、回転角が270°に達すると、上下方向については最も下寄りに位置する。オルダムリング40は、左右方向の変位ストロークの中央に位置する。
さらに偏心ブッシュ18が回転すると、回転角が0°(図6の(a))の状態に戻る。
以上の通りであり、オルダムリング40及びその内側に配置される第2バランスウェイト50は、互いに直交する方向(各々をX方向,Y方向とする)に直線往復移動する。しかも、オルダムリング40と第2バランスウェイト50は、同一平面上に配置されているものとみなすことができるとともに、互いに質量が等しく設定されている。したがって、オルダムリング40と第2バランスウェイト50の各々によるX方向,Y方向の加振力(F40,F50とする)は等しく、その合力が装置全体に作用することになる。そして、この両加振力は、各々、旋回スクロール20のX方向の変位量及びY方向の変位量に応じて増減し、各加振力F40,F50はオルダムリング40及び第2バランスウェイト50のスライド移動(X方向及びY方向の夫々の移動)に伴って正弦波的に変化する。このため、この加振力F40,F50の合力は、一定の遠心力として作用することになる。
ここで、オルダムリング40及び第2バランスウェイト50による加振力F40,F50は、各々式(1),(2)により求められ、これらの合力は(F40 ・F50 1/2となる。
ここで、m40とm50は等しいので、当該合力は式(3)により表され、この合力に基づく一定の遠心力が圧縮機10に作用する。
40=m40・r・ω2 ・sinθ … (1)
50=m50・r・ω2 ・cosθ … (2)
m・r・ω2 … (3)
40:オルダムリング40の質量
50:第2バランスウェイト50の質量
r:旋回スクロール20の公転半径
ω:旋回スクロール20の角速度
θ:旋回スクロール20の回転角度
このように、圧縮機10は、オルダムリング40と第2バランスウェイト50を内外一対設けたことによって、オルダムリング40と第2バランスウェイト50が各々の移動するのに伴って発生する力を、旋回スクロール20の回転に伴って発生する遠心力と同様に扱うことができる。さらに、この合力によって生じる遠心力の方向は、旋回スクロール20の公転によって生じる遠心力と同方向に発生することになる。
このため、第1バランスウエイト25の質量を適宜設定することにより、オルダムリング40と第2バランスウェイト50の移動による遠心力を相殺することができる。典型的には、第2バランスウェイト50を設けない場合に比べて、第1バランスウエイト25の質量を僅かに大きく設定すれはよい。
以上説明したように、圧縮機10によれば、オルダムリング40及び第1バランスウェイトに加えて第2バランスウェイト50を設け、直線往復運動するオルダムリング40及び第2バランスウェイト50の合力が、旋回スクロール20の公転によって生じる遠心力と同様の遠心力となるようにする。
そうすることで、圧縮機10は、オルダムリング40の動作に伴う振動を低減できる。
以上では、第1バランスウェイト25に第2バランスウェイト50を駆動するための偏心カムとしての役割を持たせたが、例えば図8に示すように、第1バランスウェイト25とは別に偏心カム60を偏心ブッシュ18に設けることもできる。この偏心カム60は、第1バランスウェイト25と同様の形状を有しているが、偏心ブッシュ18に対する取り付け角度が第1バランスウェイト25とは異なる。つまり、第1バランスウェイト25は、旋回スクロール20の偏心の向きと180度だけ逆の向きに設けられるが、偏心カム60は、旋回スクロール20に対して任意の角度で偏心ブッシュ18に取り付けることができる。
以上の通りであるから、主軸12の回転を偏心ブッシュ18に設けられる偏心カム(第1バランスウェイト25,偏心カム60)を介して、第2バランスウェイト50を動かす。この偏心カムは、偏心ブッシュ18に任意の角度で取り付けることができる。したがって、本実施形態によると、第2バランスウェイト50が往復直線運動する方向を任意に設定することができる。例えば、旋回スクロール20の遠心力が生ずる向きとは逆の向きに第2バランスウェイト50を動かすことができる。
また、本実施形態によると、第2バランスウェイト50の往復の移動距離(ストローク量)を任意に設定できる。つまり、本実施形態によると、ストローク量は、偏心カム(第1バランスウェイト25,偏心カム60)の偏心量を変えることで任意に設定できる。このことは、第2バランスウェイト50の質量を任意に設定できることを示唆する。本実施形態において、第2バランスウェイト50の慣性力がオルダムリング40の慣性力と等価にするためには、当該偏心量及び当該質量のいずれか一方を調整すればよい。例えば、第2バランスウェイト50の質量を減らす一方、偏心量を大きくする、あるいは、第2バランスウェイト50の質量を増やす一方、偏心量を小さくすることで、必要な慣性力を得ることができる。
さらに、本実施形態は、第2バランスウェイト50を偏心カム50に嵌めるとともに、軸受14の案内溝下側爪55を嵌めるだけでよいので、組立性がよい。
なお、上記実施の形態では、圧縮機構の駆動源であるモータ17がハウジング11の内部に組み付けられたスクロール型圧縮機を例にしたが、本発明は、圧縮機構の駆動源がハウジング11の外部に設けられるスクロール型圧縮機に適用することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10 スクロール型圧縮機
11 ハウジング
12 主軸
13 軸受
15 固定子
16 回転子
20 旋回スクロール
21 端板
25 第1バランスウェイト
25a 接続片
25b 本体
25c ガイド面
30 固定スクロール
31 端板
38 リード弁
39 上部カバー
40 オルダムリング
41 本体
50 第2バランスウェイト
51 本体
P1 冷媒導入ポート
P2 冷媒吐出ポート

Claims (6)

  1. 偏心ブッシュが設けられ、駆動源により回転駆動される主軸と、
    前記主軸の前記偏心ブッシュに回転自在に連結される旋回スクロールと、
    前記旋回スクロールと対向することで冷媒を圧縮する圧縮室を形成し、かつ圧縮された前記冷媒を高圧室に向けて吐出するポートを端板に有する固定スクロールと、
    前記旋回スクロールが前記固定スクロールに対して自転することなく公転するように前記旋回スクロールの動きを規制し、第1方向に直線往復運動するオルダムリングと、
    前記偏心ブッシュとともに旋回運動する第1バランスウェイトと、
    前記偏心ブッシュとともに旋回運動する偏心カムと、
    前記主軸の回転駆動により、前記偏心カムを介して第2方向に直線往復運動する第2バランスウェイトと、
    を備え
    前記第2バランスウェイトは、
    前記オルダムリングの直線往復運動の前記第1方向と平行な方向を除く任意の角度をなす前記第2方向に直線往復運動することを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 前記第2バランスウェイトは、
    前記オルダムリングの直線往復運動の前記第1方向と直交する前記第2方向に直線往復運動する
    請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 前記第1バランスウェイトが、前記偏心カムとして機能し、
    前記第2バランスウェイトが、前記オルダムリングの内側に配置され、
    前記オルダムリングの直線往復運動の前記第1方向と前記第2バランスウェイトの直線往復運動の前記第2方向が直交する、
    請求項1又は請求項2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 前記偏心カムは、前記第1バランスウェイトとは異なる回転角の位置に設けられ、
    前記第2バランスウェイトが、前記オルダムリングの内側に配置される、
    請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  5. 前記第2バランスウェイトは、
    本体と、前記本体の中央に設けられるカム溝と、を備え、
    前記オルダムリングの内側に設けられ、
    前記偏心カムが前記カム溝の内部から作用することにより、前記第2バランスウェイトが直線往復運動を行う、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 前記第2バランスウェイトは、
    前記オルダムリングの直線往復運動の前記第1方向にも直線往復運動の成分を持つ、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のスクロール型圧縮機。
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