JP3211520B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP3211520B2
JP3211520B2 JP27216793A JP27216793A JP3211520B2 JP 3211520 B2 JP3211520 B2 JP 3211520B2 JP 27216793 A JP27216793 A JP 27216793A JP 27216793 A JP27216793 A JP 27216793A JP 3211520 B2 JP3211520 B2 JP 3211520B2
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圭一郎 青木
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    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気浄化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
きにはNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
論空燃比又はリッチになると吸収したNOxを放出する
NOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、リーン混合気
を燃焼せしめた際に発生するNOxをNOx吸収剤によ
り吸収し、NOx吸収剤のNOx吸収能力が飽和する前
に機関シリンダ内に供給される混合気を一時的に理論空
燃比又はリッチにしてNOx吸収剤に流入する排気ガス
の空燃比を一時的に理論空燃比又はリッチにし、それに
よってNOx吸収剤からNOxを放出させると共に放出
されたNOxを還元するようにした内燃機関が公知であ
る(PCT国際公開WO93/07363号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらNOx吸
収剤からNOxを放出させるために機関シリンダ内に供
給される混合気をリーンから理論空燃比又はリッチに切
換えると機関の出力トルクが急激に増大するために大き
なショックが発生するという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、流入する排気ガスの空燃比がリー
ンのときにはNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃
比が理論空燃比又はリッチになると吸収したNOxを放
出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、NOx
吸収剤からNOxを放出すべきときには機関シリンダ内
に供給される混合気の空燃比をリーンから理論空燃比又
はリッチに切換えるようにした内燃機関において、NO
x吸収剤からNOxを放出すべく機関シリンダ内に供給
される混合気の空燃比をリーンから理論空燃比又はリッ
チに切換えたときに機関出力トルクが変動しないように
するのに必要な機関運転状態に応じた吸入空気の減少量
を求めてこの減少量だけ吸入空気を減少させるように
ている。
【0005】
【作用】NOx吸収剤からNOxを放出すべく機関シリ
ンダ内に供給される混合気の空燃比をリーンから理論空
燃比又はリッチに切換えると機関出力トルクが増大す
る。このとき吸入空気量が減少せしめられて機関出力ト
ルクの増大分だけ機関出力トルクが減少せしめられる。
【0006】
【実施例】図1を参照すると、1は機関本体、2はピス
トン、3は燃焼室、4は点火栓、5は吸気弁、6は吸気
ポート、7は排気弁、8は排気ポートを夫々示す。吸気
ポート6は対応する枝管9を介してサージタンク10に
連結され、各枝管9には夫々吸気ポート6内に向けて燃
料を噴射する燃料噴射弁11が取付けられる。サージタ
ンク10は吸気ダクト12を介してエアクリーナ13に
連結され、吸気ダクト12内にはスロットル弁14が配
置される。一方、排気ポート8は排気マニホルド16お
よび排気管17を介してNOx吸収剤18を内蔵したケ
ーシング19に接続される。
【0007】一方、スロットル弁14上流の吸気ダクト
12からはバイパス通路15が分岐され、このバイパス
通路15はサージタンク10内に連結される。このバイ
パス通路15内にはバイパス通路15内を流れる空気量
を制御するためのバイパス制御弁20が設けられる。こ
のバイパス制御弁20はステップモータにより駆動さ
れ、機関アイドリング運転時にはこのバイパス制御弁2
0によって機関回転数が目標アイドリング回転数に制御
される。
【0008】電子制御ユニット30はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス31によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)33、CPU(マイク
ロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート
36を具備する。サージタンク10内にはサージタンク
10内の絶対圧に比例した出力電圧を発生する圧力セン
サ21が配置され、この圧力センサ21の出力電圧がA
D変換器37を介して入力ポート35に入力される。ス
ロットル弁14にはスロットル弁14がアイドリング開
度およびその他の設定開度になったことを検出するスロ
ットルスイッチ22が取付けられ、このスロットルスイ
ッチ22の出力信号が入力ポート35に入力される。機
関本体1には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生す
る水温センサ23が取付けられ、この水温センサ23の
出力電圧がAD変換器38を介して入力ポート35に入
力される。また、入力ポート35には機関回転数を表わ
す出力パルスを発生する回転数センサ24および車速を
表す出力パルスを発生する車速センサ25が接続され
る。一方、出力ポート36は対応する駆動回路39を介
して夫々点火栓4、燃料噴射弁11およびバイパス制御
弁20のステップモータに接続される。
【0009】図1に示す内燃機関では次式に基づいて燃
料噴射時間TAUが算出される。 TAU=K・TP・14.5/(A/F)f ここでKは定数を示しており、TPは基本燃料噴射時間
を示しており、(A/F)f は目標空燃比を示してい
る。基本燃料噴射時間TPは機関シリンダ内に供給され
る混合気の空燃比を理論空燃比とするのに必要な燃料噴
射時間を示している。この基本燃料噴射時間TPは予め
実験により求められ、サージタンク10内の絶対圧PM
および機関回転数Nの関数として図2に示すようなマッ
プの形で予めROM32内に記憶されている。機関シリ
ンダ内に供給される混合気の空燃比は目標空燃比(A/
F)f の値に基いて制御され、目標空燃比(A/F)f
が理論空燃比であれば、即ち(A/F)f =14.5で
あれば機関シリンダ内に供給される混合気は理論空燃比
となる。これに対して(A/F)f >14.5になれば
機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比は理論空燃
比よりも大きくなり、即ちリーンとなり、(A/F)f
<14.5になれば機関シリンダ内に供給される混合気
の空燃比は理論空燃比よりも小さくなる、即ちリッチと
なる。
【0010】図1に示す内燃機関では低中速低中負荷運
転時は(A/F)f >14.5に維持されており、即ち
機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比はリーンに
維持されており、従って図1に示す内燃機関では大部分
の運転状態においてリーン混合気が燃焼せしめられる。
図3は燃焼室3から排出される排気ガス中の代表的な成
分の濃度を概略的に示している。図3からわかるように
燃焼室3から排出される排気ガス中の未燃HC,COの
濃度は燃焼室3内に供給される混合気の空燃比がリッチ
になるほど増大し、燃焼室3から排出される排気ガス中
の酸素O2 の濃度は燃焼室3内に供給される混合気の空
燃比がリーンになるほど増大する。
【0011】ケーシング19内に収容されているNOx
吸収剤18は例えばアルミナを担体とし、この担体上に
例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セ
シウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カル
シウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イッ
トリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つ
と、白金Ptのような貴金属とが担持されている。機関
吸気通路およびNOx吸収剤18上流の排気通路内に供
給された空気および燃料の比をNOx吸収剤18への流
入排気ガスの空燃比と称するとこのNOx吸収剤18は
流入排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸収
し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したN
Oxを放出するNOxの吸放出作用を行う。なお、NO
x吸収剤18上流の排気通路内に燃料或いは空気が供給
されない場合には流入排気ガスの空燃比は燃焼室3内に
供給される混合気の空燃比に一致し、従ってこの場合に
はNOx吸収剤18は燃焼室3内に供給される混合気の
空燃比がリーンのときにはNOxを吸収し、燃焼室3内
に供給される混合気中の酸素濃度が低下すると吸収した
NOxを放出することになる。
【0012】上述のNOx吸収剤18を機関排気通路内
に配置すればこのNOx吸収剤18は実際にNOxの吸
放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニズムに
ついては明らかでない部分もある。しかしながらこの吸
放出作用は図4に示すようなメカニズムで行われている
ものと考えられる。次にこのメカニズムについて担体上
に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例に
とって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ
土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0013】即ち、流入排気ガスがかなりリーンになる
と流入排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、図4
(A)に示されるようにこれら酸素O2 がO2 - 又はO
2-の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガ
ス中のNOは白金Ptの表面上でO2 - 又はO2-と反応
し、NO2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで
生成されたNO2 の一部は白金Pt上で更に酸化されつ
つ吸収剤内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しな
がら、図4(A)に示されるように硝酸イオンNO 3 -
の形で吸収剤内に拡散する。このようにしてNOxがN
Ox吸収剤18内に吸収される。
【0014】流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金
Ptの表面でNO2 が生成され、吸収剤のNOx吸収能
力が飽和しない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて硝酸
イオンNO3 - が生成される。これに対して流入排気ガ
ス中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が低下すると
反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯くして吸
収剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸収剤から
放出される。即ち、流入排気ガス中の酸素濃度が低下す
るとNOx吸収剤18からNOxが放出されることにな
る。図3に示されるように流入排気ガスのリーンの度合
いが低くなれば流入排気ガス中の酸素濃度が低下し、従
って流入排気ガスのリーンの度合いを低くすれば流入排
気ガスがリーンであってもNOx吸収剤18からNOx
が放出されることになる。
【0015】一方、機関シリンダ内に供給される混合気
をリッチにすることにより流入排気ガスの空燃比をリッ
チにすると図3に示されるように機関からは多量の未燃
HC,COが排出され、これら未燃HC,COは白金P
t上の酸素O2 - 又はO2-と反応して酸化せしめられ
る。また、流入排気ガスの空燃比をリッチにすると流入
排気ガス中の酸素濃度が極度に低下するために吸収剤か
らNO2 が放出され、このNO2 は図4(B)に示され
るように未燃HC,COと反応して還元せしめられる。
このようにして白金Ptの表面上にNO2 が存在しなく
なると吸収剤から次から次へとNO2 が放出される。従
って流入排気ガスの空燃比をリッチにすると短時間のう
ちにNOx吸収剤18からNOxが放出されることにな
る。
【0016】このように流入排気ガスの空燃比がリーン
になるとNOxがNOx吸収剤18に吸収され、流入排
気ガスの空燃比をリッチにするとNOxがNOx吸収剤
18から短時間のうちに放出される。図1に示す内燃機
関ではリーン混合気の燃焼期間が一定期間経過したとき
に機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比を一時的
にリッチにしてNOx吸収剤18からNOxを放出させ
るようにしている。なお、この場合機関シリンダ内に供
給される混合気の空燃比を理論空燃比にしてもNOx吸
収剤18からNOxが放出されるが混合気をリッチにし
た場合に比べてNOx吸収剤18から全NOxを放出す
るのに若干長い時間を要する。
【0017】ところがNOx吸収剤18からNOxを放
出すべく機関シリンダ内に供給される混合気をリッチに
すると機関の出力トルクが急激に高くなり、大きなショ
ックを発生する。そこで本発明ではこのような大きなシ
ョックの発生を阻止するために機関シリンダ内に供給さ
れる混合気をリッチにしたときにはバイパス制御弁20
の開度を小さくすることにより吸入空気量を減少させて
機関の出力トルクを低下させるようにしている。ところ
でこの場合、ショックの発生を阻止するためには混合気
をリッチにしたことによるトルクの増大量と、吸入空気
量を減少させたことによるトルクの減少量をできる限り
等しくしなければならないが混合気をリッチにしたこと
によるトルクの増大量は混合気をリッチにしたときの機
関の運転状態によって変化するので吸入空気量の減少量
も混合気をリッチにしたときの機関の運転状態によって
変化させなければならないことになる。次にこのことに
ついて図5から図7を参照しつつ説明する。
【0018】図5は本発明を概念的に把握するための図
であって吸入空気量Qと機関出力トルクの関係を示して
いる。なお、図5において各曲線は夫々数値で示されて
いる異なる空燃比の場合について示している。例えば空
燃比20.0のリーン混合気が燃焼せしめられており、
NOx吸収剤18からNOxを放出させるためにこの状
態から空燃比を13.5までリッチにしたとすると機関
の出力トルクは図5においてΔTだけ増大することにな
る。しかしながらこのとき吸入空気量Qを図5において
ΔQだけ減少させれば機関の出力トルクは変化しないこ
とになる。従って本発明ではNOx吸収剤18からNO
xを放出させるために混合気の空燃比を20.0から1
3.0にしたときには吸入空気量QをΔQだけ減少させ
るようにしている。これが本発明の基本的な考え方であ
る。
【0019】ところで図1に示す実施例ではNOx吸収
剤18からNOxを放出すべきときにはバイパス制御弁
20の開度を小さくすることにより吸入空気量Qを減少
させるようにしている。このバイパス制御弁20は前述
したようにステップモータにより駆動されており、この
バイパス制御弁20の開度はステップモータのステップ
位置STが増大するほど大きくなる。従って図1に示す
実施例ではNOx吸収剤18からNOxを放出すべきと
きには吸入空気量QをΔQだけ減少させるのに必要なス
テップ量ΔSTだけステップモータのステップ位置ST
が減少せしめられる。
【0020】ところで図5からわかるように混合気の空
燃比をリーンからリッチ(=13.5)に切換えたとき
に機関の出力トルクの変化を生じさせない吸入空気の減
少量ΔQは切換える前のリーン混合気の空燃比によって
異なっており、従って吸入空気の減少量Q、即ち減少す
べきステップ量ΔSTは切換える前のリーン混合気の空
燃比によって変化させなければならないことになる。一
方、本発明による実施例ではリーン混合気を燃焼すべき
ときのリーン空燃比はサージタンク10内の絶対圧PM
および機関回転数Nの関数であり、従ってリッチ混合気
に切換える直前のサージタンク10内の絶対圧PMと機
関回転数Nに基いて減少すべきステップ量ΔSTを定め
なければならないことになる。
【0021】また、図5は前述したように概念図であっ
て機関出力トルクは実際には吸入空気量Qだけの関数で
はなくてサージタンク10内の絶対圧PMおよび機関回
転数Nの双方の関数となる。従って図5においてΔTで
示される出力トルクの変化量ΔTはリッチ空燃比に切換
えられる直前のサージタンク10内の絶対圧PMおよび
機関回転数Nの関数となり、従って減少すべきステップ
量ΔSTはリッチ空燃比に切換えられる直前のサージタ
ンク10内の絶対圧PMおよび機関回転数Nの関数とな
る。
【0022】また、スロットル弁14の開度が大きくな
ると、即ちサージタンク10内の絶対圧PMが大きくな
るとスロットル弁14の前後差圧が小さくなるためにス
テップモータのステップ位置を一定量だけ減少したとき
の吸入空気量の減少率は小さくなる。従って図6に示さ
れるようにステップモータのステップ位置を一定量だけ
減少したときの機関出力トルクの減少率はサージタンク
10内の絶対圧PMが大きくなるほど小さくなる。
【0023】以上のことを総合すると結局、NOx吸収
剤18からNOxを放出すべく混合気の空燃比をリーン
からリッチに切換えたとしても機関の出力トルクが変化
しないように減少すべきステップ量ΔSTはリッチ空燃
比に切換える前のサージタンク10内の絶対圧PMと機
関回転数Nにより定まることになる。実際にはこの減少
すべきステップ量ΔSTはサージタンク10内の絶対圧
PMおよび機関回転数Nの関数として実験により求めら
れており、このステップ量ΔSTは図7に示すようなマ
ップの形で予めROM32内に記憶されている。
【0024】次に図8を参照しつつ空燃比およびバイパ
ス制御弁20の制御方法について説明する。図8に示さ
れるように本発明による実施例では機関アイドリング運
転時には機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比が
理論空燃比とされる。また、このときバイパス制御弁2
0によって機関回転数が目標アイドリング回転数に制御
され、更にこのときステップモータのステップ位置ST
の平均値ST0 が算出される。次いでスロットル開度が
増大せしめられると空燃比はリーンとされ、バイパス制
御弁20の開度が増大せしめられる、即ちステップモー
タのステップ位置STが増大せしめられる。なお、この
ときのステップ位置STはアイドリング運転時の平均ス
テップ位置ST0 に対してそのときのサージタンク10
内の絶対圧PMと機関回転数Nに基き図7から定まるス
テップ量ΔSTだけ大きなステップ位置に制御される。
【0025】次いでNOx吸収剤18からNOxを放出
すべく機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比がリ
ーンからリッチに切換えられると空燃比がリッチにされ
ている間、バイパス制御弁20のステップモータのステ
ップ位置STがアイドリング運転時の平均ステップ位置
ST0 とされる。即ち、空燃比がリッチとされている
間、ステップモータのステップ位置STがステップ量Δ
だけ減少せしめられる。この減少せしめられるステ
ップ量ΔSは空燃比がリーンからリッチに切換えられ
る直前のサージタンク10内の絶対圧PMおよび機関回
転数Nから定まるステップ量であり、このステップ量Δ
は空燃比がリーンからリッチに切換えられたときに
機関出力トルクが変動しないように予め定められている
ステップ量である。従って空燃比がリーンからリッチに
切換えられても機関の出力トルクが変動しないことにな
る。なお、空燃比がリッチからリーンに切換えられると
ステップモータのステップ位置Sは再びアイドリング
運転時の平均ステップ位置ST0 にステップ量ΔS
加算したステップ位置に制御される。
【0026】図9は機関のアイドリング制御を行うため
のルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎の
割込みによって行われる。図9を参照するとまず初めに
ステップ50においてアイドリング運転時であるか否か
が判別される。スロットルスイッチ22の出力信号から
スロットル弁14がアイドリング開度であると判断され
かつ車速センサ25の出力信号から車速がほぼ零である
と判断されたときにはアイドリング運転時であると判断
される。アイドリング運転時でないときには処理サイク
ルを完了し、アイドリング運転時にはステップ51に進
む。
【0027】ステップ51では図2に示すマップから基
本燃料噴射時間TPが算出される。次いでステップ52
では基本燃料噴射時間TPに定数Kを乗算することによ
って燃料噴射時間TAUが算出される。従ってこのとき
機関シリンダ内に供給される混合気の空燃比が理論空燃
比とされる。次いでステップ53ではリーン混合気の継
続燃焼時間を示すリーン時間カウント値TLが零とされ
る。
【0028】次いでステップ54では機関回転数Nが目
標アイドリング回転数No に小さな一定値ΔNを加算し
た値(NO +ΔN)よりも高いか否かが判別される。N
>N 0 +ΔNのときにはステップ55に進んでステップ
モータのステップ位置STが1だけ減少せしめられ、斯
くして機関回転数Nが低下せしめられる。次いでステッ
プ58に進む。一方、ステップ54においてN≦N0
ΔNであると判別されたときにはステップ56に進んで
機関回転数Nが(N0 −ΔN)よりも低いか否かが判別
される。N<N0 −ΔNのときにはステップ57に進ん
でステップモータのステップ位置STが1だけ増大せし
められ、斯くして機関回転数Nが上昇せしめられる。次
いでステップ58に進む。一方、ステップ56において
N≧N0−ΔNであると判別されたときにはステップ5
8にジャンプする。従ってアイドリング運転時には機関
回転数NがN0 +ΔN>N>N0 −ΔNの範囲に維持さ
れることになる。ステップ58ではアイドリング運転が
行われているときのステップ位置STの平均値ST0
算出される。
【0029】図10および図11はアイドリング運転時
以外の空燃比等を制御するためのルーチンを示してお
り、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行さ
れる。図10および図11を参照するとまず初めにステ
ップ60においてアイドリング運転時であるか否かが判
別される。アイドリング運転時には処理サイクルを完了
し、アイドリング運転時でないときにはステップ61に
進む。ステップ61では図2に示すマップから基本燃料
噴射時間TPが算出される。次いでステップ62では温
度センサ23の出力信号から機関冷却水温Twが予め定
められた一定値、例えば80℃よりも高いか否かが判別
される。Tw≧80℃のときにはステップ63に進んで
機関回転数Nが予め定められた一定値、例えば4000
r.p.m よりも低いか否かが判別される。N≦4000r.
p.m のときにはステップ64に進んでスロットルスイッ
チ22の出力信号からスロットル弁14の開度θが予め
定められた一定値、例えば70°よりも小さいか否かが
判別される。θ≦70°のときにはステップ65に進
む。
【0030】ステップ65ではサージタンク10内の絶
対圧PMと機関回転数Nから目標とすべきリーン空燃比
(A/F)0 が算出される。次いでステップ66では最
終的な目標空燃比(A/F)f が14.5、即ち理論空
燃比よりも小さいか否かが判別される。リーン混合気を
燃焼すべき運転状態のときには通常、最終的な目標空燃
比(A/F)f は14.5よりも大きいのでステップ6
7に進む。ステップ67では図7に示すマップからステ
ップ量ΔSTが算出される。次いでステップ68ではリ
ーン時間カウント値TLが1だけインクリメントされ
る。次いでステップ69ではリーン時間カウント値TL
が予め定められたNOx放出の開始時間TCを越えたか
否かが判別される。TL<TCのときにはステップ70
に進む。
【0031】ステップ70では目標とすべきリーン空燃
比(A/F)0 が最終的な目標空燃比(A/F)f とさ
れる。次いでステップ71ではアイドリング運転時の平
均ステップ位置ST0 にステップ量ΔSTを加算するこ
とによってステップモータのステップ位置STが算出さ
れる。次いでステップ72では次式に基いて燃料噴射時
間TAUが算出される。
【0032】 TAU=K・TP・14.5/(A/F)f 従ってこのときには機関シリンダ内に供給される混合気
の空燃比が目標とすべきリーン空燃比(A/F)0 とな
る。次いでステップ73ではステップモータのステップ
位置がステップ71で求められたステップ位置STとな
るようにステップモータが駆動せしめられる。
【0033】リーン混合気の燃焼が継続して行われ、ス
テップ69においてTL≧TCになったと判断されると
ステップ76に進んでリーン時間カウント値TLが零と
され、次いでステップ77において最終的な目標空燃比
(A/F)f が目標とすべきリッチ空燃比(A/
F)R 、例えば13.5とされる。次いでステップ78
ではステップモータのステップ位置STがアイドリング
運転時の平均ステップ位置ST0 とされる。最終的な目
標空燃比(A/F)f がリッチ空燃比(A/F)R にな
ると次の処理サイクルではステップ66からステップ7
4に進んでリッチカウント値TRが1だけインクリメン
トされる。次いでステップ75ではリッチカウント値T
Rが例えば5秒を経過したか否かが判別される。TR<
5秒のときにはステップ76に進み、TR≧5秒になる
とステップ79に進んでリッチカウント値TRが零とさ
れる。従ってTL≧TCになると機関シリンダ内に供給
される混合気は5秒間だけ目標とすべきリッチ空燃比
(A/F)R とされ、この間ステップモータのステップ
位置STがアイドリング運転時の平均ステップ位置ST
0 に維持されることになる。
【0034】一方、ステップ62においてTw<80℃
と判断され、又はステップ63においてN>4000r.
p.m と判断され、又はステップ64においてθ>70°
と判断されるとステップ80に進んでリーン時間カウン
ト値TLが零とされる。次いでステップ81では最終的
な目標空燃比(A/F)f が例えば14.5とされ、次
いでステップ78に進む。従ってこのときには機関シリ
ンダ内に供給される混合気の空燃比が理論空燃比とさ
れ、ステップモータのステップ位置STがアイドリング
運転時の平均ステップ位置ST0 とされる。
【0035】これまで述べてきた実施例ではNOx吸収
剤18からNOxを放出すべきときの吸入空気の減少制
御はバイパス制御弁20により行われている。しかしな
がらスロットル弁14がアクセルペダルの踏込み量に応
じて開閉するようにスロットル弁14をモータにより駆
動し、NOx放出時にはスロットル弁14を閉弁させる
ことによって吸入空気量を減少させるようにしてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】NOx吸収剤からNOxを放出するため
にいかなる機関の運転状態において機関シリンダ内に供
給される混合気の空燃比をリーンからリッチ、場合によ
っては理論空燃比に切換えても機関の出力トルクが変動
するのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】基本燃料噴射時間のマップを示す図である。
【図3】機関から排出される排気ガス中の未燃HC,C
Oおよび酸素の濃度を概略的に示す線図である。
【図4】NOxの吸放出作用を説明するための図であ
る。
【図5】出力トルクと吸入空気量Qとの関係を示す図で
ある。
【図6】出力トルクの変化率とサージタンク内の絶対圧
PMとの関係を示す図である。
【図7】ステップ量ΔSTのマップを示す図である。
【図8】空燃比とバイパス制御弁の制御を示すタイムチ
ャートである。
【図9】アイドリング制御を示すフローチャートであ
る。
【図10】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図11】空燃比制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14…スロットル弁 15…バイパス通路 18…NOx吸収剤 20…バイパス制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−229941(JP,A) 特開 平5−195755(JP,A) 特許2687836(JP,B2) 欧州特許出願公開93/7363(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/24 F01N 3/08 F02D 41/00 - 45/00 395

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
    きにはNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
    論空燃比又はリッチになると吸収したNOxを放出する
    NOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、NOx吸収剤
    からNOxを放出すべきときには機関シリンダ内に供給
    される混合気の空燃比をリーンから理論空燃比又はリッ
    チに切換えるようにした内燃機関において、NOx吸収
    剤からNOxを放出すべく機関シリンダ内に供給される
    混合気の空燃比をリーンから理論空燃比又はリッチに切
    換えたときに機関出力トルクが変動しないようにするの
    に必要な機関運転状態に応じた吸入空気の減少量を求め
    て該減少量だけ吸入空気を減少させるようにした内燃機
    関の排気浄化装置。
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