JP3211487B2 - ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルおよびその製法 - Google Patents
ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルおよびその製法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジメチルビフェニルジ
カルボン酸ジアルキルエステル化合物の新規な2,4,
3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−置換体並び
にパラジウム触媒、銅触媒およびβ−ジケトン類を使用
して分子状酸素の存在する雰囲気下にメタトルイル酸ア
ルキルエステルもしくはパラトルイル酸アルキルエステ
ルを酸化カップリングさせて、それぞれ対応するジメチ
ルビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステル化合物の
2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−置
換体を収率よく合成する製法に関する。本発明のジメチ
ルビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステル化合物の
新規な2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,
6’−置換体などは、各種新規なポリマ−の製造におけ
るモノマ−成分またはポリマ−の改質剤として好適に使
用することができると共に、それぞれの対応するジメチ
ルビフェニルジカルボン酸類、又はその酸ハライド類の
2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−置
換体を製造する原料としても使用することができる。
カルボン酸ジアルキルエステル化合物の新規な2,4,
3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−置換体並び
にパラジウム触媒、銅触媒およびβ−ジケトン類を使用
して分子状酸素の存在する雰囲気下にメタトルイル酸ア
ルキルエステルもしくはパラトルイル酸アルキルエステ
ルを酸化カップリングさせて、それぞれ対応するジメチ
ルビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステル化合物の
2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−置
換体を収率よく合成する製法に関する。本発明のジメチ
ルビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステル化合物の
新規な2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,
6’−置換体などは、各種新規なポリマ−の製造におけ
るモノマ−成分またはポリマ−の改質剤として好適に使
用することができると共に、それぞれの対応するジメチ
ルビフェニルジカルボン酸類、又はその酸ハライド類の
2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−置
換体を製造する原料としても使用することができる。
【0002】
【従来技術】従来、ジメチルビフェニルジカルボン酸ジ
アルキルエステルは対応するビフェニルジカルボン酸
を、種々の公知の製法で製造し、その後アルコ−ルを用
いてエステル化して製造していた。前記のビフェニルジ
カルボン酸の製法としては、3−ブロモ安息香酸をPd
/C触媒の存在下にKOH−メタノ−ル水溶液で処理し
てカップリングさせる方法(USP2809210)、
4,4’−ジクロロビフェニルからグリニヤ−ル試薬を
調製した後、CO2 と反応させる方法(USP2508
022)、3,3’−ジメチルビフェニルを過マンガン
酸カリを用いて酸化する方法〔J.Am.Chem.S
oc.72、3221(1950)〕、ビフェニルをヨ
−ド化した後、COと反応させる方法(特開昭63−1
22645号公報)などが知られている。また、前記の
ビフェニルジカルボン酸の製法としては、3,3’,
4,4’−テトラメチルビフェニルを分子状酸素で酸化
して、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジカ
ルボン酸を合成する方法(特公昭52−3377号公
報)も知られている。
アルキルエステルは対応するビフェニルジカルボン酸
を、種々の公知の製法で製造し、その後アルコ−ルを用
いてエステル化して製造していた。前記のビフェニルジ
カルボン酸の製法としては、3−ブロモ安息香酸をPd
/C触媒の存在下にKOH−メタノ−ル水溶液で処理し
てカップリングさせる方法(USP2809210)、
4,4’−ジクロロビフェニルからグリニヤ−ル試薬を
調製した後、CO2 と反応させる方法(USP2508
022)、3,3’−ジメチルビフェニルを過マンガン
酸カリを用いて酸化する方法〔J.Am.Chem.S
oc.72、3221(1950)〕、ビフェニルをヨ
−ド化した後、COと反応させる方法(特開昭63−1
22645号公報)などが知られている。また、前記の
ビフェニルジカルボン酸の製法としては、3,3’,
4,4’−テトラメチルビフェニルを分子状酸素で酸化
して、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジカ
ルボン酸を合成する方法(特公昭52−3377号公
報)も知られている。
【0003】しかし、これら公知のビフェニルジカルボ
ン酸の製法では、原料の入手が困難であり、極めて複雑
で長い工程を有し、副生物が多いなどの欠点があり、結
局、公知のビフェニルジカルボン酸を製造して、次いで
ビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステル類を製造す
る方法は、工業的に見て、実用的ではなかった。オルト
トルイル酸アルキルエステルの酸化カップリングによ
る、ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステ
ル化合物を製造する方法は、本発明者により既に開示さ
れている(特開平2−115143号、特願平5−10
3975号公報参照)が、本発明は2,4,3’,5’
−置換体、2,5,3’,6’−置換体および、それら
の化合物を収率よく製造する方法を提供するものであ
る。
ン酸の製法では、原料の入手が困難であり、極めて複雑
で長い工程を有し、副生物が多いなどの欠点があり、結
局、公知のビフェニルジカルボン酸を製造して、次いで
ビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステル類を製造す
る方法は、工業的に見て、実用的ではなかった。オルト
トルイル酸アルキルエステルの酸化カップリングによ
る、ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルエステ
ル化合物を製造する方法は、本発明者により既に開示さ
れている(特開平2−115143号、特願平5−10
3975号公報参照)が、本発明は2,4,3’,5’
−置換体、2,5,3’,6’−置換体および、それら
の化合物を収率よく製造する方法を提供するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ジメチルビ
フェニルジカルボン酸ジアルキルエステル化合物の新規
な2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−
置換体およびそれらを収率よく製造する方法を提供する
ことを目的とする。
フェニルジカルボン酸ジアルキルエステル化合物の新規
な2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,6’−
置換体およびそれらを収率よく製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、一
般式(I)
般式(I)
【0006】
【化6】
【0007】(式中、Rはアルキル基を表す)で示され
る4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボ
ン酸ジアルキルエステル(以下目的化合物Aともいう)
に関し、本願第2の発明は、一般式(II)
る4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボ
ン酸ジアルキルエステル(以下目的化合物Aともいう)
に関し、本願第2の発明は、一般式(II)
【0008】
【化7】
【0009】(式中、Rは前記と同じ意味を有する)で
示される5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステル(以下目的化合物Bとも
いう)に関し、また、本願の第3の発明は、パラジウム
塩とそのパラジウム塩に対して0.5〜10倍モルの銅
塩、およびパラジウム塩と銅塩の総和に対して0.5〜
5倍モルのβ−ジケトン類を反応液中に存在させて、一
般式(III)
示される5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステル(以下目的化合物Bとも
いう)に関し、また、本願の第3の発明は、パラジウム
塩とそのパラジウム塩に対して0.5〜10倍モルの銅
塩、およびパラジウム塩と銅塩の総和に対して0.5〜
5倍モルのβ−ジケトン類を反応液中に存在させて、一
般式(III)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、Rは前記と同じ意味を有し、メチ
ル基の置換位置は−COOR基に対してメタ位もしくは
パラ位である)で示されるトルイル酸アルキルエステル
を、分子状酸素の存在する雰囲気で、50〜300℃と
して、酸化カップリング反応させて、それぞれに対応す
る、一般式(I)
ル基の置換位置は−COOR基に対してメタ位もしくは
パラ位である)で示されるトルイル酸アルキルエステル
を、分子状酸素の存在する雰囲気で、50〜300℃と
して、酸化カップリング反応させて、それぞれに対応す
る、一般式(I)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、Rは前記と同じ意味を有する)で
示される4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステル、もしくは一般式(I
I)
示される4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステル、もしくは一般式(I
I)
【0014】
【化10】
【0015】(式中、Rは前記と同じ意味を有する)で
示される5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステルを収率よく生成させるビ
フェニル化合物の製法に関する。
示される5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステルを収率よく生成させるビ
フェニル化合物の製法に関する。
【0016】本発明において、一般式(I)で示される
目的化合物AにおけるRは、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル
基のような直鎖もしくは分枝状の炭素数1〜5個の炭素
鎖を有するアルキル基を挙げることができ、好ましくは
直鎖もしくは分枝状の炭素数1〜3個の炭素鎖を有する
アルキル基であり、更に好ましくはメチル基であり、よ
り具体的には、例えば4,5’−ジメチルビフェニル−
2,3’−ジカルボン酸ジメチル、4,5’−ジメチル
ビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジエチル、4,
5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
プロピル(プロピル基の異性体基を含む)、4,5’−
ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジブチル
(ブチル基の異性体基を含む)、4,5’−ジメチルビ
フェニル−2,3’−ジカルボン酸ジペンチル(ペンチ
ル基の異性体基を含む)などを挙げることができ、好ま
しくは4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカ
ルボン酸ジメチルである。
目的化合物AにおけるRは、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル
基のような直鎖もしくは分枝状の炭素数1〜5個の炭素
鎖を有するアルキル基を挙げることができ、好ましくは
直鎖もしくは分枝状の炭素数1〜3個の炭素鎖を有する
アルキル基であり、更に好ましくはメチル基であり、よ
り具体的には、例えば4,5’−ジメチルビフェニル−
2,3’−ジカルボン酸ジメチル、4,5’−ジメチル
ビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジエチル、4,
5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
プロピル(プロピル基の異性体基を含む)、4,5’−
ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジブチル
(ブチル基の異性体基を含む)、4,5’−ジメチルビ
フェニル−2,3’−ジカルボン酸ジペンチル(ペンチ
ル基の異性体基を含む)などを挙げることができ、好ま
しくは4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカ
ルボン酸ジメチルである。
【0017】本発明において、一般式(II)で示され
る目的化合物BにおけるRは、前記と同じ意味を有し、
より具体的には、例えば5,6’−ジメチルビフェニル
−2,3’−ジカルボン酸ジメチル、5,6’−ジメチ
ルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジエチル、5,
6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
プロピル(プロピル基の異性体基を含む)、5,6’−
ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジブチル
(ブチル基の異性体基を含む)、5,6’−ジメチルビ
フェニル−2,3’−ジカルボン酸ジペンチル(ペンチ
ル基の異性体基を含む)などを挙げることができ、好ま
しくは5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカ
ルボン酸ジメチルである。
る目的化合物BにおけるRは、前記と同じ意味を有し、
より具体的には、例えば5,6’−ジメチルビフェニル
−2,3’−ジカルボン酸ジメチル、5,6’−ジメチ
ルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジエチル、5,
6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
プロピル(プロピル基の異性体基を含む)、5,6’−
ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジブチル
(ブチル基の異性体基を含む)、5,6’−ジメチルビ
フェニル−2,3’−ジカルボン酸ジペンチル(ペンチ
ル基の異性体基を含む)などを挙げることができ、好ま
しくは5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカ
ルボン酸ジメチルである。
【0018】本発明の製法は、例えば以下に示す反応式
によって表すことができる。反応式
によって表すことができる。反応式
【0019】
【化11】
【0020】本発明の製法を用いると、安価なトルイル
酸アルキルエステル〔メタトルイル酸アルキルエステル
(以下出発物質1ともいう)もしくはパラトルイル酸ア
ルキルエステル(以下出発物質2ともいう)〕を出発物
質に用いて、特定のパラジウム塩、および分子状酸素の
雰囲気下に酸化カップリング反応を行い、出発物質1に
対応する4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステル(目的化合物A)もしく
は出発物質2に対応する5,6’−ジメチルビフェニル
−2,3’−ジカルボン酸ジアルキルエステル(目的化
合物B)の収率を高めて製造することができる。
酸アルキルエステル〔メタトルイル酸アルキルエステル
(以下出発物質1ともいう)もしくはパラトルイル酸ア
ルキルエステル(以下出発物質2ともいう)〕を出発物
質に用いて、特定のパラジウム塩、および分子状酸素の
雰囲気下に酸化カップリング反応を行い、出発物質1に
対応する4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジアルキルエステル(目的化合物A)もしく
は出発物質2に対応する5,6’−ジメチルビフェニル
−2,3’−ジカルボン酸ジアルキルエステル(目的化
合物B)の収率を高めて製造することができる。
【0021】本発明の製法において出発物質1である、
一般式(III)で示されるメタトルイル酸アルキルエ
ステルにおけるRは、前記と同じ意味を有し、より具体
的には、例えばメタトルイル酸メチル、メタトルイル酸
エチル、メタトルイル酸プロピル、メタトルイル酸イソ
プロピル、メタトルイル酸ブチル、メタトルイル酸ペン
チルなどを挙げることができ、好ましくはメタトルイル
酸メチルである。なお、メタトルイル酸アルキルエステ
ルは、メタトルイル酸と炭素数1〜5個の脂肪族アルコ
−ルとを、硫酸などの触媒の存在下に、エステル化反応
させることによって製造できる。
一般式(III)で示されるメタトルイル酸アルキルエ
ステルにおけるRは、前記と同じ意味を有し、より具体
的には、例えばメタトルイル酸メチル、メタトルイル酸
エチル、メタトルイル酸プロピル、メタトルイル酸イソ
プロピル、メタトルイル酸ブチル、メタトルイル酸ペン
チルなどを挙げることができ、好ましくはメタトルイル
酸メチルである。なお、メタトルイル酸アルキルエステ
ルは、メタトルイル酸と炭素数1〜5個の脂肪族アルコ
−ルとを、硫酸などの触媒の存在下に、エステル化反応
させることによって製造できる。
【0022】本発明の製法において出発物質2である、
一般式(III)で示されるパラトルイル酸アルキルエ
ステルにおけるRは、前記と同じ意味を有し、より具体
的には、例えばパラトルイル酸メチル、パラトルイル酸
エチル、パラトルイル酸プロピル、パラトルイル酸イソ
プロピル、パラトルイル酸ブチル、パラトルイル酸ペン
チルなどを挙げることができ、好ましくはパラトルイル
酸メチルである。なお、パラトルイル酸アルキルエステ
ルは、パラトルイル酸と炭素数1〜5個の脂肪族アルコ
−ルとを、硫酸などの触媒の存在下に、エステル化反応
させることによって製造できる。
一般式(III)で示されるパラトルイル酸アルキルエ
ステルにおけるRは、前記と同じ意味を有し、より具体
的には、例えばパラトルイル酸メチル、パラトルイル酸
エチル、パラトルイル酸プロピル、パラトルイル酸イソ
プロピル、パラトルイル酸ブチル、パラトルイル酸ペン
チルなどを挙げることができ、好ましくはパラトルイル
酸メチルである。なお、パラトルイル酸アルキルエステ
ルは、パラトルイル酸と炭素数1〜5個の脂肪族アルコ
−ルとを、硫酸などの触媒の存在下に、エステル化反応
させることによって製造できる。
【0023】本発明の製法において、メタトルイル酸ア
ルキルエステルもしくはパラトルイル酸アルキルエステ
ルの酸化カップリング反応に使用する触媒は、パラジウ
ム塩と、そのパラジウム塩に対して0.5〜10倍モル
の銅塩、およびパラジウム塩と銅塩の総和に対して0.
5〜5倍モルのβ−ジケトン類からなる触媒である。
ルキルエステルもしくはパラトルイル酸アルキルエステ
ルの酸化カップリング反応に使用する触媒は、パラジウ
ム塩と、そのパラジウム塩に対して0.5〜10倍モル
の銅塩、およびパラジウム塩と銅塩の総和に対して0.
5〜5倍モルのβ−ジケトン類からなる触媒である。
【0024】前記のパラジウム塩としては、有機酸また
は無機酸のパラジウム塩、あるいはβ−ジケトンのパラ
ジウムキレ−ト化物を挙げることができる。有機酸のパ
ラジウム塩としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸などの炭素数1〜5個の炭素鎖を有す
る脂肪族カルボン酸のパラジウム塩を挙げることができ
る。無機酸のパラジウム塩としては、例えば塩酸、硝
酸、亜硝酸、硫酸、亜硫酸、リン酸などの無機酸とのパ
ラジウム塩を挙げることができる。β−ジケトン類のパ
ラジウムキレ−ト化物としては、例えば、ビス(アセチ
ルアセトナ−ト)パラジウム、ビス(ベンゾイルアセト
ナ−ト)パラジウム、ビス(トリフルオロアセチルアセ
トナ−ト)パラジウム、ビス(ヘキサフルオロアセチル
アセトナ−ト)パラジウムなどのパラジウムキレ−ト化
物を挙げることができる。本発明の製法において、パラ
ジウム塩としては、好ましくは有機酸のパラジウム塩お
よびパラジウムキレ−ト化物であり、更に好ましくは酢
酸パラジウムおよびビス(アセチルアセトナ−ト)パラ
ジウムである。オルトトルイル酸アルキルエステル1モ
ルに対するパラジウム塩の使用量は、好ましくは1X1
0-5〜1X10-2倍モルである。
は無機酸のパラジウム塩、あるいはβ−ジケトンのパラ
ジウムキレ−ト化物を挙げることができる。有機酸のパ
ラジウム塩としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸などの炭素数1〜5個の炭素鎖を有す
る脂肪族カルボン酸のパラジウム塩を挙げることができ
る。無機酸のパラジウム塩としては、例えば塩酸、硝
酸、亜硝酸、硫酸、亜硫酸、リン酸などの無機酸とのパ
ラジウム塩を挙げることができる。β−ジケトン類のパ
ラジウムキレ−ト化物としては、例えば、ビス(アセチ
ルアセトナ−ト)パラジウム、ビス(ベンゾイルアセト
ナ−ト)パラジウム、ビス(トリフルオロアセチルアセ
トナ−ト)パラジウム、ビス(ヘキサフルオロアセチル
アセトナ−ト)パラジウムなどのパラジウムキレ−ト化
物を挙げることができる。本発明の製法において、パラ
ジウム塩としては、好ましくは有機酸のパラジウム塩お
よびパラジウムキレ−ト化物であり、更に好ましくは酢
酸パラジウムおよびビス(アセチルアセトナ−ト)パラ
ジウムである。オルトトルイル酸アルキルエステル1モ
ルに対するパラジウム塩の使用量は、好ましくは1X1
0-5〜1X10-2倍モルである。
【0025】前記の銅塩としては、有機酸または無機酸
の銅塩、あるいはβ−ジケトンの銅キレ−ト塩を挙げる
ことができる。有機酸の銅塩としては、例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸などの炭素数1〜5の
脂肪族カルボン酸の銅塩を挙げることができる。無機酸
の銅塩としては、例えば塩酸、硝酸、亜硝酸、硫酸、亜
硫酸、リン酸などの無機酸の銅塩を挙げることができ
る。β−ジケトン類の銅キレ−ト化物としては、例えば
ビス(アセチルアセトナ−ト)銅、ビス(ベンゾイルア
セトナ−ト)銅、ビス(トリフルオロアセチルアセトナ
−ト)銅、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナ−
ト)銅などの銅キレ−ト化物を挙げることができる。本
発明の製法において、銅塩としては、好ましくは有機酸
の銅塩および銅キレ−ト化物であり、更に好ましくは酢
酸銅、ビス(アセチルアセトナ−ト)銅である。パラジ
ウム塩1モルに対する銅塩の使用量は、好ましくは0.
5〜10倍モルである。
の銅塩、あるいはβ−ジケトンの銅キレ−ト塩を挙げる
ことができる。有機酸の銅塩としては、例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸などの炭素数1〜5の
脂肪族カルボン酸の銅塩を挙げることができる。無機酸
の銅塩としては、例えば塩酸、硝酸、亜硝酸、硫酸、亜
硫酸、リン酸などの無機酸の銅塩を挙げることができ
る。β−ジケトン類の銅キレ−ト化物としては、例えば
ビス(アセチルアセトナ−ト)銅、ビス(ベンゾイルア
セトナ−ト)銅、ビス(トリフルオロアセチルアセトナ
−ト)銅、ビス(ヘキサフルオロアセチルアセトナ−
ト)銅などの銅キレ−ト化物を挙げることができる。本
発明の製法において、銅塩としては、好ましくは有機酸
の銅塩および銅キレ−ト化物であり、更に好ましくは酢
酸銅、ビス(アセチルアセトナ−ト)銅である。パラジ
ウム塩1モルに対する銅塩の使用量は、好ましくは0.
5〜10倍モルである。
【0026】前記のβ−ジケトン類としては、例えばア
セチルアセトン、ベンゾイルアセトン、トリフルオロア
セチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトンなど
を挙げることができ、好ましくはアセチルアセトンであ
る。β−ジケトン類は、酸化カップリング反応の継続中
に、連続的もしくは断続的に反応系に補給すると、触媒
の活性を持続することができる。また、β−ジケトン類
は、パラジウムキレ−ト化物および/または銅キレ−ト
化物として反応系に加えることもできる、この場合、β
−ジケトン類を添加してもしなくてもよい。パラジウム
塩および銅塩1モルに対するβ−ジケトン類の使用量
は、好ましくは0.5〜5倍モルである。
セチルアセトン、ベンゾイルアセトン、トリフルオロア
セチルアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトンなど
を挙げることができ、好ましくはアセチルアセトンであ
る。β−ジケトン類は、酸化カップリング反応の継続中
に、連続的もしくは断続的に反応系に補給すると、触媒
の活性を持続することができる。また、β−ジケトン類
は、パラジウムキレ−ト化物および/または銅キレ−ト
化物として反応系に加えることもできる、この場合、β
−ジケトン類を添加してもしなくてもよい。パラジウム
塩および銅塩1モルに対するβ−ジケトン類の使用量
は、好ましくは0.5〜5倍モルである。
【0027】本発明の製法において用いられる触媒は、
前記金属の無機塩および/または有機塩の混合物でもよ
いし、予めβ−ジケトン類のキレ−ト化物として調製し
たものでもよい。
前記金属の無機塩および/または有機塩の混合物でもよ
いし、予めβ−ジケトン類のキレ−ト化物として調製し
たものでもよい。
【0028】本発明の製法において、酸化カップリング
反応の反応温度は、例えば50〜300℃を挙げること
ができ、好ましくは140〜260℃であり、反応圧
は、例えば常圧〜300気圧(atm)を挙げることが
でき、好ましくは常圧〜100気圧(atm)である。
さらに、前記の反応時の分子状酸素は、分子状酸素を含
むガスにより反応系に供給される(例えば、反応液中に
バブリングして)。この分子状酸素を含むガスは、純酸
素ガスをそのまま使用してもよいが、爆発などの危険を
防止するために、例えば、窒素ガス、炭酸ガス、ネオン
ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスなどで希釈された
酸素含有ガス、あるいは空気を使用することができる。
その際、反応系における酸素分圧は、例えば、0.01
〜200気圧(atm)を挙げることができ、特に0.
05〜50気圧(atm)であることが好ましい。
反応の反応温度は、例えば50〜300℃を挙げること
ができ、好ましくは140〜260℃であり、反応圧
は、例えば常圧〜300気圧(atm)を挙げることが
でき、好ましくは常圧〜100気圧(atm)である。
さらに、前記の反応時の分子状酸素は、分子状酸素を含
むガスにより反応系に供給される(例えば、反応液中に
バブリングして)。この分子状酸素を含むガスは、純酸
素ガスをそのまま使用してもよいが、爆発などの危険を
防止するために、例えば、窒素ガス、炭酸ガス、ネオン
ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスなどで希釈された
酸素含有ガス、あるいは空気を使用することができる。
その際、反応系における酸素分圧は、例えば、0.01
〜200気圧(atm)を挙げることができ、特に0.
05〜50気圧(atm)であることが好ましい。
【0029】本発明の製法で得られた生成物は、蒸留
法、再結晶法、クロマトグラフィ−法などを用いて、分
離することができる。
法、再結晶法、クロマトグラフィ−法などを用いて、分
離することができる。
【0030】前記のジメチルビフェニルジカルボン酸ジ
アルキルは、高温高圧条件下での加水分解、あるいは、
酸又はアルカリによる加水分解などの公知の加水分解法
で対応するジメチルビフェニルジカルボン酸をそれぞれ
生成することができる。ジメチルビフェニルジカルボン
酸は、ジオ−ル類もしくはジアミン類と重合して、ポリ
エステルもしくはポリアミドを製造するためのモノマ−
成分として使用することができる。
アルキルは、高温高圧条件下での加水分解、あるいは、
酸又はアルカリによる加水分解などの公知の加水分解法
で対応するジメチルビフェニルジカルボン酸をそれぞれ
生成することができる。ジメチルビフェニルジカルボン
酸は、ジオ−ル類もしくはジアミン類と重合して、ポリ
エステルもしくはポリアミドを製造するためのモノマ−
成分として使用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の新規な一般式(I)の化合物か
ら得られた「4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’
−ジカルボン酸」および新規な一般式(II)の化合物
から得られた「5,6’−ジメチルビフェニル−2,
3’−ジカルボン酸」は、種々の新規なポリマ−の製造
およびポリマ−の改質剤に使用できる。また、本発明の
製法を使用すれば、新規なジメチルビフェニルジカルボ
ン酸の2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,
6’−置換体を収率よく生成させることができる。
ら得られた「4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’
−ジカルボン酸」および新規な一般式(II)の化合物
から得られた「5,6’−ジメチルビフェニル−2,
3’−ジカルボン酸」は、種々の新規なポリマ−の製造
およびポリマ−の改質剤に使用できる。また、本発明の
製法を使用すれば、新規なジメチルビフェニルジカルボ
ン酸の2,4,3’,5’−置換体、2,5,3’,
6’−置換体を収率よく生成させることができる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明の範囲をこれらに限定されるもので
はない。実施例において示した、二量体の収率は以下に
示す式(1)で、
説明するが、本発明の範囲をこれらに限定されるもので
はない。実施例において示した、二量体の収率は以下に
示す式(1)で、
【0033】
【数1】
【0034】パラジウムの転換率は以下に示す式(2)
で、
で、
【0035】
【数2】
【0036】でそれぞれ算出した値である。
【0037】実施例1 〔酸化カップリング反応〕容量300mlの四口フラス
コに、還流冷却器、温度計、攪拌機、ガス吹込管を取り
付け、その四口フラスコに、メタトルイル酸メチル10
7g(100ml)、酢酸パラジウム〔Pd(OAc)
2 〕90mg(0.4mM)、ビス(アセチルアセトナ
−ト)銅〔Cu(acac)2 〕524mg(2m
M),アセチルアセトン80mg(0.8mM)を加え
て、前記の四口フラスコ内の反応液を、油浴上で、18
0℃に保ち、500rpmで攪拌しながら、空気を30
0ml/分(常圧)の供給速度で、ガス吹込管から空気
を前記の反応液中にバブリングさせながら供給して、前
記の反応温度で8時間酸化カップリング反応させた。反
応終了後、反応液についてガスクロ分析(カラム:アピ
エゾン グリ−スL、15%、1m、230℃、FID
検出器)を行った結果、4,5’−ジメチルビフェニル
−2,3’−ジカルボン酸ジメチル(以後、X体ともい
う)19.54g(収率:18.26%)およびその他
の二量体2.26g(収率:2.11%)が生成してい
た。 二量体の全収率:20.37% パラジウムの転換率:183
コに、還流冷却器、温度計、攪拌機、ガス吹込管を取り
付け、その四口フラスコに、メタトルイル酸メチル10
7g(100ml)、酢酸パラジウム〔Pd(OAc)
2 〕90mg(0.4mM)、ビス(アセチルアセトナ
−ト)銅〔Cu(acac)2 〕524mg(2m
M),アセチルアセトン80mg(0.8mM)を加え
て、前記の四口フラスコ内の反応液を、油浴上で、18
0℃に保ち、500rpmで攪拌しながら、空気を30
0ml/分(常圧)の供給速度で、ガス吹込管から空気
を前記の反応液中にバブリングさせながら供給して、前
記の反応温度で8時間酸化カップリング反応させた。反
応終了後、反応液についてガスクロ分析(カラム:アピ
エゾン グリ−スL、15%、1m、230℃、FID
検出器)を行った結果、4,5’−ジメチルビフェニル
−2,3’−ジカルボン酸ジメチル(以後、X体ともい
う)19.54g(収率:18.26%)およびその他
の二量体2.26g(収率:2.11%)が生成してい
た。 二量体の全収率:20.37% パラジウムの転換率:183
【0038】〔X体の単離操作〕前記の反応液から減圧
蒸留によって、メタトルイル酸メチルを回収した後、さ
らに、蒸留操作によって、Kp3 140〜190℃の留
分3.24g(第1留分)、Kp3 190〜210℃の
留分18.46g(第2留分)を得た。この第2留分を
タノ−ルに溶解後、再結晶によって12.0gの結晶を
得た。この結晶について 1HNMR(CDCl3 )分
析、質量分析、IR分析を行った結果、この結晶は4,
5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
メチルに帰属した。
蒸留によって、メタトルイル酸メチルを回収した後、さ
らに、蒸留操作によって、Kp3 140〜190℃の留
分3.24g(第1留分)、Kp3 190〜210℃の
留分18.46g(第2留分)を得た。この第2留分を
タノ−ルに溶解後、再結晶によって12.0gの結晶を
得た。この結晶について 1HNMR(CDCl3 )分
析、質量分析、IR分析を行った結果、この結晶は4,
5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
メチルに帰属した。
【0039】4,5’−ジメチルビフェニル−2,3’
−ジカルボン酸ジメチルについての 1HNMR(CDC
l3 )分析のチャ−トを第2、3図に、質量分析のチャ
−トを第4図、IR分析のチャ−トを第5図にそれぞれ
示す。 融点(DSC);72.5℃1 HNMRスペクトル(CDCl3 )
−ジカルボン酸ジメチルについての 1HNMR(CDC
l3 )分析のチャ−トを第2、3図に、質量分析のチャ
−トを第4図、IR分析のチャ−トを第5図にそれぞれ
示す。 融点(DSC);72.5℃1 HNMRスペクトル(CDCl3 )
【0040】
【数3】
【0041】実施例2 〔酸化カップリング反応〕メタトルイル酸メチルの代わ
りにパラトルイル酸メチル107gを使用したほかは、
実施例1と同様な反応操作を行った。反応終了後、反応
液についてガスクロ分析(カラム:アピエゾン グリ−
スL、15%、1m、280℃、FID検出器)を行っ
た結果、5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジメチル(以後、Y体ともいう)9.69g
(収率:9.05%)、その他の二量体2.25g(収
率:2.11%)が生成していた。 二量体の全収率:11.16% パラジウムの転換率:100
りにパラトルイル酸メチル107gを使用したほかは、
実施例1と同様な反応操作を行った。反応終了後、反応
液についてガスクロ分析(カラム:アピエゾン グリ−
スL、15%、1m、280℃、FID検出器)を行っ
た結果、5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジ
カルボン酸ジメチル(以後、Y体ともいう)9.69g
(収率:9.05%)、その他の二量体2.25g(収
率:2.11%)が生成していた。 二量体の全収率:11.16% パラジウムの転換率:100
【0042】〔Y体の単離操作〕前記の反応液から減圧
蒸留によって、パラトルイル酸メチルを回収した後、さ
らに、蒸留操作によって、Kp3 160〜185℃の留
分1.60g(第1留分)、Kp3 185〜200℃の
留分9.04g(第2留分)を得た。この第2留分をメ
タノ−ルに溶解後、再結晶によって4.50gの結晶を
得た。この結晶は純度が95%であったので、高速液体
クロマトグラフ(カラム:Inertsil ODS−
2、溶離液:メタノ−ル/水=75/25、流速:2.
0ml/分)で分離し、保持時間24.6分のピ−クを
分取した。分取したピ−クをについて 1HNMR(CD
Cl3 )分析、質量分析、IR分析を行った結果、この
結晶は5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカ
ルボン酸ジメチルに帰属した。
蒸留によって、パラトルイル酸メチルを回収した後、さ
らに、蒸留操作によって、Kp3 160〜185℃の留
分1.60g(第1留分)、Kp3 185〜200℃の
留分9.04g(第2留分)を得た。この第2留分をメ
タノ−ルに溶解後、再結晶によって4.50gの結晶を
得た。この結晶は純度が95%であったので、高速液体
クロマトグラフ(カラム:Inertsil ODS−
2、溶離液:メタノ−ル/水=75/25、流速:2.
0ml/分)で分離し、保持時間24.6分のピ−クを
分取した。分取したピ−クをについて 1HNMR(CD
Cl3 )分析、質量分析、IR分析を行った結果、この
結晶は5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカ
ルボン酸ジメチルに帰属した。
【0043】5,6’−ジメチルビフェニル−2,3’
−ジカルボン酸ジメチルについての 1HNMR(CDC
l3 )分析のチャ−トを第6、7図に、質量分析のチャ
−トを第8図、IR分析のチャ−トを第9図にそれぞれ
示す。 融点(DSC);70.6℃1 HNMRスペクトル(CDCl3 )
−ジカルボン酸ジメチルについての 1HNMR(CDC
l3 )分析のチャ−トを第6、7図に、質量分析のチャ
−トを第8図、IR分析のチャ−トを第9図にそれぞれ
示す。 融点(DSC);70.6℃1 HNMRスペクトル(CDCl3 )
【0044】
【数4】
【図1】本発明の反応式である。
【図2】X体の 1HNMR(CDCl3 )分析のチャ−
トである。
トである。
【図3】X体の 1HNMR(CDCl3 )分析のチャ−
ト(芳香族プロトン部)である。
ト(芳香族プロトン部)である。
【図4】X体の質量分析のチャ−トである。
【図5】X体のIR分析のチャ−トである。
【図6】Y体の 1HNMR(CDCl3 )のチャ−トで
ある。
ある。
【図7】Y体の 1HNMR(CDCl3 )分析のチャ−
ト(芳香族プロトン部)である。
ト(芳香族プロトン部)である。
【図8】Y体の質量分析のチャ−トである。
【図9】Y体のIR分析のチャ−トである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/12 C08K 5/12
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rはアルキル基を表す)で示される4,5’−
ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジアルキ
ルエステル。 - 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (式中、Rは前記と同じ意味を有する)で示される5,
6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
アルキルエステル。 - 【請求項3】パラジウム塩とそのパラジウム塩に対して
0.5〜10倍モルの銅塩、およびパラジウム塩と銅塩
の総和に対して0.5〜5倍モルのβ−ジケトン類を反
応液中に存在させて、一般式(III) 【化3】 (式中、Rは前記と同じ意味を有し、メチル基の置換位
置は−COOR基に対してメタ位もしくはパラ位であ
る)で示されるトルイル酸アルキルエステルを、分子状
酸素の存在する雰囲気で、50〜300℃として、酸化
カップリング反応させて、それぞれに対応する、一般式
(I) 【化4】 (式中、Rは前記と同じ意味を有する)で示される4,
5’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
アルキルエステルもしくは一般式(II) 【化5】 (式中、Rは前記と同じ意味を有する)で示される5,
6’−ジメチルビフェニル−2,3’−ジカルボン酸ジ
アルキルエステルを収率よく生成させるビフェニル化合
物の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14089893A JP3211487B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14089893A JP3211487B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルおよびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345694A JPH06345694A (ja) | 1994-12-20 |
JP3211487B2 true JP3211487B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=15279365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14089893A Expired - Fee Related JP3211487B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | ジメチルビフェニルジカルボン酸ジアルキルおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3211487B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP14089893A patent/JP3211487B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06345694A (ja) | 1994-12-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |