JP3210267B2 - 天 幕 - Google Patents

天 幕

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JP3210267B2
JP3210267B2 JP12130297A JP12130297A JP3210267B2 JP 3210267 B2 JP3210267 B2 JP 3210267B2 JP 12130297 A JP12130297 A JP 12130297A JP 12130297 A JP12130297 A JP 12130297A JP 3210267 B2 JP3210267 B2 JP 3210267B2
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清志 越川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天幕に関し、よ
り詳細には、屋根部材に換気口が設けられている天幕に
関する。
【0002】
【従来の技術】少なくとも一側が開放した居住空間を覆
う天幕、すなわち、居住空間の少なくとも一方の側面に
は幕体が設けられていないタイプの所謂集会用天幕(テ
ント)が知られている。
【0003】このタイプの集会用天幕は、通常、運動
会、屋外展示場などで、日よけ或は雨除けなどの目的で
使用されるものであり、覆い幕で構成された屋根部材
を、支柱などの支持手段を用いて居住空間の上方に支持
することによって、設置される。また、この集会用天幕
に用いられる屋根部材の多くは、切り妻型、寄せ棟型、
入り母屋型等の形状を有し、このような屋根部材の内側
には、下方に向かって開口する内部空間が形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の天幕では、屋
根部材で覆われた居住空間の少なくとも一側が開放して
いるため、この開放部分を通して居住空間の換気が自然
に行なわれる。したがって、上述したような通常の使用
態様で、使用している場合には、換気に関する問題は生
じない。
【0005】しかしながら、この種の集会用天幕を台所
あるいは炊事場用に使用して、居住空間で大型の器具を
使って炊事を行なうと、大量の水蒸気が連続的に発生す
る。この水蒸気は、勢い良く上昇するため、居住空間の
側方の開放部分を通して外部に排出されず、屋根部材の
内側に形成された下方に向かって開口する内部空間に溜
って行く。そして、この屋根部材の内部空間に溜った水
蒸気の一部分が、屋根部材の内側面で結露し、水滴とな
って落下し、居住空間で炊事等に従事している作業者を
濡らすという問題が生じる。
【0006】又、屋根部材の内部空間に溜った水蒸気に
よって、この内部空間のみならず、下方の居住空間の温
度も上昇し、居住空間の作業環境が悪化するという問題
も生じる。
【0007】更に、連続的に発生し、上昇してくる水蒸
気が、屋根部材の内部空間に溜ることによって、屋根部
材を構成している覆い幕自身の温度も上昇していき、こ
の温度上昇によって、覆い幕が傷むという問題も生じ
る。
【0008】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたものであって、屋根部材に覆われた居住空間で発
生した大量の水蒸気等の気体を、屋根部材の内部空間か
ら、効率良く外部に排出することができる天幕を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の天幕は 防水性を有する覆い幕によって
形成され下方に向かって開口する内部空間を構成する屋
根部材と、屋根部材を設置面から離れた上方位置に支持
し少なくとも一側が開放した居住空間を屋根部材の下方
に形成させる支持手段とを備え、屋根部材に前記内部空
間と外気とを連通する換気口が設けられている構成を備
える。
【0010】このような構成を備えたこの発明の天幕に
よれば、屋根部材に覆われた居住空間で発生した水蒸気
等は、屋根部材の内部空間に向って上昇するが、屋根部
材に換気口が設けられているので、屋根部材の内部空間
内に留まることなく、換気口を通して、順次、屋根部材
外、すなわち、天幕外に排出される。その結果、屋根部
材の内側面での水蒸気の結露が減少し、又、居住空間お
よび覆い幕自身の温度上昇が抑えられる。
【0011】また、この発明は、換気口を覆う覆い部材
が設けられた構成とすることも可能である。この構成で
は、雨水などが、換気口を通して、居住空間内に侵入す
ることが抑制される。
【0012】さらに、この発明は、屋根部材が略水平方
向に延びる稜を備え、支持手段が、屋根部材の稜を支持
する棟部材と、棟部材に接続され棟部材と直交する方向
に延びる主柱部材とを含む構成とすることも可能であ
る。
【0013】また、この発明は、覆い部材が、換気口よ
り大きな面積のシート状部材であり、覆い部材は、換気
口に重なって換気口を閉鎖し換気口を通しての天幕外か
らの雨水の侵入が阻止される換気口閉鎖位置と、換気口
を開放し換気口を通しての前記内部空間から外気への気
体の排出を可能にする換気口開放位置との間で動くこと
ができる構成とすることも可能である。この構成では、
天幕の使用状況あるいは天候に応じて、シート状の覆い
部材が、換気口からの雨水の侵入が防止される換気口閉
鎖位置と、天幕から水蒸気等を排出できる換気口開放位
置との間で、選択的に動かされる。
【0014】この発明は、主柱部材の上方部分が屋根部
材の稜を貫通して上方に延び、換気口が、主柱部材の上
方部分が屋根部材を貫通している貫通位置近傍に設けら
れ、シート状部材は、一端側が屋根部材の稜近傍に固定
され、他端側が自由端とされ、自由端には、主柱部材の
上端近傍に設けられた環状部材を通して延びる紐状部材
が接続され、紐状部材の端を操作することにより、シー
ト状部材は、その一端側を中心として、換気口閉鎖位置
と換気口開放位置との間で揺動可能である構成を備え
る。この構成によれば、覆い部材であるシート状部材
は、紐状部材の操作によって、揺動され、換気口を開閉
する。
【0015】この発明は、屋根部材が稜が長手方向に延
びる寄せ棟形状を有し、換気口が、屋根部材の稜を挟ん
で配置された下方に向かって傾斜する屋根面に設けら
れ、覆い部材が、屋根面の下方端に向かって開口する開
口部を形成しつつ換気口を覆っている構成とすることも
可能である。この構成によれば、覆い部材によって形成
された開口部が、傾斜した屋根の下方端に向かって開口
しているので、この開口を通して、雨水等が天幕内に侵
入しにくい。
【0016】この発明は、さらに、覆い部材が、開口部
が互いに反対方向を向くような位置関係で、屋根面にそ
れぞれ設けられている構成とすることも可能である。こ
の構成によれば、覆い部材に設けられた開口部が、それ
ぞれ、互いに、反対方向を向くことなる。したがって、
一方の開口部が風上を、他方が風下を向くように天幕を
配置することにより、空気が、一方の開口部から天幕内
に入り、他方の開口部から出ていくように、流れて、こ
の空気の流れにより、天幕内の水蒸気等が効果的に排出
される。
【0017】この発明は、屋根部材が稜が長手方向に延
びる寄せ棟形状を有し、換気口が、屋根部材の稜の長手
方向外方に配置された小屋根部にそれぞれ設けられてい
る構成とすることが可能である。
【0018】また、この発明は、屋根部材は入り母屋形
状を有し、換気口は、入り母屋を構成する切り妻部の長
手方向端面部に形成されている構成とすることも可能で
ある。
【0019】更に、この発明は、切り妻部の稜を挟んで
配置された屋根面の長手方向端部が、長手方向外方に張
り出し、換気口の上方に位置する庇部を形成している構
成とすることも可能である。この構成によれば、庇部に
より、換気口を通しての雨水等の天幕内への侵入が抑え
られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、この発明の
好ましい実施形態を説明する。尚、図は、この発明の天
幕の各構成要素の大きさ、形状、及び、配置関係を、こ
の発明が理解できる程度に概略的に示しているにすぎな
い。
【0021】図1は、この発明の第1の実施形態にかか
る天幕1を地面Gに設置し換気口10を覆うフラップ1
6を開いた状態を示す概略斜視図であり、図2は、図1
の天幕1のフラップ16を閉じた状態を示す概略斜視図
であり、図3は、図2の状態での天幕1の概略平面図で
ある。
【0022】図1及び図2に示されているように、天幕
1は、防水性を有する塩化ビニル製の覆い幕によって形
成され下方に向かって開口する内部空間を構成する屋根
部材2と、この屋根部材2を設置面である地面Gから離
れた上方位置に支持し少なくとも一側が開放した居住空
間を屋根部材2の下方に形成させる支持手段であるフレ
ーム3と、屋根部材2の周縁に接続されてこの周縁を外
方に引っ張る張り綱4とを備えている。屋根部材2に
は、屋根部材2の内部空間と外気とを連通する換気口1
0が設けられている。屋根部材2を構成する材料として
は、塩化ビニルの他に、帆布、ポリエステル、ビニロ
ン、又はこれらに防水性のコーティングを施したものな
ど、通常、天幕の材料として用いられる防水性の材料が
挙げられる。
【0023】図1ないし図3から明らかなように、屋根
部材2は、幅方向中央を長手方向に延びる稜5を備える
形状を有している。屋根部材2は、稜5の両側にそれぞ
れ配置された長方形の一対の屋根面6、6と、稜5の長
手方向両端にそれぞれ配置された3枚の三角形の小屋根
面7、8、9とによって構成されている。各屋根面6、
6は、稜5を形成している一端側から屋根部材2の周縁
を形成する他端側に向けて、下方に傾斜するように配置
されている。三角形の各小屋根面7、8、9は、それぞ
れ、一つの頂点が、稜5の一端に接し、かつ、この頂点
と対向する辺が、屋根部材2の長手方向両端の周縁を形
成するように、互いに、隣接して配置されている。この
ようにして、屋根面6、6および小屋根面7、8、9に
よって構成される屋根部材2の内側には、下方に向かっ
て開口する内部空間が形成されている。また、稜5に隣
接する各屋根面6、6の長手方向のほぼ中央位置には、
それぞれ、一対の換気口10、10が、屋根面6を切り
欠くことによって、形成されている。
【0024】フレーム3は、屋根部材2のほぼ中央に鉛
直方向に配置されている主柱部材11と、一端が主柱部
材11の上部に連結され水平方向に延びる一対の棟1
2、12と、屋根部材2の周縁に配置された補助柱13
とを備えている。主柱部材11、棟12、補助柱13
は、それぞれ、金属あるいは合成樹脂製の単一あるいは
複数のパイプによって形成されている。また、主柱部材
11の頂部11aと、棟12の先端とは、一対の連結部
材14、14により連結されている。
【0025】主柱部材11は地面Gに対してほぼ垂直に
配置され、その上方部分11bが屋根部材2の稜5の長
手方向中央部分を貫通して上方に延びている。上述した
ように、換気口10は、稜5に隣接する各屋根面6の長
手方向ほぼ中央に形成されているので、換気口10は、
主柱部材11の上方部分11bが屋根部材2を貫通して
いる貫通位置近傍に設けられていることになる。棟12
は、主柱部材11が屋根部材2を貫通している位置のす
ぐ下方位置で、稜5に沿って延びるように主柱部材11
に連結され、稜5を下方から支持している。また、補助
柱13は、張り綱4によって、外方に引っ張られている
屋根部材2の周縁を下方から支えている。
【0026】したがって、主柱部材11、棟12、補助
柱13および張り綱4によって、屋根部材2は、下方に
向かって開口する内部空間を備えた形状に維持され、か
つ、地面Gから離れた上方位置に支持されている。この
結果、屋根部材2の下方に、上方は屋根部材2に覆わ
れ、かつ、側方は開放している居住空間が形成される。
【0027】又、一端が主柱部材11の頂部11aに連
結されている連結部材14の他端は、屋根部材2の稜5
の端部に設けられた開口を介して棟12の先端に、それ
ぞれ、取り付けられている。主柱部材11の頂部11a
と連結されている連結部材14の一端の近傍には、環状
部材であるナス環15が取り付けられている。
【0028】図1、図3および換気口10付近を詳細に
示す図4に示されているように、屋根部材2の稜5の長
手方向中央付近には、換気口10を覆うシート状の覆い
部材である一対のフラップ16、16が設けられてい
る。フラップ16は、屋根部材2を構成している覆い幕
と同じ塩化ビニル製の略三角形のシートである。フラッ
プ16は、その一辺が、屋根部材2の稜5と換気口10
の間で、屋根面6に固定され、屋根面6に固定された一
辺に対向する側の頂点が自由端とされている。したがっ
て、フラップ16は、屋根面6に固定された一辺を中心
として屋根面6から立ち上がった図1及び図4に示され
る位置と、屋根面6に重なった図2及び図3に示される
位置との間で揺動可能である。
【0029】フラップ16は、屋根面6に重なった位置
にあるときに換気口10を完全に覆う寸法を備えてい
る。したがって、フラップ16は、屋根面6と重なった
時には、換気口10を上方から覆って、これを閉鎖し
て、換気口10を通しての天幕外からの雨水等の侵入を
阻止する換気口閉鎖位置(図2および図3)にあり、ま
た、屋根面から立ち上がった時には、換気口10から離
れて換気口10を開放し、換気口10を通して天幕1内
から水蒸気等の気体の排出を可能にする換気口開放位置
(図1および図4)にあることになる。
【0030】フラップ16の自由端には、紐17のほぼ
中央部分が接続されている。紐17の一端側部分17a
は、フラップ16から上方に向かって延び、連結部材1
4と主柱部材11の頂部11aとの接続部分近傍で、連
結部材14に取り付けられているナス環15の中を通っ
て下方に向かって折れ曲がり、屋根部材2の周縁まで延
びている。また、紐17の他端側部分17bは、フラッ
プ16との接続部から下方に向かって延び、直接、屋根
部材2の周縁まで延び、その末端部は、紐17の一端側
部分17aの末端部と共に、補助柱13に、縛りつけら
れている。
【0031】以上のような構成を有する本実施形態の天
幕1では、フラップ16を、換気口閉鎖位置から換気口
開放位置に動かすときには、補助柱13に縛りつけられ
ている紐17の一端側部分17aおよび他端側部分17
bの末端部をほどき、紐17の一端側部分17aを引っ
張り、フラップ16を揺動させ、フラップ16を換気口
閉鎖位置から換気口開放位置へ動かす。この状態で、紐
17の一端側部分17aおよび他端側部分17bの末端
部を補助柱13に縛りつけることによって紐17を固定
して、紐17の一端側部分17aの引っ張り状態を維持
することにより、フラップ16を換気口開放位置に維持
する。一方、フラップ16を換気口開放位置から換気口
閉鎖位置に動かす時には、補助柱13に縛りつけられて
いる紐17の一端側部分17aおよび他端側部分17b
の末端部をほどき、紐17の他端側部分17bを引っ張
りフラップ16を揺動させ、フラップ16を換気口開放
位置から換気口閉鎖位置へ動かす。この状態で、紐17
の一端側部分17aおよび他端側部分17bの末端部を
補助柱13に縛りつけることによって紐17を固定し
て、紐17の他端側部分17bの引っ張り状態を維持す
ることにより、フラップ16を換気口閉鎖位置に維持す
る。
【0032】以上のように本実施形態の天幕1は、使用
態様あるいは天候等の使用条件等に応じて、屋根部材2
に設けられた換気口10を選択的に開閉することができ
る。
【0033】次に、この発明の第2の実施形態の天幕2
0について説明する。
【0034】第2の実施形態の天幕20は、上述した第
1の実施形態の天幕1とほぼ同一の構成を有している。
天幕1との相違は、屋根部材2に形成された換気口の位
置及び構成である。以下、この相違点について説明す
る。なお、図面中、天幕1と共通する部材は、天幕1と
同一の参照番号を付して、その説明を省略する。
【0035】図5は、天幕20を地面Gに設置した状態
を示す概略斜視図であり、図6は天幕20の概略平面図
であり、図7は天幕20に形成された換気口21付近を
示す図6のA−A線に沿った縦断面図である。
【0036】図5ないし図7に示されているように、天
幕20では、屋根部材2を構成する覆い幕を切り欠くこ
とによって形成された一対の換気口21、21が、各屋
根面6の幅方向ほぼ中央に、それぞれ、配置されてい
る。各換気口21の上方には、略半円筒状の覆い部材2
2が配置され、換気口21の上方を覆っている。各覆い
部材22には、屋根面6の下方端に向かって開口する開
口部22aが形成されている。したがって、それぞれの
開口部22aは互いに反対方向を向くような位置関係と
なっている。
【0037】本実施形態の天幕20では、各換気口21
の上方を覆う覆い部材22の開口部22aが、それぞ
れ、反対方向を向いているので、一方の覆い部材22の
開口部22aが風上を、他方の覆い部材22の開口部2
2aが風下を向くように天幕20を配置することによ
り、空気が、一方の開口部22aから天幕20内に入
り、他方の開口部22aから出ていくように流れ、この
空気の流れにより、天幕20内の水蒸気等がより効率的
に排出される。
【0038】また、天幕20の変形例の天幕20’の概
略斜視図である図8に示されるように、覆い部材22’
の開口部22’aが天幕20’の長手方向両端に向かっ
て、下方に傾斜する小屋根面8の下端に向けて開口する
ように、換気口21’および覆い部材22’を、配置し
てもよい。
【0039】次に、この発明の第3の実施形態の天幕3
0について説明する。
【0040】第3の実施形態の天幕30は、図1に示さ
れた天幕1に類似する構成を有している。天幕30が、
天幕1と異なっているのは、屋根部材の形状、及び、換
気口の位置、構成が異なる点である。以下、この相違点
について説明する。なお、図面中、天幕1と共通する部
材には、天幕1と同一の参照番号を付して、その説明を
省略する。
【0041】図9は天幕30を地面Gに設置した状態を
示す概略斜視図であり、図10は換気口37付近を示す
拡大断面図である。
【0042】図9に示されているように天幕30は、そ
の屋根部材31の稜32を挟んで配置される屋根面3
3、33の長手方向両端部(庇部)33aが、小屋根面
34、35、36の上方に張り出している。また、中央
の小屋根面35の上端部分を切り欠くことによって、換
気口37が形成されている。したがって、屋根面33、
33の長手方向に張り出した部分33aが、換気口37
の上方を覆う庇部33aを形成している(図10)。
【0043】このような構成を有する天幕30では、別
体の覆い部材等を設けることなく、庇部33aにより、
雨水等の天幕内への侵入が抑えられる。
【0044】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。
【0045】例えば、上記実施形態では、居住空間には
側壁が全く設けられていないが、この発明は、これに限
定されるものでなく、居住空間の少なくとも一方の側面
が開放されている天幕はこの発明の技術的範囲に含まれ
る。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したこの発明によれば、屋根部
材に覆われた居住空間で発生した大量の水蒸気等の気体
を、屋根部材の内部空間から、効率良く外部に排出する
ことができる天幕が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の天幕を地面に設置
し換気口を覆うフラップが開いた状態を示す概略斜視図
である。
【図2】フラップが閉じた状態を示す図1の天幕の概略
斜視図である。
【図3】図2の状態での天幕の概略平面図である。
【図4】換気口付近を詳細に示す図面である。
【図5】この発明の第2の実施形態にかかる天幕を地面
に設置した状態を示す概略斜視図である。
【図6】天幕の概略平面図である。
【図7】天幕の換気口付近を示す図6のA−A線に沿っ
た縦断面図である。
【図8】天幕の変形例の概略斜視図である。
【図9】この発明の第3の実施形態の天幕を地面に設置
した状態を示す概略斜視図である。
【図10】図9の天幕の換気口付近の拡大部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1:天幕 2:屋根部材 3:フレーム 4:張り綱 5:稜 6:屋根面 7、8、9:小屋根面 10:換気口 11:主柱部材 12:棟 13:補助柱 14:連結部材 15:ナス環 16:フラップ 17:紐

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水性を有する塩化ビニル製の覆い幕に
    よって形成され下方に向かって開口する内部空間を構成
    する屋根部材と、該屋根部材を設置面から離れた上方位
    置に支持し少なくとも一側が開放した居住空間を前記屋
    根部材の下方に形成させる支持手段とを備え、 前記屋根部材が、略水平方向に延びる稜を備え、 前記支持手段が、該屋根部材の稜を支持する棟部材と、
    該棟部材に接続され該棟部材と直交する方向に延びる主
    柱部材とを含んでいて、 前記主柱部材の上方部分が前記屋根部材の稜を貫通して
    上方に延びる構造を有する天幕であって、 前記主柱部材の上方部分が屋根部材を貫通している貫通
    位置近傍に換気口が設けられ、 前記換気口を覆う覆い部材が設けられていて、 前記覆い部材が、前記換気口より大きな面積の塩化ビニ
    ル製のシート状部材であり、 前記シート状部材は、一端側が前記屋根部材の稜近傍に
    固定され、他端側が自由端とされ、 該自由端には、紐状部材のほぼ中央部分が接続されてい
    て、該紐状部材の一端側部分が前記主柱部材の上端近傍
    に設けられた環状部材を通して下方に向かって折れ曲が
    り、前記屋根部材の周縁まで延びており、かつ他端側部
    分が前記シート状部材との接続部から下方に向かって延
    び、直接、前記屋根部材の周縁まで延びており、 前記紐状部材の端を操作することにより、前記シート状
    部材は、その一端側を中心として、前記換気口閉鎖位置
    と前記換気口開放位置との間で揺動可能であることを特
    徴とする天幕。
  2. 【請求項2】 前記屋根部材は、幅方向中央を長手方向
    に延びる稜を備え、かつ該稜の両側にそれぞれ配置され
    た長方形の一対の屋根面と、稜の長手方向両端にそれぞ
    れ配置された3枚の三角形の小屋根面とによって構成さ
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の天幕。
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KR101357003B1 (ko) * 2011-05-27 2014-02-04 구자호 2-친환경 조립식 텐트와 가 건물.

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