JP3210137B2 - ゴム補強用スチールコード及びスチールラジアルタイヤ - Google Patents

ゴム補強用スチールコード及びスチールラジアルタイヤ

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    • D07B2207/20Type of machine
    • D07B2207/204Double twist winding
    • D07B2207/205Double twist winding comprising flyer

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用タイヤやコン
ベアベルト等に埋設するゴム補強用、特にスチールラジ
アルタイヤのベルト部のゴム補強材として好適なゴム補
強用スチールコード及びスチールラジアルタイヤに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のスチールラジアルタイヤにつ
いて説明すると、そのベルト部には3〜5本の素線(フ
イラメント)を撚り合わせて構成した1×3構造、1×
4構造又は1×5構造のスチールコードをゴム補強用と
して埋設することが一般的になつている。
【0003】近年、舗装道路の完備やこれに伴う輸送の
効率化等によつて運行速度の高速化傾向は次第に高ま
り、タイヤの偏平化や高速耐久性の改善の要求が次第に
増しつつありゴムの高弾性化が必要になつている。ま
た、この高弾性化に伴つて走行中の石踏みなどによる外
傷を受け易くなり、この傷から水分がベルト部に浸入し
コード腐食の原因になつてゴム接着が劣化し、動的な圧
縮繰り返し応力によつてスチールコードの早期断線が起
こるなどの欠点が表面化している。
【0004】従来、前記のような1×n構造のスチール
コードにおいて、そのゴム浸透性を高めるため素線(フ
イラメント)間に隙間を形成したオープン型スチールコ
ード(例えば特公昭63−32916号公報)や、2+
2構造のオープン型スチールコード(例えば特公平2−
29408号公報)、さらに、素線の少なくとも1本を
複合螺旋状に形成して他の素線との間に隙間を形成した
ゴム補強用スチールコードなどが開発され提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のゴム補強用スチ
ールコードにおいて、前記のようなオープン型スチール
コードは、比較的に低荷重時の伸びが大きく変形し易い
構造になつており、ゴム内に埋設して加硫する際に素線
間に形成した隙間が閉塞され、長手方向のコード形状に
バラツキが生じ易いなど、ゴム浸透性やタイヤユニフオ
ーム性(均一性、タイヤバランス)等が低下する一因に
なつている。また、前記のように素線の少なくとも1本
を複合螺旋状に形成したゴム補強用スチールコードは、
素線間の隙間の形成性能やコード保形性が改善され、ゴ
ム浸透性、タイヤユニフオーム性が高められているが、
この複合螺旋状の素線は他の素線よりもコード内に長く
撚り込まれて、スチールコードの縦弾性係数や剛性が低
下するなどの課題がある。
【0006】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、素
線の少なくとも1本を他の素線に対し適度に太径としか
つ複合螺旋状にして、素線間の隙間の形成性能、コード
保形性とともにスチールコードの縦弾性係数及び剛性を
高め、ゴム浸透性、信頼性及びタイヤユニフオーム性と
ともに耐久性を向上したゴム補強用スチールコード及び
スチールラジアルタイヤを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、3ないし5本
の素線を撚り合わせて形成したゴム補強用スチールコー
ドにおいて、少なくとも1本の素線は、この直径d1を
他の素線の直径d2 に対し、d1 =(1.02〜1.0
4)×d2を満足する太径とし、かつ他の素線に対し
ツチあるいはまた波付け高さの異なる型付けとし撚り
合わせによ複合螺旋状に形成して、他の素線との間に
隙間を形成した構成のゴム補強用スチールコードに特徴
を有し、素線間の隙間の形成性能、コード保形性ととも
にスチールコードの縦弾性係数、剛性を適度に高めてい
る。
【0008】また、前記のゴム補強用スチールコードに
おいて、同スチールコードの撚り角βは、素線の本数N
に対し、次式 を満足する撚り構成にしたことにより、スチールコード
の保形性、信頼性をさらに高めている。
【0009】3ないし5本の素線を撚り合わせて形成し
たゴム補強用スチールコードにおいて、少なくとも1本
の素線は、この直径d1を他の素線の直径d2 に対し
て、d1=(1.02〜1.04)×d2を満足する太径
とし、かつ他の素線に対しピツチあるいはまた波付け高
さの異なる型付けとして撚り合わせにより複合螺旋状に
形成して、他の素線との間に隙間を形成した構成のスチ
ールコードとし、同スチールコードをタイヤのベルト部
内に埋設して形成したゴム補強層を具備してなるスチー
ルラジアルタイヤに特徴を有し、ゴム補強性能、信頼性
及びタイヤユニフオームとともに耐久性を高めている。
【0010】前記のスチールラジアルタイヤにおいて、
前記のスチールコードの撚り角βは、素線の本数Nに対
し、次式 を満足する撚り構成したスチールコードとして、同スチ
ールコードをタイヤのベルト部内に埋設して形成したゴ
ム補強層を具備してなるスチールラジアルタイヤに特徴
を有し、ゴム補強性能、信頼性及びタイヤユニフオーム
とともに耐久性をさらに高めている。
【0011】
【作用】3〜5本の素線を撚り合わせて形成したゴム補
強用スチールコードにおいて、その少なくとも1本の素
線は、この直径d1 を他の素線の直径d2 に対し、次式
d1 =(1.02〜1.04)×d2 を満足する太径と
し、かつ他の素線に対しピツチあるいはまた波付け高さ
の異なる型付けとし撚り合わせによ形成した複合螺
旋状として、少なくとも1本の素線を他の素線よりも
記のような適度の太径とし、スチールコードの縦弾性係
数及び剛性の低下を防止してその剛性を適度に高めると
ともに、素線間に適度の隙間を形成しそのコード保形性
によりゴム浸透性を高めている。
【0012】また、前記のゴム補強用スチールコードに
おいて、前記のスチールコードの撚り角βは、素線の本
数Nに対し、次式 を満足する撚り構成したスチールコードとしたことによ
り、スチールコードの保形性をさらに効果的に高めてい
る。
【0013】さらに、3ないし5本の素線を撚り合わせ
て形成したゴム補強用スチールコードにおいて、少なく
とも1本の素線は、この直径d1を他の素線の直径d2
に対し、d1 =(1.02〜1.04)×d2を満足す
る太径とし、かつ他の素線に対しピツチあるいはまた波
付け高さの異なる型付けとして撚り合わせにより複合螺
旋状に形成して、他の素線との間に隙間を形成した構成
のスチールコードとして、同スチールコードをタイヤの
ベルト部内に埋設して形成したゴム補強層を具備したス
チールラジアルタイヤに構成したことにより、ゴム補強
性能、信頼性及びタイヤユニフオームとともに耐久性を
高めている。
【0014】前記のスチールラジアルタイヤにおいて、
前記のスチールコードの撚り角βは、素線の本数Nに対
し、次式 を満足する撚り構成のスチールコードとして同スチー
ルコードをタイヤのベルト部内に埋設して形成したゴム
補強層を具備したスチールラジアルタイヤに構成したこ
とにより、ゴム補強性能、信頼性及びタイヤユニフオー
ムとともに耐久性をさらに高めている。
【0015】
【実施例】図1及び図2に本発明のゴム補強用スチール
コードの実施例、図3及び図4にその製造装置の一実施
例を示す。図1及び図2において1,2,3は真鍮めっ
き等の表面処理を施した素線(フイラメント)、d1 は
素線1の直径、d2 は素線2,3の直径、βはスチール
コードの撚り角、Paは素線1の型付けピツチ、Pはス
チールコードの撚り合わせピツチ、Haは素線1の型付
け高さ、Hはスチールコードの撚り合わせ高さ、a,b
は素線1に形成された異なる波形、Sは素線1と素線
2,3間に形成された隙間、10は本発明のゴム補強用
スチールコード又はスチールコードであつて、図1及び
図2に示す実施例は、3本の素線1,2,3を撚り合わ
せて形成したゴム補強用スチールコードにおいて、少な
くとも1本の素線1は、この直径d1 を他の素線2,3
の直径d2 に対し、d1 =(1.02〜1.04)×d
2を満足する太径とし、かつ他の素線に対しピツチPa
あるいはまた波付け高さHaの異なる型付け(Pa,H
)として、撚り合わせ(ピツチP,撚り合わせ高さ
H)により複合螺旋状a,bに形成して、他の素線2,
3との間に隙間Sを形成したことを特徴とするゴム補強
用スチールコード10になつている。
【0016】また、前記のゴム補強用スチールコード1
0において、同スチールコード10の撚り角βは、素線
の本数Nに対し、次式(数式) を満足する撚り構成にしたことを特徴とするゴム補強用
スチールコード10になつている。
【0017】さらに、3ないし5本の素線を撚り合わせ
て形成したゴム補強用スチールコードにおいて、少なく
とも1本の素線1は、この直径d1 を他の素線2,3の
直径d2 に対し、d1 =(1.02〜1.04)×d2
を満足する太径とし、かつ他の素線2,3に対しピツチ
あるいはまた波付け高さの異なる型付け(ピツチPa,
波付け高さHa)として撚り合わせ(ピツチP,撚り合
わせ高さH)により複合螺旋状a,bに形成して、他の
素線2,3との間に隙間Sを形成した構成のスチールコ
ード10とし、同スチールコードをタイヤのベルト部内
に埋設して形成したゴム補強層を具備したことを特徴と
するスチールラジアルタイヤになつている。(図示省
略)
【0018】また、前記のスチールラジアルタイヤにお
いて、前記のスチールコードの撚り 角βは、素線の本数
Nに対し、次式(数式) を満足する撚り構成にしたスチールコード10として、
同スチールコードをタイヤのベルト部内に埋設して形成
したゴム補強層を具備したことを特徴とするスチールラ
ジアルタイヤになつている。(図示省略)
【0019】なお、本発明のゴム補強用スチールコード
10は、図示例のような1×3構造の他に1×4構造や
1×5構造のスチールコードとして適用され、1×4構
造や1×5構造の場合は、必要に応じ複合螺旋状に形成
した素線1を複数本に構成することも可能である。
【0020】前記のゴム補強用スチールコード10は、
図3及び図4に示すような製造装置によつて製造され
る。図示の製造装置は、モータ19により回転制御され
る回転型付体12aと、回転型付体12a内に配設され
ている複数本の型付ピン12b等からなる回転式型付機
構12、回転型付体12aに対し逆方向に回転制御され
る弧状の回転ガイド等を具備し、各ボビン11から引張
強度250〜400kgf/mm2 の素線(直径d1 )1、素
線(直径d2 )2、素線(直径d2 )3がそれぞれ繰り
出され、素線1は、矢示方向に回転制御されている回転
型付体12a内で型付ピン12bにより所望の型付けピ
ツチPa、波付け高さHaに型付けされ、回転型付体1
2aの回転速度によつて型付けピツチPaが調節され
る。次に、型付け後の素線1に他の素線2,3が引き揃
えられて中空軸13a内を通過し、矢示のように逆方向
に回転制御されている案内輪14a、弧状の回転ガイド
15及び案内輪14bにより逆方向に撚り合わせられ、
オーバーツイスター16、ならしロール、キャプスタン
17等を経てボビン18に巻き取られ、図1及び図2に
示す構造のスチールコード10が一連の工程で精度良く
高能率で製造される。
【0021】なお、図4(A)に示す回転式型付機構1
2に代えて図4(B)に示す型付機構12を適用するこ
とも可能である。また、素線数の増加はボビン11の増
設により、型付け素線数の増加は型付機構の増設により
対処される。
【0022】各表に示す試料において、実施例1ないし
3及び比較例1は、太径 d1 の素線(1本)をピツチあ
るいはまた波付け高さの異なる型付けと撚り合わせによ
つて複合螺旋状a,bに形成し、細径 d2 の素線(2
本)との間に隙間を形成するとともに、その素線径比を
変えて異なる1×(1×d1+2×d2)構造とした各スチ
ールコード、比較例2は、素線(1本)をピツチあるい
はまた波付け高さの異なる型付けとして撚り合わせによ
つて複合螺旋状a,bに形成し、同径の素線(2本)と
の間に隙間を形成した1×(1×d2+2×d2)構造のス
チールコード、従来例1は、同径の素線(3本)をタイ
トに撚り合わせて形成した1×3×d2構造のクローズド
コード、従来例2は、同径の素線(3本)を型付けして
撚り合わせ素線間に隙間を形成した1×3×d2構造のオ
ープンコードであつて、それらの各試料のさらに具体的
な構造は表1に示すようになつている。
【0023】また、各試料をゴムパウンドに埋め込みゴ
ム浸透性を測定するとともに、弾性係数や剛性係数を
対比し、さらにコード伸びを測定して表2のような評価
が得られた。さらに、表3に示す試料において、実施例
2−aないし2−e及び比較例3−aないし3−cは、
前記の実施例2のように太径 d1 の素線(1本)をピツ
チあるいはまた波付け高さの異なる型付けとし撚り合わ
せによつて複合螺旋状a,bに形成し、細径 d2 の素線
(2本)との間に隙間を形成するとともに、そのコード
の撚り角βを変えて異なる1×(1×d1+2×d2)構造
とした各スチールコードであり、その各コードの強度利
用率(%)及び撚り形状により表示のような評価が得ら
れた。
【0024】
【表1】
【0025】表1中 d1 は太径素線の直径、 d2 は細径
素線の直径、 d1/d2は線径比、Paは太径素線の型付け
ピツチ、Pはコードの撚り合わせピツチ、βはコードの
撚り角である。また、表2中の縦弾性係数比は、同一素
線径の場合を100とした指数で示し、剛性係数は、
(d14 +2d24 )/3d24 と定義して評価している。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】各表から明らかなように、従来例1(1×
3×d2構造のクローズドコード)では、ゴム浸透性が悪
く、従来例2(1×3×d2構造のオープンコード)で
は、コード伸びが大きく変形し易くゴム浸透性、信頼性
に課題があり、比較例2(1×(1×d2+2×d2)構造
のスチールコード)は、優れた素線間の隙間形成性能及
びコード保形性によつてゴム浸透性が高められている
が、縦弾性係数や剛性係数が低下するのに対し、実施例
1ないし3(1×(1×d1+2×d2)構造のスチールコ
ード)は、優れた素線間の隙間形成性能及びコード保形
性によりゴム浸透性が高められるとともに、縦弾性係数
比や剛性係数の低下が防止されて程良く高められ、ま
た、比較例1((1×(1×d1+2×d2)構造のスチー
ルコード)のように、線径比 d1/d2を大きくすると剛性
係数が高くなつてコードが過度に硬くなり、その線径比
d1/d2は、実施例から明らかなように1.02〜1.4
0の範囲が好ましい。
【0029】さらに、表3から明らかなように、1×
(1×d1+2×d2)構造のスチールコードにおいて、比
較例3−aのように、コード撚り角β°(3.0)を過
度に小さくするとコードの撚り形状が不安定となり、ま
た、比較例3−b,cのように、コードの撚り角β°
(6.0,6.5)を過度に大きくすると撚り減りによ
る素線の強度利用率が低下するのに対し、実施例2−a
〜eは、素線の強度利用率の低下が少なく良好な範囲9
5%以上に確保されるとともに、コードの撚り形状が安
定され、コードの撚り角β°は、実施例から明らかなよ
うに3.5ないし5.5の範囲が好ましい。
【0030】前記の図示例及び各表に示す各試料では、
3本の素線を撚り合わせて形成した1×3構造のゴム補
強用スチールコードになつているが、4本又は5本の素
線を撚り合わせて形成した1×4構造又は1×5構造の
ゴム補強用スチールコードについても試作し、1×3構
造の場合とほぼ同様な作用、効果が得られることを確認
しており、太径の素線の直径をd1 、細径の素線の直径
をd2 とすると、前記の線径比 d1/d2=1.02〜1.
40は、次式d1 =(1.02〜1.04)×d2 とし
て表され、また、その素線本数をNとすると、コードの
撚り角β=3.5〜5.5は、
【0031】
【数式1】
【0032】として表され、1×3構造、1×4構造及
び1×5構造のゴム補強用スチールコードに共通の数式
として適用される。
【0033】さらに、前記の各実施例のゴム補強用スチ
ールコードは、スチールラジアルタイヤのベルト部内に
埋設してそのゴム補強層として適用され、そのゴム補強
性能、信頼性及びタイヤユニフオーム性とともに耐久性
が効果的に高められる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、前述のように3〜5本の素線
を撚り合わせて形成したゴム補強用スチールコードにお
いて、少なくとも1本の素線は、この直径d1を他の素
線の直径d2 に対し、d1 =(1.02〜1.04)×
d2 を満足する太径とし、かつ他の素線に対しピツチあ
るいはまた波付け高さの異なる型付けとし撚り合わせ
によ複合螺旋状に形成して、他の素線との間に隙間を
形成した構成のゴム補強用スチールコードとして、素線
間の隙間の形成性能、コード保形性とともにスチールコ
ードの縦弾性係数、剛性を適度に高めている。
【0035】また、前記のゴム補強用スチールコードに
おいて、同スチールコードの撚り角βは、素線の本数N
に対し、次式 を満足する撚り構成にしたことにより、スチールコード
の保形性、信頼性をさらに高めている。
【0036】前記の構成からなるスチールコードを、タ
イヤのベルト部内に埋設して形成したゴム補強層を具備
したスチールラジアルタイヤに構成し優れた素線間の
隙間の形成性能、コード保形性とともにコードの縦及び
剛性を有する前記のスチールコードを埋設したことによ
り、ゴム浸透性、信頼性及び補強性能、信頼性及びタイ
ヤユニフオームとともに耐久性を著しく向上している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム補強用スチールコードの実施例を
示す側視・要部断面図
【図2】本発明のゴム補強用スチールコードを各素線に
分解して示す型付けと撚り合わせの各側視図(A)〜
(D)
【図3】製造装置の一実施例を示す側視図
【図4】型付け機構の各実施例を示す側視機構図(A)
(B)である。
【符号の説明】
1,2,3 素線 a,b 複合螺旋状 d1,d2 素線の直径 Pa 型付けピッチ Ha 波付け高さ P 撚り合わせピッチ H 撚り合わせ高さ N 素線の本数 S 隙間 β コードの撚り角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60C 9/18 B60C 9/18 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D07B 1/06 B21F 7/00 B21F 37/00 B29D 30/38 B60C 9/00 - 9/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3ないし5本の素線を撚り合わせて形成し
    たゴム補強用スチールコードにおいて、少なくとも1本
    の素線は、この直径d1 を他の素線の直径d2 に対し
    て、d1 =(1.02〜1.04)×d2を満足する太
    径とし、かつ他の素線に対しピツチあるいはまた波付け
    高さの異なる型付けとし撚り合わせにより複合螺旋状
    に形成して、他の素線との間に隙間を形成したことを特
    徴とするゴム補強用スチールコード。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のゴム補強用スチールコー
    ドにおいて、同スチールコードの撚り角βは、素線の本
    数Nに対し、次式 を満足する撚り構成にしたことを特徴とするゴム補強用
    スチールコード。
  3. 【請求項3】3ないし5本の素線を撚り合わせて形成し
    たゴム補強用スチールコードにおいて、少なくとも1本
    の素線は、この直径d1を他の素線の直径d2 に対し、
    d1=(1.02〜1.04)×d2を満足する太径と
    し、かつ他の素線に対しピツチあるいはまた波付け高さ
    の異なる型付けとして撚り合わせにより複合螺旋状に形
    成して、他の素線との間に隙間を形成した構成のスチー
    ルコードとし、同スチールコードをタイヤのベルト部内
    に埋設して形成したゴム補強層を具備したことを特徴と
    するスチールラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のスチールラジアルタイヤ
    において、前記のスチールコードの撚り角βは、素線の
    本数Nに対し、次式 を満足する撚り構成のスチールコードとし、同スチール
    コードをタイヤのベルト部内に埋設して形成したゴム補
    強層を具備したことを特徴とするスチールラジアルタイ
    ヤ。
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