JP3209806B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP3209806B2
JP3209806B2 JP27415192A JP27415192A JP3209806B2 JP 3209806 B2 JP3209806 B2 JP 3209806B2 JP 27415192 A JP27415192 A JP 27415192A JP 27415192 A JP27415192 A JP 27415192A JP 3209806 B2 JP3209806 B2 JP 3209806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、出力電圧や出力周波
数が自由に制御できるインバータ装置に関し、より詳細
には、加速時間あるいは減速時間を自動的に調節し、短
時間で加速あるいは減速を行なうインバータ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ装置は、出力電圧や出
力周波数を自由に制御するために、交流電圧を直流電圧
に変換するコンバータ部と、コンバータ部により変換さ
れた直流電圧を平滑する平滑用のコンデンサと、コンデ
ンサにより平滑された直流電圧を交流電圧に再変換する
インバータ部とから構成されている。
【0003】また、インバータ部の出力電流値(インバ
ータ装置に接続される電動機等に供給される電流値)を
検出する電流検出器、および直流電圧の電圧値を検出す
るための直流電圧検出器を備えており、電流検出器によ
り検出された電流値が所定の過電流保護レベルを超えた
場合、あるいは直流電圧検出器により検出された電圧値
が所定の過電圧保護レベルを超えた場合には、インバー
タ部を保護するためにインバータ部を遮断するように構
成されている。
【0004】インバータ装置で誘導電動機を駆動する場
合には、設定器を用いて速度指令と、パラメータとして
加速時間、減速時間を設定して運転を開始すると、図9
に示すようにインバータ装置の出力周波数が加速時間だ
けかかって速度指令値まで加速し、運転を終了する際に
は速度指令値から減速時間だけかかって減速して停止す
る。
【0005】このとき、加速時間あるいは減速時間の設
定を短くし過ぎると加速中あるいは減速中に出力電流が
流れ過ぎて過電流保護の動作が作動し、インバータ部が
遮断されてしまう。あるいは減速時間の設定を短くし過
ぎると、減速中に回生エネルギーによって過電圧保護の
動作が作動し、インバータ部が遮断されてしまう。イン
バータ部が遮断されず、かつ、最大限のトルクを出力し
ながら最短の加速や減速を行うためには、出力電流の状
態や直流母線電圧の状態を観察しながら試行錯誤により
加速時間や減速時間を決定しなければならなかった。
【0006】直流母線電圧を考慮にいれて自動的に減速
時間を決定するものとして、特開昭58−51775号
公報に開示された「電圧形パルス幅変調インバータ装
置」がある。この電圧形パルス幅変調インバータ装置で
は、インバータ部に供給される直流ライン電圧を検出
し、検出した電圧値が所定の電圧値を超えるごとに減速
特性をゆるやかにしていき、該所定の電圧値に戻るごと
に減速特性をもとに戻すものである。
【0007】その他、この発明に関連する参考技術文献
として特開平3−36977号公報に開示されている
「サーボモータの加減速制御方法および装置」がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のインバータ装置
は以上のように構成されているので、加速時間や減速時
間を、出力電流や直流母線電圧を観察しながら何度も試
行錯誤を行って決定しなければならず、効率が悪いとい
う問題点があった。
【0009】また、特開昭58−51775号公報で
は、検出した電圧値が所定の電圧値を超えるごとに減速
特性をゆるやかにしているものの、減速特性をゆるやか
にすると減速時間が長くなり、効率が悪いという問題点
があった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであって、過電流保護によりイン
バータ機能が停止しない範囲内で、短時間で加速および
減速を行ない、かつ、供給電流の大きさを一定に保つこ
とにより効率の良い加速および減速を実現でき、また、
過電圧保護によりインバータ機能が停止しない範囲内
で、短時間で減速を行なうことにより効率の良い減速を
実現するインバータ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によるインバー
タ装置は、上記の目的を達成するために、交流電圧を直
流電圧に変換する第1の変換手段と、前記第1の変換手
段により変換された直流電圧を平滑する平滑手段と、前
記平滑手段により平滑された直流電圧を入力し交流電圧
に変換する第2の変換手段と、前記第2の変換手段から
電動機へ供給される電流を検出する電流検出手段と、所
定の加速時間あるいは減速時間で加速あるいは減速を開
始し、単位時間ごとに加速時間あるいは減速時間を制御
する制御手段と、を備え、前記電流検出手段により検出
された電流値が所定の電流値を超えた場合に前記第2の
変換手段を遮断して保護するインバータ装置において、
前記加速時間あるいは減速時間の開始時における値は、
前回の加速あるいは減速の時に逐次変化している加速時
間あるいは減速時間の平均値である。
【0012】つぎの発明によるインバータ装置は、前記
制御手段が、予め前記所定の電流値より小さく決められ
た比較値と前記第2の変換手段からの出力電流値とを比
較し、前記第2の変換手段の出力電流値の方が大きい場
合には単位時間内の加速時間あるいは減速時間を長く
し、前記第2の変換手段の出力電流値の方が小さい場合
には単位時間内の加速時間あるいは減速時間を短くす
る。
【0013】つぎの発明によるインバータ装置は、交流
電圧を直流電圧に変換する第1の変換手段と、前記第1
の変換手段により変換された直流電圧を平滑する平滑手
段と、前記平滑手段により平滑された直流電圧を入力し
交流電圧に変換する第2の変換手段と、前記第2の変換
手段に入力される直流電圧を検出する電圧検出手段と、
所定の減速時間で減速を開始し、単位時間ごとに減速時
間を制御する制御手段と、を備え、前記電圧検出手段に
より検出された電圧値が所定の電圧値を超えた場合に前
記第2の変換手段を遮断して保護するインバータ装置に
おいて、前記減速時間の開始時における値は、前回の減
速の時に逐次変化している減速時間の平均値である。
【0014】つぎの発明によるインバータ装置は、前記
制御手段が、現在の単位時間での制御開始時において前
記第2の変換手段に入力される直流電圧値(今回直流母
線電圧値)と、前回の単位時間での制御開始時において
前記第2の変換手段に入力される直流電圧値(前回直流
母線電圧値)と、から単位時間あたりの前記第2の変換
手段に入力される直流電圧値の変化量を検出し、前記変
化量が判定値より大きいときには、前記現在の単位時間
での制御における減速時間を長くし、前記変化量が前記
判定値より小さいときには、前記現在の単位時間での制
御における減速時間を短くし、前記判定値は、前記今回
直流母線電圧が第1の比較用電圧値よりも小さいときに
は一定値であり、かつ、前記今回直流母線電圧が第1の
比較用電圧値よりも大きく、第2の比較用電圧値よりも
小さいときには前記一定値から0まで比例的に減少し、
さらに前記第2の比較用電圧値よりも大きいときには0
とするように設定されており、前記第2の比較用電圧値
は、前記所定の電圧値よりも小さく設定されている。
【0015】
【作用】この発明にかかるインバータ装置は、所定の加
速時間あるいは減速時間で加速あるいは減速を開始し
て、予め決められた過電流保護値より小さい値とインバ
ータ装置の出力電流とを比較し、インバータ部の出力電
流の方が大きい場合には単位時間内の加速時間あるいは
減速時間を長くし、インバータ部の出力電流の方が小さ
い場合には単位時間内の加速時間あるいは減速時間を短
くする。
【0016】また、この発明にかかるインバータ装置
は、所定の減速時間で減速を開始して、インバータ部に
入力される直流電圧の値が予め決められた第1の比較用
電圧値以下の場合には、予め決められた判定値と単位時
間内の直流電圧の上昇値とを比較し、インバータ部に入
力される直流電圧の値が第1の比較用電圧値を超えた場
合には、第1の比較用電圧値に対して所定の判定値とな
り、予め過電圧保護のための電圧値より小さく決められ
た第2の比較用電圧値を超えた場合に0となるようにイ
ンバータ部に入力される直流電圧の値に応じて比例関係
を持った判定値と単位時間内の直流電圧の上昇値とを比
較し、いずれの判定値と比較する場合にも直流電圧の上
昇値の方が大きい場合には単位時間内の減速時間を長く
し、直流電圧の上昇値の方が小さい場合には単位時間内
の減速時間を短くする。
【0017】
【実施例】(実施例1) 以下、この発明の一実施例を図を参照して詳細に説明す
る。図1は、この発明の第1の実施例を示すインバータ
装置の構成を示すブロック図である。図において、10
1は交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部、10
2はコンバータ部101により変換された直流電圧を平
滑するコンデンサ、103はブリッジ接続されたトラン
ジスタとダイオードにより構成され、コンデンサ102
により平滑された直流電圧を交流電圧に再変換するイン
バータ部、104はインバータ部103の出力電流を検
出する電流検出器、105は直流母線電圧を検出する電
圧検出器、106は制御用のパラメータや速度指令を設
定する設定器、107はインバータ部103を駆動する
ための信号を作成する制御部、108は電圧検出器10
5により検出され制御部107へ伝えられる電圧情報、
109は制御部107で作成されインバータ部103を
駆動するためのPWM信号、110は電流検出器104
により検出され制御部107へ伝えられる電流情報、1
11はインバータ部103に接続される誘導電動機であ
る。
【0018】図2は、上記図1に示した制御部107の
構成を示すブロック図である。図2において、201は
インバータ部103を駆動するためのPWM信号109
を作成、出力するPWM信号作成装置、202は設定器
106との各種インターフェースを行ない、設定器10
6に入力したパラメータや速度指令を制御部107内部
に取り込むための入力I/F(インターフェース)、2
03は電流検出器104との各種インターフェースを行
ない、電流検出器104により検出された電流情報11
0を制御部107内部に取り込むための入力I/F、2
04は電圧検出器105との各種インターフェースを行
ない、電圧検出器105により検出された電圧情報10
8を制御部107内部に取り込むための入力I/F、2
05は制御用プログラムを格納したROM、206はワ
ークエリアとしてのRAM、207は電流情報110、
電圧情報108および速度指令を入力し、ROM205
に格納された制御用プログラムに基づいて、インバータ
部103の出力周波数、出力電圧、加速時間および減速
時間を演算するマイクロコンピュータである。
【0019】つぎに、動作について説明する。図1にお
いて、コンバータ部101で三相交流電圧を直流電圧に
変換し、コンバータ部101で変換された直流電圧をコ
ンデンサ102により平滑する。この平滑された直流電
圧は電圧検出器105により常に検出されており、電圧
情報108により直流母線電圧の値が制御部107へ出
力される。インバータ部103では、制御部107が出
力するPWM信号109に従ってコンデンサ102で平
滑された直流電圧を交流電圧に変換して、インバータ部
103に接続された誘導電動機111を駆動する。この
とき、インバータ部103から誘導電動機111へ供給
される電流を電流検出器104によって検出し、電流情
報110によりインバータ部103の出力電流の値が常
に制御部107へ出力されている。
【0020】図2において、マイクロコンピュータ20
7では、設定器106に入力した速度指令やパラメータ
を入力I/F202を介して、電流検出器104が検出
したインバータ部103の出力電流の値を入力I/F2
03を介して、電圧検出器105が検出した直流母線電
圧の値を入力I/F204を介して各々受け取る。つぎ
に、速度指令やパラメータをもとにROM205に格納
されている制御用プログラムに基づいてRAM206を
使用して演算を行い、演算結果をPWM信号作成装置2
01に出力する。PWM信号作成装置201ではマイク
ロコンピュータ207から送られてくる演算結果をもと
にPWM信号109を作成してインバータ部103へ出
力する。
【0021】なお、電流検出器104により検出された
インバータ部103の出力電流の値が、マイクロコンピ
ュータ207による演算の結果、過電流保護レベルを越
えたと判断されると、マイクロコンピュータ207から
PWM信号作成装置201へ出力遮断指令が出力され
て、インバータ部103を遮断し保護する。また、電圧
検出器105により直流母線電圧の値が過電圧保護レベ
ルを越えたとマイクロコンピュータ207による演算の
結果判断されれば、マイクロコンピュータ207からP
WM信号作成装置201へ出力遮断指令が出力されて、
インバータ部を遮断し保護する。
【0022】上記の如き動作をするインバータ装置にお
いて加速時間あるいは減速時間を自動的に調節する手段
を、図3のフローチャートを用いて説明する。図3のフ
ローチャートは1サイクル(所定の一定時間間隔)ごと
に加速時間あるいは減速時間を調節するものである。図
3において、先ず、加速あるいは減速を開始する際の加
速時間あるいは減速時間の初期値を設定する(S30
1)。この初期値は予め設計者が決めた固定値でよい。
【0023】つぎに、電流検出器104により検出され
入力I/F203を介してマイクロコンピュータ207
に入力されるインバータ部103の出力電流の値を、予
め過電流保護レベルより低い値に設定した電流制限レベ
ルと比較し、出力電流が制限レベルを超えたか否かを判
断する(S302)。電流制限レベルよりも小さな電流
が流れている場合には、前回すなわち前サイクルの加速
時間あるいは減速時間の90%の時間を今回の加速時間
あるいは減速時間とする(S303)。
【0024】この場合、出力電流は前回よりも増加す
る。電流制限レベルよりも大きな電流が流れている場合
には前回すなわち前サイクルの加速時間あるいは減速時
間の110%の時間を今回の加速時間あるいは減速時間
とする(S304)。この場合、出力電流は前回よりも
減少する。続いて、上記S303あるいはS304で決
定した今回加速時間あるいは減速時間に従って、加速処
理あるいは減速処理を行う(S305)。最後に加速処
理あるいは減速処理が終了したか否かを判断し(S30
6)、終了するまでS302からS306までの処理を
繰り返す。
【0025】上記S302からS306までの処理を繰
り返すことにより、図4に示すように出力電流が予め決
められた制限レベルとなる加速時間や減速時間の付近の
時間で伸び縮みして、平均的に制限レベル程度の出力電
流が流れるように時間が調節される。図4中のa,b,
c,d,eおよびhは、出力電流が制限レベルを超えて
いないため時間をつめている。すなわち、加速あるいは
減速に要する時間を減らしていることを示している。
【0026】また、図中のfおよびgは、出力電流が制
限レベルを超えたため時間をのばしている。すなわち、
加速あるいは減速に要する時間を増やしていることを示
している。なお、制限レベルの値を過電流保護の働かな
い最大値に設定しておけば過電流保護の働かない最短加
速あるいは最短減速が実現できる。
【0027】(実施例2) つぎに、第2の実施例について説明する。なお、構成は
実施例1と同様である。インバータ装置を用いて誘導電
動機を運転する場合、減速時には誘導電動機からインバ
ータ部103へエネルギーが回生され、インバータ部1
03の直流母線電圧が上昇する。直流母線電圧を電圧検
出器105により検出し入力I/F204を介してマイ
クロコンピュータ207に入力し、後述する方法によ
り、直流母線電圧が許容されうる最大値に保持されるよ
うに決定される減速時間で減速することにより過電圧保
護が働かない最短減速を実現する。
【0028】図5は、過電圧保護が働かないように減速
時間を調節する手段の動作を示すフローチャートであ
る。図5を用いて、最短減速を実現する方法を説明す
る。先ず、減速する際の減速時間の初期値を設定する
(S501)。なお、減速時間の初期値は予め設計者が
決めた固定値でよい。つぎに、電圧検出器105で検出
し入力I/F204を介してマイクロコンピュータ20
7に入力する直流母線電圧値を取り込んで今回直流母線
電圧値とする(S502)。今回直流母線電圧値が決ま
ると、今回直流母線電圧値から後述するS505で記憶
してある前回直流母線電圧値を引いた値(ΔV)を計算
する(S503)。つぎに、今回直流母線電圧値を基に
して後述する図7に従って直流母線電圧上昇分判定値
(VH )を計算する(S504)。
【0029】図7は、過電圧保護が働かないように減速
時間を調節する際に直流母線電圧上昇分判定値を求める
ためのグラフである。図7によれば、今回直流母線電圧
DCが、予め過電圧保護レベル(VO )よりも下の値に
決められた電圧制限レベル(VB )に近づけば近づくほ
ど直流母線電圧の上昇を押さえ込むように決められる。
B は許容されうる最大値に取ることより、最短減速を
実現できる。なお、直流母線電圧の値がVA になるまで
は判定値(VH )は一定の値を使用し、直流母線電圧の
値がVA を超えた場合には下記の数1に示した関係式に
より求めた値を判定値とする。VA については、経験値
から任意に決めればよい。
【0030】
【数1】
【0031】ここで、次回の計算のために、S502で
取り込んだ今回直流母線電圧を次回における前回直流母
線電圧として記憶する(S505)。その後、S503
で計算したΔVとS504で求めたVH を比較し、ΔV
>VH か否かを判断する(S506)。ΔVがVH より
も小さければ、前回計算された減速時間の90%を今回
減速時間とする(S507)。ΔVがVH よりも大きけ
れば、前回計算された減速時間の110%を今回減速時
間とする(S508)。続いて、計算された今回減速時
間に従って減速処理を行う(S509)。最後に、減速
処理が終了したか否かを判定し(S510)、終了する
までS502からS510までの処理を繰り返す。
【0032】上記S502からS510までの処理を繰
り返し行うことにより、図6に示すように減速を始めて
直流母線電圧が電圧制限レベルよりも十分低い電圧であ
れば直流母線電圧上昇分判定値VH を大きめに取って減
速時間が縮まるようにし、電圧制限レベルに近づいてく
ると直流母線電圧上昇分判定値VH をせばめて減速時間
を縮められないようにすることにより、直流母線電圧が
電圧制限レベルに達する減速時間付近で伸び縮みを繰り
返し結果的に直流母線電圧が許容されうる最大値を平均
的に保持して最短減速をすることになる。
【0033】図6(a)中のa,b,c,d,gおよび
jは、直流母線電圧の上昇分ΔVが判定値(VH )以下
なので時間をつめている。すなわち、減速に要する時間
を減らしていることを示している。また、図中のe,
f,hおよびiは、直流母線電圧の上昇分ΔVが判定値
(VH )を超えたため時間をのばしている。すなわち、
減速に要する時間を増やしていることを示している。
【0034】(実施例3) つぎに、第3の実施例について説明する。図8は、加速
時間の初期値に前回の平均値を用いた場合と用いなかっ
た場合との比較を示すグラフであり、図8(a)および
(b)が平均値を用いなかった場合を示し、図8(c)
および(d)が用いた場合を示している。前述した実施
例1および実施例2では加速を開始するに当たっての加
速時間の初期値を固定値としていたので、図8(a)に
示すように初期値が最短加速時間とかけ離れていた場
合、加速時間が最短加速時間に収束するまでに時間がか
かりその時間が無駄な時間となる。このため、実際にか
かる加速時間が伸びてしまう。そこで、図8(c)に示
すように前回停止状態から加速終了までに逐次変化した
加速時間の平均値を計算して記憶しておき、つぎに加速
する際にはその平均値を加速時間の初期値とすれば無駄
な時間を減らすことができ、実加速時間を短縮できる。
【0035】また、減速においても同様に無駄な時間を
減らし実減速時間を短縮することができる。この方法に
よれば、加速あるいは減速を繰り返せば繰り返すほど無
駄な時間を減らすことができる。
【0036】(実施例4) つぎに、第4の実施例について説明する。上記実施例
1、実施例2、および、実施例3においては、三相のイ
ンバータ装置としているが、特にこれに限定するもので
はなく、単相または他の多相インバータ装置であっても
よく、また、誘導電動機111は誘導電動機ではなく同
期電動機であっても同様の効果がある。また、実施例1
および2において加速時間あるいは減速時間の短縮の割
合を90%としているが、100%未満のどのような値
でもよい。また、加速時間あるいは減速時間の伸長の割
合を110%としているが100%より大きいどのよう
な値にしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、交流
電圧を直流電圧に変換する第1の変換手段と、第1の変
換手段により変換された直流電圧を平滑する平滑手段
と、平滑手段により平滑された直流電圧を入力し交流電
圧に変換する第2の変換手段と、第2の変換手段から電
動機へ供給される電流を検出する電流検出手段とを備
え、電流検出手段により検出された電流値が所定の電流
値を超えた場合に第2の変換手段を遮断して保護するイ
ンバータ装置において、所定の加速時間あるいは減速時
間で加速あるいは減速を開始し、単位時間ごとに加速時
間あるいは減速時間を制御する制御手段を具備するた
め、効率の良い加速および減速を行なうことができる。
【0038】つぎの発明によれば、交流電圧を直流電圧
に変換する第1の変換手段と、第1の変換手段により変
換された直流電圧を平滑する平滑手段と、平滑手段によ
り平滑された直流電圧を入力し交流電圧に変換する第2
の変換手段と、第2の変換手段に入力される直流電圧を
検出する電圧検出手段とを備え、電圧検出手段により検
出された電圧値が所定の電圧値を超えた場合に第2の変
換手段を遮断して保護するインバータ装置において、所
定の減速時間で減速を開始し、単位時間ごとに減速時間
を制御する制御手段を具備するため、効率の良い減速を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるインバータ装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】 この発明によるインバータ装置の制御部のブ
ロック図である。
【図3】 この発明による過電流保護が働かないように
加速時間あるいは減速時間を調節する手段の動作を示す
フローチャートである。
【図4】 この発明による過電流保護が働かないように
調節した加速時間あるいは減速時間の変化を示すグラフ
である。
【図5】 この発明による過電圧保護が働かないように
減速時間を調節する手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】 この発明による過電圧保護が働かないように
調節した減速時間の変化と直流母線電圧の変化を示すグ
ラフである。
【図7】 この発明による過電圧保護が働かないように
減速時間を調節する際に直流母線電圧上昇分判定値を求
めるためのグラフである。
【図8】 加速時間あるいは減速時間の初期値に前回の
平均値を用いた場合と用いなかった場合との比較を示す
グラフである。
【図9】 従来のインバータ装置による加速時間および
減速時間を示すグラフである。
【符号の説明】
103 インバータ部、104 電流検出器、105
電圧検出器、107制御部、201 PWM信号作成装
置、207 マイクロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を直流電圧に変換する第1の変
    換手段と、 前記第1の変換手段により変換された直流電圧を平滑す
    る平滑手段と、 前記平滑手段により平滑された直流電圧を入力し交流電
    圧に変換する第2の変換手段と、 前記第2の変換手段から電動機へ供給される電流を検出
    する電流検出手段と、 所定の加速時間あるいは減速時間で加速あるいは減速を
    開始し、単位時間ごとに加速時間あるいは減速時間を制
    御する制御手段と、 を備え、 前記電流検出手段により検出された電流値が所定の電流
    値を超えた場合に前記第2の変換手段を遮断して保護す
    るインバータ装置において、 前記加速時間あるいは減速時間の開始時における値は、
    前回の加速あるいは減速の時に逐次変化している加速時
    間あるいは減速時間の平均値であることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、予め前記所定の電流値
    より小さく決められた比較値と前記第2の変換手段から
    の出力電流値とを比較し、前記第2の変換手段の出力電
    流値の方が大きい場合には単位時間内の加速時間あるい
    は減速時間を長くし、前記第2の変換手段の出力電流値
    の方が小さい場合には単位時間内の加速時間あるいは減
    速時間を短くすることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンバータ装置。
  3. 【請求項3】 交流電圧を直流電圧に変換する第1の変
    換手段と、 前記第1の変換手段により変換された直流電圧を平滑す
    る平滑手段と、 前記平滑手段により平滑された直流電圧を入力し交流電
    圧に変換する第2の変換手段と、 前記第2の変換手段に入力される直流電圧を検出する電
    圧検出手段と、 所定の減速時間で減速を開始し、単位時間ごとに減速時
    間を制御する制御手段と、 を備え、 前記電圧検出手段により検出された電圧値が所定の電圧
    値を超えた場合に前記第2の変換手段を遮断して保護す
    るインバータ装置において、 前記減速時間の開始時における値は、前回の減速の時に
    逐次変化している減速時間の平均値であることを特徴と
    するインバータ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 現在の単位時間での制御開始時において前記第2の変換
    手段に入力される直流電圧値(今回直流母線電圧値)
    と、前回の単位時間での制御開始時において前記第2の
    変換手段に入力される直流電圧値(前回直流母線電圧
    値)と、から単位時間あたりの前記第2の変換手段に入
    力される直流電圧値の変化量を検出し、 前記変化量が判定値より大きいときには、前記現在の単
    位時間での制御における減速時間を長くし、 前記変化量が前記判定値より小さいときには、前記現在
    の単位時間での制御における減速時間を短くし、 前記判定値は、前記今回直流母線電圧が第1の比較用電
    圧値よりも小さいときには一定値であり、かつ、前記今
    回直流母線電圧が第1の比較用電圧値よりも大きく、第
    2の比較用電圧値よりも小さいときには前記一定値から
    0まで比例的に減少し、さらに前記第2の比較用電圧値
    よりも大きいときには0とするように設定されており、 前記第2の比較用電圧値は、前記所定の電圧値よりも小
    さく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の
    インバータ装置。
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