JP4756478B2 - インバータ装置および交流電動機の減速方法 - Google Patents

インバータ装置および交流電動機の減速方法 Download PDF

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Description

本発明は、交流電動機を減速するインバータ装置において、交流電動機での損失を増大させて減速する方法に関するもので、特に磁気飽和し易い交流電動機に適用する際に、過電流等の問題により前記インバータ装置が異常停止しないようにしたり、交流電動機の焼損を防止するための交流電動機の減速方法及び装置に関する。
従来例として、制動時には電動機端子電圧を高くして損失を増大させるような電圧形のインバータ装置に関する提案がされている。(例えば、特許文献1参照。)
図10は従来のインバータ装置のブロック図で、商用電源を整流部101で直流に変換し、ここで整流された電圧をコンデンサ102で平滑してインバータ部103へ与える。インバータ部103では後述する信号により順次半導体素子をスイッチングして交流を江、この交流出力を交流電動機104へ供給して駆動する。ここで、インバータ部103は半導体スイッチング素子としてたとえば6個のトランジスタ201〜206と6個のダイオード207〜212を設けている。一方111は周波数設定器であり、その出力信号Saを加減速制限回路120へ入力する。この加減速制限回路120は電圧制御回路121および電圧・周波数変換回路114へ与える第1の出力信号Sbと、電圧制御回路121のみへ与える減速動作中であることを示す第2の出力信号にSbにより電圧制御回路121の利得を高め、交流電動機104の端子電圧を高めるようにしている。そして電圧・周波数変換回路114はアナログ・デジタル変換回路であり、入力信号Sbの電圧Vbに比例した周波数fdのパルスSdを出力する。そして、電圧制御回路113の出力信号Scおよび、電圧・周波数変換回路114の出力パルスfdを変調回路115へ与える。変調回路115はインバータ103の各トランジスタ201〜206へベースドライブ回路116を介して制御パルスを与えパルス幅変調制御する。一方インバータ103の出力電圧は上記制御パルスのパルス幅によって制御される各トランジスタ201〜206のオン・オフ期間によって決まり、かつこの制御パルスのパルス幅は電圧制御回路121の出力電圧Vcによって決定される。したがって変調回路115から制御パルスを与えられるベースドライブ回路116はこの制御パルスに応じてトランジスタ201〜206の特性に合ったベース電圧、およびベース電流を出力してスイッチング制御する。そして、このインバータ103の出力により交流電動機を可変周波数電源で運転することができる。
コンデンサ102の端子電圧の所定の上限値を設定する設定器118の出力信号をヒステリシス特性を持つ比較器119へ与え、これによりコンデンサ102の端子電圧を監視する。そして、制動中にコンデンサ2の端子電圧が所定の上限値を越えた時には比較器119から出力信号VCOMを発生する。加減速制限回路120は周波数設定器111の設定電圧に対して所定の勾配の変化率で追従する。そして、減速動作中は電圧制御回路121の増幅率を大きくするようになっている。これにより変調回路115から出力される制御パルスのパルス幅を広くし、それによって交流電動機104へ印加される電圧を高くするようにしている。しかして交流電動機104はその端子電圧が上昇することにより鉄損および銅損が増加して、それによって短時間に減速することができることが提案されている。
また、別の従来例として、減速以外の運転時には直流検出回路が検出した直流電圧に対して、常に同一出力電圧となるような関数でスイッチング出力を演算し、減速運転時には前記交流電源の定格時の直流電圧値の関数でスイッチング出力を演算するインバータ装置が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
図11は従来例のインバータ装置を示すブロック図である。図において、301は交流電源307の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路であるコンバータ回路、302はコンバータ回路301の直流電圧を平滑する平滑コンデンサ、303はスイッチング素子を決められたタイミングでオン・オフすることにより、平滑コンデンサ302の直流電圧を所定周波数の交流電圧に変換する逆変換回路であるインバータ回路、304はインバータ回路303をPWM制御するマイクロコンピュータ、305はインバータ回路303のスイッチング素子を駆動するPWM信号を出力するベースアンプ、306は平滑コンデンサ302の直流電圧を検出する直流電圧検出回路、350はコンバータ回路301〜直流電圧検出回路306で構成されたインバータ装置である。308はインバータ回路303の交流電圧により駆動される誘導電動機、400はインバータ装置350の運転指令を行う運転指令装置であり、この運転指令装置はマイクロコンピュータ421、キーシート422及び表示器423を有して、インバータ装置350に正転,逆転,停止の運転指令及び出力周波数の運転指令を設定することができる。314はインバータ回路303をPWM制御するマイクロコンピュータで、減速以外の運転指令時と減速の運転指令時のスイッチング出力信号を演算するスイッチング出力演算回路315と運転指令装置400によって設定された正転、逆転、停止及び出力周波数の運転指令を記憶するRAM316とを有して構成されている。次に、誘導電動機を運転する場合の動作について図12の運転時のフローチャートに基づいて説明する。まず、運転指令装置400より例えば正転の運転指令が入力され、次に、出力周波数の運転指令が入力されて運転が開始される(ステップS11)。次に、運転指令装置400のマイクロコンピュータ421に停止フラッグが立っているかをみてマイクロコンピュータ421が停止か否かを判断する(ステップS12)。停止でないと判断した場合にはマイクロコンピュータ314が所定の周波数に設定された出力周波数の運転指令を読み込み(ステップS13)、停止であると判断した場合にマイクロコンピュータ314が0Hzの出力周波数指令を読み込む(ステップS14)。しかる後に、運転指令装置400のマイクロコンピュータ421に減速フラッグが立っているかをみてマイクロコンピュータ314が減速か否かを判断する(ステップS15)。そして、減速でないと判断した場合にはマイクロコンピュータ314は直流電圧検出回路306が検出した直流電圧を読み込み(ステップS16)、その直流電圧に対して常に出力電圧が設定された値となるような関数、即ちその直流電圧に対して常に同一出力電圧となるような関数でスイッチング出力を演算し(ステップS18)、そのスイッチング出力をベースアンプ305に出力し、インバータ回路303のスイッチング素子をPWM信号により駆動してインバータ回路303より設定された出力周波数の交流電圧を出力させる(ステップS19)。ここに、検出した直流電圧に対して常に同一の出力電圧となるような関数とは直流電圧の変動に対し、出力電圧が変動しないよう直流電圧の変化に対して出力電圧を補正する動作を行わせる関数を意味する。また、減速であると判断した場合には平滑コンデンサ302の直流電圧値を定格交流電源電圧時の直流電圧値、例えば、定格交流電源電圧が200Vであるとすれば、200×21/2 =283Vを直流電圧値とし(ステップS17)、その関数でスイッチング出力を演算し(ステップS18)、そのスイッチング出力をベースアンプ305に出力し、インバータ回路303のスイッチング素子をPWM信号により駆動してインバータ回路303より交流電圧を出力させる(ステップS19)。これにより、減速時のインバータ回路303の出力電圧は直流電圧が定格値であれば、設定値どおりになるが、誘導電動機8の回生電力により直流電圧が上昇した場合にはこれに比例して設定値が上昇する。つまり、減速でない例えば加速及び定速の運転中はたとえ交流電源307の電源電圧が変動してもインバータ回路303の出力電圧は所定の出力電圧となるが、減速運転中は回生電力により直流電圧が上昇しても直流電圧値は実際よりも低い値である定格値283Vとしての関数でスイッチング出力信号の演算を行う。その結果、インバータ回路303のスイッチング素子の駆動を直流電圧の変化にかかわらず交流電源307の定格時の直流電圧値の関数で同じように行うため、直流電圧の上昇に比例し、出力電圧が上昇する。ここに、交流電源307の定格時の直流電圧値の関数とは交流電源307における定格入力電圧時のスイッチングを直流電圧が変動しても行い、出力電圧を補正する動作を行わせない関数を意味する。このように、減速時のインバータ回路303の出力電圧が上昇することにより、誘導電動機308への励磁電流が増加し、誘導電動機308の巻線での損失が増加する。これは、つまりインバータ回路303への回生電力を誘導電動機308への励磁電流の増加により誘導電動機308で消費するということであり、インバータ回路303への回生電力は従来に比べて減少し、直流電圧の上昇も少なくなる。従って、減速運転を中断することなく、しかも回生電力を抵抗器等で消費するような回路を伴わずに減速能力を高めることができる。また、励磁電流の増加により、減速トルクも向上するが提案されている。
特開昭58−165695号公報 特開平5−219771号公報
従来のインバータ装置では、減速動作中に前記電圧制御回路121の増幅率を大きくすることにより交流電動機104の端子電圧を上昇し、鉄損および銅損が増加させることによって短時間に減速することができることが提案されている。また、減速運転中は回生電力により直流電圧が上昇しても直流電圧値は実際よりも低い値である定格値283Vとしての関数でスイッチング出力信号の演算を行い、出力電圧を上昇することにより、誘導電動機308への励磁電流が増加し、誘導電動機308の巻線での損失が増加するため、減速能力を高めることができ、励磁電流の増加により、減速トルクも向上するが提案されている。これらの提案は減速時に交流電動機の磁束レベルを増やすことにより、交流電動機での損失を増やすことにより、減速時間を短くする方法である。しかしながら、近年磁気飽和し易い交流電動機が増えてきており、提案の方法をそのまま使おうとした場合、所定の磁束レベルに達せず交流電動機に流れる電流が急増し、インバータ装置の過電流レベルまで電流が流れたり、交流電動機が焼損してしまう可能性がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、減速時に過励磁状態にして交流電動機を駆動する際に交流電動機に流れる電流を監視し、交流電動機に流れる電流が所定値に達したら、過励磁状態から通常の磁束状態に戻すことにより、交流電動機に流れる電流がそれ以上増えないようにすることにより、故障が発生することなく交流電動機を減速しかつ減速時間を短くすることができる方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、直流電圧を平滑するコンデンサと、直流電圧を交流に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、電動機に流れる電流検出値を生成する電流変換部と、インバータ部のパワー素子のゲートを駆動する信号を生成するPWM演算部とからなるインバータ装置において、直流電圧を検出する直流電圧検出部と、直流電圧検出部の出力をフィルタリングする二つのローパスフィルタである第1フィルタ部および第2フィルタ部と、電動機の減速時間を設定する減速レート設定部と、第1フィルタ部の出力と前記減速レート設定部の出力から電動機駆動周波数を演算する減速レート演算部と、第2フィルタ部の出力と与えられた電圧指令から電圧指令を補正する電圧指令補正部とを有し、減速時は前記第2フィルタ部の時定数を、前記第1フィルタ部の時定数の10〜10000倍とするようにしたものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のインバータ装置において、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載のインバータ装置において、電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
請求項4記載の本発明は、請求項1記載のインバータ装置において、電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
請求項5記載の本発明は、請求項1記載のインバータ装置において、交流電動機が減速中は第1フィルタ部の出力が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するようにしたものである。
請求項6記載の本発明は、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、直流電圧を平滑するコンデンサと、直流電圧を交流に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、電流検出値を生成する電流変換部と、インバータ部のパワー素子のゲートを駆動する信号を生成するPWM演算部とからなるインバータ装置の電動機減速方法において、直流電圧を検出するステップと、電流検出値を求めるステップと、直流電圧を第1フィルタ部でフィルタリングするステップと、通常運転時は第1フィルタ部の時定数と同じ時定数でありかつ減速時には第1フィルタ部より10〜10000倍大きな時定数で前記直流電圧を第2フィルタ部でフィルタリングするステップと、電動機の減速時間を設定する減速レート設定部により設定された減速レートと第1フィルタ部の出力により電動機駆動周波数を演算するステップと、第2フィルタ部の出力と与えられた電圧指令から電圧指令を補正するステップという手順で電動機を減速するようにしたものである。
請求項7記載の本発明は、請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法において、
電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
請求項8記載の本発明は、請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
請求項9記載の本発明は、請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
請求項10記載の本発明は、請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法において、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するようにしたものである。
請求項11記載の本発明は、請求項1記載のインバータ装置において、任意の電圧指令(V1*)と通常運転時には1、減速時には予め設定されたゲインを乗算する乗算部とを備えるようにしたものである。
請求項12記載の本発明は、請求項11記載のインバータ装置において、電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時
の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が第2所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、ゲインを徐々に下げて1に戻すようにしたものである。
請求項13記載の本発明は、請求項11記載のインバータ装置において、電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すようにしたものである。
請求項14記載の本発明は、請求項11記載のインバータ装置において、電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、ゲインを徐々に下げて1に戻すようにしたものである。
請求項15記載の本発明は、請求項11記載のインバータ装置において、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するようにしたものである。
請求項16記載の本発明は、請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法において、乗算部により与えられた電圧指令と通常運転時には1そして減速時には予め設定されたゲインを乗算するステップと、乗算部の出力と前記第2フィルタ部の出力から電圧指令を補正するステップを備えるようにしたものである。
請求項17記載の本発明は、請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えるようにしたものである。
請求項18記載の本発明は、請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値からもとめたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えるようにしたものである。
請求項19記載の本発明は、請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えるようにしたものである。
請求項20記載の本発明は、請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法において、交流電動機が減速中は第1フィルタ部の電圧検出値が予め設定された値になるように予め設定された減速時間を調整して減速時間を短くするステップを備えるようにしたものである。
請求項21記載の本発明は、請求項1記載のインバータ装置において、減速時は第2フィルタ部の時定数を、第1フィルタ部の時定数以上とするとともに、電圧指令を保持したまま。所定の周波数まで下げ、その後、予め設定した周波数と電圧のレートで減速させるようにしたものである。
請求項22記載の本発明は、請求項21記載のインバータ装置において、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すようにしたものである。
請求項23記載の本発明は、請求項21記載のインバータ装置において、電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、または、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すようにしたものである。
請求項24記載の本発明は、請求項21記載のインバータ装置において、電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常制御状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すようにしたものである。
請求項25記載の本発明は、請求項21記載のインバータ装置において、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するようにしたものである。
請求項26記載の本発明は、請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させるステップを備えるようにしたものである。
請求項27記載の本発明は、請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も通常制御状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えるようにしたものである。
請求項28記載の本発明は、請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常運転状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えるようにしたものである。
請求項29記載の本発明は、請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法において、電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常運転状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えるようにしたものである。
請求項30記載の本発明は、請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法において、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するステップを備えるようにしたものである。
本発明は直流母線電圧を第1フィルタ部を通した検出値を用いて電動機駆動周波数を演算し、第2フィルタ部を通した検出値を用いて電圧指令を補正するようにし、かつ、減速時は第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数よりも大きくすることにより電動機を過励磁状態にし、電動機に損失を発生させて、過電流も防止して、短い時間で減速できる。
請求項1記載の本発明によると、減速時に第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数に対して大きくすることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルで減速するよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項2記載の本発明によると、交流電動機に流れる電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項3記載の本発明によると、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項4記載の本発明によると、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項5記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項6記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタの時定数に対して大きくすることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項7記載の本発明によると、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項8記載の本発明によると、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速停止することができる。
請求項9記載の本発明によると、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速停止することができる。
請求項10記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項11記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタの時定数に対して大きくすると同時に与えられた電圧指令に設定されたゲインを乗算することにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項12記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項13記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項14記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項15記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項16記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数に対して大きくすると同時に与えられた電圧指令に設定されたゲインを乗算することにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項17に記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項18記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項19記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整または前記ゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項20記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項21記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタの時定数に対して大きくすると同時に減速指令が入力された時に出力している周波数と電圧指令のうち電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項22記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項23記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項24記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項25記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項26記載の本発明によると、第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数に対して大きくすると同時に減速指令が入力された時に出力している周波数と電圧指令のうち電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速するインバータ装置を提供することができる。
請求項27記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項28記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項29記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速するインバータ装置を提供することができる。
請求項30記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
本発明の方法を適用するインバータ装置の第1の実施例のブロック図 時定数調整部の例 減速レート演算部の例 本発明の方法を適用するインバータ装置の第2の実施例のブロック図 ゲイン調整部の例 本発明の方法を適用するインバータ装置の第3の実施例のブロック図 電圧指令調整部のブロック図 電圧指令保持部の例 電圧指令減量分演算部の例 従来例のインバータ装置の第1の実施例のブロック図 従来例のインバータ装置の第2の実施例のブロック図 従来例のインバータ装置の第2の実施例運転時のフローチャート
符号の説明
1 交流電源
2 コンバータ部3、102 コンデンサ
4、103 インバータ部
5 交流電動機
6 直流母線電圧検出部
7 電流検出器
8 電流変換部
9 第1のフィルタ部
10 第2のフィルタ部
11 電圧指令補正部
12 減速レート設定部
13 減速レート演算部
14 SFS
15 周波数/位相変換部
16 PWM演算部
17 時定数調整部
18 PI制御部
19 乗算部
20 ゲイン調整部
21 電圧指令調整部
22 電圧指令保持部
23 電圧指令減量分演算部
24 リミット部
SW1,SW2,SW3 スイッチ
101 整流部
104 交流電動機
111 周波数設定器
114 電圧・周波数変換回路
115 変調回路
116 ベースドライブ回路
118 設定器
119 比較器
120 加減速制限回路
121 電圧制御回路
201〜206 トランジスタ
301 コンバータ回路
302 平滑コンデンサ
303 インバータ回路
304、314、421 マイクロコンピュータ
305 ベースアンプ
306 直流電圧検出回路
308 誘導電動機
315 スイッチング出力演算回路
316 RAM
350 インバータ装置
400 運転指令装置
422 キーシート
423 表示器
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の方法を適用するインバータ装置の第1の実施例のブロック図、図2は時定数調整部の例、図3は減速レート演算部の例である。本実施形態における誘導電動機の制御装置は、交流電源1、コンバータ部2、コンデンサ3、インバータ部4、交流電動機5、直流母線電圧検出部6、電流検出器7、電流変換部8、第1のフィルタ部9、第2のフィルタ部10、電圧指令補正部11、減速レート設定部12、減速レート演算部13、SFS14、周波数/位相変換部15、PWM演算部16、時定数調整部17及びスイッチSW1を備えている。本インバータ装置のコンバータ部2は交流電源1の交流電圧を整流することにより直流電圧に変換する。コンデンサ3はコンバータ部2により変換された直流電圧を平滑する。インバータ部4はパワー素子をPWM制御することにより任意の周波数と電圧の交流に変換し、交流電動機5に供給する。直流母線電圧検出部6はコンデンサ3の両端にかかる直流母線電圧Vdcを検出する。電流検出器7は前記交流電動機5に供給される電流を検出する。電流変換部8は前記電流検出器7で検出された電流を交流電動機に流れる電流i1及びトルク電流検出値iqと励磁電流検出値idに分離する。第1フィルタ部9は直流母線電圧検出部6で検出した直流母線電圧Vdcを時定数Tdc0の一次遅れフィルタを通した直流母線電圧検出値Vdcfil1として出力する。第2フィルタ部10は直流母線電圧検出部6で検出した直流母線電圧Vdcを時定数Tdcの一次遅れフィルタを通した直流母線電圧補正値Vdcfil2として出力する。電圧指令補正部11は任意の電圧指令V1*とインバータ部4の出力電圧が一致するように前記直流母線電圧補正値Vdcfil2から電圧指令補正値を演算する。減速レート設定部12は、前記交流電動機を最高回転数から停止させるまでの減速時間を定数あるいは電圧信号などで設定する手段である。減速レート演算部13は、と前記直流母線電圧検出値Vdcfil1を一定に保つように前記減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0から最適な減速レートfdecを演算する手段である。SFS14は、周波数指令f1*を図示しない加速時間設定手段により予め設定された加速レートあるいは前記減速レート演算部13により演算された減速レートに従って出力周波数f1を出力する手段である。周波数/位相変換部15は前記SFS14から出力された出力周波数f1を入力し、電圧位相の演算をする。PWM演算部16は前記電圧指令補正部11からの電圧指令補正値と前記周波数/位相変換部15からの電圧位相とからPWM信号を演算する。インバータ部4のパワー素子は前記PWM演算部16から出力されるPWM信号で駆動される。時定数調整部17は交流電動機5に流れる電流の大きさに応じて、第2のフィルタ部10で使用する時定数Tdcを調整する。図2は前記時定数調整部17の実施例であり横軸に電流、縦軸に第2フィルタ部10のフィルタ時定数の関係を表したものである。前記時定数演算手段17に入力される電流の大きさに応じて、第2フィルタ部10で使用する時定数を演算するものであり、具体的な動作は後述する。図3は前記減速レート演算部13の実施例であり、予め設定された減速中の直流母線電圧指令値Vdc*と直流母線電圧検出値Vdcfil1とが一致するようにPI制御部18で減速レート補正値fdeccmpを演算し、前記減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0と前記減速レート補正値fdeccmpを加算することにより最適な減速レートfdecを演算する。
本発明での通常運転状態から減速状態に移行する場合の動作を具体的に説明する。まず、通常制御状態では、SW1がa側であり、第2フィルタ部10は予め設定されているフィルタ時定数Tdc0で運転されるため、インバータ部4の出力電圧は電圧指令値V1*に一致している。減速指令が入るとSW1がb側に切替る。このときフィルタ時定数はTdc0に比べてはるかに長い時定数のTdc1になる。このため、減速中は第2フィルタ部10の出力する直流母線電圧補正値Vdcfil2が減速開始時の値が維持されるようになる。実際には減速することにより直流母線電圧が上昇するため、電圧指令補正部11が正しく動作せず、任意の電圧指令よりも大きな出力電圧を出すように電圧指令補正値を演算する。これにより交流電動機5が過励磁状態となるため、交流電動機5での鉄損や銅損等が増えるので、インバータ装置側に戻ってくる回生電力が小さくなり、インバータ装置が過電圧状態になりにくくなり、通常の磁束レベルに比べて減速時間を短くすることができる。減速開始してある程度時間が経過すると、前記第2フィルタ部10の出力する直流母線電圧補正値Vdcfil2は次第に真値に近づくため、次第に電圧指令補正部11が正しく動作するようになる。前記交流電動機5の負荷イナーシャが大きい場合には、減速停止する前に直流母線電圧補正値Vdcfil2は真値になるが、前記交流電動機5の持っている回転エネルギーは速度が高いほどエネルギーが大きく、速度が下がるとエネルギーは小さくなる。従って、減速開始時にフィルタ時定数をTdc1にすることは、速度が高いところで過励磁にすることができるため、減速途中で直流母線電圧補正値Vdcfilは次第に真値になっても減速時間を短くできるという効果は大きい。
一方、近年磁気飽和し易い交流電動機5が増えてきており、過励磁にしようとしても磁気飽和してしまい電流ばかり流れてしまい磁束がそれ以上増えなくなってしまう。磁気飽和し易い交流電動機に従来例2のインバータ装置を適用した場合、減速時に283Vと設定して制御するため、交流電動機5が磁気飽和してしまうと交流電動機5に過大な電流が流れることとなり、インバータ装置が過電流異常となったり、交流電動機5がこの電流のために焼損してしまう可能性がある。そこで本発明では、図2のように交流電動機5に流れる電流i1に応じて、i1がi1になるまでは第2フィルタ部のフィルタ時定数Tdcを第1フィルタ部のフィルタ時定数Tdc0の10〜10000倍程度のはるかに長いTdc1にしておき、i1を越えると徐々にフィルタ時定数を短くし、i1になると第1フィルタ部9のフィルタ時定数Tdc0と同じ値に調整ことにより直流母線電圧補正値Vdcfil2が素早く真値に近づくため、過励磁状態から通常磁束状態に戻る。予めインバータ装置の特性や交流電動機の特性からi1やi1を設定することにより、磁気飽和し易い交流電動機でもインバータ装置の過電流異常や交流電動機5の焼損を心配することなく減速時間を短くすることができる。また、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整するのではなく、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整しても同様の効果が得られる。
また、通常前記交流電動機5を減速する場合には、前記減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0に従って減速するようにしているが、上記説明のように、前記交流電動機5の負荷イナーシャが大きい場合には、前記交流電動機5の持っている回転エネルギーは速度が高いほどエネルギーが大きく、速度が下がるとエネルギーは小さくなるため、減速開始時には直流母線電圧の上昇が大きいが、速度が下がると直流母線電圧の上昇が小さくなり、前記交流電動機5での損失の方が大きくなると直流母線電圧は上昇しなくなる。第2フィルタ部10のフィルタ時定数を大きくして、過励磁にする効果がなくなってしまう。そこで本発明では図3のように予め減速時の直流母線電圧指令値Vdc*を設定しておき、直流母線電圧指令値Vdc*に第1フィルタ部9から出力される直流母線電圧検出値Vdcfil1とが一致するように減速レートを調整することにより、常に直流母線電圧を直流母線電圧指令値Vdc*に保つことができるため、常に過励磁状態を維持できるので、前記交流電動機5をできる限り短い時間で減速することができる。
図4は、本発明の方法を適用するインバータ装置の第2の実施例のブロック図、図5はゲイン調整部の例である。本実施形態における誘導電動機の制御装置は、交流電源1、コンバータ部2、コンデンサ3、インバータ部4、交流電動機5、直流母線電圧検出部6、電流検出器7、電流変換部8、第1フィルタ部9、第2フィルタ部10、電圧指令補正部11、減速レート設定部12、減速レート演算部13、SFS14、周波数/位相変換部15、PWM演算部16、時定数調整部17、乗算部19、ゲイン調整部20及びスイッチSW1、SW2を備えている。本インバータ装置のコンバータ部2は交流電源1の交流電圧を整流することにより直流電圧に変換する。コンデンサ3はコンバータ部2により変換された直流電圧を平滑する。インバータ部4はパワー素子をPWM制御することにより任意の周波数と電圧の交流に変換し、交流電動機5に供給する。直流母線電圧検出部6はコンデンサ3の両端にかかる直流母線電圧Vdcを検出する。電流検出器7は前記交流電動機5に供給される電流を検出する。電流変換部8は前記電流検出器7で検出された電流を交流電動機に流れる電流i1及びトルク電流検出値iqと励磁電流検出値idに分離する。第1のフィルタ部9は直流母線電圧検出部6で検出した直流母線電圧Vdcを時定数Tdc0の一次遅れフィルタを通した直流母線電圧検出値Vdcfil1として出力する。第2フィルタ部10は直流母線電圧検出部6で検出した直流母線電圧Vdcを時定数Tdcの一次遅れフィルタを通した直流母線電圧補正値Vdcfil2として出力する。ゲイン調整部20は交流電動機5に流れる電流の大きさに応じてゲインGを調整する。乗算部19は任意の電圧指令V1*とゲインGを乗算し、調整後の電圧指令V1*’を出力する。電圧指令補正部11は調整後の電圧指令V1*’とインバータ部4の出力電圧が一致するように前記直流母線電圧補正値Vdcfil2から電圧指令補正値を演算する。減速レート設定部12は、前記交流電動機を最高回転数から停止させるまでの減速時間を定数あるいは電圧信号などで設定する手段である。減速レート演算部13は、前記直流母線電圧検出値Vdcfil1を一定に保つように減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0から最適な減速レートfdecを演算する手段である。SFS14は、周波数指令f1*を図示しない加速時間設定手段により予め設定された加速レートあるいは前記減速レート演算部13により演算された減速レートに従って出力周波数f1を出力する手段である。周波数/位相変換部15は前記SFS14から出力された出力周波数f1を入力し、電圧位相の演算をする。PWM演算部16は電圧指令補正部11からの電圧指令補正値と前記周波数/位相変換部15からの電圧位相とからPWM信号を演算する。インバータ部4のパワー素子は前記PWM演算部16から出力されるPWM信号で駆動される。図5は前記ゲイン調整部20の実施例であり横軸に電流、縦軸にゲインGの関係を表したものである。前記ゲイン調整部20に入力される電流の大きさに応じて、ゲインGを演算するものであり、具体的な動作は後述する。
本発明での通常運転状態から減速状態に移行する場合の動作を具体的に説明する。まず、通常制御状態では、SW2がa側であり、ゲインGは1.0であるため、任意の電圧指令V1*と調整後の電圧指令V1*’が一致しており、同時にSW1がa側であり、第2フィルタ部のフィルタ時定数は第1フィルタ部のフィルタ時定数と同じフィルタ時定数Tdc0で運転されるため、インバータ部4の出力電圧は電圧指令値V1*に一致している。減速指令が入るとSW1及びSW2がb側に切替る。このときゲインGは予め設定するものであって、1.0〜2.0の範囲内で1.0よりも大きな値としておくため、任意の電圧指令V1*に対して、調整後の電圧指令V1*’はこのゲインGの分だけ大きくなる。また、第2フィルタ部のフィルタ時定数はTdc0の10〜10000倍程度のはるかに長い時定数のTdc1になる。このため、減速中は第2フィルタ部10の出力する直流母線電圧補正値Vdcfil2が減速開始時の値が維持されるようになる。実際には減速することにより直流母線電圧が上昇するため、電圧指令補正部11が正しく動作せず、調整後の電圧指令V1*’よりも大きな出力電圧を出すように電圧指令補正値を演算する。これにより交流電動機5が過励磁状態となるため、交流電動機5での鉄損や銅損等が増えるので、インバータ装置側に戻ってくる回生電力が小さくなり、インバータ装置が過電圧状態になりにくくなり、通常の磁束レベルに比べて減速時間を短くすることができる。減速開始してある程度時間が経過すると、第2フィルタ部10の出力する直流母線電圧補正値Vdcfil2は次第に真値に近づくため、次第に前記電圧指令補正部11が正しく動作するようになる。
一方、近年磁気飽和し易い交流電動機5が増えてきており、過励磁にしようとしても磁気飽和してしまい電流ばかり流れてしまい磁束がそれ以上増えなくなってしまう。磁気飽和し易い交流電動機に従来例2のインバータ装置を適用した場合、減速時に283Vと設定して制御するため、交流電動機5が磁気飽和してしまうと交流電動機5に過大な電流が流れることとなり、インバータ装置が過電流異常となったり、交流電動機5がこの電流のために焼損してしまう可能性がある。そこで本発明では、図2のように交流電動機5に流れる電流i1に応じて、i1がi1になるまでは第2フィルタ部のフィルタ時定数Tdcを第1フィルタ部のフィルタ時定数Tdc0の10〜10000倍程度のはるかに長いTdc1にしておき、i1を越えると徐々にフィルタ時定数を短くし、i1になると第1フィルタ部9のフィルタ時定数Tdc0と同じ値に調整ことにより直流母線電圧補正値Vdcfil2が素早く真値に近づくため、過励磁状態から通常磁束状態に戻る。予めインバータ装置の特性や交流電動機の特性からi1やi1を設定することにより、磁気飽和し易い交流電動機でもインバータ装置の過電流異常や交流電動機5の焼損を心配することなく減速時間を短くすることができる。また、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整するのではなく、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整しても同様の効果が得られる。または、図5のように交流電動機5に流れる電流i1に応じて、i1がi1になるまではゲインを予め設定された1.0よりも大きな値にしておき、i1を越えると徐々にゲインを小さくし、i1になると1.0に戻すことにより過励磁状態から通常磁束状態に戻る。予めインバータ装置の特性や交流電動機の特性からi1やi1を設定することにより、磁気飽和し易い交流電動機でもインバータ装置の過電流異常や交流電動機5の焼損を心配することなく減速時間を短くすることができる。また、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、ゲインを調整するのではなく、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、ゲインを調整しても同様の効果が得られる。または、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整すると同時にゲインを調整することでも同様の効果が得られる。または、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、第2フィルタ部のフィルタ時定数を調整すると同時にゲインを調整するのではなく、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、第2フィルタ部のフィルタ時定数を調整すると同時にゲインを調整することでも同様の効果が得られる。
また、通常前記交流電動機5を減速する場合には、前記減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0に従って減速するようにしているが、上記説明のように、前記交流電動機5の負荷イナーシャが大きい場合には、前記交流電動機5の持っている回転エネルギーは速度が高いほどエネルギーが大きく、速度が下がるとエネルギーは小さくなるため、減速開始時には直流母線電圧の上昇が大きいが、速度が下がると直流母線電圧の上昇が小さくなり、前記交流電動機5での損失の方が大きくなると直流母線電圧は上昇しなくなる。第2フィルタ部10のフィルタ時定数を大きくして、過励磁にする効果がなくなってしまう。そこで本発明では図3のように予め減速時の直流母線電圧指令値Vdc*を設定しておき、直流母線電圧指令値Vdc*に第1フィルタ部9から出力される直流母線電圧検出値Vdcfil1とが一致するように減速レートを調整することにより、常に直流母線電圧を直流母線電圧指令値Vdc*に保つことができるため、常に過励磁状態を維持できるので、前記交流電動機5をできる限り短い時間で減速することができる。
図6は、本発明の方法を適用するインバータ装置の第3の実施例のブロック図、図7は電圧指令調整部のブロック図、図8は電圧指令保持部の例、図9は電圧指令減量分演算部の例である。本実施形態における誘導電動機の制御装置は、交流電源1、コンバータ部2、コンデンサ3、インバータ部4、交流電動機5、直流母線電圧検出部6、電流検出器7、電流変換部8、第1フィルタ部9、第2フィルタ部10、電圧指令補正部11、減速レート設定部12、減速レート演算部13、SFS14、周波数/位相変換部15、PWM演算部16、時定数調整部17、電圧指令調整部21及びスイッチSW1、SW3を備えている。本インバータ装置のコンバータ部2は交流電源1の交流電圧を整流することにより直流電圧に変換する。コンデンサ3はコンバータ部2により変換された直流電圧を平滑する。インバータ部4はパワー素子をPWM制御することにより任意の周波数と電圧の交流に変換し、交流電動機5に供給する。直流母線電圧検出部6はコンデンサ3の両端にかかる直流母線電圧Vdcを検出する。電流検出器7は前記交流電動機5に供給される電流を検出する。電流変換部8は前記電流検出器7で検出された電流を交流電動機に流れる電流i1及びトルク電流検出値iqと励磁電流検出値idに分離する。第1のフィルタ部9は直流母線電圧検出部6で検出した直流母線電圧Vdcを時定数Tdc0の一次遅れフィルタを通した直流母線電圧検出値Vdcfil1として出力する。第2のフィルタ部10は直流母線電圧検出部6で検出した直流母線電圧Vdcを時定数Tdcの一次遅れフィルタを通した直流母線電圧補正値Vdcfil2として出力する。電圧指令調整部21は図7のように任意の電圧指令V1*と任意の出力周波数f1と交流電動機5に流れる電流の大きさに応じて、調整後の電圧指令V1*’を出力する。電圧指令補正部11は調整後の電圧指令V1*’とインバータ部4の出力電圧が一致するように前記直流母線電圧補正値Vdcfil2から電圧指令補正値を演算する。減速レート設定部12は、前記交流電動機を最高回転数から停止させるまでの減速時間を定数あるいは電圧信号などで設定する手段である。減速レート演算部13は、と前記直流母線電圧検出値Vdcfil1を一定に保つように前記減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0から最適な減速レートfdecを演算する手段である。SFS14は、周波数指令f1*を図示しない加速時間設定手段により予め設定された加速レートあるいは前記減速レート演算部13により演算された減速レートに従って出力周波数f1を出力する手段である。周波数/位相変換部15は前記SFS14から出力された出力周波数f1を入力し、電圧位相の演算をする。PWM演算部16は前記電圧指令補正部11からの電圧指令補正値と前記周波数/位相変換部15からの電圧位相とからPWM信号を演算する。インバータ部4のパワー素子は前記PWM演算部16から出力されるPWM信号で駆動される。図7は前記電圧指令調整部21の実施例であり、電圧指令保持部22、電圧指令減量分演算部23、リミット部24で構成され、前記電圧指令保持部22の出力から前記電圧指令減量分演算部23の出力を減算した結果を図8の破線のように予め設定されている出力周波数と出力電圧指令の関係よりも出力電圧指令が下がらないようにリミットするものであり、具体的な動作は後述する。図8は前記電圧指令保持部22の実施例であり、横軸に出力周波数、縦軸に出力電圧指令の関係を表したものである。前記電圧指令保持部22に入力される周波数に応じて、出力電圧を演算するものであり、具体的な動作は後述する。図9は前記電圧指令減量分演算部23の実施例であり、横軸に電流、縦軸に出力電圧減量分の関係を表したものである。電圧指令減量分演算部23に入力される電流に応じて、出力電圧の減量分を演算するものであり、具体的な動作は後述する。
本発明での通常運転状態から減速状態に移行する場合の動作を具体的に説明する。まず、通常制御状態では、SW3がa側であり、電圧指令補正部11に入力される電圧指令は任意の電圧指令V1*となると同時にSW1がa側であり、第2フィルタ部のフィルタ時定数は第1フィルタ部のフィルタ時定数と同じフィルタ時定数Tdc0で運転されるため、インバータ部4の出力電圧は電圧指令値V1*に一致している。減速指令が入るとSW1及びSW3がb側に切替る。このとき電圧指令補正部11に入力される電圧指令は電圧指令調整部21が出力する調整後の電圧指令V1*’となる。前記電圧指令調整部21の動作は、図8のように電圧指令保持部22で周波数が予め設定したf1より高い場合、減速開始した場合の電圧指令を保持しf1よりも減速した場合には徐々に通常の一点破線に示すような周波数と電圧の比に近づける、そして、f1よりも減速した場合には、通常の電圧と周波数の比になるような調整後の電圧指令V1*’を出力する。また、第2フィルタ部のフィルタ時定数はTdc0の10〜10000倍程度のはるかに長い時定数のTdc1になる。このため、減速中は第2フィルタ部10の出力する直流母線電圧補正値Vdcfil2が減速開始時の値で維持されるようになる。実際には減速することにより直流母線電圧が上昇するため、電圧指令補正部11が正しく動作せず、調整後の電圧指令V1*’よりも大きな出力電圧を出すように電圧指令補正値を演算する。これにより交流電動機5が過励磁状態となるため、交流電動機5での鉄損や銅損等が増えるので、インバータ装置側に戻ってくる回生電力が小さくなり、インバータ装置が過電圧状態になりにくくなり、通常の磁束レベルに比べて減速時間を短くすることができる。
一方、近年磁気飽和し易い交流電動機5が増えてきており、過励磁にしようとしても磁気飽和してしまい電流ばかり流れてしまい磁束がそれ以上増えなくなってしまう。磁気飽和し易い交流電動機に従来例2のインバータ装置を適用した場合、減速時に283Vと設定して制御するため、交流電動機5が磁気飽和してしまうと交流電動機5に過大な電流が流れることとなり、インバータ装置が過電流異常となったり、交流電動機5がこの電流のために焼損してしまう可能性がある。そこで本発明では、図2のように交流電動機5に流れる電流i1に応じて、i1がi1になるまでは第2フィルタ部のフィルタ時定数Tdcを第1フィルタ部のフィルタ時定数Tdc0の10〜10000倍程度のはるかに長いTdc1にしておき、i1を越えると徐々にフィルタ時定数を短くし、i1になると第1のフィルタ部9のフィルタ時定数Tdc0と同じ値に調整ことにより直流母線電圧補正値Vdcfil2が素早く真値に近づくため、過励磁状態から通常磁束状態に戻る。予めインバータ装置の特性や交流電動機の特性からi1やi1を設定することにより、磁気飽和し易い交流電動機でもインバータ装置の過電流異常や交流電動機5の焼損を心配することなく減速時間を短くすることができる。また、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整するのではなく、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整しても同様の効果が得られる。または、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、電圧指令減量分演算部23が電圧指令保持部22の出力を調整することにより過励磁状態から通常磁束状態に戻すことにより同じ効果が得られる。また、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、電圧指令と周波数のレートを調整するのではなく、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、電圧指令と周波数のレートを調整しても同様の効果が得られる。または、交流電動機5に流れる電流i1に応じて、電圧指令と周波数のレートを調整すると同時に第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整しても同様の効果が得られる。また、トルク電流検出値iqや励磁電流検出値idに応じて、電圧指令と周波数のレートを調整すると同時に第2フィルタ部10のフィルタ時定数を調整しても同様の効果が得られる。
また、通常前記交流電動機5を減速する場合には、前記減速レート設定部12により設定された減速レートfdec0に従って減速するようにしているが、上記説明のように、前記交流電動機5の負荷イナーシャが大きい場合には、前記交流電動機5の持っている回転エネルギーは速度が高いほどエネルギーが大きく、速度が下がるとエネルギーは小さくなるため、減速開始時には直流母線電圧の上昇が大きいが、速度が下がると直流母線電圧の上昇が小さくなり、前記交流電動機5での損失の方が大きくなると直流母線電圧は上昇しなくなる。第2フィルタ部10のフィルタ時定数を大きくして、過励磁にする効果がなくなってしまう。そこで本発明では図3のように予め減速時の直流母線電圧指令値Vdc*を設定しておき、直流母線電圧指令値Vdc*に第1フィルタ部9から出力される直流母線電圧検出値Vdcfil1とが一致するように減速レートを調整することにより、常に直流母線電圧を直流母線電圧指令値Vdc*に保つことができるため、常に過励磁状態を維持できるので、前記交流電動機5をできる限り短い時間で減速することができる。
本発明では交流電源をコンバータ部により直流に変換するインバータ装置の例で説明したが、交流電源及びコンバータ部をバッテリーなどの直流電源に置き換えたインバータ装置であっても、同様な方法で交流電動機を過励磁にした状態で減速することにより、減速時間を短くすることができる。また、図2の時定数調整部17は電流検出値に対して、時定数が直線状に変化するような例で示したが、任意の関数で定義しても同様の効果が得られる。また、図3の減速レート演算部13は減速レートの実施例を示したが、入力と出力の関係を減速時間に置き換えても問題ない。また、直流母線電圧を直流母線電圧指令値に一致させるようにPI制御部を用いているが、P制御手段を用いてもよいし、その他の任意の関数を用いて減速レートを制御してもよい。また、図5のゲイン調整部19は電流検出値に対して、ゲインが直線状に変化するような例で示したが、任意の関数で定義しても同様の効果が得られる。また、図8の電圧指令保持部22は周波数がf1〜f1まで直線状に元の周波数と電圧のレートとなるように変化させているが、任意の関数であっても同様の効果が得られる。また、図9の電圧指令減量分演算部23は電流に対して不感帯を持たせたり、電流に比例して電圧減量分を演算しているが、任意の関数であっても同様の効果が得られる。

Claims (30)

  1. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、直流電圧を平滑するコンデンサと、前記直流電圧を交流に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、電動機に流れる電流検出値を生成する電流変換部と、前記インバータ部のパワー素子のゲートを駆動する信号を生成するPWM演算部とからなるインバータ装置において、
    直流電圧を検出する直流電圧検出部と、
    前記直流電圧検出部の出力をフィルタリングする二つのローパスフィルタである第1フィルタ部および第2フィルタ部と、
    電動機の減速時間を設定する減速レート設定部と、
    前記第1フィルタ部の出力と前記減速レート設定部の出力から電動機駆動周波数を演算する減速レート演算部と、
    第2フィルタ部の出力と与えられた電圧指令から電圧指令を補正する電圧指令補正部とを有し、
    減速時は前記第2フィルタ部の時定数を、前記第1フィルタ部の時定数の10〜10000倍とすることを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  4. 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  5. 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部の出力が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  6. 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、直流電圧を平滑するコンデンサと、前記直流電圧を交流に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、電流検出値を生成する電流変換部と、前記インバータ部のパワー素子のゲートを駆動する信号を生成するPWM演算部とからなるインバータ装置の電動機減速方法において、
    直流電圧を検出するステップと、
    電流検出値を求めるステップと、
    前記直流電圧を第1フィルタ部でフィルタリングするステップと、
    通常運転時は第1フィルタ部の時定数と同じ時定数でありかつ減速時には第1フィルタ部より10〜10000倍大きな時定数で前記直流電圧を第2フィルタ部でフィルタリングするステップと、
    電動機の減速時間を設定する減速レート設定部により設定された減速レートと前記第1フィルタ部の出力により電動機駆動周波数を演算するステップと、
    第2フィルタ部の出力と与えられた電圧指令から電圧指令を補正するステップという手順で電動機を減速することを特徴とするインバータ装置の電動機減速方法。
  7. 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  8. 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  9. 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  10. 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  11. 任意の電圧指令(V1*)通常運転時には1、減速時には予め設定されたゲインと、を乗算する 乗算部を備えたことを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  12. 前記電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィル
    タ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が第2所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すことを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
  13. 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すことを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
  14. 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すことを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
  15. 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
  16. 乗算部により与えられた電圧指令と通常運転時には1そして減速時には予め設定されたゲインを乗算するステップと、
    前記乗算部の出力と前記第2フィルタ部の出力から電圧指令を補正するステップを備えたことを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  17. 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  18. 前記電流検出値からもとめたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記d軸電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  19. 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記q軸電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  20. 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部の電圧検出値が予め設定された値になるように予め設定された減速時間を調整するステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  21. 減速時は前記第2フィルタ部の時定数を、前記第1フィルタ部の時定数以上とするとともに、電圧指令を保持したまま所定の周波数まで下げ、その後、予め設定した周波数と電圧のレートで減速させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  22. 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すことを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
  23. 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すことを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
  24. 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常制御状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すことを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
  25. 前記交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
  26. 電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させるステップを備えたことを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  27. 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も通常制御状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  28. 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常運転状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  29. 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常運転状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
  30. 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
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