JP4756478B2 - インバータ装置および交流電動機の減速方法 - Google Patents
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Description
図10は従来のインバータ装置のブロック図で、商用電源を整流部101で直流に変換し、ここで整流された電圧をコンデンサ102で平滑してインバータ部103へ与える。インバータ部103では後述する信号により順次半導体素子をスイッチングして交流を江、この交流出力を交流電動機104へ供給して駆動する。ここで、インバータ部103は半導体スイッチング素子としてたとえば6個のトランジスタ201〜206と6個のダイオード207〜212を設けている。一方111は周波数設定器であり、その出力信号Saを加減速制限回路120へ入力する。この加減速制限回路120は電圧制御回路121および電圧・周波数変換回路114へ与える第1の出力信号Sb1と、電圧制御回路121のみへ与える減速動作中であることを示す第2の出力信号にSb2により電圧制御回路121の利得を高め、交流電動機104の端子電圧を高めるようにしている。そして電圧・周波数変換回路114はアナログ・デジタル変換回路であり、入力信号Sb1の電圧Vbに比例した周波数fdのパルスSdを出力する。そして、電圧制御回路113の出力信号Scおよび、電圧・周波数変換回路114の出力パルスfdを変調回路115へ与える。変調回路115はインバータ103の各トランジスタ201〜206へベースドライブ回路116を介して制御パルスを与えパルス幅変調制御する。一方インバータ103の出力電圧は上記制御パルスのパルス幅によって制御される各トランジスタ201〜206のオン・オフ期間によって決まり、かつこの制御パルスのパルス幅は電圧制御回路121の出力電圧Vcによって決定される。したがって変調回路115から制御パルスを与えられるベースドライブ回路116はこの制御パルスに応じてトランジスタ201〜206の特性に合ったベース電圧、およびベース電流を出力してスイッチング制御する。そして、このインバータ103の出力により交流電動機を可変周波数電源で運転することができる。
コンデンサ102の端子電圧の所定の上限値を設定する設定器118の出力信号をヒステリシス特性を持つ比較器119へ与え、これによりコンデンサ102の端子電圧を監視する。そして、制動中にコンデンサ2の端子電圧が所定の上限値を越えた時には比較器119から出力信号VCOMを発生する。加減速制限回路120は周波数設定器111の設定電圧に対して所定の勾配の変化率で追従する。そして、減速動作中は電圧制御回路121の増幅率を大きくするようになっている。これにより変調回路115から出力される制御パルスのパルス幅を広くし、それによって交流電動機104へ印加される電圧を高くするようにしている。しかして交流電動機104はその端子電圧が上昇することにより鉄損および銅損が増加して、それによって短時間に減速することができることが提案されている。
図11は従来例のインバータ装置を示すブロック図である。図において、301は交流電源307の交流電圧を直流電圧に変換する整流回路であるコンバータ回路、302はコンバータ回路301の直流電圧を平滑する平滑コンデンサ、303はスイッチング素子を決められたタイミングでオン・オフすることにより、平滑コンデンサ302の直流電圧を所定周波数の交流電圧に変換する逆変換回路であるインバータ回路、304はインバータ回路303をPWM制御するマイクロコンピュータ、305はインバータ回路303のスイッチング素子を駆動するPWM信号を出力するベースアンプ、306は平滑コンデンサ302の直流電圧を検出する直流電圧検出回路、350はコンバータ回路301〜直流電圧検出回路306で構成されたインバータ装置である。308はインバータ回路303の交流電圧により駆動される誘導電動機、400はインバータ装置350の運転指令を行う運転指令装置であり、この運転指令装置はマイクロコンピュータ421、キーシート422及び表示器423を有して、インバータ装置350に正転,逆転,停止の運転指令及び出力周波数の運転指令を設定することができる。314はインバータ回路303をPWM制御するマイクロコンピュータで、減速以外の運転指令時と減速の運転指令時のスイッチング出力信号を演算するスイッチング出力演算回路315と運転指令装置400によって設定された正転、逆転、停止及び出力周波数の運転指令を記憶するRAM316とを有して構成されている。次に、誘導電動機を運転する場合の動作について図12の運転時のフローチャートに基づいて説明する。まず、運転指令装置400より例えば正転の運転指令が入力され、次に、出力周波数の運転指令が入力されて運転が開始される(ステップS11)。次に、運転指令装置400のマイクロコンピュータ421に停止フラッグが立っているかをみてマイクロコンピュータ421が停止か否かを判断する(ステップS12)。停止でないと判断した場合にはマイクロコンピュータ314が所定の周波数に設定された出力周波数の運転指令を読み込み(ステップS13)、停止であると判断した場合にマイクロコンピュータ314が0Hzの出力周波数指令を読み込む(ステップS14)。しかる後に、運転指令装置400のマイクロコンピュータ421に減速フラッグが立っているかをみてマイクロコンピュータ314が減速か否かを判断する(ステップS15)。そして、減速でないと判断した場合にはマイクロコンピュータ314は直流電圧検出回路306が検出した直流電圧を読み込み(ステップS16)、その直流電圧に対して常に出力電圧が設定された値となるような関数、即ちその直流電圧に対して常に同一出力電圧となるような関数でスイッチング出力を演算し(ステップS18)、そのスイッチング出力をベースアンプ305に出力し、インバータ回路303のスイッチング素子をPWM信号により駆動してインバータ回路303より設定された出力周波数の交流電圧を出力させる(ステップS19)。ここに、検出した直流電圧に対して常に同一の出力電圧となるような関数とは直流電圧の変動に対し、出力電圧が変動しないよう直流電圧の変化に対して出力電圧を補正する動作を行わせる関数を意味する。また、減速であると判断した場合には平滑コンデンサ302の直流電圧値を定格交流電源電圧時の直流電圧値、例えば、定格交流電源電圧が200Vであるとすれば、200×21/2 =283Vを直流電圧値とし(ステップS17)、その関数でスイッチング出力を演算し(ステップS18)、そのスイッチング出力をベースアンプ305に出力し、インバータ回路303のスイッチング素子をPWM信号により駆動してインバータ回路303より交流電圧を出力させる(ステップS19)。これにより、減速時のインバータ回路303の出力電圧は直流電圧が定格値であれば、設定値どおりになるが、誘導電動機8の回生電力により直流電圧が上昇した場合にはこれに比例して設定値が上昇する。つまり、減速でない例えば加速及び定速の運転中はたとえ交流電源307の電源電圧が変動してもインバータ回路303の出力電圧は所定の出力電圧となるが、減速運転中は回生電力により直流電圧が上昇しても直流電圧値は実際よりも低い値である定格値283Vとしての関数でスイッチング出力信号の演算を行う。その結果、インバータ回路303のスイッチング素子の駆動を直流電圧の変化にかかわらず交流電源307の定格時の直流電圧値の関数で同じように行うため、直流電圧の上昇に比例し、出力電圧が上昇する。ここに、交流電源307の定格時の直流電圧値の関数とは交流電源307における定格入力電圧時のスイッチングを直流電圧が変動しても行い、出力電圧を補正する動作を行わせない関数を意味する。このように、減速時のインバータ回路303の出力電圧が上昇することにより、誘導電動機308への励磁電流が増加し、誘導電動機308の巻線での損失が増加する。これは、つまりインバータ回路303への回生電力を誘導電動機308への励磁電流の増加により誘導電動機308で消費するということであり、インバータ回路303への回生電力は従来に比べて減少し、直流電圧の上昇も少なくなる。従って、減速運転を中断することなく、しかも回生電力を抵抗器等で消費するような回路を伴わずに減速能力を高めることができる。また、励磁電流の増加により、減速トルクも向上するが提案されている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、減速時に過励磁状態にして交流電動機を駆動する際に交流電動機に流れる電流を監視し、交流電動機に流れる電流が所定値に達したら、過励磁状態から通常の磁束状態に戻すことにより、交流電動機に流れる電流がそれ以上増えないようにすることにより、故障が発生することなく交流電動機を減速しかつ減速時間を短くすることができる方法及び装置を提供することを目的とする。
電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させるようにしたものである。
の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が第2所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、ゲインを徐々に下げて1に戻すようにしたものである。
請求項1記載の本発明によると、減速時に第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数に対して大きくすることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルで減速するよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項2記載の本発明によると、交流電動機に流れる電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項3記載の本発明によると、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項4記載の本発明によると、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項5記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項6記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタの時定数に対して大きくすることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項7記載の本発明によると、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項8記載の本発明によると、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速停止することができる。
請求項9記載の本発明によると、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速停止することができる。
請求項10記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項11記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタの時定数に対して大きくすると同時に与えられた電圧指令に設定されたゲインを乗算することにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項12記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項13記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項14記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項15記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項16記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数に対して大きくすると同時に与えられた電圧指令に設定されたゲインを乗算することにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項17に記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項18記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整またはゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項19記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を調整または前記ゲインを調整またはその両方を調整するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項20記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
請求項21記載の本発明によると、減速時には第2フィルタ部の時定数を第1フィルタの時定数に対して大きくすると同時に減速指令が入力された時に出力している周波数と電圧指令のうち電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項22記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項23記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項24記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項25記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができるインバータ装置を提供できる。
請求項26記載の本発明によると、第2フィルタ部の時定数を第1フィルタ部の時定数に対して大きくすると同時に減速指令が入力された時に出力している周波数と電圧指令のうち電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させることにより過励磁状態で減速するため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速するインバータ装置を提供することができる。
請求項27記載の本発明によると、電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項28記載の本発明によると、d軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速することができる。
請求項29記載の本発明によると、q軸電流検出値の大きさに応じて、第2フィルタ部の時定数を短くし、第1フィルタの時定数まで変化させるまたは電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに戻すまたはその両方を実施するため、磁気飽和し易い交流電動機であってもインバータが過電流で停止したり、交流電動機を焼損せずに減速するインバータ装置を提供することができる。
請求項30記載の本発明によると、交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するため、減速中は常に過励磁状態を維持できるため、通常の磁束レベルよりも短い時間で減速することができる。
2 コンバータ部3、102 コンデンサ
4、103 インバータ部
5 交流電動機
6 直流母線電圧検出部
7 電流検出器
8 電流変換部
9 第1のフィルタ部
10 第2のフィルタ部
11 電圧指令補正部
12 減速レート設定部
13 減速レート演算部
14 SFS
15 周波数/位相変換部
16 PWM演算部
17 時定数調整部
18 PI制御部
19 乗算部
20 ゲイン調整部
21 電圧指令調整部
22 電圧指令保持部
23 電圧指令減量分演算部
24 リミット部
SW1,SW2,SW3 スイッチ
101 整流部
104 交流電動機
111 周波数設定器
114 電圧・周波数変換回路
115 変調回路
116 ベースドライブ回路
118 設定器
119 比較器
120 加減速制限回路
121 電圧制御回路
201〜206 トランジスタ
301 コンバータ回路
302 平滑コンデンサ
303 インバータ回路
304、314、421 マイクロコンピュータ
305 ベースアンプ
306 直流電圧検出回路
308 誘導電動機
315 スイッチング出力演算回路
316 RAM
350 インバータ装置
400 運転指令装置
422 キーシート
423 表示器
Claims (30)
- 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、直流電圧を平滑するコンデンサと、前記直流電圧を交流に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、電動機に流れる電流検出値を生成する電流変換部と、前記インバータ部のパワー素子のゲートを駆動する信号を生成するPWM演算部とからなるインバータ装置において、
直流電圧を検出する直流電圧検出部と、
前記直流電圧検出部の出力をフィルタリングする二つのローパスフィルタである第1フィルタ部および第2フィルタ部と、
電動機の減速時間を設定する減速レート設定部と、
前記第1フィルタ部の出力と前記減速レート設定部の出力から電動機駆動周波数を演算する減速レート演算部と、
第2フィルタ部の出力と与えられた電圧指令から電圧指令を補正する電圧指令補正部とを有し、
減速時は前記第2フィルタ部の時定数を、前記第1フィルタ部の時定数の10〜10000倍とすることを特徴とするインバータ装置。 - 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部の出力が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、直流電圧を平滑するコンデンサと、前記直流電圧を交流に変換して交流電動機を駆動するインバータ部と、電流検出値を生成する電流変換部と、前記インバータ部のパワー素子のゲートを駆動する信号を生成するPWM演算部とからなるインバータ装置の電動機減速方法において、
直流電圧を検出するステップと、
電流検出値を求めるステップと、
前記直流電圧を第1フィルタ部でフィルタリングするステップと、
通常運転時は第1フィルタ部の時定数と同じ時定数でありかつ減速時には第1フィルタ部より10〜10000倍大きな時定数で前記直流電圧を第2フィルタ部でフィルタリングするステップと、
電動機の減速時間を設定する減速レート設定部により設定された減速レートと前記第1フィルタ部の出力により電動機駆動周波数を演算するステップと、
第2フィルタ部の出力と与えられた電圧指令から電圧指令を補正するステップという手順で電動機を減速することを特徴とするインバータ装置の電動機減速方法。 - 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させることを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 任意の電圧指令(V1*)と、通常運転時には1、減速時には予め設定されたゲインと、を乗算する 乗算部を備えたことを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィル
タ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が第2所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すことを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。 - 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すことを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が第1所定電流値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すことを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
- 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項11記載のインバータ装置。
- 乗算部により与えられた電圧指令と通常運転時には1そして減速時には予め設定されたゲインを乗算するステップと、
前記乗算部の出力と前記第2フィルタ部の出力から電圧指令を補正するステップを備えたことを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。 - 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値からもとめたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記d軸電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記q軸電流検出値が第1の所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記ゲインを徐々に下げて1に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部の電圧検出値が予め設定された値になるように予め設定された減速時間を調整するステップを備えたことを特徴とする請求項16記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 減速時は前記第2フィルタ部の時定数を、前記第1フィルタ部の時定数以上とするとともに、電圧指令を保持したまま所定の周波数まで下げ、その後、予め設定した周波数と電圧のレートで減速させることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すことを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を下げるようにし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すことを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
- 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常制御状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すことを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
- 前記交流電動機が減速中は第1フィルタが出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整することを特徴とする請求項21記載のインバータ装置。
- 電圧指令のみを保持したまま、周波数のみを下げ、所定の周波数まで減速すると、周波数と電圧を設定したレートで減速させるステップを備えたことを特徴とする請求項6記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、前記電流検出値が所定値以上になると電流の大きさに応じて、周波数が所定値まで減速する前であっても、電圧指令も通常制御状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値から求めたd軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、d軸電流検出値が所定値以上になるとd軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常運転状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記電流検出値から求めたq軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、前記第2フィルタ部の時定数を減速時の初期値から前記第1フィルタ部の時定数まで徐々に減少させ、q軸電流検出値が所定値以上になるとq軸電流の大きさに応じて、周波数を所定値まで減速する前であっても、電圧指令を通常運転状態時以下とし、周波数と電圧のレートを通常制御状態のレートに徐々に戻すステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
- 前記交流電動機が減速中は第1フィルタ部が出力する電圧検出値が予め設定した値になるように、予め設定された減速時間を調整するステップを備えたことを特徴とする請求項26記載のインバータ装置の電動機減速方法。
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