JP3209706U - バッグ入りワイン醸成材 - Google Patents

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【課題】イン熟成用に使用した木樽を粉砕された微小な木質体からなる醸成材を使用してワインに浸漬することにより、短期間に樽熟成の風味や香り或いは深い色を付加することができるワイン醸成材を提供する。【解決手段】バッグ入りワイン醸成材3は、ワイン熟成用に使用した木樽を粉砕された微小な木質体であり、この木質体が所定量透水性バッグ4に収納されている。【選択図】図1

Description

本考案は、醸造されたワインに浸漬することにより、樽熟成の風味や香り或いは深い色を付加するためのバッグ入りワイン醸成材に関する。
芳醇な風味や香りを醸し出すワインは、オーク材で作られた木製樽(オーク楢)に注ぎ入れて数ヶ月から十数年間貯蔵することにより、オーク材に含まれるリグニンやタンニンと反応し、ワイン独特の熟成香が熟成される。このように醸成されたワインは、ガラス瓶に注入されて出荷される。
ところが、大量生産されるワインは、ステンレス製の発酵タンクや貯蔵タンクに入れて数週間で発酵熟成させ、このワイン原酒をガラス瓶に注入した後に販売される。このようにステンレス製の発酵タンクで熟成したワインは、高級ワインが有するワイン独特の熟成香が熟成されない。
ステンレス製の発酵タンクで短期間に発酵されたワインであっても、木製樽で発酵させた熟成ワインのような熟成香を醸し出すために、オーク樽の材料となるオーク(樫)材をトーストしたチップ(木片)をワインに入れることにより、数時間の間にオーク樽の持つ、芳醇な香りと深い色が付くとされることが試みられている
短期間に発酵されたワインを芳醇な熟成ワインに変化させるために、従来から試行されている手段としては、オーク樽の原料となるオーク(樫)材のチップをワインに数時間入れている。しかしながら、原料となるオーク材のチップのために、オーク材そのものの香りがワインの香りを変化されることから、熟成ワインのような熟成香とはならない。熟成ワインは、オーク樽に入れて長期間熟成させることにより、オーク材の成分が染み出すことにより、ワインとオーク材の相互作用によって熟成ワイン特有の香りや味わいを生むものであり、原料となるオーク材のチップを入れただけでは、ワインにオーク材の香りを付けるだけであり、熟成ワインの芳醇な熟成香を醸し出すことはできない。
本考案の課題は、上述した問題点に鑑み、ワイン熟成用に使用した木樽を粉砕された微小な木質体からなる醸成材を使用してワインに浸漬することにより、短期間に樽熟成の風味や香り或いは深い色を付加することができるワイン醸成材を提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案によるバッグ入りワイン醸成材は、ワイン熟成用に使用した木樽を粉砕された微小な木質体であり、この木質体を所定量透水性バッグに収納することを要旨としている。
また、木樽としては、数ヶ月以上の間ワインを熟成または熟成を数回繰り返し使用したオーク樽であり、前記木樽を粉砕してほぼ50μmから2mmの粒径を有する粒体または繊維体の木質体に形成している。
さらに、透水性バッグは、木質材よりも小さいメッシュを有するティーバッグ状の袋体に形成されている。
本考案のバッグ入りワイン醸成材によれば、透水性バッグに収納されている微小な木質体が、ワイン熟成用に使用した木樽を粉砕された木質体であり、長期間に及ぶワインとオーク材の相互作用により、木樽にも熟成ワイン特有の香りが醸し出されていることから、この木樽からなる微小な木質体をワインに浸漬することによって、短時間で樽熟成の風味や香り或いは深い色を付加することができる。また、この木樽を粉砕した木質体を透水性バッグに収納することにより、ワインに浸漬するだけで木質体から木樽特有の香りや成分が滲み出るので、容易に熟成ワインを醸成することができる。しかも、透水性バッグに例えば瓶詰めワイン1本に適した量の微小な木質体を収納することにより、他の瓶詰めワインであっても、同じ品質の熟成ワインを得ることができる。
また、木質体の原料となる木樽として、数ヶ月以上の間ワインを熟成または熟成を数回繰り返し使用したオーク樽を使用し、しかも、木樽をほぼ50μmから2mmの粒径を有する粒体または繊維体の木質体に粉砕しているので、木樽特有の香りや成分を短時間で滲み出させることができる。
さらに、透水性バッグを木質材よりも小さいメッシュを有するティーバッグ状の袋体に形成することにより、熟成させるワインに木質材が浮遊することが防止されるので、通常の状態で熟成ワインを飲用することが可能となる。
本考案によるワイン醸成材を浸漬した状態を示す斜視図である。 本考案によるワイン醸成材を示す正面図である。 (A)(B)は、ワイン醸成材を示し、(A)は粒体を示し、(B)は繊維体を示す。 木樽を粉砕して粒体、粉体を形成する工程を示す説明図である。 略円柱状に形成した透水性バッグを示す斜視図である。 略円柱状に形成した透水性バッグを細口の瓶に挿入する状態を示す断面図である。
本考案によるバッグ入りワイン醸成材は、ワイン熟成用に使用した木樽を粉砕された微小な木質体であり、この木質体を所定量透水性バッグに収納されている。
以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例について説明する。図1は、本考案によるバッグ入りワイン醸成材をワインに浸漬した状態を示している。ガラス瓶1には、ワイン2として、例えば、瓶詰めされた市販の赤ワイン或いは白ワインが収納されている。そして、ワイン2の内部には、バッグ入りワイン醸成材3が浸漬されている。ワイン醸成材3は、図2に示すように、透水性バッグ4に収容されている。
ワイン醸成材3は、図3(A)に示すように、木楢7からなる木質材3aを、ほぼ50μmから2mmの粒径を有するチップ状の粒体に形成している。木楢7は、例えばオーク樽が好ましく、芳醇な熟成ワインを熟成するために用いられ、オーク樽の原料としてはオーク(樫)材が使用される。このオーク樽は、内部にワインを貯蔵して、通常は数ヶ月から数十年間熟成する。また、オーク樽は、熟成期間が短い場合には、数回繰り返して使用される。
このようにワインを熟成するために用いられた木楢7は、周囲のたがが外され、乾燥した後に、図4に示すように、周知の木材を粉砕する粉砕機によって粉砕される。粉砕状態によって、チップ状の粒体、或いは、おが粉状の粉状に形成される。このとき、チップ状の粒体、おが粉状の粉状の粒径は、ほぼ50μmから2mmとしている。このような粒径にすることにより、短時間で木樽特有の香りや成分をワインに滲み出させることができる。そして、チップ状の粒体、おが粉状の粉状を各々単独または混合して木質材3aが製造される。
なお、醸造に使用される木楢7は、製造工程で内面を焼いて黒こげにすることにより、フレーバーとしても香りを醸し出している。上述した使用済みの木楢7は、製造工程で内面が焼かれているので、フレーバーの香りを醸し出すことができるが、場合によっては少なくなっていることがある。この場合は、木質材3aの少なくとも表面が焦げるまで焙煎することにより、初期の木樽と同じようなフレーバーの香りを醸し出すことが可能となる。
図3(B)は、木質材3aを繊維体に形成したものである。木楢7の木材を破砕機によってチップ状に粉砕したのち、ミルカッターによってチップを裁断すると、木材に含まれる繊維質が残り、綿状の繊維体が形成される。この繊維体からなる木質材3aを少なくとも一部が焦げるまで焙煎することにより、ワイン醸成材3が形成される。
一方、透水性バッグ4は、周知のティーバッグやコーヒーフィルターを使用することが好ましい。ティーバッグは、ポリアミド樹脂からなる糸を100メッシュ程度の目の大きさの布状に織ったメッシュ型、或いは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の極細繊維を使用した不織布型がある。また、コーヒーフィルターは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の超極細繊維を使用した不織布型があり、いずれも使用可能である。
これらのティーバッグやコーヒーフィルターは、テトラバッグ型或いは平バッグ型に形成され、内部にワイン醸成材3を入れる。1個の透水性バッグ4にワイン醸成材3を入れる量は、ワイン2の種類や好みによって適宜に決めるが、ワイン2の重量に対して、概ね1重量%乃至10重量%が好ましい。
このような周知のティーバッグやコーヒーフィルターを使用するためには、ワイン醸成材3の粒子の大きさをほぼ50μmから2mmの粒径が好ましく、50μmよりも小さい場合には、バッグやフィルターからなる透水性バッグ4の目から飛び出し、ワイン2を濁してしまう問題が生ずる。また、ワイン醸成材3の大きさを2mmの粒径にした場合には、木質体の内部から香りや成分を滲みだし難くなる。
図5は、透水性バッグの変形例を示し、透水性バッグ5を略円柱状に形成し、内部にワイン醸成材3を収容したものである。この透水性バッグ5は、図6に示すような、一般に市販されているワイン用の細口の瓶6に使用するため、外径寸法を瓶6の口6aの内径寸法よりもやや小さく形成されている。透水性バッグ5に収容するワイン醸成材3の量は、前述したように、瓶6に瓶詰めされたワイン2の重量に対し、概ね1重量%乃至10重量%としている。略円柱状に形成した透水性バッグ5は、図6に示すように、瓶6の口6aから挿入して、ワイン2にワイン醸成材3を浸漬させる。このように、ワイン用の細口の瓶6を使用可能にすることにより、多種の容器を用いることができる。なお、略円柱状に形成した透水性バッグ5の外径寸法は、瓶6の種類に応じて適宜に設定することが望ましい。
以上、本考案を実施例に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施例においては、ワイン醸成材として木楢からなる微小な木質体を使用したが、木楢からなる微小な木質体に、桜や楓等の他の微小な木質体をブレンドして、香りに変化を与えても良い。
1 ガラス瓶
2 ワイン
3 ワイン醸成材
3a 木質材
4 透水性バッグ
5 略円柱状の透水性バッグ

Claims (3)

  1. 醸造されたワインに浸漬して香りや色を付加するためのワイン醸成材であって、
    前記醸成材はワイン熟成用に使用した木樽を粉砕された微小な木質体であり、
    所定量の前記木質体が透水性バッグに収納されたバッグ入りワイン醸成材。
  2. 木樽は、数ヶ月以上の間ワインを熟成または熟成を数回繰り返し使用したオーク樽であり、前記木樽を粉砕してほぼ50μmから2mmの粒径を有する粒体または繊維体の木質体に形成した請求項1に記載のバッグ入りワイン醸成材。
  3. 透水性バッグは、木質材よりも小さいメッシュを有するティーバッグ状の袋体に形成された請求項1に記載のバッグ入りワイン醸成材。
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JP2020010612A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 キリンホールディングス株式会社 香味および保存安定性が向上した果実酒およびその製造方法
JP2020039305A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 サントリーホールディングス株式会社 オークチップ浸出物含有果実酒

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