JP2018126093A - ティーバッグによるドライホッピングの方法とこれに用いるティーバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、ドライホッピングは、高温の麦汁にホップを投入し、ホップの種類、配合、煮出し時間によって個性を生み出す方法によってきており、飲料の製造工程中においてドライホッピングが行われるため、その飲料の特性は始めから特定されてしまい、飲料の個性を生み出すドライホッピングの特性が活かされないという問題があった。【解決手段】成分抽出可能な状態に加工したホップなどの成分を単独で、或いは、飲食者の嗜好に対応して組合せ、配合した抽出精製物5をフィルターバッグ1に封入して構成したティーバッグを、喫飲時に飲料容器に投入して行うように構成した。【選択図】図1
Description
本発明は、ティーバッグによるドライホッピングの方法とこれに用いるティーバッグに関するものである。
従来、ビールの醸造過程における最終段階にホップを投入し、香り付け及び苦味付けを手法としてドライホッピングが行われ、その際に用いられるホップの種類、配合、煮出し時間によって個性を生み出し、それぞれのブランドの味が形成されてきた。
例えば、特許文献1はホップが65℃以上90℃未満の温度で1分間以上60分間未満という条件下で、予め加熱処理され、ホップがこの方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了し、加熱された原料混合物が冷却された後に、添加されることによってホップ香気の強調、荒々しさの少ない「ケトルホッピング」の長所を併せ持つ発酵麦芽飲料の製造方法を提案し、特許文献2、特許文献3では飲料中の特定成分の含有量を所定の範囲に制御することにより、フルーティなホップ香気が強調され、荒々しさの少ない「ケトルホッピング」の長所を併せ持つ発酵麦芽飲料が製造できることを開示している。
また、特許文献4は、ビールティスト飲料品質に影響を及ぼすホップ原料品質の一つとして、ホップの株年齢を挙げ、α酸の量、モノテルペン類の量、セスキテルペン類の量、及びポリフェノール類の量のいずれかを指標にして所望の香味に応じてホップを株年齢に基づいて選択し、製造工程で添加することを提案している。
上記のように、従来、ホップの使用のタイミングは麦芽を水で煮出した高温の麦汁にホップを投入し、ホップの種類、配合、煮出し時間によって個性を生み出し、それぞれのブランドの味を形成する方法によってきており、飲料の製造工程中においてドライホッピングが行われるため、その飲料の特性は始めから特定されてしまい、飲料の個性を生み出すドライホッピングの特性が活かされないという問題がある。
近年、クラフトビールの流行により、ビールの醸造過程における最終段階にホップを投入し香り付け及び苦味付けを行う手法も行われるようになったが、製造工程中におけるものであるため、飲料の特性が始めから特定され、飲食段階で飲食者の嗜好に対応して香り付け及び苦味付けを行うことはできない。
飲料の製造工程中に行われるものであるから、大掛かりなものとなり、200種類以上はあるとされるホップの特色を活かして個々の飲食者の嗜好に対応するきめ細かなドライホッピングは不可能である。
本願発明は、市販されているビール等のアルコール飲料及び清涼飲料にホップによる香り付け及び苦味付けを、飲食者が卓上にて気軽に行うことができるようにホップを入れたティーバッグを用い、ティーバッグを入れたグラスに飲料を注ぎ、或いは、飲料の入ったグラスにティーバッグを入れることにより、ドライホッピングを行えるようにしたものである。
しかしながら、ホップを入れただけのティーバッグは、飲料に対して極めて比重が軽いため、飲料の入ったグラスにティーバッグを入れてもティーバッグが飲料中に沈まないし、グラスにティーバッグを入れて飲料を注いでもティーバッグが浮き上がってしまい、ホップの抽出に時間が掛かりすぎて気軽なドライホッピングという訳には行かなくなってしまうという問題がある。
本発明は上記した課題に対応しようとするものであり、ホップを封入したティーバッグを喫飲時の飲料容器に投入してドライホッピングを行うようにした。
このようにすることにより、ティーバッグへのホップ封入時に、ホップの種類を選択し、自由に配合できると共に、その他の種類のハーブ、ドライフルーツなど様々な組み合わせを行うことを可能にしたものである。
更に、ティーバッグに比重を高めるための重錘を付加し、飲料容器への投入と同時に、ティーバッグが飲料中に沈下してホップの抽出が開始されて速やかなドライホッピングが行われるようにした。
本発明は以上のように構成したので、喫飲時の飲料容器にティーバッグを投入するだけで、卓上にて気軽にドライホッピングを行うことを可能にした。
また、ティーバッグへのホップ封入時に、ホップの種類を選択し、自由に配合できると共に、その他の種類のハーブ、ドライフルーツなど様々な組み合わせを行うことにより、ホップの特色を活かして個々の飲食者の嗜好に対応するきめ細かなドライホッピングを可能にした。
更に、ティーバッグに重錘を付加したことにより、飲料容器への投入と同時に、ティーバッグが飲料中に沈下してホップの抽出が開始されて速やかなドライホッピングが行われる効果があるものである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。1は、ほぐす等して成分抽出可能な状態に加工したホップ、ハーブ、グリーンカルダモン、生姜、ショウズク、ドライフルーツなど香り付け、苦味付け等の成分を単独で、或いは、飲食者の嗜好に対応して組合せ、配合した抽出精製物4を封入するフィルターバッグで、形状としては、図1に例示する三角錐状のものから、図2に図示する底部をガゼット折りによりW型に厚みを持たせて拡開し、上部をシールする単純な袋状のものなど、ティーバッグとして一般的に用いられる多様なものが想定される。
フィルターバッグ1の素材は、不織布、セルロースパルプ、ナイロン等が用いられ、これに前記抽出精製物4を秤量、充填し、上部をヒートシール2し、更に、抽出中にフィルターバッグ1を掴んでおくための糸3が取り付けられる。なお、糸3については、必ずしも取り付ける必要はなく、ティーバッグを直接、飲料中に投入しても良い。
また、抽出精製物を秤量、充填時に、飲料容器への投入時にティーバッグが飲料中に沈下するように、重錘4が一緒に投入される。この重錘4は飲料に対して比重が重く、毒性のないものであれば良いが、投入作業の簡便さと使用後の廃棄の利便性から直径13ミリ程度のガラス或いはステンレスの球が想定される。
出願人において実験したところ、飲料をビールとして容器重錘を用いず抽出精製物だけのティーバッグの場合、飲料を満たした飲料容器にティーバッグを投入してから飲料中にティーバッグが沈下して成分が抽出される状態となるまで5分を要したが、直径13ミリ程度のステンレスの球1個を抽出精製物と共に封入した場合には10秒程度で沈下し、成分抽出状態となっている。この重錘は上記のような球体に限らず、楕円球、卵形、更に、比重の高い素材の粉体等によっても良いことは勿論である。
ティーバッグに封入した抽出精製物は、繰り返し5回位の浸漬使用ができるが、更に、フィルターバッグの材質が丈夫な素材の場合、重錘と共に衛生処理を行って新しい抽出精製物を再度封入して再使用することも可能である。
以上のようにして製造されたティーバッグは、抽出精製物の秤量、充填段階でホップ等の選定、配合加工を行えるので、飲食者の嗜好に対応するきめ細かなドライホッピングの方法を提供できた。
また、ティーバッグに重錘4を付加することにより、質量の高いビール等の飲料においても、ティーバッグの飲料容器への投入後、成分抽出状態までの時間が短縮されることにより、ティーバッグの沈下と浸漬が速やかに行われないことによるイライラ感を払拭し嗜好飲料の喫飲を楽しむ悦楽感を更に高めることができる。
本発明に係るティーバッグによるドライホッピングの方法とこれに用いるティーバッグは、ビール、その他の嗜好飲食サービス産業において、これまでになかったきめ細かな嗜好品の提供サービスを行うことを可能にしたもので、同産業において大いなる活用が期待できるものである。
1 フィルターバッグ
2 フィルターバッグ上部のヒートシール
3 フィルターバッグを掴持する糸
4 重錘
5 抽出精製物
2 フィルターバッグ上部のヒートシール
3 フィルターバッグを掴持する糸
4 重錘
5 抽出精製物
Claims (4)
- 成分抽出可能な状態に加工したホップ、ハーブ、グリーンカルダモン、生姜、ショウズク、ドライフルーツなどの成分を単独で、或いは、飲食者の嗜好に対応して組合せ、配合した抽出精製物をフィルターバッグに封入して構成したティーバッグを、喫飲時に飲料容器に投入して行うことを特徴とするドライホッピングの方法。
- 抽出精製物を封入したフィルターバッグに重錘を付加した請求項1記載のドライホッピングの方法。
- 成分抽出可能な状態に加工したホップ、ハーブ、グリーンカルダモン、生姜、ショウズク、ドライフルーツなどの成分を単独で、或いは、飲食者の嗜好に対応して組合せ、配合した抽出精製物をフィルターバッグに封入して構成したティーバッグ。
- 抽出精製物を封入したフィルターバッグに重錘を付加した請求項3記載のティーバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017021582A JP2018126093A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | ティーバッグによるドライホッピングの方法とこれに用いるティーバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017021582A JP2018126093A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | ティーバッグによるドライホッピングの方法とこれに用いるティーバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018126093A true JP2018126093A (ja) | 2018-08-16 |
Family
ID=63171552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017021582A Pending JP2018126093A (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | ティーバッグによるドライホッピングの方法とこれに用いるティーバッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018126093A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR20200100105A (el) * | 2020-02-27 | 2021-09-15 | Ιωαννης Βασιλειος Μπενοπουλος | Μηχανισμος αμεσης βυθισης φακελισκου για την παραγωγη ροφηματος |
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2017
- 2017-02-08 JP JP2017021582A patent/JP2018126093A/ja active Pending
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GR20200100105A (el) * | 2020-02-27 | 2021-09-15 | Ιωαννης Βασιλειος Μπενοπουλος | Μηχανισμος αμεσης βυθισης φακελισκου για την παραγωγη ροφηματος |
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