JP3209122B2 - コンデンサ放電式内燃機関用点火装置 - Google Patents

コンデンサ放電式内燃機関用点火装置

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JP3209122B2
JP3209122B2 JP29544496A JP29544496A JP3209122B2 JP 3209122 B2 JP3209122 B2 JP 3209122B2 JP 29544496 A JP29544496 A JP 29544496A JP 29544496 A JP29544496 A JP 29544496A JP 3209122 B2 JP3209122 B2 JP 3209122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサ放電式
の内燃機関用点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサ放電式の点火装置は、点火コ
イルと、該点火コイルの一次側に設けられて点火電源の
出力により一方の極性に充電される点火エネルギ蓄積用
コンデンサと、点火信号が与えられたときに導通して点
火エネルギ蓄積用コンデンサに蓄積された電荷を点火コ
イルの一次コイルを通して放電させる放電用スイッチ
と、内燃機関の点火時期に放電用スイッチに点火信号を
与える点火時期制御装置とにより構成される。点火電源
としては、内燃機関により駆動される磁石発電機内に設
けられたエキサイタコイルが多く用いられている。
【0003】図7はエキサイタコイルを点火電源とした
コンデンサ放電式内燃機関用点火装置の回路構成を示し
たもので、同図において1は内燃機関に取り付けられた
磁石発電機内に設けられて機関の回転に同期して交流電
圧を出力するエキサイタコイル、2は一次コイル2a及
び二次コイル2bの一端が接地された点火コイル、3は
点火コイルの一次側に設けられてエキサイタコイル1の
出力電圧でダイオード4を通して一方の極性に充電され
る点火エネルギ蓄積用コンデンサ、5は点火信号Vi が
与えられた時に導通してコンデンサ3に蓄積された電荷
を点火コイルの一次コイルを通して放電させる放電用ス
イッチである。
【0004】この例では、コンデンサ3の一端が点火コ
イル2の一次コイルの非接地側の端子に接続され、該コ
ンデンサの他端はアノードがエキサイタコイル1の非接
地側端子に接続されたダイオード4のカソードに接続さ
れている。放電用スイッチ5としてはサイリスタTh1が
用いられ、サイリスタTh1のゲートカソード間には抵抗
6及びコンデンサ7が並列に接続されている。また点火
コイル2の一次コイル2aの両端には、ダイオード8が
そのカソードを接地側に向けた状態で接続されている。
点火コイルの二次コイル2bの非接地側端子は機関の気
筒に取り付けられた点火プラグ9の非接地側端子に高圧
コードを通して接続されている。
【0005】エキサイタコイル1の両端には抵抗10及
び11の直列回路からなる抵抗分圧回路により構成され
た電圧検出回路12と、エキサイタコイル短絡用スイッ
チ13とが接続されている。エキサイタコイル短絡用ス
イッチ13はカソードを接地側に向けたサイリスタTh2
からなり、該サイリスタTh2のゲートは、アノードを該
サイリスタのゲート側に向けたツェナーダイオード14
を通して抵抗10及び11からなる分圧回路の分圧点
(電圧検出回路12の非接地側出力端子)に接続されて
いる。サイリスタTh2のゲートカソード間には抵抗15
及びコンデンサ16が並列接続されている。
【0006】この例では、ツェナーダイオード14によ
り、エキサイタコイル1の出力電圧が設定された制御電
圧を超えて電圧検出回路12の出力電圧が設定値を超え
た時にエキサイタコイル短絡用スイッチ13(サイリス
タTh2)にトリガ信号を与える短絡用スイッチトリガ回
路が構成され、電圧検出回路12と、該トリガ回路と、
エキサイタコイル短絡用スイッチ13とにより、充電電
圧制御回路17が構成されている。
【0007】18は点火時期制御装置で、この制御装置
は、内燃機関の点火時期に放電用スイッチ5を構成する
サイリスタTh1のゲートに点火信号Vi を供給する。
【0008】図7に示した点火装置では、機関の回転に
同期してエキサイタコイル1に誘起する交流電圧の正の
半サイクルにおいて、エキサイタコイル1−ダイオード
4−コンデンサ3−ダイオード8及び点火コイルの一次
コイル2a−エキサイタコイル1の経路で電流が流れ、
コンデンサ3が図示の極性に充電される。内燃機関の点
火時期にサイリスタTh1に点火信号が与えられると該サ
イリスタTh1が導通してコンデンサ3に蓄積された電荷
を点火コイル2の一次コイル2aを通して放電させる。
この放電により点火コイル2の鉄心中で大きな磁束変化
が生じるため、該点火コイル2の二次コイル2bに高電
圧が誘起する。この高電圧は点火プラグ9に印加される
ため、点火プラグ9に火花が生じ、機関が点火される。
【0009】内燃機関を点火するためには、内燃機関の
気筒に取り付けられた点火プラグに、気筒内の燃料ガス
の空燃比A/F(A:空気質量、F:燃料の重量)によ
り決まる破壊電圧以上の高電圧を印加する必要がある。
コンデンサ放電式の点火装置では、点火エネルギ蓄積用
コンデンサ3の充電電圧により点火コイルの二次コイル
に誘起する電圧が決まり、コンデンサ3の充電電圧が高
ければ高いほど点火コイルの二次コイルに誘起する電圧
が高くなる。しかしながら、コンデンサの充電電圧が必
要以上高くなると、点火コイル2での発熱が多くなって
好ましくないため、図7に示した点火装置では、充電電
圧制御回路17を設けて、コンデンサ3の充電電圧を一
定の制御電圧以下に制限するようにしている。
【0010】即ち、エキサイタコイル1の出力電圧が制
御電圧を超えて、電圧検出回路12の出力電圧が設定値
を超えると、ツェナーダイオード14を通してサイリス
タTh2にトリガ信号が与えられるため、該サイリスタT
h2が導通してエキサイタコイル1の正の半サイクルの誘
起電圧を短絡する。これによりコンデンサ3の充電が停
止させられるため、コンデンサ3の充電電圧が制御電圧
以下に制限される。
【0011】内燃機関においては、空燃比を最適値に保
つように燃料を供給することが望ましいが、機関の気筒
内に供給される燃料ガスの空燃比は一定ではなく、運転
状況によって空燃比が最適値から外れることがある。例
えば、機関の加速時には燃料がリーン(希薄)になる傾
向があり、減速時には燃料がリッチ(濃厚)になる傾向
がある。燃料がリーンまたはリッチになると、空燃比が
最適値にあるときよりも破壊電圧が高くなることが分っ
ている。
【0012】そのため図7に示した従来の点火装置にお
いては、加速時及び減速時に必要とされる最大の破壊電
圧を想定して、常に点火コイルの二次コイルに該最大破
壊電圧以上の点火用高電圧を誘起させるように、充電電
圧制御回路17の制御電圧を設定していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の点
火装置においては、充電電圧制御回路17の制御電圧を
機関の低速領域から高速領域まで一定にしていたため、
機関の急加速や急減速が行われて気筒内のガスの状態が
極めて燃焼しにくい状態になって、必要な破壊電圧が点
火コイルの二次コイルの誘起電圧を超えたときに点火に
失敗し、機関が停止することがあった。
【0014】本発明の目的は、定常運転時には点火エネ
ルギ蓄積用コンデンサの充電電圧を制御電圧以下に制限
するように制御し、機関が要求する破壊電圧が高くなる
状況が生じたときには、コンデンサを制御電圧よりも高
い電圧まで充電することにより点火コイルの二次コイル
の誘起電圧を上昇させて、機関が停止するのを防止する
ことができるようにしたコンデンサ放電式内燃機関用点
火装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関によ
り駆動される磁石発電機内に設けられたエキサイタコイ
ルと、点火プラグに印加される点火コイルと、エキサイ
タコイルの出力電圧により充電される点火エネルギ蓄積
用コンデンサと、点火信号が与えられたときに導通して
点火エネルギ蓄積用コンデンサに蓄積された電荷を点火
コイルの一次コイルを通して放電させるように設けられ
た放電用スイッチと、導通した際にエキサイタコイルを
実質的に短絡するように設けられたエキサイタコイル短
絡用スイッチとエキサイタコイルの出力電圧を検出する
電圧検出回路と該電圧検出回路が検出したエキサイタコ
イルの出力電圧が設定された制御電圧を超えた時にエキ
サイタコイル短絡用スイッチを導通させる短絡用スイッ
チトリガ回路とを有してエキサイタコイル短絡用スイッ
チの導通によりエキサイタコイルを実質的に短絡して点
火エネルギ蓄積用コンデンサの充電を停止させる充電電
圧制御回路とを備えたコンデンサ放電式内燃機関用点火
装置に係わるものである。
【0016】本発明においては、内燃機関の運転状態を
監視して点火プラグの放電ギャップで放電を生じさせる
ために必要な電圧が定常運転時よりも高くなる特定の運
転状態を検出したときに非常状態検出信号を発生する運
転状態検出手段と、運転状態検出手段が非常状態検出信
号を発生した時に充電電圧制御回路のエキサイタコイル
短絡用スイッチの導通を阻止して充電電圧制御回路の電
圧制御動作を停止させる制御動作停止手段とを設ける。
【0017】本明細書において、「定常運転時」とは、
内燃機関がほぼ一定の回転速度で、または回転速度の時
間的な変化率が比較的小さい状態で運転されている状態
(通常のアイドリング運転状態を含む。)を意味する。
【0018】「点火プラグの放電ギャップで放電を生じ
させるために必要な電圧が定常運転時よりも高くなる特
定の運転状態」は、例えば、機関の急加速や急減速が行
われている状態や、アイドリング運転が長時間継続され
ている状態である。機関の急加速時には、スロットルバ
ルブが急に開かれるため、空気の流入量が増加して燃料
がリーンな状態になり、点火を行わせるために必要な破
壊電圧が上昇する。急減速時には、スロットルバルブが
急に閉じられるため、空気量が減少して燃料がリッチに
なり、点火を行わせるために必要な破壊電圧が上昇す
る。またアイドリング運転が長時間継続されると、点火
プラグに燃料やオイルが徐々に付着し、点火プラグに印
加する電圧を高くしないと放電しにくい状態になる。
【0019】上記のように、点火プラグの放電ギャップ
で放電を生じさせるために必要な電圧が定常運転時より
も高くなる特定の運転状態が検出されたときに充電電圧
制御回路の制御動作を停止させるようにすると、点火エ
ネルギ蓄積用コンデンサを制御電圧よりも高い電圧まで
充電して点火コイルの二次コイルに誘起する電圧を上昇
させることができる。そのため、機関の運転状態が如何
なる場合でも機関を正常に点火することができ、急加速
時や急減速時などに機関が停止するのを防ぐことができ
る。
【0020】本発明においてはまた、運転状態検出手段
が非常状態検出信号を発生していないときに制御電圧の
大きさを定常運転時に適合した第1の値とし、運転状態
検出手段が非常状態検出信号を発生したときに制御電圧
の大きさを第1の値よりも大きい第2の値とするよう
に、運転状態検出手段の出力に応じて制御電圧の大きさ
を切換える制御電圧切換回路を充電電圧制御回路に設け
るようにしても良い。
【0021】上記運転状態検出手段は、内燃機関のスロ
ットルバルブ開度を検出するスロットル開度センサの出
力からスロットルバルブ開度の時間的変化率を検出し
て、該変化率が設定値を超えたときに非常状態検出信号
を出力するように構成することができる。
【0022】上記運転状態検出手段はまた、内燃機関の
回転速度の時間的変化率を検出して、該時間的変化率が
設定値を超えた時に非常状態検出信号を出力するように
構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる内燃機関用
点火装置の構成例を示したもので、同図において、1は
エキサイタコイル、2は点火コイル、3は点火エネルギ
蓄積用コンデンサ、4はエキサイタコイル1の出力電圧
を整流してコンデンサ3に印加するダイオード、5はサ
イリスタTh1からなる放電用スイッチ、6及び7はサイ
リスタTh1のゲートカソード間に接続された抵抗及びコ
ンデンサ、8は点火コイルの一次コイルの両端に接続さ
れたダイオード、9は点火プラグである。これらは図7
に示した従来の点火装置に設けられていたものと同様の
ものであり、点火装置の基本的な動作は従来のものと同
様である。
【0024】また17は充電電圧制御回路で、この制御
回路においては、エキサイタコイル1の非接地側端子に
一端が接続された抵抗10と該抵抗10の他端と接地間
に接続された抵抗11とからなる分圧回路により電圧検
出回路12が構成され、カソードを接地側に向けてエキ
サイタコイル1の両端に並列接続されたサイリスタTh2
によりエキサイタコイル短絡用スイッチ13が構成され
ている。抵抗10と抵抗11との接続点とサイリスタT
h2のゲートとの間にアノードをサイリスタTh2のゲート
側に向けたツェナーダイオード14が接続され、サイリ
スタTh2のゲートカソード間には、抵抗15及びコンデ
ンサ16が並列に接続されている。この例では、ツェナ
ーダイオード14により、エキサイタコイル1の出力電
圧が設定された制御電圧を超えて電圧検出回路12の出
力電圧が設定値を超えた時にエキサイタコイル短絡用ス
イッチ13にトリガ信号を与えて該短絡用スイッチ13
を導通させる短絡用スイッチトリガ回路が構成されてい
る。
【0025】点火時期等を制御するため、CPU20
a,ROM20b,RAM20c及びタイマ20d(複
数個設けられてる)等を備えたマイクロコンピュータ2
0が設けられ、内燃機関に取り付けられた信号発電機内
に設けられたパルサコイル21の出力が第1及び第2の
波形整形回路22及び23を通してマイクロコンピュー
タ20に入力されている。また内燃機関のスロットルバ
ルブの開度(以下スロットル開度という。)を検出する
スロットル開度センサ24が設けられて、該センサ24
が出力するスロットル開度検出信号Vthが図示しないイ
ンタフェースを通してマイクロコンピュータ20に入力
されている。
【0026】パルサコイル21は機関の回転軸の第1の
回転角度位置及び該第1の回転角度位置よりも遅れた第
2の回転角度位置でそれぞれ極性が異なる第1及び第2
のパルス信号Vp1及びVp2を発生する。第1のパルス信
号Vp1が発生する第1の回転角度位置は、点火時期の計
測を開始する基準回転角度位置で、機関の点火時期の最
大進角位置または該最大進角位置よりも僅かに位相が進
んだ位置に設定されている。また第2のパルサ信号Vp2
が発生する第2の回転角度位置は、機関の低速時の点火
時期に相当する回転角度位置に設定されている。第1の
波形整形回路22は第1のパルス信号Vp1をマイクロコ
ンピュータ20が認識し得る波形の信号に変換してマイ
クロコンピュータ20の所定の入力ポートに与える。ま
た第2の波形整形回路23は、第2のパルス信号Vp2を
マイクロコンピュータ20が認識し得る波形の信号に変
換してマイクロコンピュータ20の所定の入力ポートに
与える。
【0027】スロットル開度センサ24はスロットルバ
ルブの操作軸と連動して回転するポテンショメータなど
からなっていて、スロットル開度に比例した大きさのス
ロットル開度検出信号Vthを出力する。
【0028】マイクロコンピュータ20は、パルサコイ
ル21の出力パルスの発生間隔から機関の回転速度を演
算し、演算した回転速度に対して点火時期を演算する。
この点火時期は、その時の回転速度で機関が基準回転角
度位置(第1のパルス信号Vp1の発生位置)から点火時
期に相当する回転角度位置まで回転する間にマイクロコ
ンピュータ内のタイマが計数すべきクロックパルスの計
数値の形で演算される。マイクロコンピュータ20は、
第1のパルス信号Vp1が発生したことを検出したとき
(回転軸の回転角度位置が基準回転角度位置に一致した
ことを検出したとき)に演算された点火時期を計測する
ための計数値を点火時期計測用タイマにセットしてその
計測を開始し、その計測が終了したときに点火指令信号
を発生する。この点火指令信号は点火信号出力回路25
によりサイリスタTh1をトリガするために適当な波形の
点火信号Vi に変換されてサイリスタTh1に与えられ
る。
【0029】この例では、パルサコイル21と、波形整
形回路22及び23と、マイクロコンピュータ20と、
該マイクロコンピュータに回転速度の演算、点火時期の
演算及び点火時期の計測を行わせるためのソフトウェア
と、点火信号出力回路25とにより、点火時期制御装置
が構成されている。
【0030】マイクロコンピュータ20は、必要に応じ
て、内燃機関に燃料を供給するインジェクタ(燃料噴射
弁)の噴射時間の制御を行うインジェクタ制御装置や、
機関の排気タイミングを調整するために設けられた排気
制御バルブを制御する排気バルブ制御装置等をも実現す
る。
【0031】図1に示した例では、マイクロコンピュー
タ20により、内燃機関の運転状態を監視して点火プラ
グの放電ギャップで放電を生じさせるために必要な電圧
が定常運転時よりも高くなる特定の運転状態を検出した
ときに非常状態検出信号Vsを発生する運転状態検出手
段が実現される。
【0032】また充電電圧制御回路17の電圧検出回路
12を構成する抵抗11の両端にNPNトランジスタ2
6のコレクタエミッタ間回路が並列に接続され、このト
ランジスタ26のベースに非常状態検出信号Vs が与え
られている。この例では、トランジスタ26により、運
転状態検出手段が非常状態検出信号Vs を発生した時に
充電電圧制御回路17のエキサイタコイル短絡用スイッ
チ13の導通を阻止して充電電圧制御回路の電圧制御動
作を停止させる制御動作停止手段が構成されている。
【0033】運転状態検出手段を実現するためにマイク
ロコンピュータ20に実行させるプログラムのアルゴリ
ズムの一例を図4に示した。
【0034】図4はマイクロコンピュータ内のサンプリ
ング時間計測用タイマが所定のサンプリング時間(例え
ば10msec)を計数するごとに実行されるタイマ割込み
ルーチンである。即ち、サンプリング時間計測用タイマ
がサンプリング時間を計数すると、ステップ1において
スロットル開度センサ24が検出しているスロットルバ
ルブ開度αt を読み込み、ステップ2において前回検出
されてRAMに記憶されているスロットルバルブ開度α
t-1 を読み込む。次いでステップ3において、今回検出
されたスロットル開度と前回検出されたスロットル開度
との差αt −αt-1 と急加速操作の有無の判定のための
判定値αs とを比較することによりの急加速操作が行わ
れたか否かの判定を行い、αt −αt-1 ≧αs と判定さ
れたとき(急加速操作が行われたことが検知されたと
き)にステップ4に進んで、急加速が検知された回数n
が1であるか否かを判定する。その結果、n=1である
場合には、ステップ5で信号幅計測用タイマをスタート
させた後ステップ6で非常状態検出信号Vs を発生さ
せ、メインルーチンに戻る。
【0035】ステップ3の急加速判定過程において、急
加速操作が行われていないと判定されたとき(αt −α
t-1 ≧αs でないと判定されたとき)にはステップ7に
進んで信号幅計測用タイマの計数値Tを設定された信号
幅Ts と比較して、T≦Tsである時にはメインルーチ
ンに戻り、T≦Ts でないときには、ステップ8で信号
幅計測用タイマをリセットして、ステップ9で非常状態
検出信号Vs を消滅させる。
【0036】図1に示した点火装置において、定常運転
時には、αt −αt-1 <αs であるため、図4に示した
割込みルーチンにより実現される運転状態検出手段は非
常状態検出信号Vs を発生しない。そのため、エキサイ
タコイル1の正の半サイクルの出力電圧が制御電圧を超
えて電圧検出回路12の出力電圧が設定値を超えるとエ
キサイタコイル短絡用スイッチを構成するサイリスタT
h2にトリガ信号が与えられて該サイリスタが導通し、エ
キサイタコイル1を短絡する。従って、点火エネルギ蓄
積用コンデンサ2の充電電圧は、電圧検出回路12の分
圧比とツェナーダイオード14のツェナー電圧とにより
決まる制御電圧以下に制限され、点火コイル2に生じる
発熱が抑制される。点火時期に放電用スイッチ5を構成
するサイリスタTh1に点火信号Vi が与えられると、該
サイリスタTh1が導通してコンデンサ3に蓄積された電
荷を点火コイル2の一次コイルを通して放電させ、該点
火コイル2の二次コイルに高電圧を誘起させる。この高
電圧は定常運転時に点火動作を行わせるために必要な破
壊電圧よりも高く設定されているため、点火動作は支障
なく行われる。
【0037】図4に示した割込みルーチンにより実現さ
れる運転状態検出手段が急加速操作が行われたことを検
出して非常状態検出信号Vs を発生すると、制御動作停
止手段としてのトランジスタ26が導通し、抵抗11の
両端を実質的に短絡する。この状態では、エキサイタコ
イル1の出力電圧が制御電圧を超えてもサイリスタTh2
にはトリガ信号が与えられないため、該サイリスタTh2
は導通せず、充電電圧制御回路17の制御動作は行われ
ない。従ってこの状態では、コンデンサ3が制御電圧よ
りも高い電圧まで充電され、点火コイルの二次コイルに
誘起する電圧が定常運転時よりも高い値まで上昇する。
そのため急加速操作により必要な破壊電圧が上昇してい
る状態でも点火動作は支障なく行われ、機関が停止する
のが防止される。
【0038】図5は点火エネルギ蓄積用コンデンサ3の
充電電圧Vc と回転速度Nとの関係をししたもので、同
図の曲線aは充電電圧制御回路17によりコンデンサ3
の充電電圧を常時制御電圧Vcsに制御した場合を示し、
同図の曲線bは充電電圧制御回路17による制御動作を
停止させた場合のコンデンサ3の充電電圧Vc を示して
いる。
【0039】また図6はスロットル開度αの変化の一例
と、点火コイル2の二次コイルに誘起する二次電圧V2
の変化の一例とを示したもので、同図においてV2aは常
時充電電圧制御回路17により充電電圧を制御している
従来の点火装置の点火コイルから得られる二次電圧V2
を示し、V2bは、本発明による場合の二次電圧V2 を示
している。即ち、従来の点火装置においては、スロット
ル開度αが如何に変化しても二次電圧V2 は一定である
が、本発明による場合には、時刻t1 からt2の間のス
ロットル開度の変化から急加速操作が行われたことが検
出されて非常状態検出信号が発生したときに充電電圧制
御回路17の制御動作が停止されるため、二次電圧V2
が上昇させられる。急加速が検出された後、設定された
時間Ts(非常状態検出信号の信号幅)が経過すると、
非常状態検出信号が消滅する。そのため、充電電圧制御
回路17の制御動作が再開されてコンデンサ3の充電電
圧が制御電圧以下に制限され、二次電圧が定常運転時の
値まで低下させられる。図6の時刻t3 からt4 の期間
においても、急加速が検出されるため、同様に非常状態
検出信号が発生して充電電圧制御回路17の制御動作が
停止させられ、二次電圧V2 が上昇させられる。図6の
時刻t5 からt6 の期間においてもスロットル開度αの
増加が検出されているが、その増加割合が小さいため、
運転状態検出手段は非常状態検出信号を発生しない。従
って充電電圧制御回路17は制御動作を継続し、点火コ
イルの二次電圧V2 は定常運転時の値に保持されてい
る。
【0040】図4に示した例では、機関の急加速操作が
行われたことが検出された時に非常状態検出信号Vs を
発生させるようにしたが、機関の急減速操作が行われた
ことが検出されたときにも非常状態検出信号Vs を発生
させるようにすることもできる。急加速操作が行われた
場合及び急減速操作が行われた場合の双方の場合に非常
状態検出信号Vs を発生させるには、図4のフローチャ
ートのステップ3において、αt −αt-1 の絶対値を判
定値αs と比較して、αt −αt-1 の絶対値が判定値α
s 以上であると判定されたときにステップ4に移行して
非常状態検出信号を発生させるようにすれば良い。
【0041】図2は本発明に係わる点火装置の他の構成
例を示したもので、この例では、充電電圧制御回路17
の電圧検出回路12が図1に示した例とは異なる構成を
有している。図2に示した例で、抵抗10の一端がエキ
サイタコイル1の非接地側端子に接続され、該抵抗10
の他端に抵抗11a及び11bの一端が共通接続されて
いる。抵抗11aの他端はエミッタを接地したNPNト
ランジスタ26aのコレクタに接続され、抵抗11bの
他端はエミッタを接地したNPNトランジスタ26bの
コレクタに接続されている。
【0042】またマイクロコンピュータ20により実現
される運転状態検出手段は、急加速や急減速などの非常
状態を検出していないときに定常状態検出信号Vn を出
力し、非常状態を検出したときに非常状態検出信号Vs
を出力するように構成され、定常状態検出信号Vn 及び
非常状態検出信号Vs がそれぞれトランジスタ26a及
び26bのベースに与えられている。
【0043】図2に示した例では、抵抗10と抵抗11
a及び11bとトランジスタ26a及び26bとにより
電圧検出回路12が構成されている。この電圧検出回路
においては、抵抗11aの抵抗値が抵抗11bの抵抗値
よりも大きく設定されていて、エキサイタコイル1の出
力電圧が、定常運転時に必要とされるコンデンサ3の充
電電圧に相当する第1の値の制御電圧(例えば図5の直
線cで示される電圧)に達したときに抵抗11aの両端
の電圧がツェナーダイオード14のツェナー電圧に達
し、エキサイタコイル1の出力電圧が急加速時や急減速
時に必要とされるコンデンサ3の充電電圧以上に設定さ
れた第2の値の制御電圧(例えば図5の直線dで示され
る電圧)に達したときに抵抗11bの両端の電圧がツェ
ナーダイオード14のツェナー電圧に達するようになっ
ている。
【0044】図2の例では、マイクロコンピュータ20
が実現する運転状態検出手段が定常状態検出信号Vn を
出力している時にトランジスタ26aが導通する。この
状態では、抵抗10と抵抗11aとにより電圧検出回路
が構成され、エキサイタコイル1の出力電圧が第1の値
の制御電圧に達すると、抵抗11aの両端の電圧がツェ
ナーダイオード14のツェナー電圧に達して、サイリス
タTh2をトリガする。従って、コンデンサ3の充電電圧
は第1の値の制御電圧以下に制限される。
【0045】また運転状態検出手段が非常状態検出信号
Vs を発生したときには、トランジスタ26bが導通す
る。この状態では、抵抗10と抵抗11bとにより電圧
検出回路が構成され、抵抗11bの両端に検出電圧が得
られる。抵抗11bの両端の電圧は、エキサイタコイル
1の出力電圧が第1の値の制御電圧に達してもツェナー
ダイオード14のツェナー電圧に達しないため、コンデ
ンサ3は第1の値の制御電圧よりも高い電圧まで充電さ
れるようになる。コンデンサ3の充電電圧が非常時に必
要とされる値以上に設定された第2の値の制御電圧に達
すると、抵抗11bの両端の電圧がツェナーダイオード
14のツェナー電圧に達するため、サイリスタTh2にト
リガ信号が与えられて、該サイリスタが導通させられ
る。従って、急加速時や急減速時などの非常状態におい
ては、コンデンサ3が定常時に必要とされる第1の値よ
りも高い第2の値の制御電圧まで充電され、点火コイル
の二次コイルに誘起する電圧が上昇させられる。
【0046】図2に示した例では、トランジスタ26a
及び26bにより、運転状態検出手段が非常状態検出信
号を発生していないときに制御電圧の大きさを定常運転
時に適合した第1の値とし、運転状態検出手段が非常状
態検出信号を発生したときに制御電圧の大きさを第1の
値よりも大きい第2の値とするように、運転状態検出手
段の出力に応じて制御電圧の大きさを切り換える制御電
圧切換回路が構成されている。
【0047】制御電圧切換回路の構成は図2に示した例
に限られるものではなく、例えば、抵抗分圧回路の一部
を運転状態検出手段の出力信号に応じてオンオフ動作す
るスイッチ手段により短絡したり、該短絡を開放したり
することにより、制御電圧の値を切り換えるようにして
もよい。
【0048】図3は本発明に係わる点火装置の更に他の
構成例を示したもので、この例では、電圧検出回路12
が抵抗10と抵抗11a及び11bとの直列回路からな
り、制御電圧切換回路を構成するトランジスタ26のコ
レクタエミッタ間回路が抵抗11bの両端に並列に接続
されている。
【0049】マイクロコンピュータ20が実現する運転
状態検出手段は、急加速や急減速などの非常状態を検出
した時に高レベルの非常状態検出信号Vs を出力する。
この非常上位検出信号Vs はトランジスタ26のベース
に与えられている。
【0050】図3に示した例では、非常状態検出信号V
s が発生していないときにトランジスタ26が遮断状態
にあり、非常状態検出信号Vs が発生した時にトランジ
スタ26が導通して抵抗11bを実質的に短絡する。ト
ランジスタ26が遮断状態にあるときには、エキサイタ
コイル1の出力電圧が、定常運転時に必要とされるコン
デンサ3の充電電圧に相当する第1の値の制御電圧に達
したときに抵抗11a及び11bの直列回路の両端の電
圧がツェナーダイオード14のツェナー電圧に達する。
またトランジスタ26よ導通して抵抗11bを短絡した
状態にあるときには、エキサイタコイル1の出力電圧が
急加速時や急減速時に必要とされるコンデンサ3の充電
電圧以上に設定された第2の値の制御電圧に達したとき
に抵抗11aの両端の電圧がツェナーダイオード14の
ツェナー電圧に達するようになっている。従って、この
図3に示した点火装置においても、定常運転時にはコン
デンサ3の充電電圧を定常時に必要な第1の値の制御電
圧以下に保って点火コイルでの発熱を抑制することがで
きる。また急加速や急減速などの非常状態が検出された
ときには、コンデンサ3の充電電圧を非常時に必要とさ
れる高い値に設定された第2の値の制御電圧まで充電し
て点火コイルの二次出力電圧を上昇させることができる
ため、点火動作を支障なく行わせて機関が停止するのを
防ぐことができる。
【0051】図1ないし図3に示した例では、非常状態
の例として、急加速が行われた状態及び急減速が行われ
た状態を挙げたが、更に、アイドリング運転が異常に長
い時間に亘って継続される状態等、機関の点火を支障な
く行わせるために点火プラグに印加する電圧を高める必
要がある他の特定の状態をも非常状態として扱うように
することができる。いかなる状態を非常状態とするか
は、機関の使用目的などに応じて適宜に決定すればよ
い。
【0052】図4に示した例では、スロットル開度の時
間的変化率の大小により急加速が行われたか否かを判定
するようにしたが、機関の回転速度の時間的変化率によ
り急加速または急減速が行われたか否かを判定するよう
にしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、点火プ
ラグの放電ギャップで放電を生じさせるために必要な電
圧が定常運転時よりも高くなる特定の運転状態が検出さ
れたときに充電電圧制御回路の制御動作を停止させて、
点火エネルギ蓄積用コンデンサを定常時の制御電圧より
も高い電圧まで充電して点火コイルの二次コイルに誘起
する電圧を上昇させることができるようにしたため、機
関の運転状態の如何に係わりなく常に機関を正常に点火
することができ、急加速時や急減速時などに機関が停止
するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる点火装置の構成例を示した回路
図である。
【図2】本発明に係わる点火装置の他の構成例を示した
回路図である。
【図3】本発明に係わる点火装置の更に他の構成例を示
した回路図である。
【図4】本発明において運転状態検出手段をマイクロコ
ンピュータを用いて実現する場合にマイクロコンピュー
タにより実行されるプログラムのアルゴリズムの一例を
示したフローチャートである。
【図5】本発明に係わる点火装置において、充電電圧の
制御を行った場合、充電電圧の制御を停止した場合、及
び充電電圧の制御電圧値を2段階に切換えた場合につい
て、コンデンサの充電電圧と回転速度との関係を示した
線図である。
【図6】本発明に係わる点火装置と従来の点火装置とに
ついて、スロットル開度の時間的な変化の一例と該スロ
ットル開度の変化に対応する点火コイルの二次出力電圧
の時間的変化とを示した線図である。
【図7】従来の点火装置の構成を示した回路図である。
【符号の説明】
1 エキサイタコイル 2 点火コイル 3 点火エネルギ蓄積用コンデンサ 4 ダイオード 5 放電用スイッチ 10,11,11a,11b 分圧回路を構成する抵抗 12 電圧検出回路 13 エキサイタコイル短絡用スイッチ 17 充電電圧制御回路 20 マイクロコンピュータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関により駆動される磁石発電機内
    に設けられたエキサイタコイルと、点火コイルと、前記
    エキサイタコイルの出力電圧により充電される点火エネ
    ルギ蓄積用コンデンサと、点火信号が与えられたときに
    導通して前記点火エネルギ蓄積用コンデンサに蓄積され
    た電荷を前記点火コイルの一次コイルを通して放電させ
    るように設けられた放電用スイッチと、導通した際に前
    記エキサイタコイルを実質的に短絡するように設けられ
    たエキサイタコイル短絡用スイッチと前記エキサイタコ
    イルの出力電圧を検出する電圧検出回路と該電圧検出回
    路が検出したエキサイタコイルの出力電圧が設定された
    制御電圧を超えた時に前記エキサイタコイル短絡用スイ
    ッチを導通させる短絡用スイッチトリガ回路とを有して
    前記エキサイタコイル短絡用スイッチの導通によりエキ
    サイタコイルを実質的に短絡して前記点火エネルギ蓄積
    用コンデンサの充電を停止させる充電電圧制御回路とを
    備え、前記点火エネルギ蓄積用コンデンサの電荷が点火
    コイルの一次コイルを通して放電したときに該点火コイ
    ルの二次コイルに誘起する高電圧を内燃機関の気筒に取
    り付けられた点火プラグに印加することにより点火動作
    を行わせるコンデンサ放電式内燃機関用点火装置におい
    て、 前記内燃機関の運転状態を監視して、点火プラグの放電
    ギャップで放電を生じさせるために必要な電圧が定常運
    転時よりも高くなる特定の運転状態を検出したときに非
    常状態検出信号を発生する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段が前記非常状態検出信号を発生し
    た時に前記充電電圧制御回路のエキサイタコイル短絡用
    スイッチの導通を阻止して前記充電電圧制御回路の電圧
    制御動作を停止させる制御動作停止手段と、 を具備したことを特徴とするコンデンサ放電式内燃機関
    用点火装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関により駆動される磁石発電機内
    に設けられたエキサイタコイルと、点火コイルと、前記
    エキサイタコイルの出力電圧により充電される点火エネ
    ルギ蓄積用コンデンサと、点火信号が与えられたときに
    導通して前記点火エネルギ蓄積用コンデンサに蓄積され
    た電荷を前記点火コイルの一次コイルを通して放電させ
    るように設けられた放電用スイッチと、導通した際に前
    記エキサイタコイルを実質的に短絡するように設けられ
    たエキサイタコイル短絡用スイッチと前記エキサイタコ
    イルの出力電圧を検出する電圧検出回路と該電圧検出回
    路が検出したエキサイタコイルの出力電圧が設定された
    制御電圧を超えた時に前記エキサイタコイル短絡用スイ
    ッチを導通させる短絡用スイッチトリガ回路とを有して
    前記エキサイタコイル短絡用スイッチの導通によりエキ
    サイタコイルを実質的に短絡して前記点火エネルギ蓄積
    用コンデンサの充電を停止させる充電電圧制御回路とを
    備え、前記点火エネルギ蓄積用コンデンサの電荷が点火
    コイルの一次コイルを通して放電したときに該点火コイ
    ルの二次コイルに誘起する高電圧を内燃機関の気筒に取
    り付けられた点火プラグに印加することにより点火動作
    を行わせるコンデンサ放電式内燃機関用点火装置におい
    て、 前記内燃機関の運転状態を監視して、点火プラグの放電
    ギャップで放電を生じさせるために必要な電圧が定常運
    転時よりも高くなる特定の運転状態を検出したときに非
    常状態検出信号を発生する運転状態検出手段を具備し、 前記充電電圧制御回路は、前記運転状態検出手段が前記
    非常状態検出信号を発生していないときに前記制御電圧
    の大きさを定常運転時に適合した第1の値とし、前記運
    転状態検出手段が前記非常状態検出信号を発生したとき
    に前記制御電圧の大きさを前記第1の値よりも大きい第
    2の値とするように、前記運転状態検出手段の出力に応
    じて前記制御電圧の大きさを切り換える制御電圧切換回
    路を備えていることを特徴とするコンデンサ放電式内燃
    機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記運転状態検出手段は、前記内燃機関
    のスロットルバルブ開度を検出するスロットル開度セン
    サの出力からスロットルバルブ開度の時間的変化率を検
    出して、該変化率が設定値を超えたときに前記非常状態
    検出信号を出力するように構成されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載のコンデンサ放電式内燃機
    関用点火装置。
  4. 【請求項4】 前記運転状態検出手段は、前記内燃機関
    の回転速度の時間的変化率を検出して、該時間的変化率
    が設定値を超えた時に前記非常状態検出信号を出力する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のコンデンサ放電式内燃機関用点火装置。
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