JP3209112U - 棚受け金具 - Google Patents
棚受け金具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3209112U JP3209112U JP2016006058U JP2016006058U JP3209112U JP 3209112 U JP3209112 U JP 3209112U JP 2016006058 U JP2016006058 U JP 2016006058U JP 2016006058 U JP2016006058 U JP 2016006058U JP 3209112 U JP3209112 U JP 3209112U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- shelf
- permanent magnet
- movable
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Display Racks (AREA)
Abstract
【課題】使用状態と収納状態で棚板を保持可能な畳み式の棚受け金具を提供する。【解決手段】基部2と、可動部3と、基部2と可動部3とを連結する軸部4と、使用状態及び収納状態の時に可動部3を基部2に保持する第1永久磁石14及び第2永久磁石32と、を備え、基部2は基部2を取り付ける被取付部材に取り付ける取付部11と、軸部4を取り付ける軸取付部12と、棚板5が使用状態の時に棚板5を支持する支持部43と、を有し、軸取付部12には軸部4を挿通する軸部摺動孔40が形成され、軸部4は軸部摺動孔40内を水平方向に移動可能であり、可動部3は棚板5を取り付ける棚板取付部と、軸部4を挿通する軸孔62が形成された軸挿通部52と、を有し、軸部4が軸部摺動孔40の前端部に位置する時に可動部3が基部2に対して軸部4を中心として回動自在である。【選択図】図1
Description
本考案は、テーブルや壁面等に棚板を取り付けるための棚受け金具に関する。
従来、テーブルの天板や、カウンターテーブルの足元の壁面等に補助的な棚板を取り付ける金具として、折り畳み可能な折畳金具が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載されている折畳金具は、棚板を取り付けた可動片が固定片に対して回動することにより、可動片の板取付面が水平状態及び垂直状態となるようになっている。
この折畳金具は、可動片の板取付面が水平状態のときに可動片が回動しないように、可動片に形成された係止部が固定片に設けられたストッパーに係止できるようになっている。
しかしながら、この係止部はストッパーの下方に係止しているのみであり、棚板を手前方向に引くと係止部とストッパーとの係止が容易に外れてしまう。特許文献1には棚板を手前方向に引くことを妨げるような手段が記載されていないことから、棚板が手前方向に引かれると可動片が回動し、棚板に載置した載置物が落下してしまう虞があった。また、可動片の板取付面が垂直状態の時には可動片を固定片に対して保持する手段が無いため、回動片が不安定な状態となってしまうという問題があった。
本考案は上記問題点に鑑み、棚板が使用状態及び収納状態の時に棚板を保持可能な棚受け金具を提供することを目的とする。
本考案の請求項1に記載の棚受け金具は、棚板を使用状態と収納状態で保持可能な折り畳み式の棚受け金具であって、基部と、可動部と、前記基部と前記可動部とを連結する軸部と、前記使用状態及び前記収納状態の時に前記可動部を前記基部に保持する保持手段と、を備え、前記基部は前記基部を取り付ける被取付部材に取り付ける取付部と、前記軸部を取り付ける軸取付部と、前記棚板が使用状態の時に前記棚板を支持する支持部と、を有し、前記軸取付部には前記軸部を挿通する第1挿通孔が形成され、前記軸部は前記第1挿通孔内を水平方向に移動可能であり、前記可動部は前記棚板を取り付ける棚板取付部と、前記軸部を挿通する第2挿通孔が形成された軸挿通部と、を有し、前記軸部が前記第1挿通孔の一端に位置する時に前記可動部が前記基部に対して前記軸部を中心として回動自在であることを特徴とする。
また、本考案の請求項2に記載の棚受け金具は、前記保持手段が永久磁石であり、前記可動部及び前記棚板が前記永久磁石に吸着可能であることを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
また、本考案の請求項3に記載の棚受け金具は、前記取付部及び前記軸取付部に前記永久磁石を設け、前記使用状態の時に前記取付部に設けた前記永久磁石が前記可動部に吸着し、前記収納状態の時に前記軸取付部に設けた前記永久磁石が前記棚板に吸着することを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
また、本考案の請求項4に記載の棚受け金具は、前記永久磁石が板状に形成され、前記可動部に前記永久磁石が吸着する磁石受部が設けられ、前記軸取付部に前記永久磁石を取り付ける磁石取付部が形成されていることを特徴とする。
また、本考案の請求項5に記載の棚受け金具は、前記保持手段が引張コイルばねであり、前記引張コイルばねの一端が前記基部に係止され、前記引張コイルばねの他端が前記可動部に係止され、前記使用状態の時に、前記可動部が前記引張コイルばねにより前記軸部が前記第1挿通孔の他端側に移動する方向に付勢され、前記収納状態の時に、前記引張コイルばねが収縮状態となることを特徴とする。
請求項1の考案によれば、棚板を使用状態と収納状態で保持することができる。
請求項2の考案によれば、永久磁石の磁力により棚板を使用状態と収納状態で保持することができる。
請求項3の考案によれば、基部と可動部とを永久磁石の磁力により吸着させて棚板を使用状態で保持し、基部と棚板とを永久磁石の磁力により吸着させて棚板を収納状態で保持することができる。
請求項4の考案によれば、永久磁石の配置部分の厚みを抑えることができる。また、可動部に永久磁石を確実に吸着させることができる。また、永久磁石を基部に確実に取り付けることができる。
請求項5の考案によれば、引張コイルばねの付勢力により棚板を使用状態と収納状態で保持することができる。
以下、本考案の第1実施例について、添付図1〜9を参照して説明する。以下に説明する実施例は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
本実施例の棚受け金具1は、基部2と、可動部3と、基部2と可動部3とを連結する軸部4とを有して構成されている。棚板5は可動部3に固定される。以下、図6の上下を棚受け金具1及び棚板5の上下とし、図6の左側を棚受け金具1及び棚板5の前側とし、図6の右側を棚受け金具1及び棚板5の後側として説明する。
基部2は冷間圧延鋼板により形成されており、略矩形板状の取付部11と、取付部11の長手方向両端から略直角に折り曲げられた軸取付部12とを有して構成されている。なお、基部2は永久磁石に吸着可能な磁性を有する金属により形成されていればよく、例えば、フェライト系ステンレス等により形成してもよい。
取付部11には、テーブルの天板や壁面等(図示せず)に棚受け金具1を固定するための取付板6に係止する丸皿小ねじ84を取り付けるねじ係止孔13が2箇所穿設されている。
取付部11の上部中央の前側には、保持手段としての矩形板状の第1永久磁石14が配設されている。第1永久磁石14は皿小ねじ15により取付部11に固定されるため、第1永久磁石14には皿穴16が穿設され、取付部11には螺子孔17が穿設されている。皿小ねじ15の頭部上面18は第1永久磁石14の前面19と面一となっており、皿小ねじ15の先端部20は取付部11の後側から突出しないように設計されている。なお、皿小ねじ15の頭部上面18は第1永久磁石14の前面19よりも前側方向に突出していなければ、皿小ねじ15の頭部上面18が第1永久磁石14の前面19と面一となっていなくてもよい。
また、図1に示すように、取付部11に穿設されたねじ係止孔13は、上部の細孔21と下部の円形孔22が一体となった形状を有している。円形孔22は丸皿小ねじ84の頭部86が通過可能な大きさであり、細孔21は丸皿小ねじ84の胴部85は通過可能であるが頭部86が通過できない大きさとなっている。細孔21の上端23は円弧状に形成されている。
軸取付部12は板状に形成されており、上辺部24と前辺部25との接続部分には円弧状の円弧部26が形成され、下辺部27と前辺部25との接続部分は下辺部27が短くなるように切り欠いた切欠部28が形成されている。この切欠部28には、軸取付部12を矩形状に切り欠いた切欠凹部29が形成され、この切欠凹部29には外側方向に延びる矩形板状の磁石取付部30が設けられている。磁石取付部30の前側面31には、保持手段としての矩形板状の第2永久磁石32が取り付けられる。第2永久磁石32には皿穴33が穿設され、磁石取付部30には螺子孔34が穿設されており、第2永久磁石32は皿小ねじ35により磁石取付部30に固定される。第2永久磁石32の前面36は、切欠部28の端部37よりも前側に突出している。また、図6に示すように、皿小ねじ35の頭部上面38は第2永久磁石32の前面36と面一となっている。なお、皿小ねじ35の頭部上面38は第2永久磁石32の前面36よりも前側方向に突出していなければ、皿小ねじ35の頭部上面38が第2永久磁石32の前面36と面一となっていなくてもよい。
また、軸取付部12には前後方向に水平に延びる第1挿通孔としての軸部摺動孔40が穿設されている。この軸部摺動孔40の前端部41及び後端部42は円弧状に形成されている。軸取付部12の上辺部24には、外側方向に水平に延びる支持部43が設けられている。支持部43は矩形板状に形成されている。また、下辺部27には内側方向に水平に延びる、矩形板状の下部折曲片44が設けられている。
主に図4及び図5に示すとおり、可動部3は冷間圧延鋼板により形成されており、棚板5を取り付ける矩形板状の棚板取付部51と、棚板取付部51の長手方向両端に立設された板状の軸挿通部52とを有している。なお、可動部3は永久磁石に吸着可能な磁性を有する金属で形成されていればよく、例えば、フェライト系ステンレス等により形成してもよい。棚板5は棚板取付部51の上面53に溶接により固定される。棚板取付部51の前側端には下方向に延びる矩形板状の前片54が設けられている。一方、棚板取付部51の後側端には下方向に延びる矩形板状の当接部55が形成されている。棚板取付部51の後側端及び当接部55には、矩形状に切り欠いた切欠凹部56が形成されている。この切欠凹部56の底辺部57には、下方に延び、第1永久磁石14の前面19が当接する矩形板状の磁石受部58が設けられている。前片54と当接部55と磁石受部58は互いに略平行となっている。
軸挿通部52は、前側が幅狭となるように下辺59の前側部分と前辺60の下側部分が切り欠かれている。また、軸挿通部52には基部2と可動部3とを連結する軸部4を挿通する円形の軸孔62が穿設されている。
軸部4は、長手方向の一端に抜止部63が形成され、他端に留め具64を挿通する留め具孔(図示せず)が穿設されている。
次に、基部2と可動部3の連結について説明する。まず、可動部3を基部2の軸取付部12の間に配置する。そして、軸部4を一方の軸摺動孔40と軸孔62に外側から挿通する。そして、軸部4を他方の軸孔62と軸摺動孔40に内側から挿通する。その後、前記留め具孔に留め具64を挿通する。軸部4の抜止部63と一方の軸取付部12との間には軸部4を挿通したワッシャ67を設け、留め具64と他方の軸取付部12との間には軸部4を挿通したワッシャ68を設ける。抜止部63、ワッシャ67、一方の軸取付部12、一方の軸挿通部52、他方の軸挿通部52、他方の軸取付部12、ワッシャ68、留め具64の間には各々微細な間隙が設けられているため、可動部3が基部2に対して軸部4を中心に回動自在となっている。また、軸部4が軸摺動孔40内を前後方向に摺動可能となっている。
主に図1及び図2に示す棚板5は、矩形板状の天板部71と、天板部71の前端に取り付けられた把持部72とを有して構成されている。天板部71は冷間圧延鋼板により形成されているが、永久磁石に吸着可能な磁性を有する金属で形成されていればよく、例えば、フェライト系ステンレス等により形成してもよい。天板部71の左右側部には、天板部71を内側に折り曲げて溝状に形成した折曲部73が設けられており、この折曲部73の前側部に把持部72の取付部74が内包されビス75により固定されている。把持部72は、横長の板状に形成され、左右両端は外側に凸の円弧状に形成されている。把持部72の裏面部には指を掛ける指掛溝部76が形成されている。
ここで、遊技台(図示せず)を載置するテーブル(図示せず)へ棚受け金具1を取り付ける取付方法について説明する。前記テーブルの天板(図示せず)に棚受け金具1を取り付ける場合には、図8及び図9に示すように、取付補助具として、略直角に折り曲げて形成した取付板81を用いる。この取付板81は水平面部82と垂直面部83とを有し、垂直面部83には丸皿小ねじ84が2箇所固定されている。前記テーブルの天板の上面に取付板81の水平面部82を載置し、ビス等(図示せず)により取付板81を前記天板に固定する。次に、丸皿小ねじ84を取付部11の丸孔22に挿通し、取付部11を下方に下げることにより丸皿小ねじ84の胴部85を細孔21に挿通し、丸皿小ねじ84の頭部86を取付部11に係止する。棚受け金具1は、その自重により丸皿小ねじ84の頭部86が取付部11に係止した状態で維持される。棚受け金具1を取付板81から取り外す場合には、丸皿小ねじ84が取付部11の丸孔22に配置されるように棚受け金具1を上方に持ち上げ、棚受け金具1を前側に引いて丸皿小ねじ84から取り外せばよい。
前記遊技台を載置するテーブルへ棚受け金具1を取り付ける場合には、図9に示すように、取付板81の水平面部82の周囲に目隠し用の目隠し板87を配置してもよい。目隠し板87は、前記天板にビス等(図示せず)により固定する。取付板81の水平面部82及び目隠し板87の上面には前記遊技台が載置される。目隠し板87を用いることにより、棚受け金具1の機械構造部分が見え難くなり、外観性を向上させることができる。
次に、棚板5を取り付けた棚受け金具1の使用方法について説明する。図6は棚板5の使用状態の位置を示している。この時、軸部4は軸摺動孔40の後端部42に位置しており、可動部3の当接部55が基部2の取付部11に当接し、可動部3の磁石受部58が基部2の第1永久磁石14の前面19に吸着している。また、棚板5が基部2の支持部39の上に載置された状態で支持されている。したがって、第1永久磁石14の磁力及び支持部39により棚板5が使用状態である水平状態で保持される。
この使用状態から、第1永久磁石14の磁力よりも大きな力で把持部72を前側方向に引くと、磁石受部58が第1永久磁石14から離れ、軸部4が軸摺動孔40内を前側方向に移動する。軸部4が軸摺動孔40の前端部41まで移動すると、可動部3及び棚板5が軸部4を中心として下方に回動可能となる。この時、軸取付部12には円弧部26が形成されているため、軸取付部12が棚板5の回動を阻害しないようになっている。また、軸部4が軸摺動孔40内の前端部41以外の位置に配置されている時は、棚板5の下面である棚板下面部77が円弧部26や支持部39に当接しており、棚板5が下方に回動しないように規制されている。
図7に示すように、可動部3及び棚板5を下方に回動させると、棚板下面部77が第2永久磁石32の前面36に当接し、第2永久磁石32に棚板5が吸着して保持される。この状態が収納状態である。本実施例では、切欠部28を形成することにより、収納状態の時に棚板5の把持部72が棚板5の上部よりも後方に位置するようになっているが、切欠部28を形成する際に切り欠き角度を変更することにより、収納状態の棚板5の傾きを変更することができる。棚板5を使用状態とするためには、把持部72を把持して第2永久磁石32の磁力よりも大きな力で前側方向へ引くと、第2永久磁石32から棚板下面部77が離れ、可動部3及び棚板5を上方に回動可能となる。可動部3及び棚板5を上方に回動させ、棚板5が水平状態となった時に把持部72を後側方向に押すと軸部4が軸摺動孔40内を後側方向に移動する。軸部4が軸摺動孔40の後端部40まで移動すると、第1永久磁石14が磁石受部58に吸着し、棚板5が使用状態となって保持される。
以上のように本実施例では、棚板5を使用状態と収納状態で保持可能な折り畳み式の棚受け金具1であって、基部2と、可動部3と、基部2と可動部3とを連結する軸部4と、使用状態及び収納状態の時に可動部3を基部2に保持する第1永久磁石14及び第2永久磁石32と、を備え、基部2は基部2を取り付ける被取付部材としての遊技台を載置するテーブルに取り付ける取付部11と、軸部4を取り付ける軸取付部12と、棚板5が使用状態の時に棚板5を支持する支持部43と、を有し、軸取付部12には軸部4を挿通する軸部摺動孔40が形成され、軸部4は軸部摺動孔40内を水平方向に移動可能であり、可動部3は棚板5を取り付ける棚板取付部51と、軸部4を挿通する軸孔62が形成された軸挿通部52と、を有し、軸部4が軸部摺動孔40の前端部41に位置する時に可動部3が基部2に対して軸部4を中心として回動自在であることにより、棚板5を折り畳み可能とすることができる。そして、使用状態の時に第1永久磁石14により基部2と可動部3を吸着させて保持し、収納状態の時に、基部2と棚板5を吸着させて保持することができる。
また、このように本実施例では、第1永久磁石14及び第2永久磁石32が永久磁石であり、可動部3及び棚板5が永久磁石に吸着可能であることにより、可動部3及び棚板5を第1永久磁石14及び第2永久磁石32に吸着させることができる。そして、可動部3を第1永久磁石14に吸着させることにより、棚板5を使用状態で保持することができる。
また、このように本実施例では、取付部11及び軸取付部12に永久磁石を設け、使用状態の時に取付部11に設けた第1永久磁石14が可動部3に吸着し、収納状態の時に軸取付部12に設けた第2永久磁石32が棚板5に吸着することにより、可動部3を基部2に吸着した状態で保持し、棚板5を第2永久磁石32に吸着させることにより、棚板5を基部2に吸着した状態で保持することができる。
また、このように本実施例では、第1永久磁石14及び第2永久磁石32が板状に形成され、可動部3に第1永久磁石14が吸着する磁石受部58が設けられ、軸取付部12に第2永久磁石32を取り付ける磁石取付部30が形成されていることにより、第1永久磁石14及び第2永久磁石32の厚みを抑えることができる。また、第1永久磁石14の広い面と磁石受部58の広い面とを吸着させることにより確実に吸着させることができる。また、磁石取付部30に第2永久磁石32を取り付けた状態で、磁石取付部30と第2永久磁石32との厚みを抑えることができる。
図10〜図12は、本考案の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。本実施例は、保持手段として引張コイルばね91を用いたものである。引張コイルばね91は、両端に丸フック92,93が形成されている。
本実施例の取付部11には、コイルばね91の丸フック92を係止する係止部94が設けられている。係止部94は取付部11の一部を3辺切断し、残りの1辺を前側方向に折り曲げて形成されている。係止部94は矩形板状であり、取付部11と略直角となっている。係止部94には、円形の貫通孔である係止孔95が穿設されている。この係止孔95にコイルばね91の丸フック92が係止される。
また、本実施例の前片54の左右中央部には、下方に延設された矩形板状の係止部96が設けられている。係止部96には、円形の貫通孔である係止孔97が穿設されている。この係止孔97にコイルばね91の丸フック93が係止される。
本実施例では、保持手段として引張コイルばね91を用いるため、第1永久磁石14及び第2永久磁石32を使用しない。そのため、皿小ねじ15、螺子孔17、切欠凹部29、磁石取付部30、皿小ねじ35、切欠凹部56、磁石受部58は設けられていない。なお、下部折曲片44も設けられていない。
また、本実施例の棚板98は金属ではなく木質ボードにより形成されているため、棚板98が基部2との摩擦により損傷することを防止するため、基部2及び可動部3と棚板98との間には、矩形板状の金属製の保護板99が設けられている。棚板98は、ビス100により可動部3に固定されている。
本実施例の棚受け金具1及び棚板98は、カウンターテーブル(図示せず)の足元の壁面(図示せず)に取り付けて使用するものであり、丸皿小ねじ84が前記壁面に取り付けてあり、ねじ係止孔13に丸皿小ねじ84を挿通し、丸皿小ねじ84を取付部11に係止することにより棚受け金具1及び棚板98が前記壁面に着脱可能に取り付けられる。本実施例では、ねじ係止孔13が上下に各々2箇所設けられており、上下いずれかを選択して丸皿小ねじ84を挿通することができる。
図11及び図12に示すように、本実施例の棚板98には、前記カウンターテーブルの前に配置された椅子(図示せず)に着座した人の両膝を当接可能な凹状の膝当て部101が形成されている。また、棚板98の上面には、棚板98を使用状態及び収納状態とする際に把持する把持部102が設けられている。また、棚板98の下面には収納状態の時に前記壁面に当接する弾性部材で形成された当止部103が設けられている。
ここで、本実施例の棚板98を取り付けた棚受け金具1の使用方法について説明する。図11は、棚受け金具1及び棚板98の使用状態を示している。この時、引張コイルばね91の付勢力により可動部3は後側に付勢されている。そのため、軸部4は軸部摺動孔40の後端部42に位置し、棚板98が使用状態で保持されている。この状態から、把持部102を把持し、引張コイルばね91の付勢力よりも大きな力で棚板98を前側に引くと、軸部4が軸摺動孔40内を前側方向に移動し、軸部4が軸摺動孔40の前端部41まで移動すると、可動部3及び棚板98が軸部4を中心として下方に回動可能となる。そして、可動部3及び棚板98を下方に回動させると、取付部11と棚取付部51が対向し、引張コイルばね91が収縮した状態となる。この状態が棚板98の収納状態であり、可動部3及び棚板98は、引張コイルばね91の付勢力よりも大きな力で上方に回動させなければ収納状態で保持される。棚板98を使用状態とするためには、把持部102を把持して引張コイルばね91の付勢力よりも大きな力で前側方向へ引き、可動部3及び棚板98を上方に回動させ、棚板98が水平状態にすると、引張コイルばね91の付勢力により可動部3及び棚板98が後側方向に引っ張られ、軸部4が軸部摺動孔40内を後側方向に移動し、後端部42まで移動して停止する。
以上のように本実施例では、保持手段が引張コイルばね91であり、引張コイルばね91の一端が基部2に係止され、引張コイルばね91の他端が可動部3に係止され、使用状態の時に、可動部3が引張コイルばね91により軸部4が軸摺動孔40の後端部42側に移動する方向に付勢され、収納状態の時に、引張コイルばね91が収縮状態となることにより、引張コイルばね91により可動部3及び棚板98を使用状態で保持することができる。使用状態から可動部3及び棚板98を動かす場合には、引張コイルばね91の付勢力に抗する必要があり、意図せずに可動部3及び棚板98が移動することを防止することができる。また、可動部3及び棚板98を収納状態の時に上方に回動させるには、引張コイルばね91の付勢力に抗する必要があり、可動部3及び棚板98が意図せずに上方に回動することを防止できる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、保持手段として実施例1の第1永久磁石及び第2永久磁石と、実施例2の引張コイルばねを同時に使用してもよい。
1 棚受け金具
2 基部
3 可動部
4 軸部
5 棚板
11 取付部
12 軸取付部
14 第1永久磁石(保持手段)
30 磁石取付部
32 第2永久磁石(保持手段)
40 軸摺動孔(第1挿通孔)
41 前端部(一端)
42 後端部
43 支持部
51 棚板取付部
52 軸挿通部
61 軸部
62 軸孔(第2挿通孔)
91 引張コイルばね(保持手段)
2 基部
3 可動部
4 軸部
5 棚板
11 取付部
12 軸取付部
14 第1永久磁石(保持手段)
30 磁石取付部
32 第2永久磁石(保持手段)
40 軸摺動孔(第1挿通孔)
41 前端部(一端)
42 後端部
43 支持部
51 棚板取付部
52 軸挿通部
61 軸部
62 軸孔(第2挿通孔)
91 引張コイルばね(保持手段)
Claims (5)
- 棚板を使用状態と収納状態で保持可能な折り畳み式の棚受け金具であって、
基部と、可動部と、前記基部と前記可動部とを連結する軸部と、前記使用状態及び前記収納状態の時に前記可動部を前記基部に保持する保持手段と、を備え、
前記基部は前記基部を取り付ける被取付部材に取り付ける取付部と、前記軸部を取り付ける軸取付部と、前記棚板が使用状態の時に前記棚板を支持する支持部と、を有し、
前記軸取付部には前記軸部を挿通する第1挿通孔が形成され、前記軸部は前記第1挿通孔内を水平方向に移動可能であり、
前記可動部は前記棚板を取り付ける棚板取付部と、前記軸部を挿通する第2挿通孔が形成された軸挿通部と、を有し、
前記軸部が前記第1挿通孔の一端に位置する時に前記可動部が前記基部に対して前記軸部を中心として回動自在であることを特徴とする棚受け金具。 - 前記保持手段が永久磁石であり、前記可動部及び前記棚板が前記永久磁石に吸着可能であることを特徴とする請求項1に記載の棚受け金具。
- 前記取付部及び前記軸取付部に前記永久磁石を設け、前記使用状態の時に前記取付部に設けた前記永久磁石が前記可動部に吸着し、前記収納状態の時に前記軸取付部に設けた前記永久磁石が前記棚板に吸着することを特徴とする請求項2に記載の棚受け金具。
- 前記永久磁石が板状に形成され、前記可動部に前記永久磁石が吸着する磁石受部が設けられ、前記軸取付部に前記永久磁石を取り付ける磁石取付部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の棚受け金具。
- 前記保持手段が引張コイルばねであり、前記引張コイルばねの一端が前記基部に係止され、前記引張コイルばねの他端が前記可動部に係止され、前記使用状態の時に、前記可動部が前記引張コイルばねにより前記軸部が前記第1挿通孔の他端側に移動する方向に付勢され、前記収納状態の時に、前記引張コイルばねが収縮状態となることを特徴とする請求項1に記載の棚受け金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016006058U JP3209112U (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 棚受け金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016006058U JP3209112U (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 棚受け金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3209112U true JP3209112U (ja) | 2017-03-02 |
Family
ID=58185832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016006058U Expired - Fee Related JP3209112U (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 棚受け金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3209112U (ja) |
-
2016
- 2016-12-19 JP JP2016006058U patent/JP3209112U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5281281B2 (ja) | 棚構造 | |
JP3209112U (ja) | 棚受け金具 | |
JP2013223714A (ja) | 椅子 | |
JP5258830B2 (ja) | 遊技機用肘掛 | |
KR20090012779A (ko) | 휴대용 독서대 겸용 책상 | |
JPH11178665A (ja) | 棚什器の感震落下防止装置 | |
JP2007082799A (ja) | 折畳天板付家具 | |
JP4976997B2 (ja) | 物品掛け具 | |
JP3113843U (ja) | 磁力付き鍵掛け台 | |
JP2017070678A (ja) | 引出付き天板 | |
JP2012245244A (ja) | 書物落下防止具 | |
KR20170127820A (ko) | 다용도 모니터 받침대 | |
JP3239333U (ja) | テーブル | |
JP3123105U (ja) | サイドパネルの取付装置及びその取付具 | |
JP2002095531A (ja) | 家 具 | |
JP2009017973A (ja) | トレー付きカート | |
KR200411326Y1 (ko) | 가변 책상판을 가진 책상장 | |
JP3156802U (ja) | イーゼル | |
JP2023003166A (ja) | 商品陳列棚の棚板支持装置 | |
JP3217488U (ja) | キャスターおよび搬送台 | |
JP4427369B2 (ja) | 腕杆を備えるパネル状家具 | |
JP2017153859A (ja) | 物品支持装置 | |
JP3864835B2 (ja) | 棚付き学習机 | |
JP2008301976A (ja) | ベッドと机の組合せ家具 | |
JP4285208B2 (ja) | 収納家具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3209112 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |