JP3208958U - 調理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した切削作業を行える調理器具を提供する。【解決手段】切削部2と、切削部2を保持する保持部3と、保持部3に接続される柄部4と、を含み、柄部4は、縦長に形成され、保持部3に延設される前段柄部41と、調理器具1の末端である後段柄部43とを含む。前段柄部41は、切削作業の際に、使用者が指で調理器具1を抑えるための指押し部411を含んで構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、調理器具に関する。
従来、食材を切削するための調理器具として、例えば、握柄の端付近に支桿が設けられていて該支桿に湾曲した刃の両端が支えられていて該刃によって丸みを帯びた物の表皮をむくことが出来るようにした皮むき器が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2001−314316号公報
しかし、上記皮むき器は、握柄を掌と指全体で握って作業を行うこととなるため、力が皮むき器の後半に集中してしまい、先端に位置する切削部としての刃の動きが不安定となり、揺れ動きやすくなる。
本考案は、上記課題を解決するためのもので、安定した切削作業を行える調理器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る調理器具は、切削部と、前記切削部を保持する保持部と、前記保持部に接続される柄部と、を含み、前記柄部には、前記調理器具を押えるための指押し部が設けられる。
また、前記柄部は、前記保持部に延設される前段柄部と、前記調理器具の末端を構成する後段柄部とを含み、前記指押し部は、前記前段柄部に設けられてもよい。
また、前記柄部は、前記前段柄部と前記後段柄部との間にリング状の指通し部を含んでもよい。
また、前記柄部は、前記後段柄部に対して屈曲する屈曲部が前記前段柄部付近に設けられてもよい。
また、前記切削部は、第1刃部及び第2刃部の2つの刃部を含み、前記柄部には、前記第1刃部及び前記第2刃部とそれぞれ対応する前記指押し部が設けられてもよい。
また、前記第1刃部及び前記第2刃部の一方又は双方は、複数の前記指押し部と対応していてもよい。
また、前記第1刃部は平刃又はギザ刃を含んで構成され、前記第2刃部は複数の立刃を含んで構成されてもよい。
本考案によれば、安定した切削作業を行える調理器具を提供することができる。
実施形態1に係る調理器具を示す図である。 実施形態1に係る調理器具の使用状態を示す図である。 実施形態2に係る調理器具を示す図である。 実施形態2に係る調理器具を示す図である。 実施形態2に係る調理器具の切削片を説明するための図である。 実施形態2に係る調理器具の切削片を説明するための図である。
以下、図面を参照して本願に係る調理器具の実施形態の例を説明する。本願では、切削作業における切削対象食材に近い方向を下方とし、その逆方向を上方とする。
<実施形態1>
図1は実施形態1に係る調理器具1を示す図で、図1(a)は上方からの斜視図、図1(b)は下方からの斜視図である。図2は調理器具1の使用状態を示す図である。
調理器具1は、食材の切削作業に用いられる器具であり、図1に示すように、切削部2と、切削部2を保持する保持部3と、保持部3に接続される柄部4とを含む。
切削部2は、切削作業を行う部分であり、食材を切削する刃部21と、刃部21よりも先に食材に当接して切削作業をガイドするガイド部22とを含む。刃部21とガイド部22は、図示のように、所定の間隔を置いて一体に形成されて保持部3に保持(支持)されてもよいし、別体に形成されて、所定の間隔を置いてそれぞれ保持部3に保持されてもよい。
また、刃部21は、第1刃部211と、第2刃部212の二つの刃部を含んでもよい。一例として、図示のように、第1刃部211は、ガイド部22に近いほうの縁部が刃付けされて平刃やギザ刃として構成することができる。また、一例として、図示のように、第2刃部212は、複数の立刃を含む立刃群として構成することができ、ガイド部22にスポット溶接等で取り付けられている。切削作業においては、食材は、第2刃部によって切り込まれ、続いて第1刃部によって切り込まれた部分が削られて、細長い切削片に切削される。
保持部3は、例えば、図示のように両端部が下方に略垂直に屈折する略コの字形状に形成され、コの字形状の両端において切削部2が取り付けられて、これを保持する。切削部2は、例えば図示のように、切削部2の両端の棒状部が、保持部3の両端の貫通孔に挿通されて取り付けられる。
柄部4は、保持部3に接続され、使用者が切削作業を行う際に調理器具1を手で持つ部分である。柄部4は、縦長に形成され、保持部3に延設される前段柄部41と、調理器具1の末端である後段柄部43とを含む。また、柄部4は、前段柄部41と後段柄部43との間に、指通し部42を含んでもよい。
前段柄部41は、切削作業の際に、使用者が指で調理器具を抑えるための指押し部411を含んで構成される。指押し部411は、例えば、下方に凹下する凹部、例えば凹みとして形成される。また、ここでは、指押し部411は、指の太さの幅程度で凹下する(凹む)ように構成されることが望ましい。
前段柄部41は、複数の指押し部を含んで構成されてもよい。一例として、図示のように、前段柄部41は、上下方向に湾曲する湾曲形状に形成されるともに、上下両面において長手方向に伸びる略楕円形状の凹部が設けられて、第1指押し部411、第2指押し部412、第3指押し部413の三つの指押し部を含む。
より具体的には、第1指押し部411は前段柄部41の下方に湾曲する谷部分の上面に形成され、第2指押し部412は前段柄部41の下面における第1指押し部411の保持部側に形成され、第3指押し部413は前段柄部41の下面における第1指押し部411の後段柄部側に形成される。なお、ここでは、略楕円形状の凹部ではなく、それぞれの指押し部が分断された円形の凹部として形成されもよいし、略楕円形状の凹部において指押し部が他の部分より深く凹んで形成されてもよい。
指通し部42は、切削作業の際に使用者が指を通す部分であり、リング状の貫通穴として構成される。なお、ここでは、正円形状のものを図示しているが、楕円形や、三角形、ハート形状など他の形状であってもよい。
後段柄部43は、切削作業の際に使用者が指を掛けたり把持したりする部分であり、幅方向に突出する2つの凸部を含んで構成される。作業者は凸部431及び432に指を掛けて、調理器具1を手に持つことができる。
図2に示すように、切削作業の際には、例えば、人差し指で前段柄部における第1指押し部を押え、親指及び中指で後段柄部における凸部に掛けて、少なくとも3つの接点をもって調理器具を持つことで、切削部の作業の安定性を確保することができる。
また、ここでは、人差し指で第1指押し部を押え、凸部に指を掛けることで、掌や指全体で柄部を握らなくてもよいため、後部において過度の力が入ることを回避することができる。
また、指押し部が押し当てた指の太さの幅程度で凹んでいるため、押し当てた指がずれることを防止することができる。
また、切削部の動きは安定しているが、切削における引き作業の力が足りない場合は、指通し部を設けて指通し部に指を通すことで、指の位置を切り替えて作業を行うことができる。
柄部4は、後段柄部43に対して屈曲する屈曲部が前段柄部41付近に設けられてもよい。屈曲部は、前段柄部41と一体に形成されてもよい。一例として、屈曲部は、後段柄部43に対し前段柄部41の部材を薄くすることや幅を狭くするなどして形成され、食材を切削する際に食材に押しつける力の加減で、刃部21が食材に対して切削する角度を変化させ、刃の食材に食い込む力を変化させ、引く力をコントロールしやすくすることができる。
また、指押し部411に指をかけた場合に後段柄部43に対して屈曲が発生し、指押し部411の押し量を調整することで、食材の削る圧力に変化を与えることができる。
<実施形態2>
図3〜図6は、実施形態2に係る調理器具1aを説明するための図で、図3は正面図、図4(a)及び図4(b)は上方及び下方からの斜視図、図5及び図6は切削片を説明するための図である。調理器具1aは、切削部2a及び保持部3aが実施形態1に係る調理器具1と異なるため、その他の部分については説明を省略する。
切削部2aにおいて、第2刃部212aは、ガイド部22に取り付けられるのではなく、第1刃部211と上下方向において対向するように配置される。言い換えれば、ここでは、例えば、第1刃部211とガイド部22が所定の間隔をおいて一体に形成され、第2刃部212aは、これらとは別体に形成されてその上下方向の向かい側に配置される。
また、保持部3は、例えば、図示のように両端部が柄部の反対方向に屈折する略Y字形状に形成され、Y字形状の両端において切削部2aが取り付けられて、保持される。より具体的には、保持部3のY字形状の両端において、第1刃部211及びガイド部22が上下方向の一方に取り付けられ、第2刃部212aが他方に取り付けられる。
切削作業においては、一例として、まず、調理器具1aを第2刃部212aが下方に位置するようにし、人差し指で第2指押し部412又は第3指押し部413を押えながら、他の指を後段柄部43の凸部に掛けて、柄部4を把持して、図5(a)に示すように、第2刃部212aで食材に切込みを入れる。その際に、使用者は、食材の硬さや手の大きさ等に合わせて、第2指押し部又は第3指押し部を選択することができる。
続いて、調理器具1aを第1刃部211が下方に位置するようにし、人差し指で第1指押し部411を押えながら、他の指を後段柄部43の凸部に掛けて、柄部4を把持して、図5(b)に示すように、切り込まれた部分を削り取るようにして、食材Fを細長い切削片P(千切り)に切削する。
なお、調理器具1aは、第2刃部側に第1指押し部が、第1刃部側に第2指押し部及び第3指押し部が位置するように構成されてもよいことは言うまでもない。
また、第2刃部212aによる切込み作業においては、図6(a)に示すように、第1回目の切込みを斜めに入れてから、第1回目の切込みと交差する第2回目の切込みを斜めに入れるようにしてもよい。この交差形状の切込みを、図6(b)に示すように第1刃部211によって削り取ると、食材Fは細かな切削片P(みじん切り)に切削される。
調理器具1aは、第1刃部のみで食材を薄い切削片に切削することもできるため、上記と合わせて、少なくとも、3つの形態に食材を切削することができる。
また、人差し指で前段柄部における指押し部を押え、親指及び中指で後段柄部における凸部に掛けて、少なくとも3つの接点をもって調理器具を持つことで、切削部の作業の安定性を確保できることは、前述の通りである。
以上、本考案に係る調理器具の実施形態について説明したが、これらは本考案の実施形態の一例に過ぎず、本考案はこれらに限定されるものではない。本考案には、以上の各実施形態を組み合わせた形態や、様々な変形例が含まれる。
1、1a 調理器具
2、2a 切削部
21 刃部
211 第1刃部
212、212a 第2刃部
22 ガイド部
3、3a 保持部
4 柄部
41 前段柄部
411 第1指押し部
412 第2指押し部
413 第3指押し部
42 指通し部
43 後段柄部

Claims (7)

  1. 切削部と、
    前記切削部を保持する保持部と、
    前記保持部に接続される柄部と、を含み、
    前記柄部には、前記調理器具を押えるための指押し部が設けられる
    ことを特徴とする調理器具。
  2. 請求項1に記載の調理器具であって、
    前記柄部は、前記保持部に延設される前段柄部と、前記調理器具の末端を構成する後段柄部とを含み、
    前記指押し部は、前記前段柄部に設けられる
    ことを特徴とする調理器具。
  3. 請求項1又は2に記載の調理器具であって、
    前記柄部は、前記前段柄部と前記後段柄部との間にリング状の指通し部を含む
    ことを特徴とする調理器具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    前記柄部は、前記後段柄部に対して屈曲する屈曲部が前記前段柄部付近に設けられる
    ことを特徴とする調理器具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の調理器具であって、
    前記切削部は、第1刃部及び第2刃部の2つの刃部を含み、
    前記柄部には、前記第1刃部及び前記第2刃部とそれぞれ対応する前記指押し部が設けられる
    ことを特徴とする調理器具。
  6. 請求項5に記載の調理器具であって、
    前記第1刃部及び前記第2刃部の一方又は双方は、複数の前記指押し部と対応している
    ことを特徴とする調理器具。
  7. 請求項5又は6に記載の調理器具であって、
    前記第1刃部は平刃又はギザ刃を含んで構成され、
    前記第2刃部は複数の立刃を含んで構成される
    ことを特徴とする調理器具。
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