JP3208808B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP3208808B2
JP3208808B2 JP30232991A JP30232991A JP3208808B2 JP 3208808 B2 JP3208808 B2 JP 3208808B2 JP 30232991 A JP30232991 A JP 30232991A JP 30232991 A JP30232991 A JP 30232991A JP 3208808 B2 JP3208808 B2 JP 3208808B2
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俊彦 廣瀬
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばセクタサーボ方
式を用いる磁気ディスク装置に適用して好適な磁気ディ
スク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、セクタサーボ方式の磁気ディス
クは、各セクタの先頭領域に、セクタサーボパターンが
配されている。このセクタサーボパターンの一例を模式
的に示す図5を参照しながら説明する。
【0003】各セクタのセクタサーボパターンを配す先
頭領域は、図5に示す各種のセクタサーボパターンとし
てデータ領域Dの後、セクタの先頭から順にAGC、サ
ーボヘッダH、トラックアドレスAD及びいわゆるファ
インパターンFPが書き込まれている。さらに、上記フ
ァインパターンFPは、トラッキング制御用のサーボ信
号としてバースト信号が記録されている。上記ファイン
パターンFPは、3つのサーボ信号A、B及びCを領域
A 、FB 、FC に分けている。特に、上記サーボ信号
AとBは、トラックに対して互いに逆向きにオフセット
して配され、このファインパターンA、Bは、いわゆる
市松状に記録されている。また、上記ファインパターン
Cは、所定の基準信号が連続的に記録されている。
【0004】磁気ディスクのヘッドは、図5に示す幅T
W でセクタサーボパターンを走査している。上記AGC
領域は、磁気ディスク装置に設けた自動ゲイン制御(A
GC)回路のゲインを収束させるために設けている。上
記サーボヘッダHは、サーボパターンであることを認識
させるために設けており、このサーボヘッダ以後のパタ
ーン検出のタイミングを発生する時間基準となる。上記
AGC、サーボヘッダHは、半径方向に連続して書き込
まれている。また、トラックアドレスADは、上記デー
タ領域Dと共に、各トラック中心位置に位置情報が書き
込まれている。例えば、図5には、トラックAD1 〜A
5 までの5つのトラックを図示している。
【0005】上記ファインパターンFPは、ヘッドのト
ラックに対するサーボ信号で位置情報を示す。上記ファ
インパターンA及びBは、各トラックの中心に対してそ
れぞれ逆向きにトラックピッチTP /2だけ偏位させて
交互に市松状に配して検出されるヘッドの位置に応じて
走査した際のエンベロープが変化する。この変化するエ
ンベロープの検出によって、ヘッドの位置ずれが検出さ
れる。上記ファインパターンCは、上記ファインパター
ンA及びBと異なり、半径方向に対して連続的に一定の
エンベロープレベルを出力するように記録されている。
このファインパターンCは、レベルを正規化するために
用いる。ヘッドの位置信号としては、ヘッドが走査した
際上記ファインパターンA、B及びCのバースト信号の
各レベルVA 、VB 及びVC を用いて(VA −VB )/
C から求めることができる。この後にデータ領域が配
置されている。
【0006】上述したトラックアドレスADは、粗い
(coarse) 位置決め信号を示している。上記粗い位置決
め信号には、グレイライクコード(graylike code)を用
いている。上記グレイライクコードは、各符号語(code
word)が隣接した2つの量子化レベル間のハミング距離
を1とする交番2進符号(グレイコード)をソースデー
タとしてさらに符号化した符号である。例えば連続する
2ビットのグレイコード(gray code)、すなわち(0
0)、(01)、(11)及び(10)を2−3変換後
3チャネルビット(001)、(010)、(10
0)、(111)にして用いている。この2─3変換に
よる符号化によって、この場合のグレイライクコード
は、ハミング距離が2になる。各符号語は、“1”を含
んでいるから、“0”の連なり(ラン)であるいわゆる
ランレングス(run length) を制限する。また、磁化方
向が隣接するトラック間で同じという要求を満足してい
る。
【0007】本件出願人は、平成2年5月21日付けの
特願平02−130745号の明細書及び図面において
磁気ディスク装置のトラックアドレスパターンについて
提案している。この先願技術では磁気ディスクのトラッ
クアドレスに上記グレイライクコードを用いてトラック
アドレスのコードレートを高め、アドレスパターンの割
合を小さくして通常のデータより多く記録できると共
に、高速のシーク時におけるアクセス速度等を高めるこ
とができ有益なことを示している。上記グレイライクコ
ードは、隣接した符号の境界をヘッドが通過した場合、
検出不能のパルスが1つ発生しても、必ずどちらか一方
のアドレス値に復号されることでアクセス時間の短縮を
図っている。
【0008】実際の上記2−3変調によるグレイライク
コードを用いた場合のヘッド位置制御について説明す
る。2−3変調によるグレイライクコードの一具体例に
ついて説明すると、グレイコードの2ビット、すなわち
(00)、(01)、(11)及び(10)を(00
1)、(010)、(100)、(111)に対応させ
て変換する方法に限定されるものでなく、例えば上記グ
レイコードの2ビット、すなわち(00)、(01)、
(11)及び(10)を排他的論理和の反転回路(Exclu
sive NOR) に入力し、この出力を上記グレイコードの2
ビットの間に入れて2−3変換を行う方法もある。この
結果、3ビットのチャネルビット(010)、(00
1)、(111)、(100)が生成される。サーボパ
ターンには、このグレイライクコードが書き込まれてい
る。上記グレイライクコードの検出する方法は、磁気デ
ィスク装置内のリードパルスを生成するパルス検出器に
おいてスレッショルドレベルがヒステリシスタイプの検
出器を用いる。また、上記パルス検出器は、上記スレッ
ショルドレベルを正側及び負側にそれぞれ設定してい
る。この2つのスレッショルドレベルを用いて、ヒステ
リシス動作を行いながら、上記グレイライクコードの
“1”を検出して磁化反転を行っている。
【0009】このような特徴を保持し、より高い変換レ
ートを有するグレイライクコードのような新しい符号の
研究が盛んに行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したリ
ードパルス信号を検出する条件で例えば供給されたデー
タ“1”の検出信号がスレッショルドを越えない後述す
るリードパルスEb1に対応する誤りが発生した場合、図
6に示すローパスフィルタの出力波形が示すように上記
パルス検出器は、上記リードパルスEb1に対応する誤り
のみならず、次にスレッショルドを越えたデータ“1”
に対応するリードパルスEb2も検出不能になってしま
う。これは、上記パルス検出器がヒステリシスを有する
タイプのため、リードパルスEb2に対応する後者のデー
タ“1”で正確にスレッショルドレベルを越えても前者
のリードパルスの検出不能によってパルス検出器が有す
る履歴極性と出力した後者のパルスが同極性になり、上
述したような有り得ない2つ連続した出力波形となるこ
とでパルス検出しないよう制御することに起因する。
【0011】このグレイライクコードデータによる誤り
ビットの発生の具体的な例について図6を参照しながら
説明する。図6Aは、隣接した2−3変換によるグレイ
ライクコードを示している。このグレイライクコードデ
ータに基づいた記録媒体上の磁化反転パターンを図6B
に示している。すなわち、グレイライクコードデータ
“1”に対応してN→S、あるいはS→Nの磁化反転が
行われる。このグレイライクコードは、ハミング距離が
±1のためヘッドが隣接したトラック間を走査しても必
ずどちらか一方のアドレスが得られる。また、図6C
は、上記図6Aと図6Bに示す矢印の位置、すなわち隣
接した符号の境界をヘッドが通過した場合、上記グレイ
ライクコードデータの立ち上がりのエッジに対応してロ
ーパスフィルタの出力波形が交互に極性を反転させる様
子を示している。図6D及びEは、上記ローパスフィル
タの出力波形が上記正負に設けたスライスレベルでヒス
テリシスを持ってレベル弁別されることにより得られる
リードパルス及び該リードパルスに対応する再生データ
をそれぞれ示している。
【0012】図6Aに示す矢印位置の隣接したグレイラ
イクコードの境界をヘッドが通過した場合、データを3
ビット毎のセルに区切ったとき、互いに隣接した(01
0)と(001)のセル内にデータ“1”があるにもか
かわらず、図6Cの斜線部には、−側のスライスレベル
を越えないためリードパルスが発生しない、すなわち第
1の誤りビットEb1になる。次に、上記(010)と次
のデータ(100)の境界で“1”を検出可能にする+
側のスライスレベルを越える出力波形になっても、1つ
前のリードパルス出力時のスライスレベルの極性と同極
性のため、第2のリードパルスEb2が生成されなくなっ
てしまう。
【0013】このようにパルス検出器は、隣接した境界
で生じる1つの誤りで連続2つの誤りを発生させる。従
って、パルス発生器から出力されるリードパルスのデー
タに基づく磁化パターンは、記録媒体上の磁化パターン
とかなり異なったパターンになる。このパターンは、上
記隣接した符号のいずれにも復号されない。
【0014】ところで、上記グレイライクコードによる
アドレス情報に欠陥が生じた場合も隣接した符号の境界
をヘッドが通過した場合と同様にデータ“1”を出力す
る位置のデータが連続2つ誤ってしまう。ところが、こ
の誤りが実際に記録媒体に欠陥を生じたためによるもの
なのか、または隣接した符号の境界をヘッドが通過した
ことによるものか判別することが容易にできない場合が
ある。
【0015】従って、これらの誤ったサーボ情報を誤検
出と判断できずに、上記誤ったサーボ情報に基づいてヘ
ッドの位置制御を行ってことによってヘッドは、目標位
置と異なる位置に位置制御されることになる。結果的に
この影響がヘッドの位置制御における新たな外乱として
加わったまま位置制御のサーボを繰り返しかけることに
より、ハードディスクはヘッドを目標位置に駆動制御す
るアクセスに時間を要してしまう。
【0016】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、記録
媒体のサーボパターンに存在する欠陥を検出することの
できる磁気ディスク装置の提供を目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ディス
ク装置は、セクタサーボ方式を用いる磁気ディスク装置
において、セクタサーボパターンのサーボアドレスに対
応する複数ビットのグレイコードを2ビット毎にグルー
プ分けし、該グループ分けされた2ビット毎のグループ
をそれぞれの値に応じて(001),(010),(1
00)または(111)の3ビットのコードに変換した
グレイライクコードに、ダミービットを付加して記録す
ると共に、再生信号中に上記グレイライクコードに付加
したダミービットをカウントして規定した数に達しない
ときにアドレスエラーとすることにより、上述した課題
を解決する。
【0018】ここで、上記グレイライクコードの検出す
る方法は、磁気ディスク装置内のリードパルスを生成す
るパルス検出器においてスレッショルドレベルがヒステ
リシスタイプの検出器を用いる。また、上記パルス検出
器は、上記スレッショルドレベルを正側及び負側にそれ
ぞれ設定している。この2つのスレッショルドレベルを
用いて、ヒステリシス動作を行いながら、上記グレイラ
イクコードの“1”を検出して磁化反転、N→S、ある
いはS→Nを行っている。
【0019】上記カウントされるダミービットの規定数
は、検出不能の数をカウントすることでも行うことがで
きる。ヘッドがトラック中心にあるいわゆるオントラッ
ク時、上記ダミービットを1つ検出不能になったなら
ば、記録媒体に欠陥(defect)が生じているとする。ま
た、シーク時においては、上記検出不能なダミービット
が少なくとも2つ検出された場合、欠陥(defect) が生
じているとして例えばアドレスエラーフラグを立てる。
【0020】
【作用】本発明に係る磁気ディスク装置は、再生信号の
中で不要とされるダミービットをカウントして例えばユ
ーザーが規定した数より少ない(あるいはユーザーが規
定した検出不能の数より多い)カウントのとき、記録媒
体中の欠陥が検出されたセクタのアドレスパターンに対
してエラーフラグを立てて、サーボアドレスの破壊を検
出する。
【0021】
【実施例】本発明に係る磁気ディスク装置における一実
施例について図面を参照しながら説明する。
【0022】本発明の磁気ディスク装置には、磁気ディ
スク装置内のリードパルスを生成するパルス検出器を有
している。このパルス検出器は、スレッショルドレベル
がヒステリシスタイプの検出器を用いる。また、上記パ
ルス検出器は、上記スレッショルドレベルを正側及び負
側にそれぞれ設定している。この2つのスレッショルド
レベルを用いて、ヒステリシス動作を行いながら、上記
グレイライクコードの“1”を検出して磁化反転を行っ
ている。
【0023】ここで、磁気ディスク装置は、例えばセク
タサーボ方式を用いている。このセクタサーボ方式は、
各セクタの先頭位置に配されたセクタサーボパターンの
粗い位置決め情報を示すサーボアドレスによってヘッド
の位置制御を行っている。
【0024】先ず、磁気ディスク装置のアドレスパター
ンに用いるサーボアドレスは、グレイライクコードを使
用し、さらにダミービットを付加することによってサー
ボアドレスの誤検出を行う方法について説明する。例え
ば高速シーク時に再生ヘッドが隣接する2本のトラック
の境界を横切るとき“1”または“0”のいずれの値を
も取り得るビットが現れる。このビットを“x”で表示
すると、再生されるチャネルデータにはそれぞれ2個の
“x”が含まれる。読み取りデータが(0xx)のと
き、変換データは(001)、(010)を意味する。
また、(xx0)のとき、変換データは(010)、
(100)を意味し、(1xx)のとき、変換データは
(100)、(111)を意味する。すなわち、再生さ
れるアドレスには目的とするアドレスに対して±1トラ
ック分の誤差が含まれる場合がある。
【0025】前述したように隣接した符号の境界をヘッ
ドが通過した場合、欠陥(defect)がなくても偶然に生
じた第1の誤りビットEb1の磁化反転極性の影響で連続
して必ず第2の誤りビットEb2が発生してしまう(図6
を参照)。
【0026】そこで、セクタサーボパターンにおけるサ
ーボアドレス情報にグレイライクコードにダミービット
を付加して記録する方法を用いている。図1Aは、例え
ば各符号語(code word)が隣接した2つの量子化レベル
間のハミング距離を1とする交番2進符号(グレイコー
ド)をソースデータとしてさらに符号化した符号であ
る。例えば図3に示す連続する2ビットのグレイコード
(gray code)、すなわち(00)、(01)、(11)
及び(10)を2−3変換後3チャネルビット(00
1)、(010)、(100)、(111)にしてい
る。例えばこの3チャネルビットを1つのセルに対して
各セルの最後、すなわち最下位ビットにダミービットD
b を付加した状態を示している。従って、各セルは、3
チャネルビット及びダミービットの付加によって4チャ
ネルビットで構成されることになる。
【0027】この誤検出防止用のダミービットを付加す
ることにより、図6に示したように隣接したサーボアド
レス境界をヘッドが通過した際に最初の欠陥によるデー
タEb1の欠落が生じても、第2の誤りビットEb2をダミ
ービットDb に対応させてこの読み出したデータを復号
する際に、上記ダミービットDb の位置のデータを無視
すれば、第1の誤りビットEb1だけが検出不能となり、
次のセルC4 のデータを誤検出をすることなく、誤りを
一つ吸収することができる。
【0028】また、上記第1の誤りビットを補正する方
法は、3ビットのチャネルデータ(B2、B1、B0)
からソースデータ(A1、A0)を復号すると、図3よ
り以下の2つの関係式(1)及び(2)を導出すること
ができる。 A1=B2 (1) A0=(B0の反転) (2) 従って、チャネルデータのビット2(B2)及びビット
0(B0)により直接ソースデータを求めることができ
る。このようにして曖昧であったアドレス情報が確定さ
れる。
【0029】本発明の磁気ディスク装置において実際に
アドレス情報に欠陥があった場合にこの欠陥(defect)
の検出方法について図1及び図2を参照しながら説明す
る。本発明の磁気ディスク装置は、オントラック時とシ
ーク時の2つの状態に区別して実際に記録媒体にアドレ
ス情報の欠陥があるかどうかの検出を行っている。この
欠陥(defect) の検出方法は、上記ダミービットDb
注目してヘッドがトラック中心、すなわちいわゆるオン
トラック時に、カウントされた上記ダミービットDb
規定数より1つ少ないならば、記録媒体に欠陥(defec
t) が生じていると見做す。換言すれば、上記ダミービ
ットDb が1つ検出不能になったならばアドレスに破壊
が生じているとする。
【0030】図1は、アドレスパターンにグレイライク
コードを使用し、さらダミービットを付加した場合を示
している。図1Aは、ヘッドがオントラック時の隣接し
た2−3変換によるグレイライクコードを示している。
このグレイライクコードデータに基づいて記録媒体上の
磁化反転パターンが図1Bに示している。すなわち、グ
レイライクコードデータ“1”の入力に対応してN→
S、あるいはS→Nの磁化反転が行われる。また、図1
Cは、上記図1Aと図1Bが示すデータの位置のトラッ
ク上をヘッドが通過した場合、上記グレイライクコード
データの立ち上がりのエッジに対応してローパスフィル
タの出力波形が交互に極性を反転させる様子を示してい
る。図1D及びEは、上記ローパスフィルタの出力波形
が上記正負に設けたスライスレベルでヒステリシスをも
ってレベル弁別されることにより得られるリードパルス
及び該リードパルスに対応するい再生データをそれぞれ
示している。また、図1Dにおける点線が示す位置には
リードパルスの欠落が存在していることを示している。
【0031】図1Bの矢印が示すセルC3 の第1番目の
ビット位置に欠陥が生じた場合、図1Cに示すセルC3
においてヒステリシスをもつスライスレベルを越える波
形はダミービットDb の位置だけ出力されることにな
る。しかしながら、前述したようにヒステリシスの影響
によって、上記セルC3 のダミービットDb も欠落して
しまう。逆に、このダミービットDb は常に、リードパ
ルスを発生させることになっている条件から、このダミ
ービットDb の位置にリードパルスを発生しないのは、
セル内に欠陥があって次のリードパルスの発生を抑制し
てしまったことを意味している。
【0032】このように考えることにより、オントラッ
ク時の信号のダミービットDb の欠落を容易に検出する
ことができる。
【0033】しかしながら、ヘッドのシーク時には前述
したように隣接したグレイライクコードの境界をヘッド
が通過した場合、実際に欠陥(defect)がなくてもダミ
ービットDb が検出不能になる虞れがある。このヘッド
のシーク時における欠陥(defect) 検出について図2を
参照しながら説明する。
【0034】図2Aに示すこのグレイライクコードデー
タの基づいて記録媒体上の磁化反転パターンを図2Bに
示している。すなわち、グレイライクコードデータ
“1”の入力に対応してN→S、あるいはS→Nの磁化
反転が行われる。また、図2Cは、この隣接した符号の
境界をヘッドが通過した場合、上記グレイライクコード
データの立ち上がりのエッジに対応してローパスフィル
タの出力波形が交互に極性を反転させる様子を示してい
る。図2D及びEは、上記ローパスフィルタの出力波形
が正負に設けたスライスレベルを越えた場合、それぞれ
検出した時点でリードパルスを立てて、上記リードパル
スに応じて記録媒体から読み出したデータを確定させて
いる。この図2D及びEは、図2Bに示す矢印位置をヘ
ッドが通過した際に誤りが生じることがあってもアドレ
スデータに欠落がない場合を示している。また、図2F
及び1Gは、実際アドレスデータに欠落が存在する場合
を示している。
【0035】データを4ビット毎のセルC1 〜C5 に区
切って図2Aに示す隣接したグレイライクコードの境界
をヘッドが通過した場合、図2Cのローパスフィルタの
出力波形は、磁化反転のある位置でその方向に応じて正
の極性、または負の極性のパルスになる。
【0036】図2Aに示す上記各セルの中でセルC2
おいて上記隣接したグレイライクコードの境界をヘッド
が通過したことによって図2Bの磁化反転パターンの不
一致部分が誤りビットとして検出される。この位置のチ
ャネルデータは、図2Cのローパスフィルタの出力波形
LO1 が示すようにスライスレベルを越えない。シーク
時において隣接したグレイライクコードの境界を通過し
たことにより、図2Dに示すリードパルスは、図1の場
合と同様に欠落を生じ、図2Eに示すセルC2 のこの第
1の誤りビットEb1の位置にパルスを出力できずセルC
2 のダミービットDb が1つ検出できない状況を示して
いる。
【0037】上述の隣接したグレイライクコードの境界
を通過するシーク時において、実際にサーボアドレスに
欠陥(defect) が存在する場合、図2F及び図2Gを参
照しながら説明する。図2F及び図2GのセルC2
は、上述した境界を通過することによるダミービットE
b2( =Db )が検出不能になっていることも示している
(図2D及びEを参照)。さらに、例えば実際にセルC
3 の第1番目に欠陥ビットEdef が存在する場合も同様
に上記セルC3 に付加したダミービットEb3が生じる。
【0038】このように記録媒体上に発生した欠陥が存
在してサーボアドレスが破壊され、シーク時の隣接した
グレイライクコードの境界をヘッドが通過した場合は、
ダミービットDb が少なくとも2つ以上検出不能になっ
てしまう可能性がある。
【0039】上述したようにヘッドがトラック中心にあ
るいわゆるオントラック時、上記ダミービットDb が1
つ検出不能になったならば、欠陥(defect) が生じてい
るとする。また、シーク時においては、ダミービットD
b が上記検出不能の規定数を少なくとも2つ検出された
場合、欠陥(defect) が生じているとする。このような
条件に応じて欠陥の有無を検出することにより、的確に
サーボパターンの欠陥を検出することができるようにな
る。
【0040】的確にサーボパターンの欠陥を検出するた
めの構成について図4に示す磁気ディスク装置の概略的
ブロック図を参照しながら説明する。磁気ディスク装置
は、セクタサーボパターンを走査した際のRF信号に基
づいてヘッドの位置制御等を行っている。この磁気ディ
スク装置は、簡単に示すと、スピンドルモータ20、ア
クチュエータの一部であるヘッドアーム21の先端のヘ
ッド21a、リードライト回路22、ヘッド位置検出部
23、RAM24、ディジタル信号プロセッサ(DS
P)25、ボイスコイルモータ(VCM)駆動回路26
及びボイスコイルモータ27で構成している。この装置
で記録/再生する記録媒体は、例えば磁気ディスク10
を用いている。磁気ディスク10は、円周方向に数十の
セクタに分割されている。上記各セクタには、それぞれ
の位置決めのために必要なアドレス情報やファインパタ
ーン等の情報が上記セクタサーボパターン(SSP)に
書き込まれている。位置決め制御は、このセクタサーボ
パターンからの情報に応じて行われる。
【0041】さらに、上記ヘッド位置検出部23は、自
動ゲイン制御(AGC)・イコライザ回路231、パル
ス検出回路232、サーボ検出回路233、エンベロー
プ検波回路234、A/D変換器235、CPU236
及びD/A変換器237で構成している。
【0042】上記ブロック構成の動作について信号の流
れに沿って簡単に説明する。ヘッドアーム21の位置検
出をする際に記録媒体である磁気ディスク10上の書き
込まれたセクタサーボパターン(SSP)を再生し、こ
のセクタサーボパターン(SSP)から得られる位置情
報を基に位置検出制御を行っている。セクタサーボパタ
ーン(SSP)からの再生信号は、アクチュエータの一
部であるヘッドアーム21の先端のヘッド21aを介し
て上記リードライト回路22に供給している。
【0043】このリードライト回路22は、上記再生信
号を増幅して自動ゲイン制御(AGC)・イコライザ回
路231に送出している。
【0044】上記自動ゲイン制御(AGC)・イコライ
ザ回路231は、上記セクタサーボパターンの情報の中
からトラックアドレスADに関する情報やファインパタ
ーンFPからのバースト信号によってヘッド21aのト
ラッキングに関する情報を検出して上記エンベロープ検
波回路234に供給すると共に、上記パルス検出回路2
32に供給する。
【0045】パルス検出回路232は、ヒステリシスを
もって正負のスライスレベルに対するRF信号のレベル
の大小を判別してサーボ検出回路233に供給する。サ
ーボ検出回路233は、入力信号がサーボパターンかど
うかをチェックして領域の特定を行って検出信号をエン
ベロープ検波回路234に出力する。上記AGC・イコ
ライザ回路231からの出力信号は、上記検出信号のタ
イミングに応じてエンベロープ検波回路234で検波さ
れる。このエンベロープ検波回路234からの検波出力
がA/D変換器235に供給される。A/D変換器23
5は、例えばシステムクロックに同期した信号に応じて
サンプリングしたデータをディジタル量に変換して、例
えば16ビットからなるDSPバスを介してディジタル
信号プロセッサ(以下DSPと略す)25に供給する。
DSP25は、ここで、位置検出のサーボ量を計算した
制御データに相当する信号を生成している。また、DS
P25は、例えばヘッドに加わる外力等を補正する計算
を行って、この外力補正した信号と制御データを加算し
てD/A変換器237に出力している
【0046】このようにしてヘッド位置検出部23から
位置検出のサーボ量に応じた制御信号がローパスフィル
タ(図示せず)を介してボイスコイルモータ(VCM)
駆動回路26に供給される。上記ボイスコイルモータ駆
動回路26は、供給される制御信号に応じた駆動制御信
号をボイスコイルモータ27に送って位置制御を行う。
【0047】本発明の磁気ディスク装置は、図4に示す
サーボ検出回路233で再生信号中に上記グレイライク
コードに付加したダミービットが規定した数に達しない
(あるいは検出不能なダミービットの数が規定した数よ
り多く検出された)ときにアドレスエラーとしている。
このときのヘッドがトラック中心上のいわゆるトラック
オン時かシーク時かを図4に示すDSP25で判定して
いる。
【0048】上記DSP25でトラックオンと判定され
た場合、ダミービットDb のカウント数が規定した数よ
り1つ少ないならば、サーボアドレス内のデータが破壊
されていると判別してアドレスエラーフラグを立てる。
また、上記DSP25でシーク時に隣接したトラックの
境界をヘッドが通過した場合、アドレス情報の欠陥がな
くても検出不能になるダミービットDb の数を考慮して
ダミービットDb をカウント数が規定した数より少なく
とも2つ少ないならば、サーボアドレス内のデータが破
壊されていると判別してアドレスエラーフラグを立て
る。この実施例において、上記ダミービットDbが2ビ
ット以上なくなっているとき、欠陥が生じていると判別
してアドレスエラーフラグを立てている。
【0049】このようにアドレスエラーフラグを立て
て、容易に欠陥によるサーボアドレスの破壊を検出し
て、この欠陥エラーの発生したセクタの位置情報を用い
ることなく、セクタサーボによる位置制御を行わせる。
このため、磁気ディスク装置は位置決めにおいて欠陥に
より生じていたサーボ制御の外乱等のサーボシステムへ
の影響を少なく抑えることができるようになる。また、
これによって、例えばヘッドの位置検出の遅延を回避す
ることができる。
【0050】なお、上述した実施例においてサーボアド
レスのデータは、ダミービットDb の2ビット以上の欠
落に対してアドレスエラーフラグを立てて欠陥を検出し
たが、上述した磁気ディスク装置のアドレスパターンの
他の領域部分の欠陥に対しても規格を設けてエラーに対
応させ欠陥を検出することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ディスク装置によれば、セクタサーボ方式を用
いる磁気ディスク装置において、セクタサーボパターン
のサーボアドレスに対応する複数ビットのグレイコード
を2ビット毎にグループ分けし、該グループ分けされた
2ビット毎のグループをそれぞれの値に応じて(00
1),(010),(100)または(111)の3ビ
ットのコードに変換したグレイライクコードに、ダミー
ビットを付加して記録すると共に、再生信号中に上記グ
レイライクコードに付加したダミービットをカウントし
て規定した数に達しないときにアドレスエラーとするこ
とにより、ヘッドの動作状況に応じて容易にサーボアド
レスの破壊を検出することができる。この検出されたセ
クタサーボ情報はヘッドの位置制御に用いずに、例えば
他のセクタサーボ情報から高速に、かつ精度の高いヘッ
ドの位置制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ディスク装置のアドレスパタ
ーンを用いた一実施例においてオントラック時における
サーボアドレスの欠落を検出する原理を説明する図であ
る。
【図2】磁気ディスク装置のアドレスパターンを用いて
シーク時におけるサーボアドレスの欠落を検出する原理
を説明する図である。
【図3】ソースデータである2ビットのグレイコードを
2−3変換した際のチャネルデータ及び再生データの関
係を示す図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置における回路構成を
示す概略的なブロック図である。
【図5】ディスク上に書き込まれている実際のセクタサ
ーボパターンの例を示す図である。
【図6】従来のグレイライクコードにおいて生じる誤り
位置の関係を説明する図である。
【符号の説明】
b ・・・・・・・・・・・・ダミービット C1 〜C5 ・・・・・・・・・セル LO1 、LO2 ・・・・・・・ローパスフィルタの出力
波形 Eb1、Eb2、Eb3・・・・・・リードパルスの誤りビッ
ト Edef ・・・・・・・・・・・欠落ビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−137112(JP,A) 特開 平2−27571(JP,A) 特開 平3−171476(JP,A) 特開 昭58−10787(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/10 G11B 20/12 G11B 20/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクタサーボ方式を用いる磁気ディスク
    装置において、 セクタサーボパターンのサーボアドレスに対応する複数
    ビットのグレイコードを2ビット毎にグループ分けし、
    該グループ分けされた2ビット毎のグループをそれぞれ
    の値に応じて(001),(010),(100)また
    は(111)の3ビットのコードに変換したグレイライ
    クコードに、ダミービットを付加して記録すると共に、
    再生信号中に上記グレイライクコードに付加したダミー
    ビットをカウントして規定した数に達しないときにアド
    レスエラーとすることを特徴とする磁気ディスク装置。
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