JP3277380B2 - 磁気ディスク装置のアドレスパターン - Google Patents

磁気ディスク装置のアドレスパターン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばセクタサーボ方
式を用いる磁気ディスク装置に適用して好適な磁気ディ
スク装置のアドレスパターンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、セクタサーボ方式の磁気ディス
クは、記録トラックを等間隔に分割した数十のセクタが
設けられ、各セクタの先頭領域には、セクタサーボパタ
ーンが配され、次にデータ領域を配している。磁気ディ
スク装置は、セクタサーボ方式において上記磁気ディス
クに間欠的に配されている上記セクタサーボパターンの
検出を行って位置決めを行っている。
【0003】このセクタサーボパターンの一例を模式的
に示す図3を参照しながら説明する。図3は、ディスク
上に書き込まれているセクタサーボパターンを説明する
模式図である。
【0004】各セクタのセクタサーボパターンを配す先
頭領域は、図3に示す各種のセクタサーボパターンとし
てデータ領域Dの後、セクタの先頭から順にAGC、サ
ーボヘッダH、トラックアドレスAD及びいわゆるファ
インパターンFPが書き込まれている。さらに、上記フ
ァインパターンFPは、トラッキング制御用のサーボ信
号としてバースト信号が記録されている。上記ファイン
パターンFPは、3つのサーボ信号A、B及びCを領域
A 、FB 、FC に分けている。特に、上記サーボ信号
AとBは、トラックに対して互いに逆向きにオフセット
して配され、このファインパターンA、Bは、いわゆる
市松状に記録されている。また、上記ファインパターン
Cは、所定の基準信号が連続的に記録されている。
【0005】磁気ディスクのヘッドは、図3に示す幅T
W でセクタサーボパターンを走査している。上記AGC
領域は、磁気ディスク装置に設けた自動ゲイン制御(A
GC)回路のゲインを収束させるために設けている。上
記サーボヘッダHは、サーボパターンであることを認識
させるために設けており、このサーボヘッダ以後のパタ
ーン検出のタイミングを発生する時間基準となる。上記
AGC、サーボヘッダHは、半径方向に連続して書き込
まれている。また、トラックアドレスADは、上記デー
タ領域Dと共に、各トラック中心位置に位置情報が書き
込まれている。例えば、図3には、トラックAD1 〜A
5 までの5つのトラックを図示している。
【0006】上記ファインパターンFPは、ヘッドのト
ラックに対するサーボ信号で位置情報を示す。上記ファ
インパターンA及びBは、各トラックの中心に対してそ
れぞれ逆向きにトラックピッチTP をTP /2だけ偏位
し交互に配してヘッドの位置に応じて走査した際のエン
ベロープが変化する。このエンベロープの変化によっ
て、ヘッドの位置ずれが検出されている。上記ファイン
パターンCは、上記ファインパターンA及びBと異な
り、半径方向に対して連続的に一定のエンベロープレベ
ルを出力するように記録されている。このファインパタ
ーンCは、レベルを正規化するために用いる。ヘッドの
位置信号としては、ヘッドが走査した際上記ファインパ
ターンA、B及びCのバースト信号の各レベルVA 、V
B 及びVC を用いて(VA −VB )/VC から求めるこ
とができる。この後にデータ領域が配置されている。
【0007】上述したトラックアドレスADは、粗い
(coarse) 位置決め信号を示している。上記粗い位置決
め信号には、グレイライクコード(graylike code)を用
いている。上記グレイライクコードは、各符号語(code
word)が隣接した2つの量子化レベル間のハミング距離
を1とする交番2進符号(グレイコード)をソースデー
タとしてさらに符号化した符号である。例えば連続する
2ビットのグレイコード(gray code)、すなわち(0
0)、(01)、(11)及び(10)を2−3変換後
3チャネルビット(001)、(010)、(10
0)、(111)にして用いている。この2─3変換に
よる符号化によって、この場合のグレイライクコード
は、ハミング距離が2になる。各符号語は、“1”を含
んでいるから、“0”の連なり(ラン)であるいわゆる
ランレングス(run length) を制限する。また、磁化方
向が隣接するトラック間で同じという要求を満足してい
る。
【0008】本件出願人は、平成2年5月21日付けの
特願平02−130745号の明細書及び図面において
磁気ディスク装置のトラックアドレスパターンについて
提案している。この先願技術では磁気ディスクのトラッ
クアドレスに上記グレイライクコードを用いてトラック
アドレスのコードレートを高め、アドレスパターンの割
合を小さくして通常のデータより多く記録できると共
に、高速のシーク時におけるアクセス速度等を高めるこ
とができ有益なことを示している。上記グレイライクコ
ードは、隣接した符号の境界をヘッドが通過した場合、
検出不能のパルスが1つ発生しても、必ずどちらか一方
のアドレス値に復号されることでアクセス時間の短縮を
図っている。
【0009】実際の上記2−3変調によるグレイライク
コードを用いた場合のヘッド位置制御について説明す
る。2−3変調によるグレイライクコードの一具体例に
ついて説明すると、グレイコードの2ビット、すなわち
(00)、(01)、(11)及び(10)を(00
1)、(010)、(100)、(111)に対応させ
て変換する方法に限定されるものでなく、例えば上記グ
レイコードの2ビットを排他的論理和の反転回路(Exclu
sive NOR) に入力し、この出力を上記グレイコードの2
ビットの間に入れて2−3変換を行う方法もある。この
結果、3ビットのチャネルビット(010)、(00
1)、(111)、(100)が生成される。サーボパ
ターンには、これらのグレイライクコードが書き込まれ
ている。
【0010】上記セクタサーボパターンを走査した際の
RF信号に基づいてヘッドの位置制御等が行われる。上
記制御を行うための構成について図4に示すハードディ
スク装置における概略的ブロック図を参照しながら説明
する。このハードディスク装置は、簡単に示すと、スピ
ンドルモータ20、アクチュエータの一部であるヘッド
アーム21の先端のヘッド21a、リードライト回路2
2、ヘッド位置検出部23、RAM24、ディジタル信
号プロセッサ(DSP)25、ボイスコイルモータ(V
CM)駆動回路26及びボイスコイルモータ27で構成
している。この装置で記録/再生する記録媒体は、例え
ば磁気ディスク10を用いている。磁気ディスク10
は、円周方向のトラックが等間隔に数十のセクタに分割
されている。上記各セクタには、それぞれの位置決めの
ために必要なアドレス情報やファインパターン等の情報
が上記セクタサーボパターン(SSP)に書き込まれて
いる。位置決め制御は、このセクタサーボパターンから
の情報に応じて行われる。
【0011】さらに、上記ヘッド位置検出部23は、自
動ゲイン制御(AGC)・イコライザ回路231、パル
ス検出回路232、サーボパターン検出回路233、エ
ンベロープ検波回路234、A/D変換器235、CP
U236及びD/A変換器237で構成している。
【0012】上記ブロック構成の動作について信号の流
れに沿って簡単に説明する。ヘッドアーム21の位置検
出をする際に記録媒体である磁気ディスク10上の書き
込まれたセクタサーボパターン(SSP)を再生し、こ
のセクタサーボパターン(SSP)から得られる位置情
報を基に位置検出制御を行っている。セクタサーボパタ
ーン(SSP)からの再生信号は、アクチュエータの一
部であるヘッドアーム21の先端のヘッド21aを介し
て上記リードライト回路22に供給している。
【0013】このリードライト回路22は、上記再生信
号を増幅して自動ゲイン制御(AGC)・イコライザ回
路231に送出している。
【0014】上記自動ゲイン制御(AGC)・イコライ
ザ回路231は、上記セクタサーボパターンの情報の中
からトラックアドレスADに関する情報やファインパタ
ーンFPからのバースト信号によってヘッド21aのト
ラッキングに関する情報を検出して上記エンベロープ検
波回路234に供給すると共に、上記パルス検出回路2
32に供給する。
【0015】パルス検出回路232は、正負のスライス
レベルに対するRF信号のレベルの大小を判別してサー
ボ検出回路233に供給する。サーボ検出回路233
は、入力信号がサーボパターンかどうかをチェックして
領域の特定を行って検出信号をエンベロープ検波回路2
34に出力する。上記AGC・イコライザ回路231か
らの出力信号は、上記検出信号のタイミングに応じてエ
ンベロープ検波回路234で検波される。このエンベロ
ープ検波回路234からの検波出力がA/D変換器23
5に供給される。A/D変換器235は、例えばシステ
ムクロックに同期した信号に応じてサンプリングしたデ
ータをディジタル量に変換している。
【0016】このデータはディジタル信号プロセッサ
(以下DSPと略す)25に例えば16ビットからなる
DSPバスを介して供給される。DSP25は、ここで
位置検出のサーボ量を計算して制御データに相当する信
号を生成している。また、DSP25は、例えばヘッド
に加わる外力等を補正する計算を行ってこの外力を補正
した信号と上記制御データ信号を加算してD/A変換器
237に出力している
【0017】このようにしてヘッド位置検出部23から
位置検出のサーボ量に応じた制御信号がローパスフィル
タ(図示せず)を介してボイスコイルモータ(VCM)
駆動回路26に供給される。上記ボイスコイルモータ駆
動回路26は、供給される制御信号に応じた駆動制御信
号をボイスコイルモータ27に送って位置制御を行う。
【0018】このような構成によって、例えば磁気ディ
スクから上記サーボパターン(SSP)を検出してヘッ
ド21aの位置制御を行う際に、磁気ディスク装置は、
記録媒体上に記録されたデータをヘッド21aで検出し
た検出信号をリードライトアンプ231で増幅した後、
パルス検出器232に供給される。このパルス検出器2
32は、スレッショルドレベルがヒステリシスタイプの
検出器である。このパルス検出器232に入力した信号
が図5に示す例えば正極側のスレッショルドレベルを越
えた場合、次のスレッショルドレベルを越える信号の入
力時には、上記履歴極性と逆極性、すなわち負極の検出
信号が出力波形としてローパスフィルタから出力され
る。換言すれば、上記ローパスフィルタからの出力波形
は、2つ連続して同極方向の波形を出力することがない
ということである。この検出信号の信号レベルが正極
性、あるいは負極性のスライスレベルをスレッショルド
レベルとしてこのレベルを越えた検出信号に応じてリー
ドパルスを1個生成している。このリードパルス信号内
のサーボパターンをサーボ検出器233で抜き取り、得
られたサーボ情報に基づく制御信号を供給してヘッド2
1aの位置制御を行っている。
【0019】このような特徴を保持し、より高い変換レ
ートを有するグレイライクコードのような新しい符号の
研究が盛んに行われている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したリ
ードパルス信号を検出する条件で例えば供給されたデー
タ“1”の検出信号がスレッショルドを越えない後述す
るリードパルスEb1に対応する誤りが発生した場合、図
5に示すローパスフィルタの出力波形が示すように上記
パルス検出器232は、上記リードパルスEb1に対応す
る誤りのみならず、次にスレッショルドを越えたデータ
“1”に対応するリードパルスEb2も検出不能になって
しまう。これは、上記パルス検出器232がヒステリシ
スを有するタイプのため、リードパルスEb2に対応する
後者のデータ“1”で正確にスレッショルドレベルを越
えても前者のリードパルスの検出不能によってパルス検
出器232が有する履歴極性と出力した後者のリードパ
ルスが同極性になり、上述したように有り得ない2つ連
続した出力波形となることでパルス検出しないよう制御
されることに起因する。
【0021】より具体的な例をグレイライクコードデー
タによる誤りビットの発生について図6を参照しながら
説明する。図6Aは、隣接した2−3変換によるグレイ
ライクコードを示している。このグレイライクコードデ
ータに基づいて記録媒体上の磁化反転パターンを図6B
に示している。すなわち、グレイライクコードデータ
“1”の入力に対応してN→SあるいはS→Nの磁化反
転が行われる。このようにグレイライクコードは隣接ト
ラック間を走査しても必ずどちらか一方のアドレスが得
られる。また、図6Cは、上記図6Aと図6Bに示す矢
印の位置、すなわち隣接した符号の境界をヘッドが通過
した場合、上記グレイライクコードデータの立ち上がり
のエッジに対応してローパスフィルタの出力波形が交互
に極性を反転させる様子を示している。図6D及びE
は、上記ローパスフィルタの出力波形が上記正負に設け
たスライスレベルでヒステリシスをもってレベル弁別さ
れることにより得られるリードパルス及び該リードパル
スに対応する再生データをそれぞれ示している。
【0022】データを3ビット毎のセルに区切って、図
6Aに示す矢印位置の隣接したグレイライクコードの境
界をヘッドが通過した場合、互いに隣接した“010”
と“001”のセル内にデータ“1”があるにもかかわ
らず、図6Cの斜線部には、−側のスライスレベルを越
えないためリードパルスが発生しない、すなわち第1の
誤りビットEb1になる。次に、上記“010”と次のデ
ータ“100”の境界で“1”を検出可能にする+側の
スライスレベルを越える出力波形になっても、1つ前の
リードパルス出力時のスライスレベルの極性と同極性の
ため、第2のリードパルスEb2も生成されない。
【0023】このようにパルス検出器は、隣接した境界
で生じる1つの誤りで連続2つの誤りを発生させる。従
って、パルス発生器232から出力されるリードパルス
のデータに基づく磁化パターンは、記録媒体上の磁化パ
ターンとかなり異なったパターンになる。このパターン
は、上記隣接した符号のいずれにも復号されない。
【0024】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、磁気
ディスク装置で例えばヘッドが隣接した符号の境界を通
過する場合に生じた第1の誤りビットの磁化反転極性の
影響で連続して必ず生じる第2の誤りビットの発生を抑
えることのできる磁気ディスク装置のアドレスパターン
の提供を目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ディス
ク装置のアドレスパターンは、セクタサーボ方式を用い
る磁気ディスク装置において、セクタサーボパターンの
アドレスに対応する複数ビットのグレイコードを2ビッ
ト毎にグループ分けし、該グループ分けされた2ビット
毎のグループをそれぞれの値に応じて(001),(0
10),(100)または(111)の3ビットのコー
ドに変換したグレイライクコードを使用すると共に、上
記グレイライクコードにダミービットを付加して記録す
ることにより、上述した課題を解決する。
【0026】ここで、上記グレイライクコードを検出す
る方法は、磁気ディスク装置内のリードパルスを生成す
るパルス検出器においてスレッショルドレベルがヒステ
リシスタイプの検出器を用いる。また、上記パルス検出
器は、上記スレッショルドレベルを正側及び負側にそれ
ぞれ設定している。従って、この2つのスレッショルド
レベルを用いて、ヒステリシス動作を行いながら、上記
グレイライクコードの“1”を検出して磁化反転、N→
S、S→Nを行っている。
【0027】
【作用】本発明に係る磁気ディスク装置のアドレスパタ
ーンは、一つの検出不能によって生じていた連続2つの
パルス検出不能をダミービットを付加することにより、
ダミービットが検出不能ビットの代わりを確実に果たし
て連続2つのパルス検出不能における第2の検出不能を
吸収して改善する。
【0028】
【実施例】本発明に係る磁気ディスク装置のアドレスパ
ターンにおける一実施例について図面を参照しながら説
明する。
【0029】本発明の磁気ディスク装置には、磁気ディ
スク装置内のリードパルスを生成するパルス検出器を有
している。このパルス検出器は、スレッショルドレベル
がヒステリシスタイプの検出器を用いる。また、上記パ
ルス検出器は、上記スレッショルドレベルを正側及び負
側にそれぞれ設定している。この2つのスレッショルド
レベルを用いて、ヒステリシス動作を行いながら、上記
グレイライクコードの“1”を検出して磁化反転を行っ
ている。
【0030】本発明の磁気ディスク装置のアドレスパタ
ーンにより、磁気ディスク装置に用いるグレイライクコ
ードデータで生じる誤りビットの吸収について図1を参
照しながら説明する。ここで、磁気ディスク装置の方式
は、例えばセクタサーボ方式を用いている。このセクタ
サーボ方式は、セクタサーボパターンの粗い位置決め信
号であるサーボアドレスによってヘッドの位置制御を行
っている。上記サーボアドレスは、グレイライクコード
を使用している。
【0031】例えば高速シーク時に再生ヘッドが隣接す
る2本のトラックの境界を横切るとき“1”または
“0”のいずれの値をも取り得るビットが現れる。この
ビットを“x”で表示すると、再生されるチャネルデー
タにはそれぞれ2個の“x”が含まれる。読み取りデー
タが(0xx)のとき、変換データは(011)、(0
10)を意味する。また、(xx0)のとき、変換デー
タは(010)、(100)を意味し、(1xx)のと
き、変換データは(100)、(111)を意味する。
すなわち、再生されるアドレスには目的とするアドレス
に対して±1トラック分の誤差が含まれる場合がある。
【0032】さらに、前述したように隣接した符号の境
界をヘッドが通過した場合、偶然に生じた第1の誤りビ
ットEb1の磁化反転極性の影響で連続して必ず第2の誤
りビットEb2が発生してしまう。
【0033】そこで、本発明においてこのセクタサーボ
パターンにおけるサーボアドレス情報にグレイライクコ
ードにダミービットを付加して記録する方法を用いてい
る。図1Aは、例えば各符号語(code word)が隣接した
2つの量子化レベル間のハミング距離を1とする交番2
進符号(グレイコード)をソースデータとしてさらに符
号化した符号である。例えば連続する2ビットのグレイ
コード(gray code)、すなわち(00)、(01)、
(11)及び(10)を2−3変換後3チャネルビット
(001)、(010)、(100)、(111)にし
ている。例えばこの3チャネルビットを1つのセルに対
して各セルの最後、すなわち最下位ビットにダミービッ
トDb を付加した状態を示している。従って、各セル
は、3チャネルビット及びダミービットの付加によって
4チャネルビットで構成されることになる。
【0034】図1Aに示すこのグレイライクコードデー
タの基づいて記録媒体上の磁化反転パターンを図1Bに
示している。すなわち、グレイライクコードデータ
“1”の入力に対応してN→S、あるいはS→Nの磁化
反転が行われる。また、図1Cは、この隣接した符号の
境界(図1Bに示す矢印位置)をヘッドが通過した場
合、上記グレイライクコードデータの立ち上がりのエッ
ジに対応してローパスフィルタの出力波形が交互に極性
を反転させる様子を示している。図1D及びEは、上記
ローパスフィルタの出力波形が上記正負に設けたスライ
スレベルでヒステリシスをもってレベル弁別されつこと
により得られるリードパルス及びリードパルスに対応す
る再生データをそれぞれ示している。
【0035】図1Aに示す隣接したグレイライクコード
は、データを4チャネルビット毎のセルとしてC1 〜C
5 に区切っている。矢印が示すこの隣接したグレイライ
クコードの境界をヘッド21aが通過した場合、図1C
のローパスフィルタの出力波形は、磁化反転のある位置
でその方向に応じて正の極性、または負の極性のパルス
になる。
【0036】図1Aに示す上記各セルの中でセルC2
誤りビットがある場合、すなわち図1Bの磁化反転パタ
ーンの不一致部分が誤りビットとして検出される。この
位置のチャネルデータは、図1Cのローパスフィルタの
出力波形LO1 が示すようにスライスレベルを越えな
い。このため、図1Dに示すリードパルスにおいて、こ
の第1の誤りビットEb1の位置にパルスを出力させるこ
とができない。
【0037】さらに、上述したヒステリシスの影響によ
って、図1Cに示す次にスライスレベルを越えて出力さ
れるローパスフィルタ出力LO2 が正常レベルで出力さ
れても第2の誤りビットEb2が生じてしまうことは前述
した通りである。本発明の実施例では、少なくとも上記
第2の誤りビットEb2まで検出できなくなる状況を回避
するため、2−3変換したグレイライクコードの3チャ
ネルビットを1つのセルに対して各セルの最後、すなわ
ち最下位ビットにダミービットDb を付加する。このダ
ミービットDb を付加することによって、上記セルC2
の最終位置で必ず磁化反転を起こして、上記誤りビット
b1の1つ前の極性と同極性のローパスフィルタ出力L
2 を出力する。
【0038】従って、図1Eに示す磁気ディスクから読
み出したデータの中では、第1の誤りビットEb1及び第
2の誤りビットEb2を共にパルス検出ができず、データ
“0”を出力する。
【0039】上記磁化反転で生じたローパスフィルタ出
力LO2 は、第1の誤りビットEb1の検出不能に連動し
て検出不能になる関係から、第2の誤りビットEb2とし
て検出されないが、このビットは検出不能になってもダ
ミービットのためこの位置のダミービットDb を無視す
れば真のデータに何ら影響を与えない。また、このロー
パスフィルタ出力LO2 は、次のスレッショルドレベル
を越えた出力波形を正確にリードパルスとして出力させ
る1つ前の波形になって磁化反転パターンの極性も正し
い方向に補正することができる。
【0040】このような手法をとることによってこの読
み出したデータを復号する際に、上記ダミービットDb
の位置のデータを無視すれば、第1の誤りビットEb1
けが検出不能になる。この第1の誤りビットEb1を含む
セルC2 は、2本のトラックの内のいずれかのアドレス
になっている。すなわちソースデータである2ビットの
グレイコードの内の1ビットが一方のトラックのアドレ
スに対応し、他方のビットが他方のトラックのアドレス
に対応するときには、その復号したアドレス値は、不確
実な値となる。この値を確定させる方法を以下に述べ
る。
【0041】先ず、グレイライクコード内に誤りが実際
に含まれているかどうか検出する必要がある。ここで、
“1“の個数は偶数、または奇数に固定されているか
ら、誤りの発生は上記“1”の個数を数えることによっ
て検出される。例えば、この2−3変換の場合、上記
“1“の個数は、奇数個でなければならない。ところ
が、セルC2 におけるデータ“000”は、“1”の個
数がゼロ(偶数)である。ヘッドが隣接するトラックの
境界を横切ったことによりセルC2 の再生データに1ビ
ットの誤りが混入したことが、このグレイライクコード
の変換関係により検出された。
【0042】次に、このデータの第1の誤りビットをさ
らに補正する方法は、3ビットのチャネルデータ(B
2、B1、B0)からソースデータ(A1、A0)を復
号すると、図2より以下の2つの関係式(1)及び
(2)を導出することができる。 A1=B2 (1) A0=(B0の反転) (2) 従って、チャネルデータのビット2(B2)及びビット
0(B0)により直接ソースデータを求めることができ
る。上記チャネルデータのビット1(B1)はソースデ
ータの復号に使用されないので、上記ビット1(B1)
のデータの確定処理を省略できる。上記チャネルビット
2 において、上記関係式によってソースデータはA1
=0、A0=1となることがわかる。トラックに記録さ
れていた2−3変換したグレイライクコードのデータ
(010)が得られることがわかる。
【0043】なお、グレイラクコードの2−3変換は図
2に示した関係のみに限定されるものでなく、前述した
排他的論理和を用いて生成したグレイライクコードにつ
いても誤りビットを修正することができる。
【0044】ここで、上述したようにソースデータであ
る2ビットのグレイコードを2−3変換した場合を例示
したが、本発明は上記変換に限定されるものでなく、一
般的にm−n変換したグレイライクコードにダミービッ
トを付加しても連続した誤りビットの発生を抑えること
ができる。このように磁気ディスク装置のアドレスパタ
ーンを構成することにより、ヘッドが隣接するトラック
の境界を横切ったために生じる隣接したトラックアドレ
スのどちらにも復号されない状況、すなわちサーボアド
レスが誤りを含んでいる状況でも連続した誤検出の一方
を吸収することができ、実際の誤検出を訂正して、正確
に位置検出サーボをかけることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ディスク装置のアドレスパターンによれば、セ
クタサーボ方式を用いる磁気ディスク装置において、セ
クタサーボパターンのアドレス情報にグレイライクコー
ドを使用すると共に、上記グレイライクコードにダミー
ビットを付加して記録することにより、例えばヘッドの
シーク中に隣接したサーボアドレスの境界をヘッドが通
過してもサーボアドレスの誤検出なくデータを再生する
ことができる。このことにより、高速シーク時に再生さ
れるアドレスの誤差が少なくなり、今後期待されるより
高速シークの動作も達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ディスク装置のアドレスパタ
ーンを用いた一実施例において2つ連続して生じる誤り
ビットの内の第2の誤りビットの誤検出の防止を説明す
る図である。
【図2】ソースデータである2ビットのグレイコードを
2−3変換した際のチャネルデータ及び再生データの関
係を示す図である。
【図3】ディスク上に書き込まれている実際のセクタサ
ーボパターンの例を示す図である。
【図4】従来のヘッド位置決めにおける回路構成を示す
概略的なブロック図である。
【図5】従来のグレイライクコードにおいて生じる誤り
位置の関係を説明する図である。
【図6】従来のグレイライクコードにおいて生じる誤り
位置及び各過程での出力の関係を隣接したグレイライク
コードデータに基づきより具体的に説明した図である。
【符号の説明】
b ・・・・・・・・・・・・ダミービット C1 〜C5 ・・・・・・・・・セル LO1 、LO2 ・・・・・・・誤り位置の出力波形 Eb1、Eb2・・・・・・・・・誤りビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−137112(JP,A) 特開 平2−27571(JP,A) 特開 平3−171476(JP,A) 特開 昭58−10787(JP,A) 特開 平4−26958(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/08 G11B 20/12 G11B 21/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セクタサーボ方式を用いる磁気ディスク
    装置において、セクタサーボパターンのアドレスに対応
    する複数ビットのグレイコードを2ビット毎にグループ
    分けし、該グループ分けされた2ビット毎のグループを
    それぞれの値に応じて(001),(010),(10
    0)または(111)の3ビットのコードに変換したグ
    レイライクコードを使用すると共に、上記グレイライク
    コードにダミービットを付加して記録することを特徴と
    する磁気ディスク装置のアドレスパターン。
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