JP3208267B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3208267B2 JP32868794A JP32868794A JP3208267B2 JP 3208267 B2 JP3208267 B2 JP 3208267B2 JP 32868794 A JP32868794 A JP 32868794A JP 32868794 A JP32868794 A JP 32868794A JP 3208267 B2 JP3208267 B2 JP 3208267B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等の加熱調
理器に関する。特に、食品の初期温度を検知して加熱条
件を調整する機能を備えた加熱調理器の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記の加熱調理器として、加
熱調理器に設けられた調理室内の食品の表面温度を測定
する赤外線センサを備えた電子レンジが存在する。しか
し、調理室内の食品の位置によっては、食品の温度を正
確に測定できないという不具合があった。そこで、この
不具合を改善するため、次に示す電子レンジが知られて
いる。
【0003】(1) 例えば、特開平4−65095号公報
には、調理室内に臨んで設けられたマイクロ波検波セン
サにより、調理室内の食品の温度を検知する電子レンジ
が開示されている。 (2) また、特開平6−193883号公報には、揺動す
る赤外線センサにより、調理室内の回転台上の食品の温
度を検知する電子レンジが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1) の電子レンジ
においては、マイクロ波検波センサは、食品の温度状態
によって変化するマイクロ波を検出することによって、
調理室内の食品の表面温度だけでなく、食品の内部状態
をも含めて測定できる。しかし、上記マイクロ波は、食
品の高さや位置によっても変化するので、マイクロ波検
波センサの出力はばらつき、正確な温度の測定ができな
かった。
【0005】また、上記(2) の電子レンジでは、赤外線
センサの揺動動作と回転台の回転動作の組合せによっ
て、赤外線センサの視野は狭くても、検出範囲が広く得
られるので、食品の置かれた位置によらず、温度の検知
が可能となるが、次の不具合があった。 赤外線センサは、広い検出範囲を狭い視野で測定する
ので、温度の測定に時間がかかり、それだけ調理時間も
長くなる。
【0006】赤外線センサの揺動動作に応じて、調理
室内に臨む開口部である窓が大きくなり、そこからのマ
イクロ波漏れが生じる虞がある。また、その漏れたマイ
クロ波により、赤外線センサが誤動作する虞がある。 赤外線センサが調理室内に臨んでいるので、調理中
に、赤外線センサの検出部が汚れる虞がある。その結
果、食品からの赤外線が赤外線センサに正確に届かず、
食品の温度を正確に測定できない虞がある。
【0007】赤外線センサを揺動するために、装置全
体が大掛かりになるので、高価、且つ大きなスペースを
必要とし、小型化に適さない。そこで、本発明の目的
は、上記の不具合を解消し、初期温度の検知を簡単な構
成ですばやく、且つ正確に行える加熱調理器を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る加熱調理器は、温度を計りたい食品
を加熱調理器の前方所定位置に持ってきたときに、食品
の温度を測定可能な温度センサと、温度センサを温度測
定のできる状態にする温度センサ能動化手段と、温度セ
ンサにより測定された温度を記憶する記憶手段と、記憶
手段に記憶された温度に基づいて、加熱時間を調整する
加熱制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に係る加熱調理器は、請求
項1記載の加熱調理器において、温度センサは、非接触
状態で、食品の温度を検知する赤外線センサを含むこと
を特徴とするものである。また、請求項3に係る加熱調
理器は、請求項1又は2に記載の加熱調理器において、
加熱調理器の前面には、温度センサに通じる窓が形成さ
れている操作パネルが設けられ、温度センサは、操作パ
ネルの奥に配置され、能動化手段には、窓に開閉自在に
取り付けられ、開成状態において、操作パネル前方に置
いた食品の反射光を温度センサへ導くミラーが含まれる
ことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項4に係る加熱調理器は、請求
項1乃至3の何れかに記載の加熱調理器において、加熱
調理器は、機器の冷却用のファン装置を備えていて、能
動化手段には、ファン装置が駆動されて生じる風を温度
センサに送る送風手段が含まれることを特徴とするもの
である。また、請求項5に係る加熱調理器は、調理開始
前に、加熱調理器の前方所定位置に持って来た食品の初
期温度を測定する温度センサと、温度センサで測定され
た食品の温度を記憶する記憶手段と、調理時に、記憶手
段から読み出された初期温度が所定範囲外のときに、異
常報知を行う報知手段とを含むことを特徴とするもので
ある。
【0011】
【作用】上記請求項1に係る発明の構成によれば、温度
センサ能動化手段によって、温度センサを動作させ、温
度を計りたい食品を加熱調理器の前方所定位置に持って
来ると、温度センサは食品の温度を測定する。この測定
した温度を記憶手段に記憶し、後の加熱時に、その温度
に基づいて、加熱時間を調整することにより、食品の初
期温度を考慮した適切な調理ができる。
【0012】また、温度センサは、所定位置に持って来
られた食品を測定するので、確実に、且つ短時間で食品
の温度を測定できる。上記請求項2に係る発明の構成に
よれば、請求項1に記載の作用に加えて、非接触状態
で、食品の温度を検知することができるので、温度セン
サの検出部が汚れ難い。汚れによる影響を受けないの
で、温度の測定が正確にできる。また、非接触測定は、
衛生的であり、食品の温度検知用として、好適である。
【0013】上記請求項3に係る発明の構成によれば、
請求項1又は2に記載の作用に加えて、温度測定時に、
食品の位置決めが便利である。すなわち、ミラーを介し
て食品上表面の反射光を温度センサに導けるから、特
に、液体等、容器からこぼれる虞のある食品の温度測定
が便利である。上記請求項4に係る発明の構成によれ
ば、請求項1乃至3の何れかに記載の作用に加えて、温
度センサは、ファン装置による風の中にあることによっ
て、冷却されるとともに、温度の高い食品から生じる熱
や湯気から遠ざけられるので、熱や湯気により温度セン
サの検出面が曇ったり、温度センサの温度の上昇がな
く、温度が正確に測定される。
【0014】また、上記のファン装置は、加熱調理器の
機器の冷却用のファン装置を兼用しているので、コスト
上昇の虞が少ない。上記請求項5に係る発明の構成によ
れば、報知手段により、食品の温度が所定範囲外にある
ことがわかるので、食品の初期温度が高過ぎたり、低過
ぎる場合に、不適切な調理が行われる虞がない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、加熱調理
器の一例として電子レンジに適用した場合を図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例に係る電子
レンジの一部断面正面図である。図1において、この電
子レンジには、箱状の筐体1と、筐体1の前面にあって
スタートキー等の操作キー2a等を配された操作パネル
2と、筐体1の前面にあって開閉自在の扉(図示せず)
と、その扉の奥にあって食品の加熱される加熱室3が備
えられている。また、加熱室3内の底面中央部には、モ
ータ(図示せず)によって回転駆動される回転台4が設
けられ、回転台4の下部には、重量センサ5が接続され
ている。食品は、扉1bを開成することにより、加熱室
3内の回転台4上に載置され、食品の重量は、重量セン
サ5によって測定される。また、上記操作パネル2に
は、表示器17(図2参照)を透視できる表示窓2c及
び、後述する赤外線センサ15(図2参照)に検出信号
を導入する開口部である窓2bが設けられている。
【0016】図2は、上記の電子レンジの一部断面側面
図であり、操作パネル2の奥に設けられた電装室を示
し、図1のA−A断面のA矢視図である。図2におい
て、上記の筐体1内、操作パネル2の直後方(図2紙面
右側)に、この電子レンジを制御する制御回路部11
が、立設されている。制御回路部11には、表示器1
7、後述する温度センサの一部である赤外線センサ15
等が実装されており、赤外線センサ15の検出部は、電
子レンジの前面(図2紙面左側)を向いて固定され、操
作パネル2の窓2bの直後方に位置している。
【0017】図3は、図2に示した上記の窓2b近傍部
分の要部拡大一部断面側面図である。図3において、後
述する温度センサを、食品の温度を測定できる状態にす
る温度センサ能動化手段として、この窓2bには、窓2
bの上端部において回転支持されて開閉可能なカバー2
dが設けられており、窓2bの下方には、上下移動可能
な開スイッチ14が設けられている。
【0018】開スイッチ14は、制御回路部11に実装
されている端子部11aとの間で、スイッチを構成し、
上下移動することにより、電気的に回路を断続する。ま
た、開スイッチ14の上部には、上記カバー2dの下端
部を閉成状態で係止する突起部14bが設けられてい
る。上記カバー2dは、その上端部に設けられているね
じりコイルバネ13によって、開成時に上方へ撥ね上げ
られるように付勢されている。(図3において、カバー
2dは、開成状態を示す。また一点鎖線で閉成状態を示
す。)カバー2dは、湾曲面状に形成され、その内周面
には、ミラー2eが鏡面に形成されている。ミラー2e
は、カバー2dの開成時には、下方に臨み、閉成時に
は、筐体1内の赤外線センサ15に向く。
【0019】このように、カバー2dは、閉成時には、
開スイッチ14に設けられた突起部14aと係合し、窓
2bを塞いでいるが、開スイッチ14が押下されると、
カバー2dは、上方へ撥ね上げられて開成される。これ
と同時に、開スイッチ14と端子部11aで構成される
スイッチが入り、後述するファン装置12及び温度セン
サを動作させる。カバー2dの開成時に、カバー2dの
下方であり、操作パネル2の前方の所定位置に食品を持
ってくると、その食品の表面から放射される赤外線は、
ミラー2eを介して、窓2bを通り、上記の赤外線セン
サ15の検出部に導かれ、食品の温度が検知される。カ
バー2dの開閉により、また、操作パネル2の前方に食
品が置かれることにより、赤外線センサ15の検出対象
は変化するので、検出対象の温度変化時に正確な温度を
測定できる焦電形赤外線センサが用いられる場合にも適
する。
【0020】また、ミラー2eは、下向きに開成するの
で、水平状態で保持した食品の上方から温度を検知で
き、零れる虞のある食品でも、零れることなく温度測定
できて便利である。また、ミラー2eにより、食品から
の赤外線を屈折して、赤外線センサ15に導入できるの
で、赤外線センサ15を、制御回路部11に直接実装し
た状態で検出でき、組立が容易になる。
【0021】また、赤外線センサ15の近傍に、温度補
償用のサーミスタ16が、制御回路部11に実装されて
いる。図2に戻って、制御回路部11の後方には、食品
を加熱するマイクロ波を発生するマグネトロン9、マグ
ネトロン9に電圧を印加する高圧トランス10、上記の
各機器を冷却するファン装置12が設けられている。フ
ァン装置12は、筐体1の後面に固定され、その周囲に
形成されている空気口1bより、空気を吸入し、電装室
内に送り込む。この送り込まれた空気は、以下に示す風
路に沿って流れてゆく。すなわち、図2の矢印Bに示す
ように、上記の各機器を冷却したのち、筐体1の上面に
設けられている空気口1cから排出される。また、この
空気の流れの一部は、筐体1内で分岐し、矢印Cに示す
ように、制御回路部11の前面に沿って流れ、操作パネ
ル2の窓2bから流出する。
【0022】このとき、上記の矢印Cに示す空気流によ
り、上記の赤外線センサ15、ミラー2eは、冷却され
るとともに、外部からの空気が流入しにくくなり、温度
の高い食品から生じる熱や湯気から遠ざけられる。よっ
て、熱や湯気により赤外線センサ15の検出面やミラー
2eが曇ったり、赤外線センサ15自身の温度が上昇し
たりすることがないので、温度が正確に測定される。
【0023】また、上記の矢印Cに示す空気流を発生さ
せる機器は、電装室内の冷却用のファン装置12に兼用
されているので、コスト上昇の虞が少ない。次に、上記
の電子レンジの電気的な構成を、図4を参照しながら説
明する。図4は、上記の電子レンジの電気的な構成の概
要を示すブロック図である。制御回路部11には、制御
中枢としてのマイクロコンピュータ31が備えられ、記
憶手段としてROM、RAM等によって構成される記憶
部32に記憶されたプログラム、データに基づいて、制
御が実行される。そして、制御回路部11には、操作キ
ー2a、重量センサ5、赤外線センサ15、サーミスタ
16等の検出出力が与えられる。また、マグネトロン
9、表示器17及びファン装置12等が駆動される。
【0024】赤外線センサ15は、より具体的には焦電
形赤外線センサからなり、図4に示す様に2段の増幅器
18を介して、マイクロコンピュータ31の入力ポート
に接続される。また、サーミスタ16も、図4に示す様
にマイクロコンピュータ31の入力ポートに接続され、
赤外線センサ15近傍の温度を検出し、上記の赤外線セ
ンサ15からの入力を補償する。つまり、赤外線センサ
15とサーミスタ16が組み合わされて、食品の温度を
検出する温度センサを構成している。
【0025】次いで、上記の電子レンジの運転につい
て、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、上
記の電子レンジの調理前処理の手順と運転の内容を表わ
すフローチャートである。また、図6は、上記の電子レ
ンジにおける調理時の運転の内容を表わすフローチャー
トである。この電子レンジでは、まず、食品を加熱室3
内に収納する前に、下記のステップS1〜5に示す調理
前処理が行われる。図5において、調理しようとする食
品を、上述した操作パネル2前方の所定位置に持って来
て、開スイッチ14を押下(オン)する(ステップS
1)。開スイッチ14がオンされると、上記のファン装
置12が作動され、同時にカバー2dが、上方に撥ね上
げられる(ステップS2)。上述のように、食品の温度
は、赤外線センサ15によって検出される。この検出さ
れた温度は、サーミスタ16の出力によって補正されて
から、温度の測定値として、記憶部32に記憶される
(ステップS3)。また、この食品の温度は、表示器1
7に表示される(ステップS4)。そして、カバー2d
が押し下げられると、開スイッチ14がカバー2dが閉
成されたのを検知し(開スイッチ14がオフされ)、フ
ァン装置12が停止され、表示器17の表示を停止する
(ステップS5)。
【0026】次いで、図6において、上記の食品が、調
理室3内に収納され、操作キー入力等により、食品の調
理メニュー等が設定される。そして、操作キー2aか
ら、調理開始が入力されると、例えば、スタートキーが
オンされると、調理が開始される(ステップS11)。
まず、回転台4に載置された食品の重量が、重量センサ
5によって検知され(ステップS12)、ついで、記憶
部32に記憶されている食品の温度の測定値が読み出さ
れる(ステップS13)。
【0027】次いで、ステップS14では、読み出され
た温度の測定値が、所定範囲、例えば、ステップS11
で設定された調理条件の設定範囲内かどうかが判定され
る。もし、温度の測定値が、所定範囲内にあれば、ステ
ップS12で検知された食品の重量と、ステップS13
で読み出された食品の温度の測定値に基づいて、ステッ
プS11で設定された食品の調理メニューの調理時間が
設定され(ステップS15)、その条件に従って加熱処
理が行われる(ステップS16)。加熱が終了すれば、
運転は終了する。
【0028】また、ステップS14で、温度の測定値が
所定範囲外にあれば、表示器17にその旨の異常報知が
行われ(ステップS17)、調理は行われず、制御は終
了する。なお、調理終了時及びステップS17の異常報
知時には、ブザーを鳴らす等により報知してもよいし、
また、これらの報知方法を併用してもよい。
【0029】このように、温度センサによって、食品の
温度を測定し、その温度に基づいて、加熱時間を調整す
ることにより、食品の初期温度を考慮した適切な調理が
できる。また、食品の温度が所定範囲外にある場合に
も、ステップS17で報知がなされ、不適切な調理が行
われる虞がない。また、赤外線センサ15が温度を測定
できる操作パネル2の前方の所定位置に、食品は持って
こられるので、従来の技術の欄の(2) で説明した様な不
具合無く、確実に、且つ短時間で食品の温度を測定でき
る。また、構成も簡単である。
【0030】また、赤外線センサ15は、非接触状態で
食品の温度を検知することができるので、赤外線センサ
15の検出部が汚れ難い。また、赤外線センサ15は、
操作パネル2により保護されていることでも汚れ難い。
汚れにより赤外線が正確に検出部に届かないといったこ
とがないので、温度の測定が正確にできる。また、非接
触測定は衛生的であり、食品の温度検知用として好適で
ある。
【0031】また、赤外線センサ15は、加熱室3の内
部に臨んでいないので、食品加熱時のマイクロ波や、食
品から生ずる蒸気,油等の汚れに晒されず、赤外線セン
サ15は誤動作の虞がなく、信頼性の高い測定ができ
る。また、赤外線センサ15やサーミスタ16は、制御
回路部11に直接実装されており、容易に組み立てるこ
とができる。
【0032】なお、本発明の実施例では、電子レンジを
例に説明したが、これには限らない。例えば、熱源とし
ても、マイクロ波加熱だけでなく、電熱線によるオーブ
ン加熱やガスによる加熱でもよい。また、本発明の実施
例では、食品の重量の検知が実施されていたが、調理に
おいて、食品の重量を知る必要のない場合や、予め設定
される場合には、必ずしも実施されなくてもよい。
【0033】また、本発明の実施例では、温度センサと
して、焦電形赤外線センサを用いたが、これには限らな
い。例えば、サーモパイルでも、同様に使用できる。ま
た、本発明の実施例では、温度の検知は、調理前だけで
行ったが、これには、限らない。例えば、調理後に、そ
の食品を調理前処理と同様にして、その温度を測定し
て、調理の出来ばえを確認することもできる。
【0034】また、本発明の実施例では、温度センサ能
動化手段として一例のみ示したが、これには限らない。
例えば、実施例では、撥ね上げ式のカバー2dの裏面に
ミラー2eが形成され、食品の放射する赤外線を、赤外
線センサ15に導いていたがこれには限らず、例えば、
ミラーが単に固定されて設けられ、開スイッチ14は、
赤外線センサ15による測定を開始するためのスイッチ
として用いられてもよい。また、ミラーの形状も、凹面
鏡状でなく、例えば、平面鏡状でもよい。また、ミラー
を設けず、食品の放射する赤外線が直接に、赤外線セン
サ15に導かれるように赤外線センサ15の検出面を食
品に向けて配置してもよい。
【0035】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、加熱調理
器前方で測定した食品の温度は記憶され、その温度に基
づいて、加熱時間が調整されることにより、食品の初期
温度を考慮した適切な調理が行われる。また、温度セン
サは、確実に、且つ短時間で食品の温度を測定できる。
【0037】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
記載の効果に加えて、この温度センサは、非接触状態で
の測定によって、温度センサの検出部が汚れ難いので、
温度を正確に測定できる。また、食品用として好適であ
る。請求項3に係る発明によれば、請求項1又は2に記
載の効果に加えて、ミラーを介して温度測定することに
よって、特に、液体等、容器からこぼれる虞のある食品
の温度測定時の位置決めが便利である。
【0038】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至3の何れかに記載の効果に加えて、次の効果を奏す
る。すなわち、温度センサは、ファン装置によって、冷
却されるとともに、温度の高い食品から生じる熱や湯気
から遠ざけられるので、熱や湯気による影響なく、温度
を正確に測定できる。また、上記のファン装置は、加熱
調理器の冷却用のファン装置を兼用しているので、コス
ト上昇の虞が少ない。
【0039】請求項5に係る発明によれば、食品の温度
が所定範囲外にあることが報知されるので、食品の初期
温度が高過ぎたり、低過ぎる場合に、不適切な調理が行
われる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子レンジの一部断面
正面図である。
【図2】上記の電子レンジの、図1のA−A断面のA矢
視における一部断面側面図である。
【図3】図2に示した窓2b近傍部分の要部拡大一部断
面側面図である。
【図4】上記の電子レンジの電気的な構成の概要を示す
ブロック図である。
【図5】上記の電子レンジの調理前処理における、手順
と運転の内容を表わすフローチャートである。
【図6】上記の電子レンジの調理時の運転の内容を表わ
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 筐体 2 操作パネル 2b 窓 2e ミラー(能動化手段) 11 制御回路部(加熱制御手段) 12 ファン装置 15 赤外線センサ(温度センサ) 17 表示器(報知手段) 32 記憶部(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 320 F24C 7/02 330 F24C 7/02 355 H05B 6/68 320

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度を計りたい食品を加熱調理器の前方所
    定位置に持ってきたときに、食品の温度を測定可能な温
    度センサと、 温度センサを温度測定のできる状態にする温度センサ能
    動化手段と、 温度センサにより測定された温度を記憶する記憶手段
    と、 記憶手段に記憶された温度に基づいて、加熱時間を調整
    する加熱制御手段とを備えることを特徴とする加熱調理
    器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の加熱調理器において、 前記温度センサは、非接触状態で、食品の温度を検知す
    る赤外線センサを含むことを特徴とする加熱調理器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の加熱調理器におい
    て、 加熱調理器の前面には、温度センサに通じる窓が形成さ
    れている操作パネルが設けられ、 前記温度センサは、操作パネルの奥に配置され、 前記能動化手段には、前記窓に開閉自在に取り付けら
    れ、開成状態において、操作パネル前方に置いた食品の
    反射光を温度センサへ導くミラーが含まれることを特徴
    とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の加熱調理
    器において、 加熱調理器は、機器の冷却用のファン装置を備えてい
    て、 前記能動化手段には、ファン装置が駆動されて生じる風
    を温度センサに送る送風手段が含まれることを特徴とす
    る加熱調理器。
  5. 【請求項5】調理開始前に、加熱調理器の前方所定位置
    に持って来た食品の初期温度を測定する温度センサと、 温度センサで測定された食品の温度を記憶する記憶手段
    と、 調理時に、記憶手段から読み出された初期温度が所定範
    囲外のときに、異常報知を行う報知手段とを含むことを
    特徴とする加熱調理器。
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