JP2023124661A - 加熱調理器 - Google Patents

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崇之 田中
Takayuki Tanaka
智志 木村
Tomoshi Kimura
一也 三宅
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Abstract

【課題】温度検知手段の温度検知の挙動が正常と異なる不具合が発生していても、不具合の発生していない温度検知手段がある場合に加熱調理を中止せずに継続可能な加熱調理器を提供する。【解決手段】制御手段は、庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15または底板温度センサ18の不具合の有無を判定する判定手段を有し、制御手段は、被調理物Sの加熱調理中に判定手段が庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18のいずれかが不具合と判定しても、不具合と判定されていない温度センサの検知温度に基づきマグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、または熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する構成としている。【選択図】図2

Description

本発明は、被調理物を加熱する加熱手段を、特に赤外線温度検知手段の検知温度に基づき制御する加熱調理器に関する。
この種の加熱調理器は数多く存在し、例えば特許文献1には、高周波加熱や熱風加熱、蒸気加熱により被調理物を加熱し、底トレイの下に設けられて被調理物が収容された容器が接している底トレイの温度を測定する赤外線温度センサと、天井部に設けられて庫内温度を測定するサーミスタからなる温度センサとを備え、赤外線温度センサや温度センサの測定温度に基づき加熱が制御されるものが開示されている。
特許第5626851号公報
従来では、何らかの理由で赤外線温度センサや温度センサの温度検知の挙動が正常と異なるような不具合の場合は、被調理物の温度検知ができないまま加熱調理を行なうと過加熱になる虞があるため、温度検知の挙動が正常な温度センサが他にもあり、被調理物の加熱調理の最中であっても加熱調理器の加熱手段を停止させ、修理やメンテナンスを行なわないと加熱手段をONできない加熱調理器があった。そのため被調理物の加熱調理が中途半端になってしまい、被調理物のあたためができないという問題や、料理が中途半端で台無しになってしまうという問題があった。
また赤外線温度センサの温度検知の挙動が正常と異なる原因として、赤外線センサの故障の他にも、例えば被調理物の載置場所が赤外線センサの視野から外れていた場合、容器の開口部が狭く赤外線センサの視野で食品の温度を検出できない場合、食品や液体から湯気や蒸気が発生し赤外線が乱反射して赤外線センサ検出温度が安定しない場合など、赤外線センサに起因せず、加熱調理器の使用方法に起因する原因も多く挙げられる。しかしながら従来の加熱調理器では、赤外線温度センサの温度検知の挙動が正常と異なる不具合が発生した場合には一律に加熱手段を停止させており、修理やメンテナンスを行なわないと加熱手段をONできずに加熱調理器の使用ができなくなるものがあり、赤外線センサが故障していないのに加熱調理器の使用ができなくなるという問題もあった。
そこで本発明は、温度検知手段の温度検知の挙動が正常と異なる不具合が発生していても、不具合の発生していない温度検知手段がある場合に加熱調理を中止せずに継続可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器は、被調理物を加熱する加熱手段と、調理に関する温度を検知する複数の温度検知手段と、前記温度検知手段の検知温度に基づき、前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検知手段の不具合の有無を判定する判定手段を有し、前記制御手段は、前記被調理物の加熱調理中に判定手段がいずれかの前記温度検知手段が不具合と判定しても、不具合と判定されていない前記温度検知手段の前記検知温度に基づき前記加熱手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の温度検知手段のいずれかが温度検知手段の温度検知の挙動が正常と異なる不具合と判定されても、不具合と判定されていない温度検知手段がある場合には、オーブンレンジの加熱調理自体ができなくなるということを回避することができる。
本発明の一実施形態を示すオーブンレンジの外観斜視図である。 同上、前面から見た縦断面概略図である。 同上、図2の枠Aを示しており、底板温度センサとその周辺の要部を示す拡大断面図である。 同上、赤外線温度センサとその周辺の要部を示す部分拡大図である。 同上、赤外線温度センサの断面図である。 同上、主な電気的構成を示すブロック図である。 同上、判定手段が温度センサの不具合の有無を判定するときの流れを示すフローチャートである。
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
図1~図7は、本発明の一実施形態の加熱調理器をオーブンレンジに適用した構成を示している。先ず図1および図2に基づいて、オーブンレンジの全体構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。また3は、本体1の前面に設けられる開閉自在な扉である。
扉3の上部には、縦開きの扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えており、扉3の側部には、表示や報知や操作のための操作パネル部5を備えている。操作パネル部5は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示手段6の他に、加熱調理に関する各種の操作入力を可能にする操作手段7が配設される。本実施形態の操作手段7は、例えば表示手段6の表面に設けられるタッチセンサで構成されるが、物理キー・ボタンなどを含んでもよく、構成は特に制限されない。扉3の内部で操作パネル部5の後側には、図示しないが、表示手段6や操作手段7などの制御を行なうために、操作パネルPC(印刷回路)板が配置される。また8は、家庭用のコンセントに挿抜が可能な電源プラグが設けられた電源コードである。
本体1の左右側面と上面を形成するキャビネット2は金属製のオーブン庫11を覆うように設けられ、このオーブン庫11が加熱調理すべき被調理物を内部に収容する調理室12を形成する。オーブン庫11は金属製のため、後述する庫内底板としての置台17を除く調理室12の内面は全てマイクロ波が透過不能な材料で形成されている。
また調理室12の内面を形成する周壁は、天井壁12aと、底壁12bと、左側壁12cと、右側壁12dと、奥壁12eとからなり、天井壁12aに調理室12の温度を検知する庫内温度検知手段としての、例えばサーミスタや湿度センサなどで構成される庫内温度センサ14が設けられる。そして左側壁12cの上部外側に、調理室12内に載置した被調理物Sや被調理物Sを収容した容器Cの表面温度を検知する表面温度検知手段としての赤外線温度センサ15が設けられる。ここでの赤外線温度センサ15は、窓16を通して視野Vで調理室12内全体の温度分布を検出することで、そこに収容された被調理物Sや容器Cが放射する赤外線の量から被調理物Sや容器Cの表面温度を短時間で検知するものである。なお図2では容器Cが蓋Lを有して構成され、赤外線温度センサ15は視野Vで容器Cの蓋Lの表面温度を検知しているが、蓋Lが無い場合は容器Cに収容された被調理物Sの表面温度を検知することが理解されよう。これらの赤外線温度センサ15や窓16は後程詳しく説明する。また調理室12の前面はオーブン庫11の前面を形成するオーブン前板(図示せず)に達していて、被調理物や被調理物を収容した容器を出し入れするために開口しており、この開口を扉3で開閉する構成となっている。
調理室12の底壁12bには被調理物Sや容器Cを載置する置台17が設けられる。置台17は、マイクロ波を透過するガラスやセラミックなどから形成されている。また18は、置台17の温度を検出する置台温度検出手段としての底板温度センサであり、置台17の下部に設けられている。
図3は、図2における枠Aの拡大断面図である。底板温度センサ18は、サーミスタ素子21とリード線22とを電気的に接続し、サーミスタ素子21をリード線22ごと熱伝導性ゴム23で包んで、この熱伝導性ゴム23内に熱伝導性充填材24を充填することにより形成される。このようにサーミスタ素子21と熱伝導性ゴム23との間の空隙が熱伝導性充填材24により無くなり、熱伝導性ゴム23外面の熱をサーミスタ素子21で検知できるようにしている。また底板温度センサ18の下部には、例えばバネなどの付勢用の弾性部材25が設けられており、置台17と底板温度センサ18とを接触させる場所には熱伝導性グリース26が塗布されている。そして底板温度センサ18が熱伝導性グリース26を介して置台17の下面に配置されると、底板温度センサ18の熱伝導性ゴム23と調理室12の底壁12bとの間に弾性部材25が配置され、この弾性部材25が底板温度センサ18を上側に付勢して、置台17と底板温度センサ18とを確実に接触させて、底板温度センサ18が置台17の温度を感度良く検知できるようにしている。なお本発明はこれに限定されず、置台17の温度上昇や温度低下の変化を感度良く検知できるものであればよい。
31は、置台17の下方から調理室12の内部空間に向けてマイクロ波を放射するマイクロ波加熱手段であり、置台17の下方に配設されている。マイクロ波加熱手段31は、本体1の側部空間32の下部に設けられ、調理室12内に電波であるマイクロ波を供給するためのマイクロ波発生手段としてのマグネトロン33と、マグネトロン33を駆動するマグネトロン駆動装置57(図6参照)と、調理室12の底壁12bと置台17との間に設けられる導波管34と、置台17の下方に設けられる回転アンテナ35と、この回転アンテナ35を回転駆動させるアンテナ回転モータ36と、により主に構成される。また37は、導波管34の一部および金属板材で構成され、回転アンテナ35を収納している凹状のアンテナ収納部であり、このアンテナ収納部37の上面開口を置台17で覆っている。
回転アンテナ35は、マグネトロン33で発振されて導波管34により回転アンテナ35の直下に導かれたマイクロ波を撹拌して、このマイクロ波を置台17に載置された被調理物S、または置台17に載置された容器Cに収容された被調理物Sに万遍なく照射するものであり、置台17に対向して、回転アンテナ35の全体が置台17と平行に配置される。
41は、本体1の内部において、調理室12の室外側方に具備されるオーブン加熱用の熱風ヒータユニットである。この熱風ヒータユニット41は、被調理物や被調理物を収容した容器の加熱手段として本体1の側部空間32に設けられており、本実施形態では右側壁12dに取付けられる凸状のケーシング42と、空気を加熱する熱風ヒータ43と、調理室12内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファン44と、熱風ファン44を所定方向に回転させる電動の熱風モータ45と、により概ね構成される。右側壁12dとケーシング42との間の内部空間として、調理室12の室外側方に形成された加熱室46には、熱風ヒータ43と熱風ファン44がそれぞれ配設される。
熱風ファン44は、軸方向に取り入れた空気を、回転時の遠心力によって、軸方向と直角な放射方向に吐き出すいわゆる遠心ファンとして設けられており、管状の熱風ヒータ43は熱風ファン44の放射方向を取り囲んで配置される。本実施形態では、発熱部でもある熱風ヒータ43に、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、石英管ヒータやハロゲンヒータなどを採用しているが、本発明はこれに限定されず、特に制限されない。
右側壁12dは、その中央に吸込み口47を備えており、吸込み口47の周囲には複数の熱風吹出し口48を備えている。これらの吸込み口47や熱風吹出し口48は、調理室12と加熱室46との間を連通する通風部として機能するものである。
そして、熱風モータ45への通電に伴い熱風ファン44が回転駆動すると、調理室12の内部から吸込み口47を通して吸引された空気が、熱風ファン44の放射方向に吹出して、通電した熱風ヒータ43により加熱され、熱風が熱風吹出し口48を通過して、調理室12内に供給される。これにより、調理室12の内外で熱風を循環させる経路が形成され、調理室12内の被調理物や容器を熱風コンベクション加熱によりオーブン加熱する構成となっている。
図4は赤外線温度センサ15とその周辺の要部を示しており、図5は赤外線温度センサ15の断面図を示している。これらの図を参照して説明すると、窓16はスリット状の孔であり、左側壁12cに形成された凹部16aにおける上部に形成される。また本実施形態の赤外線温度センサ15は、センサケース15aの内部に複数の赤外線センサ素子15b~15gを一列状に配設すると共に、これらの赤外線センサ素子15b~15gの入射部側に、受光部としての結像用レンズ15hを設けて構成されている。そして、それぞれの赤外線センサ素子15b~15gの視野Vが、調理室12の左側壁12cの上部中央から窓16を通して、略矩形状をなす底壁12bの左右方向に並ぶようにしている。そして図示しないセンサ駆動手段により赤外線温度センサ15が揺動するのに伴い、調理室12の底壁12bに達する複数個の赤外線センサ素子15b~15gの視野Vが、窓16を略中心として扇状に繰り返しスイングするように構成される。また本実施形態の本体1では窓16にカバーを設けておらず、キャビネット2とオーブン庫11との間に形成される、赤外線温度センサ15が設けられた側部空間38内を送風手段(図示せず)により送風しており、窓16では、側部空間38側から調理室12側に風が流れるようにしてエアカーテンが形成されている。
15iは、結像用レンズ15hの外表面に形成される光透過層としての透過性コーティング膜である。透過性コーティング膜15iは、例えばフッ素樹脂またはシリコーン樹脂の250℃以上の耐熱性を有する非粘着性の素材から形成され、撥油性および撥水性を有している。ここで、例えば長い期間加熱調理を繰り返し、特に油脂分を多く含む食材の加熱調理を繰り返したときや、停電や途中で加熱調理を停止してエアカーテンが形成されなかったときなどに、調理室12に充満した汚れた成分を含んだ気体が、窓16を介して側部空間38に流れ込む場合がある。このような場合でも、結像用レンズ15hの外表面に透過性コーティング膜15iが形成されているため、この透過性コーティング膜15iが流れ込んできた気体の水分および油分をはじき、殆どの液体が透過性コーティング膜15iに付着しないため、赤外線センサの受光部である結像用レンズ15hに汚れが付着しない。したがって結像用レンズ15hの汚れを抑制することができる。
図4は、本実施形態のオーブンレンジの主な電気的構成を図示したものである。同図において、51はマイクロコンピュータにより構成される制御手段であり、この制御手段51は周知のように、演算処理手段としてのCPUや、記憶媒体としてのメモリなどの記憶手段52や、時刻や調理に関する時間など様々な時間を計時するタイマーなどの計時手段53や、入出力デバイスなどを備えている。
制御手段51の入力ポートには、前述した操作手段7や、庫内温度センサ14や、赤外線温度センサ15や、底板温度センサ18の他に、扉3の開閉状態を検出する扉開閉検出手段54と、熱風ファン44の回転速度を検出する熱風モータ回転検出手段55と、マイクロ波加熱手段31を構成する回転アンテナ35の原点位置を検出するアンテナ位置検出手段56とが、それぞれ電気的に接続される。また制御手段51の出力ポートには、前述した表示手段6やマグネトロン駆動装置57の他に、アンテナ回転モータ36を動作させるための回転アンテナ駆動手段58と、オーブン加熱用の熱風ヒータ43を通断電させる電磁リレーやパワートランジスタなどで構成されるヒータ駆動手段59と、熱風モータ45を回転駆動させるための熱風モータ駆動手段60と、音で報知するブザーなどの報知手段61とが、それぞれ電気的に接続される。
制御手段51は、操作手段7からの操作信号と、庫内温度センサ14や、赤外線温度センサ15や、底板温度センサ18や、扉開閉検出手段54や、熱風モータ回転検出手段55や、アンテナ位置検出手段56からの各検出信号を受けて、計時手段53からの計時に基づく所定のタイミングで、マグネトロン駆動装置57や、回転アンテナ駆動手段58や、ヒータ駆動手段59や、熱風モータ駆動手段60に駆動用の制御信号を出力し、表示手段6に表示用の制御信号を出力し、また報知手段61に報知用の制御信号を出力する機能を有する。こうした機能は、記憶手段52に記憶したプログラムを、制御手段51が読み取ることで実現するが、特に本実施形態では、制御手段51を加熱調理制御部63と、表示制御部64と、判定手段65として機能させるプログラムを備えている。
加熱調理制御部63は、主に被調理物の加熱調理に係る各部の動作を制御するもので、操作手段7の操作に伴う操作信号を受け取ると、扉開閉検出手段54からの検出信号を受信して扉3が閉じていると判定した場合に、その操作信号に応じて、マグネトロン駆動装置57や、回転アンテナ駆動手段58や、ヒータ駆動手段59や、熱風モータ駆動手段60に制御信号を送出して、被調理物に対する種々の加熱調理を制御する。また様々な加熱調理を実行するための被調理物の材料や加熱条件などを含む加熱調理の設定の調理情報として、予め複数の調理メニューが記憶手段52に記憶保持されており、加熱調理制御部63は、記憶手段52に記憶された調理メニューの中から選択された一つの調理メニューについて、操作手段7から調理開始を指示する操作が行われると、その選択された調理メニューの調理情報に従う所定の手順で、被調理物を加熱調理する構成となっている。
なお調理メニューは、手動調理メニューと自動調理メニューとを有している。手動調理メニューは、オーブン加熱やレンジ加熱などの加熱調理の種類や加熱手段の出力、加熱調理時の調理室12の庫内温度や調理時間を手動で設定する調理メニューである。また自動調理メニューは、加熱調理の種類や加熱手段の出力、加熱調理時の調理室12の庫内温度や調理時間の設定が記憶手段52に予め記憶されており、選択されるとその設定に従って被調理物を加熱調理する調理メニューである。
例えばレンジ加熱の自動調理メニューが選択されて調理開始を指示する操作が行われると、加熱調理制御部63は、その選択された自動調理メニューに対応した手順で、マグネトロン33および回転アンテナ35を制御する機能を備えている。具体的には、加熱調理制御部63は、マグネトロン33からマイクロ波を発生させるようにマグネトロン駆動装置57を制御し、このマイクロ波を回転アンテナ35でかき回してマイクロ波が均一に被調理物に照射されるように回転アンテナ駆動手段58を制御している。
またオーブン加熱の自動調理メニューが選択されて調理開始を指示する操作が行われると、加熱調理制御部63は、その選択された自動調理メニューに対応した手順で、熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する機能を備えている。具体的には、加熱調理制御部63は、熱風ヒータ43で加熱された空気を熱風ファン44により調理室12の内部に供給するようにヒータ駆動手段59および熱風モータ駆動手段60を制御している。したがって、熱風ヒータ43および熱風ファン44は、被調理物をオーブン加熱するオーブン加熱手段を構成する。
表示制御部64は、加熱調理制御部63と連携して、表示手段6の表示に係る動作や、報知手段61の報知に係る動作を制御するものである。なお表示制御部64の制御対象となる表示手段6は、液晶パネルや照明灯により構成されるが、それ以外の表示器を用いてもよい。
判定手段65は、温度検知手段としての庫内温度センサ14や、赤外線温度センサ15や、底板温度センサ18の温度検知の挙動が正常と異なる不具合の有無を判定するものである。そのため判定手段65は温度検知手段の数だけ個別の判定手段を有しており、本実施形態では、庫内温度センサ判定手段65aと、赤外線温度センサ判定手段65bと、底板温度センサ判定手段65cとを有している。庫内温度センサ判定手段65a、赤外線温度センサ判定手段65bおよび底板温度センサ判定手段65cは、それぞれ対応する温度センサの温度検知の挙動が正常と異なる不具合を判別する閾値や基準を、それぞれ個別に有しており、例えば赤外線温度センサ判定手段65bでは、例えば赤外線温度センサ15で-20℃や300℃などの所定の温度の範囲以上または以下の数値を継続して検知したと判定する第1の基準や、所定の温度の範囲内ではある一方で、加熱調理中に赤外線温度センサ15の検知温度が所定の温度上昇率未満であると判定する第2の基準や、赤外線温度センサ15の検知温度が、例えば1秒ごとに20~30℃の変化を繰り返すギザギザノイズであると判定する第3の基準のいずれかを満たしたときに、赤外線温度センサ判定手段65bが赤外線温度センサ15に温度検知異常があり不具合と判定する。なお、他の庫内温度センサ判定手段65aや底板温度センサ判定手段65cも赤外線温度センサ判定手段65bと同様に判定してもよい。また、これらは一例であり、数値や判定方法は前述のものに限定されない。
操作手段7は、導電性ポリマーによる透明電極部と、表示手段6や操作手段7を制御する制御PC板に接続する接点部との間をパターン配線で繋いだ構成要素が、タッチキーとして複数配設されるものであり、前述のように表示手段6の上に配設される。表示手段6には、複数の表示要素が表示され、その表示要素に対応した操作手段7の部分をタッチ操作することで、この表示要素が選択される構成となっている。
次に上記構成のオーブンレンジについて、その作用を詳しく説明する。先ずレンジ加熱の加熱調理について説明すると、ユーザが操作手段7により、例えばレンジ加熱の調理メニューを選択操作する。その後、ユーザが操作手段7により加熱調理を開始すると、加熱調理制御部63は、操作手段7からの操作信号を受信し、例えば出力や調理時間など、記憶手段52に記憶され選択操作された調理メニューの調理情報や選択操作で入力された調理情報に従い、例えば容器Cに収容された被調理物Sをレンジ加熱する。またレンジ加熱の加熱調理中、加熱調理制御部63は、庫内温度センサ14や赤外線温度センサ15や底板温度センサ18が検知した検知温度に基づいてマグネトロン33および回転アンテナ35を制御しており、庫内温度センサ14が検知する調理室12の庫内温度、赤外線温度センサ15が検知する被調理物Sの表面温度または被調理物Sが収容された容器Cの表面温度、底板温度センサ18が検知する置台17の温度、および計時手段53が計時する加熱調理の時間を常に監視している構成にしている。
例えば加熱調理制御部63は、赤外線温度センサ15から、被調理物Sまたは容器Cの表面温度が例えば100℃以上など所定の温度以上に達したことを検知した旨の信号を受信すると、加熱調理の時間が調理情報の調理時間に達しておらず、調理室12の庫内温度や置台17の温度が所定の温度に達していなくても、マグネトロン33および回転アンテナ35を停止するように制御し、レンジ加熱の加熱調理を終了させる。
また例えば加熱調理制御部63は、被調理物Sからの蒸気が大量に発生して赤外線温度センサ15からの視野Vが被調理物Sまたは容器Cに達していない状況のときなど、赤外線温度センサ15から前述の検知信号を受信していなくても、庫内温度センサ14から庫内温度が例えば100℃以上など所定の温度以上に達したことを検知した旨の信号を受信すると、加熱調理の時間が調理情報の調理時間に達しておらず、置台17の温度が所定の温度に達していなくてもレンジ加熱の加熱調理を終了させる。
そして例えば、被調理物Sがラップで包んだニンニク、ジャガイモ、サツマイモ、ご飯、おにぎり、パン、ピザ、または冷凍食品のような液体が食材に含まれた固形体の場合や、被調理物Sが容器Cとしての弁当の容器に収容された弁当の場合などに、これらの被調理物Sや容器Cを置台17に直接載置したときは、被調理物Sや容器Cからの熱が置台17に移動しやすくなっているため、置台17の温度が被調理物Sや容器Cの温度と略同一になる。そのため加熱調理制御部63は、底板温度センサ18から置台17の温度が例えば100℃以上など所定の温度以上に達したことを検知した旨の信号を受信すると、赤外線温度センサ15や庫内温度センサ14から前述の検知信号を受信しておらず、加熱調理の時間が調理情報の調理時間に達していなくてもレンジ加熱の加熱調理を終了させる。
また例えば加熱調理制御部63は、計時手段53から加熱調理の時間が経過した旨の信号を受信すると、赤外線温度センサ15や庫内温度センサ14や底板温度センサ18から前述の検知信号を受信していなくてもレンジ加熱の加熱調理を終了させる。
なお、これらは一例であり、例えばレンジ加熱の加熱調理中に底板温度センサ18が検知する置台17の温度を監視しない構成にしてもよく、加熱調理制御部63は、庫内温度センサ14や赤外線温度センサ15が検知した検知温度に基づいてマグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、庫内温度センサ14が検知する調理室12の庫内温度、赤外線温度センサ15が検知する被調理物Sの表面温度または被調理物Sが収容された容器Cの表面温度、および計時手段53が計時する加熱調理の時間を常に監視している構成にしてもよい。
次にオーブン加熱の加熱調理について説明すると、ユーザが操作手段7により、例えばオーブン加熱の調理メニューを選択操作する。その後、ユーザが操作手段7により加熱調理を開始すると、加熱調理制御部63は、操作手段7からの操作信号を受信し、例えば庫内温度や調理時間など、記憶手段52に記憶され選択操作された調理メニューの調理情報や選択操作で入力された調理情報に従い、例えば容器Cに入れられた被調理物Sをオーブン加熱する。またオーブン加熱の加熱調理中、加熱調理制御部63は、庫内温度センサ14や底板温度センサ18が検知した検知温度に基づいて熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御しており、庫内温度センサ14が検知する調理室12の庫内温度、底板温度センサ18が検知する置台17の温度、および計時手段53が計時する加熱調理の時間を常に監視している構成にしている。なお前述のレンジ加熱と同様に、赤外線温度センサ15が検知する被調理物Sの表面温度または被調理物Sが収容された容器Cの表面温度も常に監視している構成にしてもよい。
図7は、判定手段65が庫内温度センサ14や、赤外線温度センサ15や、底板温度センサ18の不具合の有無を判定するときの流れを示すフローチャートである。同図に基づいて説明すると、ステップS0で加熱調理を開始し、ステップS1で加熱調理制御部63は加熱手段をONにする制御を行なう。具体的には加熱調理制御部63は、レンジ加熱の加熱調理のときはマグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、またオーブン加熱の加熱調理のときは熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する。この後、ステップS2に移行する。
ステップS2では、加熱調理制御部63は、計時手段53により加熱開始から計時している加熱調理の時間が調理情報の調理時間を経過したかを判定する。ここで加熱調理の時間が調理情報の調理時間を経過した(ステップS2で「Yes」)と判定するとステップS12に移行し、加熱調理制御部63は、前述のように赤外線温度センサ15や庫内温度センサ14や底板温度センサ18から前述の検知信号を受信していなくても加熱調理を終了させる。その一方で、加熱調理の時間が調理情報の調理時間を経過していない(ステップS2で「No」)と判定するとステップS3に移行する。
ステップS3では、赤外線温度センサ判定手段65bが赤外線温度センサ15からの検知信号に基づいて赤外線温度センサ15の不具合の有無を判定する。ここで赤外線温度センサ判定手段65bは、赤外線温度センサ15の検知信号が第1の基準、第2の基準または第3の基準のいずれかを満たし、赤外線温度センサ15を不具合と判定する(ステップS3で「Yes」)とステップS4に移行する。その一方で、赤外線温度センサ判定手段65bは、赤外線温度センサ15の検知信号が第1の基準、第2の基準および第3の基準のいずれも満たしておらず、赤外線温度センサ15を不具合ではないと判定する(ステップS3で「No」)とステップS2に移行する。
ステップS4では、表示制御部64が、この加熱調理中に赤外線温度センサ15に温度検知異常があり不具合がある旨を表示するように表示手段6を制御したかを判定する。本実施形態では、同一の加熱調理中では、一度この不具合の表示を表示手段6から消すようにユーザが操作した場合、同一の不具合の表示を表示手段6に再度表示しないように構成しており、ユーザの煩わしさを省いている。ここで表示制御部64が、この不具合がある旨を表示した場合(ステップS4で「Yes」)はステップS7に移行し、この不具合がある旨を表示ししていない場合(ステップS4で「No」)はステップS5に移行する。
ステップS5では、表示制御部64は赤外線温度センサ15に温度検知異常があり不具合がある旨を表示するように表示手段6を制御する。この表示は、例えば操作手段7の図示しない取消ボタンなどを操作する、など特定の操作をすることにより表示手段6から消されるように構成してもよい。また表示制御部64は、表示手段6の表示と合わせて、報知手段61でも赤外線温度センサ15に温度検知異常があり不具合がある旨を報知するように構成してもよい。ここで制御手段51は、赤外線温度センサ判定手段65bが赤外線温度センサ15を不具合と判定した記録を記憶手段52に記憶させる。このとき、赤外線温度センサ15を不具合と判定したことのみを記憶手段52に記憶させてもよく、第1の基準~第3の基準のいずれを満たして赤外線温度センサ15を不具合と判定したかなどの詳細なエラー情報と共に記憶手段52に記憶させてもよい。この後、ステップS6に移行する。
ステップS6では、加熱調理制御部63は、加熱手段の出力を減少させる制御を行なう。例えば加熱調理制御部63は、例えば1000Wでレンジ加熱の加熱調理を行なっていた場合に500~600Wに出力を減少させるようにマグネトロン33および回転アンテナ35を制御する。そのため赤外線温度センサ15に不具合が発生した場合でも、加熱調理が継続される。また加熱手段の出力を減少させるように構成されることで、赤外線温度センサ15に不具合が発生した場合における加熱調理における安全性を高めている。なお、数値などは一例であり、本発明はこのような制御に限定されない。この後、ステップS7に移行する。
ステップS7では、庫内温度センサ判定手段65aが庫内温度センサ14からの検知信号に基づいて庫内温度センサ14の不具合の有無を判定する。ここで庫内温度センサ判定手段65aは、庫内温度センサ14の検知信号が第1の基準、第2の基準または第3の基準のいずれかを満たし、庫内温度センサ14を不具合と判定する(ステップS7で「Yes」)とステップS8に移行する。その一方で、庫内温度センサ判定手段65aは、庫内温度センサ14の検知信号が第1の基準、第2の基準および第3の基準のいずれも満たしておらず、庫内温度センサ14を不具合ではないと判定する(ステップS7で「No」)とステップS2に移行する。
ステップS8では、表示制御部64が、この加熱調理中に庫内温度センサ14に温度検知異常があり不具合がある旨を表示するように表示手段6を制御したかを判定する。ここで表示制御部64が、この不具合がある旨を表示した場合(ステップS7で「Yes」)はステップS10に移行し、この不具合がある旨を表示ししていない場合(ステップS4で「No」)はステップS9に移行する。なおレンジ加熱の加熱調理中に底板温度センサ18が検知する置台17の温度を監視しない構成の場合は、ステップS7で「Yes」のときにステップS12に移行し、加熱調理制御部63は加熱調理を終了させるように加熱手段を制御する。
ステップS9では、表示制御部64は庫内温度センサ14に温度検知異常があり不具合がある旨を表示するように表示手段6を制御する。この表示は、特定の操作をすることにより表示手段6から消されるように構成してもよい。また表示制御部64は、表示手段6の表示と合わせて、報知手段61でも庫内温度センサ14に温度検知異常があり不具合がある旨を報知するように構成してもよい。ここで制御手段51は、庫内温度センサ判定手段65aが庫内温度センサ14を不具合と判定した記録を記憶手段52に記憶させる。この後、ステップS10に移行する。
ステップS10では、底板温度センサ判定手段65cが底板温度センサ18からの検知信号に基づいて庫内温度センサ14の不具合の有無を判定する。ここで庫内温度センサ判定手段65aは、庫内温度センサ14の検知信号が第1の基準、第2の基準または第3の基準のいずれかを満たし、底板温度センサ18を不具合と判定する(ステップS10で「Yes」)とステップS11に移行する。その一方で、底板温度センサ判定手段65cは、底板温度センサ18の検知信号が第1の基準、第2の基準および第3の基準のいずれも満たしておらず、底板温度センサ18を不具合ではないと判定する(ステップS10で「No」)とステップS2に移行する。
ステップS11では、表示制御部64は底板温度センサ18に温度検知異常があり不具合がある旨を表示するように表示手段6を制御する。この表示は、特定の操作をすることにより表示手段6から消されるように構成してもよい。また表示制御部64は、表示手段6の表示と合わせて、報知手段61でも底板温度センサ18に温度検知異常があり不具合がある旨を報知するように構成してもよい。ここで制御手段51は、底板温度センサ判定手段65cが底板温度センサ18を不具合と判定した記録を記憶手段52に記憶させる。この後、ステップS12に移行して、加熱調理制御部63は加熱手段をOFFするように制御して加熱調理を終了させる。
本実施形態では、記憶手段52に赤外線温度センサ15や庫内温度センサ14や底板温度センサ18を不具合と判定した記録を記憶させており、それぞれ別の加熱調理時において同一の温度センサでこの温度検知異常による不具合が記録され、例えば3回連続など特定の回数だけ繰り返し記録された場合は、表示制御部64は、温度検知異常があり不具合がある旨の表示の代わりにメンテナンスや修理を促す旨を表示するように表示手段6を制御する。そのため、この不具合が発生した温度センサに修理が必要であることをユーザが知ることができる。また、このときの加熱調理制御部63は、この温度検知異常による不具合が繰り返し記録された温度センサからの検知信号を受信しても、この検知信号に基づいて加熱手段を制御せず、メンテナンスや修理が行われるまで、次回以降の加熱調理でこの温度検知手段の検知温度を使用せずに無効とするように構成している。そのため表示手段6に、このメンテナンスや修理を促す旨の表示が繰り返し行われることがなく、ユーザが、このような表示が行われているためにオーブンレンジが使用できないという不安や勘違いをせずにオーブンレンジの加熱調理を行なうことができる。ここで、例えば赤外線温度センサ15で特定の回数だけ繰り返し記録された場合、メンテナンスや修理が行われるまで、加熱調理制御部63は加熱手段の出力を減少させる制御を行ない、図7におけるステップS3~S6を飛ばしてステップS2からステップS7に移行するように構成してもよい。なお、このような制御は、例えば第1~第3の基準で同一のものによる不具合が繰り返し記録された場合に行なわれるように構成してもよく、第1~第3の基準で異なるものによる不具合が繰り返し記録された場合に行なわれるように構成してもよい。また本実施形態では、同一の温度センサで、この温度検知異常による不具合が繰り返し記録された場合、加熱調理制御部63は、自動調理による加熱調理できないようにする一方で、手動で調理時間や加熱手段の出力、庫内温度を選択入力する手動調理による加熱調理はできるように構成される。
以上のように、本実施形態の加熱調理器としてのオーブンレンジは、被調理物Sを加熱する加熱手段としてのマグネトロン33および回転アンテナ35や熱風ヒータ43および熱風ファン44と、調理に関する温度を検知する複数の温度検知手段としての庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18と、庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15または底板温度センサ18の検知温度に基づき、マグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、または熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する制御手段51の加熱調理制御部63と、を備え、制御手段51は、庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15または底板温度センサ18の不具合の有無を判定する判定手段65を有し、制御手段51は、被調理物Sの加熱調理中に判定手段65が庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18のいずれかが不具合と判定しても、不具合と判定されていない温度センサの検知温度に基づきマグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、または熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する構成としている。
このように構成することにより、判定手段65に庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18のいずれかが温度検知手段の温度検知の挙動が正常と異なる不具合と判定されても、不具合と判定されていない温度センサがある場合には加熱調理を中止せずに継続させることができる。したがって庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18のいずれかに不具合が発生していない場合には加熱調理を中止せずに継続可能であるため、オーブンレンジの加熱調理自体ができなくなるということを回避することができる。
また本実施形態の温度センサは、被調理物Sの表面温度を非接触に検知する表面温度検知手段としての赤外線温度センサ15と、被調理物Sを収容する調理室12の温度を検知する庫内温度検知手段としての庫内温度センサ14と、を有し、判定手段65が赤外線温度センサ15に不具合があると判定したとき、制御手段51の加熱調理制御部63は、庫内温度センサ14の検知温度に基づき、マグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、または熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する構成としている。
このように構成することにより、不具合を発生していない温度センサの検知温度に基づきレンジ加熱やオーブン加熱の加熱調理を行なうことができ、オーブンレンジの加熱調理自体ができなくなるということを回避することができる。
また本実施形態の判定手段65が庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18のいずれかに不具合があると判定したとき、その判定後は、加熱調理制御部63は不具合と判定された温度センサの検知温度を受信しても、この検知信号に基づいて加熱手段を制御せず、この温度検知手段の検知温度を使用せずに無効とする構成としている。
このように構成することにより、庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15および底板温度センサ18のいずれかが不具合になっても、加熱調理が途中で停止されずに継続させることができる。
また本実施形態の加熱調理制御部63は、判定手段65により特定回数繰り返し不具合と判定された温度センサの検知温度を、次回以降の加熱調理で無効とする構成としている。この場合、不具合と判定された温度センサでは判定手段65により不具合の有無を判定されないため、表示手段6に、温度検知異常があり不具合がある旨の表示やメンテナンスや修理を促す旨の表示が行われることがなく、ユーザが、このような表示が行われているためにオーブンレンジが使用できないという不安や勘違いをせずにオーブンレンジの加熱調理を行なうことができる。
また本実施形態のオーブンレンジでは、調理に関する時間を計測可能な計時手段53をさらに備え、制御手段51の加熱調理制御部63は、庫内温度センサ14、赤外線温度センサ15または底板温度センサ18の検知温度および計時手段53の計時に基づき、マグネトロン33および回転アンテナ35を制御し、または熱風ヒータ43および熱風ファン44を制御する構成としている。そのため、被調理物の加熱調理で過加熱になる虞を抑制することができる。
また本実施形態の赤外線温度センサ15は、受光部としての結像用レンズ15hを有する赤外線温度検知手段であり、結像用レンズ15hの外表面に、撥油性および撥水性を有する光透過層としての透過性コーティング膜15iが形成されている構成である。そのため、透過性コーティング膜15iが流れ込んできた気体の水分および油分をはじき、殆どの液体が透過性コーティング膜15iに付着することを抑制することができ、赤外線センサの受光部である結像用レンズ15hへの汚れの付着を抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、左側壁12cや右側壁12dの下部外側に、置台17から所定の高さで赤外線センサをさらに設け、容器Cの側面下部の表面温度を検知するように構成してもよい。この場合、この赤外線センサは容器Cの開口部よりも低い位置に設けることができるので、この容器Cに収容された被調理物Sから蒸発した蒸気がこの赤外線センサに向かうことがなく、容器Cから発生する蒸気の影響を最小限にできる。また本実施形態の各部の構成や形状は、図示したものに限定されず、適宜変更が可能である。
14 庫内温度センサ(温度検知手段、庫内温度検知手段)
15 赤外線温度センサ(温度検知手段、表面温度検知手段、赤外線温度検知手段)
15h 結像用レンズ(受光部)
15i 透過性コーティング膜(光透過層)
18 底板温度センサ(温度検知手段)
33 マグネトロン(加熱手段)
35 回転アンテナ(加熱手段)
43 熱風ヒータ(オーブン加熱手段)
44 熱風ファン(オーブン加熱手段)
51 制御手段
53 計時手段
65 判定手段
S 被調理物

Claims (7)

  1. 被調理物を加熱する加熱手段と、
    調理に関する温度を検知する複数の温度検知手段と、
    前記温度検知手段の検知温度に基づき、前記加熱手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段の不具合の有無を判定する判定手段を有し、
    前記制御手段は、前記被調理物の加熱調理中に判定手段がいずれかの前記温度検知手段が不具合と判定しても、不具合と判定されていない前記温度検知手段の前記検知温度に基づき前記加熱手段を制御することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記温度検知手段は、前記被調理物の表面温度を非接触に検知する表面温度検知手段と、前記被調理物を収容する調理室の温度を検知する庫内温度検知手段と、を有し、
    前記判定手段が前記表面温度検知手段に不具合があると判定したとき、前記制御手段は、前記庫内温度検知手段の検知温度に基づき、前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記判定手段がいずれかの前記温度検知手段に不具合があると判定したとき、その判定後は、前記制御手段は不具合と判定された温度検知手段の検知温度を無効とすることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段により特定回数不具合と判定された前記温度検知手段の検知温度を、次回以降の加熱調理で無効とすることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 調理に関する時間を計測可能な計時手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記温度検知手段の検知温度および前記計時手段の計時に基づき、前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記表面温度検知手段は、受光部を有する赤外線温度検知手段であり、
    前記受光部の外表面に、撥油性および撥水性を有する光透過層が形成されていることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 被調理物の表面温度を非接触に検知する、受光部を有する赤外線温度検知手段を備え、
    前記受光部の外表面に、撥油性および撥水性を有する光透過層が形成されていることを特徴とする加熱調理器。
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