JP6657496B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理室内における被調理物の温度を、赤外線センサにより非接触に検知する加熱調理器に関する。
この種の加熱調理器として、例えば特許文献1,2には、調理室内に置かれた被調理物の温度を非接触で検知するために、調理室を仕切る右側壁の上部奥側に赤外線センサを配置したオーブンレンジが開示されている。
図11は、こうしたオーブンレンジの内部構造を図示したものである。同図において、101は図示しない被調理物が入れられる調理室、102は調理室101内に臨んで調理室101の外側に配置される赤外線センサである。調理室101を形成する周壁は、図示しない天井壁の他に、底壁101bと、左側壁101cと、右側壁101dと、奥壁101eとからなり、調理室101の前面は被調理物を出し入れするのに開口している。
赤外線センサ102は、例えば8個の一列に並べた赤外線検知素子(図示せず)を有し、右側壁101dの上部後方に揺動可能に配置される。図11は、個々の赤外線検知素子の検知可能領域となる視野Vと、赤外線センサ102を揺動させたときの視野Vの移動方向Dを示している。この場合、加熱調理中に赤外線センサ102を繰り返しスイング動作させて、調理室101の底壁101bのほぼ全域から赤外線を受光することで、赤外線センサ102が調理室101内の被調理物の温度を検知する構成となっている。
特開2014−35085号公報 特開2013−249983号公報
一般的なオーブンレンジなどの加熱調理器は、調理室101に入れた被調理物を底壁101bの略中央に置いて、高周波加熱などの加熱調理を行なうことが多い。しかし、図11に示すような内部構造では、赤外線センサ102から底壁101bの略中央に置かれた被調理物までの距離が長く、被調理物の温度を精度よく検知できない虞がある。
また、モータなどの駆動装置により赤外線センサ101をスイングさせて、調理室101内の全体を走査する関係で、調理室101内に置かれた被調理物の温度上昇は、その走査周期ごとにしか検知することができない。そのため、例えば少量の被調理物を高周波加熱する場合に、実際の被調理物の急激な温度変化に対して、赤外線センサによる温度検知が追従せず、被調理物の温度を瞬時に判断できない問題を生じていた。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、スイングする赤外線センサを用いて、被調理物の温度を精度よく検知することが可能な加熱調理器を提供することを第1の目的とする。
また、本発明の第2の目的は、被調理物の温度を瞬時に判断して正確な加熱調理を行なうことが可能な加熱調理器を提供することにある。
本発明の加熱調理器は、被調理物を収容する調理室と、複数個の検知素子を有し、前記調理室内からの赤外線を検知する第1センサと、前記調理室内への前記検知素子の検知視野を移動させるために、前記第1センサを揺動させる駆動装置と、を備え、前記調理室の周壁となる側壁の上部中央に、前記第1センサを配置し、前記第1センサとは別に、前記調理室内からの赤外線を検知するのに第2センサが取付け固定され、前記第2センサは、前記側壁の上下前後中央から、前記調理室の周壁となる底壁の前後左右の中心となる中央部に検知視野を向けて配置され、前記駆動装置は、前記第1センサが取付けられる回動自在な回転軸を備え、前記回転軸を所定の角度で回転させる毎に、前記第1センサの各検知素子からの検知信号を取り込み、前記回転軸が所定の角度で回転するよりも短い時間間隔で、前記第2センサからの検知信号を取り込んで、前記被調理物の温度を監視する構成としたものである。
請求項1の発明によれば、第1センサが側壁の上部後方にではなく上部中央に設けられるため、加熱調理時に第1センサから調理室内の中央部に置かれることが多い被調理物への距離を近づけることができ、また駆動装置により第1センサをスイングさせることで、調理室内の温度を広範囲に細かく隅々まで検知できる。したがって、スイングする第1センサを用いて、被調理物の温度を精度よく検知することが可能になる。また、加熱調理時に被調理物が急激に温度変化しても、調理室の中央部に置かれることが多い被調理物の温度を、固定した別の第2センサで常に検知できる。そのため、第1センサと第2センサとの併用で被調理物の温度を瞬時に判断して、正確な加熱調理を行なうことが可能になる。
請求項の発明によれば、複数個の検知素子を有する第1センサからの各検知信号により、調理室内の温度を広範囲に細かく隅々まで検知すると共に、第2センサからの検知信号により、調理室内の中央部付近の温度を、駆動装置の回転軸が所定の角度で回転するよりも短い時間間隔で検知することが可能になる。
本発明の一実施形態を示すオーブンレンジの外観斜視図である。 同上、扉を開けた時の正面前方から見た図である。 同上、側面から見た縦断面図である。 同上、キャビネットを外した状態の本体の正面図である。 同上、要部の縦断面図である。 同上、第1センサの検知素子を正面方向から見た図である。 同上、第2センサの検知素子を正面方向から見た図である。 同上、オーブンレンジの内部構造と、第1センサの視野を示す斜視図である。 同上、オーブンレンジの内部構造と、第1センサの視野および移動方向を示す斜視図である。 同上、オーブンレンジの内部構造と、第1センサおよび第2センサの視野を示す斜視図である。 従来例におけるオーブンレンジの内部構造と、赤外線センサの視野および移動方向を示す斜視図である。
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
図1〜図10は、本発明の加熱調理器をオーブンレンジに適用した一実施形態を示している。先ず図1〜図4に基づいて、その基本的な構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。また3は、本体1の前面に設けられる開閉自在な扉である。
扉3の上部には、縦開きの扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えており、扉3の下部には、表示や報知や操作のための操作パネル部5を備えている。操作パネル部5は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示手段6の他に、加熱調理に関する各種の操作入力を可能にする操作手段7が配設される。扉3の内部で操作パネル部5の後側には、図示しないが、表示手段6や操作手段7などの制御を行なうために、操作パネルPC(印刷回路)板が配置される。
本体1の左右側面と上面を形成するキャビネット2は、本体1ひいてはオーブンレンジの底面を形成するオーブン底板11を覆うように、本体1の前面を形成するオーブン前板12と、本体1の後面を形成するオーブン後板13との間に設けられる。また本体1には、加熱調理すべき被調理物Sを内部に収容する調理室14と、調理室14の温度を検知する温度検知素子たるサーミスタ15が設けられる。調理室14の前面はオーブン前板12に達していて、被調理物Sを出し入れするのに開口しており、この開口を扉3で開閉する構成となっている。
調理室14を形成する周壁は、天井壁14aと、底壁14bと、左側壁14cと、右側壁14dと、奥壁14eとからなる。調理室14の奥壁14eは、その中央に吸込み口16を備えており、吸込み口16の周囲には複数の熱風吹出し口17を備えている。また、調理室14の上壁面となるドーム状の天井壁14aに対向して、本体1の上部には、調理室14の上方から被調理物Sを輻射加熱するグリル用の上ヒータ18が設けられ、本体1の底部には、調理室14内に電波であるマイクロ波を供給するために、マグネトロンを含むマイクロ波発生装置19が設けられる。これにより、上ヒータ18への通電に伴う熱放射によって、調理室14内に収容した被調理物Sを上方向からグリル加熱し、またマイクロ波発生装置19への通電動作により、調理室14内に収容した被調理物Sにマイクロ波を放射して、被調理物Sをレンジ加熱する構成となっている。
調理室14の左側壁14cと右側壁14dには、調理室14の内部に金属製の角皿21を吊設状態で収納保持するために、左右一対の棚支え22を上下二段に備えている。ここで使用する角皿21は、上面を開口した有底凹状で、その他は無孔に形成される収容部21Aと、収容部21Aの上端より外側水平方向に延設するフランジ部21Bとにより構成される。またフランジ部21Bには、角皿21を通して熱風の流通を可能にする通気孔21Cが開口形成される。図2では、調理室14の内部で下段の棚支え22に角皿21のフランジ部21Bを載せて、収容部21Aに被調理物Sを載せた状態を示しているが、調理に応じて角皿21を上段の棚支え22にだけ載せたり、2枚の角皿21を上段と下段の棚支え22に各々載せたりしてもよく、角皿21に代えて別な焼き網(図示せず)などの付属品を収納保持することもできる。
24は、本体1の内部において、調理室14の室外後方から下方にかけて具備されるオーブン加熱用の熱風ユニットである。この熱風ユニット24は、奥壁14eに取付けられる凸状のケーシング26と、空気を加熱する熱風ヒータ27と、調理室14内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファン28と、熱風ファン28を所定方向に回転させる電動の熱風モータ29と、熱風モータ29からの駆動力を熱風ファン28に伝達する伝達機構30と、により概ね構成される。奥壁14eとケーシング26との間の内部空間として、調理室14の室外後方に形成された加熱室31には、熱風ヒータ27と熱風ファン28がそれぞれ配設される一方で、本体1の内部に形成された調理室14とオーブン底板11との間の下部空間32には、熱風モータ29が配設される。そして、熱風ユニット24全体を後側外方から覆うように、本体1の後部にオーブン後板13が配設される。
本実施形態の熱風ファン28は、軸方向に取り入れた空気を、回転時の遠心力によって、軸方向と直角な放射方向に吐き出すいわゆる遠心ファンとして設けられており、管状の熱風ヒータ27は熱風ファン28の放射方向を取り囲んで配置される。発熱部でもある熱風ヒータ27は、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、石英管ヒータやハロゲンヒータなどを用いる。前述した吸込み口16や熱風吹出し口17は、調理室14と加熱室31との間を連通する通風部として機能するものである。
そして本実施形態では、熱風モータ29への通電に伴い熱風ファン28が回転駆動すると、調理室14の内部から吸込み口16を通して吸引された空気が、熱風ファン28の放射方向に吹出して、通電した熱風ヒータ27により加熱され、熱風吹出し口17を通過して、調理室14内に熱風が供給される。これにより、調理室14の内外で熱風を循環させる経路が形成され、調理室14内の被調理物Sを熱風コンベクション加熱する。また、角皿21の周囲にスリット状の通気孔21Cを設けることで、例えば上下2段の棚支え22に角皿21を各々載せて、熱風ユニット24を利用したオーブン加熱調理を行なった場合でも、各角皿21の通気孔21Cを通して調理室14内で熱風が上下に循環するため、被調理物Sとなる食品を前後左右から包み込んで焼き上げることが可能になる。
さらに、調理室14の左側壁14cには、蒸気発生装置(図示せず)に連通する蒸気噴出孔33が設けられる。これにより、蒸気発生装置の動作中は、蒸気噴出口33から調理室14の内部に飽和蒸気や過熱蒸気が供給され、調理室14内に入れられた被調理物Sのスチーム調理を行なう構成となっている。
次に、上述したオーブンレンジの細部構成について、図5〜図10を参照しながら説明する。調理室14の右側壁14dには、前述した上下二段の棚支え22の他に、四角錐台状の隆起部材41が、何れも調理室14内に向かう内方に膨出して設けられる。隆起部材41は、上段の棚支え22より上方にあって、右側壁14dの上部で前後の中央に設けられており、その傾斜した下面部に窓42が開口形成される。また、上下の棚支え22の間に位置して、右側壁14dの上下前後の中央には、窓42とは別の窓43が開口形成される。
窓42を含む隆起部材41の外方に臨んで、調理室14と本体1との間には、第1センサ45やモータ46を収納するための収納空間47が形成される。また、窓43に臨んで、調理室14と本体1との間には、第2センサ48を収納するための別な収納空間49が形成される。モータ46や第2センサ48は、本体1の内部に取付け固定される一方で、第1センサ45はモータ46の回動自在な回転軸50に取付けられる。
第1センサ45の駆動装置となるモータ46は、ステッピングモータなどで構成され、本体1の内部で第1センサ45を前後方向に揺動させる回転軸50を備えている。また、調理室14内からの赤外線を検知する赤外線センサとしての第1センサ45は、回転軸50に取付け固定される中空状のセンサケース52と、センサケース52の内部に収納されるセンサ基板53と、センサ基板53の表面に搭載される複数個(例えば8個)の赤外線検知素子54と、この赤外線検知素子54に臨んでセンサケース52に取付け固定されるレンズ55と、を主な構成要素としている。
本実施形態では図8に示すように、各赤外線検知素子54の視野V1が、調理室14の右側壁14dの上部中央から窓42を通して、略矩形状をなす底壁14bの左右方向に並ぶように、調理室14の上下方向に沿って複数個の赤外線検知素子54を一直線上に並べて配置している。また、本実施形態では図9に示すように、図示しない制御手段からのモータ駆動信号を受けて、モータ46がその回転軸50を正方向と逆方向に所定角度だけ往復回動すると、第1センサ45が揺動するのに伴い、調理室14の底壁14bに達する複数個の赤外線検知素子54の視野V1が、各赤外線検知素子54を中心として移動方向D1に沿って扇状に繰り返しスイングするように、図5に示す複数個の赤外線検知素子43を結ぶ直線Lと、回転軸50の回転中心軸線Cとを略一致させている。なお、収納空間47への熱影響を低減するために、図示しない赤外線透過部材で窓42を塞いでもよい。
一方、第1センサ45とは別な赤外線センサとなる第2センサ48は、本体1の内部に取付け固定される中空状のセンサケース62と、センサケース62の内部に収納されるセンサ基板63と、センサ基板63の表面に搭載される1個の赤外線検知素子64と、この赤外線検知素子64に臨んでセンサケース62に取付け固定されるレンズ65と、を主な構成要素としている。そして図10に示すように、赤外線検知素子64の視野V2が、右側壁14dの上下前後の中央から窓43を通して、常に底壁14bの前後左右の中心に達するように、第2センサ48が本体1の内部に取付け固定される。なお、収納空間49への熱影響を低減するために、図示しない赤外線透過部材で窓43を塞いでもよい。
変形例として、複数個の赤外線検知素子54を結ぶ直線Lが、モータ46の回転軸50の回転中心軸線Cに対して所定の角度で傾斜するように、第1センサ45を回転軸50に取付け固定してもよい。この場合、モータ46の回転軸50が正方向と逆方向に所定角度だけ往復回動すると、赤外線検知素子54の視野V1が、第1センサ45側を中心として扇状にではなく、第1センサ45側でも前後に移動しながら繰り返しスイングするようになる。また、複数個の赤外線検知素子54を調理室14の上下方向にではなく、調理室14の前後方向に沿って一直線上に並べてもよい。
次に、上記構成のオーブンレンジについてその作用を説明すると、予め調理室14内に被調理物Sを入れた状態で、ハンドル4を手で握りながら扉3を閉め、操作手段7により調理メニューを選択操作した後に調理開始を指示すると、図示しない制御手段の記憶部に組み込まれたプログラムに従って、選択した調理メニューに対応して生成された制御信号が所定のタイミングで出力され、被調理物Sが加熱調理される。ここで、例えばレンジ加熱の調理メニューを選択した場合、制御手段からの制御信号によってマイクロ波発生装置19が通電動作し、ここから発生したマイクロ波が調理室14内に供給され、底壁14bに置かれた被調理物Sが高周波加熱される。
このレンジ加熱調理時において、第1センサ45を駆動するモータ46の回転軸50は、回転角度が0°の位置(図8に示すように、8個の赤外線検知素子54の視野V1が、調理室14の底壁14bの前後方向の中央に一列に並ぶ状態のとき。)から、時計回り方向(正方向)と反時計回り方向(逆方向)への回転を繰り返し行なう。その結果、本体1の内部で第1センサ45は揺動し、調理室14の右側壁14dの上部中央から調理室14の底壁14bに達する各赤外線検知素子54の視野V1は、図9に示すような移動方向D1に沿って、扇状に繰り返しスイングする。このときモータ46の回転軸50は所定の角度で間欠的に回転しており、本体1に組み込まれた制御手段は、回転軸50を所定の角度で回転させる毎に、各赤外線検知素子54からの検知信号を取り込んで、調理室14内の任意の位置に置かれた被調理物Sの温度を監視する。こうして各赤外線検知素子54は、実質的に調理室14の底壁14bのほぼ全域から赤外線を受光して、調理室14内に入れられた被調理物Sの温度を検知することが可能になる。
本実施形態では、調理室14の右側壁14dの上部において、第1センサ45が前後方向の後方にではなく中央に設けられており、被調理物Sを底壁14bの前後方向の中央付近に置いたときに、第1センサ45から被調理物Sまでの距離が近づいて、被調理物Sの温度をより正しく検知できる。特に加熱調理時には、習慣的に被調理物Sの中心を調理室14の中央部に一致させて置くことが多いので、本実施形態のような位置に第1センサ45を設けるだけで、自ずと被調理物Sの温度検知精度を向上させることができる。
また本実施形態のモータ46は、所定時間となる例えば5秒間を1周期として第1センサ45を揺動させ、その間に第1センサ45は、1つの赤外線検知素子54につき片道で64か所、往復で128か所の温度を検知する。つまり、8個の赤外線検知素子54を有する第1センサ45をスイングすることで、第1センサ45は1周期当り128×8=1024か所もの温度を測定でき、第1センサ45により広い調理室14の内部温度を広範囲に細かく隅々まで検知できる。
これとは別に、本実施形態では本体1に固定した第2センサ48により、図10に示すような赤外線検知素子64の視野V2に置かれた被調理物Sの温度を連続的に検知する。制御手段は、少なくともモータ46の回転軸50が所定の角度で回転する毎に、若しくはそれよりも短い時間間隔で、赤外線検知素子64からの検知信号を取り込んで、調理室14内の中央部付近における被調理物Sの温度を監視する。
こうして本実施形態では、8個の赤外線検知素子54を有する第1センサ45からの各検知信号により、調理室14内の温度を広範囲に細かく隅々まで検知すると共に、1個の赤外線検知素子64を有する第2センサ48からの検知信号により、調理室14内の中央部付近の温度を、連続的に検知することが可能になる。制御手段はこれらの検知信号を受けて、被調理物Sに対して所望の加熱調理が行われるように、マイクロ波発生装置19の動作を制御する。また異常監視の機能として、被調理物Sの検知温度が通常の範囲を超えている場合は、機器に異常が発生したと判断して、マイクロ波発生装置19への通電を強制的に停止する。何れの場合も、第1センサ45と第2センサ48との併用で、被調理物Sの温度を瞬時に判断することで、結果的に加熱調理の制御や異常監視を正確に行なうことが可能になる。
以上のように、本実施形態の加熱調理器としてオーブンレンジは、被調理物Sを収容する調理室14と、複数個の検知素子である赤外線検知素子54を有し、調理室14内からの赤外線を検知する第1センサ45と、調理室14内への赤外線検知素子54の検知する視野V1を移動させるために、第1センサ45を揺動させる駆動装置となるモータ46とを備え、調理室14の周壁となる側壁としての上部中央に第1センサ45を配置して、そこから調理室14内の底壁14bに各々の赤外線検知素子54の視野V1を向ける構成としている。
この場合、第1センサ45が側壁となる右側壁14dの上部後方にではなく、右側壁14dの上部中央に設けられるため、加熱調理時に第1センサ45から調理室14内の中央部に置かれることが多い被調理物Sへの距離を近づけることができ、またモータ46の回転駆動力により第1センサ45をスイングさせることで、調理室14内の温度を広範囲に細かく隅々まで検知できる。したがって、スイングする第1センサ45を用いて、調理室14内における被調理物Sの温度を精度よく検知することが可能になる。
また、本実施形態のオーブンレンジは、前述の第1センサ45とは別に、調理室14内からの赤外線を検知する単独の赤外線検知素子64を備えた第2センサ48が取付け固定されており、この第2センサ48は調理室14の右側壁14dの上下前後中央から、底壁14bの前後左右の中心となる中央部に、赤外線検知素子64の検知する視野V2を向けて配置される。
この場合、レンジ加熱調理などの各種加熱調理時に、被調理物Sが急激に温度変化しても、調理室14の中央部に置かれることが多い被調理物Sの温度を、固定した別の第2センサ48で常に検知できるので、第1センサ45と第2センサ48との併用で被調理物Sの温度を瞬時に判断して、正確な加熱調理を行なうことが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば本実施形態では、本体1内部の配線のし易さを考慮して、第1センサ45や、第2センサ48や、モータ46を、何れも調理室14の右側壁14dの外方近傍に配置しているが、第1センサ45およびモータ46、若しくは第2センサ48の何れかを、左側壁14cの外方近傍に配置してもよく、これらの全てを左側壁14cの外方近傍に配置してもよい。第1センサ45や第2センサ48による赤外線の検知は、マイクロ波発生装置19を利用したレンジ加熱調理の他に、蒸気発生装置を用いたスチーム加熱調理や、熱風ユニット24を利用したオーブン加熱調理や、上ヒータ18を利用したグリル加熱調理にも同様に適用できる。また、第1センサ45や第2センサ48の数は、何れも特に限定されない。
14 調理室
14d 右側壁(側壁)
45 第1センサ
46 モータ(駆動装置)
48 第2センサ
50 回転軸
54 赤外線検知素子(検知素子)
V1,V2 視野
S 被調理物

Claims (1)

  1. 被調理物を収容する調理室と、
    複数個の検知素子を有し、前記調理室内からの赤外線を検知する第1センサと、
    前記調理室内への前記検知素子の検知視野を移動させるために、前記第1センサを揺動させる駆動装置と、を備え、
    前記調理室の周壁となる側壁の上部中央に、前記第1センサを配置し、
    前記第1センサとは別に、前記調理室内からの赤外線を検知するのに第2センサが取付け固定され、
    前記第2センサは、前記側壁の上下前後中央から、前記調理室の周壁となる底壁の前後左右の中心となる中央部に検知視野を向けて配置され
    前記駆動装置は、前記第1センサが取付けられる回動自在な回転軸を備え、
    前記回転軸を所定の角度で回転させる毎に、前記第1センサの各検知素子からの検知信号を取り込み、前記回転軸が所定の角度で回転するよりも短い時間間隔で、前記第2センサからの検知信号を取り込んで、前記被調理物の温度を監視する構成としたことを特徴とする加熱調理器。
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