JP2000337639A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2000337639A
JP2000337639A JP11147349A JP14734999A JP2000337639A JP 2000337639 A JP2000337639 A JP 2000337639A JP 11147349 A JP11147349 A JP 11147349A JP 14734999 A JP14734999 A JP 14734999A JP 2000337639 A JP2000337639 A JP 2000337639A
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heating
infrared sensor
sensor
temperature
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Takushi Kishimoto
卓士 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被加熱物のあらゆる部分について、精度良く、
かつ迅速に表面温度を測定することができる加熱調理器
を提供することを目的とする。 【解決手段】被加熱物の状態を検出する画像センサ8
と、被加熱物4の表面温度を検出する赤外線センサ9
と、該赤外線センサ9の検出位置を移動させる検出位置
移動手段と、前記赤外線センサ9及び画像センサ8の出
力を受けてこれを演算処理し、前記被加熱物4の加熱制
御を行う制御部11とを備え、前記制御部11は、加熱
開始信号を受けて画像センサ及び赤外線センサからそれ
ぞれ出力された画像データ及び赤外線データを基に前記
赤外線センサの各検出視野16内における被加熱物4と
被加熱物以外の領域との面積比率を算出して保存し、加
熱制御時に前記面積比率データに基づいて赤外線センサ
の出力を補正するようにしたことを特徴とする加熱調理
器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波あるいはヒ
ーターを用いて食品等を加熱解凍する加熱調理器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジにおける温度検出手段
として、赤外線センサが使用されているが、コスト面か
ら2次元配列された多素子を備えた高解像度のものを搭
載するには至っていない。
【0003】従って、電子レンジに搭載される赤外線セ
ンサとしては、1素子からなる赤外線センサ(以下、
「1素子型センサ」という)、又は1次元配列された多
素子からなる赤外線センサ(以下、「多素子型センサ」
という)が使用されているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記赤外線セ
ンサでは、解像度の問題から被加熱物の有無、場所が精
度良く認識できないため、食品以外の温度情報によって
加熱終了の判断を行うこともあり、食品が過加熱あるい
は加熱されていないという問題が生じていた。
【0005】また、特開平6−201137には、多素
子型の赤外線センサを使用して被加熱物をターンテーブ
ルにより1回転させ、加熱状況により被加熱物の形状を
認識する手法が開示されているが、被加熱物が赤外線セ
ンサの視野よりも小さい場合、あるいは被加熱物のエッ
ジ部分では正確な表面温度を測定できないという問題が
あった。
【0006】そこで、本発明においては、被加熱物のあ
らゆる部分について、精度良く、かつ迅速に表面温度を
測定することができる加熱調理器を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る加熱調理器は、被加熱物の状態を検出
する画像センサと、被加熱物の表面温度を検出する赤外
線センサと、赤外線センサの検出位置を移動させる検出
位置移動手段と、赤外線センサ及び画像センサの出力を
受けてこれを演算処理し、被加熱物の加熱制御を行う制
御部とを備え、制御部は、加熱開始信号を受けて画像セ
ンサ及び赤外線センサからそれぞれ出力された画像デー
タ及び赤外線データを基に赤外線センサの各検出視野内
における被加熱物と被加熱物以外の領域との面積比率を
算出して保存し、加熱制御時に面積比率データに基づい
て赤外線センサの出力を補正するようにしたことを特徴
とするものである。
【0008】すなわち、赤外線センサの各検出位置にお
ける検出視野内の面積比率を算出して保存しておき、こ
の面積比率を基に赤外線センサの出力を補正することに
より、被加熱物のエッジ部分等における表面温度を精度
よく測定でき、かつ以後の温度測定は最初に算出した面
積比率を使用することにより迅速に行うことが可能とな
る。
【0009】ここで、検出位置移動手段とは、被加熱物
全域の温度を測定するために、赤外線センサの検出位置
を移動させる手段であって、赤外線センサそのものを移
動させる手段や、赤外線センサを固定したままで、例え
ば、ターンテーブルのように被加熱物の載置台を移動さ
せることにより、検出位置を移動させる手段を採用する
ことができる。
【0010】赤外線センサとしては、多素子型センサを
使用することができる。この場合、ターンテーブルを検
出位置移動手段とし、多素子型センサをターンテーブル
の半径部分を覆うように配置し、ターンテーブルが1回
転する間に複数回の温度測定を行えば、被加熱物全体領
域の温度分布を測定することが可能となる。
【0011】また、赤外線センサとして1素子型センサ
を使用することもできる。この場合には、検出位置移動
手段として赤外線センサの駆動手段とターンテーブルを
組合わせ、ターンテーブルを回転させながら1素子型セ
ンサをターンテーブルの半径部分で首振り回転させるこ
とによって被加熱物全体領域の温度分布を測定すること
ができる。
【0012】赤外線センサと画像センサの位置が離れて
いる場合には、両センサのデータを比較するときに位置
補正手段が必要になり、演算処理が複雑となるため、両
センサは近接した位置に設置するのが望ましい。
【0013】赤外線センサとして、可動式の1素子型セ
ンサを使用する場合、制御部は被加熱物の領域よりも広
い範囲の温度を検出するために、赤外線センサの可動領
域を制御するようにすると、被加熱物のエッジ部分の温
度を精度よく測定することが可能となる。
【0014】赤外線センサの各検出位置において測定し
た表面温度は制御部で保存される。制御部では、保存さ
れた温度データから被加熱物全体領域の温度分布を把握
し、その中で最も温度の高い部分を判定する。以後、各
検出位置での温度測定を繰り返すことにより、最も温度
の高い部分の温度変化度合いを算出し、この温度変化度
合いに応じた加熱制御を行う。
【0015】なお、赤外線センサが1素子型センサの場
合には、センサの可動性を利用して、制御部が被加熱物
全体領域中で最も温度の高い部分を判定した後、その部
分を指向するようにセンサの向きを制御するようにすれ
ば、温度の高い部分を集中して監視することができ、急
激な温度変化をいちはやく察知して、加熱制御をおこな
うことが可能となる。
【0016】ここで、加熱制御としては、マグネトロン
の出力を低下若しくは停止させて被加熱物自体の熱伝導
により表面温度を均一化させる方法を挙げることができ
る。
【0017】その他にも、ヒーターを使用する場合に
は、被加熱物の表面温度が低い部分に集中的に加熱する
ようにヒーターの向き及び温度を制御したり、ターンテ
ーブルの回転を制御することも可能である。
【0018】また、制御部において、加熱開始信号を受
けて入力される画像センサからの画像データと、被加熱
物の加熱中に入力される被加熱物画像データとを基にし
て、両データにおける被加熱物の領域の変化又は両デー
タにおける輝度の変化を比較することにより被加熱物が
異常加熱であるか否かを判定するようにした構成を採用
することが可能である。
【0019】すなわち、異常加熱としては、被加熱物の
過加熱、放電等が挙げられる。過加熱は、被加熱物の急
激な体積膨脹、あるいは被加熱物がラップで密閉されて
いる場合はラップの膨脹によって認識される。また、被
加熱物がラップに覆われているか否かは、ラップ表面が
光沢を有することから、画像データにおける輝度によっ
て容易に認識できる。
【0020】制御部は、加熱直後の被加熱物領域を算出
し、この算出データと被加熱物の加熱中に入力される被
加熱物領域データとを比較し、加熱中の被加熱物領域が
所定領域を越えたときに、異常加熱と判断して加熱を停
止する。
【0021】ここで所定領域とは、そのまま加熱を続け
れば被加熱物が破裂するおそれのある領域であり、加熱
直後の被加熱物の大きさ、被加熱物がラップに覆われて
いるか否か等に応じて設定される。
【0022】また、被加熱物がラップで覆われている場
合に、オーブンあるいはグリルボタンが押された場合に
は加熱開始せず、使用者に直ちに知らせる。
【0023】放電の場合は、画像センサの被加熱物に対
する輝度データの急激な変化によって認識し、放電を認
識した場合には直ちに加熱を停止する。
【0024】さらに、制御部において、予め無負荷状態
の庫内画像データが保存され、庫内画像データと加熱開
始信号を受けた後に入力された前記画像データと比較
し、両データが一致したときに無負荷加熱であると判定
するようにした構成を採用することも可能である。
【0025】上記構成を採用すれば、加熱による事故を
未然に防止することが可能となり、より安全性に優れた
加熱調理器を提供することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる加熱調理
器である電子レンジの実施の形態を示す概略構成図であ
る。この電子レンジ1の内部には、前面開放の加熱庫2
が設けられ、加熱庫2の底面2aには検出位置移動手段
としてターンテーブル3が配されている。
【0027】被加熱物4は、ターンテーブル3の上に載
置され、被加熱物4を加熱する手段としてマグネトロン
5及びヒーター6が設置されており、加熱庫2の側壁部
にはマグネトロン5によって励磁されたマイクロ波を照
射する導波管7が形成されている。ヒーター6は、加熱
庫2の天井部に配置されている。
【0028】加熱庫2の側壁上部には、画像センサとし
てのCCD8と、赤外線センサとしての多素子型センサ
9とが近接する位置で、かつ、ターンテーブル3を1回
転させたときにターンテーブル3すべての領域が測定で
きるようなエリアに向けて設置されている。なお、CC
D8及び多素子型センサ9は、電子レンジ1の庫内底面
部を一望できる箇所に設置してもよい。
【0029】CCD8及び多素子型センサ9の出力は制
御部11に入力され、信号処理されて被加熱物に関する
種々の情報が得られる。この得られた種々の情報に基づ
いてマグネトロンの出力制御部5a、ヒーター駆動部6
a、ターンテーブル駆動部3a等の制御が実行される。
【0030】図2は、図1に示す電子レンジにおける制
御ブロック図である。この制御部11のハードウェア構
成は、CPU、ROM、RAM等から構成され、以下の
制御を実行するようになっている。
【0031】すなわち、電子レンジ1の加熱開始ボタン
を押圧することにより発せられる加熱開始信号を受けて
ターンテーブルが回転すると同時に被加熱物の映像がC
CD8に入力される。CCD8に入力された画像信号は
前処理部12でノイズ除去された後、制御部11に送ら
れ、A/Dコンバータ13を通してデジタル信号に変換
される。
【0032】デジタル化された画像信号は、画像処理プ
ロセッサ15にて輝度信号と色信号とに変換され、画像
メモリ14に記憶されるとともに、被加熱物の形状、位
置が認識される。
【0033】また、同時に、多素子型センサ9の各検出
位置における検出視野領域の赤外線データが制御部11
に入力され、A/Dコンバータ13を通してデジタル信
号に変換される。デジタル化された赤外線データと画像
データは比較演算部17にて図3に示すように重ね合わ
される。
【0034】すなわち、画像データにおける被加熱物4
の領域に多素子センサ9の検出視野16を重ね合わせる
ことで各検出視野16内に含まれる被加熱物4の割合を
比較演算し、被加熱物4と被加熱物以外の領域との面積
比率が算出される。
【0035】以上の処理をターンテーブルが最初に1回
転する間に実行し、ターンテーブル位置と多素子センサ
9各素子の検出位置における検出視野16内の面積比率
をメモリに保存し、この保存した面積比率データをメモ
リから順次読み込むことで面積比率の計算を次から省略
することができる。
【0036】上記内容を実行した後は、所定の検出位置
ごとに多素子センサ9の赤外線データが制御部11に入
力され、デジタル化された赤外線データは、メモリに保
存された面積比率データによって補正され、補正された
赤外線データより被加熱物の温度が算出される。
【0037】以上のようにして多素子センサ9の各素子
の検出視野16内の被加熱物表面温度を順次補正演算す
ることで被加熱物以外の温度の影響を受けることなく被
加熱物の表面温度分布を精度よく測定することができ
る。なお、測定したデータはメモリに保存されるととも
に、この測定データを基に主制御部18で各種制御が行
われる。
【0038】赤外線センサの出力の補正は、具体的に次
の方法によって行われる。すなわち、ある検出視野16
における赤外線センサの出力をO1 とすると、このO1
は以下の式で表すことができる。
【0039】 O1 =T1 ×S1 /SA11 +T2 ×S2 /SA11 ここで、 T1 :被加熱物の温度 T2 :加熱庫内底面の温度 SA11 :赤外線センサ視野の面積 S1 :赤外線センサ視野内における被加熱物の占める
面積 S2 :赤外線センサ視野内における被加熱物以外の面
積 これを、面積比率W(S1 /SA11 )を使用して表せ
ば、 O1 =T1 ×W+T2 ×(1−W) となり、これにより被加熱物の表面温度を正確に検出す
ることができる。
【0040】次に、加熱制御について説明する。電子レ
ンジ1の加熱を開始すると、ある程度加熱した時点で被
加熱物表面に温度むらが発生する。例えば、直方体の冷
凍マグロのブロックのような被加熱物を加熱解凍する場
合、マイクロ波の特性からコーナー部あるいは脂身部分
に熱が集中し、その部分が過加熱となる。
【0041】そこで、制御部11は、被加熱物の中で最
も温度の高い部分を判定し、その部分がある一定温度に
達した時点で加熱を一時停止する。その後一定時間後に
再び加熱を始め、この作業を数回繰り返し、被加熱物の
温度がほぼ均一に仕上がった時点で加熱を終了する。
【0042】上記加熱制御により、冷凍食品の解凍時の
過加熱の問題はなくなり、誰でも手軽に解凍することが
可能となる。なお、上記加熱制御においては、一定時間
ごとに加熱を繰り返しているが、以下に示す方法を採用
することも可能である。
【0043】すなわち、被加熱物の表面温度分布より、
高温部と低温部とを判定し、両者の温度差がある一定温
度以上になった時点でマグネトロン5の出力を下げるか
停止する。その状態で、しばらく温度を監視し、温度差
が縮まったら再びマグネトロン5の出力を上げる。以上
を繰り返し、被加熱物全体がほぼ設定温度に達した時点
で加熱を終了する。
【0044】加熱制御としては、CCD8の情報を利用
してヒータ6の向きおよび温度制御を行うこともでき
る。ここでヒータ6はヒータ駆動部6aと制御回路とに
より向きを変えることができるようになっており、更に
は部分的にヒータ6の温度を制御できるような分割構造
となっている。
【0045】加熱手段としてヒータを使用する場合、被
加熱物4の温度のみならず焦げ目の自動制御も行う必要
がある。そこでヒータ6による加熱を始めたら赤外線セ
ンサ9で被加熱物の温度を監視するとともにCCD8で
被加熱物4の表面の色変化も監視し、被加熱物4の加熱
状態にあわせてヒータ6の温度、向きを調整する。
【0046】例えばヒータ加熱の場合、被加熱物4の高
さが均一でない場合、高いところ、つまりヒータに一番
近いところほど速く加熱されるので、そういう箇所を赤
外線センサで検知し、その部分にヒータ6の熱が当たら
ないようヒータ6の温度を部分的に下げたり、ヒータ6
の向きを変えたりすることで均一に仕上げる。
【0047】また被加熱物4の種類によっては焦げやす
いもの、そうではないものがあるので赤外線センサ9で
の温度監視手段と同時に画像センサであるCCD8で被
加熱物の色を監視し、焦げ色がある程度付いてきたら上
記同様にヒータ6の向きおよび温度を制御して過加熱と
ならないような状態に仕上げる。以上の手段によりヒー
タ加熱の場合でも焦げ目、温度ともに精度良く仕上が
る。
【0048】さらに、マグネトロン出力制御あるいはヒ
ータ制御とターンテーブル3の回転制御を組み合わせる
こともできる。ターンテーブル3の回転制御の目的は、
被加熱物4の位置をターンテーブル3を回転させること
で移動させることでさらに被加熱物4の加熱仕上がり状
態を良好にするものである。ここでは前述のヒータ加熱
とターンテーブル回転制御を組み合わせた例について記
述する。
【0049】まず、前述したようにヒータ加熱におい
て、被加熱物の色、温度をそれぞれ画像センサ8、赤外
線センサ9にて監視する。その後、被加熱物4の温度、
焦げ具合にばらつきが生じた時点でヒータ6の向きを被
加熱物4の一番加熱されているところよりヒータ6の傾
きを変えて遠ざけるか、ヒータ6の温度を下げる様に制
御する。
【0050】ここで、ヒータ6の駆動方向を2次元とす
ると、ヒータ駆動回路および駆動制御は3次元に動かす
場合より簡素化されるが、仕上がり精度の面で劣ること
になる。そこでターンテーブル3の回転を制御し、被加
熱物の位置を微妙に変化させることで被加熱物からヒー
タ6を遠ざけたり近づけたりすることで、3次元駆動方
式のヒータ6のみの制御の場合と比較して更に仕上がり
精度が向上する。
【0051】次に、制御部11における画像センサ8を
使用しての被加熱物4の異常加熱検知および無負荷検知
について述べる。まず異常加熱とは、前述のように被加
熱物の過加熱、放電等のことであり、例えば被加熱物4
にラップをしてマイクロ波で加熱した場合、ラップで密
閉された被加熱物4が加熱されるとラップ内の空気の膨
張により膨らみ始める。
【0052】このまま加熱を続けるとやがて破裂して庫
内に被加熱物が飛び散ることとなるので、画像センサ8
でラップの膨らみを検知し、事前に加熱を停止する。検
知方法だが、ラップは表面が光っており食品の表面とは
明らかに異なるので容易に認識できる。
【0053】被加熱物がラップに覆われていた場合は、
ラップ表面の膨らみ具合を画像センサで監視し、膨らみ
かけたところで加熱を終了する。また被加熱物にラップ
が掛けられているにも関わらずオーブンあるいはグリル
ボタンが押された場合には加熱開始をせず、使用者に直
ちに知らせる。放電の場合は、画像センサの被加熱物に
対する輝度データの急激な変化によって認識し、その場
合は直ちに加熱を停止する。
【0054】また、画像センサを使って庫内の汚れ状況
を判断し、ある基準以上の汚れがある場合には使用者に
掃除をするよう知らせることも可能である。
【0055】次に画像メモリ14を使用しての無負荷検
知方法について述べる。使用者が加熱スタートボタンを
押した時点で庫内底面2aの画像データを画像センサ8
に入力する。
【0056】その画像をA/Dコンバータ13でデジタ
ル化した後、画像メモリ14に保存する。そのデータと
あらかじめ保存しておいた被加熱物4のない状態の画像
データとを比較し、一致すれば無負荷と判断できる。そ
の場合も加熱をスタートすることなく使用者に知らせ
る。
【0057】次に、本発明のかかる加熱調理器1の別の
実施の形態として、図1における赤外線センサとして、
指向性の強い1素子型センサを使用した場合について説
明する。この場合、1素子型センサは可動式とし、ター
ンテーブルの半径方向を首振り回転するような駆動手段
19を設置する。なお、この赤外線センサ駆動手段19
は、図2の2点鎖線で示すように制御部11によってそ
の駆動が制御されている。
【0058】1素子型センサを使用する場合、制御部1
1では、画像センサ8による画像データを基にして被加
熱物の位置、大きさを認識する。その情報をもとに赤外
線センサ駆動制御回路はその時点でのターンテーブル回
転位置における被加熱物4の存在する方向に向けるよう
赤外線駆動手段19であるステッピングモータを駆動す
る。ターンテーブル3の回転を利用し、ターンテーブル
3が一回転した時点で被加熱物4表面すべてが一度は可
動式赤外線センサの測定エリア内に収まり、その被加熱
物位置情報を記憶しておく。
【0059】こうして加熱終了まで保存した被加熱物位
置情報をもとに可動式赤外線センサの向きを被加熱物4
領域をすべて含むように制御することで、被加熱物の位
置、大きさに関わらず精度良くリアルタイムで温度測定
ができる。
【0060】また、被加熱物4の位置を確認した後、被
加熱物表面温度を監視しながら加熱運転を始めることも
可能である。すなわち、ある程度加熱すれば被加熱物表
面に温度むらが発生するので、今度は高温になった箇所
を重点的に監視するよう可動式赤外線センサの動きを制
御する。
【0061】このような制御を行うことで、温度の高い
部分を集中して監視することが可能となり、急激な温度
変化をいちはやく察知して、加熱制御をおこなうことが
可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明では、赤外線センサの各検出視野における
被加熱物の面積比率を保存しておき、このデータを基に
赤外線センサの出力を補正するため、被加熱物の表面温
度を精度よく、かつ迅速に測定することができる。
【0063】請求項2記載の発明においては画像センサ
と赤外線センサとを近接した位置に設置することによ
り、位置補正手段を必要とせず、被加熱物の表面温度を
精度よく測定することができる。
【0064】請求項3記載の発明においては、被加熱物
の大きさ、位置にかかわらず被加熱物の温度を精度よく
測定することができる。
【0065】請求項4記載の発明においては、最も加熱
されやすい部分の仕上がり温度を一定に保つことができ
る。
【0066】請求項5記載の発明においては、被加熱物
の表面温度むらが発生しにくく、良好な仕上がりとな
る。
【0067】請求項6記載の発明においては、被加熱物
の過加熱、異常加熱を効果的に防止することができ、誰
でも安全に加熱調理ができる。
【0068】請求項7記載の発明においては、重量セン
サが不要となり、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる加熱調理器の実施の形態を示す
概略構成図
【図2】図1に示す電子レンジにおける制御ブロック図
【図3】比較演算部における画像データと赤外線データ
との重ね合わせを示す図
【符号の説明】
1 電子レンジ 2 加熱庫 3 ターンテーブル 4 被加熱物 5 マグネトロン 6 ヒータ 7 導波管 8 CCD 9 多素子センサ 11 制御部 12 前処理部 13 A/Dコンバータ 14 画像メモリ 15 画像処理プロセッサ 16 検出視野 17 比較演算部 18 主制御部 19 赤外線センサ駆動手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物の状態を検出する画像センサと、
    被加熱物の表面温度を検出する赤外線センサと、該赤外
    線センサの検出位置を移動させる検出位置移動手段と、
    前記赤外線センサ及び画像センサの出力を受けてこれを
    演算処理し、前記被加熱物の加熱制御を行う制御部とを
    備え、前記制御部は、加熱開始信号を受けて画像センサ
    及び赤外線センサからそれぞれ出力された画像データ及
    び赤外線データを基に前記赤外線センサの各検出視野内
    における被加熱物と被加熱物以外の領域との面積比率を
    算出して保存し、加熱制御時に前記面積比率データに基
    づいて赤外線センサの出力を補正するようにしたことを
    特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】前記画像センサと赤外線センサとを近接し
    た位置に設置したことを特徴とする請求項1記載の加熱
    調理器。
  3. 【請求項3】前記赤外線センサが1素子からなる可動式
    赤外線センサであり、前記制御部は、前記被加熱物の領
    域よりも広い範囲の温度を検出するために、前記赤外線
    センサの可動領域を制御するようにしたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】前記制御部は、補正された赤外線センサの
    出力によって被加熱物の温度分布から最も温度の高い部
    分を判定し、その部分を指向するように赤外線センサの
    向きを制御するようにしたことを特徴とする請求項3記
    載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、補正された赤外線センサ
    の出力によって被加熱物の温度分布から最も温度の高い
    部分を判定し、かつその部分の温度変化度合いに応じて
    加熱制御するようにしたことを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記画像センサからの初
    期画像データと、被加熱物の加熱中に入力される被加熱
    物画像データとを基にして、両データにおける被加熱物
    の領域の変化又は両データにおける輝度の変化を比較す
    ることにより被加熱物が異常加熱であるか否かを判定す
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 前記制御部に予め無負荷状態の庫内画像
    データが保存され、該庫内画像データと前記画像センサ
    から出力された画像データとを比較し、両データが一致
    したときに無負荷加熱であると判定するようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加熱調理
    器。
JP11147349A 1999-05-26 1999-05-26 加熱調理器 Pending JP2000337639A (ja)

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