JP3749112B2 - 加熱調理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱調理装置に関し、特に、安全性の高い加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来の加熱調理装置には、電子レンジやオーブントースターのように、食品を収容する加熱室、および、当該加熱室を開閉できるドアを備えられるものがある。そして、加熱調理装置におけるドアの一部は、加熱室の内部の様子を外部から視認可能とするため、透明なガラスによって構成される場合があった。このようなドアの一部を構成するガラスは、機械的強度を持たせるため、ある程度の厚みを有していた。なお、ガラスは、一般的に加熱室の壁面の材料とされる金属よりも、熱容量が大きい。これにより、加熱室において加熱が始められた際、ガラス付近は、他の部分よりも、温度上昇が遅くなるという事態が生じる。
【0003】
したがって、従来の加熱調理装置では、加熱室に複数の食品が載置されて加熱が始められた際、食品の載置位置によって加熱調理にむらが生じるため、加熱室内のすべての食品を完全に加熱しようとして一部の食品を過加熱してしまう、という問題の生じるおそれがあった。
【0004】
また、近年、加熱調理装置の一例である電子レンジにおいて、導波管が加熱室の下方に備えられ、加熱室の底面に、マグネトロンの発振するマイクロ波を拡散させるアンテナが備えられているタイプのものがある。このような電子レンジでは、加熱室の底面に、当該拡散アンテナを視認できるように、透明な板体からなる底板が固定される。この底板の固定には、シリコン等が固定剤として使用されている。なお、上記した底板の固定剤は、熱により劣化する場合がある。したがって、このような電子レンジでは、ヒータは、加熱室の後方に備えられていた。
【0005】
これにより、固定剤の後ろ側にある部分は他の部分よりも劣化しやすくなる、という問題があった。なお、後ろ側は、ユーザから見えにくい位置である。したがって、従来の加熱調理装置には、固定剤の劣化が生じても、ユーザはそれに気づきにくく、危険であるという問題があった。
【0006】
また、ヒータが加熱室の底面でなく背面に備えられていたため、ヒータの発する熱を加熱室全体に循環させるためのファンが、さらに必要とされていた。つまり、ヒータを設置する位置の都合上、ファンという余計な部品の搭載を余儀なくされていた。
【0007】
さらに、従来の加熱調理装置の一例であるオーブン電子レンジでは、ヒータによるオーブン加熱時に、主に金属から構成される皿が使用される場合があった。このような皿は、マイクロ波を反射する性質を有するため、マグネトロンによるマイクロ波加熱が行なわれる際には不要とされる。
【0008】
そして、従来から、このような皿が、マイクロ波加熱が行なわれる際に加熱室に載置され、マイクロ波が加熱室内で乱反射されることのないよう、調理装置側に対策を施すことが望まれていた。
【0011】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、安全に動作する、加熱調理装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のある局面に従った加熱調理装置は、食品を収容する加熱室と、該加熱室を開閉するドアと、前記加熱室の底面に設けた底板と、マイクロ波を発振するマグネトロンと、一端に前記マグネトロンを接続した導波管と、前記加熱室の底板下方に設けられ、前記マグネトロンから前記導波管を介して供給されたマイクロ波を拡散して前記加熱室の底面から前記加熱室内に供給する回転アンテナと、発熱することにより前記加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記ヒータによる加熱が行なわれる際に食品を載置し、前記マイクロ波を反射する金属により構成された皿と、前記皿が前記加熱室内の所定の位置に設置されるように前記皿を支持するためのレールと、を備え、前記加熱室は、前記レールよりも下の前記加熱室内への前記皿の収容を抑制する構成としたことを特徴とする。
本発明の他のある局面に従った加熱調理装置は、食品を収容する加熱室と、該加熱室を開閉するドアと、前記加熱室の底面に設けた底板と、マイクロ波を発振するマグネトロンと、一端に前記マグネトロンを接続した導波管と、前記加熱室の底板下方に設けられ、前記マグネトロンから前記導波管を介して供給されたマイクロ波を拡散して前記加熱室の底面から前記加熱室内に供給する回転アンテナと、発熱することにより前記加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記ヒータによる加熱が行なわれる際に食品を載置し、前記マイクロ波を反射する金属により構成された皿と、前記皿が前記加熱室内の所定の位置に設置されるように前記皿を支持するためのレールと、前記加熱室に形成され、前記レールよりも下の前記加熱室内への前記皿の収容を抑制する凸部とを備えたことを特徴とする。
【0021】
これにより、加熱調理装置においてマイクロ波加熱が行なわれ、ヒータによる加熱が行なわれる際に利用される皿が加熱室内に置かれることが好ましくない場合、当該皿が加熱室内に置かれることを、確実に回避できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の加熱調理装置の第1の実施の形態である電子レンジの正面図である。
【0028】
電子レンジ1は、本体枠2と、操作パネル3と、ドア4とを含む。本体枠2の内部には、加熱室6が形成されている。加熱室6の底面には、底板7が備えられている。
【0029】
ドア4は、加熱室6を開閉可能に構成されており、図1は、ドア4の開状態を示している。また、ドア4の上部には、取っ手5が備えられている。
【0030】
図2は、電子レンジ1の、外装部分を取り外した状態での、斜視図である。
本体枠2には、加熱室6の右隣に、マグネトロン8が取付けられている。また、マグネトロン8の後方には、当該マグネトロン8を冷却するためのブロアファン10が取付けられている。さらに、マグネトロン8の下方には、マグネトロン8に高電圧の電力を供給するための高圧トランス9が取付けられている。
【0031】
また、本体枠2には、加熱室6の右側壁に相当する壁面に、複数の吸気孔2Aが形成されている。ブロアファン10から送られる風は、マグネトロン8を通り、さらに、吸気孔2Aを通って、加熱室6内に導入される。
【0032】
加熱室6内の、吸気孔2A付近には、サーミスタ32が取付けられている。これにより、サーミスタ32には、吸気孔2Aを通って加熱室6に流れ込んだ空気があたることになる。
【0033】
本実施の形態では、サーミスタ32の検知温度により、加熱室6内の温度を検知するとともに、マグネトロン8により加熱が行なわれているときに、ブロアファン10が正常に動作しているか否かをチェックすることもできる。ここで、ブロアファン10の動作チェックの態様を、説明する。
【0034】
図3は、ブロアファン10が正常に動作している場合、および、正常に動作していない場合の、マグネトロン8による加熱時間とサーミスタ32の検知温度との関係を示す図である。
【0035】
図3において、実線Xは、ブロアファン10が正常に動作している場合のサーミスタ32の検知温度であり、破線Yは、ブロアファン10が正常に動作している場合のサーミスタ32の検知温度である。
【0036】
マグネトロン8による加熱時間が長くなると、加熱室6内の食品の温度が上昇するため、加熱室6内の温度は上昇する。
【0037】
これに加え、マグネトロン8による加熱時間が長くなると、マグネトロン8自体の温度が上昇するため、ブロアファン10が正常に動作していれば、温度が上昇したマグネトロン8を通った風が、加熱室6内に流れ込むことにより、さらに、加熱室6内の温度は上昇する。
【0038】
つまり、実線Xは、加熱室6内の食品とマグネトロン8の温度上昇に影響を受ける。一方、破線Yは、ブロアファン10が正常に動作しないためにマグネトロン8を通過した風が加熱室6内に流れ込むことがなく、加熱室6内の食品の温度上昇のみの影響を受ける。これにより、実線Xでは、破線Yよりも、加熱時間の経過に対するサーミスタ32の検知温度の上昇の割合が、著しく大きくなっている。
【0039】
本実施の形態では、上記のようなサーミスタ32の検知温度の上昇の割合の差を利用して、ブロアファン10が正常に動作しているか否かを判断する。
【0040】
図4を参照しつつ、ブロアファン10が正常に動作しているか否かの判断方法を、より具体的に説明する。図4は、電子レンジ1の動作を制御する制御回路が、ブロアファン10の動作をチェックする際に実行するブロアチェック処理のフローチャートである。
【0041】
制御回路は、ブロアチェック処理では、まず、ステップS1(以下、ステップを省略する)で、サーミスタ32の検知温度Thを検知して、S2に進む。
【0042】
S2で、制御回路は、検知温度Thの10秒間の上昇値△Thを算出して、S3に進む。
【0043】
S3で、制御回路は、S2で算出した△Thが、予め定められた定数α以上であるか否かを判断する。ここで、αとは、加熱室6内に一般的な量だけ食品が収容された状態で、ブロアファン10が正常に動作した際に想定される△Thの値、または、それをわずかに下回る値とすることができる。そして、制御回路は、△Thがα以上であると判断すると、S4に進み、△Thがα未満であると判断すると、S5に進む。
【0044】
S4では、制御回路は、ブロアファン10が正常に動作しているとして、マグネトロン8による加熱を継続させる処理を行なって、処理を終了する。
【0045】
一方、S5では、制御回路は、ブロアファン10が正常に動作していないとして、当該旨を異常と報知し、かつ、マグネトロン8による加熱動作を停止させて、処理を終了する。
【0046】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態の電子レンジについて、説明する。なお、本実施の形態の電子レンジは、第1の実施の形態の電子レンジと、共通した構成要素を備える。このため、当該構成要素には、第1の実施の形態の電子レンジと同じ符号を付し、詳細な説明は行なわない。
【0047】
図5は、本実施の形態の電子レンジ1の正面図である。
本実施の形態の電子レンジ1には、ドア4の中央部分にガラス4Aが備えられている。これにより、ユーザは、ドア4が閉じられた状態であっても、ドア4を介して、加熱室6の内部を見ることができる。ドア4および本体枠2は、主に、板金に塗装を施されて構成されている。そして、ガラス4Aの加熱室6側の面には、ヒータ線40が貼りつけられている。また、底板7もガラスにより構成されているが、当該底板7にも、ヒータ線70が貼りつけられている。これにより、加熱室6の壁面において、板金よりも熱の上昇が遅いガラスで構成された部分において、熱の上昇を早めることができる。つまり、加熱室6において、加熱むらを抑えることができる。
【0048】
また、本実施の形態の電子レンジ1には、移動可能なヒータが備えられている。以下に、移動可能なヒータを含む、電子レンジ1の内部構造について、説明する。
【0049】
図6は、電子レンジ1の平面図であり、図7および図9は、電子レンジ1の正面図であり、図8および図10は、電子レンジ1の右側面図である。
【0050】
なお、図6は、加熱室6の内部およびその近傍を示すため、電子レンジ1の外装部分および本体枠2の上面を省略している。また、図7および図9では、操作パネル3等、本体枠2より前面にある部材を省略し、また、加熱室6より下方の一部分を一点破線で示す線において破断して記載している。また、図8および図10では、ドア3の右端よりも右側にある部材は、省略している。
【0051】
本実施の形態の電子レンジ1では、加熱室6へは、当該加熱室6の下方から、マイクロ波が供給される。つまり、マグネトロン8に一端を接続される導波管17は、その他端を、加熱室6の底面に接続されている。マグネトロン8の備えるマグネトロンアンテナ8Aは、導波管17内に突出している。加熱室6の底面にある底板7の下方には、回転アンテナ18が備えられている。これにより、マグネトロン8の発振したマイクロ波は、導波管17を介して、加熱室6の底面から、加熱室6内に供給される。なお、当該マイクロ波は、回転アンテナ18により、拡散されて、加熱室6内に供給される。回転アンテナ18は、モータ19により回転するよう構成されている。なお、図8および図10では、回転アンテナ18は、省略されている。
【0052】
そして、図6〜図8を参照して、加熱室6の後面には、可動ヒータ12が備えられている。可動ヒータ12は、断熱板13の後面に、図7に示すパターンで取付けられている。
【0053】
可動ヒータ12を用いてヒータ加熱が行なう場合、可動ヒータ12を、図9および図10に示すように、加熱室6の底面側に移動させる必要がある。可動ヒータ12は、断熱板13に取り付けられており、断熱板13の上部に取付けられた取っ手14を引っ張ることにより、加熱室6の底面側に移動させる。より具体的には、取っ手14が手前側に引っ張られることにより、断熱板13は、下端を軸として、図9および図10に示すように、その主面が加熱室6の底面に沿う状態となる。
【0054】
そして、図9および図10に示す状態では、可動ヒータ12の上に、皿16が設置され、当該皿16の上に被加熱物21が載置される。この状態で、可動ヒータ12による、被加熱物21の加熱が実行される。皿16は、加熱室6の内部の左右側壁に設けられたレール20により、支持されている。
【0055】
なお、底板7は、その周囲に施されたシリコン等の固定剤で、本体枠2に固定されている。また、図9および図10に示す状態では、取っ手14は、3〜5cm程度の高さを有している。また、可動ヒータ12と底板7の間には、断熱板13が位置している。これにより、底板7の周囲に施された固定剤は、可動ヒータ12の発する熱の影響を受けにくい。つまり、断熱板13と取っ手14により、可動ヒータ12と底板7の間に所定の間隔が設けられることにより、当該固定剤の熱による劣化を回避できる。
【0056】
また、図7および図8から理解されるように、断熱板13の下部には、凸部15が形成されている。凸部15は、断熱板13を、部分的に、加熱室6の内側に凸形状を有するように座押しすることにより、形成される。より詳しくは、凸部15は、可動ヒータ12が図7および図8に示された状態にあるときに、皿16がレール20に支持されるように加熱室6内に挿入された場合、当該皿16の先端と当接する位置に設けられている。なお、この状態では、ドア4は、閉じられないようになる。凸部15が突き出している寸法だけ、皿16が、加熱室6より手前側に突き出すためである。
【0057】
そして、断熱板13に凸部15が形成されることにより、可動ヒータ12による加熱動作がなされない場合に、皿16が加熱室6内に載置された状態で、マグネトロン8による加熱が実行されることを回避できる。電子レンジ1は、ドア4が開いた状態では、マグネトロン8による加熱が実行されないよう、構成されているからである。加熱室16内に皿16が設置された状態では、マグネトロン8による加熱を実行できないようにされているのは、ヒータ加熱に利用される皿16が、一般的に、マイクロ波を反射する金属により構成されているからである。
【0058】
また、確実に、皿16が加熱室16に収容された状態でマグネトロン8による加熱が実行されないために、皿16をむやみに加熱室16内に収容した状態では、マグネトロン8による加熱を行なえないようにすることも考えられる。具体的には、たとえば、電子レンジ1を、可動ヒータ12による加熱の際の設置場所以外に皿16を設置した場合、マグネトロン8による加熱を実行できないように、構成することが考えられる。電子レンジ1をこのように構成した例を、図11および図12に示す。
【0059】
図11は、電子レンジ1の平面図であり、図12は、電子レンジ1の右側面図である。なお、図11は、電子レンジ1の外装部分および本体枠2の上面を省略している。
【0060】
上記したように、加熱室6の左右の壁面には、皿16を支持するためのレール20が形成されている。そして、図11および図12に示す電子レンジ1では、加熱室6の奥行き方向について中央部分に、垂直方向に、凸部200が形成されている。凸部200は、たとえば、本体枠2の相当する部分を、加熱室6の内側に向けて座押しすることにより、形成される。
【0061】
凸部200が形成されることにより、加熱室6において、レール20よりも下に、皿16を収容させようとしても、図11に示すように、皿16は凸部200にひっかかり、それ以上加熱室6の中に入ることが出来ない。これにより、ドア4を閉じることができなくなるため、マグネトロン8による加熱が実行されなくなる。
【0062】
なお、凸部200が形成されるのは、加熱室6の、奥行き方向の、手前部分であってもよいし、奥の方であってもよい。また、加熱室6の容量を大きくするため、より少ない容積で形成されることが好ましい。
【0063】
次に、電子レンジ1における加熱調理において、被加熱物21の温度を決定するのに用いられる赤外線センサについて、説明する。
【0064】
図13は、電子レンジ1の本体枠2の正面図である。なお、図13では、加熱室6よりも下の部分は、導波管17等の内部構造が見えるように、部分的に破断して記載されている。
【0065】
本体枠2の上部であって、加熱室6の左側には、赤外線センサユニット22および赤外線センサユニット22に向けて延びる検出管31が取付けられている。
【0066】
赤外線センサユニット22には、赤外線センサ(後述する赤外線センサ29)が内包されている。図13における一点破線Aは、赤外線センサの視野の中心線である。つまり、赤外線センサは、加熱室6内に視野を有し、視野内で発せられた赤外線量を検出することにより、加熱室6内の食品の温度を間接的に検出する。これにより、電子レンジ1では、加熱時間等を自動的に決定できる。
【0067】
図14に、図13の赤外線センサユニット22付近を拡大した図を示す。また、図15に、図14の赤外線センサユニット22付近を矢印P方向から見た図を示し、図16に、図15のZ線に沿うXVI−XVI矢視断面図を、図17に、図15のZ線に沿うXVII−XVII矢視断面図を示す。
【0068】
赤外線センサユニット22は、カバー25により、その外郭が構成されている。カバー25の内部には、赤外線フィルタ26、反射鏡27、基板28、赤外線センサ29が収容されている。ケース25には、窓25Aが形成され、窓25A,赤外線フィルタ26,反射鏡27を介して、ケース25外部の赤外線が,赤外線センサ29に届く。赤外線センサ29は、基板28上に備えられている。
【0069】
赤外線センサユニット22は、載置台23にセットされている。載置台23は、L字型の板体であり、水平方向に延びる面上に、赤外線センサユニット22は載置されている。
【0070】
検出管31の端部には、窓31Aが形成されている。また、載置台23には、窓31Aに対応する部分に、穴が形成されている。
【0071】
検出管31とケース25との間には、遮蔽部材24が備えられている。遮蔽部材24は、円柱を部分的にくりぬかれた形状を有している。遮蔽部材24において、窓31Aと窓25Aとの間にある部分は、くりぬかれている。つまり、遮蔽部材24が、図13〜図17に示す状態にあるときは、赤外線センサ29は、加熱室6内の赤外線を検出することができる。
【0072】
図18に、遮蔽部材24の斜視図を示す。遮蔽部材24は、上述のように、円柱の一部分をくりぬかれた形状を有しているため、その側面は、曲面となっている。
【0073】
図19に、赤外線センサユニット22の斜視図を示す。赤外線センサユニット22のケース25には、遮蔽部材24と当接する面22Aが備えられている。
【0074】
また、載置台23と遮蔽部材24との間には、スペーサ30が備えられている。図20に、スペーサ30の斜視図を示す。スペーサ30は、検出管31の窓31Aに対応する位置に、窓30Aを形成されている。また、遮蔽部材24と当接する面30Bを備えている。
【0075】
面22Aおよび面30Bは、遮蔽部材24と当接する側に対して凹形状を有している。当該凹形状は、遮蔽部材24の側面の曲面のパターンと対応している。
【0076】
遮蔽部材24は、軸24Aを軸として、回転可能に構成されている。そして、赤外線センサ29が赤外線の検出を行なわない場合には、遮蔽部材24を、図13〜図17に示す状態から90°回転させて、図21〜図23に示す状態にする。これにより、窓22Aおよび窓30Aが、遮蔽部材24と当接する。したがって、窓22Aを介して加熱室6内の食品の汁がケース22内に侵入し、赤外線フィルタ26や赤外線センサ29が汚れることを、極力回避できる。
【0077】
なお、遮蔽部材24の側面の凹凸形状は、窓22Aおよび窓30Aが形成されている面の凹凸形状に対応している。より詳しくは、図21および図22に示すように、この状態では、遮蔽部材24の側面は、面22Aおよび面30Bに嵌め込まれた状態となっている。これにより、より効果的に、食品の汁がケース22内に侵入することを回避できる。
【0078】
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0079】
また、以上説明された各実施の形態において開示された技術は、加熱調理装置に対して、単独で適用されても良いし、複合されて適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加熱調理装置の第1の実施の形態である電子レンジの正面図である。
【図2】 図1の電子レンジの、外装部分を取り外した状態での、斜視図である。
【図3】 図1の電子レンジにおいて、ブロアファンが正常に動作している場合、および、正常に動作していない場合の、マグネトロンによる加熱時間とサーミスタの検知温度との関係を示す図である。
【図4】 図1の電子レンジの動作を制御する制御回路が、ブロアファンの動作をチェックする際に実行するブロアチェック処理のフローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の電子レンジの正面図である。
【図6】 図5の電子レンジの平面図である。
【図7】 図5の電子レンジの正面図である。
【図8】 図5の電子レンジの右側面図である。
【図9】 図5の電子レンジの正面図である。
【図10】 図5の電子レンジの右側面図である。
【図11】 図5の電子レンジの変形例である電子レンジの平面図である。
【図12】 図5の電子レンジの変形例である電子レンジの右側面図である。
【図13】 図5の電子レンジの本体枠の正面図である。
【図14】 図13の赤外線センサユニット付近の拡大図である。
【図15】 図13の赤外線センサユニット付近を、矢印P方向から見た図である。
【図16】 図15のZ線に沿うXVI−XVI矢視断面図である。
【図17】 図15のZ線に沿うXVII−XVII矢視断面図である。
【図18】 図17の遮蔽部材の斜視図である。
【図19】 図17の赤外線センサユニットの斜視図である。
【図20】 図17のスペーサの斜視図である。
【図21】 図14において、遮蔽部材の状態のみを変更させた図である。
【図22】 図15において、遮蔽部材の状態のみを変更させた図である。
【図23】 図13において、遮蔽部材の状態のみを変更させた図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ、2 本体枠、3 操作パネル、4 ドア、4A ガラス、6加熱室、7 底板、8 マグネトロン、10 ブロアファン、12 可動ヒータ、13 断熱板、14 取っ手、15 凸部、16 皿、17 導波管、18回転アンテナ、22 赤外線センサユニット、23 載置台、24 遮蔽部材、25 カバー、26 赤外線フィルタ、29 赤外線センサ、30 スペーサ、31 検出管、32 サーミスタ、40,70 ヒータ線。
Claims (2)
- 食品を収容する加熱室と、該加熱室を開閉するドアと、前記加熱室の底面に設けた底板と、マイクロ波を発振するマグネトロンと、一端に前記マグネトロンを接続した導波管と、前記加熱室の底板下方に設けられ、前記マグネトロンから前記導波管を介して供給されたマイクロ波を拡散して前記加熱室の底面から前記加熱室内に供給する回転アンテナと、発熱することにより前記加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記ヒータによる加熱が行なわれる際に食品を載置し、前記マイクロ波を反射する金属により構成された皿と、前記皿が前記加熱室内の所定の位置に設置されるように前記皿を支持するためのレールと、を備え、前記加熱室は、前記レールよりも下の前記加熱室内への前記皿の収容を抑制する構成としたことを特徴とする加熱調理装置。
- 食品を収容する加熱室と、該加熱室を開閉するドアと、前記加熱室の底面に設けた底板と、マイクロ波を発振するマグネトロンと、一端に前記マグネトロンを接続した導波管と、前記加熱室の底板下方に設けられ、前記マグネトロンから前記導波管を介して供給されたマイクロ波を拡散して前記加熱室の底面から前記加熱室内に供給する回転アンテナと、発熱することにより前記加熱室内の食品を加熱するヒータと、前記ヒータによる加熱が行なわれる際に食品を載置し、前記マイクロ波を反射する金属により構成された皿と、前記皿が前記加熱室内の所定の位置に設置されるように前記皿を支持するためのレールと、前記加熱室に形成され、前記レールよりも下の前記加熱室内への前記皿の収容を抑制する凸部とを備えたことを特徴とする加熱調理装置。
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