JP3207972B2 - コンクリート製プレキャスト床版 - Google Patents
コンクリート製プレキャスト床版Info
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Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁の桁方向に連設す
ることにより、床を形成するコンクリート製プレキャス
ト床版に関する。
ることにより、床を形成するコンクリート製プレキャス
ト床版に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の床版としては、図5に示
すように、多数のジベル1…が上方に突設された矩形版
状の薄鋼板2の上に、鉄筋3,3’を配設してコンクリ
ート4を打設し、薄鋼板2とコンクリート4とを一体化
させた構成のものがある。この床版を接合するには、図
5に示すように、接合方向に延ばした鉄筋3…を互いに
ラップさせるとともに新たな鉄筋5…をラップ部分に直
交させて配筋し、薄鋼板2の端部同志を、裏当金6を設
けて溶接することにより連結した後、両者の間に目地コ
ンクリート7を打設している。
すように、多数のジベル1…が上方に突設された矩形版
状の薄鋼板2の上に、鉄筋3,3’を配設してコンクリ
ート4を打設し、薄鋼板2とコンクリート4とを一体化
させた構成のものがある。この床版を接合するには、図
5に示すように、接合方向に延ばした鉄筋3…を互いに
ラップさせるとともに新たな鉄筋5…をラップ部分に直
交させて配筋し、薄鋼板2の端部同志を、裏当金6を設
けて溶接することにより連結した後、両者の間に目地コ
ンクリート7を打設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなコンクリート製プレキャスト床版の場合、以下の
ような問題が生じていた。すなわち、従来の床版は、下
面全体が薄鋼板2で覆われているために、底部のコンク
リート4の損傷を外観で判断することが出来ないといっ
た問題があった。したがって、底部コンクリート4の損
傷は、目視しない方法に頼らざるを得ず、確認の作業能
率に不満があった。また、コンクリート4と薄鋼板2の
間に水が浸入した場合には、薄鋼板2のために水抜きが
不完全になるといった問題もある。
ようなコンクリート製プレキャスト床版の場合、以下の
ような問題が生じていた。すなわち、従来の床版は、下
面全体が薄鋼板2で覆われているために、底部のコンク
リート4の損傷を外観で判断することが出来ないといっ
た問題があった。したがって、底部コンクリート4の損
傷は、目視しない方法に頼らざるを得ず、確認の作業能
率に不満があった。また、コンクリート4と薄鋼板2の
間に水が浸入した場合には、薄鋼板2のために水抜きが
不完全になるといった問題もある。
【0004】一方、薄鋼板2は、腐食による劣化の防止
方法の開発が求められているが、表面に鍍金を施すには
電解槽に対して大き過ぎ、しかも重量も大きく搬送が大
変なので、錆び止め塗装を行なうことが一般的である。
しかしながら、錆び止め塗装は、数年毎に塗り直しが必
要で、今度はメンテナンスの費用がかかり、問題の根本
的な解決に至らない。
方法の開発が求められているが、表面に鍍金を施すには
電解槽に対して大き過ぎ、しかも重量も大きく搬送が大
変なので、錆び止め塗装を行なうことが一般的である。
しかしながら、錆び止め塗装は、数年毎に塗り直しが必
要で、今度はメンテナンスの費用がかかり、問題の根本
的な解決に至らない。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、外観でコンクリートの損傷を発見することがで
き、水抜きも良好に行なわれ、しかも安価なコンクリー
ト製プレキャスト床版を提供することを目的とするもの
である。
ので、外観でコンクリートの損傷を発見することがで
き、水抜きも良好に行なわれ、しかも安価なコンクリー
ト製プレキャスト床版を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート製
プレキャスト床版では、複数本を同一平面上で所定間隔
離間して互いに平行に配設された帯状の鋼板と、鋼板に
その長手方向に沿って配設密度を異ならせて立設された
複数のジベルと、鋼板から離間して鋼板の設置面と平行
に架設されたメッシュと、鋼板とメッシュとを埋設する
ようにして打設充填されたコンクリートとを備えてな
り、互いに接合されて目地とされる端面には、その下端
に、長手方向へわたって互いに当接される突起が形成さ
れていることを前記課題の解決手段とした。
プレキャスト床版では、複数本を同一平面上で所定間隔
離間して互いに平行に配設された帯状の鋼板と、鋼板に
その長手方向に沿って配設密度を異ならせて立設された
複数のジベルと、鋼板から離間して鋼板の設置面と平行
に架設されたメッシュと、鋼板とメッシュとを埋設する
ようにして打設充填されたコンクリートとを備えてな
り、互いに接合されて目地とされる端面には、その下端
に、長手方向へわたって互いに当接される突起が形成さ
れていることを前記課題の解決手段とした。
【0007】
【作用】本発明のコンクリート製プレキャスト床版によ
れば、隣接する鋼板の間の部分にコンクリートが露出し
て、外観で損傷の確認が可能である。また、コンクリー
トと鋼板との間に浸入した水は、底部のコンクリートの
露出部分から排水される。鋼板は、小型に分割されてい
るので、鍍金が容易である。また、ジベルの配設密度が
高い部分を橋桁との連結箇所などの大きな応力が加わる
部分とすることにより、効率的な設計が行われ、強度的
に無駄な部分がなくされてコスト低減が図られる。 さら
には、端面同士を接合させる際に、その下端に設けられ
た突起が互いに当接するので、注入したモルタル等の目
地材が、互いに当接した突起によって受け止められ、目
地における作業性が大幅に向上される。
れば、隣接する鋼板の間の部分にコンクリートが露出し
て、外観で損傷の確認が可能である。また、コンクリー
トと鋼板との間に浸入した水は、底部のコンクリートの
露出部分から排水される。鋼板は、小型に分割されてい
るので、鍍金が容易である。また、ジベルの配設密度が
高い部分を橋桁との連結箇所などの大きな応力が加わる
部分とすることにより、効率的な設計が行われ、強度的
に無駄な部分がなくされてコスト低減が図られる。 さら
には、端面同士を接合させる際に、その下端に設けられ
た突起が互いに当接するので、注入したモルタル等の目
地材が、互いに当接した突起によって受け止められ、目
地における作業性が大幅に向上される。
【0008】
【実施例】以下本発明のコンクリート製プレキャスト床
版の一実施例を、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、本発明のコンクリート製プレキャスト床版を図1
ないし図4を参照して説明する。図中符号11はコンク
リート製プレキャスト床版(以下、単に床版と称す
る)、12は鋼板、13はジベル、14はメッシュ、1
5はコンクリート、16はシース管である。床版11
は、一般に長方形版状であって、複数本を同一平面上で
所定間隔離間して互いに平行に配設された帯状の鋼板1
2と、これら各鋼板12上に複数立設されたジベル13
と、鋼板12の上方に架設されたメッシュ14と、鋼1
2とメッシュ14とに打設充填されて全体を一体化する
コンクリート15とを備えてなっている。
版の一実施例を、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、本発明のコンクリート製プレキャスト床版を図1
ないし図4を参照して説明する。図中符号11はコンク
リート製プレキャスト床版(以下、単に床版と称す
る)、12は鋼板、13はジベル、14はメッシュ、1
5はコンクリート、16はシース管である。床版11
は、一般に長方形版状であって、複数本を同一平面上で
所定間隔離間して互いに平行に配設された帯状の鋼板1
2と、これら各鋼板12上に複数立設されたジベル13
と、鋼板12の上方に架設されたメッシュ14と、鋼1
2とメッシュ14とに打設充填されて全体を一体化する
コンクリート15とを備えてなっている。
【0009】鋼板12は、長尺な帯状であって、4枚が
互いに平行として床版11の幅方向に均等配置されてい
る。また、各鋼板12は、図5に示す床版の薄鋼板2と
同等の強度であるには、薄鋼板2より厚さを大きく採る
必要がある。但し、鋼板12の厚さは、床版11の底面
における鋼板12の面積が薄鋼板2の半分の場合、薄鋼
板2の2倍以下で同等の曲げ強度を発揮することができ
るので、結果的に、鋼板12は、薄鋼板2より少ない鋼
材使用量で同等の強度を発揮することができ、重量に比
して高い強度を発揮する。
互いに平行として床版11の幅方向に均等配置されてい
る。また、各鋼板12は、図5に示す床版の薄鋼板2と
同等の強度であるには、薄鋼板2より厚さを大きく採る
必要がある。但し、鋼板12の厚さは、床版11の底面
における鋼板12の面積が薄鋼板2の半分の場合、薄鋼
板2の2倍以下で同等の曲げ強度を発揮することができ
るので、結果的に、鋼板12は、薄鋼板2より少ない鋼
材使用量で同等の強度を発揮することができ、重量に比
して高い強度を発揮する。
【0010】ジベル13は、鋼製の筒体又はロッド状の
部材であって、鋼板12の長さ方向に多数箇所に均等配
置されている。鋼板12の長さ方向における各ジベル1
3の設置位置には、鋼板12の幅方向に均等配置された
2本または3本のジベル13が鋼板12の上面に垂直と
して溶着されている。
部材であって、鋼板12の長さ方向に多数箇所に均等配
置されている。鋼板12の長さ方向における各ジベル1
3の設置位置には、鋼板12の幅方向に均等配置された
2本または3本のジベル13が鋼板12の上面に垂直と
して溶着されている。
【0011】図1ないし図4に示すように、メッシュ1
4は、床版11の長さ方向に沿って配設された主筋17
と、床版11の幅方向に沿って配設された配力筋18と
を互いに固定して構成されている。主筋17は、床版1
1の幅方向に多数均等配置され、それぞれ配力筋18の
上面に架設状態で固定されている。配力筋18は、床版
11の幅方向に多数均等配置され、それぞれ、ジベル1
3の上方で、鋼板12の設置面と平行に配設されてい
る。なお、配力筋18は、前記した各配力筋18の略直
下において、床版11の厚さ方向鋼板12寄りの位置に
も配力筋18と平行に配設されている。この配力筋18
は、それぞれジベル13の基端部付近に固定されてい
る。
4は、床版11の長さ方向に沿って配設された主筋17
と、床版11の幅方向に沿って配設された配力筋18と
を互いに固定して構成されている。主筋17は、床版1
1の幅方向に多数均等配置され、それぞれ配力筋18の
上面に架設状態で固定されている。配力筋18は、床版
11の幅方向に多数均等配置され、それぞれ、ジベル1
3の上方で、鋼板12の設置面と平行に配設されてい
る。なお、配力筋18は、前記した各配力筋18の略直
下において、床版11の厚さ方向鋼板12寄りの位置に
も配力筋18と平行に配設されている。この配力筋18
は、それぞれジベル13の基端部付近に固定されてい
る。
【0012】コンクリート15は、鋼板12とメッシュ
14との間に打設充填され、前述の鋼板12とジベル1
3とメッシュ14とシース管16とを埋設状態として、
一体化している。図3および図4に示すように、コンク
リート15は、鋼板12の厚さ方向下面と面一の底面を
形成している。また、コンクリート15の上面は、メッ
シュ14の上方に位置し、鋼板12の設置面と平行であ
る。さらに、コンクリート15は、床版11の幅方向端
面19において、鋼板12の設置平面の延長上に突出す
る突起20を形成している。突起20は、床版11の長
さ方向全体に亙って延在するフランジ状であって、隣接
する床版11,11の幅方向端面19同志を当接した際
に、該端面19間に適切な隙間を形成するようになって
いる。
14との間に打設充填され、前述の鋼板12とジベル1
3とメッシュ14とシース管16とを埋設状態として、
一体化している。図3および図4に示すように、コンク
リート15は、鋼板12の厚さ方向下面と面一の底面を
形成している。また、コンクリート15の上面は、メッ
シュ14の上方に位置し、鋼板12の設置面と平行であ
る。さらに、コンクリート15は、床版11の幅方向端
面19において、鋼板12の設置平面の延長上に突出す
る突起20を形成している。突起20は、床版11の長
さ方向全体に亙って延在するフランジ状であって、隣接
する床版11,11の幅方向端面19同志を当接した際
に、該端面19間に適切な隙間を形成するようになって
いる。
【0013】シース管16は、内径数十ミリ程度の鋼管
であって、床版11の厚さ方向において、配力筋18,
18の対の中間の位置に、配力筋18と平行として配設
されている。各シース管16は、ジベル13の中間部分
に配設されている。
であって、床版11の厚さ方向において、配力筋18,
18の対の中間の位置に、配力筋18と平行として配設
されている。各シース管16は、ジベル13の中間部分
に配設されている。
【0014】なお、床版11には、長さ方向4箇所で、
円筒状のパイプジベルPが床版11の幅方向に3基連設
されている。パイプジベルPは、床版11の幅方向にお
いて、床版11の幅方向4等分する位置に均等配置され
ている。床版11の幅方向端面19には、パイプジベル
Pの断面視半分が嵌入可能な凹所パイプジベルP’が形
成されている。凹所P’は、各床版11の同一の位置に
形成され、端面19同志を突き合わせた際に、互いの端
面19,19の凹所P’,P’同志が組み合わされて、
パイプジベルPが嵌入可能な断面円形の孔を形成するよ
うになっている。また、床版11を幅方向に接合する際
に、一方の凹所P’にパイプジベルPを先行して設置し
ておくことにより接合すべき床版11同志の位置決めに
有利である。
円筒状のパイプジベルPが床版11の幅方向に3基連設
されている。パイプジベルPは、床版11の幅方向にお
いて、床版11の幅方向4等分する位置に均等配置され
ている。床版11の幅方向端面19には、パイプジベル
Pの断面視半分が嵌入可能な凹所パイプジベルP’が形
成されている。凹所P’は、各床版11の同一の位置に
形成され、端面19同志を突き合わせた際に、互いの端
面19,19の凹所P’,P’同志が組み合わされて、
パイプジベルPが嵌入可能な断面円形の孔を形成するよ
うになっている。また、床版11を幅方向に接合する際
に、一方の凹所P’にパイプジベルPを先行して設置し
ておくことにより接合すべき床版11同志の位置決めに
有利である。
【0015】以下、本発明のコンクリート製プレキャス
ト床版の作用および効果を説明する。床版11は、鋼板
12が帯状の鋼板12を床版11の幅方向に所定間隔離
間して並列に配しているので、各鋼板12…間にコンク
リート15が露出して、コンクリート15の損傷を外観
で判断することができる。また、床版11は、鋼板12
が、鋼材の重量に対する強度が大きいから、全体の軽量
化が可能で、搬送等が容易である。一方、床版11は、
鋼板12が底面を分割した形状であって、鋼板12の鍍
金が可能であるので、従来のように錆び止め塗装の塗り
直しを行なう必要が無く、鋼板12のメンテナンスを省
力化できる。
ト床版の作用および効果を説明する。床版11は、鋼板
12が帯状の鋼板12を床版11の幅方向に所定間隔離
間して並列に配しているので、各鋼板12…間にコンク
リート15が露出して、コンクリート15の損傷を外観
で判断することができる。また、床版11は、鋼板12
が、鋼材の重量に対する強度が大きいから、全体の軽量
化が可能で、搬送等が容易である。一方、床版11は、
鋼板12が底面を分割した形状であって、鋼板12の鍍
金が可能であるので、従来のように錆び止め塗装の塗り
直しを行なう必要が無く、鋼板12のメンテナンスを省
力化できる。
【0016】加えて、床版11は、幅方向の端面19,
19同志を当接して多数を接合することにより、橋梁等
の路面版を形成した際に、プレストレスの導入により対
向する端面19,19の間隔が短くなって、端面19,
19間の隙間21に充填すべきモルタル22を節約する
ことができ、路面版の施工コストが低減する。すなわ
ち、図4に示すように、隣接する床版11,11の継手
構造は、接合すべき床版11…の幅方向端面19,19
同志をそれぞれのシース管16が連通した状態で互いに
突き合わせ、端面19,19間に形成された隙間21に
モルタル22を充填し、連通したシース管16…内に貫
通したPCストランド23を利用して接合すべき全ての
床版11…の接合方向両端から圧縮力を作用させてなっ
ている。隙間21は、幅方向の端面19に突設された突
起20の厚さ分である。また、互いに当接された突起2
0,20の間は、シール材14が介装され、水密が保持
されている。したがって、床版11によれば、継手部に
おいて、シース管16およびPCストランド23を利用
して接合方向にプレストレスを作用させるので、圧縮荷
重がかかってモルタル22を隙間21内に隅々まで充填
でき、モルタル22の使用を少量にすることができる。
また、その結果、隙間21を狭くすることができるの
で、互いに接合された床版11,11同志の安定性が向
上する。
19同志を当接して多数を接合することにより、橋梁等
の路面版を形成した際に、プレストレスの導入により対
向する端面19,19の間隔が短くなって、端面19,
19間の隙間21に充填すべきモルタル22を節約する
ことができ、路面版の施工コストが低減する。すなわ
ち、図4に示すように、隣接する床版11,11の継手
構造は、接合すべき床版11…の幅方向端面19,19
同志をそれぞれのシース管16が連通した状態で互いに
突き合わせ、端面19,19間に形成された隙間21に
モルタル22を充填し、連通したシース管16…内に貫
通したPCストランド23を利用して接合すべき全ての
床版11…の接合方向両端から圧縮力を作用させてなっ
ている。隙間21は、幅方向の端面19に突設された突
起20の厚さ分である。また、互いに当接された突起2
0,20の間は、シール材14が介装され、水密が保持
されている。したがって、床版11によれば、継手部に
おいて、シース管16およびPCストランド23を利用
して接合方向にプレストレスを作用させるので、圧縮荷
重がかかってモルタル22を隙間21内に隅々まで充填
でき、モルタル22の使用を少量にすることができる。
また、その結果、隙間21を狭くすることができるの
で、互いに接合された床版11,11同志の安定性が向
上する。
【0017】なお、鋼板12の設置数は、前述以外であ
ってもよく、また、各鋼板12の幅も均等で無くともよ
い。床版11メッシュ14は、鉄筋を複雑に組み合わせ
た構成であってもよく、また、鋼板12に直接溶接して
もよい。
ってもよく、また、各鋼板12の幅も均等で無くともよ
い。床版11メッシュ14は、鉄筋を複雑に組み合わせ
た構成であってもよく、また、鋼板12に直接溶接して
もよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート製プレキャスト床版によれば、複数本を同一平面上
で所定間隔離間して互いに平行に配設された帯状の鋼板
と、鋼板にその長手方向に沿って配設密度を異ならせて
立設された複数のジベルと、鋼板から離間して鋼板の設
置面と平行に架設されたメッシュと、鋼板とメッシュと
を埋設するようにして打設充填されたコンクリートとを
備えてなり、互いに接合されて目地とされる端面には、
その下端に、長手方向へわたって互いに当接される突起
が形成されていることを特徴とするから、 (1)鋼板の間にコンクリートが露出して、コンクリー
トの損傷を外観で判断することができる。 (2)鋼板が、鋼材の重量に対する強度が大きいから、
全体の軽量化が可能で、搬送等が容易である。 (3)鋼板が小型化して鍍金が可能である。したがっ
て、従来のように錆び止め塗装の塗り直し等の必要が無
く、メンテナンスを省力化できる、といった優れた効果
を奏する。(4)例えば、ジベルの配設密度が高い部分を橋桁との
連結箇所などの大きな応力が加わる部分とすることによ
り、効率的な設計を行うことができ、強度的に無駄な部
分をなくしてコスト低減を図ることができる。 (5)端面同士を接合させる際に、その下端に設けられ
た突起が互いに当接するので、注入したモルタル等の目
地材を、互いに当接した突起によって受け止めることが
でき、目地における作業性を大幅に向上させることがで
きる。
ート製プレキャスト床版によれば、複数本を同一平面上
で所定間隔離間して互いに平行に配設された帯状の鋼板
と、鋼板にその長手方向に沿って配設密度を異ならせて
立設された複数のジベルと、鋼板から離間して鋼板の設
置面と平行に架設されたメッシュと、鋼板とメッシュと
を埋設するようにして打設充填されたコンクリートとを
備えてなり、互いに接合されて目地とされる端面には、
その下端に、長手方向へわたって互いに当接される突起
が形成されていることを特徴とするから、 (1)鋼板の間にコンクリートが露出して、コンクリー
トの損傷を外観で判断することができる。 (2)鋼板が、鋼材の重量に対する強度が大きいから、
全体の軽量化が可能で、搬送等が容易である。 (3)鋼板が小型化して鍍金が可能である。したがっ
て、従来のように錆び止め塗装の塗り直し等の必要が無
く、メンテナンスを省力化できる、といった優れた効果
を奏する。(4)例えば、ジベルの配設密度が高い部分を橋桁との
連結箇所などの大きな応力が加わる部分とすることによ
り、効率的な設計を行うことができ、強度的に無駄な部
分をなくしてコスト低減を図ることができる。 (5)端面同士を接合させる際に、その下端に設けられ
た突起が互いに当接するので、注入したモルタル等の目
地材を、互いに当接した突起によって受け止めることが
でき、目地における作業性を大幅に向上させることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】図1のAーA線断面矢視図である。
【図4】幅方向断面同志で接合された床版の継手を示す
側断面図である。
側断面図である。
【図5】従来の床版の継手を示す側断面図である。
11 床版 12 鋼板 14 メッシュ 15 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 平4−21852(JP,Y2) 実公 昭60−332(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/12
Claims (1)
- 【請求項1】 多数接合されて橋梁等の路面版を構成す
るコンクリート製プレキャスト床版であって、 複数本を同一平面上で所定間隔離間して互いに平行に配
設された帯状の鋼板と、鋼板にその長手方向に沿って配
設密度を異ならせて立設された複数のジベルと、鋼板か
ら離間して鋼板の設置面と平行に架設されたメッシュ
と、鋼板とメッシュとを埋設するようにして打設充填さ
れたコンクリートとを備えてなり、互いに接合されて目
地とされる端面には、その下端に、長手方向へわたって
互いに当接される突起が形成されていることを特徴とす
るコンクリート製プレキャスト床版。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16294593A JP3207972B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | コンクリート製プレキャスト床版 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16294593A JP3207972B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | コンクリート製プレキャスト床版 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718987A JPH0718987A (ja) | 1995-01-20 |
| JP3207972B2 true JP3207972B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=15764249
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16294593A Expired - Fee Related JP3207972B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | コンクリート製プレキャスト床版 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3207972B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7178895B2 (ja) * | 2018-12-20 | 2022-11-28 | 鹿島建設株式会社 | 主桁とプレキャスト床版との固定構造及び主桁とプレキャスト床版との固定方法 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16294593A patent/JP3207972B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0718987A (ja) | 1995-01-20 |
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