JP3207199B2 - 溶融溶岩化粧コンクリートブロック - Google Patents

溶融溶岩化粧コンクリートブロック

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、天然の溶岩を溶融して任意の形状に成型し
てコンクリートブロックの表面に化粧材としたコンクリ
ートブロックに関する。
〔従来の技術〕
従来から、擁壁には天然の間知石が職人の技術により
積まれ施工されてきたが、間知石不足、職人不足によ
り、1960年代より製造、施工コストの安いコンクリート
のブロック、コンクリート擁壁が施工工事されてきた。
しかし、コンクリート擁壁は無味乾燥なコンクリート
の地肌が露出しているため、近年自然の景観を損い環境
汚染の一部とされ、都市、地域開発にあたって自然環境
の保護のため、コンクリートの地肌を露出することを避
け、環境美化とコスト安のためコンクリート製品やコン
クリート擁壁等の表面に天然石を複合することが試みら
れている。
また、溶岩を利用したものとしては、粉砕した溶岩と
コンクリートを混合したものが、また天然石を溶融して
利用する方法としては、特開昭51−124111号のように溶
岩を粉砕して所望の形状の型枠に収容して噴出温度近く
の温度で加熱焼成した窯業製品が開示されている。
〔発明の解決しようとする課題〕
しかし、コンクリート製品、擁壁に天然石を複合させ
る場合、下記ようないくつかの問題点がある。
板状に切った石とコンクリートと接合させる場合、
叩きだし仕上げ、バーナー仕上げ等加工を加えてコンク
リート製品、擁壁等に複合させているが、何れも石を板
状に切ったものを磨くため裏面部はつるつるでコンクリ
ートと接合させても剥がれやすく、又表面部も板状であ
るため平らになり、天然石の風格は凹凸が不可欠である
にもかかわらず、タイルを貼ったようになり擁壁関係の
製品には適さない。
丸状の石とコンクリートは接合しずらく、結合を強
固にするためには、コンクリートとの接触部分を多くす
るため、露出部分が少なくなる。
日本は天然石が少なく、また天然石の単価が高いの
で、石が豊富で、人件費の安い国より輸入されている
が、重量物であり輸送コストが高く、内陸部の工場では
利用しずらい。
天然石を貼ったものや、天然石を表面化粧したコン
クリート製品は、角が鋭角になりやすく、角から欠けや
すくなる。
以上のような欠点により、天然石をコンクリート製品
の表面部に結合する方法は困難極め、本発明者の出願し
た砂を用いて行う方法(特願昭60−142813号)以外容易
になし得る方法は存在していない。
また、従来の溶岩を用いた製品は、特開昭51−124111
号に代表されるように、溶岩を完全に溶融させガラス状
にし、この成分を利用して、耐火性、防水性に優れた製
品を得ることを目的としており、ここで溶岩は完全に溶
融させその成分を岩石等に混合することを目的としてい
た。
このように、従来の技術は、溶岩の材料成分をいかに
効率良く利用して耐火性に強い製品を得るかが課題で、
ガラス状にすることが必須であり、岩石状に復元するこ
とは予想もしていなかった。
また、溶岩は1000℃近くで溶融するが、冷却するとガ
ラス状になり、岩石としての形状に復元させることは困
難で、かつ岩石状の復元方法は見出されていなかった。
本発明は、溶岩、焼砂等の天然石をガラス状にするこ
となく、加熱して軟化させ任意の形状にして、これを岩
石状に復元する方法を見出し、任意の形状にすることを
可能にしたことにより、従来のあらゆるコンクリート製
品と結合可能にした天然石復元表面化粧コンクリート製
品を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
天然の溶岩をガラス化させない1000℃未満で加熱軟化
させ、鉄筋を埋設した溶融溶岩を化粧材としてコンクリ
ートブロックに利用することで、化粧コンクリートブロ
ックを製造するものである。
以下に、本発明の一実施態様を図面に異づいて詳述す
る。
第1図は、加熱軟化した溶岩を型枠に投入した状態を
示す図である。
加熱は、溶岩が変形するまで行なう。
加熱は、予め容易された型枠内でおこなっても、また
は、変形してから型枠に移してもよい。
また、加熱は発泡が多いように行なうのが好ましく、
このため、発泡剤を添加することもできる。
また、天然石が溶岩の場合は加熱時と冷却時に、砂を
かけて行うと復元性に優れたものとなる。
型枠には、3に示すように凹凸を設けておけば、冷却
後の溶岩に溶岩塊に任意の形状を設けることができる。
型枠の形状や型枠に設けた凹凸の形状によって第4図
A〜Eのような溶岩塊を得ることができる。
また、第2図に示すように、溶岩が冷却する前に、メ
ッシュや鉄筋を挿入することにより、第4図Bのような
溶岩塊を得ることができ、溶岩塊の凹凸や鉄筋・メッシ
ュによりコンクリートとの結合が強固になる。
また、冷却時に表面または溶岩中に空気を送り込むこ
とによって、冷却後の溶岩により多くの気泡を設けるこ
とができる。
復元され、型枠内で任意の形状にされた溶岩は、第3
図Aに示すようにコンクリート型枠にいれ、コンクリー
トを打設してコンクリート製品と一体化する。
このとき、コンクリートとの一体化は、即脱式、流し
込み式、いずれでもよい。
コンクリートは軟らかにものから硬いものまでいずれ
も用いることができる。
その後脱型し、コンクリートとの複合製品を得る(第
3図B)。
また、本発明は、溶岩を任意の形状にすることができ
るため大型擁壁にも利用することができる。
第6図に示すように、コンクリート擁壁に間隔をあけ
て表面部を設け、その隙間にコンクリートを打設すれ
ば、従来にない作業効率のよい天然石表面加工した擁壁
工事を行なうことができる。
さらに本発明は、第7図Aに示すように、まず型枠内
にコンクリートを打設し、養生後、加熱して軟化した溶
岩を投入し、冷却後脱型するというように溶岩を後でコ
ンクリート型枠に投入する方法もできる。
また、第7図Bに示すように、養生した円柱状のコン
クリートに溶岩用の型枠を設け、その中に軟化した溶岩
を投入すれば、従来より不可能であった電柱等の円柱状
のものの表面にも天然石の表面化粧が可能になる。
このとき、ドーナツ型の溶岩を型取り、その後内部に
コンクリートを打設することも可能である。
〔効果〕
本発明によれば、溶岩等の天然石を任意の形状に復元
することができ、これとコンクリート製品と一体化する
ことによって自然環境にマッチしたコンクリート製品を
提供することができる。
また、コンクリートとの付着もよく、積みブロック、
大型擁壁ブロック、平板、門柱、舗車道ブロック、張り
ブロック、講蓋、階段ブロック、また円柱製品から、道
路、河川、ダム、建築物等の擁壁等あらゆるコンクリー
ト製品の低コストで天然石表面化粧することができ、さ
らに、軟化させることより天然石の廃材等も利用でき天
然石を無駄無く利用することができる。
また、天然石は、型枠で任意の形状にすることができ
るので、角部も丸みを付けられ、角が欠けるのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、天然石を軟化後型枠に投入した状
態を示す図、第3図Aは、任意の形状にした溶岩をコン
クリート型枠にいれ、コンクリートと一体化する状態を
示す図、第3図Bは、脱型した製品の斜視図、第4図
A、B、C、D、Eは任意の形状に型取った溶岩塊を示
す図、第5図A、B、Cは、コンクリートとの一体化の
状態を示す図、第6図は、擁壁の施工例を示す断面図、
及び第7図A、Bは、円柱製品の製造時の縦横の断面図
を示す。 1……溶岩、2……型枠 3……凹凸部、4……鉄筋、メッシュ等 5……コンクリート、6……コンクリート擁壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶岩をガラス化させない1000℃未満の温度
    で加熱軟化させて表面を岩石状に成形し、裏面側には鉄
    筋を埋設突出させた溶融溶岩を化粧材とし、鉄筋をコン
    クリートに埋設して一体化した溶融溶岩化粧コンクリー
    トブロック。
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