JP3206491B2 - 地図情報検索装置 - Google Patents

地図情報検索装置

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JP3206491B2
JP3206491B2 JP11784497A JP11784497A JP3206491B2 JP 3206491 B2 JP3206491 B2 JP 3206491B2 JP 11784497 A JP11784497 A JP 11784497A JP 11784497 A JP11784497 A JP 11784497A JP 3206491 B2 JP3206491 B2 JP 3206491B2
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裕 大西
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,地図情報を地図上
に表現される物体ごとに電子化し、各々の物体に対して
それに関する情報を加えることによって生成される、電
子的に利用可能な地図情報源に対し、そこに記載された
情報を検索する地図情報検索装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地図情報検索装置において、特定
の情報を検索する際には、多数ある情報から利用したい
情報を特定するためにその情報の持つ詳細な情報、即ち
属性を条件として指定する。
【0003】地図情報検索のうち一般に人間が利用する
情報に関する条件を指定する場合、その条件にはある程
度思い違いが含まれる。その際にあいまいな条件を解釈
する機能を持つ検索手段を使用することによって、少々
の思い違いがあってもその条件によって利用したい地図
情報を検索することが可能になる。
【0004】このように、条件をあいまいなものとして
扱い近似的に条件を満たしているものをも検索すること
は、あいまい検索と呼称される。従来のあいまい検索と
しては、特開平6−162115号公報に記載されてい
るもののように、検索対象の名称に対して部分一致など
を利用したあいまいな検索を行なうものが知られてい
る。
【0005】図57は,上記公報に記載されているあい
まい検索のフローチャートの図である。ステップ601
において検索範囲を入力しているが、これは検索する施
設の存在する地域を明示的に指定するものであり、入力
はあいまいなものとして処理されるわけではない。
【0006】このあいまい検索においては、ステップ6
02において対象物の類語の処理を行ない、ステップ6
04において対象物の略語あるいは部分語の処理を行な
い、ステップ605において対象物の入替え語を処理
し、これらの各ステップによって入力された名称と実際
の対象物の名称の間にて曖昧処理を行なうものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ある情報を検
索するための条件としては名称の条件の他に、地図上の
位置や地域、施設の種類などに関する条件などがある。
それらの条件は、実際にカーナビゲーションシステムな
どの地図検索機能において使用されているにも関わら
ず、あいまいな解釈をされることはない。
【0008】そのため、位置に対する正確な情報を持っ
ていないと利用したい情報に関する条件を与えることが
できない。
【0009】本発明は、地図検索において地域を条件と
して与えた際、名称や付近の施設のためにある地域内に
あると誤解されるような施設をも検索可能にすることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に,本発明の地図情報検索装置は第一に、名称と所在地
域とを属性とする施設のデータと、前記所在地域の地理
的関係及び地域の名称のデータとを格納した地図データ
ベースと、地域名称の接頭語及び接尾語のデータを格納
した接頭語接尾語データベースと、地域を入力とし、入
力された地域の地域名称と地図データベースに格納され
た当該地域に存在する施設、及び地図データベースに格
納された入力された地域と関連する地域を出力する第1
の施設検索手段と、前記接頭語接尾語データベースを基
に、第1の施設検索手段から入力された地域の地域名称
から地域名称の語幹からなる検索キーワードを作成する
検索キーワード作成手段と、前記第1の施設検索手段が
検索した入力された地域と関連する地域に存在し、前記
検索キーワード作成手段が作成したキーワードを施設の
名称の一部とする施設を地図データベースから検索する
第2の施設検索手段とを備え、地域の入力に対し、第1
の施設検索手段及び第2の施設検索手段が検索した施設
を出力する構成となっている。
【0011】係る構成により、地域を入力とし、当該地
域内の施設の他、入力された地域と地理的に関係ある地
域に所在し、かつ、施設の名称が入力された地域の名称
と関連する施設を検索することができ、例えば、品川区
内にはない品川駅のような,名称に地域を示す語を有し
ているために所在する地域を誤解されやすい施設を,そ
の誤解された地域を条件として入力した時にも検索する
ことができるようになるという効果を奏するものであ
る。
【0012】第2に、検索キーワード作成手段が、一般
語でない検索キーワードのみを第2の施設検索手段に出
力する構成となっている。
【0013】これにより,「中央区」を指定した時に一
般語として扱う“中央”とつく施設をすべて検索してし
まうという、地域名称とは無関係に名称をつけられた施
設を不用意に検索してしまうことを防止できるという効
果を奏するものである。
【0014】第3に、地図データベースが、施設の属性
として施設の種類を備え、施設の検索を当該施設の種類
に基づき行う構成となっている。
【0015】これにより、属性に基づき、地域名称とそ
の名称とにほとんど関係がないと思われる施設を不用意
に検索して検索結果の量を無駄に増やしてしまうことが
避けられるという効果を奏するものである。
【0016】
【0017】
【0018】第4に、名称と所在地域と所在位置とを属
性とする施設のデータと、前記所在地域の地理的関係及
び地域の名称のデータを格納した地図データベースと、
地域名称の接頭語及び接尾語のデータを格納した接頭語
接尾語データベースと、地域を入力とし、入力された地
域の地域名称と地図データベースに格納された当該地域
に存在する施設、及び地図データベースに格納された入
力された地域と関連する地域を出力する第1の施設検索
手段と、前記接頭語接尾語データベースを基に、第1の
施設検索手段から入力された地域の地域名称から地域名
称の語幹からなる検索キーワードを作成する検索キーワ
ード作成手段と、前記第1の施設検索手段が検索した入
力された地域と関連する地域に存在し、前記検索キーワ
ード作成手段が作成したキーワードを施設の名称の一部
とする施設を地図データベースから検索する第2の施設
検索手段と、前記第2の施設検索手段が検索した施設か
ら特定の施設を選別する施設選別手段と、前記施設選別
手段が選別した施設の近傍地域を施設の所在位置に基づ
き求める近傍地域判別手段とを備え、前記第1の施設検
索手段が、近傍地域判別手段が判別した近傍地域に存在
する施設を施設データベースから検索し、入力された地
域に存在する施設と、第2の施設検索手段が検索した施
設と、当該検索結果を装置の出力とする構成となってい
る。
【0019】係る構成により、これにより,指定された
地域の外にあるが,その地域の内にあると誤解される施
設をヒントとして,施設のある地域を推定した時にも,
施設を正しく検索することができるという効果を奏する
ものである。
【0020】第5に、第1の手段において、第2の検索
手段が検索した施設と同一街区にある施設を検索する同
一街区内施設検索手段を備え、第1の施設検索手段と第
2の施設検索手段及び同一街区内施設検索手段の検索結
果を全体の出力とする構成となっている。
【0021】これにより、同じビルにある施設の名前か
らその施設のある地域を推測したような場合にも、その
地域から利用したい施設を検索することができるように
なるという効果を奏するものである。
【0022】第6に、第1の手段において、地図データ
ベースが、施設データの属性として所在位置と、当該所
在位置によって特定される施設形状を備え、第2の検索
手段が検索した施設の形状の内部に存在する施設を所在
位置に基づき検索する形状内施設検索手段を備え、第1
の施設検索手段と第2の施設検索手段及び形状内施設検
索手段の検索結果を全体の出力とする構成となってい
る。
【0023】これにより、新東京国際空港の敷地の内部
にある小施設を東京都から検索するように,施設のある
場所をヒントに検索することができるようになるという
効果を奏するものである。
【0024】第7に、名称と所在地域とを属性とする施
設データと、前記所在地域の地理的関係、地域の名称、
及び当該地域外にあり当該地域と関連する施設のデータ
を指し示す情報から構成される地域データとを格納する
地図データベースと、地域データと施設データを対応付
け、施設のデータを登録した際に地域データ中の情報か
ら当該施設データを指し示すように追加または変更を行
う地図施設対応手段と、入力された地域に対し、当該地
域を所在地域とする施設と、当該地域の地域データ中の
情報が指し示す施設データを検索する第3の施設検索手
段とをさらに備えた構成となっている。
【0025】係る構成により、予め施設と地域とを関連
付けておくことにより、実際に地域を指定して施設を検
索する際に高速の検索が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図1から図56迄の図を用いて説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は,本発明の第1の
実施の形態における地図情報検索装置の構成図である。
図1において、 0101は、地域の入力を受けて01
02の地図データベースからその地域の施設、地域の名
称、地域の上位にある地域を検索し返す施設検索手段1
である。ここで地域とは、「品川区」「東京都」のよう
な行政区域などのように、地理的な領域を明確な境界の
もとに設定し、それに名称を与えたものをいう。
【0028】0102は、施設と地域の情報を有する地
図データベースである。0103は、地域名称を受けと
って0104の接頭語接尾語データベースから接頭語や
接尾語を調べてそれらを地域名称から取り除き、地域名
称の語幹を検索キーワードとして返す検索キーワード作
成手段である。
【0029】0104は,地域名称に使用される接頭語
及び接尾語の情報を有する接頭語接尾語データベースで
ある。接頭語としては“東”“西”“南”“北”“新”
“本”“中”などが、接尾語としては“都”“府”
“県”“市”“区”“町”“村”“郡”“西町”“東
町”“本町”“新町”“台町”“(数字)丁目”などが
挙げられる。
【0030】0105は,0101の施設検索手段1が
出力した上位地域にあり、0103の検索キーワード作
成手段が作成した検索キーワードを名称の一部として持
つ施設を0102の地図データベースから検索する施設
検索手段2である。
【0031】図2は、実施の形態1における地図情報検
索装置の動作を説明したフローチャートである。図2の
ステップ201において,施設検索手段1(0101)
が地図データベース(0102)から指定された地域内
の施設を得る。この施設は、しかるべき場所に格納され
る。
【0032】ステップ202において,施設検索手段1
(0101)が地図データベース(0102)から指定
された地域の上位の地域を得る。以下、ステップ203
〜205は、上位の地域がある場合のみ動作する。
【0033】ステップ203において、施設検索手段1
(0101)が地図データベース(0102)から指定
された地域の地域名称を得、検索キーワード作成手段
(0103)が接頭語接尾語データベース(0104)
を参照して地域名称の語幹を検索キーワードとして作成
する。なお、ステップ201〜203における施設検索
手段1(0101)の動作は同時に行なわれてもよい。
【0034】ステップ204において,施設検索手段2
(0105)が施設検索手段1(0101)がステップ
202で得た上位地域にある施設を、地図データベース
(0102)から検索する。なおこの際に、指定された
地域にある施設を除外してもよい。
【0035】ステップ205において,施設検索手段2
(0105)が,ステップ204で得た施設に関して、
検索キーワード作成手段(0103)が作成したキーワ
ードを名称に持つかどうかを調べ、名称に持つものだけ
を検索された施設を格納してある場所に加える。
【0036】ステップ206において,ステップ201
とステップ205にて検索された施設が出力される。
【0037】図3は、図1の地図データベース0102
のデータ構造を示すものである。地図データベース01
02には、「施設」と「地域」とが入っている。施設
は、名称と所在地域を持っている。所在地域は、右の
「地域」の階層構造の最下層のどれかを指している。指
し方は、図ではポインタを意味しているが、地域一つ一
つにコードを設定し、施設に同じコードを記録する方法
でもよい。
【0038】図4は、実施の形態1の適用例を示す概念
図である。例として、地域として「東京都」の「品川
区」を指定し、その内にある施設を検索する場合を考え
る。なお,以下の例に使用する図に記述した施設はいず
れも架空のものである。また,地域の位置関係に関して
も,説明上,実際とは異なる場合がある。
【0039】まず、施設検索手段1で、品川区にある施
設として『品川区役所』『品川保健所』『グレートX』
が検索される。次に「品川区」の上位階層の地域である
「東京都」から、「品川区」の名称の語幹である“品
川”とついた施設を探す。結果として『品川駅』『品川
太郎』『品川ホテル』『品川商会』『品川市場』がみつ
かる。ここで、「品川区」も「東京都」に含まれている
ため、『品川区役所』『品川保健所』も同時にみつかっ
てもよい。これら、みつかったものを、「品川区」から
検索された施設として返す。
【0040】これを施設検索手段1(0101)が検索
した品川区内の施設と併せて返す。これによって品川区
という指定をした際に「品川区」にある施設だけでな
く、「品川区」と同様に「東京都」に存在し、“品川”
という言葉を名称に有するために「品川区」にあると誤
解されるような施設をも検索することができる。
【0041】以上のように、本実施の形態によれば、行
政区域のような階層構造の地域情報をデータベースに持
たせ、指定した地域を含む上の階層の地域内で指定した
地域の名称と類似する名称の施設を検索し、指定地域内
の検索結果に併せて出力することにより、名称にその地
域を示す語を有しているために所在する地域を誤解され
やすい施設を、その誤解された地域を条件としても検索
することができる。
【0042】(実施の形態2)図5は、本発明の第2の
実施の形態における地図情報検索装置の構成図である。
図1と異なる点は、地図データベース0502に記憶さ
れたデータが、図1に示した構造に加え、地域に、階層
の情報と、隣接地域リストへのポインタが加わっている
点と、施設検索手段1(0501)が地域の入力を受け
て、0502の地図データベースからその地域の施設、
地域の名称、地域と隣接する同じ階層の地域を返す点で
ある。なお、隣接地域リストには、各地域に対する、同
じ階層の隣接地域のリストが収納されている。
【0043】図6は、実施の形態2における地図情報検
索装置の動作を説明したフローチャートである。動作は
実施の形態1に準ずる。但し,ステップ202で得られ
た上位の地域の代わりにステップ602では隣接する地
域を得、ステップ603〜605は隣接する地域すべて
に関して行なわれる。
【0044】図7は、図5の地図データベース0502
のデータ構造を示すものである。施設データには、それ
ぞれ名称と、所在する地域の情報が入っている。図で
は、各々の施設に書かれた地域が所在する地域の情報
で、それぞれ、地域データのどれかを指している。指し
方は、名称やコードのように、地域を特定するデータで
もよく、また、地域のデータに対するポインタでもよ
い。
【0045】地域データには、施設の存在する地域の、
階層に関する情報が入っている。また、図9に示したよ
うに、隣接地域リストを、各々の地域データが直接有し
てもよい。
【0046】図8は、本実施の形態における、地域の階
層を示す説明図である。これをもとに、種類が違う地域
(市制がひかれている地域、いない地域など)でも、周
囲にある同じ階層の地域を判別することができる。
【0047】これによって、隣接地域が、9図のように
明示されておらず、境界線を共有する地域どうしを隣接
するものとして判断する場合など、地理的情報から判断
する際に、同じ階層の領域を判断することができる。
【0048】また、図9は、ある地域に対して、それと
隣接している地域を示した隣接リストの例を示す。ここ
では、それぞれ隣接する地域を直接記述しているが、境
界線に関するデータを用意し、境界線を挟んでいるもの
を隣接していると判断してもよいし、階層構造を採り入
れて、最下位の階層同士の隣接関係を記述して、より上
位の隣接関係をそこから判断してもよい。
【0049】図10は、実施の形態2の適用例を示す概
念図である。例として、実施の形態1と同様に「東京
都」の「品川区」を指定し、その内にある施設を検索す
る場合を考える。
【0050】まず、品川区の中にある施設を検索する。
図にある施設のうち、『品川区役所』『品川保健所』
『グレートX』が、所在地域が「品川区」なので検索さ
れる。
【0051】ついで、「品川区」の周囲にあり、「品川
区」と同じ階層で、「品川区」と隣接している地域を探
す。08図のように、階層が記述されている場合は、地
理的情報が必要となる。図10のように、「品川区」が
境界を接している地域は、地理的に、「C区」「B区」
「A区」「神奈川県」「川崎市」「G区」が検索され
る。この中から、同じ階層のものを探す。「神奈川県」
の<県>や「川崎市」の<市>は、図8に示された階層
構造との比較から、「品川区」の階層である<区>とは
違う階層であることがわかり、「A区」「B区」「C
区」「G区」は<区>なので同じ階層であることがわか
る。これによって、「A区」「B区」「C区」「G区」
が周囲の地域となる。
【0052】また、図9のように、地域ごとに隣接地域
が指定されている場合は、そのリストを見ることで、
「品川区」の隣接地域が「A区」「B区」「C区」「G
区」であることがわかる。これらが、検索する地域とな
る。
【0053】次に、“品川区”という名称から、検索す
るための語幹を求める。<区>が接頭語接尾語データベ
ースに入っているため、“区”を除いた“品川”が検索
するキーワードとなる。
【0054】検索する地域から、検索する言葉を名称に
持つ施設を検索する。「A区」から『品川市場』が、
「B区」から『品川ホテル』が、「C区」から「品川
駅」が、「G区」から『品川製麺』が検索される。
【0055】これを、施設検索手段0501が検索した
「品川区」内の施設と併せて返す。これによって、実施
の形態1に比べて、遠距離にあり地理的な誤解を受けに
くい施設、図でいえば「D区」の『品川商会』や「E
区」の『品川太郎』といった施設を検索してしまうこと
がなくなり、また近距離にありながら地域の階層構造的
に離れていた「G区」の施設を検索対象とできるという
ことで、指定した地域との距離の近い部分に集中した検
索が可能となる。
【0056】(実施の形態3)実施の形態3における地
図情報検索装置の構成は、第2の実施の形態における図
5と同じものである。
【0057】但し、施設検索手段1(0501)は、地
域の入力を受けて0502の地図データベースからその
地域の施設、地域の名称、地域と隣接する地域よりも下
の階層の地域を返す。
【0058】図11は、実施の形態3における地図情報
検索装置の動作を説明したフローチャートである。動作
は実施の形態2に準ずる。但し,ステップ602で得ら
れた隣接する同じ階層の地域の代わりにステップ112
では隣接する下位の階層の地域を得、ステップ113〜
115は隣接する地域すべてに関して行なわれるものと
する。
【0059】図12は、本実施の形態における地図デー
タベースのデータ構造を示す図である。地域データは、
階層構造になっており、指定される階層の下の階層まで
ある。
【0060】例えば、「品川区」が指定された場合、
「品川区」が<区>なので、その下の<町(行政区域以
外)><大字><字>まである。なお、図12では、簡
略にすために<町(行政区域以外)>を単に<町>と記
述している。
【0061】図13は地域の隣接状態を記述した一例で
ある。ここでは、指定される階層に対し、その周囲に隣
接している地域をあらかじめ記述したテーブルを用意す
ることで隣接地域を求められるようにしている。他に、
最下層の(町レベルの)隣接状態(境界線を共有する状
態)を記述し、ある地域を指定した時に、その下にあ
る、最下層の地域から隣接状態を調べるといった方式を
とってもよい。
【0062】図14は、実施の形態3の適用例を示す概
念図であり、「品川区」を指定し、「品川区」にある施
設を検索する場合を示す。
【0063】まず、「品川区」にある施設を検索する。
『品川区役所』『グレートX』は、所在する町が「品川
区」の直接の下位にある町なので、「品川区」にあると
判断される。
【0064】ついで、「品川区」の周囲にあり、「品川
区」より一つしたの階層で、「品川区」と隣接している
地域を探す。実施の形態2と同様にして、「イ町」「ロ
町」「ハ町」「ニ町」「ホ町」「ヘ町」「ト町」「チ
町」「リ町」が周囲にある、施設を探す地域となる。
【0065】これらの地域から、「品川区」の語幹であ
る“品川”を名称の一部に有する施設を探す。「ロ町」
の『品川駅』、「ハ町」の『品川テレビ』、「チ町」の
『品川製麺』が検索される。『コンビニマート北品川橋
店』などは地域が違うため、『特救ラーメン』は“品
川”を名称に含んでいないために検索されない。
【0066】以上のように、本実施の形態によれば、実
施の形態2に比べてさらに距離を限定して検索すること
が可能になり、検索速度が向上するとともに遠距離の不
要な候補を検索してしまうことがすくなくなる。
【0067】(実施の形態4)実施の形態4における地
図情報検索装置の構成は、第1の実施の形態における図
1と同じものである。
【0068】但し,施設検索手段1(0101)は、地
域の名称を返すだけでなくその地域以下の階層の地域名
称をも返す。
【0069】図15は,実施の形態4の動作を説明した
フローチャートである。動作は実施の形態2に準ずる。
但し,ステップ203で指定した地域の名称を得て語幹
を得るところが,実施の形態4ではステップ153で指
定した地域の下位の階層の地域名称を返し,ステップ1
54でそれらの語幹を得るようになる。
【0070】図16は、実施の形態4におけるデータ構
造の例を示す図である。指定される階層の地域には、さ
らに下位の階層が定められている。これらの下位の階層
には名称が必要である。
【0071】施設の対応する地域は、今回は<区>とし
てあるが、<区>よりも下の階層の地域が整備されてい
れば、<町>に対応づけ、<区>の中の施設を探す際
に、<区>の下にある<町>の施設を順次探す方式にし
てもよい。また、地域の階層構造は図8に、地域の隣接
状態は図13に同じである。
【0072】図17は、実施の形態4の適用例を示す概
念図であり、例として、実施の形態1と同様に「東京
都」の「品川区」を指定し、その内にある施設を検索す
る場合を示す。
【0073】検索する地域として「品川区」を指定する
と、まず「品川区」にある施設『品川区役所』『大井町
駅』『グレートX』を検索する。
【0074】つぎに、「品川区」の下位にある地域を探
す。今回は、「中延」「西品川」「東大井」「大崎」が
見つかる。これらから、接頭語接尾語データベースに収
録されている接頭語や接尾語を取り除き、検索のキーワ
ードになる“中延”“品川”“大井”“大崎”を得る。
【0075】上記キーワードをもとに、「品川区」の関
連地域(今回は上位地域としているので、「東京都」に
なる)を検索する。各キーワードによって、『品川市
場』『馬込中延商店会』『大崎トーイ新館』などが見つ
かる。
【0076】即ち、 施設検索手段1は(0101)は
地図データベース(0102)の検索で、品川区内の施
設、地域の名称“品川区”“西品川”“東大井”“中
延”“大崎”など、境界を接する地域である「A区」
「B区」「C区」「D区」が得られる。
【0077】よって、「A区」「B区」「C区」「D
区」から施設の検索が行なわれる。検索キーワード作成
手段(0103)は,接頭語接尾語データベース(01
04)を調べ、“品川区”から接尾語“区”を分離,語
幹である“品川”を検索キーワードとする。同様に、
“品川”“大井”“中延”“大崎”が検索キーワードと
なる。
【0078】施設検索手段2(0105)は「A区」な
どにある施設を得,検索キーワード“品川”などを持つ
施設をその中から探す。図に示したように,各区から
『品川駅』『大崎トーイ』『馬込中延商店会』などとい
った施設がみつかる。これを、施設検索手段1(010
1)が検索した品川区内の施設と併せて返す。
【0079】これによって「品川区」という指定をした
際に、「品川区」にある施設だけでなく「品川区」の近
くに存在し、「品川区」にある地域名称を名称に有する
ために「品川区」にあると誤解されるような施設をも検
索することができる。
【0080】(実施の形態5)図18は,実施の形態5
における地図情報検索装置の構成図である。構成は実施
の形態1の構成に準ずる。異なる点は、1805の、一
般に使用される固有名詞ではない語の情報を有する、一
般語データベースが付加されている点である。
【0081】1803は、地域名称を受けとって180
4の接頭語接尾語データベースから接頭語や接尾語を調
べてそれらを地域名称から取り除き、その結果残った地
域名称の語幹が1805に登録された一般語でない時に
だけ、その語幹を検索キーワードとして返す検索キーワ
ード作成手段である。
【0082】図19は,実施の形態5の動作を説明した
フローチャートである。ステップ191において、施設
検索手段1(1801)が地図データベース(180
2)から指定された地域内の施設を得る。この施設は、
しかるべき場所に格納される。
【0083】ステップ192において,施設検索手段1
(1801)が地図データベース(1802)から指定
された地域の周囲の地域を得る。以下、ステップ193
〜197は周囲の地域がある場合のみ動作する。
【0084】ステップ193において,施設検索手段1
(1801)が地図データベース(1802)から指定
された地域またはそれよりも下位の地域の名称を得る。
なお、ステップ191〜193における施設検索手段1
(1801)の動作は同時に行なわれても構わない。
【0085】ステップ194において、検索キーワード
作成手段(1803)が接頭語接尾語データベース(1
804)を参照して地域名称の語幹を求める。
【0086】ステップ195において検索キーワード作
成手段(1803)が一般語データベース(1805)
を参照して,ステップ194において求められた地域名
称の語幹が一般語であるかどうかを判定する。
【0087】一般語である場合、ステップ196、19
7は動作しない。 ステップ196において施設検索手
段2(1806)が施設検索手段1(1801)がステ
ップ192で得た周辺地域にある施設を、地図データベ
ース(1802)から検索する。なお,この際に、指定
された地域にある施設を除外してもよい。
【0088】ステップ197において,施設検索手段2
(1806)がステップ196で得た施設に関して、検
索キーワード作成手段(1803)が作成したキーワー
ドを名称に持つかどうかを調べ、名称に持つものだけを
検索された施設を格納してある場所に加えられる。 ス
テップ198において、検索された施設が出力される。
【0089】図20は,実施の形態5における地図デー
タベース1802のデータ例である。また、図21は、
実施の形態5の適用例を示す概念図である。例として、
地域として「東京都」の「中央区」を指定し、その内に
ある施設を検索する場合を考える。
【0090】また、図22は、一般語データベースの例
である。「中央区」の地域名称の語幹である“中央”が
このデータベースに入っているため、結果として“中
央”は検索には使用されず、「中央区」の近く(この
時、関連する地域を、「東京都」としている)にある
『新宿中央郵便局』『中央線』『中央商工会議所』は検
索されない。
【0091】以下、その動作を説明すると、施設検索手
段1は(1801)は地図データベース(1802)の
検索で、中央区内の施設、地域の名称“中央区”、上位
の地域である東京都を得る。
【0092】上位の地域があるので、上位の地域の施設
の検索が行なわれる。検索キーワード作成手段(180
3)は、接頭語接尾語データベース(1804)を調
べ、“中央区”から接尾語“区”を分離、語幹は「中
央」となるが、一般語データベースによって“中央”は
一般語と判定され、その結果、「東京都」の施設に対す
る“中央”をキーワードとした検索は行なわれない。
【0093】結果、施設検索手段1(1801)が検索
した「中央区」内の施設だけを返す。
【0094】これによって、「中央区」のような一般語
が地域名称となった地域を指定した際に、その名称が一
般語であるために本来の検索意図から外れた施設が多数
検索されてしまうことを防ぎ、速度の向上と検索結果の
品質の向上を計ることができる。
【0095】(実施の形態6)実施の形態6における構
成は,実施の形態5における構成図18に準ずる。但
し、1803は地域名称を受けとって、1804の接頭
語接尾語データベースから接頭語や接尾語を調べてそれ
らを地域名称から取り除き、その結果残った地域名称の
語幹が1805に登録された一般語でない時には、その
語幹を検索キーワードとして返し、一般語である時に
は、地域名称そのものを検索キーワードとして返す検索
キーワード作成手段である。
【0096】図23は、実施の形態6の動作を説明した
フローチャートである。この動作は、実施の形態5の動
作に準ずる。
【0097】ただし、地域名称の語幹がステップ235
において一般語であると判定された時に、ステップ23
6において接頭語及び接尾語をとらない形で検索キーワ
ードとし、238、239の処理を続行する。
【0098】図24は、第6の実施の形態における地図
データベースに格納された地図データの例である。ま
た、図25は、実施の形態6の適用例を示す概念図であ
り、例として、地域として「東京都」の「中央区」を指
定し、その内にある施設を検索する場合を考える。周辺
地域の検索は、実施の形態1に準ずるものとする。
【0099】図24は、「東京都」の地域の階層構造で
あり、「中央区」の上位の地域は、「東京都」である。
以下、具体的な動作について説明する。
【0100】施設検索手段1(1801)は地図データ
ベース(1802)の検索で、中央区内の施設、地域の
名称“中央区”、上位の地域である「東京都」を得る。
【0101】上位の地域があるので、上位の地域の施設
の検索が行なわれる。検索キーワード作成手段(180
3)は,接頭語接尾語データベース(1804)を調
べ、“中央区”から接尾語“区”を分離,語幹は“中
央”となる。
【0102】検索キーワード作成手段(1803)は、
一般語データベースによって“中央”を一般語と判定
し、接尾語を外さない“中央区”を検索キーワードとし
て作成する。
【0103】施設検索手段2(1806)は、施設検索
手段1(1801)が検索した上位の地域である「東京
都」の施設を地図データベース(1802)から獲得
し,検索キーワード作成手段(1803)の作成した
“中央区”というキーワードに従って施設を検索する。
【0104】それによって、図24のうち、『中央区会
舘』という施設が中央区外から検索される。
【0105】即ち、『中央線』や『新宿中央郵便局』な
どは検索されないが、『中央区会舘』は検索される。こ
れによって、一般語が地域名称となった地域を指定した
際に、その地域とは無関係にその一般語を名称に使用し
た施設を検索することを防ぐとともに、その地域を由来
としてその名称をつけた施設を検索することが可能にな
る。
【0106】(実施の形態7)図26は、実施の形態7
における地図情報検索装置の構成図である。構成は実施
の形態1の構成に準ずる。
【0107】但し、0106は0105の施設検索手段
2が検索する施設の種類を指定する情報を持つ施設検索
データである。 0102の地図データベースは図29
の例のように施設の種類の情報を持つ。
【0108】0105の施設検索手段2は、0106の
施設検索データに従い、施設の種類によって検索するか
しないかを切替えることができるものとする。
【0109】図27は実施の形態7の動作を説明したフ
ローチャートである。ただしここでは実施の形態1に準
じたものとして説明する。
【0110】動作は実施の形態1に準ずる。但し,ステ
ップ275において,施設の種類を調べ、検索しない指
定をされていない種類である場合のみ、ステップ276
で検索キーワードと施設名称との比較を行なう。
【0111】図28は、実施の形態7の適用例を示す概
念図である。例として,実施の形態1と同様に「東京
都」の「品川区」を指定し、その内にある施設を検索す
る場合を考える。施設種類に関しては、<一般家屋>、
<組事務所>、<病院(個人)>を検索しないものとす
る。
【0112】図29は、地図データベース0102に格
納されたデータを示す図である。また、図30は、施設
を検索するかしないか、を種類によってわけるためのテ
ーブルである施設検索データである。ここでは、検索し
ない種類を列記する方法をとっているが、検索する種類
を列記する方法でも構わないし、またすべての種類を書
いておいて、それぞれに検索するかしないかのフラグを
つけておく方式でも構わない。
【0113】「品川区」を指定すると、「品川区」内の
施設を検索し、さらに「品川区」の関連地域(今回は
「東京都」)にある、「品川区」の名称の語幹の“品
川”を名称に持つ施設を検索する。その際に、施設検索
データが参照され、<一般家屋><組事務所><病院
(個人)>といった種類の施設は検索されない。そのた
め、『品川駅』『品川ホテル』『品川商会』『品川市
場』は検索されるが、『品川太郎』は種類が<一般家屋
>なので検索されない。
【0114】以上のように、名称と位置との関連づけが
薄い施設の種類を予め登録しておくことによって、誤解
をしにくい施設の検索を防ぎ、より高速な検索を可能に
し、また、検索結果の信頼性を高めることができる。
【0115】(実施の形態8)図31は、実施の形態8
における地図情報検索装置の構成図である。3101
は、地域の入力を受けて、3102の地図データベース
からその地域の施設を返す施設検索手段である。
【0116】3102は、施設の情報を有する地図デー
タベースである。3103は、施設を受けとった時に、
3105の目標施設データに入っている種類の施設かど
うかを調べ、そうである時のみ受け取った施設を返す施
設選別手段である。
【0117】3104は、施設を受けとった時に、31
02の地図データベースを利用してその施設の近傍地域
を求めて返す近傍地域判別手段である。
【0118】3105は,ある施設を探す時に目印にな
るような施設の種類の情報を持つ、目標施設データであ
る。このデータベースに格納されるデータの例として
は、一般には駅や大きな道路の交差点のような交通の要
所やランドマークとなる建物、有名な寺社仏閣、役所な
どが挙げられる。
【0119】図32は、地図データベース3102に格
納された地図データの一例を示す図である。図におい
て、施設にある種類は、施設選別手段が、目標施設デー
タに含まれている施設の情報と比較して、ある施設が、
その周囲の施設を検索する目標施設かどうか見分けるた
めにある。即ち、目標施設データとのデータの比較がで
きる形式になっていなければならない。
【0120】施設にある所在位置は、施設どうしの位置
関係(お互いの距離など)を比較可能なものでなければ
ならない。
【0121】施設にある所在地域は、ある地域を示して
いる。所在地域は必ずしも一つである必要はない。地域
は、階層構造を持つ必要はない。
【0122】図33は、目標施設データ3105の詳細
図である。 施設種類に関して、目標施設であるものを
格納している。図33の例では種類を日本語で書いてい
るが、施設の種類を表すコードなどでもよい。
【0123】また、図33では、その目標施設の近くの
領域を判断するための基準を、施設の種類ごとに定めら
れた半径によって決まる円形領域としているため、その
半径をも記録している。半径欄としている欄は、施設の
周囲の領域を決める手法によって、その手法に応じたパ
ラメータに変わる。(例えば、その施設が種類に応じて
持っている属性から半径を導く値、領域を多角形とした
場合のその形状の求め方、道路ネットワークを利用して
領域を決める場合のパラメータなど)
【0124】図34は、実施の形態8の動作を説明した
フローチャートである。ステップ341において、施設
検索手段1(3101)が地図データベース(310
2)から指定された地域内の施設を得る。この施設は、
しかるべき場所に格納される。
【0125】ステップ342において、施設選別手段
(3103)がステップ341で得た施設それぞれにつ
いて、目標施設データ(3105)に入っている種類の
施設であるかどうかを調べる。以下,ステップ343〜
345は、特定の種類の施設である時のみ動作する。
【0126】ステップ343において、近傍地域判別手
段(3104)がステップ342で特定の施設であると
判定された施設の近傍地域を求める。この近傍地域の大
きさが予め予測でき、指定された地域に完全に含まれて
しまうことが明らかな場合は、近傍地域を求めなくとも
よい。
【0127】ステップ344において、施設検索手段
(3101)がステップ343で求められた近傍地域に
ある施設を検索する。この時、近傍地域のうち、指定し
た地域と重複している部分に関しては、施設を求めなく
てもよい。
【0128】ステップ345において、ステップ344
で求められた施設をステップ341で求められた施設に
加える。ステップ436において施設を出力する。
【0129】図35は、実施の形態8の使用例である。
右上の領域が指定された地域とする。検索したい施設を
探すヒントとなりうる施設の種類を先ず目標施設データ
(3105)に記録しておく。例の場合で言うと、<大
きな駅>、<インターチェンジ>、<ランドマークとな
る建物>等が指定されているものとする。
【0130】指定された地域内の施設をまず検索し、指
定された種類の施設を探す。みつかった施設から,予め
定めておいた規則に従い、その施設の近傍地域を求め
る。その規則は、道路ネットワークのような地図データ
に基づいて算出されるものでもよく、また施設からの半
径のように地理的条件に基づいて算出されるものでもよ
いが、本実施の形態では前述した半径により求める。そ
れが図のハッチングをした領域になるとする。
【0131】施設の近傍地域から施設の検索を指定した
地域内同様に行なう。図でいうと、名前にアンダーライ
ンをひいた施設が検索されることとなる。
【0132】ここで見つかった施設を、指定した地域内
で検索された施設と併せ、検索結果とする。
【0133】「品川区」を指定して、その中の施設を検
索するものとすると、まず、「品川区」の中にある施設
を検索する。図にある施設のうち、『補下補下駅』『M
DM』『丸罰インター』『風場亞グレートビル』が検索
される。
【0134】これらのうち、目標施設データベースに入
っている種類の施設を探す。<駅(大規模)>があるの
で『補下補下駅』が、<インターチェンジ>があるので
『丸罰インター』が、<一般ビル(高層)>があるので
『風場亞グレートビル』が選ばれる。
【0135】選ばれた施設から、それぞれの種類に応じ
て決められた半径の範囲にある施設を、「品川区」にあ
る/ないを問わず探す。これによって、『ミルクスタン
ド』『黒犬館』『ライアット・エン』がみつかる。
【0136】以上のように、本実施の形態によれば、最
寄りの駅や、見える建物など、周囲にある目印になるよ
うな施設から、検索したい施設の所在地を推測した時
に、地域の境界線を越えた側の施設を目印にしていて
も、検索を行なうことができるようになる。
【0137】(実施の形態9)図36は、実施の形態9
における地図情報検索装置の構成図である。3601は
地域の入力を受けて、3602の地図データベースから
その地域の施設、地域の名称、地域と関連している地域
を返す施設検索手段1である。
【0138】3602は、施設と地域の情報を有する地
図データベースである。3603は、地域名称を受けと
って、3604の接頭語接尾語データベースと3605
の一般語データベースから、検索用のキーワードを作成
する検索キーワード作成手段である。
【0139】3604は、地域名称に使用される接頭語
及び接尾語の情報を有する接頭語接尾語データベースで
ある。
【0140】3605は、ある施設を探す時に目印にな
るような施設の種類の情報を持つ目標施設データであ
る。
【0141】3606は、3601の施設検索手段が出
力した上位地域または隣接地域にあり、3603の検索
キーワード作成手段が作成した検索キーワードを名称の
一部として持つ施設を3602の地図データベースから
検索する施設検索手段2である。
【0142】3607は、施設を受けとった時に360
5の目標施設データに入っている種類の施設かどうかを
調べ、そうである時にはその施設を返す施設選別手段で
ある。
【0143】3608は、施設を受けとった時に地図デ
ータベース3602を利用してその施設の近傍地域を求
めて返す近傍地域判別手段である。
【0144】図37は、実施の形態9の動作を説明した
フローチャートである。ステップ371において施設検
索手段1(3601)が、地図データベース(360
2)から指定された地域の施設を得る。以下これを施設
群Aとする。
【0145】ステップ372において、施設検索手段1
は指定された地域の上位の地域または隣接する地域を獲
得する。以下この地域を検索地域と呼ぶ。検索地域が存
在しない時は373〜379は実行されない。
【0146】ステップ373において検索キーワード作
成手段(3603)は接頭語接尾語データベース(36
04)及び一般語データベース(3605)を参照しな
がら検索キーワードを作成する。
【0147】ステップ374において、施設検索手段2
(3606)は施設検索手段1(3601)から与えら
れた検索地域から施設を検索する。
【0148】ステップ375において,施設検索手段2
(3606)は前記施設それぞれについて検索キーワー
ド作成手段(3603)が作成した検索キーワードを名
称に持つかどうかを調べ、名称に持つもののみをしかる
べき場所に格納する。以下これを施設群Bとする。
【0149】ステップ376において、施設選別手段
(3607)は施設群Bのそれぞれの施設に関して目標
施設データ(3605)に入っている種類の施設である
かどうかを調べる。そうでない場合、ステップ377〜
379は実行されない。
【0150】ステップ377において、近傍地域番別手
段(3608)はステップ376にてあらかじめ定めら
れた種類の施設であると判定された施設それぞれに関し
て、地図データベース(3602)を参照し近傍地域を
求める。
【0151】ステップ378において,施設検索手段1
は,近傍地域判別手段(3608)の求めた施設の近傍
地域から施設を検索する。この時、指定した地域と重複
する地域については検索しなくてもよい。
【0152】ステップ379において、ステップ378
で獲得した施設をしかるべき場所に格納する。これを施
設群Cとする。
【0153】ステップ3710において、施設群A、施
設群B、施設群Cを併せて出力する。
【0154】図38は地図データベース3602に記憶
された地図データの例である。各々の施設データには、
それぞれ名称(検索キーワードを含む施設を探すのに使
う)、種類(目印になるかどうかを判定するのに使
う)、所在地(目印の近くかどうかを判定するのに使
う)、所在地域(周辺地域と判定するのに使う)が入っ
ている。
【0155】各々の地域データの間には、その地域に関
連する地域を判断するのに必要な情報が入っている。例
の場合、ツリー構造になっており、上位に同じ地域を持
つ地域同士を関連地域とするものとする。例では「品川
区」を指定しており、同じ「東京都」を上位に持つ「A
区」が検索する周辺地域となる。
【0156】また、目標施設データベースは、図33に
同じである。図39は、本実施の形態の適用例を示す概
念図であり、 「品川区」を指定して、その中の施設を
検索する場合を示す。
【0157】以下、その動作について説明する。まず、
「品川区」の近くにあり、「品川区」にあるものと誤解
される施設を検索する。ここでは、実施の形態1で説明
した方法を用いるものとする。
【0158】まず、「品川区」内の施設を探す。ここの
例では、『鷲屋』『鮫屋』『豹屋』が見つかる。これら
が、上記説明における施設群Aになる。
【0159】「A区」は、「品川区」と同じ上位階層
(「東京都」)を持つため、施設を検索する地域であ
る。この地域で、「品川区」の語幹である“品川”を名
称の一部に持つ施設を検索する。
【0160】図にある施設のうち、『品川駅』『品川ハ
ウス』『品川食堂』『品川インター』『品川グレートビ
ル』が選ばれる。これらが、前記説明における施設群B
になる。
【0161】これらに関して、その種類を見て、目標施
設データベースと照らし合わせ、目標施設(近くにある
施設をとりこむことができる施設の種類)であるかどう
かを見る。
【0162】目標施設データベースに<駅(大規模)>
<インター(高速)><一般ビル(高層)>などがある
ので、『品川駅』『品川インター』『品川グレートビ
ル』は、目標施設となる。
【0163】『品川ハウス』『品川食堂』は、<マンシ
ョン>や<一般商店>が目標施設データベースに入って
いないので、目標施設とはならない。
【0164】各々の目標施設の種類には、目標施設デー
タベースに、その施設の周囲の地域を求めるための設定
が記述されている。今回の例では、各施設から円形の地
域を周囲の地域とするものとし、その半径を記述してあ
るものとする。
【0165】目標施設から、周囲の地域を求め、その中
にある施設を探す。例えば品川駅を使うとする。『品川
駅』の種類は<駅(大規模)>なので、半径は250メ
ートと指定されている。よって、『品川駅』を中心とし
た、半径250メートルの円に入っている施設が拾われ
る。
【0166】図39において、『品川駅』の周囲に描い
た円がその領域である。施設が、領域に入っているかど
うかの判断は、各々の施設が持つ所在位置から判断す
る。「品川駅」周辺の地域には、こうして、『ミルクス
タンド』と『ゴリオン』が入っていることが判明され
る。そのため、「品川区」を指定すると、『ミルクスタ
ンド』や『ゴリオン』も検索される。
【0167】同様にして、『品川インター』の近くの
『何処鹿野高校』『黒犬館』、『品川グレートビル』の
近くの『ライアット・エン』『ゴールドライオン』も、
「品川区」の指定で検索される。
【0168】以上でみつかった、『ミルクスタンド』
『ゴリオン』『何処鹿野高校』『黒犬館』『ライアット
・エン』『ゴールドライオン』が、前記の施設群Cにな
る。
【0169】以上のように、本実施の形態によって、最
寄りの駅や、見える建物など、周囲にある目印になるよ
うな施設から検索したい施設の所在地を推測した時に、
目印にした施設が名称と異なる地域に所在する時にも検
索を行なうことができるようになる。
【0170】(実施の形態10)図40は、実施の形態
10における地図情報検索装置の構成を示したブロック
図である。図では、実施の形態1をもとにした場合を説
明している。
【0171】4001〜4005は,0101〜010
5に対応している。4006は、ある基準をあらかじめ
与えておくことによって4005の施設検索手段2で検
索された施設と同じ位置にあると判断される施設を地図
データベース4002から検索する、同一地点施設検索
手段である。
【0172】地図データベース4002に格納されたデ
ータの施設には、名称と、所在位置と、所在地域の情報
が入っている。所在位置は、街区のデータと比較するこ
とで、ある街区にその施設が入っているかを計算可能な
形で収録されている。所在地域は、地域データのいずれ
かを指している。 地域は、階層構造と名称を持ってい
る。街区は、周囲の輪郭を示す点の座標列を持ってい
る。
【0173】図41は,実施の形態10の動作を説明し
たフローチャートである。ステップ411〜415は,
実施の形態1の201〜205に準ずる。
【0174】ステップ416において、同一地点検索手
段(4006)が施設検索手段1(4001)、施設検
索手段2(4005)が検索した施設と同じ地点である
と判断される施設を、地図データベース(4002)か
ら検索する。
【0175】ステップ417において、施設検索手段1
(4001)、施設検索手段2(4005)、同一地点
施設検索手段(4006)の各々が検索した施設を併せ
て出力する。
【0176】図42は、場所の一致を街区で判断する場
合の概説図である。図に書かれている領域は、指定した
地域の外である。街区はポリゴンデータやポリラインデ
ータ(つまり座標列)で入っている。 施設データには
座標の値が入っている。
【0177】施設の座標と、街区の座標列との比較で、
街区の示す多角形(街区が閉じた点列でなければそれな
りの補完を行なって)に施設の座標が含まれているかの
判定を行なう。
【0178】例で、施設Aは名称が指定した地域の語幹
と一致することで、指定した地域の内部にある(と誤解
される)施設として選ばれている。
【0179】施設Bは、名称が一致してないので、その
段階では、指定した地域の内部にある施設としては選ば
れていない。施設Cも同じである。
【0180】まず、選ばれているデータ(施設A)のあ
る街区を求める。図の、太線でひいた街区が求まる。続
いて、施設Aのある街区の中に座標が含まれる施設を探
す。これによって施設Bが選ばれる。
【0181】施設Bをも、「指定した地域の内部と判定
される施設」の集合に加える。施設Bに関して同じ作業
を行なう必要はない。ただし、ある一つの施設に対して
複数の座標をもっているような場合(例えば道路をはさ
んで一つの施設が広がっている時に、道路で切られた各
々の敷地に座標が設定されているような場合)に、施設
Aと別の街区に含まれている施設Bの座標に関して同様
の処理をしても構わない。
【0182】施設Cは、同じ街区に、指定された地域内
と判定される施設がないので、選ばれない。施設Aはこ
こでは「指定した地域の外にあるが名前の一致で選ばれ
たもの」としているが、「指定した地域の内にあるも
の」でも構わない。
【0183】図43は、場所の一致を住所で判断する場
合の概説図である。図に書かれている領域は、指定した
地域の外である。
【0184】地図データベースの施設データ(所在位
置)にはその施設の住所が入っているものとする。例
で、施設Aは名称の一致で、指定した地域の内部にある
施設として判断されている。施設Bはその段階では指定
した地域の内部にある施設としては選ばれていない。
【0185】まず、選ばれているデータ(施設A)の住
所を求める。施設Aのデータの住所とある程度まで一致
する施設を探す。一致する程度は、住所に関してどの程
度細かい住所を示している部分であるかを判断する手段
を設けることによって決めてもよいし、全文一致で行な
ってもよい。また、一致しているかどうかの判断をする
対象は、すべてのデータでもよく、また地理的に近いデ
ータだけでもよい。
【0186】今の例では、町の名前や、番地の上位の部
分が一致しており、下位の部分が違っている。よって、
最下位程度の違いなら一致していると判断するようにし
ておけば、施設Aが検索されることによって、施設Bも
検索される。
【0187】以上のように本実施の形態によれば、例え
ば同じビルの中にある別の会社の名称から地域を推測し
た時のように、同じ地点の別の施設のために地域を間違
ってしまった時にも地域から施設の検索が可能になる。
【0188】(実施の形態11)図44は、実施の形態
11における地図情報検索装置の構成を示したブロック
図である。図では、実施の形態1をもとにした場合を説
明している。
【0189】4401〜4405は,0101〜010
5に対応している。4406は、4401の施設検索手
段1や4405の施設検索手段2が検索した施設が形状
の情報を持つ時に、その形状の中に位置する施設を地図
データベース4402から検索する形状内施設獲得手段
である。
【0190】地図データベース4402に格納された施
設の各データは、名称・形状・所在位置・所在地域の各
情報を有している。名称は、指定された地域外にある施
設に関し、その地域から検索されるものとするかどうか
の判定に使用される。
【0191】形状は、輪郭を決める点列で決められる。
これはない施設があってもよい。所在位置は、形状と変
換(比較)可能な点座標表記で記される、施設の代表点
である。所在地域は、ある地域を示すもの(地域を表す
コードでも、ポインタでもよい)である。形状内施設獲
得手段4406は、ある施設の施設形状と、別の施設の
所在位置とを比較し、その所在位置が、施設形状に含ま
れているかどうかを判断することができる。
【0192】図45は、実施の形態11の動作を説明し
たフローチャートである。ステップ451〜455は、
実施の形態1の201〜205に準ずる。
【0193】ステップ456においては,形状内施設獲
得手段(4406)が、施設検索手段1(4401)、
施設検索手段2(4405)が検索した施設に関し、形
状を持つかどうかを判断する。形状を持たない施設に関
しては、457は実行されない。
【0194】この時、形状が地域に必ず含まれる場合は
施設検索手段1(4401)が検索した施設に関しては
この処理を省略しても構わない。また、施設の形状と地
域との関係が明らかである場合は、当初指定した地域に
含まれる形状は457を行なわなくても構わない。
【0195】ステップ457においては,形状内施設獲
得手段(4406)が,ステップ456にて形状を持つ
と判断された施設の形状の中に含まれる施設を地図デー
タベース(4402)から獲得する。
【0196】この時には、施設検索手段1(4401)
を利用し、それに施設の形状を地域として与えても構わ
ない。
【0197】ステップ458において、施設検索手段1
(4401)、施設検索手段2(4405)、形状内施
設獲得手段(4406)の各々が検索した施設を併せて
出力する。
【0198】図46は本実施の形態におけるデータベー
ス構造の一例を示すものであり、図47は、本実施の形
態の一適用例を示す図である。
【0199】図47では、東京都内の施設を検索する。
左下の灰色部分が、指定した領域の「東京都」である。
今回扱う地域は東京都の外であるとする。
【0200】『新東京国際空港』(施設A)は、点1〜
4から成る形状を有している。また、名称に“東京”を
有しているため、東京都内の検索で検索される。
【0201】施設Bは、施設Aの形状に含まれている
(施設Bの持つ点Bが、図形的に点1〜4で定義される
矩形に入っていることが、座標から計算可能である)。
そのため、施設Aが検索されると、施設Bも検索され
る。
【0202】この「含まれる」は、施設Bの代表点(あ
る一点)が施設Aの形状に含まれている場合としてもよ
いし、また、施設Bも形状を有している場合、その形状
が施設Aの形状に完全に含まれている場合だけを「含ま
れている」と判断してもよいし、また一部が重なってい
れば「含まれている」と判断してもよい。 施設Cは、
施設Aの形状に入っていないので、検索されない。
【0203】以上のように本実施の形態によれば、ある
施設を検索する時にその施設がより大規模な施設の中に
設置された施設である場合、その大規模な施設の方から
地域を推測して検索することができるようになる。
【0204】(実施の形態12)図48は、実施の形態
12における地図情報検索装置の構成を示すブロック図
である。図において、4801〜4805は、図1の0
101〜0105に対応しており、実施の形態1におけ
る図1の出力を二つにわけた構成となっている。
【0205】図49は、実施の形態12の動作を説明し
たフローチャートである。ステップ491〜495は、
実施の形態1の201〜205に準ずる。ステップ49
6においては,ステップ491とステップ495で獲得
した施設を、それぞれに分けて格納する。
【0206】図50から図52は、指定地域から施設
A、施設B、……が、指定地域外から施設イ、施設ロ、
……が検索された場合の、本実施の形態における表示例
を示すものである。
【0207】図50は、検索結果を、二つのリストに表
示した場合、図51は、検索結果を一つのリストに表示
するがその際に、指定地域から検索されたものを先に出
した場合、図52は、検索結果を、一つのリストに表示
するがその際に、指定地域から検索されたかどうかを示
す目印をつけた場合を示す。
【0208】以上のように本実施の形態によれば、検索
したい施設のある地域に関する情報の正確さが高い時に
まずその地域に本当にある施設の一覧を出してその施設
を探し、それでなければその地域と誤認されやすい施設
から探すというように順位づけをすることによってより
探しやすいリストを作ることができる。
【0209】(実施の形態13)図53は、実施の形態
13における構成の一例を示した図である。図では、実
施の形態1をもとにした場合を説明している。
【0210】5301〜5305は,0101〜010
5に対応している。ただし,5302の地図データベー
スでは、施設と地域との関係として本来施設が存在する
地域とリンクできるだけでなく、他の地域ともリンクで
きるものとする。
【0211】地域データは、名称の他に、「その下にあ
ると判断される施設」の情報を持つ。データベースのこ
の部分は、書き込みや変更が可能である。ここに書かれ
た情報を、図では「地域と施設のリンク」と書いた細矢
印で表している。このデータは、5306の地図施設対
応手段が設定する。
【0212】施設のデータにある「所在地域」の情報
は、その施設が本当にある地域に関する情報である。こ
こに書かれた情報を、図では施設から地域へ向かう太い
矢印で表している。
【0213】5306は、地域と施設を指定した時にそ
の施設が地域を指定した時に検索されるべきものとして
対応づけ、5302の地図データベースに記録する地図
施設対応手段である。
【0214】図54は、実施の形態12の動作を説明し
たフローチャートである。ステップ541〜545は実
施の形態1の201〜205に準ずる。
【0215】ステップ546においては、地図施設対応
手段(5306)がステップ541とステップ545で
獲得した施設を当初指定した地域と対応づけ地図データ
ベース(5302)に記録する。
【0216】図55、図56は、本実施の形態の適用例
を示す概念図であり、図56は地図データベース530
2の変化を示すものである。
【0217】図56(a)が、処理を行なう前のデータ
ベースである。この時点では、各地域の持つ「施設」と
いう情報には、何も入っていない。
【0218】ここで、処理を行なう。「品川区」から、
「施設検索手段1」で「品川区」にある『品川ドーム』
が、「施設検索手段2」で「A区」にある『品川牧場』
が検索される。このうち、「施設検索手段2」で検索さ
れた『品川牧場』だけが、「地図施設対応手段」に渡さ
れる。
【0219】「地図施設対応手段」は、指定されている
「品川区」の持つ「施設」属性に、『品川牧場』を指す
情報を加える。加えた状態が、図56(b)である。
【0220】この状態で、次に「品川区」の施設を探す
時には、品川区にある『品川ドーム』などを探す点は同
じだが、「東京都」にある“品川”とつく施設を探す代
わりに、「品川区」の「施設」に書かれている『品川牧
場』を返す。
【0221】この処理は、データベースが完成した状態
で行なっても、施設を追加した時に行なっても、地域を
追加した時に行なってもよい。
【0222】また,普通の検索機能にこの機能を加え,
一度目は実施の形態1〜12の検索をし、結果を地図デ
ータベースに書き込み、二度目以上の時にはそのリンク
を利用してもよい。
【0223】以上のように、本実施の形態によれば、実
際に地図を検索する際の高速化が図れる。
【0224】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1に、
検索対象の名称の類似によってその所在する地域を誤解
した場合にも検索することができるという有利な効果が
得られる。
【0225】また第2に、指定した地域などから得られ
検索に使用される語が一般に使用される語である場合を
排除することによって、地域と無関係に同様の名前をつ
けたような施設の検索を防ぎ、検索された施設をより絞
ることができるという有利な効果が得られる。
【0226】第3に、施設の属性を用いることにより、
一般家庭のような、その名称に地域との関係がみられる
ことが極めて少ない施設の検索を防ぎ、検索された施設
をより絞ることができるという有利な効果が得られる。
【0227】
【0228】第4に、指定された地域の外にあるが、そ
の地域の内にあると誤解される施設をヒントとして、施
設のある地域を推定した時にも、施設を正しく検索する
ことができるという有利な効果が得られる。
【0229】第5に、指定した地域から周囲の施設を検
索した際に、同じ位置にあると判断される施設を同時に
検索することにより、検索したい施設と同じ位置にある
施設の位置や名称などから推測される地域を元に地域の
条件を与えた際にも検索が可能になるという有利な効果
が得られる。
【0230】第6に、指定した地域から周囲の施設を検
索した際に、その施設が形状の情報を有する時にはその
形状の内部にある施設を同時に検索することにより、検
索したい施設が所在する施設の位置や名称などから推測
される地域を元に地域の条件を与えた際にも検索が可能
になるという有利な効果が得られる。
【0231】第7に、施設や地域のデータを構築する際
に地域とその周囲の施設との関係を定めておくことによ
り、実際に地域を指定して施設を検索する際に高速で検
索を行なうことができ、また、施設データを登録した際
に、地図施設対応手段が地域データ中の情報を追加また
は変更することで、地域をキーワードとして検索した場
合に、当該地域を所在地域とする施設データを検索する
だけでなく、施設の名称の一部として当該地域の名称を
持つ施設データを検索できるという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における地図情報検
索装置の構成を示す概念図
【図2】本発明の第1の実施の形態における地図情報検
索装置のフローチャート
【図3】本発明の第1の実施の形態における地図データ
ベースのデータを示す概念図
【図4】本発明の第1の実施の形態における地図情報検
索装置の適用例を示す概念図
【図5】本発明の第2の実施の形態における地図情報検
索装置の構成を示す概念図
【図6】本発明の第2の実施の形態における地図情報検
索装置のフローチャート
【図7】本発明の第2の実施の形態における地図データ
ベースのデータを示す概念図
【図8】本発明の第2の実施の形態における地域の階層
を示す概念図
【図9】本発明の第2の実施の形態における隣接地域リ
ストの概念図
【図10】本発明の第2の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図11】本発明の第3の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図12】本発明の第3の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図13】本発明の第3の実施の形態における隣接状態
を記述した概念図
【図14】本発明の第3の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図15】本発明の第4の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図16】本発明の第4の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図17】本発明の第4の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図18】本発明の第5の実施の形態における地図情報
検索装置の構成を示す概念図
【図19】本発明の第5の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図20】本発明の第5の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図21】本発明の第5の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図22】本発明の第5の実施の形態における一般語デ
ータベースの概念図
【図23】本発明の第6の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図24】本発明の第6の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図25】本発明の第6の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図26】本発明の第7の実施の形態における地図情報
検索装置の構成を示す概念図
【図27】本発明の第7の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図28】本発明の第7の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図29】本発明の第7の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図30】本発明の第7の実施の形態における施設検索
データの概念図
【図31】本発明の第8の実施の形態における地図情報
検索装置の構成を示す概念図
【図32】本発明の第8の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図33】本発明の第8の実施の形態における目標施設
データベースの概念図
【図34】本発明の第8の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図35】本発明の第8の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図36】本発明の第9の実施の形態における地図情報
検索装置の構成を示す概念図
【図37】本発明の第9の実施の形態における地図情報
検索装置のフローチャート
【図38】本発明の第9の実施の形態における地図デー
タベースのデータを示す概念図
【図39】本発明の第9の実施の形態における地図情報
検索装置の適用例を示す概念図
【図40】本発明の第10の実施の形態における地図情
報検索装置の構成を示す概念図
【図41】本発明の第10の実施の形態における地図情
報検索装置のフローチャート
【図42】本発明の第10の実施の形態における場所の
一致を街区で判断する場合の概説図
【図43】本発明の第10の実施の形態における場所の
一致を住所で判断する場合の概説図
【図44】本発明の第11の実施の形態における地図情
報検索装置の構成を示す概念図
【図45】本発明の第11の実施の形態における地図情
報検索装置のフローチャート
【図46】本発明の第11の実施の形態における地図デ
ータベースのデータを示す概念図
【図47】本発明の第11の実施の形態における地図情
報検索装置の適用例を示す概念図
【図48】本発明の第12の実施の形態における地図情
報検索装置の構成を示す概念図
【図49】本発明の第12の実施の形態における地図情
報検索装置のフローチャート
【図50】本発明の第12の実施の形態における地図情
報検索装置の第1の表示例図
【図51】本発明の第12の実施の形態における地図情
報検索装置の第2の表示例図
【図52】本発明の第12の実施の形態における地図情
報検索装置の第3の表示例図
【図53】本発明の第13の実施の形態における地図情
報検索装置の構成を示す概念図
【図54】本発明の第13の実施の形態における地図情
報検索装置のフローチャート
【図55】本発明の第13の実施の形態の適用例を示す
第1の概念図
【図56】本発明の第13の実施の形態の適用例を示す
第2の概念図
【図57】従来の地図情報検索装置の動作を示すフロー
チャート
【符号の説明】
0101 施設検索手段1 0102 地図データペース 0103 検索キーワード作成手段 0104 接頭語接尾語データベース 0501 施設検索手段1 0502 地図データペース 0503 検索キーワード作成手段 0504 接頭語接尾語データベース 1801 施設検索手段1 1802 地図データペース 1803 検索キーワード作成手段 1804 接頭語接尾語データベース 1805 一般語データベース 3101 施設検索手段1 3102 地図データペース 3103 施設選別手段 3104 近傍地域判別 3105 目標施設データ 3601 施設検索手段1 3602 地図データペース 3603 検索キーワード作成手段 3604 接頭語接尾語データベース 3605 目標施設データベース 3606 施設検索手段2 3607 施設選別手段 3608 近傍地域判別手段 4001 施設検索手段1 4002 地図データペース 4003 検索キーワード作成手段 4004 接頭語接尾語データベース 4005 施設検索手段2 4006 同一街区内施設検索手段 4406 形状内施設検索手段 5306 地図施設対応手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−46081(JP,A) 特開 平4−177574(JP,A) 特開 平9−16622(JP,A) 大山,岩瀬,土田,橋田「通信目的の 理解方式」電子情報通信学会論文誌,V ol.J71−B,No.4,1988,p p.499−506(昭63−4−25) 岩瀬,土田,大山,橋田「通信目的の 理解方式の一検討」電子情報通信学会技 術研究報告(SE−87−27),Vol. 87,No.37,1987,pp.67−71(昭 62−5−22) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G09B 29/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 名称と所在地域とを属性とする施設のデ
    ータと、前記所在地域の地理的関係及び地域の名称のデ
    ータとを格納した地図データベースと、地域名称の接頭
    語及び接尾語のデータを格納した接頭語接尾語データベ
    ースと、地域を入力とし、入力された地域の地域名称、
    地図データベースに格納された当該地域に存在する施
    設、及び地図データベースに格納された入力された地域
    と関連する地域を出力する第1の施設検索手段と、前記
    接頭語接尾語データベースを基に、前記第1の施設検索
    手段から入力された地域の地域名称から地域名称の語幹
    からなる検索キーワードを作成する検索キーワード作成
    手段と、前記第1の施設検索手段が検索した入力された
    地域と関連する地域に存在し、前記検索キーワード作成
    手段が作成したキーワードを施設の名称の一部とする施
    設を地図データベースから検索する第2の施設検索手段
    とを備え、 地域の入力に対し、第1の施設検索手段及び第2の施設
    検索手段が検索した施設を出力する地図情報検索装置。
  2. 【請求項2】 地図データベースが、所在地域の地理的
    関係として、地理的階層構造に関するデータを格納し、
    第1の施設検索手段が、入力された地域と関連する地域
    として入力された地域の上位階層の地域を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の地図情報検索装置。
  3. 【請求項3】 地図データベースが、所在地域の地理的
    関係として、隣接地域に関するデータを格納し、第1の
    施設検索手段が、入力された地域と関連する地域として
    入力された地域と隣接する地域を出力することを特徴と
    する請求項1記載の地図情報検索装置。
  4. 【請求項4】 隣接地域に関するデータが、入力された
    地域より下位階層の地域に関するデータであることを特
    徴とする請求項3記載の地図情報検索装置。
  5. 【請求項5】 地図データベースが、所在地域の地理的
    関係として、地理的階層構造に関するデータを格納し、
    第1の施設検索手段が、入力された地域の地域名称に代
    え、入力された地域の下位の地域名称を検索キーワード
    作成手段に出力することを特徴とする請求項1記載の地
    図情報検索装置。
  6. 【請求項6】 検索キーワード作成手段が、一般語でな
    い検索キーワードのみを第2の施設検索手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の地図情報検索装置。
  7. 【請求項7】 検索キーワード作成手段が、地域名称の
    語幹が一般語である場合に、入力された地域名称を検索
    キーワードとして第2の施設検索手段に出力することを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の地
    図情報検索装置。
  8. 【請求項8】 地図データベースが、施設の属性として
    施設の種類を備え、施設の検索を当該施設の種類に基づ
    き行うことを特徴とする請求項1記載の地図情報検索装
    置。
  9. 【請求項9】 第2の施設検索手段が、指定された種類
    の施設を検索することを特徴とする請求項8記載の地図
    情報検索装置。
  10. 【請求項10】 名称と所在地域と所在位置とを属性と
    する施設のデータと、前記所在地域の地理的関係及び地
    域の名称のデータとを格納した地図データベースと、地
    域名称の接頭語及び接尾語のデータを格納した接頭語接
    尾語データベースと、地域を入力とし、入力された地域
    の地域名称、地図データベースに格納された当該地域に
    存在する施設、及び地図データベースに格納された入力
    された地域と関連する地域を出力する第1の施設検索手
    段と、前記接頭語接尾語データベースを基に、第1の施
    設検索手段から入力された地域の地域名称から地域名称
    の語幹からなる検索キーワードを作成する検索キーワー
    ド作成手段と、前記第1の施設検索手段が検索した入力
    された地域と関連する地域に存在し、前記検索キーワー
    ド作成手段が作成したキーワードを施設の名称の一部と
    する施設を地図データベースから検索する第2の施設検
    索手段と、前記第2の施設検索手段が検索した施設から
    特定の施設を選別する施設選別手段と、前記施設選別手
    段が選別した施設の近傍地域を施設の所在位置に基づき
    求める近傍地域判別手段とを備え、前記第1の施設検索
    手段が、近傍地域判別手段が判別した近傍地域に存在す
    る施設を施設データベースから検索し、入力された地域
    に存在する施設と、第2の施設検索手段が検索した施設
    と、当該検索結果とを装置の出力とすることを特徴とす
    る地図情報検索装置。
  11. 【請求項11】 第2の検索手段が検索した施設と同一
    街区にある施設を検索する同一街区内施設検索手段を備
    え、第1の施設検索手段と第2の施設検索手段及び同一
    街区内施設検索手段の検索結果とを装置の出力とするこ
    とを特徴とする請求項1記載の地図情報検索装置。
  12. 【請求項12】 地図データベースが、施設のデータの
    属性として所在位置を備え、街区情報として同一街区に
    関する所在位置の情報を格納し、同一街区内施設検索手
    段が、前記街区情報に基づき同一街区内にある施設を検
    索することを特徴とする請求項11記載の地図情報検索
    装置。
  13. 【請求項13】 地図データベースが、施設のデータの
    属性として住所を備え、同一街区内施設検索手段が、住
    所に基づき同一街区か否かを判断することを特徴とする
    請求項12記載の地図情報検索装置。
  14. 【請求項14】 地図データベースが、施設データの属
    性として所在位置と、当該所在位置によって特定される
    施設形状とを備え、第2の検索手段が検索した施設の形
    状の内部に存在する施設を所在位置に基づき検索する形
    状内施設検索手段を備え、第1の施設検索手段と第2の
    施設検索手段及び形状内施設検索手段の検索結果とを装
    置の出力とすることを特徴とする請求項1記載の地図情
    報検索装置。
  15. 【請求項15】 名称と所在地域とを属性とする施設デ
    ータと、前記所在地域の地理的関係、地域の名称、及び
    当該地域外にあり当該地域と関連する施設のデータを指
    し示す情報から構成される地域データとを格納する地図
    データベースと、地域データと施設データを対応付け、
    施設のデータを登録した際に地域データ中の情報から当
    該施設データを指し示すように追加または変更を行う地
    図施設対応手段と、入力された地域に対し、当該地域を
    所在地域とする施設と、当該地域の地域データ中の情報
    が指し示す施設データを検索する第3の施設検索手段と
    さらに備えたことを特徴とする請求項1の地図情報
    索装置。
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