JP4926689B2 - 施設検索装置 - Google Patents
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Description
従来、音声認識処理が効率良く実現できるように、特定の地域の認識を試み、認識できなかった場合に隣接する地域の認識処理を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、「湘南」等、ユーザが知っているエリアが複数の行政区を含むような曖昧エリアになっている場合であったり、例えば、「相模湖町」等、ユーザが知っているエリアが統廃合により現存しなくなった旧エリア(新エリアは相模原市)であったり、例えば、「東京のディズニーランド」等、ユーザが知っているエリアが隣接または周辺エリアと混同されている誤認エリア(正確には千葉のディズニーランド)であったりした場合である。
それよりはあらかじめ誤認識を予測した辞書を用意し、あらかじめ誤認識が予測される境界部分のエリアだけを認識対象とすることで、誤認識後の処理を追加する必要がなく、効率よく隣接エリアを検索範囲に加えることができる。
図1は、この発明の実施の形態1に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。ここでは、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
車載ナビゲーション装置は、図1に示されるように、音声入力部11と、認識辞書12と、音声認識部13と、曖昧エリアテーブル(第1の記憶部)14と、施設DB(第2の記憶部)15と、曖昧エリア施設辞書生成部16と、施設検索部17と、検索結果出力部18とを有する。
なお、曖昧エリアテーブル14には、あらかじめ、曖昧なエリア名およびその読みと、そこに属する行政区などの地名、読み、地図上の座標データが登録される。施設DB15は、施設名の名称、読み、ジャンル、地図上の座標とからなる。曖昧エリア施設辞書生成部16は、施設DB15と曖昧エリアテーブル14とを参照して曖昧エリア施設辞書を生成する。
施設DB15は、音声認識、または手動操作により検索される施設を地図上の画面に表示するために必要なデータベースであり、施設の名称、読み、ジャンル、地図上の座標等の情報により構成される。曖昧エリアテーブル14は、上記都道府県や市区町村などの一般的な行政区では括れないような、複数の行政区を含み、あるいは、複数の行政区内を横断するなど、その境界が行政区界に比べて曖昧な地域である曖昧エリアの情報を予め用意されているテーブルである。
曖昧エリアテーブル14における曖昧エリアは一般的な地名ばかりではなく、地名の略称や俗称でもよい。曖昧エリアテーブル14の初期セツトテーブルにおける曖昧エリアは一般的な地名ばかりではなく、地名の略称や俗称でもよい。曖昧エリアテーブル14の初期セットは、統計やアンケートによる集計や、百科事典や歴史書における定義内容を引用することなどでまず決定してもよい。
すなわち、曖昧エリア施設辞書生成部16は、曖昧エリア施設辞書120の更新イベント発生の都度(ステップST151“Yes”)、検索対象となる施設名の名称と座標を曖昧エリアテーブル14と照らし合わせる(ステップST152)。ここで、施設名の座標がある曖昧エリアに対応する行政区の座標の集合に一致、または包含される場合に(ステップST153“Yes”)、「曖昧エリア名+施設名」という読みからなる曖昧エリア施設辞書120を生成する(ステップST154)。
ここで、曖昧エリア施設辞書120は、「湘南 鎌倉プリンスホテル」、「湘南の鎌倉プリンスホテル」となり、そのような音節を入力することで当該施設が神奈川県や鎌倉市に存在することを意識することなく音声で検索することができる。また、元の施設辞書122で「鎌倉プリンスホテル」の言い換えとして、「プリンスホテル」「プリンス」が登録済みであれば、「湘南のプリンスホテル」「湘南プリンス」といったより曖昧な表現で施設検索を実現できる。
認識結果の中で曖昧エリア名を含む施設名は、施設検索部17により曖昧エリア名を含む施設辞書120を参照して検出される(ステップST163〜ST165)。そして施設DB15を検索し、検索結果出力部18により、検索結果の名称や地点位置を示す地図などが不図示のモニタに表示され、あるいはスピーカを通じて音声出力される(ステップST166〜ST170)。
また、施設名の代わりにジャンル名やブランド名を対象として、曖昧エリア内に所属するジャンルまたはブランドを音声認識により検索する構成にすることもできる。
図2は、この発明の実施の形態2に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示されるように、車載ナビゲーション装置は、現存しない古いエリア名と、その現在のエリア名に相当する行政区などの地名の名称・読み・座標データが記録される旧エリアテーブル(第4の記憶部)24と、施設DB(第2の記憶部)15と、旧エリアテーブル24を参照して旧エリア施設辞書220を生成する旧エリア施設辞書生成部26とを有する。音声入力部11、音声認識部13、施設DB15、施設検索部17、検索結果出力部18については実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は重複を回避する意味で省略する。
図22に、旧エリアテーブル24のデータ構造の一例が示されている。例えば、「兵庫県三原町」や「兵庫県南淡町」は合併して「兵庫県南あわじ市」が新たに作られ、また、「兵庫県吉川町」は「兵庫県三木市」に吸収合併されている。この「三原町」や「南淡町」や「吉川町」などは現在の施設DB15や住所辞書121から消えているため、これらの名称を用いた施設検索は難しい。このようにして現存しない地域が旧エリアに相当する。
データ項目は、旧エリアの名称と読み、その旧エリアに対応する現在の行政区の名称と読み、そしてその行政区を構成する座標の集合などからなる。
旧エリア施設辞書生成部26は、旧エリアテーブル24の更新タイミングが到来すると(ステップST171“Yes”)、まず、検索対象となる施設名の名称と座標を曖昧エリアテーブルと照合する(ステップST172)。施設名の座標がある旧エリアに対応する行政区の座標の集合に一致または包含される場合(ステップST173“Yes”)、「旧エリア名+施設名」という読みからなる旧エリア施設辞書を生成する(ステップST174)。
ここで旧エリア施設辞書220は、「南淡町 人形浄瑠璃館」「南淡町」の「人形浄瑠璃館」「南淡の人形浄瑠璃博物館」となり、そのような音声を入力することで当該施設が属する行政区は南淡町でなく南あわじ市に変更されていることを意識することなく音声で検索することができる。また、元の施設辞書222にて「人形浄瑠璃博物館」の言い換え語として「浄瑠璃博物館」「浄瑠璃館」が登録済みであれば「南淡の人形浄瑠璃館」といったより曖昧な表現で施設検索を実現できる。
認識結果の中で旧エリア名を含む施設名は、施設検索部17により旧エリア名を含む施設名語彙を含む施設辞書220を参照して検出される(ステップST183〜ST185)。そして施設DB15を検索し(ステップST186)、検索結果出力部18により、検索結果の名称や地点位置を示す地図などが不図示のモニタに表示され、あるいはスピーカを通じて音声出力される(ステップST187、ST190)。
図3は、この発明の実施の形態3に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1、2同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図3に示されるように、隣接または周辺にある間違いやすいエリア名とその本当のエリア名に相当する行政区などの地名の名称・読み・座標データが記録される誤認エリアテーブル34、施設DB15と誤認エリアテーブル34を参照して誤認エリア辞書320を生成する誤認エリア施設辞書生成部36とを有する。音声入力部11、音声認識部13、施設DB15、施設検索部17、検索結果出力部18については実施の形態1、2と同様であるため、ここでの説明は重複を回避する意味で省略する。
図23に、誤認エリアテーブル34のデータ構造の一例が示されている。例えば、「横浜市」において「鎌倉市」に隣接される一部の地域は「鎌倉市」、「川崎市」に隣接される一部の地域は「川崎市」として登録される。このような隣接または周辺エリアに間違われる、または間違われやすい地域が誤認エリアに相当する。情報の内容は誤認エリアの名称と読み、その誤認エリアに対応する間違われた行政区の名称と読み、そして、その行政区を構成する座標の集合などからなる。ちなみに座標の集合は当該行政区全域の座標群ではなく、誤認エリアに隣接する境界周辺部分の座標群に限られる。例えば、隣接境界から誤認エリア側に10kmのエリアの座標群などとする。
誤認エリア施設辞書生成部36は、誤認エリアテーブル34の更新タイミングが到来すると(ステップST191“Yes”)、まず、検索対象となる施設名の名称と座標を誤認エリアテーブル34に照らしあわされる(ステップST192)。施設名の座標がある誤認エリアに対応する行政区の座標の集合に一致または包含される場合に(ステップST193“Yes”)、「誤認エリア名+施設名」という読みからなる誤認エリア施設辞書320を生成する(ステップST194)。
ここで、誤認エリア施設辞書320は、「鎌倉市 大船ラドン温泉」「鎌倉の大船ラドン温泉」となり、そのような音声を入力することで当該施設が属する行政区は実際には鎌倉市ではなく横浜市に所在することを意識することなく音声で検索することができる。また元の施設辞書にて「大船ラドン温泉」の言い換え語として「ラドン温泉」「大船ラドン」が登録済みであれば「鎌倉市のラドン温泉」「鎌倉の大船ラドン」といったより曖昧な表現で施設検索を実現できる。
認識結果の中で誤認エリア名を含む施設名は、施設検索部17により誤認エリア名を含む施設名語彙を含む誤認エリア施設辞書320を参照して検出される。この際には施設辞書322を参照して正しいエリア内での検出も同時に行われる。そして、正しいエリア内での認識結果がなければ誤認エリア内での認識結果が検出される(ステップST203、ST204)。
そして施設DB15を検索し、検索結果出力部18により、検索結果の名称や地点位置を示す地図などがモニタに表示され、スピーカを通じて音声出力される(ステップST205、ST206)。
但し、同じ曖昧エリアに含まれているエリア、例えば「鎌倉市」の誤認エリアの「藤沢市」所属部分等は、誤認エリア扱いは不要となる。
図4は、この発明の実施の形態4に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜3同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図1に示す実施の形態1との差異は、実施の形態1が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、曖昧エリアテーブル14、施設DB15、曖昧エリア施設辞書生成部16、施設検索部17、検出結果出力部18)に、ユーザに現在曖昧エリアテーブルの内容を提示するテーブル内容表示部41と、ユーザからの入力によって曖昧エリアテーブルの内容を編集できるテーブル内容編集部42が付加されたことにある。テーブル内容表示部41とテーブル内容編集部42とは、ユーザインタフェースとなる、例えば、タッチパネル2に接続される。
例えば、曖昧エリア「湘南」の場合、リスト上にある「平塚市」をタッチ操作により選択して削除メニューを用いて削除し、あるいは、リスト外項目である「横須賀市」をタッチ操作して追加メニューで削除するなどの方法が考えられる。タッチ操作の代わりに手動キー操作による表示および編集も可能である。
また、曖昧エリアテーブル14の代わりに旧エリアテーブル24(図2)、曖昧エリア施設辞書生成部16の代わりに旧エリア施設辞書生成部26とし、旧エリアテーブル24のデータ項目を削除する等の編集も同様に可能である。更に、曖昧エリアテーブル14の代わりに誤認エリアテーブル34、曖昧エリア施設辞書生成部16の代わりに誤認エリア施設辞書生成部36(図3)とし、誤認エリアテーブル34のデータ項目を削除する等の編集も同様に可能である。
図5は、この発明の実施の形態5に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜4同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図1に示す実施の形態1との差異は、実施の形態1が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、曖昧エリアテーブル14、施設DB15、曖昧エリア施設辞書生成部16、施設検索部17、検出結果出力部18)に、実施の形態4で説明したテーブル内容編集部42、および音声認識による施設名検索時に、曖昧エリア施設辞書120を参照した場合に曖昧エリアテーブル14の内容をユーザに提示するテーブル内容フィードバック部44を付加したことにある。
これに対するユーザ応答を音声認入力部11が取得し、音声認識部13が内蔵の音声認識辞書を用いて音声認識し、ユーザ応答がYesの場合は当該曖昧エリアに対するフィードバックメッセージの提示は行わない。ユーザ応答がNoの場合はテーブル内容編集モードに誘導し、ユーザに、テーブル内容編集部42による曖昧エリアテーブル14の編集操作を促す。フィードバックメッセージの提示は、各曖昧エリアに対して初回のみとすることができる。
図6は、この発明の実施の形態6に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜5同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、旧エリアテーブル24、施設DB15、旧エリア施設辞書生成部26、施設検索部17、検出結果出力部18)に、音声認識による施設名検索時、旧エリア施設辞書220を参照した場合に旧エリアテーブル24の内容をユーザに提示するテーブル内容フィードバック部45を付加したことにある。
例えば、フィードバックメッセージは「町田駅は正式には東京都です」等の音声内容となる。フィードバックメッセージの提示は、各誤認エリアに対して初回のみとすることができる。さらに、フィードバックメッセージを続けて、ユーザに正しい地名を認識させることで確認するダイアログを用意する構成にすることも可能である。例えば「次回は正しい地名で入力していただけますか」と問い合わせを行い、ユーザの対応がNOの場合は変更せず、Yesの場合は、当該誤認エリアを誤認エリアテーブル34から削除して内容を更新する。
図7は、この発明の実施の形態7に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜6同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、旧エリアテーブル24、施設DB15、旧エリア施設辞書生成部26、施設検索部17、検出結果出力部18)に、外部にあるサーバ(不図示)から行政区の統廃合にかかわる改廃情報をインターネット等の通信手段を介して受信する行政区更新情報取得部46と、行政区更新情報取得部46により取得した行政区更新情報を基に旧エリアテーブル24の内容を更新する旧エリアテーブル更新部47とを付加したことにある。
旧エリアテーブル更新部47は、その行政区改廃情報を参照して旧エリアテーブル24を更新する。旧エリアテーブル24の更新に関し、名称と読みは行政区改廃情報から取得し、座標群は旧行政区から取得する。旧エリア施設辞書生成部26は、更新された旧エリアテーブル24を参照し、新しいエリア名が施設辞書222にない場合は新エリア名辞書を施設辞書222に作成し、さらに、旧エリアテーブル24を参照して旧エリア施設辞書220を変更する。この変更された施設辞書222と旧エリア施設辞書220は、行政区改廃情報の改廃時期が来たときに有効化することができる。
図8は、この発明の実施の形態8に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜7同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、旧エリアテーブル24、施設DB15、旧エリア施設辞書生成部26、施設検索部17、検出結果出力部18)に、実施の形態7で説明した行政区更新情報取得部46と、ユーザが車載ナビゲーション装置上で設定した目的地履歴を記憶する目的地履歴記憶部48と、新旧住所リストと目的地履歴を参照して過去の目的地がリストに含まれ、且つ住所の変更の時点を経過している場合に旧エリアテーブル24を自動生成する旧エリアテーブル生成部49とを付加したことにある。
例えば、過去の目的地履歴が存在するエリアと、目的地に設定された時期とから、新旧住所リストを参照して目的地履歴の存在したエリアが旧エリア時代のものか否かを判別し、旧エリア時代だった場合に旧エリアテーブル24を生成する。旧エリアテーブル24の生成の仕方は、上記した実施の形態7と同様であるため、重複を回避する意味でここでの説明は省略する。また、目的地履歴の代わりに、ユーザからの音声認識による住所や施設名の履歴を用いることもでき、音声認識で検索された住所や施設の地点を含むエリアと音声認識された時点から旧エリアテーブル24の生成を行うこともできる。
図9は、この発明の実施の形態9に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜8同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図1に示す実施の形態1との差異は、実施の形態1が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、曖昧エリアテーブル14、施設DB15、曖昧エリア施設辞書生成部16、施設検索部17、検出結果出力部18)に、実施の形態8で説明した目的地履歴記憶部48と、目的地履歴からユーザが頻繁に出かけるエリアを自動判別する行き先エリア判別部50と、行き先エリア判別部51により判別されたユーザが頻繁に出かけるエリアが曖昧エリアテーブル14に定義された曖昧エリアに含まれる場合に、そのエリアのデータ項目を有効化し、それ以外のエリアのデータ項目を無効化するテーブルアクティベイト部51とを付加したことにある。
テーブルアクティベイト部51は、行き先エリア判別部50により判別されるユーザが頻繁に出かけるエリアを参照し、曖昧エリアテーブル14内のデータ項目を有効化し、頻繁にでかけるエリア以外のデータ項目は音声で検索する可能性が低いと判定し、曖昧テーブル14内で無効化し、または削除する。
なお、上記した実施の形態9によれば、曖昧エリアテーブル14のテーブルアクティベイトについてのみ説明したが、曖昧エリアテーブル14に限るものではなく、図2に示す旧エリアテーブル24、図3に示す誤認エリアテーブル34のテーブルアクティベイトで代替しても良い。
図10は、この発明の実施の形態10に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜9同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、旧エリアテーブル24、施設DB15、旧エリア施設辞書生成部26、施設検索部17、検出結果出力部18)に、自宅、実家、勤務先等、ユーザが現在の地名を熟知していると考えられるエリアを抽出するユーザ熟知エリア抽出部52と、ユーザ熟知エリア抽出部52により抽出されたエリアを参照して旧エリア内の当該項目を無効化するユーザ熟知エリア無効化部53とを付加したことにある。
ユーザ熟知エリア無効化部53は、上記ユーザ熟知エリアと旧エリアテーブル24とを参照し、ユーザ熟知エリアが旧エリアテーブル24内の旧エリアと新エリアの一方に一致する場合に旧エリアテーブル24内の当該データ項目を無効化する。
図11は、この発明の実施の形態11に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜10同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、旧エリアテーブル24、施設DB15、旧エリア施設辞書生成部26、施設検索部17、検出結果出力部18)に、実施の形態6で説明したテーブル内容フィードバック部45と、ユーザが旧エリアテーブル24に登録されている旧エリア毎の認識回数を記憶するエリアテーブル内認識回数記憶部54と、認識回数が所定定数を越えた場合、ユーザにテーブル内容のフィードバック通知を行わないテーブル内容フィードバック通知禁止部55とを付加したことにある。
テーブル内容フィードバック通知禁止部55は、エリアテーブル内認識回数記憶部54に記憶される旧エリア項目毎の音声認識による検索が行われた回数を参照し、当該回数がシステムの定める所定回数を上回った時に、所定回数以上旧地名で検索した場合はユーザがその名称での検索を希望していると判定し、テーブル内容フィードバック部45で音声フィードバックを実行しないように指示する。
また、旧エリアテーブル24に限らず、誤認エリアテーブル34も同様、所定回数以上誤認エリアで検索した場合はユーザがその名称で検索希望していると判定し、所定回数以上誤認エリアで検索された場合にテーブル内容のフィードバックを省略することができる。
図12は、この発明の実施の形態12に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜11同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図2に示す実施の形態2との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、旧エリアテーブル24、施設DB15、旧エリア施設辞書生成部26、施設検索部17、検出結果出力部18)に、旧エリアテーブル24内の旧エリア項目毎に、自治体の統廃合により旧エリアが消失した時期を記憶する旧エリア消失時期記憶部56と、自治体消失時期から所定期間経過した場合に、旧地名での認識の実行を禁止する旧エリア名認識禁止部57とを付加したことにある。
例えば、旧エリア内項目において当該旧エリア項目の無効化、あるいは項目の削除を行う。あるいは旧エリア施設辞書220から当該旧エリア項目に対する旧エリア辞書を削除する。あるいは当該旧エリアによる認識を確認した場合、旧エリアに対する検索を行わず「○○町(旧エリア名)は既に存在しません」等のガイダンス音声を提示するにとどめる。
図13は、この発明の実施の形態13に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜12同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図3に示す実施の形態3との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、誤認エリアテーブル34、施設DB15、誤認エリア施設辞書生成部36、施設検索部17、検出結果出力部18)に、ユーザが誤認エリアテーブル34に登録されている誤認エリア毎に認識させている回数を記憶するエリアテーブル内認識回数記憶部58と、当該回数の頻度により誤認エリアの範囲の増減を決める誤認エリア範囲調整部59とを付加したことにある。
誤認エリア範囲調整部59は、エリアテーブル内認識回数記憶部58に記憶される誤認エリア項目毎の音声認識による検索が行われた回数を参照し、当該回数と、システムが定めた頻度との比較を行う。すなわち、誤認エリア範囲調整部59は、ユーザの誤認地名の選択頻度により誤認度を判定し、誤認エリアの範囲の増減を決定する。
ここで、間違いの頻度が大の場合、周辺を含めてより広い範囲でユーザが誤解している可能性が高いと判定し、誤認エリア項目に対する座標群を増やすように調整する。増やし方は、行政区界からのキロ数を10kmから20kmのように増加させる。間違いの頻度が小の場合は、正しく認識しつつある可能性があると判定し、誤認エリア項目に対応する座標群を減らすように調整する。減らし方は、行政区界からのキロ数を10kmから5kmのように減少させる。頻度0の場合は、正しく認識している可能性大と判定し、誤認テーブル34内項目を無効化する。あるいはテーブルから削除する。
図14は、この発明の実施の形態14に係る施設検索装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1〜13同様、ここでも、施設検索装置1として、音声認識による住所や施設などの目的地検索を可能とする車載ナビゲーション装置が例示されている。
図3に示す実施の形態3との差異は、実施の形態2が持つ構成(音声入力部11、認識辞書12、音声認識部13、誤認エリアテーブル34、施設DB15、誤認エリア施設辞書生成部36、施設検索部17、検出結果出力部18)に、音声認識による施設名検索時に、誤認エリア施設辞書320を参照した場合に誤認エリアテーブル34の内容をユーザに提示するテーブル内容フィードバック部60と、ユーザからの認識結果が正しい施設名と誤認地点で検索された施設名が両方検索された場合、正施設からの認識結果を優先提示する正施設認識結果優先部61とを付加したことにある。
Claims (19)
- 音声入力部と、
入力された音声を認識する音声認識部と、
意図する行政区の範囲が定義されていないもしくは周知されていない結果、意図する範囲についての認知に個人差が生じるエリアを曖昧エリアとし、少なくとも前記曖昧エリアの名称およびその読みと、前記曖昧エリアに属する行政区名およびその読みと、前記行政区に含まれる地図座標の集合とからなる曖昧エリアテーブルがあらかじめ記憶された第1の記憶部と、
少なくとも、施設名の読みと、対応する施設の地図上の座標とからなる施設データが格納された第2の記憶部と、
前記第2の記憶部を参照し、任意の施設の地図上の座標が、前記第1の記憶部における曖昧エリアに対応する行政区の地図上の座標の集合に一致し、もしくは包含される場合に、少なくとも前記曖昧エリアの読みと施設名の読みとからなる曖昧エリア施設辞書を生成する曖昧エリア辞書生成部と、
前記生成された曖昧エリア施設辞書を記憶する第3の記憶部と、
前記曖昧エリアの施設名の読みが音声入力された場合に、前記曖昧エリアに含まれる施設名の読みを前記第3の記憶部に格納されたデータを検索して出力する検索結果出力部と、
を備えたことを特徴とする施設検索装置。 - 前記第1の記憶部に記憶された曖昧エリアテーブルにかかわるデータ項目を表示するテーブル内容表示部と
前記表示されたデータ項目に対して編集を行い、前記曖昧エリアテーブルの内容追加、もしくは削除を行うテーブル内容編集部と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の施設検索装置。 - 音声認識による施設名検索時に、前記第3の記憶部に記憶された曖昧エリア施設辞書を参照し、パネル表示部が検索結果を表示した場合に、前記第1の記憶部に記憶された曖昧エリアテーブルの内容についてのフィードバックメッセージを生成して音声出力し、前記問い合わせに対する音声入力を取得して前記テーブル内容編集部による前記曖昧エリアテーブルの編集操作を促すテーブル内容フィードバック部と、
を備えたことを特徴とする請求項2記載の施設検索装置。 - 過去の目的地設定履歴を記憶する目的地履歴記憶部と、
前記目的地設定履歴からユーザが出かける頻度の高いエリアを判別する行き先エリア判別部と、
前記行き先エリア判別部により判別されたエリアが、前記曖昧エリアテーブルに含まれる場合、前記曖昧エリアテーブルにおいて、前記出かける頻度が高いエリアのデータ項目を除くデータ項目を無効化し、もしくは削除するテーブルアクティベイト部と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の施設検索装置。 - 音声入力部と、
入力された音声を認識する音声認識部と、
行政区の統廃合により地図上に現存しないエリアを旧エリアとし、少なくとも、現存しない前記旧エリアの名称およびその読みと、前記旧エリアに対応する新エリアの名称である行政区名およびその読みと、旧エリアに含まれる地図座標の集合からなる旧エリアテーブルがあらかじめ記憶された第4の記憶部と、
少なくとも、施設名の読みと、対応する施設の地図上の座標とからなる施設データが格納された第2の記憶部と、
前記第2の記憶部を参照し、任意の施設の地図上の座標が、前記第4の記憶部における旧エリアの地図上の座標の集合に一致し、もしくは包含される場合に、少なくとも前記旧エリアの読みと施設名の読みとからなる旧エリア施設辞書を生成する旧エリア辞書生成部と、
前記生成された旧エリア施設辞書を記憶する第5の記憶部と、
前記旧エリアの施設名の読みが音声入力された場合に、前記旧エリアの範囲に含まれる施設名の読みを前記第5の記憶部に格納されたデータを検索して出力する検索結果出力部と、
を備えたことを特徴とする施設検索装置。 - 前記第4の記憶部に記憶された旧エリアテーブルにかかわるデータ項目を表示するテーブル内容表示部と
前記表示されたデータ項目に対して編集を行い、旧エリアテーブルの内容追加、もしくは削除を行うテーブル内容編集部と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の施設検索装置。 - 音声認識による施設名検索時に、前記第5の記憶部に記憶された旧エリア施設辞書を参照し、前記検索結果出力部が検索結果を出力した場合に、前記第4の記憶部に記憶された旧エリアテーブルを参照して現在の地名をユーザに通知するフィードバックメッセージを生成し、前記検索結果出力部により出力するテーブル内容フィードバック部と、
を備えたことを特徴とする請求項5または請求項6記載の施設検索装置。 - 通信により外部から行政区の統廃合情報を取得する行政区更新情報取得部と、
前記統廃合情報に基づき前記第4の記憶部に記憶された旧エリアテーブルを更新する旧エリアテーブル更新部と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の施設検索装置。 - 通信により外部から行政区の統廃合情報を取得する行政区更新情報取得部と、
過去の目的地設定履歴を記憶する目的地履歴記憶部と、
前記目的地設定履歴と、統廃合情報の旧行政区の住所リストを含む新旧住所リストとを参照して過去に目的地設定された住所が前記新旧住所リストに含まれ、かつ、住所変更時点を経過している場合に前記旧エリアテーブルを生成する旧エリアテーブル生成部と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の施設検索装置。 - 過去の目的地設定履歴を記憶する目的地履歴記憶部と、
前記目的地設定履歴からユーザが出かける頻度の高いエリアを判別する行き先エリア判別部と、
前記行き先エリア判別部により判別されたエリアが、前記旧エリアテーブルに含まれる場合、前記旧エリアテーブルにおいて、前記出かける頻度が高いエリアのデータ項目を除くデータ項目を無効化し、もしくは削除するテーブルアクティベイト部と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の施設検索装置。 - ユーサが熟知しているエリアを抽出するユーザ熟知エリア抽出部と、
前記抽出されたエリアを参照して前記旧エリアテーブルに記憶された当該エリアのデータ項目を無効化するユーザ熟知エリア無効化部と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の施設検索装置。 - 前記旧エリアテーブルに記憶されている旧エリア毎の認識回数を記憶する旧エリアテーブル内認識回数記憶部と、
前記認識回数が所定回数を超えた場合に、前記旧エリアテーブル内容のフィードバック通知を禁止するテーブル内容フィードバック通知禁止部と、
を備えたことを特徴とする請求項7記載の施設検索装置。 - 前記旧エリアテーブルを構成する旧エリア項目毎に、行政区の統廃合により旧エリア名が消失した時期を記憶する旧エリア消失時期記憶部と、
前記行政区の消失時期から所定時間経過した場合に旧地名に基づく音声認識を行わないように制御する旧エリア名認識禁止部と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載の施設検索装置。 - 音声入力部と、
入力された音声を認識する音声認識部と、
混同しやすい隣接エリアを含む近傍の周辺エリアを誤認エリアとし、少なくとも、前記誤認エリアの名称およびその読みと、前記誤認エリアが実際に対応する行政区名およびその読みと、前記行政区近傍の地図座標の集合とからなる誤認エリアテーブルがあらかじめ記憶された第6の記憶部と、
少なくとも、施設名の読みと、対応する施設の地図上の座標とからなる施設データが格納された第2の記憶部と、
前記第2の記憶部を参照し、任意の施設の地図上の座標が、前記第6の記憶部における誤認エリアに対応する行政区近傍の地図上の座標の集合に一致し、もしくは包含される場合に、少なくとも前記誤認エリアの読みと施設名の読みとからなる誤認エリア施設辞書を生成する誤認エリア辞書生成部と、
前記生成された誤認エリア施設辞書を記憶する第7の記憶部と、
前記誤認エリアの施設名の読みが音声入力された場合に、前記誤認エリアに含まれる施設名の読みを前記第7の記憶部に格納されたデータを検索して出力する検索結果出力部と、
を備えたことを特徴とする施設検索装置。 - 前記第6の記憶部に記憶された誤認エリアテーブルにかかわるデータ項目を表示するテーブル内容表示部と
前記表示されたデータ項目に対して編集を行い、誤認エリアテーブルの内容追加、もしくは削除を行うテーブル内容編集部と、
を備えたことを特徴とする請求項14記載の施設検索装置。 - 過去の目的地設定履歴を記憶する目的地履歴記憶部と、
前記目的地設定履歴からユーザが出かける頻度の高いエリアを判別する行き先エリア判別部と、
前記行き先エリア判別部により判別されたエリアが、前記誤認エリアテーブルに含まれる場合、前記誤認エリアテーブルにおいて、前記出かける頻度が高いエリアのデータ項目を除くデータ項目を無効化し、もしくは削除するテーブルアクティベイト部と、
を備えたことを特徴とする請求項14記載の施設検索装置。 - ユーサが熟知しているエリアを抽出するユーザ熟知エリア抽出部と、
前記抽出されたエリアを参照して前記誤認エリアテーブルに記憶された当該エリアのデータ項目を無効化するユーザ熟知エリア無効化部と、
を備えたことを特徴とする請求項14記載の施設検索装置。 - 前記誤認エリアテーブルに記憶されている誤認エリア毎の認識回数を記憶する誤認エリアテーブル認識回数記憶部と、
前記誤認エリアテーブルの認識頻度により、前記行政区近傍の地図座標の集合の増減を決定する誤認エリア範囲調整部と、
を備えたことを特徴とする請求項14記載の施設検索装置。 - 施設名検索時、認識結果が正しい施設読みと誤認地点で検索された施設の読みが共に検索された場合、前記正しい施設読みからの認識結果を優先して提示する正施設認識結果優先部と、
を備えたことを特徴とする請求項14記載の施設検索装置。
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