JP3206474B2 - 電子抽選方法及び電子抽選システム - Google Patents
電子抽選方法及び電子抽選システムInfo
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- G07C—TIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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- G07C15/006—Generating random numbers; Lottery apparatus electronically
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Description
複数の子サブシステムとによって電子的に抽選を行う電
子抽選に関する。
が、以下のように従来より種々提案されている。
献1と称す)には、子サブシステムに相当する電話機か
らのプッシュ信号または音声信号による抽選申し込みを
親サブシステムが受け付けて音声による応答を行うこと
により、抽選申込みに電話機を利用する「抽選申込み受
付けシステム」が記載されている。
献2と称す)には、子サブシステムに相当する端末から
の施設の予約を親サブシステムが受け付け、予約が競合
する場合に親サブシステムが自動的に抽選し、その結果
を子サブシステムに通知する「施設予約管理システム」
が記載されている。
献3と称す)には、子サブシステムに相当する端末デー
タ管理手段から被抽選カードによる抽選を親サブシステ
ムに相当する中央データ管理手段が受け付けて自動的に
抽選し、その結果を子サブシステムに通知する「ネット
ワーク型カード抽選管理装置及びカード抽選集中管理方
法」が記載されている。
献4と称す)には、子サブシステムに相当する宝くじ販
売機において、利用者の希望する宝くじ番号を付与した
宝くじを自動的に発行する「宝くじ販売機」が記載され
ている。
献5と称す)には、合計キーの操作時に乱数を発生させ
予めメモリに記録された当選番号と照合することで自動
的に抽選を行う「くじ機能付電子式キャッシュレジス
タ」が記載されている。
献6と称す)には、あみだくじ図形印刷時に印刷を途中
で中断,再開できるようにして、あみだくじ結果を隠し
てゲーム性を高めるようにした「印刷処理方法」が記載
されている。
7と称す)には、複数の長線と各長線の間に架橋された
短線とから成るあみだのパターンを電子的に発生して表
示し、利用者が長線の一つを選択することで、自動的に
抽選結果を導出する「ゲーム機器装置」が記載されてい
る。
に機械的な方法を利用するシステムが従来より種々提案
されているが、それらの技術は、抽選の申し込み自体の
機械化や抽選自体の機械化が主な目的であって、抽選に
おいて最も重要な点である公平性について十分な配慮が
なされていない。例えば、文献1および文献2では、親
サブシステムが抽選を行うが、その抽選が公平に行われ
る保証がない。文献3では、カードに記録された番号に
依存して抽選結果が決定するが、カード中の番号の改変
による不正が可能であり、また抽選を行う親サブシステ
ムで公平な抽選が行われる保証がない。文献4では、任
意に決めたくじ番号が宝くじ券に印刷される為にその改
変による不正は防止できるが、親サブシステムで公平な
抽選が行われる保証がない。文献5では、乱数を発生さ
せるが、当選番号は予めメモリに格納されているため、
メモリ中の当選番号を変更することで不正な抽選が行え
る。文献6および文献7では、装置が選択したあみだく
じパターンによって抽選結果が決定するため、申し込み
後のパターン変更によって特定の申込み人に有利な結果
を導出することが簡単に行える。
決定すれば、特定の抽選結果になるような不正操作が可
能であり、また子サブシステムの参加以前に抽選結果が
決定している場合は、子サブシステムが同抽選結果に相
当するような行動が可能である。
ブシステムの双方の乱数選択により抽選結果が求まり、
いずれのサブシステムも故意に抽選結果を操作できない
電子抽選方法及びそのシステムを提供する。
方法は、親サブシステムと複数の子サブシステムとを使
用して電子抽選を行う方法であって、親サブシステムが
乱数を発生させ、その乱数を、封印は比較的簡単に行え
るが開封は極めて困難な関数で封印して、抽選結果を決
定するための結果演算関数と共にすべての子サブシステ
ムに公表する段階と、各子サブシステムが乱数を発生さ
せて親サブシステムに送信する段階と、親サブシステム
が、前記発生された乱数と各子サブシステムから受信し
た乱数とを前記結果演算関数の入力値として使用して抽
選結果を求める段階と、親サブシステムが、抽選結果
と、前記発生させた乱数と、各子サブシステムから受信
した乱数とを、すべての子サブシステムに公表する段階
と、 各子サブシステムが、親サブシステムから公表され
た前記各乱数を前記公表された前記結果演算関数の入力
値として使用して求めた抽選結果が前記公表された抽選
結果と等しいか否かを検証する段階とを含むことを特徴
とする。
数や抽選結果を求めるための関数としては、例えばMD
5やRIPE−MDといったハッシュ関数を用いること
ができる。
は、親サブシステムで発生した乱数と各子サブシステム
で発生した乱数とによって抽選結果が決まり、さらに、
親サブシステムが発生した乱数は封印された形で予め公
表してあるので、各子サブシステムは自分の応答を決め
るときにその値を知り得ることはなく、また、親サブシ
ステムは子サブシステムの応答によって上記乱数を変更
することができない。更に、抽選結果以外に、親サブシ
ステムおよび子サブシステムが発生した乱数が公表さ
れ、検証が可能となる。これにより、公平な抽選が実現
される。
る本発明の電子抽選システムは、親サブシステムと複数
の子サブシステムとから構成され、前記親サブシステム
は、乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数発生手
段で発生させた乱数を用いて初期値を設定する初期設定
手段と、前記初期設定手段で設定した初期値を封印する
初期値封印手段と、前記初期値封印手段で封印した初期
値と抽選結果を決定するための結果演算関数を含む初期
設定情報を公表する設定公表手段と、前記子サブシステ
ムが送信した応答を受信する応答受信手段と、前記応答
受信手段が受信した応答を正規化する応答正規化手段
と、前記応答正規化手段で正規化した応答と前記初期設
定手段で設定した初期値とを前記結果演算関数の入力値
として使用して抽選結果を演算する結果演算手段と、前
記結果演算手段で算出された抽選結果と前記初期設定手
段で設定した初期値と前記応答受信手段で受信した応答
とを含む結果を公表する結果公表手段とを備え、前記子
サブシステムは、前記親サブシステムが前記設定公表手
段で公表した初期設定情報を受信する設定受信手段と、
乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数発生手段で
発生させた乱数を用いて応答を作成する応答作成手段
と、前記応答作成手段で作成した応答を送信する応答送
信手段と、前記親サブシステムが前記結果公表手段で公
表した結果を受信する結果受信手段と、前記結果受信手
段が受信した抽選結果を、前記設定受信手段が受信した
初期設定情報中の前記結果演算関数を用いて検証する結
果検証手段とを備えることを特徴とする。
ブシステムと複数の子サブシステムとを使用して電子抽
選を行う方法であって、親サブシステムが乱数を発生さ
せ、その乱数を、封印は比較的簡単に行えるが開封は極
めて困難な関数で封印して、抽選結果を決定するための
結果演算関数と共にすべての子サブシステムに公表する
段階と、各子サブシステムが乱数を発生させ、その乱数
を、封印は比較的簡単に行えるが開封は極めて困難な関
数で封印して、親サブシステムに送信する段階と、親サ
ブシステムが、すべての子サブシステムから封印された
乱数を受信したことをすべての子サブシステムに連絡す
る段階と、各子サブシステムが前記連絡を受けた時点
で、前記封印前の乱数を親サブシステムに送信する段階
と、親サブシステムが、前記発生された乱数と各子サブ
システムから受信した封印前の乱数とを前記結果演算関
数の入力値として使用して抽選結果を求める段階と、親
サブシステムが、抽選結果と、前記発生させた乱数と、
各子サブシステムから受信した封印前の乱数とを、すべ
ての子サブシステムに公表する段階と、 各子サブシステ
ムが、親サブシステムから公表された前記各乱数を前記
公表された前記結果演算関数の入力値として使用して求
めた抽選結果が前記公表された抽選結果と等しいか否か
を検証する段階とを含むことを特徴とする。
数や抽選結果を求めるための関数、また子サブシステム
が乱数を封印するための関数としては、例えばMD5や
RIPE−MDといったハッシュ関数を用いることがで
きる。
親サブシステムの発生した乱数と各子サブシステムの発
生した乱数とによって抽選結果が決まり、さらに、親サ
ブシステムが発生した乱数は封印された形で予め公表し
てあるので、各子サブシステムは自分の応答を決めると
きにその値を知り得ることはなく、また、親サブシステ
ムは子サブシステムの応答によって上記乱数を変更する
ことはできない。また、親サブシステムが一部の子サブ
システムと結託して自ら発生した乱数を予め漏らしてい
ても、他の子サブシステムの応答が封印された形でのみ
公表されているので、結託した子サブシステムの有利に
なるような応答は作成できない。更に、抽選結果以外
に、親サブシステムが発生した乱数と、各子サブシステ
ムが発生した乱数とが公表され、検証が可能となる。以
上により、公平な抽選が実現できる。
る本発明の電子抽選システムは、親サブシステムと複数
の子サブシステムとから構成され、前記親サブシステム
は、乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数発生手
段で発生させた乱数を用いて初期値を設定する初期設定
手段と、前記初期設定手段で設定した初期値を封印する
初期値封印手段と、前記初期値封印手段で封印した初期
値と抽選結果を決定するための結果演算関数を含む初期
設定情報を公表する設定公表手段と、前記子サブシステ
ムが送信した封印応答を受信する封印応答受信手段と、
封印応答を受信したことを公表する連絡信号公表手段
と、前記子サブシステムが送信した開封応答を受信し、
受信した開封応答を検証する開封応答受信手段と、前記
開封応答受信手段が検証した開封応答を正規化する開封
応答正規化手段と、前記開封応答正規化手段で正規化し
た開封応答と前記初期設定手段で設定した初期値とを前
記結果演算関数の入力値として使用して抽選結果を演算
する結果演算手段と、前記結果演算手段で算出された抽
選結果と前記初期設定手段で設定した初期値と前記開封
応答受信手段で受信した開封応答とを含む結果を公表す
る結果公表手段とを備え、前記子サブシステムは、前記
親サブシステムが前記設定公表手段で公表した初期設定
情報を受信する設定受信手段と、乱数を発生させる乱数
発生手段と、前記乱数発生手段で発生させた乱数を用い
て応答を作成する応答作成手段と、前記応答作成手段で
作成した応答を封印する応答封印手段と、前記応答封印
手段で封印した応答を送信する封印応答送信手段と、前
記親サブシステムが前記連絡信号公表手段で公表した封
印応答を受信する連絡信号受信手段と、前記連絡信号受
信手段で受信した封印応答を検証する連絡信号検証手段
と、前記連絡信号検証手段で封印応答の検証が行えるこ
とにより、開封応答を送信する開封応答送信手段と、前
記親サブシステムが前記結果公表手段で公表した結果を
受信する結果受信手段と、前記結果受信手段が受信した
抽選結果を、前記設定受信手段が受信した初期設定情報
中の前記結果演算関数を用いて検証する結果検証手段と
を備えることを特徴とする。
ブシステムと第1の複数の子サブシステムと第2の複数
の子サブシステムとを使用して電子抽選を行う方法であ
って、親サブシステムが乱数を発生させ、その乱数を、
封印は比較的簡単に行えるが開封は極めて困難な関数で
封印して、抽選結果を決定するための結果演算関数と共
にすべての子サブシステムに公表する段階と、第1の各
子サブシステムが乱数を発生させて親サブシステムに送
信し、第2の各子サブシステムが乱数を発生させ、その
乱数を、封印は比較的簡単に行えるが開封は極めて困難
な関数で封印して、親サブシステムに送信する段階と、
親サブシステムが、すべての第2の子サブシステムから
封印された乱数を受信したことをすべての第2の子サブ
システムに連絡する段階と、第2の各子サブシステムが
前記連絡を受けた時点で、前記封印前の乱数を親サブシ
ステムに送信する段階と、親サブシステムが、前記発生
された乱数と第1の各子サブシステムから受信した乱数
と第2の各子サブシステムから受信した封印前の乱数と
を前記結果演算関数の入力値として使用して抽選結果を
求める段階と、親サブシステムが、抽選結果と、前記発
生させた乱数と、第1の各子サブシステムから受信した
乱数と、第2の各子サブシステムから受信した封印前の
乱数とを、すべての子サブシステムに公表する段階と、
各子サブシステムが、親サブシステムから公表された前
記各乱数を前記公表された前記結果演算関数の入力値と
して使用して求めた抽選結果が前記公表された抽選結果
と等しいか否かを検証する段階とを含むことを特徴とす
る。
数や抽選結果を求めるための関数、また子サブシステム
が乱数を封印するための関数としては、例えばMD5や
RIPE−MDといったハッシュ関数を用いることがで
きる。
は、親サブシステムの発生した乱数と各子サブシステム
の発生した乱数とによって抽選結果が決まり、さらに、
親サブシステムが発生した乱数は封印された形で予め公
表してあるので、各子サブシステムは自分の応答を決め
るときにその値を知り得ることはなく、また、親サブシ
ステムは子サブシステムの応答によって上記乱数を変更
することはできない。また、親サブシステムが一部の第
2の子サブシステムと結託して自ら発生した乱数を予め
漏らしていても、他の第2の子サブシステムの応答が封
印された形でのみ公表されているので、結託した子サブ
システムの有利になるような応答は作成できない。この
ように、第2の子サブシステムはセキュリティ上の要に
なるため、他の子サブシステムが親サブシステムと結託
して、自己サブシステムに不利益な抽選結果を導出する
恐れをいだく子サブシステムは、第2の子サブシステム
として参加し、また特にそのような恐れをいだかない子
サブシステムは、第1の子サブシステムとして参加する
ことにより、多くの工数を割かずに抽選に参加できる。
上記により、フレキシブルで公平な抽選が実現できる。
る本発明の電子抽選システムは、親サブシステムと複数
の第1の子サブシステムと複数の第2の子サブシステム
とから構成され、前記親サブシステムは、乱数を発生さ
せる乱数発生手段と、前記乱数発生手段で発生させた乱
数を用いて初期値を設定する初期設定手段と、前記初期
設定手段で設定した初期値を封印する初期値封印手段
と、前記初期値封印手段で封印した初期値と抽選結果を
決定するための結果演算関数を含む初期設定情報を公表
する設定公表手段と、前記第1の子サブシステムが送信
した応答を受信する応答受信手段と、前記第2の子サブ
システムが送信した封印応答を受信する封印応答受信手
段と、応答と封印応答とを受信したことを公表する連絡
信号公表手段と、前記第2の子サブシステムが送信した
開封応答を受信し、受信した開封応答を検証する開封応
答受信手段と、前記開封応答受信手段が検証した開封応
答を正規化する開封応答正規化手段と、前記応答受信手
段が受信した応答を正規化する応答正規化手段と、前記
開封応答正規化手段で正規化した開封応答,前記応答正
規化手段で正規化した応答および前記初期設定手段で設
定した初期値を前記結果演算関数の入力値として使用し
て抽選結果を演算する結果演算手段と、前記結果演算手
段で算出された抽選結果と前記初期設定手段で設定した
初期値と前記開封応答受信手段で受信した開封応答と前
記応答受信手段で受信した応答とを含む結果を公表する
結果公表手段とを備え、前記第1の子サブシステムは、
前記親サブシステムが前記設定公表手段で公表した初期
設定情報を受信する設定受信手段と、乱数を発生させる
乱数発生手段と、前記乱数発生手段で発生させた乱数を
用いて応答を作成する応答作成手段と、前記応答作成手
段で作成した応答を送信する応答送信手段と、前記親サ
ブシステムが前記結果公表手段で公表した結果を受信す
る結果受信手段と、前記結果受信手段が受信した抽選結
果を、前記設定受信手段が受信した初期設定情報中の結
果演算関数を用いて検証する結果検証手段とを備え、前
記第2の子サブシステムは、前記親サブシステムが前記
設定公表手段で公表した初期設定情報を受信する設定受
信手段と、乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数
発生手段で発生させた乱数を用いて応答を作成する応答
作成手段と、前記応答作成手段で作成した応答を封印す
る応答封印手段と、前記応答封印手段で封印した応答を
送信する封印応答送信手段と、前記親サブシステムが前
記連絡信号公表手段で公表した封印応答を受信する連絡
信号受信手段と、前記連絡信号受信手段で受信した封印
応答を検証する連絡信号検証手段と、前記連絡信号検証
手段で封印応答の検証が行えることにより、開封応答を
送信する開封応答送信手段と、前記親サブシステムが前
記結果公表手段で公表した結果を受信する結果受信手段
と、前記結果受信手段が受信した抽選結果を、前記設定
受信手段が受信した初期設定情報中の結果演算関数を用
いて検証する結果検証手段とを備えることを特徴とす
る。
いて図面を参照して詳細に説明する。
ロック図である。この例の電子抽選システムは、親サブ
システム101と、複数の子サブシステム102(i)
(i=1〜n)と、親サブシステム101と複数の子サ
ブシステム102(i)とを相互に接続する安全な通信
チャネル(例えばデータ回線)105(i)と、親サブ
システム101が情報を公表できる電子掲示板100と
から構成されている。また、親サブシステム101およ
び各子サブシステム102(i)には電子抽選プログラ
ムを記録した記録媒体P1,C1が備えられている。記
録媒体P1,C1は磁気ディスク,半導体メモリその他
の記録媒体であって良い。なお、電子掲示板100の代
わりに、同報通信機能を備えた通信装置を用いても良
い。
子サブシステム102(i)の構成例を示すブロック図
である。図1の記録媒体P1に記録された親サブシステ
ム用の抽選プログラムは、親サブシステム101を構成
するコンピュータによって読み込まれ、コンピュータの
動作を制御することで、親サブシステム101上に、乱
数発生手段10,初期設定手段11,初期値封印手段1
2,設定公表手段13,応答受信手段14,応答正規化
手段15,結果演算手段16および結果公表手段17を
実現する。また、図1の各記録媒体C1に記録された子
サブシステム用の抽選プログラムは、子サブシステム1
02(i)を構成するコンピュータによって読み込ま
れ、コンピュータの動作を制御することで、子サブシス
テム102(i)上に、乱数発生手段21,設定受信手
段22,応答作成手段23,応答送信手段24,結果受
信手段25および結果検証手段26を実現する。
ズを図1および図2を参照しながら説明する。
乱数xを発生する。次に、初期設定手段11は、この発
生した乱数を初期値xに決定し、同時に他の事項を決定
する。決定する他の事項としては、抽選に参加する子サ
ブシステム,後段の初期値封印手段12で使用する封印
関数H,後段の結果演算手段16で使用する結果演算関
数R,子サブシステムの応答方法や正規化方法などであ
る。なお、初期値x以外の事項は、親サブシステム10
1と子サブシステム102(i)との間で予め取決めら
れている場合には毎回決定することは不要であり、また
その公表も不要である。次に、初期値封印手段12は、
初期値xを封印関数HでH(x)として封印する。次
に、設定公表手段13は、封印された初期値H(x)お
よびその他の事項、つまり、参加子サブシステム,封印
関数H,結果演算関数R,子サブシステムの応答方法や
正規化方法などを、初期設定情報として電子掲示板10
0に公表する。
0に公表された初期設定情報を設定受信手段22にて受
信すると、乱数発生手段21により乱数ri を発生す
る。次に、応答作成手段23は、公表された初期設定情
報中の子サブシステムの応答方法に従い、乱数発生手段
21で発生させた乱数ri を応答として、応答送信手段
24により親サブシステム101に送信する。なお、応
答送信手段24において、応答ri とそれに対応する子
サブシステム102(i)のデジタル署名を添付しても
良い。
各子サブシステム102(i)からの応答ri を受信す
る。デジタル署名の添付されているものは署名検証を行
う。次に、応答正規化手段15が各応答を正規化する。
たとえば、デジタル署名の添付されているものは応答の
み取り出す。あるいは、例えば予め定められた期限内に
応答の無かった子サブシステムに対して規定値を割り当
てる。さらに、各子サブシステム102(i)からの応
答を決められた順番に従って並べて得られたビットパタ
ーンをrとする。たとえば、rはr1,r2,…のように各
応答を所定の順番に連結したものとして良い。次に結果
演算手段16は、rおよび封印前の初期値xに対して結
果演算関数Rを作用させたR(x,r)を抽選結果とし
て算出する。次に、結果公表手段17は、各子サブシス
テム102(i)からの応答ri と、封印前の初期値x
と、抽選結果R(x,r)とを電子掲示板100に公表
する。
公表された内容、つまり、抽選結果R(x,r),封印
前の初期値xおよび各子サブシステム102(i)から
の応答ri を結果受信手段25において受信し、結果検
証手段26において以下の点を確認することにより、公
平な抽選が行われたか否かを検証する。 自分の応答ri が正しく記載されていること。 初期値xに封印関数Hを作用させると、確かにH
(x)になること。 各応答を正規化した結果rおよび初期値xに対して結
果演算関数Rを作用させると、確かに抽選結果R(x,
r)になること。
に行えるが開封は極めて困難な関数が使用される。この
ような封印関数Hとしては、コミットメント関数や一方
向関数や暗号化関数が採用できる他、MD5やRIPE
−MDといったハッシュ関数が利用できる。また、結果
演算関数Rはxとrとに依存して抽選結果が求まる関数
であり、一方向関数や、復号関数や一方向性ハッシュ関
数が利用できる。前記コミットメント関数,一方向性関
数,暗号化関数,一方向性ハッシュ関数の具体的な例と
しては、たとえばBruce Schneier著の
『AppliedCryptography』(Joh
n Wiley & Sons,Inc.1993)と
いった、一般的な暗号技術の参考書に豊富に記載されて
いる。
親サブシステム101の乱数発生手段10による初期値
xと、各子サブシステム102(i)の乱数発生手段2
1による乱数(応答)ri に依存した抽選結果が得られ
る。さらに、初期値xは封印された形で予め公表してあ
るので、各子サブシステム102(i)は自分の応答を
決めるときに初期値xを知り得ることはなく、また、親
サブシステム101は子サブシステム102(i)の応
答を受けてから初期値xを変更することはできない。こ
れにより、公平な抽選が実現できる。
ロック図である。この例の電子抽選システムは、親サブ
システム101と、複数の子サブシステム103(j)
(j=1〜m)と、親サブシステム101と複数の子サ
ブシステム103(j)とを相互に接続する安全な通信
チャネル(例えばデータ回線)106(j)と、親サブ
システム101が情報を公表できる電子掲示板100と
から構成されている。また、親サブシステム101およ
び各子サブシステム103(j)には電子抽選プログラ
ムを記録した記録媒体P2,C2が備えられている。記
録媒体P2,C2は磁気ディスク,半導体メモリその他
の記録媒体であって良い。なお、電子掲示板100の代
わりに、同報通信機能を備えた通信装置を用いても良
い。
子サブシステム103(j)の構成例を示すブロック図
である。図3の記録媒体P2に記録された親サブシステ
ム用の抽選プログラムは、親サブシステム101を構成
するコンピュータによって読み込まれ、コンピュータの
動作を制御することで、親サブシステム101上に、乱
数発生手段10,初期設定手段11,初期値封印手段1
2,封印応答受信手段31,連絡信号公表手段32,開
封応答受信手段33,開封応答正規化手段35,結果演
算手段36および結果公表手段37を実現する。また、
図3の各記録媒体C2に記録された子サブシステム用の
抽選プログラムは、子サブシステム103(j)を構成
するコンピュータによって読み込まれ、コンピュータの
動作を制御することで、子サブシステム103(j)上
に、設定受信手段41,乱数発生手段42,応答作成手
段43,応答封印手段44,封印応答送信手段45,連
絡信号受信手段46,連絡信号検証手段47,開封応答
送信手段48,結果受信手段49および結果検証手段4
0を実現する。
ズを図3および図4を参照しながら説明する。
る。つまり、親サブシステム101において、乱数発生
手段10により乱数xを発生し、次に、初期設定手段1
1により、この発生した乱数を初期値xに決定し、同時
に他の事項である、抽選に参加する子サブシステム,初
期値封印手段12で使用する封印関数H,後段の結果演
算手段36で使用する結果演算関数R,子サブシステム
の応答方法や正規化方法などを決定する。なお、初期値
x以外の事項は、親サブシステム101と子サブシステ
ム103(j)との間で予め取決められている場合には
毎回決定することは不要であり、またその公表も不要で
ある。次に、初期値封印手段12は、初期値xを封印関
数HでH(x)として封印し、設定公表手段13は、封
印された初期値H(x)およびその他の事項、つまり、
参加子サブシステム,封印関数H,結果演算関数R,子
サブシステムの応答方法や正規化方法などを、初期設定
情報として電子掲示板100に公表する。
0に公表された初期設定情報を設定受信手段41にて受
信すると、乱数発生手段42により乱数yj を発生す
る。次に、応答作成手段43は、公表された初期設定情
報中の子サブシステムの応答方法に従い、乱数発生手段
42で発生させた乱数yj を応答として作成する。次
に、応答封印手段44は、公表された初期設定情報中の
封印関数Hを使用して応答yj をH(yj )として封印
し、封印応答送信手段45がこの封印応答H(yj )を
親サブシステム101に送信する。なお、封印応答送信
手段45において、封印応答H(yj )とそれに対応す
る子サブシステム103(j)のデジタル署名を添付し
ても良い。また、本実施例では、封印関数Hは親サブシ
ステム101の初期値封印手段12で使用するものと同
一のものとしたが、別の封印関数を使用しても良い。
て、各子サブシステム103(j)からの封印応答H
(yj )を受信する。このときデジタル署名が添付され
ているものは署名検証を行う。すべての子サブシステム
103(j)からの封印応答H(yj )が到着したら、
各子サブシステム103(j)の封印応答H(yj )を
連絡信号として連絡信号公表手段32にて電子掲示板1
00に公表する。
号受信手段46にて電子掲示板100から上記の連絡信
号H(yj )を受信すると、それを連絡信号検証手段4
7に通知する。連絡信号検証手段47は、各子サブシス
テム103(j)の連絡信号つまり封印応答H(yj )
が出そろったことを確認するとともに、自分の封印応答
H(yj )が正しく記載されていることを確認する。そ
して、確認できれば、開封応答送信手段48にて封印前
の応答(応答作成手段43が作成した応答)yj を、開
封応答として親サブシステム101に送信する。なお、
開封応答送信手段48にて、開封応答yj とそれに対応
する子サブシステム103(j)のデジタル署名を添付
しても良い。
て、各子サブシステム103(j)からの開封応答yj
を受信する。デジタル署名の添付されているものは署名
検証を行う。また、開封応答yj が封印応答H(yj )
に確かに対応していることを、開封応答yj に対して封
印関数Hを作用させ、その結果を封印応答H(yj )と
比較することにより確認する。
各子サブシステム103(j)からの開封応答yj を正
規化する。たとえば、デジタル署名の添付されているも
のは応答のみ取り出す。さらに、各子サブシステム10
3(j)からの開封応答を決められた順番に従って並べ
て得られたビットパターンをyとする。たとえば、yは
y1,y2,…のように各開封応答を所定の順番に連結した
ものとして良い。次に結果演算手段36は、yおよび封
印前の初期値xに対して結果演算関数Rを作用させたR
(x,y)を抽選結果として算出する。次に、結果公表
手段37は、各子サブシステム103(j)からの開封
応答yj と、封印前の初期値xと、抽選結果R(x,
y)とを電子掲示板100に公表する。
公表された内容、つまり、抽選結果R(x,y),封印
前の初期値xおよび各子サブシステム103(j)の開
封応答yj を結果受信手段49において受信し、結果検
証手段40において以下の点を確認することにより、公
平な抽選が行われたか否かを検証する。 自分の開封応答yj が正しく記載されていること。 初期値xに封印関数Hを作用させると、確かにH
(x)になること。 各子サブシステム103(j)の開封応答yj に封印
関数Hを作用させると、確かにH(yj )になること。 各開封応答を正規化した結果yおよび初期値xに対し
て結果演算関数Rを作用させると、確かに抽選結果R
(x,y)になること。
関数Hとしては、コミットメント関数や一方向関数や暗
号化関数が採用できる他、MD5やRIPE−MDとい
ったハッシュ関数が利用できる。また、結果演算関数R
としては、一方向関数や、復号関数や一方向性ハッシュ
関数が利用できる。
親サブシステム101の乱数発生手段10による初期値
xと、各子サブシステム103(j)の乱数発生手段4
2による乱数(応答)yj に依存した抽選結果が得られ
る。さらに、初期値xは封印された形で予め公表してあ
るので、各子サブシステム103(j)は自分の応答を
決めるときに初期値xを知り得ることはなく、また、親
サブシステム101は子サブシステム103(j)の応
答を受けてから初期値xを変更することはできない。ま
た、親サブシステム101が一部の子サブシステム10
3(j)と結託して初期値xを予め漏らしていても、他
の子サブシステムの応答が封印された形でのみ公表され
ているので、結託した子サブシステム103(j)の有
利になるような応答は作成できない。以上により、公平
な抽選が実現できる。
ロック図である。この例の電子抽選システムは、親サブ
システム101と、複数の子サブシステム102(i)
(i=1〜n)および子サブシステム103(j)(j
=1〜m)と、親サブシステム101と複数の子サブシ
ステム102(i),103(j)とを相互に接続する
安全な通信チャネル(例えばデータ回線)105(i)
および106(j)と、親サブシステム101が情報を
公表できる電子掲示板100とから構成されている。ま
た、親サブシステム101および各子サブシステム10
2(i),103(j)には電子抽選プログラムを記録
した記録媒体P3,C3,C4が備えられている。記録
媒体P3,C3,C4は磁気ディスク,半導体メモリそ
の他の記録媒体であって良い。なお、電子掲示板100
の代わりに、同報通信機能を備えた通信装置を用いても
良い。
ブシステム102(i)および子サブシステム103
(j)の構成例を示すブロック図である。図5の記録媒
体P3に記録された親サブシステム用の抽選プログラム
は、親サブシステム101を構成するコンピュータによ
って読み込まれ、コンピュータの動作を制御すること
で、親サブシステム101上に、乱数発生手段10,初
期設定手段11,初期値封印手段12,設定公表手段1
3,封印応答受信手段51,応答受信手段52,連絡信
号公表手段53,開封応答受信手段54,開封応答正規
化手段55,応答正規化手段56,結果演算手段57お
よび結果公表手段58を実現する。また、図5の各記録
媒体C3に記録された子サブシステム用の抽選プログラ
ムは、子サブシステム102(i)を構成するコンピュ
ータによって読み込まれ、コンピュータの動作を制御す
ることで、子サブシステム102(i)上に、乱数発生
手段21,設定受信手段22,応答作成手段23,応答
送信手段24,連絡信号受信手段60,連絡信号確認手
段61,結果受信手段62および結果検証手段63を実
現する。更に、図5の各記録媒体C4に記録された子サ
ブシステム用の抽選プログラムは、子サブシステム10
3(j)を構成するコンピュータによって読み込まれ、
コンピュータの動作を制御することで、子サブシステム
103(j)上に、設定受信手段41,乱数発生手段4
2,応答作成手段43,応答封印手段44,封印応答送
信手段45,連絡信号受信手段70,連絡信号検証手段
71,開封応答送信手段72,結果受信手段73および
結果検証手段74を実現する。
ーズを図5および図6を参照しながら説明する。
る。つまり、親サブシステム101において、乱数発生
手段10により乱数xを発生し、次に、初期設定手段1
1により、この発生した乱数を初期値xに決定し、同時
に他の事項である、抽選に参加する子サブシステム,初
期値封印手段12で使用する封印関数H,後段の結果演
算手段57で使用する結果演算関数R,子サブシステム
の応答方法や正規化方法などを決定する。なお、初期値
x以外の事項は、親サブシステム101と子サブシステ
ム102(i),103(j)との間で予め取決められ
ている場合には毎回決定することは不要であり、またそ
の公表も不要である。次に、初期値封印手段12は、初
期値xを封印関数HでH(x)として封印し、設定公表
手段13は、封印された初期値H(x)およびその他の
事項、つまり、参加子サブシステム,封印関数H,結果
演算関数R,子サブシステムの応答方法や正規化方法な
どを、初期設定情報として電子掲示板100に公表す
る。
施される。その内容は第1の実施の形態と同じである。
つまり、各々の子サブシステム102(i)は、電子掲
示板100に公表された初期設定情報を設定受信手段2
2にて受信すると、乱数発生手段21により乱数ri を
発生し、応答作成手段23は、公表された初期設定情報
中の子サブシステムの応答方法に従い、乱数発生手段2
1で発生させた乱数ri を応答として、応答送信手段2
4により親サブシステム101に送信する。なお、応答
送信手段24において、応答ri とそれに対応する子サ
ブシステム102(i)のデジタル署名を添付しても良
い。
実施される。その内容は第2の実施の形態と同じであ
る。つまり、各々の子サブシステム103(j)は、電
子掲示板100に公表された初期設定情報を設定受信手
段41にて受信すると、乱数発生手段42により乱数y
j を発生し、応答作成手段43が、公表された初期設定
情報中の子サブシステムの応答方法に従い乱数yj を応
答として作成する。次に、応答封印手段44は、公表さ
れた初期設定情報中の封印関数Hを使用して、応答yj
をH(yj )として封印し、封印応答送信手段45がこ
の封印応答H(yj )を親サブシステム101に送信す
る。なお、封印応答送信手段45において、封印応答H
(yj )とそれに対応する子サブシステム103(j)
のデジタル署名を添付しても良い。
て、各子サブシステム103(j)からの封印応答H
(yj )を受信する。このときデジタル署名が添付され
ているものは署名検証を行う。また、応答受信手段52
において、各子サブシステム102(i)からの応答r
i を受信する。このときデジタル署名の添付されている
ものは署名検証を行う。すべての子サブシステム103
(j)からの封印応答H(yj )が到着し、且つ、すべ
ての子サブシステム102(i)からの応答ri が到着
したら、各子サブシステム103(j)の封印応答H
(yj)および各子サブシステム102(i)の応答r
i を連絡信号として連絡信号公表手段53にて電子掲示
板100に公表する。
号受信手段70にて電子掲示板100から上記の連絡信
号を受信すると、それを連絡信号検証手段71に通知す
る。連絡信号検証手段71は、各子サブシステムの連絡
信号つまり各子サブシステム103(j)の封印応答H
(yj )および各子サブシステム102(i)の応答r
i が出そろったことを確認するとともに、自分の封印応
答H(yj )が正しく記載されていることを確認する。
そして、確認できれば、開封応答送信手段72にて封印
前の応答(応答作成手段43が作成した応答)yj を、
開封応答として親サブシステム101に送信する。な
お、開封応答送信手段72にて、開封応答yj とそれに
対応する子サブシステム103(j)のデジタル署名を
添付しても良い。
電子掲示板100に公表された連絡信号を連絡信号受信
手段60において受信し、各子サブシステム103
(j)の封印応答および各子サブシステム102(i)
の応答が出そろったことを確認するとともに、自分の応
答ri が正しく記載されていることを確認する。
て、各子サブシステム103(j)からの開封応答yj
を受信する。デジタル署名の添付されているものは署名
検証を行う。また、開封応答yj が封印応答H(yj )
に確かに対応していることを、開封応答yj に対して封
印関数Hを作用させ、その結果を封印応答H(yj )と
比較することにより確認する。
各子サブシステム103(j)からの開封応答yj を正
規化する。たとえば、デジタル署名の添付されているも
のは応答のみ取り出す。さらに、各子サブシステム10
3(j)からの開封応答を決められた順番に従って並べ
て得られたビットパターンをyとする。たとえば、yは
y1,y2,…のように各開封応答を所定の順番に連結した
ものとして良い。
サブシステム102(i)からの各応答ri を正規化す
る。たとえば、デジタル署名の添付されているものは応
答のみ取り出す。あるいは、例えば予め定められた期限
内に応答の無かった子サブシステムに対して規定値を割
り当てる。さらに、各子サブシステム102(i)から
の応答を決められた順番に従って並べて得られたビット
パターンをrとする。たとえば、rはr1,r2,…のよう
に各応答を所定の順番に連結したものとして良い。
印前の初期値xに対して結果演算関数Rを作用させたR
(x,y,r)を抽選結果として算出する。次に、結果
公表手段58は、各子サブシステム103(j)からの
開封応答yj と、各子サブシステム102(i)からの
応答ri と、封印前の初期値xと、抽選結果R(x,
y,r)とを電子掲示板100に公表する。
公表された内容、つまり、抽選結果R(x,y,r),
封印前の初期値x,各子サブシステム103(j)の開
封応答yj および各子サブシステム102(i)の応答
ri を結果受信手段73において受信し、結果検証手段
74において以下の点を確認することにより、公平な抽
選が行われたか否かを検証する。 自分の開封応答yj が正しく記載されていること。 初期値xに封印関数Hを作用させると、確かにH
(x)になること。 各子サブシステム103(j)の開封応答yj に封印
関数Hを作用させると、確かにH(yj )になること。 各開封応答yj を正規化した結果y,各応答ri を正
規化した結果rおよび初期値xに対して結果演算関数R
を作用させると、確かに抽選結果R(x,y,r)にな
ること。
電子掲示板100に公表された内容を結果受信手段62
において受信し、結果検証手段63において以下の点を
確認することにより、公平な抽選が行われたか否かを検
証する。 自分の応答ri が正しく記載されていること。 初期値xに封印関数Hを作用させると、確かにH
(x)になること。 各子サブシステム103(j)の開封応答yj に封印
関数Hを作用させると、確かにH(yj )になること。 各開封応答yj を正規化した結果y,各応答ri を正
規化した結果rおよび初期値xに対して結果演算関数R
を作用させると、確かに抽選結果R(x,y,r)にな
ること。
様に、封印関数Hとしては、コミットメント関数や一方
向関数や暗号化関数が採用できる他、MD5やRIPE
−MDといったハッシュ関数が利用できる。また、結果
演算関数Rとしては、一方向関数や、復号関数やハッシ
ュ関数が利用できる。
親サブシステム101の乱数発生手段10による初期値
xと、各子サブシステム102(i)の乱数発生手段2
1による乱数(応答)ri と、各子サブシステム103
(j)の版数発生手段42による乱数(応答)yj とに
依存した抽選結果が得られる。さらに、初期値xは封印
された形で予め公表してあるので、各子サブシステム1
02(i),103(j)は自分の応答を決めるときに
初期値xを知り得ることはなく、また、親サブシステム
101は子サブシステムの応答を受けてから初期値xを
変更することはできない。また、親サブシステム101
が一部の子サブシステムと結託して初期値xを予め漏ら
していても、他の子サブシステム103(j)の応答が
封印された形でのみ公表されているので、すべての子サ
ブシステム103(j)と結託しない限り、有利になる
ような応答は作成できない。
は、子サブシステム103(j)はセキュリティ上の要
になっている。他の子サブシステムが親サブシステムと
結託して、自己サブシステムに不利益な抽選結果を導出
する恐れをいだく子サブシステムは、子サブシステム1
03(j)として参加することができ、また特にそのよ
うな恐れをいだかない子サブシステムは、子サブシステ
ム102(i)として参加することにより、多くの工数
を割かずに抽選に参加できる。上記により、フレキシブ
ルで公平な抽選が実現できる。
のような効果を得ることができる。
値と各子サブシステムで発生した乱数よる応答とに依存
し、不公平の少ない抽選結果を得ることができる。
応する電子抽選システムによれば、親サブシステムが一
部の子サブシステムと結託して初期値をあらかじめ漏ら
しても、他の子サブシステムの応答が封印された形での
み公表されているので、結託した子サブシステムの有利
になるような応答を作成することができず、より公平な
抽選が実現できる。
応した電子抽選システムによれば、第2の子サブシステ
ムがセキュリティ上の要になるため、他の子サブシステ
ムが親サブシステムと結託して自己のサブシステムに不
利益な抽選結果を導出する恐れをいだく子サブシステム
は、第2の子サブシステムとして参加し、また特にその
ような恐れをいだかない子サブシステムは、第1の子サ
ブシステムとして参加することにより、多くの工数を割
かずに抽選に参加でき、フレキシブルで公平な抽選が実
現できる。
ブロック図である。
テム102(i)の構成例を示すブロック図である。
ブロック図である。
テム103(j)の構成例を示すブロック図である。
ブロック図である。
102(i)および子サブシステム103(j)の構成
例を示すブロック図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 親サブシステムと複数の子サブシステム
とを使用して電子抽選を行う方法であって、 親サブシステムが乱数を発生させ、その乱数を、封印は
比較的簡単に行えるが開封は極めて困難な関数で封印し
て、抽選結果を決定するための結果演算関数と共にすべ
ての子サブシステムに公表する段階と、 各子サブシステムが乱数を発生させて親サブシステムに
送信する段階と、 親サブシステムが、前記発生された乱数と各子サブシス
テムから受信した乱数とを前記結果演算関数の入力値と
して使用して抽選結果を求める段階と、 親サブシステムが、抽選結果と、前記発生させた乱数
と、各子サブシステムから受信した乱数とを、すべての
子サブシステムに公表する段階と、 各子サブシステムが、親サブシステムから公表された前
記各乱数を前記公表された前記結果演算関数の入力値と
して使用して求めた抽選結果が前記公表された抽選結果
と等しいか否かを検証する段階と を含むことを特徴とす
る電子抽選方法。 - 【請求項2】 親サブシステムと複数の子サブシステム
とを使用して電子抽選を行う方法であって、 親サブシステムが乱数を発生させ、その乱数を、封印は
比較的簡単に行えるが開封は極めて困難な関数で封印し
て、抽選結果を決定するための結果演算関数と共にすべ
ての子サブシステムに公表する段階と、 各子サブシステムが乱数を発生させ、その乱数を、封印
は比較的簡単に行えるが開封は極めて困難な関数で封印
して、親サブシステムに送信する段階と、 親サブシステムが、すべての子サブシステムから封印さ
れた乱数を受信したことをすべての子サブシステムに連
絡する段階と、 各子サブシステムが前記連絡を受けた時点で、前記封印
前の乱数を親サブシステムに送信する段階と、 親サブシステムが、前記発生された乱数と各子サブシス
テムから受信した封印前の乱数とを前記結果演算関数の
入力値として使用して抽選結果を求める段階と、親サブ
システムが、抽選結果と、前記発生させた乱数と、各子
サブシステムから受信した封印前の乱数とを、すべての
子サブシステムに公表する段階と、 各子サブシステムが、親サブシステムから公表された前
記各乱数を前記公表された前記結果演算関数の入力値と
して使用して求めた抽選結果が前記公表された抽選結果
と等しいか否かを検証する段階と を含むことを特徴とす
る電子抽選方法。 - 【請求項3】 親サブシステムと第1の複数の子サブシ
ステムと第2の複数の子サブシステムとを使用して電子
抽選を行う方法であって、 親サブシステムが乱数を発生させ、その乱数を、封印は
比較的簡単に行えるが開封は極めて困難な関数で封印し
て、抽選結果を決定するための結果演算関数と共にすべ
ての子サブシステムに公表する段階と、 第1の各子サブシステムが乱数を発生させて親サブシス
テムに送信し、第2の各子サブシステムが乱数を発生さ
せ、その乱数を、封印は比較的簡単に行えるが開封は極
めて困難な関数で封印して、親サブシステムに送信する
段階と、 親サブシステムが、すべての第2の子サブシステムから
封印された乱数を受信したことをすべての第2の子サブ
システムに連絡する段階と、 第2の各子サブシステムが前記連絡を受けた時点で、前
記封印前の乱数を親サブシステムに送信する段階と、 親サブシステムが、前記発生された乱数と第1の各子サ
ブシステムから受信した乱数と第2の各子サブシステム
から受信した封印前の乱数とを前記結果演算関数の入力
値として使用して抽選結果を求める段階と、 親サブシステムが、抽選結果と、前記発生させた乱数
と、第1の各子サブシステムから受信した乱数と、第2
の各子サブシステムから受信した封印前の乱数とを、す
べての子サブシステムに公表する段階と、 各子サブシステムが、親サブシステムから公表された前
記各乱数を前記公表された前記結果演算関数の入力値と
して使用して求めた抽選結果が前記公表された抽選結果
と等しいか否かを検証する段階と を含むことを特徴とす
る電子抽選方法。 - 【請求項4】 親サブシステムが乱数を封印するための
関数,抽選結果を求めるための関数として、ハッシュ関
数を用いることを特徴とする請求項1,2または3記載
の電子抽選方法。 - 【請求項5】 子サブシステムが乱数を封印するための
関数として、ハッシュ関数を用いることを特徴とする請
求項2,3または4記載の電子抽選方法。 - 【請求項6】 親サブシステムと複数の子サブシステム
とから構成され、 前記親サブシステムは、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて初期値を設
定する初期設定手段と、 前記初期設定手段で設定した初期値を封印する初期値封
印手段と、 前記初期値封印手段で封印した初期値と抽選結果を決定
するための結果演算関数を含む初期設定情報を公表する
設定公表手段と、 前記子サブシステムが送信した応答を受信する応答受信
手段と、 前記応答受信手段が受信した応答を正規化する応答正規
化手段と、 前記応答正規化手段で正規化した応答と前記初期設定手
段で設定した初期値とを前記結果演算関数の入力値とし
て使用して抽選結果を演算する結果演算手段と、 前記結果演算手段で算出された抽選結果と前記初期設定
手段で設定した初期値と前記応答受信手段で受信した応
答とを含む結果を公表する結果公表手段とを備え、 前記子サブシステムは、 前記親サブシステムが前記設定公表手段で公表した初期
設定情報を受信する設定受信手段と、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて応答を作成
する応答作成手段と、 前記応答作成手段で作成した応答を送信する応答送信手
段と、 前記親サブシステムが前記結果公表手段で公表した結果
を受信する結果受信手段と、 前記結果受信手段が受信した抽選結果を、前記設定受信
手段が受信した初期設 定情報中の前記結果演算関数を用
いて検証する結果検証手段とを備えることを特徴とする
電子抽選システム。 - 【請求項7】 親サブシステムと複数の子サブシステム
とから構成され、 前記親サブシステムは、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて初期値を設
定する初期設定手段と、 前記初期設定手段で設定した初期値を封印する初期値封
印手段と、 前記初期値封印手段で封印した初期値と抽選結果を決定
するための結果演算関数を含む初期設定情報を公表する
設定公表手段と、 前記子サブシステムが送信した封印応答を受信する封印
応答受信手段と、 封印応答を受信したことを公表する連絡信号公表手段
と、 前記子サブシステムが送信した開封応答を受信し、受信
した開封応答を検証する開封応答受信手段と、 前記開封応答受信手段が検証した開封応答を正規化する
開封応答正規化手段と、 前記開封応答正規化手段で正規化した開封応答と前記初
期設定手段で設定した初期値とを前記結果演算関数の入
力値として使用して抽選結果を演算する結果演算手段
と、 前記結果演算手段で算出された抽選結果と前記初期設定
手段で設定した初期値と前記開封応答受信手段で受信し
た開封応答とを含む結果を公表する結果公表手段とを備
え、 前記子サブシステムは、 前記親サブシステムが前記設定公表手段で公表した初期
設定情報を受信する設定受信手段と、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて応答を作成
する応答作成手段と、 前記応答作成手段で作成した応答を封印する応答封印手
段と、 前記応答封印手段で封印した応答を送信する封印応答送
信手段と、 前記親サブシステムが前記連絡信号公表手段で公表した
封印応答を受信する連絡信号受信手段と、 前記連絡信号受信手段で受信した封印応答を検証する連
絡信号検証手段と、 前記連絡信号検証手段で封印応答の検証が行えることに
より、開封応答を送信する開封応答送信手段と、 前記親サブシステムが前記結果公表手段で公表した結果
を受信する結果受信手段と、 前記結果受信手段が受信した抽選結果を、前記設定受信
手段が受信した初期設定情報中の前記結果演算関数を用
いて検証する結果検証手段とを備えることを特徴とする
電子抽選システム。 - 【請求項8】 親サブシステムと複数の第1の子サブシ
ステムと複数の第2の子サブシステムとから構成され、 前記親サブシステムは、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて初期値を設
定する初期設定手段と、 前記初期設定手段で設定した初期値を封印する初期値封
印手段と、 前記初期値封印手段で封印した初期値と抽選結果を決定
するための結果演算関数を含む初期設定情報を公表する
設定公表手段と、 前記第1の子サブシステムが送信した応答を受信する応
答受信手段と、 前記第2の子サブシステムが送信した封印応答を受信す
る封印応答受信手段と、 応答と封印応答とを受信したことを公表する連絡信号公
表手段と、 前記第2の子サブシステムが送信した開封応答を受信
し、受信した開封応答を検証する開封応答受信手段と、 前記開封応答受信手段が検証した開封応答を正規化する
開封応答正規化手段と、 前記応答受信手段が受信した応答を正規化する応答正規
化手段と、 前記開封応答正規化手段で正規化した開封応答,前記応
答正規化手段で正規化した応答および前記初期設定手段
で設定した初期値を前記結果演算関数の入力値として使
用して抽選結果を演算する結果演算手段と、 前記結果演算手段で算出された抽選結果と前記初期設定
手段で設定した初期値と前記開封応答受信手段で受信し
た開封応答と前記応答受信手段で受信した応答とを含む
結果を公表する結果公表手段とを備え、 前記第1の子サブシステムは、 前記親サブシステムが前記設定公表手段で公表した初期
設定情報を受信する設定受信手段と、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて応答を作成
する応答作成手段と、 前記応答作成手段で作成した応答を送信する応答送信手
段と、 前記親サブシステムが前記結果公表手段で公表した結果
を受信する結果受信手段と、 前記結果受信手段が受信した抽選結果を、前記設定受信
手段が受信した初期設定情報中の前記結果演算関数を用
いて検証する結果検証手段とを備え、 前記第2の子サブシステムは、 前記親サブシステムが前記設定公表手段で公表した初期
設定情報を受信する設定受信手段と、 乱数を発生させる乱数発生手段と、 前記乱数発生手段で発生させた乱数を用いて応答を作成
する応答作成手段と、 前記応答作成手段で作成した応答を封印する応答封印手
段と、 前記応答封印手段で封印した応答を送信する封印応答送
信手段と、 前記親サブシステムが前記連絡信号公表手段で公表した
封印応答を受信する連絡信号受信手段と、 前記連絡信号受信手段で受信した封印応答を検証する連
絡信号検証手段と、 前記連絡信号検証手段で封印応答の検証が行えることに
より、開封応答を送信する開封応答送信手段と、 前記親サブシステムが前記結果公表手段で公表した結果
を受信する結果受信手段と、 前記結果受信手段が受信した抽選結果を、前記設定受信
手段が受信した初期設定情報中の前記結果演算関数を用
いて検証する結果検証手段とを備えることを特徴とする
電子抽選システム。 - 【請求項9】 親サブシステムの初期値封印手段はハッ
シュ関数を使用して初期値を封印する構成を有すること
を特徴とする請求項6,7または8記載の電子抽選シス
テム。 - 【請求項10】 親サブシステムの結果演算手段はハッ
シュ関数を使用して抽選結果を決定する構成を有するこ
とを特徴とする請求項6,7,8または9記載の電子抽
選システム。 - 【請求項11】 子サブシステムの応答封印手段はハッ
シュ関数を使用して応答を封印する構成を有することを
特徴とする請求項7,8,9または10記載の電子抽選
システム。 - 【請求項12】 親サブシステムの応答正規化手段は指
定時間内に応答しなかった子サブシステムの応答として
規定値を用いることを特徴とする請求項6,7または8
記載の電子抽選システム。
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