JP3206200U - 表示カード付き包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒体から容易に切離できる表示片を有し、表示片が切離された箱体でも被包装物の保管を良好に行うことができる表示カード付き包装箱を提供する。【解決手段】箱体形成片12は、順番に連接された側面板14,16,18,20と、第一側面板20の連接方向の端部に延設された糊付け片22と、糊付け片22の連接方向の端部に、第一破断線78を介して延設された表示片76とを備える。表示片76は、第二破断線84で本体部76bと区切られた切り取り部76aを有し、本体部76b及び切り取り部76aに、それぞれ被包装物に関する情報が表示される。組み立て状態で、糊付け片22は、第二側面板14の表面に糊付けされ、側面板14,16,18,20により筒体を形成する。表示片76は、第二側面板14の表面に重ねられ、切り取り部76aの裏面が第二側面板14の表面に糊付けされる。【選択図】図2

Description

本考案は、箱体の一部を切り離すことによって、被包装物に関する情報を表示した表示カードが得られる表示カード付き包装箱に関する。
医薬品や食品等の商品を収容する包装箱には、商品名、内容説明、使用方法、使用期限、製造番号等の複数の情報が表示される。
例えば、商品がPTPシートに入った医薬品の場合、病院等では、入荷した複数種類の医薬品を包装箱から取り出し、それぞれPTPシートの状態で調剤棚に収納して保管されることが多い。そこで、各PTPシートを包装箱に印刷された情報に対応づけて保管するため、包装箱の特定の部分(必要な情報が印刷されている部分)を切り取り、PTPシートに添付して保管したり、調剤棚に貼り付けて表示したりすることが行われている。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、被包装物に関する必要な情報を印刷した部分を設け、カード片として切り離し可能にした包装用箱があった。この包装用箱は、一枚の箱体形成片から成り、箱体形成片には、互いに平行に連接された側面と、側面同士を糊付けして筒体に組み立てる糊付け片と、糊付け片の連接方向の端部に破断線を介して連接して設けられている第1カード片が設けられている。第1カード片は一側面の裏面に重ねられ、第1カード片が重ねられる側面には、第1カード片の表面に糊付けされた第2カード片が破断線で囲まれて設けられている。第2カード片は前記第1カード片よりも小形であり、第2カード片には、外から読み取ることができるバーコードや簡単な情報が表示され、第1カード片には、使用者が詳しく読むための詳しい情報が印刷されている。第一及び第二カード片は、上記2つの破断線を破断することによって筒体から一体に切り離すことができ、切り離した部分を調剤棚の表示カードとして使用することができる。
登録実用新案第3172649号公報
特許文献1の包装用箱は、開封して医薬品をすべて取り出し、その後、すぐに箱体が廃棄されるような使い方に適しているが、第一及び第二カード片を箱体から切り離した後の箱体で、残りの医薬品を保管するという使い方には適していない。
例えば、第一及び第二カード片が箱体から切り離されると、箱体の側面は、第二カード片がなくなった部分が開口し、ゴミ等が侵入しやすくなってしまう。また、一般に、箱体に表示されるバーコードには、被包装物の識別情報以外に、包装箱毎に付与される情報、すなわち被包装物の固有情報(製造番号、製造時期、使用期限等)が含まれる。しかし、特許文献1の包装用箱の場合、第一及び第二カード片が切り離されると、残った箱体には被包装物の固有情報が表示されなくなる。したがって、特許文献1の包装用箱は、第一及び第二カード片を箱体から切り離した後、その箱体で医薬品の一部を保管するという使い方は適さないものであった。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、筒体から容易に切離できる表示片を有し、表示片が切離された箱体でも被包装物の保管を良好に行うことができる表示カード付き包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片は、互いに平行に連接された複数の側面板と、前記複数の側面板の中の端に位置する第一側面板の連接方向の端部に延設された糊付け片と、前記糊付け片の連接方向の端部に、第一破断線を介して延設された表示片とを有し、前記表示片は、第二破断線で本体部と区切られて設けられた切り取り部を有し、前記本体部及び前記切り取り部に、それぞれ被包装物に関する情報が表示され、組み立て状態で、前記糊付け片は、前記複数の側面板の中の一側面板の表面に糊付けされ、前記複数の側面板が筒体を形成し、前記表示片は、前記複数の側面板の中の1つである第二側面板の表面に重ねられ、前記切り取り部の裏面が前記第二側面板の表面に糊付けされ、前記第一及び第二破断線を破断させ、前記表示片の前記本体部を前記筒体から切り離すことにより、前記本体部を表示カードとして使用できる表示カード付き包装箱である。
前記表示片の本体部及び切り取り部の双方に、少なくとも被包装物に関する共通の情報が表示されている。また、前記表示片の本体部の端部には、前記筒体の一方の開口部を超えて突出する摘み部が、折罫線を介して設けられている。
本考案の表示カード付き包装箱は、表示片の本体部を筒体から容易に切り離すことができ、使い勝手のよい表示カードを得ることができる。しかも、表示片は、組み立て状態で、特定箇所が第二側面板に糊付けされているので、筒体の表面に安定に保持される。
また、筒体から表示カード(表示片の本体部)を切り離しても筒体に穴が開かないので、ゴミが侵入しやすくはならない。また、表示カードと切り取り部の両方に、包装箱毎に付与される個別情報(被包装物の製造番号、製造時期、使用期限等)を表示しておくことによって、表示カードが切り離された後の箱体にも重要な情報が残る。したがって、表示カードが切離された後の箱体でも、被包装物の保管を良好に行うことができる。
また、包装箱毎に付与される個別情報(被包装物の製造番号、製造時期、使用期限等)の表示は、被包装物を包装する工程の中でレーザーマーキング装置やインクジェットプリンタ等を用いて記入されるケースがあるが、本考案の表示カード付き包装箱は、表示片の本体部及び切り取り部が1つの平坦面上にあるので、効率よく印刷することができる。
本考案の表示カード付き包装箱の一実施形態の組み立て状態の外観を示す斜視図である。 この実施形態の表示カード付き包装箱の箱体形成片を表面側から見た展開図である。 この実施形態の表示カード付き包装箱の組み立て工程を示す斜視図である。 この実施形態の表示カード付き包装箱を開封し、筒体から表示片の本体部(表示カード)を切り離した状態を示す斜視図である。
以下、本考案の表示カード付き包装箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の表示付き包装箱10は、図1に示すように、医薬品を包装するための略直方体の箱で、厚紙等で成る一枚の箱体形成片12を組み立てることによって形成される。
箱体形成片12は、図2に示すように、互いに平行に連接された4つの側面板14,16,18,20を有している。4つの側面板14,16,18,20は、連接方向と直交する幅方向の長さが同じで、連接方向の長さは、側面板14,18が短くて互いにほぼ等しく、側面板16,20が長くて互いにほぼ等しい。さらに、連接方向の側面板20側の端部には、組み立て状態で側面板14の裏面の端部に糊付けされる糊付け片22が延設されている。4つの側面板14,16,18,20及び糊付け片22は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。以下、4つの側面板の中の、一方の端に位置する側面板20を第一側面板20、反対側の端に位置する側面板14を第二側面板14と称する。
第二側面板14の、連接方向に対して直角方向の一端部には、台形状のサイドフラップ32が延設され、折罫線34で第二側面板14と区切られている。サイドフラップ32の中央部のやや側面板16寄りの位置には、略円形の糊付け部36が、半切り線36aで囲まれて設けられている。また、第二側面板14の反対側の端部には、サイドフラップ38が延設され、折罫線40で第二側面板14と区切られている。
側面板16の、折罫線34に連続する端辺42の内側には、使用者が開封する際に指で押圧する開封用押圧部44が設けられている。開封用押圧部44は、端辺42の中央部とU字状の破断線46に囲まれて周囲と区切られている。
また、側面板16の、端辺56と反対側の端部には、台形状の内側底片48が延設され、折罫線50で側面板16と区切られている。内側底片48の延出方向長さは、第二側面板14の連接方向長さより短い。さらに、側面板16の、折罫線50側の端部の内側には、使用者が箱体を廃棄する際に指で押圧する分解用押圧部52が設けられている。分解用押圧部52は、折罫線50と円弧状の破断線54に囲まれて周囲と区切られている。
側面板18の、端辺42に連続する端部には、台形状のサイドフラップ56が延設され、折罫線58で側面板18と区切られている。また、側面板16の反対側の端部には、サイドフラップ60が延設され、折罫線62で側面板18と区切られている。
第一側面板20の、折罫線58に連続する端部には、略長方形の蓋片64が延設され、折罫線66で第一側面板20と区切られている。蓋片64の延出方向長さは、第二側面板14の連接方向長さとほぼ同じである。蓋片64の先端部には、差し込み片68が延設され、折罫線70で蓋片64と区切られて設けられている。
また、第一側面板20の、蓋片64と反対側の端部には、台形状の外側底片72が延設され、折罫線74で第一側面板20と区切られている。外側底片72の延出方向長さは、第二側面板14の連接方向長さと同じか、又は僅かに短い。
糊付け片22の、第一側面板20と反対側の端部には、略長方形の表示片76が延設され、第一破断線78で糊付け片22と区切られている。表示片76の大きさは、表示片76と糊付け片22とを合わせた大きさが第二側面板14とほぼ同じになるように設定されている。表示片76は、折罫線66を延長した側の端部に、摘み部80が設けられ、折罫線82で他の部分と区切られている。摘み部80の、折罫線82からの延出方向長さは、サイドフラップ32とほぼ同じである。また、表示片76の、摘み部80と反対側の端部からやや内側の位置に、略四角形の切り取り部76aが設けられ、第二破断線84で他の部分と区切られている。以下、表示片76の、切り取り部76以外の部分(摘み部80を含む)を本体部76bと称する。
次に、箱体形成片12の表面の表示について説明する。表示片76の本体部76bの、摘み部80に近い位置には、「頭痛薬(薬の内容)」「SGK01A(薬の名称)」「500錠(10錠×50)」の文字から成る表示A1が印刷されている。本体部76bの、切り取り部76aに近い位置には、「2016.7(薬の製造時期)」「SGK01A(薬の名称)」の文字から成る表示A2が印刷されている。切り取り部76bには、GS1データバー等のバーコードから成る表示A3が印刷されている。このバーコードには、薬の識別情報の他、少なくとも、薬の製造時期、製造番号又は使用期限等、被包装物の製造履歴やその他被包装物に関する情報が含まれている。
また、第二側面板14の、サイドフラップ32に近い位置には、「頭痛薬(薬の内容)」「SGK01A(薬の名称)」「500錠(10錠×50)」の文字から成る表示B1が印刷されている。第二側面板14の、ほぼ中央部には、「開封済」の文字から成る表示B2が印刷されている。
なお、図2では、組み立て前の箱体形成片12に、表示A1,A2,A3,B1,B2がすべて印刷されるように描いてあるが、箱体形成片12の状態で印刷するのは表示A1,B1,B2だけにして、表示A2,A3は、箱体形成片12を組み立てる工程で印刷してもよい。表示A2,A3は、箱体毎に付与される情報、すなわち被包装物の製造履歴等を示す情報が含まれているので、箱体形成片12を製造する工程で印刷するよりも、被包装物を包装する工程で箱体毎に印刷する方が、箱体形成片12の管理が容易になる。
次に、表示カード付き包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。ここでは、組み立て前の箱体形成片12には、表示A1,B1,B2だけが印刷されているとする。以下、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称して説明する。
まず、折罫線30を正折りして、糊付け片22及び表示片76を第一側面板20に重ね、糊付け片22の裏面に糊86を塗布し、表示片76の切り取り部76aの裏面に糊88を塗布し、さらにサイドフラップ32の表面の糊付け部36に糊90を塗布する。そして、折罫線26を正折りすると、糊付け片22及び表示片76が第二側面板14の表面に重なり、摘み部80がサイドフラップ32の表面に重なるので、糊付け片22及び切り取り部76aを第二側面板14の表面に糊付けし、糊付け部36を表示片76の摘み部80の表面に糊付けする。箱体形成片12は、この折り畳まれた状態で出荷される。
次に、被包装物である医薬品を包装する工場等で立体的に組み立てる。まず、折罫線24,26,28,30を各々90度に正折りし、四角形の筒体92を形成する。その後、筒体92の一端部を塞ぐため、折罫線40,62でサイドフラップ38,60を各々90度に正折りし、折罫線50で内側底片48を90度に正折りする。その後、外側底片72の裏面中央部に糊を塗布し、外側底片72を折罫線73で90度に正折りし、内側底片62の表面に重ねて糊付けすることによって、外側底片40と内側底片62が一体になった底部が形成され、図3に示すように、筒体92の一端部が閉鎖された状態になる。第二側面板14の表示B1,B2は、表示片76の本体部76bに覆われるので、外からは見えない。表示片76の摘み部80は、サイドフラップ32と一体になり、筒体92の開口部を超えて突出する。そして、この状態で、筒体92の開放している側の端部から、被包装物である医薬品を中に入れる。
医薬品を入れると、筒体92の開放している側の端部を塞ぐため、折罫線58でサイドフラップ56を90度に正折りし、折罫線34,82でサイドフラップ32及び摘み部80を90度に正折りする。また、差し込み片68の表面中央部に糊94を塗布し、折罫線70で差し込み片68を90度に正折りする。次に、折罫線66で蓋片64を90度に正折りするとともに、差し込み片68を側面板16の内側に差し込んで開封用押圧部44の裏面に糊付けし、蓋部が形成される。そして、レーザーマーキング装置やインクジェットプリンタ等を使用し、表示片76の本体部76bに表示A2を記入又は印刷するとともに、切り取り部76bに表示A3を記入又は印刷する。これで被包装物の包装作業が終了し、図1に示す組み立て状態になる。
被包装物及び表示カード片付き包装箱10は、図1に示す状態で出荷され、薬局や病院等に納品される。表示片76は、切り取り部76aが第二側面板14にしっかり糊付けされて固定され、さらに、摘み部80がサイドフラップ42に仮固定されている(半切り線36aに囲まれた糊付け部36に糊付けされている)ので、輸送等される過程で切離したりブラブラしたりしない。
使用者が表示カード付き包装箱10の蓋部を開封するときは、まず、側面板16の開封用押圧部44を指で押して破断線46を破断させ、開封用押圧部44を側面板16から分離させる。そして、差し込み片68及び蓋片64を引き上げ、サイドフラップ56を引き上げ、さらに、サイドフラップ32及び摘み部80を引き上げる。すると、蓋片64等で塞がれていた筒体92の一端部が広く開放し、中の被包装物を取り出すことができる。開封用押圧部44は、側面板16から分離するが、差し込み片68に糊付けされているのでゴミにはならない。
次に、表示カード付き包装箱10から表示カードを分離させる。まず、摘み部80の2つの先端角部のうち、第一破断線78に近い側の角部80a(目印となるハッチングが印刷された部分)を指で摘まみ、サイドフラップ32及び第二側面板14から引き離すように引っ張る。すると、図4に示すように、サイドフラップ32の糊付け部36は、半切り線36aの内側部分の表層が剥がれることによって摘み部80がサイドフラップ32から分離し、さらに、第一及び第二破断線78,84が破断することによって、摘み部80を含む本体部76bが筒体92から分離し、表示カード96となる。表示片76の切り取り部76aは、第二側面板14にしっかり糊付けされているので、筒体92の表面に残る。また、筒体92の、本体部76bが無くなった部分は、第二側面板14があるので穴が開いた状態にはならず、ゴミが侵入しやすくなるという問題は発生しない。
切り離された表示カード96には、「頭痛薬(薬の内容)」「SGK01A(薬の名称)」「500錠(10錠×50)」の文字である表示A1と、「2016.7(薬の製造時期)」「SGK01A(薬の名称)」の文字である表示A2が表示される。一方、表示カード96が取り除かれた箱体98には、「頭痛薬(薬の内容)」「SGK01A(薬の名称)」「500錠(10錠×50)」の文字である表示B1と、「開封済」の文字である表示B2と、バーコード(薬の識別情報、薬の製造時期、製造番号、使用期限等、被包装物の製造履歴やその他被包装物に関する情報)である表示A3が表示される。
このように、包装箱毎に付与される個別情報は表示A2と表示A3に含まれ、互いに分離した表示カード96と箱体98の双方に表示されることになる。したがって、医薬品を箱体98から取り出して調剤棚で保管する場合、表示カード96を使用することによって、医薬品の生産履歴のトレースや使用期限等の管理を適切に行うことができる。また、箱体98を用いて残りの医薬品を保管する場合も同様に、適切に管理を行うことができる。さらに、箱体98には、開封したことを示す「開封済」の文字が表示されるので、未開封のものと容易に識別することができる。
その後、箱体98を廃棄するときは、側面板16の分解用押圧部52を指で押して破断線54を破断させ、開封用押圧部52を側面板16から分離させ、底部を分解する。これで、底片(内側底片48及び外側底片72)とフラップ38,60を引き上げることができ、箱体98を平坦に折り畳んでコンパクトに廃棄することができる。
以上説明したように、表示カード付き包装箱10は、表示片76の本体部76bを筒体92から容易に切り離すことができ、使い勝手のよい表示カード96を得ることができる。しかも、表示片76は、組み立て状態で、特定箇所が第二側面板14に糊付けされているので、筒体92の表面に安定に保持される。
また、筒体92から表示カード96を切り離しても筒体92に穴が開かないので、ゴミが侵入しやすくはならない。また、表示片76の本体部76bと切り取り部76aの両方に、包装箱毎に付与される共通の個別情報(被包装物の製造番号、製造時期、使用期限等)のうちの少なくとも一部が表示されるので、表示カード96が切り離された箱体98にも重要な情報を残すことができる。したがって、表示カード96が切り離された箱体98でも、被包装物の保管を良好に行うことができる。
また、包装箱毎に付与される個別情報(被包装物の製造番号、製造時期、使用期限等)の表示は、被包装物を包装する工程の中でレーザーマーキング装置やインクジェットプリンタ等を用いて記入又は印刷されるが、表示カード付き包装箱10は、表示片76の本体部76b及び切り取り部76aが1つの平坦面上にあり、しかも近接しているので、非常に効率よく記入又は印刷することができる。
なお、本考案の表示カード付き包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、表示A1,A2,A3,B1,B2の内容は、自由に変更することができる。例えば、上記の表示A2は、調剤棚の管理者が内容を目で読み取れるようにするため、「2016.7(薬の製造時期)」「SGK01A(薬の名称)」の文字にしているが、バーコード・リーダが使用される場合、表示A3と同じ内容のバーコードを表示するようにしてもよい。また、表示カード付き包装箱10は医薬品の包装に使用さするため、表示A2,A3として被包装物の製造履歴を示す情報を表示することによって、医薬品の生産履歴のトレースや使用期限等の管理をしやすくしているが、例えば、使用期限等の厳密な管理が不要な物(例えば、医薬品や食品以外の物)を包装する場合は、異なる情報を表示してもよい。
上記実施形態では、表示A2,A3を、組み立て工程の中でレーザーマーキング装置やインクジェットプリンタ等を用いて記入又は印刷しているが、これ以外の方法で表示してもよい。例えば、表示A2,A3を印刷したシール(片面に粘着層が設けられた紙片等)を用意し、組み立て工程の中でシールを貼り付ける方法で表示してもよい。あるいは、組み立て工程の中で表示するのではなく、組み立て前の箱体形成片の状態で表示されているようにしてもよい。
表示片76の摘み部80は、サイドフラップ32の糊付け部36に仮固定される構成になっているが、仮固定する必要がなければ、糊付け部36を省略してもよい。また、表示片76の本体部76bを切り離す操作に支障がなければ、摘み部80を省略してもよい。
各部材の形状等は自由に変更可能である。また、組み立て状態で、糊付け片が糊付けされる側面板は、表示片76が重なる第二側面板とは異なる側面板であってもよい。その他、天蓋部と底部の構成は、自由に変更することができる。
10 表示カード付き包装箱
12 箱体形成片
14 第二側面板
16,18 側面板
20 第一側面板
22 糊付け片
76 表示片
76a 切り取り部
76b 本体部
78 第一破断線
80 摘み部
82 折罫線
84 第二破断線
92 筒体
96 表示カード
98 箱体

Claims (3)

  1. 一枚の箱体形成片から成り、前記箱体形成片は、互いに平行に連接された複数の側面板と、前記複数の側面板の中の端に位置する第一側面板の連接方向の端部に延設された糊付け片と、前記糊付け片の連接方向の端部に、第一破断線を介して延設された表示片とを有し、
    前記表示片は、第二破断線で本体部と区切られて設けられた切り取り部を有し、前記本体部及び前記切り取り部に、それぞれ被包装物に関する情報が表示され、
    組み立て状態で、前記糊付け片は、前記複数の側面板の中の一側面板の表面に糊付けされ、前記複数の側面板が筒体を形成し、前記表示片は、前記複数の側面板の中の1つである第二側面板の表面に重ねられ、前記切り取り部の裏面が前記第二側面板の表面に糊付けされ、
    前記第一及び第二破断線を破断させ、前記表示片の前記本体部を前記筒体から切り離すことにより、前記本体部を表示カードとして使用できることを特徴とする表示カード付き包装箱。
  2. 前記表示片の本体部及び切り取り部の双方に、少なくとも被包装物に関する共通の情報が表示されている請求項1記載の表示カード付き包装箱。
  3. 前記表示片の本体部の端部には、前記筒体の一方の開口部を超えて突出する摘み部が、折罫線を介して設けられている請求項1又は2記載の表示カード付き包装箱。
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