JP3206014U - 商品陳列台 - Google Patents
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Abstract
【課題】前後方向に狭いスペースに設置ができ且つひな壇形状の陳列面を形成できる商品陳列台を提供すること。【解決手段】棒状又はパイプ状の前脚21を有する脚部2と、脚部2に付設される商品陳列板1を有する商品陳列台10であって、前脚21は、商品陳列板1を前方下り傾斜で貫通する。【選択図】図1
Description
本考案は、前後方向に狭いスペースであっても、陳列面を大きく採れる商品陳列台に関するものである。
スーパーやコンビニ等において、時間帯によっては、レジに長い行列ができることがある。このようなレジ待ちの顧客の目を惹くために、レジ回りには、比較的小サイズのポイントの高い販促商品や目玉商品等が所狭しと陳列されている。これは、レジ待ちの時間に、レジ回りの商品に顧客の手が伸びることを期待しているものである。
レジ回りの商品陳列具としては、例えば特開2012-080929号公報には、商品を入れた陳列補助具を吊り下げて陳列する帯状のシート部を備える陳列用吊り下げ具であって、該帯状のシート部には、長手方向に所定のピッチで多数の起立状のフック部が形成され、該フック部の直下で且つ近傍には、該シート面から上方に突出する爪部を形成したことを特徴とする陳列用吊り下げ具が開示されている。この陳列用吊り下げ具は、商品を入れたポケット状あるいは箱状容器等の陳列補助具を吊り下げて使用する。
一方、一般的な陳列手法として、ひな壇形状(段差形状)の陳列棚は、陳列面積を大きく採れ、且つ陳列の演出を高める点で、種々のものが提案され、広く知られている(特開2003-135230号、特開2004-283453号、特開2005-152389号、特開2005-211371号、特開2005-334613号、特開2006-015043号、特開2006-034552号、特開2006-141664号)。
しかしながら、従来の陳列用吊り下げ具は、ポケットあるいは箱状容器に入らない商品は陳列できない。また、商品の陳列の演出を高めるため、ひな壇状の商品陳列台をレジ回りに置くにしても、設置スペースを確保できず、実質的に設置できない。従って、レジ回りのような狭いスペースにも設置でき且つひな壇形状の陳列面を形成できる商品陳列台の開発が望まれていた。
従って、本考案の目的は、前後方向に狭いスペースに設置ができ且つひな壇形状の陳列面を形成できる商品陳列台を提供することにある。
かかる実情において、本考案者は鋭意検討を行った結果、前下がり傾斜の前脚が、商品陳列板を貫通するように設置すれば、前脚の後方にも陳列面を形成でき、且つ天板を直下の商品陳列板に対して、平面視で一部がオーバーラップするように設置すれば、奥行が小さなひな壇形状の陳列面を形成できること等を見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、棒状又はパイプ状の前脚を有する脚部と、脚部に付設される商品陳列板を有する商品陳列台であって、該前脚は、該商品陳列板を前方下り傾斜で貫通することを特徴とする商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該商品陳列板には、貫通孔が形成され、該前脚は、該貫通孔に挿通されていることを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該商品陳列板には、後方端から前方へ向けて切り欠きが形成され、該前脚は、該切り欠きに挿通されていることを特徴とする請求項1記載の商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該商品陳列板は、該脚部の中段に位置するものであることを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、更に天板を有し、ひな壇形状の陳列面を形成することを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該天板と該天板に隣接する下方の商品陳列板は、平面視において、一部がオーバーラックしていることを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該天板は、後方端から前方へ向けて切り欠かれた切欠部を有し、該切欠部に該前脚の上部が嵌り、該前脚は、該天板の天面より上方に突出しないものであることを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該天板と該商品陳列板は同一形状物であることを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、該前脚は左右一対であり、いずれも該商品陳列板を前方下り傾斜で貫通することを特徴とする前記商品陳列台を提供するものである。
本考案によれば、前後方向の狭いスペースに設置ができ且つひな壇形状の陳列面を形成できる。また、本考案によれば、前脚の後方にも陳列面が広がっており、商品陳列板当たりの陳列面積を大きくすることができる。
次に、本考案の第1の実施の形態における商品陳列台について、図1〜図4を参照して説明する。本明細書中、顧客側(図1中、符号F)が前方であり、その反対側が後方である。商品陳列台10は、棒状又はパイプ状の前脚21と後脚22を有する脚部2と、脚部2に付設される下段の商品陳列板1を有し、前脚21は、商品陳列板1を前方下り傾斜で貫通している。
本考案において、「貫通」とは、商品陳列板1に形成された貫通孔に前脚が挿通される場合と、商品陳列板1に形成された後方端から前方へ向けて切り欠きが形成され、この切り欠きに前脚が挿通される場合を含む意味である。図1〜図4の商品陳列台10では、後者の場合である。
すなわち、商品陳列台10において、商品陳列板1は、脚部2の中段に位置するものであり、厚みを有する略板状体であり、長手方向の左右2箇所に、後方端から前方へ向けて切り欠き3が形成されるものである。切り欠き3は、商品陳列板1を左右一対の前脚21間に差渡される下部連結部材24に嵌め込んだ際及び取り外しの際、障害とならないよう寸法が決定される。また、切り欠き3の奥行寸法は、商品陳列板1の前後方向の中央、好ましくは前後幅寸法の1/3程度まで延びているものが、前脚の後方側にも大きく陳列面が採れる点で好ましい。切り欠き3の奥行寸法が長すぎると、強度を保てなくなり、また商品の陳列に支障をきたす。なお、前脚21は、切り欠き3の前方側、すなわち、切り欠き3の奥に入り込むようにする。これにより、前脚21と商品陳列板1間に隙間がなくなり、商品の陳列に都合がよい。
商品陳列板1は、丸太を縦割りした半円断面形状であり、商品陳列の演出を高めることができる。また、商品陳列板1の裏面には、下部連結部材24と嵌合する断面が略コ字形状のフック金具7が形成されている(図10参照)。すなわち、フック金具7の形状は、下部連結部材24の形状に対応する。これにより、商品陳列板1を脚部2に取り付け又は取り外すことができる。
本考案において、脚部は前脚を有していればよい。本例の脚部2は左右一対の前脚21と左右一対の後脚22を有する。後脚22は、主脚である前下がり傾斜の前脚21の中間位置から後方下がり傾斜で延びるものである。前脚21の上部は、傾斜部211の上端から後方に延びる水平部212を形成している。これにより、天板5を取り付けた際、天板5の天面と前脚21の水平部212の天面が面一となる。また、左右一対の前脚21、21間には、天板5が取り付けられる上部連結部材23が形成されている。
商品陳列台10は、更に天板5を有している。天板5は、中段の商品陳列板1と同一形状物であり、商品陳列板1と同様に、後方端から前方へ向けて切り欠かれた切欠部4を有し、切欠部4に前脚21の水平部212が嵌り、前脚21が、天板5の天面11より上方に突出しないようにしている。また、天板5の裏面には、商品陳列板1と同様のフック金具が形成されている。
商品陳列台10は、ひな壇形状の陳列面を形成している。また、前脚21が商品陳列板1を前方下り傾斜で貫通している。このため、天板5と天板5に隣接する下方(中段)の商品陳列板1は、平面視において、一部がオーバーラップしている。すなわち、天板5の前方部と商品陳列板1の後方部とがオーバーラップする。これにより、商品陳列台10の奥行長さを小さく採れ、ひな壇形状の陳列面を形成するものでありながら、前後方向の狭いスペースに設置が可能となる。また、中段の商品陳列板1は、前脚21の後方(前脚21の真後ろは除く)にも陳列面が広がっており(図3中、符号w)、商品陳列板当たりの陳列面積を大きくすることができる。
次に、本考案の第2の実施の形態における商品陳列台を図5を参照して説明する。図5において、図1〜図4と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図5の商品陳列台10aにおいて、図1〜図4の商品陳列台10と異なる点は、天板5を省略した点及び商品陳列板の形状を変えた点である。
商品陳列台10aは、天板がなく、商品陳列板1aのみであり、ひな壇形状ではないものの、天板を取り付けることで、ひな壇形状になるため、ひな壇形状の中間体となることができる。商品陳列台10aの商品陳列板1aは、矩形断面の板状体である。商品陳列板1aの裏面には、商品陳列板1と同様の、フック金具7を有する(図9参照)。商品陳列台10aは、商品陳列台10と同様の作用効果を奏する。
次に、本考案の第3の実施の形態における商品陳列台を図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7において、図1〜図4と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図6及び図7の商品陳列台10bにおいて、図1〜図4の商品陳列台10と異なる点は、商品陳列板及び天板の形状を変えた点である。商品陳列台10bの商品陳列板1a及び天板5aは、矩形断面の板状体である。商品陳列台10bは、商品陳列台10と同様の作用効果を奏する。
次に、本考案の第4の実施の形態における商品陳列台を図8を参照して説明する。図8において、図1〜図4と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図8の商品陳列台10cにおいて、図1〜図4の商品陳列台10と異なる点は、商品陳列板の設置数及び商品陳列板と天板の形状を変えた点である。商品陳列台10cの商品陳列板1a及び天板5aは、矩形断面の板状体である。また、天板5aより下方に、2つの商品陳列板1a、1bを形成した点にある。すなわち、商品陳列台10cは、3段のひな壇形状である。商品陳列台10cは、商品陳列台10と同様の作用効果を奏する。
次に、本考案の第5の実施の形態における商品陳列台を図11を参照して説明する。図11において、図5と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について、主に説明する。すなわち、図11の商品陳列台10dにおいて、図5の商品陳列台10と異なる点は、商品陳列板の切り欠きの形状を変えた点である。すなわち、商品陳列板1cには、左右で2つの貫通孔3a、3aが形成され、前脚21、21は、この貫通孔3a、3aに前下がり傾斜で挿通されている。商品陳列台1dによれば、前脚21から商品陳列板1cを取り外す際、前脚21を上方へ引き上げる点で、やや不便ではあるものの、商品陳列台10aと同様の作用効果を奏する。また、商品陳列板1cは商品陳列板1に比して、陳列面積を大きく採れる。
本考案は、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。すなわち、本考案において、脚部は、左右一対の前脚と左右一対の後脚であるが、例えば、それぞれ左右3本であってもよく、また、左右一対の後脚が各々2本の合計4本であってもよい。また、ひな壇の段差は2段又は3段に限定されず、4段以上であってもよい。また、商品陳列板及び天板は上記実施の形態例に限定されず、前端形状が平面視で不定形状のものであってもよい。また、脚部は、折り畳みができるものであってもよい。すなわち、図2において、前脚に対する後脚の接続を、前脚の固定軸に対して回転自在に接続する公知の方法を採用すればよい。
本考案によれば、スーパーやコンビニのレジ回りの前後方向の狭い床面スペースに設置ができ且つひな壇形状の陳列面を形成でき、ポイントの高い販促商品等を多く陳列することができる。また、前脚の後方にも陳列面が広がっており、商品陳列板当たりの陳列面積を大きくすることができる。
1、1a〜1c 商品陳列板
2 脚部
3 切り欠き
3a 貫通孔
4 切欠部
5、5a 天板
10、10a〜10d 商品陳列台
21 前脚
22 後脚
23 上部連結部
24 下部連結部材
2 脚部
3 切り欠き
3a 貫通孔
4 切欠部
5、5a 天板
10、10a〜10d 商品陳列台
21 前脚
22 後脚
23 上部連結部
24 下部連結部材
Claims (9)
- 棒状又はパイプ状の前脚を有する脚部と、脚部に付設される商品陳列板を有する商品陳列台であって、
該前脚は、該商品陳列板を前方下り傾斜で貫通することを特徴とする商品陳列台。 - 該商品陳列板には、貫通孔が形成され、該前脚は、該貫通孔に挿通されていることを特徴とする請求項1記載の商品陳列台。
- 該商品陳列板には、後方端から前方へ向けて切り欠きが形成され、該前脚は、該切り欠きに挿通されていることを特徴とする請求項1記載の商品陳列台。
- 該商品陳列板は、該脚部の中段に位置するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 更に天板を有し、ひな壇形状の陳列面を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 該天板と該天板に隣接する下方の商品陳列板は、平面視において、一部がオーバーラップしていることを特徴とする請求項5記載の商品陳列台。
- 該天板は、後方端から前方へ向けて切り欠かれた切欠部を有し、該切欠部に該前脚の上部が嵌り、該前脚は、該天板の天面より上方に突出しないものであることを特徴とする請求項5又は6記載の商品陳列台。
- 該天板と該商品陳列板は同一形状物であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 該前脚は左右一対であり、いずれも該商品陳列板を前方下り傾斜で貫通することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の商品陳列台。
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