JP3205995B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3205995B2
JP3205995B2 JP21273390A JP21273390A JP3205995B2 JP 3205995 B2 JP3205995 B2 JP 3205995B2 JP 21273390 A JP21273390 A JP 21273390A JP 21273390 A JP21273390 A JP 21273390A JP 3205995 B2 JP3205995 B2 JP 3205995B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録媒体を装填する際に、プラテンを記録
ヘッドから自動的に離間させる機構を備えた記録装置に
関するものである。
一層詳細には、記録装置本体からカバーが開かれる際
に、このカバー側に支持されているプラテンが一体的に
変位されることにより、プラテンを記録ヘッドから自動
的にかつ確実に離間させて記録媒体の装填作業の効率化
を可能にするようにしたものである。
[従来の技術] 従来、記録装置、たとえば、ファクシミリ装置におい
ては、記録ヘッドとプラテンとにより記録紙を圧着して
記録が行われており、その記録紙を装填する場合には、
まず、記録紙収容部のカバーが装置本体に対して開か
れ、リリースレバーが操作されることによって、記録ヘ
ッドまたはプラテンが変位されてこれらの間に所定の隙
間(約1mm〜3mm)が形成される。
次に、記録紙収容部に記録紙が装填され、この記録紙
の端部が記録ヘッドとプラテンとの隙間に挿入された
後、再びこのリリースレバーが操作されて記録ヘッドと
プラテンとで記録紙の端部が圧着され、さらにカバーが
装置本体に対して閉じられて、記録紙装填作業が完了す
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記の従来技術では、カバーの開閉と
リリース部材の操作とが独立して行われるため、記録紙
の装填作業が相当に煩雑なものになるとともに、専用の
リリース機構が必要になるという問題がある。
しかも、一般にプラテンは合成ゴム等で形成されてい
るため、摩擦抵抗が大きく記録紙をこのプラテンと記録
ヘッドとの間に挿入し難しいものとなり、さらに記録紙
が確実に挿入されたか否かがはっきり判らず、記録紙の
空送りが発生し易い。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、簡単な構造でカバーの開閉動作に連動して
プラテンを記録ヘッドから確実に離間させて記録媒体の
装填作業を効率的に遂行することを可能にする記録装置
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明に係る記録装置
は、装置本体に対して開閉自在なカバーと、前記装置本
体に配置され、記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前
記カバーに回転可能に配置され、カバー閉成時に、前記
記録ヘッドとともに前記記録媒体を圧着しながら、前記
記録媒体を搬送するプラテンと、カバー閉成時に、前記
プラテンを前記記録ヘッドに対して位置決めするための
ガイド溝を有する支持部材と、前記プラテンと前記記録
ヘッドとが圧着するように付勢する付勢部材と、前記装
置本体に配置される駆動歯車と、前記プラテンの端部に
固定されており、カバー閉成時に、前記駆動歯車に噛み
合うことにより、前記プラテンを回転させるプラテン歯
車とを備えているものである。
また、前記記録媒体を収容する記録紙収容部が、前記
装置本体のカバーの下方に設けてもよい。
[作用] 上記構成を有する本発明の記録装置においては、装置
本体に対してカバーが開かれると、このカバーに支持さ
れているプラテンが一体的に変位して記録ヘッドから離
間する。このため、記録ヘッドとプラテンとの間に十分
な記録媒体挿入用スペースが形成され、記録媒体の端部
をこのスペースに容易に挿入することが可能になる。
そして、カバーが閉じられると、このカバーと一体的
にプラテンが変位し、付勢部材にてプラテンと記録ヘッ
ドとが記録媒体を挟んで均一な圧接力で圧着されて、プ
ラテンと記録ヘッドとにより記録媒体の端部が確実に圧
着される。
[実施例] 以下、本発明に係る記録装置の一実施例を添付の図面
を参照して説明する。
第1図はファクシミリ装置の縦断側面図であり、第2
図はプラテン軸とガイド溝との斜視説明図であり、第3
図はカバーが開かれた状態の横断側面図である。
第1図において、参照符号10は、第1の実施例に係る
記録装置としてのファクシミリ装置を示しており、この
ファクシミリ装置10は、ファクシミリ本体12(装置本
体)と、このファクシミリ本体12の上部後端側に支点13
を中心として開閉自在に取り付けられるカバー14とを備
えている。このカバー14に原稿載置部16と記録紙排出部
18とが前後に併設されるとともに、ファクシミリ本体12
の前面に原稿排出口20が形成されている。
ファクシミリ本体12内には、カバー14の下方にあって
記録紙収容部22が設けられ、この記録紙収容部22にロー
ル状の記録紙24(記録媒体)が収容されており、この記
録紙24の端部が後述する記録部26に引き出される。
記録部26に近接して搬送機構28が配置されており、こ
の搬送機構28を構成する反転ローラ30により記録完了後
の記録紙24が記録紙排出部18に送り出される。
ファクシミリ本体12の前部側には、原稿載置部16にセ
ットされた原稿を一枚ずつ取り出す自動配紙機構32と、
この搬送される原稿を読み取る読取ヘッド34を有する読
取部36とが備えられている。
原稿載置部16は、複数枚の原稿を積層してセットする
原稿トレイ38と原稿挿入口40とを備え、記録紙排出部18
は、記録完了後の記録紙24を積層させる記録紙トレイ42
と記録紙排出口44とを備えている。
記録部26は、互いに圧着自在な記録ヘッド46とプラテ
ン48とを備え、このプラテン48のプラテン軸48aが、カ
バー14に固定された取付板50に所定の間隙を有して支持
されるとともに、このプラテン軸48aに軸受52が外装さ
れている。
記録ヘッド46は、誘導自在な板体54(支持部材)に固
定されており、この板体54を上方に押圧する板ばね56
(付勢部材)を介してプラテン48に圧着自在である。板
体54(支持部材)には、ガイドプレート58が固定され、
このガイドプレート58に、プラテン軸48aの軸受52を挿
入してプラテン48を記録ヘッド46に対して位置決めする
ためのU字状のガイド溝60(ガイド溝)が形成される。
第2図に示すように、ガイドプレート58の外方には、
ファクシミリ本体12に固定されたフレーム62が配置さ
れ、このフレーム62に、軸受52を挿入してプラテン48を
ファクシミリ本体12に対して位置決めするためのU字状
の軸受溝64が形成される。
プラテン48の端部には、プラテン歯車(図示せず)が
固定されており、このプラテン歯車は、ファクシミリ本
体12内に配置された駆動歯車(図示せず)に噛み合い、
および離間自在である。
記録ヘッド46の近傍に、金属製あるいは樹脂製の一対
のガイド板66が配置され、このガイド板66の出口側にオ
ートカッタ68が配置される。
次に、このように構成されたファクシミリ装置10の動
作について説明する。
第3図に示すように、カバー14が支点13を中心にして
矢印方向に開かれると、このカバー14に取付板50を介し
て支持されているプラテン48が一体的に上方向に揺動す
る。このため、プラテン48を記録ヘッド46から大きく離
間させることができる。
そこで、記録紙収容部22に記録紙24が収容され、その
端部が引き出されて一対のガイド板66に挿入される。そ
の際に、プラテン48がカバー14と一体的に上方向に変位
しているため、第3図に示すように、記録紙24をガイド
板66に挿入させるための作業スペースを十分に確保する
ことが可能になる。しかも、ガイド板66に記録紙24を挿
入させるときの挿入抵抗が、従来技術のプラテン48と記
録ヘッド46との間に記録紙24を挿入させるときの挿入抵
抗よりも小さくなり、これにより記録紙24の挿入作業が
容易に遂行されるという効果が得られる。
さらに、従来技術のように、カバー18の開閉動作と記
録ヘッド16の変位動作と記録ヘッド16の変位動作とを独
立の操作により行うものに比べ、記録紙24の装填作業が
迅速に、しかも確実に遂行されるとともに、記録ヘッド
46(あるいはプラテン48)専用のリリース機構が不要に
なる。
次に、カバー14が支点13を中心にして第3図の反矢印
方向に閉じられると、プラテン48も同様に下方向に変位
して記録ヘッド46に圧着するとともに、このプラテン48
に設けられている図示しないプラテン歯車が、ファクシ
ミリ本体12内に配置された駆動歯車(図示せず)に噛み
合う。
この場合、プラテン48が、カバー14の取付板50に所定
量だけ位置変更自在に支持されており、このプラテン48
のプラテン軸48aに装着されている軸受52が、ファクシ
ミリ本体12のフレーム62に設けられているU字状の軸受
溝64に挿入されて、プラテン48がファクシミリ本体12に
対して位置決めされる。さらに、この軸受52が、記録ヘ
ッド46を固定している板体54のガイドプレート58に設け
られているU字状のガイド溝60に挿入されて、プラテン
48が記録ヘッド46に対して位置決めされ、板ばね56によ
り板体54に支持された記録ヘッド46が上方に押圧される
ので、プラテン48が正確に位置決めされ、かつプラテン
48と記録ヘッド46とが記録紙24を挟んでプラ均一な圧接
力で圧着される。
そして、図示しない駆動歯車を介してプラテン48が回
転されて記録ヘッド46により記録された記録紙24は、オ
ートカッタ68を介して記録紙排出口44から記録紙トレイ
42に排出されて積層される。
一方、原稿載置部16の原稿トレイ38に積層される原稿
は、原稿挿入口40から自動給紙機構32に臨み、この自動
給紙機構32の駆動作用下に一枚ずつ分離されて読取部36
に搬送される。この読取部36を構成する読取ヘッド34に
より読み取られた原稿は、原稿排出口20からファクシミ
リ本体12の前方に排出される。
ところで、本実施例では、記録ヘッド46を固定する板
体54(支持部材)が板ばね56(付勢部材)を介して上方
に押圧されているが、この板ばね56に代替してコイルス
プリングを用いてもよい。
また、記録ヘッド46をファクシミリ本体12に対して固
定した状態にして、プラテン48をカバー14の取付板50に
変位自在に取り付けることができる。すなわち、第4図
に示すように、記録ヘッド46およびガイドプレート58a
がファクシミリ本体12に固定した状態にされるととも
に、このガイドプレート58aにU字状のガイド溝60aが設
けられている。
カバー14の取付板50には、第4図に示すように、小判
穴状の孔部70が形成され、この孔部70にプラテン48が上
下左右に所定量変位自在に配置され、さらにプラテン48
のプラテン軸48aの両端側にコイルスプリング72(付勢
部材)が設けられてプラテン48が下方に押圧されてい
る。なお、コイルスプリング72に代替して板ばねを用い
てもよい。
このような構成において、カバー14が開かれると、こ
のカバー14と一体的にプラテン48が上昇されて記録ヘッ
ド46から有効に離間される。一方、カバー14が閉じられ
ると、このプラテン48の軸受52がガイドプレート58aの
U字状のガイド溝60aに挿入され、コイルスプリング72
によりプラテン48と記録ヘッド46との位置決めがなさ
れ、たとえ、カバー14の変形などにより、プラテン48が
記録ヘッド46に対して多少傾斜していたとしても、プラ
テン48が小判状の孔部70に沿って変位し、プラテン48と
記録ヘッド46とが記録紙24を挟んでプラテンの全長に亘
って均一な圧接力で圧着される。
ここで、ガイドプレート58aがファクシミリ本体12に
固定されているため、軸受52がU字状のガイド溝60aに
挿入されることにより、プラテン48と記録ヘッド46とフ
ァクシミリ本体12とが一体的に位置決めされることにな
る。
なお、第1図に示す記録部26において、板体54がファ
クシミリ本体12に対して正確に揺動変位するよう構成さ
れていれば、フレーム62のU字状の軸受溝64あるいはガ
イドプレート58のU字状のガイド溝60のいずれか一方を
不要にすることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る記録装置によれ
ば、カバーの開閉動作の他に、記録ヘッドとプラテンと
を離間させるためのリリース操作が不要となり、このリ
リース操作のために複雑なリンク機構等を用いなくても
よい。しかも、カバーと一体的にプラテンが変位するた
め、記録ヘッドとプラテンとの間に十分な記録媒体挿入
用スペースが形成され、記録媒体の装填作業が容易にか
つ効率的に遂行できる。
そして、カバーが閉じられると、このカバーと一体的
にプラテンが変位し、プラテン軸がガイド溝に挿入さ
れ、かつ付勢部材にてプラテン軸とガイド溝とが圧接す
るように付勢されるので、プラテンが正確に位置決めさ
れ、かつプラテンと記録ヘッドとが記録媒体を挟んで均
一な圧接力で圧着され、プラテンと記録ヘッドとにより
記録媒体の端部が確実に圧着できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るファクシミリ装置の一実施例の横
断側面図であり、第2図はファクシミリ装置を構成する
記録部の斜視説明図であり、第3図はファクシミリ装置
のカバーが開かれた状態の横断側面図であり、第4図は
他の実施例に係る記録部の斜視説明図である。 10……ファクシミリ装置、12……ファクシミリ本体、14
……カバー、24……記録紙(記録媒体)、46……記録ヘ
ッド、48,48a……プラテン、50……取付板、52……軸
受、54……板体(支持部材)、56……板ばね(付勢部
材)、58,58a……ガイドプレート、60,60a……U字状の
ガイド溝、62……フレーム、70……孔部、72……コイル
スプリング(付勢部材)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に対して開閉自在なカバーと、 前記装置本体に配置され、記録媒体に記録を行う記録ヘ
    ッドと、 前記カバーに回転可能に配置され、カバー閉成時に、前
    記記録ヘッドとともに前記記録媒体を圧着しながら、前
    記記録媒体を搬送するプラテンと、 カバー閉成時に、前記プラテンを前記記録ヘッドに対し
    て位置決めするためのガイド溝を有する支持部材と、 前記プラテンと前記記録ヘッドとが圧着するように付勢
    する付勢部材と、 前記装置本体に配置される駆動歯車と、 前記プラテンの端部に固定されており、カバー閉成時
    に、前記駆動歯車に噛み合うことにより、前記プラテン
    を回転させるプラテン歯車と を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記記録媒体を収容する記録紙収容部が、
    前記装置本体のカバーの下方に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の記録装置。
JP21273390A 1990-08-10 1990-08-10 記録装置 Expired - Lifetime JP3205995B2 (ja)

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JPH0495458A JPH0495458A (ja) 1992-03-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102139655B1 (ko) * 2018-10-26 2020-07-30 주식회사 포스코 염수분무장치 및 그 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102139655B1 (ko) * 2018-10-26 2020-07-30 주식회사 포스코 염수분무장치 및 그 방법

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