JP3205808B2 - 音像形成方法及びその装置 - Google Patents

音像形成方法及びその装置

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JP3205808B2 JP22816989A JP22816989A JP3205808B2 JP 3205808 B2 JP3205808 B2 JP 3205808B2 JP 22816989 A JP22816989 A JP 22816989A JP 22816989 A JP22816989 A JP 22816989A JP 3205808 B2 JP3205808 B2 JP 3205808B2
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    • H04S7/40Visual indication of stereophonic sound image

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般に、オーディオ信号の処理方法及び装置
に関し、より詳しくは、スピーカーの実際の位置以外の
或る位置から結果音が発生しているかのように聴取者に
思われるようにオーディオ信号を処理する音響形成方法
及びその装置に関する。
聴取者は、音源の方向及び範囲を容易に推定できる。
多重の音源が聴取者の回りの空間内に分布されている場
合、各々の音源の位置は、独立して、同時に感知するこ
とができる。実質的な継続された研究が多年に亘って行
なわれているにもかかわらず、平均的な聴取者の全ての
感知能力を説明するだけの満足な理論は、未だに得られ
ていない。
音波の圧力又は速度を単一の点で測定し、その音を単
一の点で有効に再生する方法は、会話の分りやすさと、
楽音の一体性を保持し得る。しかしこの方法では、空間
内において音を位置付けするのに必要な全ての情報は除
去される。例えば、オーケストラは、この方法で再生し
た場合、全ての楽器が単一の再生点において演奏してい
るかのように感知される。
伝送又は記録及び再生の間、音に固有に含まれている
方向キューを保存する努力がなされている。A.D.ブルム
ラインの米国特許2093540号(1937年9月)には、そう
した2チャンネル方式のための実質的な詳細が示されて
いる。多くの現行のステレオ音増強技術の基礎となって
いるステレオ像を広げる手段としての、ステレオチャン
ネル間の差の人為的な強調は、この米国特許に詳細に示
されている。
ステレオ増強方式のあるものは、ステレオ記録に含ま
れる空間位置に対する既存のキューを強調するために、
何らかの方法でステレオチャンネルを相互に結合するこ
とに依存している。相互結合とそれに附随する混信の打
消しとは、聴取者とスピーカーの幾何学的形状とに依存
するので、各々の場合について個別にする必要がある。
ステレオ方式をより高度にする試みは、広く用いられ
ている方式の大きな改良をもたらさなかった。実際の聴
取者は、安楽に着座し、頭部を回し、運動し、部屋のレ
イアウトに合せて、また他の家具との調和を保つように
スピーカーを配置することを望んでいる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明の目的は、2つのオーディオ変換手段
によってオーディオ信号を再生した時に、音源の見かけ
の位置が適切に制御されうることにより、音響変換素子
又はスピーカーの位置から音源の位置が離れているよう
に聴取者に思えるように、オーディオ信号を処理する方
法、並びにそのための装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、2つの別々のチャンネル及び2つのスピー
カーを用いるモノラルのオーディオ再生がいろいろの位
置において非常に明瞭な高度に局在化された像を与えう
ることの知見に基づいている。記録用スタディオにおい
ての特別の条件の下での本発明者によるこの現象の観察
が、このオーディオのイルージョンを生じさせるのに必
要な諸条件の系統的な探究に本発明者を導いた。数年間
の研究によって、この効果の実質的な理解と、この効果
を首尾一貫して随時再現する能力とが得られた。
本発明によれば、スピーカーの位置による制約条件な
しに、聴取者を囲む3次元の空間内のどこかに音源をお
くことによって特徴付けられる聴覚のイルージョンが発
生する。数についての既知の限界のない独立した源の多
重の像が、別々の位置に同時に、同一の2つのチャンネ
ルを使用して再生される。再生には、わずか2つの独立
したチャンネルと2つのスピーカーとが必要とされるだ
けで、2つのスピーカーの分離距離又は回転は、トルー
ジョンを破壊せずに、広い限度内で変えることができ
る。例えば像を見ようとする聴取者の、任意の面内にお
いての頭部の回転は、像を破壊しない。
本発明によるオーディオ信号の処理は、2チャンネル
信号を生ずるように単一チャンネルのオーディオ信号を
処理し、その際に、2つの信号の間の位相及び振幅の差
を、全オーディオスペクトラムに亘って、周波数依存方
式で調節することによって行なう。この処理は、モノラ
ル入力信号を2つの信号に分割した後、これらは信号の
うちの一方又は両方を、その振幅及び位相が一般に周波
数の一様でない関数である伝達関数に通過させる。伝達
関数は、信号の反転と周波数依存遅延とを含み得る。本
発明者等の知り得た限りでは、本発明の処理に用いられ
る伝達関数は、現在知られているいかなる理論からも導
出されない。これらの伝達関数は、経験的手段によって
特徴付けられねばならない。各導の処理伝達関数は、そ
の伝達関数の特性によって定まる単一の位置に像をおく
ので、音源の位置は、伝達数によって特異的に定められ
る。
1つの与えられた位置に対して、いくつかの異なった
伝達関数があり、これらの各々は、一般に、特定の位置
に像を置くのに足りる。
移動する像が必要な場合には、1つの伝達関数から別
の伝達関数に次同にスムースに切換える。即ち、この過
程の適切な変通性を備えた具体化は、静止像の生成に限
定されない。
本発明に従って処理されたオーディォ信号は、本発明
に従って供与される聴取像に対する有害な影響なしに、
処理後直ちに再生したり、光ディスク、磁気テープ、レ
コード盤、光サウンドトラックその他の媒体に、通常の
ステレオ記録技術によって記録したり、ラジオ又はケー
ブルのような通常のステレオ伝送技術によって伝送した
りできる。
本発明による音像形成方法は、再帰的にも適用され
る。例えば、通常のステレオ信号の各々のチャンネル
が、モノホニック信号として取扱われ、2つのチャンネ
ルが聴取者の空間内の2つの異なった位置にイメージン
グされる場合、各チャンネルの像の位置を結ぶ直線に治
った全く従来と同様のステレオ像が感知されよう。さ
ら、例えば24チャンネルを有する多重トラック上にステ
レオレコード又はディスクを記録する際に、録音技術者
が、特別の音段階を作りだすためにいろいろの楽器及び
音声を随時配置しうるように、各々のチャンネルに、伝
達関数処理装置を介して給電するようにしてもよい。こ
の操作によって、やはり2チャンネルのオーディオ信号
が得られ、この信号は、普通の再生装置によよって再生
できるが、本発明によるイメージングの能力を備えてい
る。
〔実施例〕
第1図から第4図には、本発明による音像形成方法を
明瞭に説明するために、いくつかの寸法及び角度が示さ
れている。
第1図は、ステレオ聴取状態を示す平面図であり、左
スピーカー101、右スピーカー102、聴取者103及び聴取
者にとっての見かけの音像位置が示されている。定義の
みを目的として、聴取者103は、スピーカー101,102を結
ぶ直線106の中点に立てたこれと直行する直線105上にあ
るものとして示されている。この聴取位置は基準聴取位
置であるが、本発明によれば、聴取者は、この位置に拘
束されない。音像アジマス角aは、基準聴取位置から反
時計方向に、直線105から聴取者103と音像装置104との
間において測定される。同様に、音像ストラント範囲r
は、聴取者103から音像位置104までの距離として定義さ
れる。この範囲は、3次元空間内において測定される真
の範囲であり、平面図又は他の正射影図内において測定
した投影範囲ではない。
本発明によれば、実質的にスピーカー101,102の平面
外の音像の可能性が生ずる。そのため第2図には、音像
のための高度角bが定義される。聴取位置201は第1図
の位置103に、像位置202は像位置104に、それぞれ対応
している。高度角bは、聴取者103の頭部と像位置202と
を結ぶ直線204まで聴取者103の頭部を通る水平線203か
ら上方に測定される。なお、スピーカー101,102は、必
ずしも直線203上には存在しない。
基準聴取形態についての像位置パラメーターを定義し
たので、聴取形態の可能な変のためのパラメーターを定
義する。第3図において、スピーカー301,302及び直線3
04,305は、それぞれ第1図のスピーカー101,102及び直
線106,105に対応している。スピーカー間の距離Sは、
直線304に沿って測定され、聴取者の距離dは直線305に
沿って測定される。聴取者が直線306に沿って直線304と
平行に位置307までに位置している時、直線306に沿って
測定された横変位eが定義される。各々のスピーカー30
1,30について、スピーカー301,302を通る直線から反時
計方向に、これらのスピーカーを結ぶ直線と直角に、聴
取者に向う方向に、アジマス角p,qがそれぞれ定義され
る。同様に、聴取者について、聴取者が向っている方向
に直線305から反時計方向に、アジマス角mが定義され
る。
第4図において、スピーカーの高さhは、水平線401
から、聴取者303の頭部を経て、スピーカー302の垂直中
心線まで測定される。
以上のように定義したパラメーターによって、与えら
れた幾何学的形状の1以上の記述が可能となる。例え
ば、像位置は、完全な均等性でもって、(180,0,x)又
は(1,180,x)と記述することができる。
普通のステレオ再生の場合には、音像は、第1図の直
線106に沿って存在するように限定されるが、本発明に
よって発生する音像は、空間内に自由に位置させうる。
即ち、アジマス角aは、0−360゜の範囲にすることが
でき、範囲rは、距離s又はdに見合った距離に限定さ
れない。音像は、聴取者に非常に近くに、例えば距離d
の数分の1に、又は、遠くに例えば距離dの数倍のとこ
ろに、そして同時に、スピーカーと向い合うアジマス角
に対するアジマス角aのところに形成しうる。また、本
発明によれば、どんな高角度bにも音像を位置させるこ
とができる。聴取者の距離dは0.5m〜30m、又はそれ以
上とすることができ、音像はこの変動の間、見かけ上は
静止している。
スピーカー間隔を0.2m〜8mとし、全ての間隔につい
て、スピーカーを駆動するための同一の信号を用いた場
合に、良好な音像が形成される。スピーカーp,qに対す
るアジマス角は、音像に対する影響なしに、広範囲に独
立して変化させ得る。
本発明の特徴は、スピーカーの高さhの緩徐な変化が
聴取者に感知する音像の高度角bに影響しないというこ
とである。これは高さhの正の値及び角の値について、
即ち、スピーカーが聴取者の頭部の高さよりも上方にあ
る時にもその下方にある時にも成立する。
そして、形成される音像は非常に現実的にあるから聴
取者が音像の方向に「直視」すること、即ち直接に指向
することが自然である。この間音像は安定しており、即
ち、聴取者のアジマス角mは、少くともアジマス角mの
範囲±120゜〜−120゜については、音像の空間位置に、
感知できる程度には影響しない。局在化された音源の印
象が非常に強いため、聴取者は、音像を「直視」する。
即ち音像に指向することに困難を感じない。1群の聴取
者は、同一の音像位置を報告するであろう。
第5a図〜第5k図には、音像の安定性についての試験の
なされた10個1組の幾何学的聴取形態が示されている。
第5a図には、ある聴取形態が平面図により示されてい
る。左スピーカー501と右スピーカー502は、それぞれ聴
取者503に対して音を再生し、音像504を形成する。第5a
図から第5k図は、スピーカーのオリエンテーシャンの変
化を示し、ほぼ第5a図と同様である。
全部の10個の形態は、スピーカー間の距離S及び聴取
者の距離dを第5m図に示すいろいろの値として、3つの
異なった聴取室中において試験した。第1の部屋は、い
ろいろの機器を載置した小さなスタジオ管理域、第2の
部屋は、ほとんど何もおかれていない大きな録音スタジ
オ、第3の部屋は、3面の壁に吸音物質を取付けた小さ
な実験室である。
各々の試験において、聴取者には、聴取者の頭部の角
度mを0とし、見かけの音像位置を頭に向けるという2
つの条件の下に、感知した音像位置を与えることが要求
された。3人の聴取者について各々の試験が反復され
た。即ち、音像の安定度は、全部で180個の形態につい
て試験された。これらの180個の形態の各々は、スピー
カーに対する同一の入力信号を用いた。各々の場合につ
いて像のアジマス角aは−60゜と感知された。
第6図には、音像伝達実験状態を示す模式図が示さ
れ、ここで、第1室604中においてスピーカー602,603を
駆動することによって、本発明に従って処理した信号に
よって音像601が形成される。一例としてドイツ特許第1
927401号に示されたダミーの頭部605は、モデル耳に、
左マイクロホン606及び右マイクロホン607を当ててい
る。マイクロホン606,607からライン608,609に送出され
る電気信号は、第2室614中の左スピーカー612及び右ス
ピーカー613を駆動する増幅器610,611によって別々に増
幅される。第1室604から音響絶縁された第2室614にい
る聴取者615は、第1室604中の音像601に対応したシャ
ープな2次音像616を感知するであろう。
従来の方式に対する本発明による音響処理装置の関係
の一例を示す第7図において、磁気テープ再生装置の如
き1以上のマルチトラック信号源701(磁気テープ再生
装置でもよい)は、複数の音源から導出された複数のマ
イクロホン信号702を、スタジオのミキシングコンソー
ル703に供給する。このコンソールは、任意の所望の形
態でレベルの変化し周波数成分をバランスさせることに
よって信号を変更するために使用しうる。
コンソール703によって発生され、変更された複数の
モノホニック信号704は、本発明による音像処理装置705
の入力に供給される。この処理装置705中において、各
々の入力チャンネルは、1つの音像位置に割当てられ、
伝達周波数処理の適用によって、各々の単一の入力信号
704から2チャンネル信号が発生させられる。全ての2
チャンネル信号は、最終的な1対の信号706,707を生ず
るようにミキシングされ、これらの信号706,707は、ミ
キシングコンソール708に戻すことができる。なお、本
発明によって生成された2チャンネル信号は、真の左右
ステレオ信号ではないが、このような意味合いは、これ
らの信号について記述する1つの容易な方法を与えるも
のである。即ち、2チャンネル信号の全てをミキシング
すると、全ての左信号は、1つの信号として合体され、
全ての右信号も、1つの信号として合体される。実際に
はコンソール703,708は、同一のコンソールの2つの別
々の部分でもよい。コンソール設備を利用して、処理信
号を、モニターの目的でスピーカー709,710を駆動する
ために適用することができる。マスターステレオ711,71
2は、所要の変更及びレベル設定の後に、マスターステ
レオレコーダー713、例えば2チャンネル磁気テープレ
コーダーに供給される。なお符号705以下は、従来から
周知の部材を表わしている。
音像処理装置705は、第8図により詳細に示され、こ
こに、入力信号801は、信号704に対応し、出力信号807,
808は、信号711,712にそれぞれ対応している。各々のモ
ノラルの入力信号801は、個別の信号処理装置802に供給
される。
これらの処理装置802は、独立して作動し、オーディ
オ信号は相互に結合されない。各々の信号処理装置802
は、周波数依存基準に調節された位相差及び振幅差をも
った2チャンネル信号を発生させるように作動する。こ
れらの伝達関数については、後述する。時間域において
真のパルス応答として、又は等価的に周波数域において
複素周波数応答もしくは振幅及び位相応答として記述さ
れるこれらの伝達関数は、入力信号が投影されるべき所
望の像位置のみを特徴付ける。
信号処理装置によって発生した1以上の処理信号対80
3は、ステレオミキサー804の入力に供給される。これら
のうちのいくつか又は全部は、記憶装置805の入力にも
供給しうる。記憶装置805は、完全な処理されたステレ
オオーディオ信号を記憶すると同時に、これらを出力80
6にリプレイ(再生)することができる。典型的には、
この記憶装置は、どんな異なった数の入力チャンネル対
及び出力チャンネル対を有していてもよい。記憶装置80
5の複数の出力806は、ステレオミキサー804の別々の入
力に供給される。ステレオミキサー804は、全ての左入
力を合計して左入力807を形成し、また全ての右入力を
合計して右出力808を形成し、またおそらくは合計の前
に各々の入力の振幅を変更する。ミキサー中では左右チ
ャンネルのいかなる相互作用も結合も生じない。
オペレーター809は、各々の入力チャンネルに割当て
られるべき所望の音像位置を特定するために、人インタ
ーフェース手段810を介して、装置システムの作動を管
理する。
信号処理装置802をデジタル形態として、音像の位
置、軌道又は運動速度に制約がなされないようにする
と、特に有利となる。周波数依存基準において位相及び
振幅の差動的な調節を与えるこれらのデジタ音像処理装
置については、後に一層詳細に説明する。このようなデ
ジタル方式の場合は、信号処理が実時間で行なわれるよ
うにすることは、このような操作が完全に可能でも、経
済的であるとは限らない。実時間の信号処理がなされな
い場合、出力803は、おそい記録及び実時間のリプレイ
の可能な記憶装置805に接続されるであろう。逆に、適
切な数の実時間の信号処理装置802が設けられた場合、
記憶装置805は割愛してもよい。
第9図においては、オペレーター901は、左右のステ
レオモニタースピーカー903,904を備えたミキシングが
コンソール902を管理する。最終的に処理された音像の
安定性は、0.2mのように小さなスピーカー間の距離sま
で良好であるが、ミキシングのためのオペレーターが、
少くとも0.5mの間隔におかれたスピーカーをもつことは
特に好ましい。この間隔によれば、正確な音像位置がよ
り容易に達せられる。コンピューターグラフィックディ
スプレイ手段905、多軸制御部906及びキーボード907
は、これらを支持するための適切な計算−記憶装置と共
に設けられている。
コンピューターグラフィックディスプレイ手段905
は、一例として第10図及び第11図に示したように、空間
内の音像の位置及び軌道のグラフィックな表示を与える
ことができる。第10図は、典型的な聴取者1002及び像軌
道1003が、映写スクリーン1004及び透視スペースキュー
1005,1006と共に示された聴取状態のディスプレイ1001
を表わしている。
ディスプレイ1001の下部には、記録、時間、同期及び
編集情報を含めた、操作されるサウンドトラックの特別
の区画に関する項目のメニュー1007がある。メニュー10
07の項目は、多軸制御部906を用いてカーソル1008をそ
の項目に移動させるか、又はキーボード907によるかく
て選択しうる。選択した項目は、キーボード907を用い
て変更したり、多軸制御部907のボタンを用いてトグル
操作し、適切な装置方式の作用を生じさせる。特に、メ
ニュー項目1009は、オペレーターがソフトウエアによっ
て多軸制御部906をリンクし、斜視図がそれから投影さ
れた視点を制御したり、現在の音像の位置/軌道を制御
したりすることを可能にする。別のメニュー項目1010
は、第11図に示した別途のディスプレイの選択を可能と
する。
第11図のディスプレイでは、第10図に示した事実上フ
ルスクリーンの斜視図のプレゼンテーションの代りに、
同じシーンの3つ1組の正視影図即ち頂面図1101、正面
図1102及び側面図1103が示されている。残りのスクリー
ンの1/4は、理解を助けるために。斜視図1101の縮尺に
よる少し不明瞭な縮尺図によって占められる。実質的に
メニュー1107と実質的に同様で同様の機能をもったメニ
ュー1105は、やはりスクリーンの底部を占めている。特
別のメニュー項目1106によって、第10図のディスプレイ
にトグルバックすることができる。
第12図において、第1室1204中の音源1201,1202,1203
は、普通のステレオ記憶装置1207を用いて記録される右
ステレオ信号及び左ステレオ信号をそれぞれ発生させる
マイクロホン1205,1206によって検出される。普通のス
テレオリプレイ装置1208を用いてリプレイした場合、マ
イクロホン1205,1206によってそれぞれ右スピーカー120
9及び左スピーカー1210を駆動すると、音源1201,1202,1
203にそれぞれ対応する普通のステレオ音像1211,1212,1
213が、第2室1215にいる聴取者によって感知される。
これらの音像は、マイクロホン1205,1206に対する音源1
201,1202,1203の横方向位置の、スピーカー1209,1210を
結ぶ直線への投影である位置におかれる。
2対のステレオ信号を、音響処理装置1216によって前
記のように処理し、組合せ、第3室122の右スピーカー1
218及び左スピーカー1219に、従来のステレオ再生装置1
217によって再生すると、スピーカー1218,1219の実際の
位置とは無関係の位置において、音源のはっきりした空
間的に局在化された音像が、聴取者1226によって感知さ
れる。本来の右チャンネルの信号の音像を位置1224に形
成し、本来の左チャンネルの信号の像を位置1225に形成
するように、処理がなされたとすると、これらの音像の
各々は、恰も実際のスピーカーであるかのように挙動す
る。これらの音像は、「仮想的スピーカー」とみること
ができる。
2チャンネル信号の差動振幅及び位相を全オーディオ
帯域を横切って周波数依存基準で調節する伝達関数は、
モノラルなオーディオ信号の音像を所定の位置に投影す
るために必要される。各々のそうしたレスポンスを特定
するため、一般的な用途においては、40Hzを超過しない
間隔で、振幅及び位相の差を、全オーディオスペクトラ
ムを横切る2つのチャンネルの各々について独立に、音
像の最良の安定性及びコヒーレンスのために特定しなけ
ればならない。高度の品質及び音像を必要としない用途
については、周波数間隔を拡張せねばならない。従っ
て、そうしたレスポンスの特定には、約1000の実数、又
は等価的に500の複素数が必要とされる。可聴音の空間
的な位置の感知の個人差は、主観的な測定に基づいてい
て、多少不明瞭であるが、真の3次元空間内において
は、1000以上の別々の位置が平均的な聴取者によって解
像される。そのため、全ての可能な位置についての全て
の応答の包括的な特徴付けは、全部で100万以上の実数
を含む膨大なデータ集団を形成する。なお、これらの実
数は現在収集中である。
ところで、2つのチャンネルの間の差動的な調節を与
える本発明による音響処理装置の伝達関数は、各々の40
Hzの間隔について、オーディオスペクトラムに亘って、
試行錯誤法によって、1つずつ作成される。更に、後述
するように、音響処理装置において、各々の伝達関数
は、ただ1つのロケーションにおいて、即ち、1つのア
ジマス、高さ及び深さにおいて、2つの空間的に隔てら
れたトランスジューサーに対して相対的に音響を位置付
ける。
しかし実際には、右チャンネルと左チャンネルとの間
には一般に鏡像対象が存在するので、全ての伝達関数の
応答を明確に表示する必要はない。これらのチャンネル
を変更する応答を互換した場合、音像のアジマス角aは
反転されるが、音の高さb及び帯域rは不変である。
従来の機器及び簡略化された信号を用いて本発明によ
る方法及び聴覚のイルージョンを証明できる。既知の周
波数において正弦波のバーストを比較的長い時間隔でス
ムーズにオンオフした場合、周波数ドメインで非常に狭
い帯域が結果信号によって占められる。実効的には、こ
の信号は、単一の周波数において、所要の応答(レスポ
ンス)をサンプリングするであろう。従って、所要のレ
スポンス即ち伝達関数は、周波数依存基準による左チャ
ンネルと右チャンネルとの間の振幅又は位相の差(又は
遅延)の簡単な制御に帰着する。即ち、特定的な音の位
置付けのための伝達関数は、全オーディオスペクトラム
に亘って、各々の選定された周波数間隔について位相差
及び振幅差の調整を行なうことによって、経験的に作成
できる。フーリエの法則によれば、いかなる信号を、1
組の正弦波の和として表わしうるので、使用される信号
は、完全に一般的である。
本発明を証明するためのシステムの一例は、第13図に
示され、ここに、オーディオシンセサイザー1302(ヒュ
ーレット・パッカード製多機能シンセサイザーモデル89
04A)は、コンピューター1301(ヒューレットパッカー
ドモデル330M)によって制御れ、モノラルオーディオ信
号を発生させ、この信号は、オーディオ遅延線1305(エ
ベンテイド・プルシジョン・デイレイ・モデルPD860)
の2つのチャンネルの入力部1303,1304に供給される。
右チャンネル信号は、遅延線1305から、切換可能なイン
パーター1306に導かれ、左右の信号は、可変減衰器(at
tenuator)[以下アッテネーターと呼ぶ」1307,1308を
経て、左スピーカー1311及び右スピーカー1312をそれぞ
れ駆動する出力増幅器1309,1310に供給される。
シンセサイザー1302は、スムースにゲーティングされ
た、所望の試験周波数の正弦波バーストを、第14図に示
したエンベロープを用いて発生させる。正弦波は、持続
時間20m秒の第1の線状ランプ1402を用いてゲートオン
し、一定の振幅1403に45m秒滞留させ、持続時間20m秒の
第2の線状ランプ1404を用いてゲートオフする。約1−
5秒の間隔1405をおいてバーストを反復する。
さらに、本発明によれば、第13図の装置形態及び第14
図の波形を用いて、遅延線1305の遅延時間を、またアッ
テネーター1307,1308によって振幅を、それぞれ調整す
ることによって、全オーディオスペクトラムに亘って、
伝達関数が作成され得る。聴取者は、この調整を行な
い、音の配置を聴取し、それが正しいロケーションにあ
るか否かを定めるであろう。正しいロケーションにあれ
ば、次に周波数間隔について吟味する。正しいロケーシ
ョンになければ、次に調整を行い、聴取プロセスを反復
する。このようにして、全オーディオスペクトラムに亘
って、伝達関数が作成される。
第15図は、いくつかの正弦波周波数についてスピーカ
ーの方向から十分に離れた音像の再生を許容するのに適
した伝達関数を形成するために使用される実用的データ
を示している。これらのデータは、試行錯誤聴取によっ
て、直前に述べたようにして作成できる。これらの全て
の音像は、音像に直接に指向している頭部の高さを含め
た広い範囲の頭部の高さ並びに別々の聴取者について、
第5m図に示した3つの全つの聴取室において、安定して
いて、再現可能性をもつことが明らかにされた。
会話や音楽のような複雑な音源を表わす広帯域の信号
のイメージングを可能とするように、前述の狭帯域信号
の配置を一般化することができる。単一の入力信号から
導出された2つのチャンネルについての振幅差及び位相
偏移の差が、全オーディオ帯域に亘る全周波数について
特定されたら、完全な伝達関数が特定化される。実際に
は、関心のある帯域の或る数の周波数について、差動的
な振幅及び遅延を明確に特定できる。第15図に示した値
の任意の中間の周波数に対する振幅及び遅延は、補間に
よって求められる。レスポンスが特定される周波数の間
隔が大きすぎなければ、表示された真のレスポンスの平
滑さ又は変化率を考慮に入れて、補間法が臨界にすぎる
ことはない。
第15図において、振幅及び遅延は、各々のチャンネル
中に適用され、これは、別々の音響処理装置1500,1501
を配した第16図に一般的に示されている。単一チャンネ
ルのオーディオ信号は、入力部1502から供給され、音響
処理装置1500,1501に供給され、そこで振幅及び位相
が、周波数依存基準で調整されるので、左右のチャンネ
ルの出力部1503,1504においての差は、前述したよう
に、経験的に定められた正確な量だる。導線1505に供給
される制御パラメータは、位相差及び振幅差の調整を変
更するので、音像を異なった所望のロケーションにある
ようにできる。例えば、デジタル設計において、音響処
理装置は、異なった有効な伝達関数を供与するように制
御パラメーター信号によってその係数が変更された有限
インパルス応答(FIR)フィルターとしてもよい。
第16図に示した装置形態は、下記の分析によって示さ
れるように簡略化できる。第1に、2つのチャンネルの
遅延の間の差のみが有効である。左右のチャンネルの遅
延をそれぞれt(l),t(r)とする。新しい遅延t′
(l),t′(r)は、任意の固定された遅延t(a)を
加算することによって、次式のように定義される。
t′(l)=t(l)+t(a) 第1式 t′(r)=t(r)+t(a) 第2式 その結果として、全部の効果は、時間t(a)の後
に、又は、時間t(a)が負ならば、時間t(a)だけ
前に聴取される。
この一般的な表現は、t(a)=−t(r)である特
別の場合に成立する。これを上記第1式及び第2式に代
入すると、 t′(l)=t(l)−t(r) 第3式 t′(r)=t(r)−t(r)=0 第4式 となる。
この変形によって、一方のチャンネルの遅延を零にで
きる。実際の装置形態においては、負の遅延の必要が生
じないように、比較的小さな遅延は減算して除くように
留意する。一方のチャンネルの固定残留遅れを残し、他
のチャンネルの遅延を変えることによって、この問題を
さけることが望ましい。固定残留遅延が十分な大きさで
あれば、可変遅延は負値とする必要がある。
第2に、チャンネル振幅は、独立して制御する必要は
ない。増幅又は減衰によって信号の振幅を変化させるこ
とは、オーディオ工学において普通に行なわれている。
両方のステレオチャンネルが同じ比率において変更され
る限り、搬送される位置情報に変化はない。ここで重要
であって保持すべき点は、振幅の比又は差である。この
差が保持される限り、本明細書の全ての効果及びイルー
ジョンは、全再生音レベルとは全く無関係である。従っ
て、タイミング又は位相の制御について前述した操作と
同様の操作によって、全部の振幅制御を1つのチャンネ
ルに含めるとともに、他のチャンネルを固定振幅に残す
ことができる。固定残留減衰を一方のチャンネルに適用
し、全ての所要の比が他方のチャンネルの減衰によって
達せられるようにすると、時に有利となる。その場合、
一方のチャンネルのみについて可変アッテネーターを用
いて、十分な制御を利用することができる。
差動的な減衰及び遅延を単一チャンネルについての周
波数の関数として特定することによって、全ての所要の
情報をこれによって特定できる。周波数と無関係な固定
された減衰及び遅延は、第2チャンネルについて特定さ
れうる。これらが特定されていなければ、利得1,遅延0
と想定してよい。
従って、どんな1つの音像位置、従ってどんな1つの
左右の伝達関数についても、位相差及び振動差の調節
(濾波)を、全ての一方のチャンネル又は他のチャンネ
ル又はその中間の組合せにおいて組織化できる。音響処
理装置1500,1501の1つは、ただ1つの可変インピーダ
ンス又は単に1つの導線に簡略化できる。これは開回路
とはできない。位相及び振幅の調整が一方のチャンネル
のみにおいてなされて2つのチャンネルの間の所要の差
を供与する場合には、伝達関数は、第17A図及び第17B図
に示したように表わされるであろう。
第17A図は、2つのチャンネルの位相差のための典型
的な伝達関数を示し、ここに左チャンネルは、変更され
ず、右チャンネルは、全オーディオスペクトルについ
て、周波数依存ベースで、位相調節を受ける。同様に、
第17B図には、2つのチャンネルの振幅差のための典型
的な伝達関数が一般的に図示され、ここでは、左チャン
ネルは変更されず、右チャンネルは、全オーディオスペ
クトラムについて、周波数依存ベースで減衰を受ける。
理解されるように、第16図の音響位置決め装置1500,1
501は、一例として、アナログ式でも、デジタル式でも
よく、回路素子としての、フィルター、遅延素子、イン
バーター、加算器、増幅器及び位相偏移素子の全部又は
一部を含みうる。これらの機能的な回路素子は、伝達関
数を与えるような任意の仕方で組織化ないし配列してよ
い。
この情報のいくいつかの等価構成が可能であり、関連
技術に普通に用いられている。
一例として遅延は、次のイクイバレンスを用いて、任
意の周成数においての位相の変化として特定しうる。
位相(゜)=360×(遅延時間)×周波数 位相(ラジアン)=2×(遅延時間)×周波数 このイクイバレンスを適用する場合、主な位相値を特
定するだけで不十分であり、上記イクイバレンスが成立
するには、全位相が必要とされる。
電子工学に普通に用いられる従来の表示は、複素S面
表示である。真のアナログ成分を用いて実現可能な全て
のフィルター特性は、ラプラス複素周波数変数sにおい
ての2つの多項式の比として特定される。一般式は T(s)はS面においての伝達関数であり、Ein
(s)及びEout(S)は、それぞれsの関数としての入
力信号及び出力信号であり、分子関数N(s)及び分子
関数D(s)は、次のように表わされる。
この表記法の利点は、非常にコンパクトなことであ
る。補間を必要とせずに、全ての周波数において関数を
完全に特定するには、(n−1)個の係数aと(n+
1)個の係数bとを特定するだけでよい。これらの係数
が特定されたら、任意の周波数においての伝達関数の振
幅及び位相は、周知の方法を用いて容易に導くことがで
きる。前記の表記法の別の利点は、アナログ回路の分析
から非常に容易に導出される形式であるため、前記のよ
うな回路の伝達関数を特定するための最も自然でコンパ
クトで広く受けいれられた方法である。
本発明の説明において有利に使用される別の表示は、
z面表示である。本発明の好ましい実施態様によれば、
信号処理装置はい、変通性の利点を得るためにデジタル
フィルターとして構成される。各音像位置は、1つの伝
達関数として定義できるので、どんな関数を実現するか
についての最小の制限と共に、伝達関数に容易にすみや
かに実現されるようなフィルターの形式が必要とされ
る。十分にプログラミング可能なデジタルフィルター
は、この要求に適合する上に適切である。
このデジタルフィルターは、周波数ドメインにおいて
動作することがあり、この場合には信号は、時間ドメイ
ン表示から周波数ドメインに移行させるために変形され
た第1フーリエである。前述の方法の1つによって定め
られるフィルターの振幅及び位相レスポンスは、次に、
複素掛算によって信号の周波数ドメインの表示に適用さ
れる。最後に、逆フーリエ変換の適用によって、D/A変
換のための時間ドメインに信号を復元する。
別の方法として、直接に時間ドメインにあるレスポン
スは、真のインルス応答として特定できる。このレスポ
ンスは、周波数ドメインの振幅及び位相のレスポンスと
数学的に等価であり、逆フーリエ変換の適用によって
は、これから得ることができる。このインパルス応答
は、信号の時間ドメイン表示によるたたみこみ(コンボ
リューション)によって、直接に時間ドメインに適用し
うる。時間ドメインにおいてのたたみこみ操作は、周波
数ドメインにおいての掛算の操作と数学的に同一である
ため、直接のたたみこみは、前述した周波数ドメインの
操作と全く等価である。
全てのデジタル計算は、連続してなく、離散している
ので、離散式の表示は、連続した表示よりも好ましい。
回帰的な直接たたみこみデジタルフィルターにおいて適
用される係数の用語においてレスポンスを直接に特定す
ることは有利であり、これは、s面表記と対比されるz
面表記を用いて容易に行ないうる。即ち、T(z)は、
周波数ドメインにおいてのT(s)と等価の時間ドメイ
ン応答であれば、 ここに、N(z)、D(z)は、次の形式有する。
この表記において、係数c,dは、s面においての係数
a,bと同様に、関数を特定するのに足りるので、同等の
コンパクトさが可能となる。Z面フィルターは、 z-1がn個のサンプリング間隔の遅延であるように、
演算子zが解釈されれば、z面フィルターは、直接に設
計できる。
その場合、特定化係数c,dは、構成において、直接
に、掛算係数である。zの負のべき乗のみをここで用い
る必要があるが、それは、これが正の遅延に対応してい
るからである。zの正のべき乗は、負の遅延に対応し、
これは、刺激が適用される前のレスポンスである。
これらの表記によれば、会話や音楽のような広帯域の
音の音像を位置付けることができる。本発明による音響
処理装置、例えば、第8図の処理装置802は、第18A図に
示すように可変経路結合アッテネーターを備えた可変2
経路アナログフィルターとして具体化することができ
る。
第18A図において、モノホニック又はモノラル入力信
号1601は、2つのフィルター1610,1630[それぞれオー
ルパスフィルター(a11 pass filter)を構成する]に
入力されると共に、2つのポテンショメーター1651,165
2にも入力される。フィルター1610,1630からの出力は、
ポテンショメーター1653,1654にも接続される。4個の
ポテンショメーター1651−1654は、差動的に作動するよ
うに、いわゆるジョイスティックコントロールとして形
成されている。1つのジョイスティック軸によって、ポ
テンショメーター1651,1652の制御が可能となる。一方
がその入力のより大きな部分をその出力に移行させるよ
うに移動すると、他のものは機械的に反転され、その入
力のより小さな部分をその出力に移行させる。ポテンシ
ョメーター1653;1654は、第2の別のジョイスティック
イ軸上において同様に作動的に操作される。ポテンショ
メーター1653,1654からの出力信号は、それぞれ利得1
のバッファー1655,1656に導かれ、バッファー1653,1654
は、一緒に作動するように結合されたポテンショメータ
ー1657,1658を駆動する。これらはステップ式に出力に
移行される入力の比率を増減させる。ポテンショメータ
ー1657,1658からの出力信号は、反転スイッチ1659に導
かれる。反転スイッチ1659は、フィルター信号を直接に
か又は交換後に加算素子1660,1670の第1入力部に供給
する。
各々の応答型加算素子1660,1670は、ポテンショメー
ター1651,1652をその第2入力部及び出力部に受ける。
加算素子1670は、インバーター1690を駆動し、スイッチ
1691は、アッテネーター1687の入力部1684を駆動するた
めに、直接の信号又は反転された信号の選択を可能とす
る。アッテネーター1689の出力は、いわゆる右チャンネ
ル信号である。同様に、加算素子1660は、インバーター
1681を駆動し、スイッチ1682は、固定接点1683において
は、反転された信号又は直接に信号を選択することを可
能とする。スイッチ1685は、左チャンネルの出力1688を
生じさせるアッテネーター1686の駆動信号として、信号
1683又は入力信号1601を選択することを許容する。スイ
ッチ1685は、左チャンネルの出力1688を発生させるアッ
テネーター1686に対する駆動信号として、信号1683又は
入力信号1601を選択することを許容する。
フィルター1610,1630は同一であり、そのうち1つが
第18B図に詳細に示されている。ゲインバッファー1611
は、入力端子1601を介して入力信号を受け、フィルター
1613を駆動するように、コンデンサー1612を介して容量
結合される。同様のフィルター素子1614〜1618は、カス
ケードに接続され、最後のフィルター素子1618は、イン
バーター1621を駆動するために、コンデサー1619及びゲ
インバッファー1620を介して結合されている。スイッチ
1622は、フィルター出力端子1623のところのインバータ
ー1621又はバッファー1620の出力を選択することを許容
する。
フィルター素子1613〜1618は、同一であり、第18C図
に詳細に示されている。これらは、それぞれのコンデン
サーの容量値のみについて相違している。入力部1632
は、コンデンサー1631及び抵抗1633に接続されており、
抵抗1633は、演算増幅器1634の反転入力部に接続されて
いる。出力端1636は、フィルター素子の出力部である。
フィードバック抵抗1635は、普通の仕方で、演算増幅器
1634に接続されている。演算増幅器1634の非反転入力
は、スイッチ1643によって選択された抵抗1637〜1641の
うちの1つとコンデンサー1631との接続点から繰々され
る。このフィルターは、スイッチ1643の接点に従う周波
数と共に変動する位相偏移を有する全波フィルターであ
る。
表1は、各々のフィルター素子1613〜1618に用いられ
ているコンデンサー1631の容量値を、また表2は、スイ
ッチ1643によって選択された抵抗値を、それぞれ示して
いる。これらの抵抗値は、全てのフィルター素子1613〜
1618について同一である。
加算素子1660,1670の1つの実施態様は、第18D図に示
され、ここに、演算増幅器1663において加算するための
2つの入力1661,1662によって1つの出力1664が結果す
る。入力部−出力部の利得は、抵抗1665,1667及びフィ
ードバック抵抗1666によって定まる。どちらの場合に
も、入力部1662は、スイッチ1659から駆動され、入力部
1661はジョイスティックのポテンショメーター1651,165
2から駆動される。
音像の位置付けの例として、表3は、スピーカーと聴
取者とを含む平面の十分に上方の位置にあるヘリコプタ
ーに対応する音像の設定及び対応する音像位置を示して
いる。本発明による方法のための所要のモノホニックな
音を得るために、音声効果の上のステレオトラックを合
計する。表のようにセットアップした装置において、現
実的な音像は表示のロケーションにヘリコプターを感知
するように空間内に放射させた。
表3において、反転スイッチ1659の設定は、どちらの
場合にも、素子1657から信号が素子1660を駆動し、素子
1658からの信号が素子1670を駆動するようになされてい
る。
前記の回路に2つの特別の素子を追加したことによっ
て、聴取域の広がり方向(側方向)の変更に特別な能力
が供与される。しかしこれは、音像の形成にとって不可
欠ではない。これらの特別な素子は、第19図に示され、
ここで、左信号及び右信号は、第16図の信号処理装置の
出力端1688,1689から左信号入力端1701及び右信号端170
2を介してそれぞれ供給される。各々のチャンネルに
は、遅延部1703,1704がそれぞれ挿入してあり、これら
の遅延部1703,1704からの出力信号は、それぞれ音響処
理装置の出力端1705,1706からの出力となる。
この特別な装置によってチャンネルに導入された遅延
は、周波数とは独立したものである。これらは単一の実
数によって各々完全に特徴付けられる。左チャンネルの
遅延をt(l)と右チャンネルを遅延をt(r)とする
と、前記の場合と同様に、遅延の間の差のみが、有意と
なり、これらの遅延の間の差を特定化することによって
装置を完全に制御し得る。装置の実現において、所要の
差を達成する上に負の遅延は少くとも必要ではないよう
に、各々のチャンネルに固定遅延が付加される。遅延差
t(d)を次のように定義する。
t(d)=t(r)−t(l) 第11式 ここで、t(d)が0ならば、発生した効果は、付加
された装置によって影響されない。また、上記t(d)
がが正ならば、聴取域の中心は、第3図の次元(e)に
沿って横向きに、右方に移動する。t(d)の正の値
は、(e)の正の値に対応し、これは、右方への移動を
意味している。同様に、(e)の負値に対応する左方へ
の移動は、r(d)の負値によって得られる。この方法
によると、聴取者がイルージョンを感知する全聴取域
は、スピーカーの間又はその先の任意の点まで、横向き
に投影される。次元(e)が次元(s)の半分を超過す
ることは、容易に可能であり、次元(e)が次元(s)
の83%となる極限のシフトまで良好な結果が得られてい
る。これは、技術の限界ではないが、現在の実験法の限
界を表わしている。
【図面の簡単な説明】
第1図は音像の位置付けのパラメーターを定義するため
の聴取形態を示す平面図であり、第2図は第1図に対応
する側面図であり、第3図は聴取者のロケーションのパ
ラメーターを定義するための聴取形態を示す平面図、第
4図は第3図に対応する側面図である。 第5a図〜5k図はスピーカーの位置付けの対応する変化と
とともにいくつかの聴取状態を示す平面図であり、第5m
図は3つの聴取室の臨界な寸法を示す説明図である。 第6図は2つの互に絶縁された部屋において実行される
音像転送実験を示す平面図であり、第7図は本発明を従
来の技術の慣行と関連付けるプロセスブロック線図であ
り、第8図は本発明の一実施例による音像形成方法の概
略的なブロック線図である。 第9図は本発明の一実施例によるオペレーターワークス
テーションの説明であり、第10図は本発明の制御に用い
るコンピューターグラフィックによる透視ディスプレイ
を示す平面であり、第11図は本発明の制御に用いるコン
ピューターグラフィックによる3つの正射影を示すコン
ピューターグラフィックディスプレイを示す平面図であ
り、第12図は本発明により仮想音源を形成する状態を概
略的に説明する図であって、3つの互に絶縁された部屋
を示す平面図である。 第13図は本発明を説明するための1つの装置を示す概略
的なブロック線図であり、第14図は時間に対して電圧を
プロットしたテスト信号の波形図でありる。 第15図は本発明の一実施例による伝達関係のデータの説
明図であり、第16図は本発明の一実施例による音像位置
決め方式を示す概略的なブロック線図であり、第17A図
及び第17B図は第16図の音響処理装置に用いられる典型
的な伝達関数を示す特性図である。 第18A図〜第18D図は本発明を具体化した1つの回路の概
略的なブロック線図をそれぞれ示し、第19図は本発明を
具体化した回路のさらに他の例を示すブロック線図であ
る。 101,310……左スピーカー 102,302……右スピーカー 103,303……聴取者 104……音像位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−13002(JP,A) 特開 昭52−116202(JP,A) 特開 昭56−42495(JP,A) 特開 昭60−9212(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 1/00 H04S 5/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】聴取者を含む3次元の空間内のいずれかの
    ある所定の局在化された位置に、ある選択された音の見
    かけ上の原点を前記音に対応する電気的信号から発生さ
    せ位置付けする方法において、 前記電気的信号を第1チャンネル信号と第2チャンネル
    信号とに分離する段階と、 前記第1チャンネル及び第2チャンネルのうち少くとも
    1つの電気的信号について、所定の周波数依存基準で、
    前記信号の振幅を変化させるとともにその位相を偏移さ
    せることによって、第1の変更されたチャンネル信号及
    び第2の変更されたチャンネル信号を発生させ、2つの
    チャンネル信号の間の差動的な位相及び振幅を形成する
    段階と、 前記第2の変更されたチャンネル信号を前記第1チャン
    ネル信号と結合して第1の結合信号を発生する段階と、 前記第1の変更されたチャンネル信号を前記第2チャン
    ネル信号と結合して、第2の結合信号を発生する段階
    と、 第1の音響変換手段に加えられる前記第1の結合信号及
    び第1のチャンネル信号のうちの1つを選択する段階
    と、 前記選択した信号と前記第2の結合信号とを、前記第1
    の音響変換手段と第2の音響変換手段とにそれぞれ加え
    る段階と、 を包含し、 前記第1及び第2の音響変換手段を、前記3次元空間内
    において且つ聴取者から隔てて配置し、前記音響変換手
    段の位置と異なり得る前記3次元空間内の所定の位置に
    おいて見かけ上生ずるような音を発生させるようにして
    成る方法。
  2. 【請求項2】前記信号の振幅を変化させ位相を偏移させ
    る前記段階を、前記第1チャンネル信号と第2チャンネ
    ル信号との両方に適用すると同時に2つのチャンネル信
    号間の位相及び振幅の差を保持する請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記第1チャンネル信号及び第2チャンネ
    ル信号の少くとも1つを、演算増幅器部分を含む少くと
    もオールパスフィルター(1610または1630)に供給する
    段階をさらに含み、このフィルターは、ラプラス複素周
    波数変数(S)についての経験的に導かれる伝達関数T
    (S)によって特徴付けられる所定の周波数応答及びト
    ポロジーをもつ請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】少くとも1つの前記信号を少なくとも1つ
    のフィルターに供給する段階が、少くとも1つの前記信
    号をカスケード接続された一続きのフィルター素子に供
    給する段階をさらに含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】前記第1チャンネル信号及び第2チャンネ
    ル信号並びにそれから導出された変更された信号を媒体
    中に記憶する段階を更に含み、前記媒体は、これらの記
    憶された信号を後の選択された時に再生しうるものとす
    る請求項1記載の音像形成方法。
  6. 【請求項6】振幅を変更し位相を偏移させる段階が、差
    動的な位相の偏移を行なわせる所定の位相伝達関数及び
    差動的な振幅の変更を行なわせる所定の振幅伝達関数を
    備えた音響処理装置に、前記第1チャンネル信号及び第
    2チャンネル信号のうち少くとも1つを通過させること
    を含む請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】位相及び振幅の所定の伝達関数が、40Hz間
    隔の周波数依存基準に基づいて作成される請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】聴取者を含む3次元の空間内の所定の局在
    化された位置にある少くとも1つの選択された音の見か
    け上の原点の聴覚上のイルージョンを、前記選択された
    音に対応する電気的信号から、自由空間内に配された2
    つの変換器を用いて発生させ位置付けるための信号調節
    装置において、前記電気的信号をそれぞれ受ける第1チ
    ャンネル手段及び第2チャンネル手段と、 周波数依存基準で、それぞれのチャンネル信号のうちの
    少なくとも1つの振幅を変化させ且つその位相を偏移さ
    せて、それからの第1の変更されたチャンネル信号及び
    第2の変更されたチャンネル信号を形成することによ
    り、2つのチャンネルの間に生ずる振幅及び位相偏移の
    差がオーディオスペクトラムの各周波数間隔について所
    定の値となるようにする手段(1610,1630)と、 前記第2の変更されたチャンネル信号を、第1の前記チ
    ャンネル信号と結合して第1の結合信号を発生する手段
    (1660)と、 前記第1の変更されたチャンネル信号を第2の前記チャ
    ンネル信号に結合して第2の結合信号を発生する手段
    (1670)と、 前記第1の結合信号及び第1のチャンネル信号のうちの
    1つを選択する手段(1685)と、 選択された信号を、前記2つの変換器のうちの第1の変
    換器に加える手段と、 前記第2の結合信号を、前記2つの変換器のうちの第2
    の変換器に加える手段と、 を備えた信号調節装置。
  9. 【請求項9】前記第2の変更されたチャンネル信号を発
    生させるための第2の変更手段(1610又は1630)を更に
    有し、前記第2の変更された信号に生ずる振幅の変更及
    び位相偏位が、周波数依存方式で行なわれ、振幅及び位
    相偏位の差が保持されるようにした請求項8記載の信号
    調節装置。
  10. 【請求項10】前記変更された信号を媒体中に記憶する
    ために前記変更手段に接続された記憶手段を更に含み、
    前記媒体は、後の選定された時に記憶された信号を再生
    させうることを特徴とする請求項8記載の信号調節装
    置。
  11. 【請求項11】振幅を変更し位相を偏移させる手段が、
    音響処理装置を含み、この音響処理装置は、周波数依存
    基準で差を発生させる所定の振幅伝達関数と、周波数依
    存基準で差を発生させる所定の位相伝達関数とを有する
    請求項8記載の信号調節装置。
  12. 【請求項12】周波数依存基準が40Hz間隔からなる請求
    項11記載の信号調節装置。
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