JP3205606U - ランドセルの肩ベルト上端取付環 - Google Patents

ランドセルの肩ベルト上端取付環 Download PDF

Info

Publication number
JP3205606U
JP3205606U JP2016002344U JP2016002344U JP3205606U JP 3205606 U JP3205606 U JP 3205606U JP 2016002344 U JP2016002344 U JP 2016002344U JP 2016002344 U JP2016002344 U JP 2016002344U JP 3205606 U JP3205606 U JP 3205606U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoulder belt
school bag
lower side
ring
mounting ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016002344U
Other languages
English (en)
Inventor
阿曽井 健治
健治 阿曽井
Original Assignee
有限会社伊藤製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社伊藤製作所 filed Critical 有限会社伊藤製作所
Priority to JP2016002344U priority Critical patent/JP3205606U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205606U publication Critical patent/JP3205606U/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

【課題】ランドセルの後方への倒れを防止できるとともに、収納時に肩ベルトが傷むことを防止できるランドセルの肩ベルト上端取付環を提供する。【解決手段】取付ベース3と取付ベース正面を覆う正面ベースを備える取付環本体と、左右方向に延びる連結孔15を有する連結部8を上端部に具備して上方部分を取付環本体の上方に突出させた状態で取付環本体内に回動自在に連結された一対の連結用アーム6と、連結用アームの上端部互いに離反する方向への移動を制御するスプリングと、肩ベルト上端が固定されるとともに連結孔内に挿入される下辺部分12を有する一対の連結環11を具備し、下辺部分を扁平に形成し、連結孔は、下辺部分が回動自在な大径部21と大径部に連続した嵌合部22を有し、嵌合部は、下辺部分が回動不能に嵌合可能であり下辺部分を嵌合したときに肩ベルト上端部分が上方向に向いた状態になるような形状にした。【選択図】図1

Description

本発明は、ランドセルの肩ベルト上端取付環に係り、より詳しくは、ランドセルが後方へ倒れることを防止するとともにランドセル収納時の肩ベルトの損傷を防止可能としたランドセルの肩ベルト上端取付環に関する。
周知のように、ランドセルは肩ベルトのみによって児童の体に支持されるが、このとき、肩ベルトの長さが最適であり、従って肩ベルトのほぼ全体が児童の体にフィットしていれば、ランドセルの重量による負荷は、肩ベルトを介して肩ベルトに当接している児童のからだ全体に加わり、これにより児童が受けるランドセルの重さ感は少なくなる。
しかし、特に入学間もない低学年の場合は、体の大きさに対して肩ベルトを含んだランドセル全体が大きく、また、肩ベルトの長さが短すぎるとランドセルを背負う動作及びこれを降ろす動作をスムーズに行うことができないため、肩ベルトが少し長めになってしまうことが一般的である。そのためかかる場合には、ランドセルを背負った際に、肩ベルトの全体が児童の体に均等にフィットすることが困難となり、ランドセルが児童の後方側へ倒れてしまい、それにより、ランドセル本体の上方部分と児童の背中との間に隙間が生じてしまい、児童の肩の部分にランドセルの加重が集中してしまう。
このとき、入学間もない1年生の場合は、平均体重が21kg前後であるのに対して、ランドセルが約1kg前後、教科書等が約1kg前後であり、体重の約1割前後を背負うことになるために、ランドセルが児童の背中にフィットしている場合でもランドセルの重さが苦痛となるが、更に、児童の背中とランドセルの背当て部分の間に隙間が生じてしまい、これにより児童が感じるランドセルの重さが大きくなってしまうと、通学が苦痛となってしまい、場合によっては学校へ行きたくなくなってしまうことも考えられる。
そこで、過去において、ランドセルが児童の後方側へ倒れてしまい、それにより、ランドセル本体の上方部分と児童の背中との間に隙間が生じてしまうことを防止するために、肩ベルトを上方向へ向いた状態でランドセルに取り付けることを可能にしたランドセルの肩ベルト上端取付環(以下単に「取付環」と言う。)が提案されている。そして、肩ベルトを上方向へ向いた状態でランドセルに取り付ける方法としては、取付環の左右の揺動レバーの上端に肩ベルトの上端を収容する箱状の挿入部を形成し、この挿入部内に肩ベルトの上端を嵌入して固定する方法や、肩ベルトの上端を取り付ける連結環を取付環の取り付け具に連結する構成において、連結環の取付具に対する回動を拘束する方法等が提案されている。
実用新案登録第3189741号公報 実用新案登録第3105849号公報 実用新案登録第3118031号公報 特開2004−81800号公報 特開2003−339419号公報
ところで、ランドセルは通常の使用状態では、肩ベルトが背板側に向いており背負える状態にしているが、出荷等のために箱に収納する場合には、肩ベルトを正面側に向け、蓋に沿うようにすることが一般的である。そしてこのとき、前述したように肩ベルトを上方向へ向いた状態でランドセルに取り付けることを可能にした取付環を採用している場合には、肩ベルトの上端部分が正面側に向けて折れた状態になってしまい、それにより、肩ベルトが傷みやすくなってしまうという問題点が指摘されていた。
この関係を図7を参照して説明すると、図7は、特許文献1、2、3に示すように、肩ベルトの上端を取り付ける連結環を、回動を拘束した状態で取付具に連結する方法を用いたランドセルの一部を側面から示した図であり、肩ベルトを正面側に向けて蓋に沿うようにしている状態を示している。
そして、図において31がランドセル本体、32がランドセルの蓋、33がランドセルの肩ベルトである。また、図において41が取付環であり、この取付環41は、ランドセル31の背板34の上部に取り付けられる取付ベース42と、この取付ベース42の正面側(反ランドセル側)に装着された正面側ベース43を有している。
また、取付環41は一対の取付具44を有しており、この一対の取付具44は、上方部分を取付環41の上方に突出させた状態で、取付環41内に回動自在に連結されるとともに、取付環41内に配置されたスプリング(図示せず)によって、先端部が互いに離反する方向へ移動することが制御されている。そして、取付具の上端部には、左右方向に延びる連結孔46を有する連結部45が備えられている。
一方、肩ベルト33の上端はそれぞれ連結環47に連結されている。そして、この連結環47は、略三角形状であるとともに、下辺部分が連結部45の連結孔46内に挿入されることで取付具44に連結され、これにより、ランドセルの肩ベルトが取付環41に連結されている。
また、連結部45の連結孔46は、縦長の楕円形状とした扁平な形状に加工されている一方、連結環47における連結孔内に挿入される部分は、連結孔46の形状に合わせて扁平な形状にしており、これにより、連結部45に対して連結環47が回動することを阻止している。更に、連結環47には回動阻止辺48が備えられており、この回動阻止辺48によって、肩ベルト33が上方向へ向いた状態で取付環41に連結されることとしている。
そして、このような構成の取付環41に肩ベルト33を連結している場合において、肩ベルト33をランドセル31の正面側に向けて蓋32に沿わせた場合には、図7からも明らかなように、回動阻止辺48の上端部分近傍で肩ベルト33がランドセル31の正面側に急激に折れ曲がってしまう。そのため、前述したように、肩ベルトを上方向へ向いた状態でランドセルに取り付けることを可能にした取付環を採用している場合には、収納に際して肩ベルトを正面側に向けたときには、肩ベルトの上端部分が正面側に向けて折れた状態になってしまい、それにより、肩ベルトが傷みやすくなってしまっていた。
また、このような問題点は、例えば学校や自宅で、ランドセルを肩から下して棚等に収納するときも同じである。即ち、ランドセルを棚等に収納する場合に、棚等の収容スペースが少ない場合には、回動阻止辺48の上端部分近傍で肩ベルト33の上端部分が正面側に向けて折れた状態になってしまい、それにより、肩ベルトが傷みやすくなってしまっていた。更に、棚等の収容スペースが少ない場合に強引にランドセルを収納した場合には、連結環47や取付具44が壊れてしまうおそれも考えられる。
そこで、本考案は、ランドセルの後方への倒れを防止可能であるとともに、収納の際に肩ベルトが傷んでしまうことをも防止可能としたランドセルの肩ベルト上端取付環を提供することを課題としている。
本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環は、
ランドセルの背板の上部に取り付けられる取付ベースと、該取付ベースの正面側を覆う正面側ベースと、を備える中空の取付環本体と、
上方部分を前記取付環本体の上方に突出させた状態で前記取付環本体内に回動自在に連結された、左右方向に延びる連結孔を有する連結部が上端部に備えられた一対の連結用アームと、
前記取付環本体内に収容された、前記連結用アームの上端部が互いに離反する方向に移動することを制御するスプリングと、
ランドセルの肩ベルトのそれぞれの上端が固定される上辺部分と、前記連結孔内に挿入される下辺部分と、を有している一対の連結環と、
該連結環の前記上辺部分に突設した回動阻止辺と、を有するランドセルの肩ベルト上端取付環であって、
前記下辺部分は一部又は全部が扁平な形状に形成され、
前記連結孔は、大径部と該大径部に連続した嵌合部とを具備し、前記大径部は前記下辺部分が回動自在であり、前記嵌合部は、前記下辺部分が回動不能に嵌合可能であるとともに、下辺部分を嵌合したときに、肩ベルトの上端部分が上方向に向いた状態になるような形状に形成した、ことを特徴としている。
本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環は、左右方向に延びる連結孔を有する連結部が上端部に備えられた一対の連結用アームと、ランドセルの肩ベルトのそれぞれの上端が固定される上辺部分と連結用アームの連結孔内に挿入される下辺部分とを有している一対の連結環と、この連結環の上辺部分に突設した回動阻止辺を有するランドセルの肩ベルト上端取付環において、下辺部分の一部又は全部を扁平な形状に形成し、連結孔は、大径部と大径部に連続した嵌合部とを具備し、大径部は下辺部分が回動自在であり、嵌合部は、下辺部分が回動不能に嵌合可能であるとともに、下辺部分を嵌合したときに、肩ベルトの上端部分が上方向に向いた状態になるような形状としている。
そのために、本考案の取付環では、嵌合部に下辺部分を嵌合させて下辺部分を回動不能にすることで、連結環が回動することを阻止することができ、それにより肩ベルトを上方向へ向いた状態で固定してランドセルが児童の後方側へ倒れてしまうことを防止することができる。また、下辺部分を大径部に挿入して下辺部分を回動自在にすることで、連結部に対して連結環を回動自在にすることができ、それにより、肩ベルトをランドセルの正面側に回した場合に肩ベルトの上端部分が正面側に向けて折れた状態になることを防止することができる。更に、下辺部分を大径部に挿入して下辺部分を回動自在にして連結部に対して連結環を回動自在にすることで、ランドセルを棚等に収納する場合に、回動阻止辺の上端部分近傍で肩ベルトの上端部分が正面側に向けて折れた状態になることも防止することが可能であるとともに、強引にランドセルを収納しようとした場合でも取付環が壊れてしまうことも防止可能である。
本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環の実施例を正面から示した図である。 本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環の実施例における取付管本体を説明するための図であり、平面から見た状態を示している。 本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環の実施例における連結環を説明するための図である。 本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環の実施例における連結孔を説明するための図である。 本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環の実施例の作用を説明するための断面図である。 本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環の実施例の作用を説明するための断面図である。 従来のランドセルの肩ベルト上端取付環の問題点を説明するための断面図である。
本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環では、ランドセルの背板の上部に取り付けられる取付環本体を有しており、この取付環本体は、ランドセルの背板の上部に取り付けられる取付ベースと、この取付ベースの正面側を覆う正面側ベースを備えて構成され中空としている。
また、本考案のランドセルの肩ベルト上端取付環では、金属製あるいは樹脂製の一対の連結アームを有しており、この連結アームはそれぞれ、左右方向に延びる連結孔を有する連結部が上端部に備えられている。そして、この連結アームはそれぞれ、上方部分を取付環本体の上方に突出させた状態で、取付環本体内に回動自在に連結されているとともに、取付環本体内に配置されたスプリングによって、上端部が互いに離反する方向へ移動することが制御されている。
更に、本考案の肩ベルト上端取付環では、ランドセルの肩ベルトのそれぞれの上端が固定される一対の連結環を有している。そして、この連結環はそれぞれ、ランドセルの肩ベルトの上端が固定される上辺部分と、連結部における連結孔内に挿入される下辺部分を有しており、下辺部分を連結孔内に挿入することで、連結アームに連結され、これにより、ランドセルの肩ベルトを本考案の肩ベルト上端取付環に連結することを可能としている。
また、連結環の上辺部分には回動阻止辺が突設されており、肩ベルトはこの回動阻止辺を被覆する形態で上辺部分に巻き回されており、これにより、上辺部分に固定した肩ベルトが回動することを阻止し、肩ベルトを上方向へ向いた状態で維持することが可能となる。
そして、本考案においては、下辺部分の一部又は全部を扁平な形状にしている。また、連結用アームの連結部に形成した連結孔は、大径部と、この大径部に連続した嵌合部とを具備しており、大径部は、連結管の下辺部分が回動自在としている。更に、嵌合部は、下辺部分が回動不能に嵌合可能であるとともに、下辺部分を嵌合したときに、肩ベルトの上端部分が上方向に向いた状態になるような形状に形成している。
ここで、先端部に掛止環を有した掛止部を、下方部分を取付環本体内に挿入した状態で、上下方向に移動自在に取付環本体に係止するとよく、これにより、ランドセルをフック等に吊るすことが可能となる。
本考案の取付環の実施例について図面を参照して説明すると、図1は本実施例の取付環1の内部構造を正面から示した図である。
そして、本実施例における取付環1は、中空の取付環本体2を有している。ここで図2は、取付管本体2を平面から示した図であり、図において前記取付環本体2は、変形の横長の長方形状としており、図7に示した従来の取付環41と同様に、取付ベース3と、この取付ベース3とほぼ同じ外形状の正面側ベース4を有しており、正面側ベース4は取付ベース3の正面側(反ランドセル側)に装着されている。
また、前記正面側ベース4は、上辺部分を除いた周縁部に、取付ベース3側に向けて縁部5が突設されており、これにより、前記取付環本体2は中空としていり、ビス等19によってランドセルの背板の上部に取り付けられている。
次に、図1において6は、連結用アームである。即ち、本実施例の取付環1では一対の連結用アーム6を有しており、この連結用アーム6はそれぞれ、下端部近傍部分が、前記取付環本体2内において、軸7によって回動自在に前記取付環本体2に連結されている。
また、前記一対の連結用アーム6はそれぞれ、上方部分が、前記取付環本体2の上端に形成したスリット部9(図2参照)を貫通して取付環本体2の上方に突出され、上端には、肩ベルトを取り付けるための連結部8が形成されている。
そして前記連結部8には、左右方向に向けて連結孔15が形成されている。また、前記スリット9の左右側の幅寸法は、前記連結用アーム6の幅寸法よりも長めの寸法に形成しており、これにより、連結用アーム6の左右方向への移動を、所定距離分だけ許容している。なお、連結用アーム6の素材は特に限定されず、金属製、樹脂製等、いずれで構成しても良い。
次に、図において10はスプリングである。即ち、本実施例の取付環1では、前記取付環本体2内にスプリング10を収容しており、このスプリング10によって、前記連結アーム6を、上端部が互いに離反する方向へ移動することを制御している。即ち、何らの力を加えない場合には連結用アーム6の上端部は、スプリングの付勢力によって、互いに離反する方向へ移動することは無い。
そして、この構成により、前記一対の連結用アーム6はそれぞれ、上端部が互いに離反する方向へ力を加えることにより、上端部は、スプリング10の付勢力に対抗して互いに離反する方向へ移動して左右方向へ開き、この状態で前記力を解除することで、スプリング10の付勢力によって、連結用アーム6を初期の状態に戻すことを可能としている。そしてこれにより、ランドセル背負う際にベルトの幅を広げることを可能とし、ランドセルを背負い易くしている。なお、図において20は、前記連結用アーム6の上端部が互いに接触する方向へ移動することを防止するためのストッパーであり、このストッパー20により前記連結用アーム6は、何らの力も加えない状態(通常状態)では、上方に向いた上方となっている。
次に、図において11は、ランドセルの肩ベルトを前記取付環1に連結するための連結環である。即ち、本実施例の取付環1では、ランドセルの肩ベルトを前記取付環1に連結するための一対の連結環11を有している。そして、この連結環11は、金属製の丸棒材を変形の四角形状に成形して構成されており、下辺部分12と、ランドセルの肩ベルトのそれぞれの上端が固定される上辺部分13と、前記下辺部分12の端部と前記上辺部分13の端部とをそれぞれ連結した垂直辺部分14a、14bとを有している。そして、前記下辺部分12は前記連結孔15内に挿入され、それにより、連結環11を連結用アーム6に連結することとしている。
また、前記上辺部分13には、肩ベルトを上方向へ向いた状態で取付環1に取り付けるための回動阻止辺を取り付けている。即ち、図において16が回動阻止辺であり、本実施例の取付環1では、金属製の板状の回動阻止辺16を前記連結環11の上辺部分に溶接、接着等によって固着している。そして、肩ベルトを上辺部分13に連結する際には、肩ベルトの上端部分で前記回動阻止辺16を被覆するようにして、肩ベルトの上端部分で前記上辺部分13を巻き回して、その後に、回動阻止辺16を挟み込んだ状態で、回動阻止辺16と肩ベルトをリベット等で貫通して固定し、前記連結環11に肩ベルトの上端部分を固定している。そしてこれにより、連結管11に対して肩ベルトが回動することが阻止される。
ここで、前記連結環11と前記連結用アーム6との連結構造について説明すると、図3は前記連結環11の一方を示す斜視図であり、図4は前記連結用アーム6における連結部8の近傍を示す斜視図である。
そして、図3において、前記連結環11の下辺部分12は、扁平な形状に成形している。また、前記下辺部分12は、長手方向に見た中央部分近傍で切断しており、これにより、それぞれの下辺部分12を連結孔15の両側から差し込んでいき、それにより下辺部分12を連結孔15に挿入することとしている。
一方、図4において15は、前記下辺部分12が挿入される連結孔であり、本実施例における連結孔15は、大径部と嵌合部により構成されており、この大径部と嵌合部は、互いに連通可能なように連続して形成されている。
即ち、図において21が大径部であり、この大径部21は、連結部8の下方側に形成されており、前記下辺部分12が回動自在の寸法の丸孔としている。そして、この大径部21の上方側には嵌合部22が、大径部21に連続して形成されており、この嵌合部22は、前記下辺部分12が回動不能に嵌合可能な形状としている。即ち、前記下辺部分12の形状に合わせて扁平な形状としている。また、前記嵌合部22は、前記下辺部分12を嵌合したときに、前記連結環11の上辺部分13に固定した肩ベルトの上端部分が上方向に向いた状態になるような形状に形成している。より具体的には、わずかに正面側(背板側)に傾いた上方向になる形状にしている。
そのために、下辺部分12を嵌合部22に嵌合して下辺部分12を回動不能にすると、連結部8に対する連結管11の回動を阻止することができ、それにより、肩ベルトを上方向へ向いた状態で固定してランドセルが児童の後方側へ倒れてしまうことを防止することができる。この状態を示した図が図5であり、連結部8と連結環11と肩ベルト23の一部を側面視野で示している。
一方、下辺部分12を大径部21に挿入して下辺部分12を回動自在にすると、連結部8に対して連結環11を回動自在にすることができる。そうすると、図6に示すように、肩ベルト23をランドセルの正面側に回した場合でも、肩ベルト23の上端部分が正面側に向けて折れた状態になることを防止することが可能である。またこの逆に、肩ベルト23をランドセルの背板側に回した場合も、肩ベルト23の上端部分が折れてしまうことを防止することができる。
なお、前述の説明では、大径部21を連結部8の下方側に形成し大径部21の上方側には嵌合部22を形成した場合を説明したが、大径部21と嵌合部22の位置関係は特に限定されず、嵌合部22を連結部8の下方に形成し、大径部21を嵌合部22の上方側に形成しても良い。
また、下辺部分12の形状は特に限定されず、必ずしも偏平にする必要は無く、角型であっても良い。更に、前述の説明では下辺部分12の全部を扁平に形成したが、下辺部分12の一部を扁平又は角型に形成しても良い。
そして、大径部21及び嵌合部22の形状も特に限定されず、下辺部分12の形状との関係で、大径部21は、下辺部分12が回動自在であればよく、従って、前述の実施例では丸孔にしたが、下辺部分12が回動自在であれば角型であっても良い。また、嵌合部22も、下辺部分12が回動不能に嵌合可能な形状であればいずれの形状でも良い。更に、図において前記連結部8は、側面視野を縦長の偏平な形状としているが、必ずしもこの形状には限定されず、左右方向に向けて連結孔15が形成されていれば良い。
次に、図において17は掛止部である。即ち本実施例の取付環1では、ランドセルをフック等に吊るすための掛止部17を有しており、この掛止部17は、無端の縦長の長円状として上端部分を大径の掛止環18としている。そして、掛止環18が取付環本体の上方に突出する状態で、下方部分が取付環本体2内に上方への移動自在に挿入され、取付環本体内において、掛止部17を貫通したビス等の軸部材19によって、取付環本体2からの飛び出しを阻止され、また本実施例においては、前記ストッパー20によって、左右側へ倒れることが防止されている。
次に、このように構成される本実施例の取付環1の作用について図5及び図6を参照して説明すると、本実施例の取付環1は、一対の連結用アーム6、スプリング10、掛止部17を具備した状態で、取付環本体2がビス等19によってランドセルの背板の上部に取り付けられる。そして、前述したように、前記回動阻止辺16を被覆するようにして、肩ベルト23の上端部分を前記上辺部分13に巻き回して、その後、回動阻止辺16を挟み込んだ状態で、回動阻止辺16と肩ベルトをリベット等で貫通して固定し、前記連結環11に肩ベルト23の上端部分を固定する。そして更に、肩ベルト23の上端が連結された連結環11の下辺部分12を、連結孔15の両側から差し込んでいくことで連結孔15に挿入するとともに、下辺部分12の先端部を互いに近接又は当接するように、下辺部分12の両側部分を連結孔15側に押し込んでいく。そうすると、これにより、肩ベルト23が取付管1に連結されるとともに、肩ベルト23は回動阻止辺16によって連結環11に対する回動が阻止される。
そして、使用状態にするときには、図5に示すように、下辺部分12を嵌合部22に嵌合して下辺部分12を回動不能にする。そうすると、連結部8に対する連結管11の回動を阻止することができ、肩ベルト23を上方向へ向いた状態で固定して、ランドセルが児童の後方側へ倒れてしまうことを防止することができる。そのため、ランドセル本体の上方部分と児童の背中との間に隙間が生じてしまい、それにより児童が感じるランドセルの重さが大きくなってしまうことを防止できる。
一方、ランドセルを箱等に収納するために、肩ベルトをランドセルの正面側に回して蓋に沿わせるときには、下辺部分12を大径部21に挿入して下辺部分12を回動自在にする。そうすると、連結部8に対して連結環11が回動自在になるため、図6に示すように、肩ベルト23をランドセルの正面側に回して蓋に沿わせた場合でも、肩ベルト23の上端部分が正面側に向けて折れた状態になることを防止することが可能である。
また、学校や自宅でランドセルを肩から下して棚等に収納するときには、下辺部分12を大径部21に挿入して下辺部分12を回動自在にして、肩ベルトが上方に向いた状態で固定されることを解除し、連結環11を図6と逆方向の背板側に倒すことで、肩ベルトの上端部分が収納の邪魔になることを防止することも可能である。
このように、本実施例の取付環では、嵌合部に下辺部分を嵌合させて下辺部分を回動不能にすることで、連結環が回動することを阻止して肩ベルトを上方向へ向いた状態で固定することができる。また、下辺部分を大径部に挿入して下辺部分を回動自在にすることで、連結部に対して連結環を回動自在にすることができ、それにより、肩ベルトをランドセルの正面側に回した場合に肩ベルトの上端部分が正面側に向けて折れた状態になることを防止することができるとともに、連結管をランドセルの正面側に倒すことで、ランドセルを棚等に収納する際に肩ベルトの上端が収納等の邪魔になることをも防止することができる。そのため、肩ベルトを上方向へ向いた状態で固定してランドセルが児童の後方側へ倒れてしまうことを防止することができるとともに、収納等の際に肩ベルトが傷んでしまうことをも防止することが可能である。
本考案では、肩ベルトを上方向へ向いた状態でランドセルに固定することができるとともに、収納等の際に肩ベルトが傷んでしまうことをも防止できるために、ランドセルの肩ベルト上端取付環の全般に適用可能である。
1 取付環
2 取付環本体
3 取付ベース
4 正面側ベース
5 縁部
6 連結用アーム
7 連結用アームを軸支する軸
8 連結部
9 スリット
10 スプリング
11 連結環
12 下辺部分
13 上辺部分
14 垂直辺部分
15 連結孔
16 回動阻止辺
17 掛止部
18 掛止環
19 ビス
20 ストッパー
21 大径部
22 嵌合部
23 肩ベルトの上端部分

Claims (4)

  1. ランドセルの背板の上部に取り付けられる取付ベース(3)と、該取付ベース(3)の正面側を覆う正面側ベース(4)と、を備える中空の取付環本体(2)と、
    上方部分を前記取付環本体(2)の上方に突出させた状態で前記取付環本体(2)内に回動自在に連結された、左右方向に延びる連結孔(15)を有する連結部(8)が上端部に備えられた一対の連結用アーム(6)と、
    前記取付環本体(2)内に収容された、前記連結用アーム(6)の上端部が互いに離反する方向に移動することを制御するスプリング(10)と、
    ランドセルの肩ベルトのそれぞれの上端が固定される上辺部分(13)と、前記連結孔(15)内に挿入される下辺部分(12)と、を有している一対の連結環(11)と、
    該連結環(11)の前記上辺部分(13)に突設した回動阻止辺(16)と、を有するランドセルの肩ベルト上端取付環(1)であって、
    前記下辺部分(12)は一部又は全部が扁平な形状に形成され、
    前記連結孔(15)は、大径部(21)と該大径部(21)に連続した嵌合部(22)とを具備し、前記大径部(21)は前記下辺部分(12)が回動自在であり、前記嵌合部(22)は、前記下辺部分(12)が回動不能に嵌合可能であるとともに、下辺部分(12)を嵌合したときに、肩ベルトの上端部分が上方向に向いた状態になるような形状に形成した、ことを特徴とするランドセルの肩ベルト上端取付環。
  2. 前記連結アーム(6)が金属製であることを特徴とする請求項1に記載のランドセルの肩ベルト上端取付環。
  3. 前記連結アーム(6)が樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載のランドセルの肩ベルト上端取付環。
  4. 先端部に掛止環(18)を有した掛止部(17)を、下方部分を前記取付環本体(2)内に挿入するとともに、上下方向に移動自在に前記取付環本体(2)に係止した、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のランドセルの肩ベルト上端取付環。
JP2016002344U 2016-05-23 2016-05-23 ランドセルの肩ベルト上端取付環 Expired - Fee Related JP3205606U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002344U JP3205606U (ja) 2016-05-23 2016-05-23 ランドセルの肩ベルト上端取付環

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002344U JP3205606U (ja) 2016-05-23 2016-05-23 ランドセルの肩ベルト上端取付環

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3205606U true JP3205606U (ja) 2016-08-04

Family

ID=56558163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016002344U Expired - Fee Related JP3205606U (ja) 2016-05-23 2016-05-23 ランドセルの肩ベルト上端取付環

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205606U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021003263A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 池田 靖彦 肩ベルト取り付け装置
JP7072302B1 (ja) * 2021-09-06 2022-05-20 株式会社榮伸 背負い鞄の接続金具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021003263A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 池田 靖彦 肩ベルト取り付け装置
JP7072302B1 (ja) * 2021-09-06 2022-05-20 株式会社榮伸 背負い鞄の接続金具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5970133B2 (ja) フック装置
JP3205606U (ja) ランドセルの肩ベルト上端取付環
JP5806720B2 (ja) 電子機器用スタンド
KR101207295B1 (ko) 독서대 받침대
US10239387B2 (en) Sun visor retention system
US10099591B2 (en) Dual configuration headrest system
JP4375891B2 (ja) 容器ホルダー
JP2007275166A (ja) 背負いベルト取付具、及びランドセル
US908558A (en) Broom-holder.
JP2006322577A (ja) クリップ
JP3209746U (ja) ランドセルの肩ベルト上端取付環
JP2019181593A (ja) 工具用ブラケット
JP5232617B2 (ja) 幕板付き折り畳みテーブル
JP2013116278A (ja) 折りたたみ椅子及び棚板
JP4627034B2 (ja) 釣り竿のバランスウエイト取付構造
JP3206152U (ja) 木製バッグ
JP6815045B1 (ja) 鐶回転角度制限キャップ、背鐶及びランドセル
JP2006088888A (ja) 車室用フック装置
JP3108306U (ja) ベルト用工具吊具
JP6409454B2 (ja) 収納箱
JP2014230625A (ja) 人体局部洗浄装置
KR102178466B1 (ko) 전복 방지용 서랍을 구비하는 가구
JP2017137028A (ja) ホルダ装置
JP6856473B2 (ja) ヒンジキャップ
US1158361A (en) Oil-can holder.

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3205606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees