JP3205405U - 物品移動具、及び、陳列棚 - Google Patents

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幹彦 田中
航史 齋藤
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Abstract

【課題】載置された物品の移動をよりスムーズに行うことができる物品移動具、及びそれを備えた陳列棚を提供する。【解決手段】複数のローラー部材2と、ローラー部材2が載置されるベース部材3と、ベース部材3との間にローラー部材2を回転自在に収容してベース部材3に固定される固定部材4とを備え、各ローラー部材2は、軸線が互いに略平行した状態で、且つ、外周面の一部が固定部材4よりも上方に膨出した状態で、軸線方向に直交する一方向に沿って複数配列され、ローラー部材2が配置された領域に載置された物品を一方向に沿って移動可能に構成された物品移動具1であって、固定部材4は、一方向に沿って形成された複数の固定部材第一部位と、ローラー部材2の軸線に沿って形成された複数の固定部材第二部位とを備えており、各固定部材第一部位は、ローラー部材2の端部に隣接する位置でベース部材3に固定されている。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、陳列棚等に載置された物品を一方向に沿って移動可能にする物品移動具、及び、該物品移動具を備えた陳列棚に関する。
従来から、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗においては、商品を陳列して販売等する際に、陳列棚が使用される。斯かる陳列棚は、限られた空間に多数の物品を収納することができると共に、物品を視認し易くすることができるため、物品の管理を容易に行うことが可能となり、更には、顧客に対して物品を効果的にアピールすることが可能となる。
陳列棚に収容される物品としては、例えば、飲料水や洗剤等の液体を瓶、缶又はペットボトル等の容器に収容したものが挙げられる。このような物品を陳列棚に収納する際には、陳列棚の手前側(顧客が立つ側)から奥側に向かって物品が列を成すように物品が配列される。これにより、顧客が陳列棚の手前側に位置する物品を手に取りやすくなると共に、陳列棚の奥側から物品の列に物品を補充することが可能となっている。
顧客等によって陳列棚の手前側に位置する物品が取除かれた場合、陳列棚には、物品が載置されていない領域が生じることになる。斯かる領域を物品で埋めるためには、斯かる領域よりも陳列棚の奥側に位置する物品を手前側に移動させる必要がある。例えば、列を成す物品を陳列棚の奥側から手前側に向かって新たな物品で押し込むことで、物品の列が手前側に移動し、斯かる領域が物品で埋められる。又は、陳列棚の手前側よりも奥側の高さ位置を高くすることで、物品の列が自重で手前側に移動し、斯かる領域が物品で埋められる。
このように、陳列棚上で物品を移動させる際には、陳列棚と物品との摩擦を低減し、物品を移動し易くすることが求められる。そこで、陳列棚上に物品の移動を容易にする物品移動具を載置し、該物品移動具上に物品を載置することが提案されている。該物品移動具としては、陳列棚の手前側と奥側とを結ぶ一方向に沿って配列された複数のローラー部材を備えるものが提案されている。そして、該ローラー部材の列上に物品が載置されることで、ローラー部材の回転によって物品を容易に陳列棚の手前側に移動させることが可能となっている(特許文献1参照)。
特開2003−339488号公報
しかしながら、上記のような物品移動具であっても、載置される物品の形状や重量等によっては、物品を陳列棚の手前側にスムーズに移動させることができない場合があり、物品の移動がよりスムーズな物品移動具が求められている。
そこで、本考案は、載置された物品の移動をよりスムーズに行うことができる物品移動具、及び、該物品移動具を備えた陳列棚を提供することを課題とする。
本考案に係る物品移動具は、 複数のローラー部材と、該ローラー部材が載置されるベース部材と、該ベース部材との間にローラー部材を回転自在に収容してベース部材に固定される固定部材とを備え、各ローラー部材は、軸線が互いに略平行した状態で、且つ、外周面の一部が固定部材よりも上方に膨出した状態で、軸線方向に直交する一方向に沿って複数配列され、ローラー部材が配置された領域に載置された物品を一方向に沿って移動可能に構成された物品移動具であって、
前記固定部材は、前記一方向に沿って形成された複数の固定部材第一部位と、ローラー部材の軸線に沿って形成された複数の固定部材第二部位とを備えており、
各固定部材第一部位は、ローラー部材の端部に隣接する位置でベース部材に固定されており、固定部材第一部位の上面は、ローラー部材に隣接する端部に向かって、該端部よりも中央側の領域から傾斜するように形成されており、
各固定部材第二部位は、固定部材第一部位との交差位置において固定部材第一部位よりも上方へ突出しないことを特徴とする。
斯かる構成によれば、固定部材第一部位の上面がローラー部材に隣接する端部(ローラー隣接端部とも記す)に向かって傾斜するように形成されていることで、ローラー隣接端部とローラー部材とが接触した際の接触面積が小さくなる。これにより、ローラー部材が回転した状態で固定部材第一部位の端部に接触した際の摩擦が低減され、該摩擦によってローラー部材が回転し難くなるのが抑制される。このため、物品移動具上に載置された物品を前記一方向に沿って移動させる際に、ローラー部材の回転によって物品の移動が妨げられるのを抑制することができ、よりスムーズに物品を移動させることができる。
前記固定部材第二部位は、ローラー部材が間に位置するように前記一方向に間隔を空けて配列されており、固定部材第二部位の上面は、ローラー部材に隣接する端部に向かって、該端部よりも中央側の領域から傾斜するように形成されていることが好ましい。
斯かる構成によれば、ローラー部材上を移動する物品と固定部材第二部位とが接触する際の衝撃を低減することができる。具体的には、固定部材第二部位は、物品の移動方向(前記一方向)に直交するように形成されているため、物品と接触した際に物品に衝撃が加わることになる。しかしながら、固定部材第二部位の上面がローラー部材に隣接する端部(ローラー隣接端部とも記す)に向かって傾斜するように形成されていることで、固定部材第二部位と物品との接触面積が小さくなるため、物品に加わる衝撃が抑制される。これにより、斯かる衝撃が物品の移動の妨げとなるのを抑制し、よりスムーズに物品を移動させることが可能となる。
前記ローラー部材の外周面の固定部材に対する膨出量は、ローラー部材の直径に対して、1.5%以上15%以下であることが好ましい。
斯かる構成によれば、ローラー部材上を移動する物品が固定部材と接触することによって生じる抵抗を抑制することができると共に、ローラー部材上を移動する物品がローラー部材間に入り込んでローラー部材に側方から接触し、物品に衝撃が加わり、物品の姿勢が不安定になるのが防止される。これにより、物品をよりスムーズに移動させることが可能となる。
前記ローラー部材は、軸線方向に更に複数配置されると共に、軸線方向で隣接するローラー部材の軸線同士が前記一方向の異なる位置となるように配置されていることが好ましい。
斯かる構成によれば、ローラー部材が軸線方向に沿って更に複数配列されることで、ローラー部材が前記一方向だけでなく、軸線方向にも広がって面状に配置されることになる。そして、軸線方向で隣接するローラー部材の軸線同士が前記一方向の異なる位置となる(一方向にピッチがズレている)ことで、面状に配置された複数のローラー部材のうち、前記一方向に沿って配列されたローラー部材の間隔を狭くすることができる。言い換えれば、前記一方向に沿って配列された複数のローラー部材のうち、一のローラー部材と前記一方向で隣接する他のローラー部材との間隔を狭くすることができる。
このため、軸方向で隣接する少なくとも2つのローラー部材上を物品が移動する際に、物品がローラー部材間に入り込んでローラー部材に側方から接触し、物品に衝撃が加わるのが防止される。特に、上述のように、固定部材第一部位、及び、固定部材第二部位の上面が傾斜するように形成されていることで、ローラー部材の軸線方向の端部の一部は、各ローラー隣接端部よりも上方に位置するとになるが、軸線方向で隣接するローラー部材のピッチが前記一方向にズレていることで、ローラー部材の間隔が密になり、ローラー部材の軸線方向の端部に物品が接触して物品に衝撃が加わるのを抑制することができる。これにより、物品をよりスムーズに移動させることが可能となる。
本考案に係る陳列棚は、上記の物品移動具を備えることを特徴とする。
以上のように、本考案によれば、載置された物品の移動をよりスムーズに行うことができる。
本実施形態に係る物品移動具の平面図と、その一部を拡大した斜視図。 同実施形態に係る物品移動具の構成を示した斜視図。 同実施形態に係る物品移動具の断面であって、(a)は、物品移動具を一方向に沿って見た際の断面図、(b)は、物品移動具をローラー部材の軸線に沿って見た際の断面図。
以下、本考案の実施形態について図1〜3を参照しながら説明する。
本実施形態に係る物品移動具1は、物品(缶ジュース、缶ビール、ペットボトル等)を載置する陳列棚(図示せず)に設置されて用いられるものである。具体的には、物品移動具1は、陳列棚上に載置されて用いられ、物品が載置されることで、物品を陳列棚の奥側から手前側に向かって移動可能に構成されている。なお、以下の説明では、陳列棚の手前側を「前」、陳列棚の奥側を「後」ともいう。また、物品移動具1における物品を載置する側を「上」、物品を載置する側に対向する側を「下」ともいう。
物品移動具1は、図1に示すように、全体が板状に形成されている。そして、物品移動具1は、一方の面上に載置された物品を一方向に沿って移動可能に構成されている。具体的には、物品移動具1は、物品を載置する領域に複数のローラー部材2を備え、該ローラー部材2上に物品が載置されることで物品が一方向に沿って移動可能となっている。ローラー部材2は、軸線が略平行するように軸線に直交する一方向に沿って複数配列されると共に、軸線方向に複数配置されている。本実施形態では、物品移動具1は、図2に示すように、複数のローラー部材2と、該ローラー部材2が載置されるベース部材3と、該ベース部材3に固定される固定部材4とを備えている。
ローラー部材2は、物品と接触するローラー本体部2aと、該ローラー本体部2aの軸線方向の両端部から突出するローラー軸部2b、2bとから構成されている。また、ローラー部材2は、軸線方向が長手となるように形成されている。具体的には、ローラー本体部2aが軸線に沿って長手となるように形成されている。ローラー部材2の直径(ローラー本体部2aの直径)としては、特に限定されるものではなく、4mm以上であることが好ましく、5mm以上であることがより好ましい。また、7mm以下であることが好ましく、6mm以下であることがより好ましい。
ベース部材3は、板状に形成されている。また、ベース部材3は、厚み方向に貫通する複数のベース部材貫通孔3aを備え、該ベース部材貫通孔3aの周囲にベース部材枠部3bが形成されている。ベース部材貫通孔3aは、平面視矩形状に形成されている。また、該ベース部材貫通孔3aは、ローラー部材2の一部を収容可能に構成されている。具体的には、ベース部材貫通孔3aは、ローラー部材2がベース部材3上に載置された際に、ローラー本体部2aの軸線よりも下側を収容可能に構成されている。
ベース部材貫通孔3aは、物品移動具1におけるローラー部材2の設置位置に対応する位置に形成されている。具体的には、ベース部材貫通孔3aは、平面視における長手方向が平行するように、該長手方向に直交する一方向に沿って複数形成されている。更に、ベース部材貫通孔3aは、平面視における長手方向に複数形成されている。そして、長手方向で隣接するベース部材貫通孔3a同士が前記一方向の異なる位置に形成されている。一方、ベース部材枠部3bは、ベース部材3上にローラー部材2が載置された状態で、ローラー軸部2bが上方から当接するように構成されている。
固定部材4は、前記一方向に沿って形成された複数の固定部材第一部位4aと、ローラー部材2の軸線に沿って形成された複数の固定部材第二部位4bとを備えている。本実施形態では、固定部材4は、3個の固定部材第一部位4aと、10個の固定部材第二部位4bとから構成されている。
各固定部材第一部位4aは、前記一方向に沿った棒状の形状を有している。また、各固定部材第一部位4aは、ローラー部材2(具体的には、ローラー本体部2a)が間に位置するようにローラー部材2の軸線方向に間隔を空けて配列されている。固定部材第一部位4aは、固定部材4がベース部材3に取り付けられた際に、ベース部材枠部3bに上方から当接するように構成されている。
また、固定部材第一部位4aは、ベース部材3に取り付けられた際に、ローラー軸部2bを収容する軸収容部4cを備えている。該軸収容部4cは、固定部材第一部位4aの下側に形成された凹部によって構成されている。該凹部は、下方及びローラー部材2側に向かって開放するように形成されている。
各固定部材第二部位4bは、ローラー部材2の軸線に沿った棒状の形状を有している。また、各固定部材第二部位4bは、ローラー部材2が間に位置するように前記一方向に間隔を空けて配列されている。また、固定部材第二部位4bは、間隔を空けて配置された2つの固定部材第一部位4a,4aの間に位置し、両端部が固定部材第一部位4aと連結されている。つまり、固定部材4は、複数の固定部材第一部位4aと複数の固定部材第二部位4bとによって格子状に形成されている。
また、固定部材第二部位4bの上面は、固定部材第一部位4aの上面と同一平面上に形成される。これにより、物品移動具1が陳列棚上に載置された状態で、固定部材第二部位4bの上面と固定部材第一部位4aの上面とは、略等しい高さ位置に配置される。また、固定部材第二部位4bは、長手方向で隣接するもの同士が前記一方向の異なる位置となるように配置されている。そして、2つの固定部材第一部位4aと、2つの固定部材第二部位4bとによって形成された開口部4dからローラー部材2の一部(上側)が物品移動具1の上面に露出するように構成されている。
物品移動具1を形成する際には、各ローラー部材2の軸線が平行するように前記一方向に沿って複数のローラー部材2がベース部材3上に載置される。この際、各ベース部材貫通孔3aに各ローラー部材2の下方側の一部が収容される。これにより、ベース部材貫通孔3aによってローラー部材2の位置決めが成される。また、ベース部材3上にローラー部材2が載置された状態で、一対のローラー軸部2b、2bは、ベース部材枠部3bに上方から当接した状態となる。
次に、固定部材4がベース部材3の上方からベース部材3に取り付けられる。本実施形態では、複数の固定部材4がベース部材3に取り付けられる。具体的には、ベース部材3上に載置された複数のローラー部材2がベース部材3と複数の固定部材4との間に収容されるように構成されている。固定部材4がベース部材3に取り付けられることで、固定部材第一部位4aに形成された軸収容部4cにローラー軸部2bが収容されると共に、固定部材第一部位4aがベース部材枠部3bに上方から当接した状態となる。
斯かる状態では、軸収容部4cを構成する凹部は、ローラー軸部2bを収容した状態で下方からベース部材枠部3bによって閉塞されると共に、ローラー部材2側には開放した状態となる。そして、軸収容部4c内のローラー軸部2bと、軸収容部4cを構成する凹部の内壁との間には、隙間が形成されている。もちろん、ローラー本体部2aの長手方向の大きさは、ベース部材貫通孔3a、及び、固定部材第二部位4bの長手方向の大きさよりも小さくなるように形成されている。これにより、ローラー部材2は、ベース部材3と固定部材4との間に回転自在に収容(装着)されている。
ベース部材3と固定部材4との間に収容されたローラー部材2は、固定部材4よりも上方に外周面の一部(ローラー本体部2aの上部)が膨出した状態となる。ローラー部材2の膨出量d3としては、ローラー部材2(ローラー本体部2a)の直径に対して、1.5%以上であることが好ましく、15%以下であることが好ましい。具体的には、0.1mm以上であることが好ましく、0.9mm以下であることが好ましい。ローラー部材2の膨出量d3がこのような範囲であることで、物品がローラー本体部2a上に確実に乗るため、陳列棚が傾斜している場合であっても、ローラー本体部2aに側方から物品が接触するのが抑制される。これにより、ローラー本体部2aとの接触によって、移動する物品に衝撃が加わり、物品の姿勢が不安定となって物品が転倒するのを抑制することができると共に、物品をスムーズに移動させることができる。
固定部材第一部位4a、及び、固定部材第二部位4bは、図3に示すように、上面がローラー部材2に隣接する端部(以下、ローラー隣接端部ともいう)に向かって、該端部よりも中央側の領域から傾斜するように形成されている。具体的には、図3(a)に示すように、固定部材第一部位4aのローラー隣接端部4eは、固定部材第一部位4aの中央側の領域よりも肉薄となるように形成されている。これにより、固定部材第一部位4aの上面は、固定部材第一部位4aの中央側からローラー隣接端部4e側に向かって傾斜する(本実施形態では、円弧状に傾斜する)ように形成されている。固定部材第一部位4aにおける上面の中央部とローラー部材2に隣接する端縁との高さ位置の差d1としては、0.1mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましい。また、1.5mm以下であることが好ましく、1.0以下であることがより好ましい。
また、図3(b)に示すように、固定部材第二部位4bのローラー隣接端部4fは、固定部材第二部位4bの中央側の領域よりも肉薄となるように形成されている。これにより、固定部材第二部位4bの上面は、固定部材第二部位4bの中央側からローラー隣接端部4f側に向かって傾斜する(本実施形態では、円弧状に傾斜する)ように形成されている。固定部材第二部位4bにおける上面の中央部とローラー部材2に隣接する端縁との高さ位置の差d2としては、0.1mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましい。また、1.5mm以下であることが好ましく、1.0以下であることがより好ましい。
次に、上記のように構成された物品移動具1の使用方法について説明する。物品移動具1は、陳列棚上に載置されて使用される。具体的には、物品移動具1の一方向(ローラー部材2の回転方向)が陳列棚の前後方向となるように、物品移動具1が陳列棚上に載置される。そして、物品移動具1上に物品が載置される。物品移動具1上に物品を載置する際には、ローラー部材2の回転方向に沿って(言い換えれば、前記一方向に沿って)物品が列を成すように載置されることが好ましい。
ここで、物品移動具1上において物品の列が複数形成される場合には、物品の列同士の間に仕切部材(図示せず)を配置してもよい。該仕切部材は、板状の形状を有し、物品移動具1の前記一方向(ローラー部材2の回転方向)に沿って配置される。また、仕切部材としては、物品移動具1に取り付け可能に構成されたものを用いることができる。これにより、物品移動具1上の物品が仕切部材に沿って移動することになるため、物品の移動方向が確実に制御される。
物品移動具1上に載置された物品は、物品移動具1の前記一方向(言い換えれば、ローラー部材2の回転方向)に沿って移動可能となる。具体的には、物品移動具1上の物品に対して、前記一方向に沿って力を加えることで、物品と接触するローラー部材2が物品との摩擦によって前記一方向に沿って回転することになる。このようなローラー部材2の回転によって、物品が前記一方向に沿ってローラー部材2上を搬送されるため、物品移動具1上で物品が容易に移動することになる。
これにより、陳列棚に物品移動具1を載置した際には、陳列棚の後側から前側に向かって、物品の列に力を加えることで、物品の列の全体を陳列棚の前側へ容易に移動せることが可能となる。或いは、物品移動具1を陳列棚に載置した際に、陳列棚の後側に位置する物品移動具1の端部が陳列棚の前側に位置する端部よりも高くなるようにすることで、物品の自重によってローラー部材2が回転するため、物品の列を陳列棚の前側へ容易に移動させることが可能となる。
以上のように、本考案に係る物品移動具、及び、陳列棚によれば、載置された物品の移動をよりスムーズに行うことができる。
即ち、前記物品移動具1、及び、該物品移動具1を備えた陳列棚は、固定部材第一部位4aの上面がローラー隣接端部4eに向かって傾斜するように形成されていることで、ローラー隣接端部4eとローラー部材2とが接触した際の接触面積が小さくなる。これにより、ローラー部材2が回転した状態で固定部材第一部位4aの端部に接触した際の摩擦が低減され、該摩擦によってローラー部材2が回転し難くなるのが抑制される。このため、物品移動具1上に載置された物品を前記一方向に沿って移動させる際に、ローラー部材2の回転によって物品の移動が妨げられるのを抑制することができ、よりスムーズに物品を移動させることができる。
また、ローラー部材2上を移動する物品と固定部材第二部位4bとが接触する際の衝撃を低減することができる。具体的には、固定部材第二部位4bは、物品の移動方向(前記一方向)に直交するように形成されているため、物品と接触した際に物品に衝撃が加わることになる。しかしながら、固定部材第二部位4bの上面がローラー隣接端部4fに向かって傾斜するように形成されていることで、固定部材第二部位4bと物品との接触面積が小さくなるため、物品に加わる衝撃が抑制される。これにより、斯かる衝撃が物品の移動の妨げとなるのを抑制し、よりスムーズに物品を移動させることが可能となる。
更に、ローラー部材2上を移動する物品が固定部材4と接触することによって生じる抵抗を抑制することができると共に、ローラー部材2上を移動する物品がローラー部材2間に入り込んでローラー部材2に側方から接触し、物品に衝撃が加わるのが防止される。これにより、物品をよりスムーズに移動させることが可能となる。
また、ローラー部材2が軸線方向に沿って更に複数配置されることで、ローラー部材2が前記一方向だけでなく、軸線方向にも広がって面状に配置されることになる。そして、軸線方向で隣接するローラー部材2の軸線同士が前記一方向の異なる位置となる(一方向にピッチがズレている)ことで、面状に配置された複数のローラー部材2のうち、前記一方向に沿って配列されたローラー部材2の間隔を狭くすることができる。言い換えれば、前記一方向に沿って配列された複数のローラー部材2のうち、一のローラー部材2と前記一方向で隣接する他のローラー部材2との間隔を狭くすることができる。
このため、軸方向で隣接する少なくとも2つのローラー部材2上を物品が移動する際に、物品がローラー部材2間に入り込んでローラー部材2に側方から接触し、物品に衝撃が加わるのが防止される。特に、上述のように、固定部材第一部位4a、及び、固定部材第二部位4bの上面が傾斜するように形成されていることで、ローラー部材2の軸線方向の端部の一部は、各ローラー隣接端部4e,4fよりも上方に位置するとになるが、軸線方向で隣接するローラー部材2のピッチが前記一方向にズレていることで、ローラー部材2の間隔が密になり、ローラー部材2の軸線方向の端部に物品が接触して物品に衝撃が加わるのを抑制することができる。これにより、物品をよりスムーズに移動させることが可能となる。
なお、本考案に係る物品移動具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、各ローラー隣接端部4e,4fの上面は、円弧状に傾斜するように形成されているが、これに限定されるものではなく、直線状であってもよい。また、上記実施形態では、各ローラー隣接端部4e,4fの上面が傾斜するように構成されているが、これに限定されるものではなく、少なくともローラー隣接端部4eの上面が傾斜するように形成されていればよい。
1…物品移動具、2…ローラー部材、2a…ローラー本体部、2b…ローラー軸部、3…ベース部材、3a…ベース部材貫通孔、3b…ベース部材枠部、4…固定部材、4a…固定部材第一部位、4b…固定部材第二部位、4c…軸収容部、4d…開口部、4e,4f…ローラー隣接端部

Claims (5)

  1. 複数のローラー部材と、該ローラー部材が載置されるベース部材と、該ベース部材との間にローラー部材を回転自在に収容してベース部材に固定される固定部材とを備え、各ローラー部材は、軸線が互いに略平行した状態で、且つ、外周面の一部が固定部材よりも上方に膨出した状態で、軸線方向に直交する一方向に沿って複数配列され、ローラー部材が配置された領域に載置された物品を一方向に沿って移動可能に構成された物品移動具であって、
    前記固定部材は、前記一方向に沿って形成された複数の固定部材第一部位と、ローラー部材の軸線に沿って形成された複数の固定部材第二部位とを備えており、
    各固定部材第一部位は、ローラー部材の端部に隣接する位置でベース部材に固定されており、固定部材第一部位の上面は、ローラー部材に隣接する端部に向かって、該端部よりも中央側の領域から傾斜するように形成されており、
    各固定部材第二部位は、固定部材第一部位との交差位置において固定部材第一部位よりも上方へ突出しないことを特徴とする物品移動具。
  2. 前記固定部材第二部位は、ローラー部材が間に位置するように前記一方向に間隔を空けて配列されており、固定部材第二部位の上面は、ローラー部材に隣接する端部に向かって、該端部よりも中央側の領域から傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品移動具。
  3. 前記ローラー部材の外周面の固定部材に対する膨出量は、ローラー部材の直径に対して、1.5%以上15%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の物品移動具。
  4. 前記ローラー部材は、軸線方向に更に複数配置されると共に、軸線方向で隣接するローラー部材の軸線同士が前記一方向の異なる位置となるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の物品移動具。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の物品移動具を備えることを特徴とする陳列棚。
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